ナトコ(4627)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 149 | 12 | 6 | 5 | 3.7 | 79.4 | 26.0 | 78.2 |
| FY2017 | 158 | 15 | 11 | -0 | 6.3 | 144.1 | 30.0 | 77.1 |
| FY2018 | 169 | 15 | 10 | 12 | 5.7 | 134.6 | 36.0 | 77.3 |
| FY2019 | 177 | 15 | 10 | 3 | 5.3 | 129.7 | 40.0 | 76.8 |
| FY2020 | 162 | 14 | 10 | 5 | 5.4 | 136.2 | 40.0 | 77.3 |
| FY2021 | 190 | 20 | 16 | 6 | 8.0 | 217.4 | 60.0 | 78.4 |
| FY2022 | 204 | 17 | 15 | -1 | 6.9 | 200.7 | 55.0 | 78.3 |
| FY2023 | 202 | 13 | 10 | -6 | 4.2 | 126.0 | 50.0 | 78.9 |
| FY2024 | 208 | 12 | 10 | 8 | 4.1 | 126.6 | 51.0 | 79.0 |
| FY2025 | 223 | 14 | 11 | 16 | 4.6 | 150.6 | 55.0 | 78.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:5/25 主要モート:none 持続性:判定中
ナトコは塗料・コーティング剤メーカーであり、特定のニッチ分野(例:自動車補修用塗料、工業用特殊塗料)で長年の実績とノウハウを持つ可能性がある。しかし、具体的な特許やブランド力が競合他社と比較して突出しているという情報は現時点では限定的。
自動車補修用塗料など、特定の用途においては、顧客(整備工場や塗装業者)が長年使用してきた塗料メーカーからの切り替えには、品質への懸念や再度の色合わせテストなどの手間が発生する可能性がある。ただし、代替塗料の選択肢も存在するため、スイッチング・コストは限定的。
塗料・コーティング剤事業は、基本的に個々の製品の性能や価格、供給体制が重視されるビジネスモデルであり、ユーザーの増加が製品価値を直接的に高めるネットワーク効果は期待できない。
化学品メーカーとして、原材料調達や生産プロセスにおける効率化努力は行っていると考えられる。しかし、ナトコが業界平均を大きく下回るコスト構造を持っているという明確な証拠は現時点では見当たらない。
ナトコは中堅の化学メーカーであり、業界全体で見ると大手企業と比較して規模の経済性は限定的である。特定のニッチ市場においては一定のシェアを持つ可能性があるが、業界全体を寡占するほどの規模ではない。
競合との比較優位
強気シナリオ
高付加価値な特殊塗料分野での技術革新と市場シェア拡大
環境規制強化に対応した高機能・環境配慮型製品の開発・販売
M&Aによる事業領域の拡大とシナジー効果の発現
弱気シナリオ(モート侵食)
大手化学メーカーによる同分野への参入と価格競争の激化
主要顧客(自動車業界など)の景気変動による需要の低迷
原材料価格の高騰による収益性の悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ナトコへの投資が失敗するには、同社が長年培ってきたニッチ市場における顧客との関係性が、より安価で同等以上の性能を持つ代替製品の登場によって容易に崩壊すること、あるいは、大手化学メーカーが圧倒的な開発力と販売網を駆使して、ナトコが得意とする市場に低価格で参入し、シェアを奪うことが真実でなければならない。また、原材料価格の急激な上昇や、主要顧客産業の構造的な衰退が、同社の収益性を恒久的に圧迫し、価格転嫁もままならない状況が続くことも考えられる。さらに、環境規制への対応が遅れ、代替技術への移行に失敗すれば、競争力を失う。
5年後のモート予測
高機能塗料分野での成長が加速し、利益率が改善。M&Aも成功し、売上・利益ともに堅調に成長する。
既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長を続ける。新規分野への展開は限定的。
価格競争の激化や原材料高騰により、収益性が悪化。市場シェアも徐々に低下していく。