4368

扶桑化学工業(4368)に経済的な堀はあるか

化学 素材・化学

株価

現在株価
2,950
2026-09-01
52週高値
4,680
52週安値
3,675
時価総額
4,163 億円

主要指標

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株価推移

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▶ 詳細チャート(日足/週足/月足切替)

10年財務トレンド

年度 売上(億) 営業利益(億) 純利益(億) FCF(億) ROE(%) EPS(円) 配当(円) 自己資本比率(%)
FY2017 362 99 69 144 15.3 194.2 43.0 79.8
FY2018 402 105 66 -32 13.1 185.7 45.0 77.6
FY2019 421 93 69 -72 12.4 193.8 46.0 85.9
FY2020 413 88 70 76 11.6 197.6 46.0 87.1
FY2021 422 96 68 102 10.3 191.8 48.0 87.0
FY2022 558 150 109 8 14.5 308.1 55.0 81.8
FY2023 685 189 141 5 16.1 400.9 63.0 77.1
FY2024 590 111 83 -115 8.8 236.7 66.0 71.1
FY2025 695 162 116 22 11.2 329.7 73.0 73.5
FY2026 769 189 143 137 12.2 135.3 82.0 77.0

バフェット流モート診断

無形資産
●●○○○
2/5
スイッチング
●●●○○
3/5
ネットワーク
○○○○○
0/5
コスト優位
●●○○○
2/5
効率規模
●●●○○
3/5

総合スコア:10/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中

無形資産2/5

同社は、リチウムイオン電池材料(電解質、正極材)や無機材料(軽質炭酸カルシウム)において、長年の研究開発で培われた独自の製造技術とノウハウを持つ。特に、高純度化技術や粒子設計技術は、特定の顧客ニーズに応える強みとなっているが、特許による独占性は限定的であり、ブランド力もBtoB中心のため、無形資産としての優位性は中程度。

スイッチングコスト3/5

リチウムイオン電池材料は、顧客(電池メーカー)の仕様要求が厳しく、一度採用されると品質安定性や供給継続性の観点から、サプライヤーの変更は容易ではない。材料特性が最終製品の性能に直結するため、切り替えには多大な評価コストとリスクが伴う。無機材料においても、特定の用途では顧客の製造プロセスに最適化されており、スイッチング・コストは無視できない。

ネットワーク効果0/5

同社の事業は、特定のプラットフォームやサービスを介したユーザー間の相互作用を前提とするものではなく、ネットワーク効果は期待できない。

コスト優位2/5

軽質炭酸カルシウムなどの汎用性の高い無機材料においては、生産効率の改善やスケールメリットによるコスト削減努力は行われている。しかし、化学業界全体として原料価格の変動リスクや、競合他社との価格競争は避けられず、構造的なコスト優位性は限定的。

規模の経済3/5

リチウムイオン電池材料分野では、主要なプレイヤーとして一定の生産能力と供給実績を持つ。また、軽質炭酸カルシウムにおいても、国内有数のメーカーであり、一定の市場シェアを確保している。しかし、グローバルな大手化学メーカーと比較すると、規模の経済による絶対的な優位性はまだ発展途上である。

競合との比較優位

強気シナリオ

EV市場の拡大に伴うリチウムイオン電池材料の需要増加と、同社の技術的優位性によるシェア拡大。

高機能無機材料分野における新規用途開発と、高付加価値製品による収益性向上。

継続的な研究開発投資による、次世代電池材料や新素材分野での競争力強化。

弱気シナリオ(モート侵食)

競合他社による、より低コストまたは高性能な代替材料の開発と市場投入。

リチウムイオン電池材料のサプライチェーンにおける価格交渉力の低下や、顧客の要求仕様の急激な変化。

主要原料価格の高騰や、環境規制強化による生産コストの上昇。

反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)

この投資が失敗するには、同社がリチウムイオン電池材料分野で技術革新の波に乗り遅れ、競合他社(特に中国や韓国のメーカー)にコスト競争力や性能面で大きく水をあけられる必要がある。また、主要顧客である電池メーカーが、サプライヤーの多様化や内製化を進め、同社のスイッチング・コストの優位性が失われるシナリオも考えられる。さらに、軽質炭酸カルシウム事業が、汎用品市場での激しい価格競争に巻き込まれ、収益性が著しく悪化することも、投資の失敗要因となりうる。これらの要因が複合的に作用し、同社の持続的な成長と収益性を蝕むことが、この投資の失敗を決定づけるだろう。

5年後のモート予測

強気

EV需要の拡大を追い風に、リチウムイオン電池材料の供給能力増強と技術的優位性を活かし、売上・利益ともに堅調な成長を遂げる。

中立

EV市場の成長は続くものの、競争激化により利益率は緩やかに低下。無機材料事業は安定的に推移し、全体として微増益を維持する。

弱気

競合の台頭や原料高騰により、電池材料事業の収益性が悪化。無機材料事業も価格競争で苦戦し、減収減益となる。

直近の適時開示

同業他社

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