カヤック(3904)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 55 | 6 | 5 | -0 | 21.8 | 31.8 | 0.0 | 47.7 |
| FY2017 | 61 | 7 | 5 | -4 | 17.5 | 33.7 | 3.9 | 54.5 |
| FY2018 | 58 | -4 | -3 | -13 | -10.2 | -16.8 | 2.0 | 44.8 |
| FY2019 | 64 | -5 | -3 | -4 | -14.8 | -20.1 | 0.0 | 35.0 |
| FY2020 | 87 | 7 | 5 | 15 | 19.2 | 33.3 | 3.9 | 34.6 |
| FY2021 | 126 | 11 | 8 | 5 | 23.1 | 54.5 | 3.9 | 41.8 |
| FY2022 | 165 | 12 | 8 | 9 | 14.7 | 50.3 | 3.9 | 44.0 |
| FY2023 | 175 | 10 | 5 | 8 | 8.6 | 32.0 | 3.9 | 46.3 |
| FY2024 | 167 | 4 | 1 | -12 | 2.5 | 9.3 | 3.9 | 42.9 |
| FY2025 | 201 | 11 | 7 | 10 | 10.8 | 42.6 | 3.9 | 42.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:4/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
カヤックは「面白法人」を掲げ、ユニークな社風やクリエイティブなコンテンツ開発力を強みとする。しかし、具体的な特許やブランド価値の定量化は難しく、競争優位の源泉としては弱い。
同社が提供するゲームやWebサービスは、ユーザーが他の類似サービスへ乗り換える際の直接的な金銭的・時間的コストは低い。ただし、一部の熱狂的なファン層やコミュニティ形成による定着効果は限定的に存在する。
「ボケて」のような一部サービスではユーザー生成コンテンツによるネットワーク効果が見られるが、全体として広範かつ強力なネットワーク効果を確立するには至っていない。新規サービスへの波及効果も限定的。
情報通信業であり、製造業のような規模の経済や構造的なコスト優位性は見られない。開発力やマーケティング力による効率化は存在するが、競合他社との絶対的なコスト差を生み出す要因ではない。
Webサービスやゲーム開発において、一定の規模は有するものの、業界全体で見ると大手企業と比較して寡占的な地位を築いているとは言えない。市場シェアの拡大余地は大きい。
競合との比較優位
強気シナリオ
「面白法人」としてのブランド力向上と、新規ヒットコンテンツの創出
ゲーム事業におけるIP展開やグローバル展開の成功
メタバースやWeb3といった新規領域での先行分野での技術への適応と収益化
弱気シナリオ(モート侵食)
新規サービス開発の失敗や既存サービスの陳腐化
競合他社による類似サービスの迅速な模倣と市場シェアの奪取
クリエイター人材の流出や採用難による開発力低下
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
カヤックの投資が失敗するには、同社が「面白法人」として培ってきたユニークな企業文化やクリエイティビティが、急速に陳腐化し、競合他社に模倣されやすくなる必要がある。具体的には、社員の創造性が失われ、開発チームの離職率が上昇し、ヒットコンテンツを生み出す能力が著しく低下するシナリオが考えられる。また、同社が注力する新規事業領域(メタバース、Web3など)において、技術的な優位性を確立できず、先行投資が回収できないまま、大手IT企業や資金力のあるスタートアップに市場を奪われる状況も考えられる。さらに、広告収入や課金モデルに依存するビジネスモデルが、ユーザーの嗜好の変化やプラットフォームの規約変更によって収益性を維持できなくなることも、失敗の要因となりうる。
5年後のモート予測
新規ヒットコンテンツの継続的な創出と、メタバース・Web3分野での先行者利益獲得により、売上・利益ともに大幅な成長を遂げる。
既存事業の安定的な収益基盤を維持しつつ、新規事業への投資を継続。緩やかな成長軌道を描く。
新規事業の失敗や競合激化により、既存事業も影響を受け、売上・利益ともに減少傾向に転じる。