荒川化学工業(4968)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 774 | 51 | 34 | 51 | 6.6 | 166.2 | 38.0 | 59.5 |
| FY2018 | 808 | 49 | 31 | 18 | 5.6 | 150.8 | 38.0 | 60.4 |
| FY2019 | 795 | 36 | 39 | -15 | 6.9 | 188.5 | 42.0 | 59.4 |
| FY2020 | 730 | 26 | 17 | -15 | 3.2 | 85.4 | 44.0 | 58.0 |
| FY2021 | 706 | 33 | 22 | -36 | 3.7 | 109.4 | 46.0 | 54.1 |
| FY2022 | 805 | 33 | 15 | -34 | 2.4 | 75.8 | 48.0 | 50.3 |
| FY2023 | 794 | -29 | -49 | -66 | -8.7 | -249.1 | 48.0 | 45.4 |
| FY2024 | 722 | -26 | -10 | -60 | -1.8 | -52.6 | 48.0 | 44.8 |
| FY2025 | 802 | 11 | 26 | 19 | 4.6 | 133.3 | 49.0 | 47.8 |
| FY2026 | 821 | 25 | 22 | 21 | 3.7 | 111.0 | 50.0 | 49.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
特定の機能性化学品分野における長年の研究開発実績とノウハウは存在するが、特許の独占性やブランド力が極めて高いとは言えない。一部製品で高いシェアを持つ可能性はあるが、汎用的な技術も含まれる。
顧客は特定の機能性化学品を自社製品に組み込んでいるため、代替品の選定・評価・切り替えには一定のコストと時間がかかる。しかし、競合他社も類似の代替品を提供できる可能性があり、絶対的なスイッチング・コストとは言えない。
事業モデルにおいて、ユーザー数の増加が製品・サービスの価値を直接的に高めるネットワーク効果は観察されない。
化学品製造におけるスケールメリットや効率化は一定程度存在するが、原料価格の変動や競合他社とのコスト競争力において、構造的な圧倒的優位性を示す証拠は乏しい。
特定のニッチ市場では一定のシェアを確保している可能性があるが、化学業界全体で見ると、規模の経済が競争優位に直結するほどの寡占状態にはない。グローバルな大手化学メーカーとの比較では規模は小さい。
競合との比較優位
強気シナリオ
高付加価値な機能性化学品分野での技術革新と市場シェア拡大
M&Aによる事業ポートフォリオ強化とシナジー創出
環境規制強化を追い風としたサステナブル製品へのシフト
弱気シナリオ(モート侵食)
主要顧客の業績低迷による需要減少
競合他社による代替技術の開発・導入
原料価格の高騰による収益性の悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
荒川化学工業の投資が失敗するには、同社が強みを持つとされる機能性化学品分野において、競合他社がより低コストで同等以上の性能を持つ代替品を迅速に開発・供給できるようになる必要がある。また、顧客企業がサプライヤー多様化を積極的に進め、荒川化学工業への依存度を低下させる動きが加速することも考えられる。さらに、同社が注力するニッチ市場が、グローバルな大手化学メーカーの参入によって競争が激化し、価格競争に巻き込まれるシナリオも想定される。これらの要因が複合的に作用し、同社の技術的優位性や顧客との関係性を損なうことが、投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
高機能素材分野での需要拡大と新製品投入により、売上・利益ともに堅調な成長を遂げる。M&Aも成功し、事業基盤が強化される。
既存事業の安定的な収益を維持しつつ、緩やかな成長を目指す。新製品開発は進むものの、競争環境の厳しさから利益成長は限定的となる。
主要顧客の需要減退や代替品の台頭により、売上・利益ともに減少。収益性が悪化し、競争力の維持が困難になる。