マンダム(4917)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2017 | 774 | 76 | 56 | 31 | 8.0 | 238.1 | 96.0 | 75.4 |
| FY2018 | 814 | 85 | 61 | 35 | 8.0 | 130.2 | 98.0 | 74.5 |
| FY2019 | 790 | 71 | 51 | 135 | 6.7 | 108.8 | 60.0 | 74.9 |
| FY2020 | 818 | 60 | 44 | -29 | 6.1 | 97.7 | 62.0 | 73.2 |
| FY2021 | 633 | -8 | 9 | 5 | 1.2 | 19.2 | 32.0 | 73.1 |
| FY2022 | 574 | -23 | -6 | 75 | -0.9 | -13.8 | 36.0 | 73.8 |
| FY2023 | 670 | 14 | 10 | 28 | 1.3 | 21.3 | 38.0 | 71.6 |
| FY2024 | 732 | 20 | 26 | 59 | 3.6 | 57.8 | 40.0 | 71.3 |
| FY2025 | 762 | 10 | 19 | 28 | 2.4 | 41.3 | 40.0 | 71.7 |
| FY2026 | — | — | — | — | — | — | 0.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
「ギャツビー」や「ルシード」といった長年培われた強力なブランド力を持つ。特にアジア市場における男性化粧品分野での認知度は高く、これが価格決定力や顧客ロイヤルティに繋がっている。新興国でのブランド浸透は、無形資産としての価値を高めている。
男性化粧品は、ブランドへのこだわりが一定程度あるものの、他社製品への乗り換えハードルは比較的低い。機能性や価格、プロモーションによってスイッチが発生する可能性は否定できない。リピート購入は多いが、強固なスイッチング・コストとは言えない。
ネットワーク効果は事業モデルに直接的に見られない。製品の利用者が増えることで、製品自体の価値が向上するような構造ではない。
OEM生産の活用や効率的なサプライチェーン構築に努めているが、化学品・化粧品業界全体として、原材料価格の変動や製造コストの上昇圧力は常に存在する。他社と比較して圧倒的なコスト優位性を持つとは言えない。
国内市場では一定のシェアを持つが、グローバル市場では大手競合と比較して規模の経済性は限定的。アジアを中心とした海外展開で規模を拡大しているが、業界全体で見ると最適化された少数寡占の一角を担うほどではない。
競合との比較優位
強気シナリオ
アジア市場におけるブランド力の更なる向上とシェア拡大
高付加価値製品の開発・投入による収益性改善
デジタルマーケティング強化による新規顧客獲得とロイヤルティ向上
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社の積極的なプロモーションや低価格攻勢
新興国市場における景気後退や為替変動リスク
消費者の嗜好の変化や、新たなトレンドへの対応遅れ
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
マンダムの投資が失敗するには、その核となるブランド力が急速に陳腐化するか、アジア市場における競争環境が劇的に悪化する必要がある。具体的には、現地の有力企業やグローバル企業が、マンダムのターゲット層に響く革新的な製品を、より低価格かつ効果的なマーケティングで投入し、消費者の心を掴むシナリオだ。また、為替リスクや原材料価格の高騰が、ブランドイメージを損なうような大幅な値上げに繋がった場合も、顧客離れを招き、ブランドエクイティを毀損する可能性がある。さらに、ジェネレーションギャップや消費者の価値観の変化に対応できず、若年層を中心に支持を失い続けることも、長期的な競争優位性を失う要因となりうる。
5年後のモート予測
アジア市場でのブランド浸透が進み、主力ブランドの売上・利益が安定的に成長。高付加価値製品の貢献で収益性が向上し、株価は堅調に推移する。
既存市場でのシェア維持と、新興国での緩やかな成長が続く。ブランド力は維持されるものの、競争激化により大幅な成長は限定的となる。
競合の攻勢や市場環境の悪化により、アジア市場でのシェアが低下。ブランドイメージも徐々に低下し、収益性が悪化。株価は低迷する。