コスモエネルギーホールディングス(5021)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 22,923 | 922 | 532 | -644 | 19.5 | 633.3 | 50.0 | 10.8 |
| FY2018 | 25,231 | 1,119 | 728 | 962 | 20.4 | 865.8 | 50.0 | 14.1 |
| FY2019 | 27,704 | 947 | 531 | 59 | 13.2 | 630.7 | 80.0 | 16.5 |
| FY2020 | 27,380 | 139 | -282 | 275 | -7.8 | -334.8 | 80.0 | 14.6 |
| FY2021 | 22,333 | 1,013 | 859 | 829 | 19.1 | 1,025.9 | 80.0 | 19.0 |
| FY2022 | 24,405 | 2,353 | 1,389 | 408 | 23.8 | 1,658.6 | 100.0 | 23.5 |
| FY2023 | 27,919 | 1,638 | 679 | -731 | 10.2 | 811.2 | 150.0 | 24.9 |
| FY2024 | 27,296 | 1,492 | 821 | 1,452 | 11.3 | 938.1 | 300.0 | 27.1 |
| FY2025 | 27,999 | 1,282 | 577 | -86 | 8.2 | 672.8 | 330.0 | 27.1 |
| FY2026 | 26,776 | 1,448 | 740 | 1,290 | 10.1 | 453.1 | — | 27.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
コスモ石油ブランドは一定の認知度を持つが、他社ブランドとの差別化は限定的。特許や独占的IPに関する情報は乏しく、無形資産による競争優位性は弱い。
ガソリンスタンドの顧客は価格や利便性で選択することが多く、ブランドロイヤリティは高くない。法人向け燃料供給など一部ではスイッチングコストが発生しうるが、全体としては限定的。
ネットワーク効果を享受する事業モデルではない。
製油所・油槽所の効率的な運営や、仕入れ・物流網の最適化により、一定のコスト優位性を構築している可能性がある。ただし、原油価格変動の影響を受けやすい。
国内有数の石油元売会社として、精製・販売インフラにおいて規模の経済が働く。業界再編が進む中で、一定の市場シェアを維持し、効率的な事業運営が可能。
競合との比較優位
強気シナリオ
国内石油需要の安定と、同社が注力する再生可能エネルギー事業の成長。
効率的なサプライチェーンと製販一体の強みを活かしたコスト競争力の維持。
M&Aやアライアンスによる事業基盤の強化とシナジー創出。
弱気シナリオ(モート侵食)
脱炭素化の加速による石油製品需要の長期的な減少。
原油価格の急激な変動による収益性の悪化リスク。
再生可能エネルギー分野における競争激化と先行投資負担の増大。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、再生可能エネルギーへのシフトが予想以上に遅延し、化石燃料への依存が長期化する一方で、同社が既存の石油・石炭製品事業において、競合他社に対するコスト優位性や規模の経済を維持できなくなる必要がある。具体的には、原油価格の変動を吸収しきれないほどのコスト構造の悪化、あるいは、主要なインフラ(製油所、物流網)の老朽化や非効率化が進み、規模の経済が失われるシナリオが考えられる。また、再生可能エネルギー事業への投資が、期待したほどの収益を生み出せず、むしろ巨額の損失を招く可能性も否定できない。さらに、政府の規制強化や環境意識の高まりが、石油製品の需要を急速に縮小させ、同社の事業モデルそのものを陳腐化させることも考えられる。
5年後のモート予測
再生可能エネルギー事業の成長と、既存事業の効率化により、安定的な収益基盤を維持・強化。脱炭素化への対応も進み、持続的な成長軌道に乗る。
石油製品需要は緩やかに減少するものの、コスト競争力とインフラを活かし、一定のシェアを維持。再生可能エネルギー事業は成長するが、収益への貢献は限定的。
脱炭素化の圧力と需要減少が加速し、既存事業の収益性が悪化。再生可能エネルギー事業も競争激化で苦戦し、全体として業績が低迷する。