上村工業(4966)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 421 | 57 | 53 | 62 | 9.9 | 584.8 | 140.0 | 76.4 |
| FY2018 | 481 | 83 | 53 | 18 | 9.2 | 592.8 | 150.0 | 78.9 |
| FY2019 | 520 | 82 | 57 | 53 | 9.2 | 628.0 | 150.0 | 78.4 |
| FY2020 | 522 | 75 | 54 | -48 | 8.4 | 598.6 | 160.0 | 80.8 |
| FY2021 | 559 | 95 | 71 | 48 | 10.3 | 805.8 | 180.0 | 81.6 |
| FY2022 | 723 | 139 | 97 | 27 | 12.3 | 559.6 | 130.0 | 77.8 |
| FY2023 | 857 | 150 | 105 | 68 | 12.5 | 636.8 | 180.0 | 78.6 |
| FY2024 | 803 | 150 | 109 | 113 | 11.8 | 673.4 | 200.0 | 78.5 |
| FY2025 | 838 | 188 | 141 | 156 | 13.3 | 872.9 | 280.0 | 81.3 |
| FY2026 | 918 | 213 | 139 | 108 | 12.0 | 864.6 | 290.0 | 83.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:3/25 主要モート:none 持続性:判定中
上村工業の財務サマリーには無形資産に関する具体的な情報が含まれていない。ブランド力、特許、規制ライセンス、IPに関する開示も限定的であり、明確な競争優位性を示す証拠は見当たらない。
特定の工業用接着剤や封止材は、顧客の製造プロセスに深く組み込まれている場合がある。しかし、顧客が代替品に切り替える際の具体的なコストやリスクに関する情報は乏しく、乗り換え障壁の強さは不明瞭。
上村工業の事業モデルは、ネットワーク効果が働くようなプラットフォーム型ではない。製品の価値は個々の性能に依存し、ユーザー数の増加によって価値が向上するような構造は見られない。
化学品製造においては、規模の経済や効率的な生産プロセスがコスト競争力に影響を与える可能性がある。しかし、上村工業が業界平均と比較して構造的に低いコスト構造を持つという具体的な証拠は提示されていない。
上村工業は特定のニッチ市場で事業を展開している可能性があるが、業界全体を支配するような規模の経済や、寡占市場を形成するほどの市場シェアを持つという情報は限定的である。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能接着剤・封止材分野での技術革新による市場シェア拡大
新規用途開発や海外市場への展開成功
M&Aによる事業規模拡大とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による低価格攻勢や代替技術の登場
主要顧客の業績悪化や需要低迷
原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
上村工業の投資が失敗するシナリオは、同社が持つ競争優位性が、実際には存在しないか、あるいは急速に失われる場合である。例えば、主要製品が容易に模倣可能であり、価格競争に巻き込まれる。また、顧客が代替材料や代替プロセスを容易に導入できるため、スイッチングコストが低い。さらに、新規参入企業が低コストで高品質な製品を提供し、市場シェアを奪う。技術革新のスピードについていけず、陳腐化するリスクも考えられる。グローバルな大手化学メーカーが、より大規模な生産能力と研究開発力をもって市場に参入し、価格と品質の両面で圧倒する可能性も否定できない。これらの要因が複合的に作用し、同社の収益性と市場での地位を低下させるシナリオが考えられる。
5年後のモート予測
高付加価値製品へのシフトと新規市場開拓により、売上・利益ともに堅調な成長を続ける。特に、エレクトロニクスや自動車分野での採用拡大が牽引役となる。
既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長を目指す。一部の成長分野でのシェア拡大はあるものの、全体としては市場平均並みの成長にとどまる。
価格競争の激化や代替技術の台頭により、既存事業の収益性が悪化。新規事業の立ち上げも遅れ、売上・利益ともに低迷するリスクがある。