トーヨーアサノ(5271)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 146 | 1 | -1 | 5 | -2.3 | -5.0 | 2.5 | 17.2 |
| FY2018 | 161 | 8 | 5 | 5 | 15.9 | 377.4 | 50.0 | 18.6 |
| FY2019 | 165 | 13 | 8 | 9 | 23.7 | 636.7 | 100.0 | 22.2 |
| FY2020 | 134 | 2 | 1 | 2 | 2.8 | 74.8 | 75.0 | 22.7 |
| FY2021 | 164 | 3 | 2 | 6 | 4.6 | 123.8 | 50.0 | 20.2 |
| FY2022 | 178 | 1 | 1 | -7 | 3.0 | 88.5 | 50.0 | 20.9 |
| FY2023 | 183 | 2 | -2 | -1 | -5.6 | -147.6 | 50.0 | 22.8 |
| FY2024 | 151 | 9 | 6 | 2 | 15.3 | 465.9 | 75.0 | 26.2 |
| FY2025 | 144 | 6 | 4 | -27 | 8.6 | 280.5 | 85.0 | 26.0 |
| FY2026 | 117 | 1 | -2 | 11 | -5.7 | -170.7 | 85.0 | 27.0 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
トーヨーアサノは、特定のブランド力や特許、規制ライセンス、独占的IPに依存する事業モデルではない。主力製品であるガラス繊維は汎用品としての側面が強く、他社との差別化要因が限定的である。
ガラス繊維は、顧客の製造プロセスに組み込まれている場合、仕様変更に伴う評価・切り替えコストが発生する可能性がある。しかし、代替材料の存在や、顧客側の調達先多様化の意向により、スイッチング・コストは限定的と見られる。
ガラス繊維の製造・販売事業には、ユーザー数の増加が製品価値を向上させるネットワーク効果は存在しない。プラットフォーム型ビジネスではないため、このモートは該当しない。
長年の操業で培われた生産ノウハウや、規模の経済によるコスト削減努力は存在する可能性がある。しかし、原材料価格の変動や、競合他社とのコスト競争が激しい市場環境のため、持続的なコスト優位性は確立されていない。
ガラス繊維業界において、トーヨーアサノは一定の生産能力と市場シェアを持つプレーヤーである。業界全体が成熟しており、大規模な設備投資が必要なため、新規参入は困難であり、既存の大手プレーヤーによる寡占状態が維持されている。
競合との比較優位
強気シナリオ
再生可能エネルギー分野(風力発電ブレード等)やEV関連でのガラス繊維需要の拡大。
海外市場でのシェア拡大や高付加価値製品へのシフトによる収益性向上。
原材料調達や生産効率の改善によるコスト競争力の強化。
弱気シナリオ(モート侵食)
代替素材(炭素繊維等)の台頭によるガラス繊維需要の減少。
原材料価格の高騰が収益性を圧迫。
主要顧客の業績悪化や生産拠点の海外移転による需要減。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
トーヨーアサノの投資が失敗するには、ガラス繊維の需要が構造的に低迷し、代替素材へのシフトが加速することが真実でなければならない。特に、軽量化や高強度化が求められる自動車、航空宇宙、インフラ分野において、ガラス繊維が他の素材に劣後し、価格競争力も失うシナリオが考えられる。また、主要な顧客層である建設、自動車、電機産業が長期的な不況に陥り、ガラス繊維製品の需要が大幅に落ち込むことも、同社の競争優位性を損なう要因となる。さらに、原材料(珪石、ソーダ灰、石灰石等)の価格が持続的に高騰し、生産コストを吸収できない状況が続けば、同社のコスト優位性は失われ、収益性が悪化するだろう。グローバルな競合他社が、より低コストで高品質な製品を供給し始めた場合、トーヨーアサノの市場シェアは侵食される可能性がある。
5年後のモート予測
再生可能エネルギーやインフラ投資の拡大に伴い、ガラス繊維需要が増加。高付加価値製品へのシフトと生産効率化により、売上・利益ともに堅調に成長する。
既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな需要増に対応。コスト管理を徹底し、安定的な収益を確保する。
代替素材の普及や景気後退により需要が低迷。原材料価格の高騰も重なり、収益性が悪化する。