研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 50 |
| 2024-03 | - | 55 |
| 2023-03 | - | 10 |
| 2022-03 | - | 3 |
| 2021-03 | - | 5 |
研究開発活動(本文)
FY2025|1,990 文字
6【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、保有している基盤技術の深耕による既存事業の拡大を図るとともに、マーケットイン型R&Dの実行による次世代中核事業の創造を研究開発の基本方針として、既存事業における次世代製品の開発ならびに新規事業の創出にかかる開発に取り組んでおります。 中期経営計画に定める中期事業戦略遂行のために、知的財産は重要な経営資源と捉えており、当社企業活動のさまざまな場面で創造される価値を当社の優位性に確実に結びつけるべく、知財活動に取り組んでおります。その範囲は発明生産支援、特許出願・権利化といった典型的な知的財産活動に加えて、共同開発により得た成果を事業化するために各事業部門との連携強化などが含まれます。 これまでのモノづくりで培ってきた知識・ノウハウ・特許を組み合わせた相乗効果の創出と活用により事業成長に貢献するとともに、ビジネスリスクの低減にも取り組み、企業価値向上を目指してまいります。 当連結会計年度の研究開発費の総額は434,374千円、国内で出願された特許は5件、研究要員は32名であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、合成繊維を主原料としています。吸気用フィルターは空気中のゴミ、他車から排出されるスス等を取り除きエンジンに清浄な空気を送り込みます。潤滑油用及び燃料用フィルターは燃料燃焼スス、ダスト、水分を取り除き、清浄な燃料を供給すると共に潤滑油の性能を維持する役割を果たしています。当該分野では小型かつ高ろ過性能、ダストの高捕捉量を満たすフィルターが求められており、これらニーズに対応するための研究開発を行っております。 また今後の環境規制に対応すべく、さらなる高精度濾材の開発にも取り組んでおり、お客様から良好な評価結果を得ております。一部供給不安のあった原材料については、他メーカーへの切り替えを行うことで、お客様へ安定供給できております。またエンジン用濾材で培った、孔径や通気性・通気抵抗の設計技術を、他分野にも適用し開発に取り組んでまいります。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜支持体用不織布 世界の水処理用分離膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに分離膜支持体として使用されております。 当商品は、専用の抄紙機及び加工機で製造されたポリエステル繊維100%の湿式不織布であります。耐水強度が高く、平滑性に優れることから水処理用の支持体として最適であります。用途市場としては、海水淡水化や廃水処理などのインフラ用途をはじめ、工業用、家庭用浄水器など高度な水への要求に対応する分離膜に幅広く使用されており、高い伸び率で成長しております。 市場の幅広いニーズに対応し、当社の優位性を高めるために、ポリエステル繊維以外の原材料や、付加価値を高めた製品開発にも引き続き取り組んでおります。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理などのモジュール・ユニットの総称であります。 当社の事業領域の拡大の一環として、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの品質のさらなる向上や高性能化に向けた開発を継続的に行い、廃水の再利用、汚泥濃縮による廃棄物の削減等、様々なニーズにお応えできるよう取り組みを行ってまいります。 (3)一般産業用資材分野 電気・電子部品用機能紙は、電子機器などの断熱部材や放熱部材のいわゆるサーマルマネジメント材として使用され始めております。電子機器分野は過酷な発熱環境下での耐熱・熱性能など厳しい要求が強まっており高い伸び率が期待されています。工程紙分野では耐熱プレス用の緩衝材として使用される耐熱紙、フィルター分野では金型の製造工程で発生する粉塵を除去するためのワイヤーカット用濾紙、食品用分野では加工食品の鮮度保持用に使用される脱酸素剤の包材があります。 当連結会計年度においては、新規に産業用フィルターが採用されました。サーマルマネジメント材(M-Thermo)が、自動車の電動化による成長が期待されるリチウムイオンバッテリー用断熱材として複数用途で新規採用されました。 また、炭素繊維複合材がEV専用スピーカー振動板として採用され、さらに様々な分野での用途展開を図っています。 幕張メッセ及び東京ビッグサイトで開催された「オートモーティブワールド」(2024年9月及び2025年1月)に一部商材を展示し、顧客要求に直結した製品開発を行っております。
FY2024|2,227 文字
6【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、保有している基盤技術の深耕による既存事業の拡大を図るとともに、マーケットイン型R&Dの実行による次世代中核事業の創造を研究開発の基本方針として、既存事業における次世代製品の開発ならびに新規事業の創出にかかる開発に取り組んでおります。 中期経営計画に定める中期事業戦略遂行のために、知的財産は重要な経営資源と捉えており、当社企業活動のさまざまな場面で創造される価値を当社の優位性に確実に結びつけるべく、知財活動に取り組んでおります。その範囲は発明生産支援、特許出願・権利化といった典型的な知的財産活動に加えて、共同開発により得た成果を事業化するために各事業部門との連携強化などが含まれます。 これまでのモノづくりで培ってきた知識・ノウハウ・特許を組み合わせた相乗効果の創出と活用により事業成長に貢献するとともに、ビジネスリスクの低減にも取り組み、企業価値向上を目指して参ります。 当連結会計年度の研究開発費の総額は389,758千円、国内で出願された特許は2件となり、研究要員は31名であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、ポリエステルなどの合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分などを取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及び潤滑油の性能を維持することができます。当該分野では小型かつ高効率、ダストの高捕捉量を満たすフィルターが求められており、これらニーズに対応するための研究開発を行っております。 また今後の環境規制に対応すべく、さらなる高精度濾材の開発にも取り組んでおり、お客様から良好な評価結果を得ております。一部供給不安のあった原材料については、供給不安のない他メーカーへの切り替えを行うことで、お客様へ安定供給できております。またエンジン用濾材で培った、孔径や通気性・通気抵抗を制御・設計する技術を、他分野にも適用した開発にも取り組んで参ります。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜支持体用不織布 分離膜支持体用不織布は、主に世界の水処理用分離膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに分離膜支持体として使用されております。当商品は、専用の抄紙機及び加工機で製造されたポリエステル繊維100%の湿式不織布であります。耐水強度が高く、平滑性に優れることから水処理用の支持体として最適です。用途市場としては、海水淡水化や廃水処理などのインフラ用途をはじめ、工業用、家庭用浄水器など高度な水の需要に対応する分離膜に幅広く使用されており、高い伸び率で成長しております。 当連結会計年度においては、コストダウン品を開発しお客様へ提案しております。また、従来とは少し異なる設備で開発品は現行品よりも良好な評価をいただいております。市場の幅広いニーズに対応するために、ポリエステル繊維以外を原料とした製品開発や、当社の優位性を高めるために、付加価値を高めた製品開発にも引き続き取り組んでおります。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理などのモジュール・ユニットの総称であります。 当社の事業領域の拡大の一環として、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの事業化推進に取り組んでおります。品質のさらなる向上や高性能化に向けた開発を継続的に行っており、M-fine ユニット新型 Generation 2の開発に努めております。今回の新型は、特に散気量削減によるCO2削減効果が期待でき、またユニットの構造的にも当社の薄くて軽い膜の強みを生かした製品となっております。 排水、廃水の再利用、汚泥濃縮による廃棄物の削減等、様々なニーズにお応えできるよう事業の川下化に向けた取り組みを積極的に行ってまいります。 (3)一般産業用資材分野 一般産業用資材分野の電気・電子部品用機能紙は、主に電子機器などの断熱部材や放熱部材としてのいわゆるサーマルマネジメント材として使用され始めており、電子機器の過酷な発熱環境下における厳しい要求が強まり高い伸び率が期待されている分野です。また、主に耐熱プレス用の工程紙として使用される耐熱クッション紙や金型の製造工程で発生する粉塵を除去するためのワイヤーカット用濾紙などがあります。その他、食品用として主に加工食品の鮮度保持用に使用される脱酸素剤の包材として使用されております。当連結会計年度においては、産業用フィルターの採用が1件と自動車の電動化による成長が期待されるサーマルマネジメント材(M-Thermo)のリチウムイオンバッテリー用断熱材に2件の採用が決まりました。また、音響部材の振動板として炭素繊維やセルロースナノファイバー(CNF)を原料とした製品が採用されております。幕張メッセ及び東京ビッグサイトで開催された「オートモーティブワールド」(2023年9月及び2024年1月)に一部商材を展示し、顧客要求に直結した製品開発を行っております。
FY2023|2,297 文字
6【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、保有している基盤技術の深耕による既存事業の拡大を図るとともに、マーケットイン型R&Dの実行による次世代中核事業の創造を研究開発の基本方針として、既存事業における次世代製品の開発ならびに新規事業の創出にかかる開発に取り組んでおります。 知的財産への投資については重要な経営資源と捉えており、当社企業活動のさまざまな場面で創造される価値を当社の優位性に確実に結びつけるべく、知財活動に取り組んでおります。その範囲は発明生産支援、特許出願・権利化といった典型的な知的財産活動に加えて、共同開発により得た成果を事業化するために各事業部門との連携強化などが含まれます。 これまでのモノづくりで培ってきた知識・ノウハウ・特許を組み合わせた相乗効果の創出と活用により事業成長に貢献するとともに、ビジネスリスクの低減にも取り組み、企業価値向上を目指して参ります。 当連結会計年度の研究開発費の総額は395,237千円、国内で出願された特許は4件となり、研究要員は31名であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、ポリエステルなどの合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分などを取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及び潤滑油の性能を維持することができます。当該分野では小型かつ高効率、ダストの高捕捉量を満たすフィルターが求められており、これらニーズに対応するための研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、一部メイン商品の潤滑油用でVAを目的とした開発品が立ち上がりました。また今後の環境規制に対応すべく、さらなる高精度濾材の開発にも取り組んでおり、お客様から良好な評価結果を得ております。一部供給不安のあった原材料については、供給不安のない他メーカーへの切り替えを行うことで、お客様へ安定供給できております。またエンジン用濾材で培った、孔径や通気性・通気抵抗を制御・設計する技術を、他分野にも適用した開発にも取り組んで参ります。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜支持体用不織布 分離膜支持体用不織布は、主に世界の水処理用分離膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに分離膜支持体として使用されております。当商品は、専用の抄紙機及び加工機で製造されたポリエステル繊維100%の湿式不織布であります。耐水強度が高く、平滑性に優れることから水処理用の支持体として最適です。用途市場としては、海水淡水化や廃水処理などのインフラ用途をはじめ、工業用、家庭用浄水器など高度な水の需要に対応する分離膜に幅広く使用されており、高い伸び率で成長しております。 当連結会計年度においては、コストダウン品を開発しお客様へ提案しております。また、従来とは少し異なる設備で開発品は現行品よりも良好な評価をいただいております。市場の幅広いニーズに対応するために、ポリエステル繊維以外を原料とした製品開発や、当社の優位性を高めるために、付加価値を高めた製品開発にも引き続き取り組んでおります。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理などのモジュール・ユニットの総称であります。 当社の事業領域の拡大の一環として、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの事業化推進に取り組んでおります。品質のさらなる向上や高性能化に向けた開発を継続的に行っており、M-fine ユニット新型 Generation 2の開発に努めております。今回の新型は、特に散気量削減によるCO2削減効果が期待でき、またユニットの構造的にも当社の薄くて軽い膜の強みを生かした製品となっております。 また、新たに当社の小型ユニットを活かした「小型廃水処理装置」の開発にも着手しております。「池・河川水浄化用膜処理装置」等、排水・再利用の様々なニーズにお応えできるように、事業の川下化に向けた取り組みを積極的に行っております。 (3)一般産業用資材分野 一般産業用資材分野の電気・電子部品用機能紙は、主に電子機器などの断熱部材や放熱部材としてのいわゆるサーマルマネジメント材として使用され始めており、電子機器の過酷な発熱環境下における厳しい要求が強まり高い伸び率が期待されている分野です。また、主に耐熱プレス用の工程紙として使用される耐熱クッション紙や金型の製造工程で発生する粉塵を除去するためのワイヤーカット用濾紙などがあります。その他、食品用として主に加工食品の鮮度保持用に使用される脱酸素剤の包材として使用されております。当連結会計年度においては、特に自動車の電動化による成長が期待されるサーマルマネジメント材(M-Thermo)の具体的な成果として、電動自動車向けバッテリー用断熱材が採用されました。また、音響部材の振動板として炭素繊維やセルロースナノファイバー(CNF)を原料とした製品が採用されております。東京ビッグサイトで開催された「オートモーティブワールド」(2023年1月)「新機能性材料展」(2023年2月)に一部商材を展示し、顧客要求に直結した製品開発を行っております。
FY2022|2,041 文字
5【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、保有している基盤技術の深耕による既存事業の拡大を図るとともに、マーケットイン型R&Dの実行による次世代中核事業の創造を研究開発の基本方針として、既存事業における次世代製品の開発ならびに新規事業の創出にかかる開発に取り組んでおります。 さらに開発過程で得られた知的財産を経営資源化し、研究開発活動の推進強化を行っております。 当連結会計年度の研究開発費の総額は413,872千円、国内で出願された特許は8件、国内で登録された特許は3件となり、研究要員は30名であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、ポリエステルなどの合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分などを取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及び潤滑油の性能を維持することができます。当該分野では小型かつ高効率、ダストの高捕捉量を満たすフィルターが求められており、これらニーズに対応するための研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、一部メイン商品の潤滑油用でVAを目的とした開発品がお客様から良好な評価結果を得ております。また産業機械向けの油圧用に開発を注力しております。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜支持体用不織布 分離膜支持体用不織布は、主に世界の水処理用分離膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに分離膜支持体として使用されております。 当商品は、専用の抄紙機及び加工機で製造されたポリエステル繊維100%の湿式不織布であります。耐水強度が高く、平滑性に優れることから水処理用の支持体として最適です。用途市場としては、海水淡水化や廃水処理などのインフラ用途をはじめ、工業用、家庭用浄水器など高度な水の需要に対応する分離膜に幅広く使用されており、高い伸び率で成長しております。 当連結会計年度においては、お客様により一層安定して使用していただくため、コストダウン対応に加え、品質のさらなる向上を目的とし、設備改良を含めた製品開発に取り組んでおります。 世界トップシェア維持を確実なものとすべく新規顧客に対して積極的にサンプルワークし、受注獲得に至っております。また市場の幅広いニーズに対応するためポリエステル繊維以外を原料とした製品開発も進めており、製品ラインナップを充実し、市場展開を行うべく引き続き注力してまいります。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理などのモジュール・ユニットの総称であります。 当社の事業領域の拡大の一環として、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの事業化推進に取り組んでおります。品質のさらなる向上や高性能化に向けた開発を継続的に行っており、M-fine ユニット新型 Generation 2の開発に努めております。今回の新型は、特に散気量削減によるCO2削減効果が期待でき、またユニットの構造的にも当社の薄くて軽い膜の強みを生かした製品となっております。 また、新たに当社の小型ユニットを活かした「小型廃水処理装置」の開発にも着手しております。「池・河川水浄化用膜処理装置」や、「独立水循環型快適トイレ」等、排水・再利用の様々なニーズにお応えできるように、事業の川下化に向けた取り組みを積極的に行っております。 (3)一般産業用資材分野 一般産業用資材分野の電気・電子部品用機能紙は、主に電子機器などの断熱部材や放熱部材としてのいわゆるサーマルマネジメント材として使用され始めており、電子機器の過酷な発熱環境下における厳しい要求が強まり高い伸び率が期待されている分野です。また、主に耐熱プレス用の工程紙として使用される耐熱クッション紙や金型の製造工程で発生する粉塵を除去するためのワイヤーカット用濾紙などがあります。その他、食品用として主に加工食品の鮮度保持用に使用される脱酸素剤の包材として使用されております。 当連結会計年度においては、上記ワイヤーカット用濾紙の開発品がお客様からの良好な評価結果を得ております。特に自動車の電動化による成長が期待されるサーマルマネジメント材(M-Thermo)についての具体的な成果としては、高温まで耐えうる軽量で薄くて可とう性がある断熱材及び絶縁性熱拡散材などの様々な差別化技術を開発し、特許出願致しました。東京ビッグサイトで開催された「N-PLUS」(展示会)(2022年2月)にこれらの商材を展示し、顧客要求に直結した製品開発を行っております。
FY2021|2,146 文字
5【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、保有している基盤技術の深耕による既存事業の拡大を図るとともに、マーケットイン型R&Dの実行による次世代中核事業の創製を研究開発の基本方針として、既存事業における次世代製品の開発ならびに新規事業の創出にかかる開発に取り組んでおります。 さらに開発過程で得られた知的財産を経営資源化することを目的として、研究開発活動の推進の強化を行っております。 当連結会計年度の研究開発費の総額は470,285千円、国内で出願された特許は6件、国内で登録された特許は2件となり、研究要員は32名であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、ポリエステルなどの合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分などを取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及び潤滑油の性能を維持することができます。当該分野では小型かつ高効率、ダストの高捕捉量を満たすフィルターが求められており、これらニーズに対応するための研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、市場の競争力に対応するためと、当社のシェアを確保するためにコストダウンに取り組み、性能とコストを両立させた製品を開発することができました。また、海外を含めた製造拠点での生産品目について、当社製品全体を考慮した最適化に取り組み、進めることができました。今後のさらなる環境規制に対応した製品開発や、難燃性を付与した製品開発についても、引き続き取り組んでまいります。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜用湿式不織布 分離膜用湿式不織布は、主に世界の水処理用分離膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに分離膜支持体として使用されております。 当商品は、専用の抄紙機及び加工機で製造されたポリエステル繊維100%の湿式不織布であります。耐水強度が高く、平滑性に優れることから水処理用の支持体紙として最適です。用途市場としては、海水淡水化や廃水処理などのインフラ用途をはじめ、工業用、家庭用浄水器など高度な水の需要に対応する分離膜に幅広く使用されており、高い伸び率で成長しております。 当連結会計年度においては、これまでの生産方法にとらわれずに、設備改良をしながら、お客様により一層安定して使用いただける製品開発に取り組んでおり、今後も引き続き注力してまいります。 世界トップシェア維持を確実なものとすべく新規顧客に対して積極的にサンプルワークするとともに、市場の幅広いニーズに対応するためポリエステル繊維以外を原料とした製品開発も進めており、製品ラインナップを充実した市場展開を行うべく引き続き注力してまいります。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理などのモジュール・ユニットの総称であります。 当社の事業領域の拡大の一環として、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの事業化推進に取り組んでおり、品質のさらなる向上や高性能化に向けた開発を継続的に行っております。 また、新たに当社の小型ユニットを活かした「小型廃水処理装置」の開発にも着手し、その用途の一つとして「水も電気もなく排水も出来ない」場所でも水洗トイレや温水洗浄便座が使用できる「独立水循環型快適トイレ」の実証試験を行うなど、事業の川下化に向けた取り組みを行っております。 (3)一般産業用資材分野 電子機器に使用される断熱部材や放熱部材(M-thermo)としてのいわゆるサーマルマネジメント材として使用され始めており、電子機器の過酷な発熱環境下における厳しい要求が強まり高い伸び率が期待されています。また、主に熱プレス用の工程紙として使用される耐熱クッション紙や金属加工工程で発生する粉塵をトラップするためのワイヤーカット用濾紙があります。その他、食品用として加工食品の鮮度保持用の脱酸素剤包材として使用されております。 当連結会計年度においては、特に自動車の電動化による成長が期待されるサーマルマネジメント分野について早期事業化を図るため研究リソースを集中させ、「営業部門」と「研究開発部」が緊密に連携し、次世代市場のニーズを的確かつ迅速に捉える活動を行ってきました。具体的な成果としては、必要な方向を高熱伝導化した絶縁放熱部材や高温まで耐えうる軽量で可とう性がある高密度断熱部材などの様々な差別化技術を開発し、これらの知見の特許化を進めてまいりました。新たに開発した厚さ方向に高熱伝導を有するサーマルマネジメント材は、携帯端末などの民生機器をはじめ、車載用電子機器などへの展開を鋭意検討中であり、東京ビッグサイトで開催された「新機能性材料展」(2020年12月)にこれらの商材を展示し、顧客要求に直結した製品開発を行っております。
FY2020|2,227 文字
5【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、保有している基盤技術の深耕による既存事業の拡大を図るとともに、マーケットイン型R&Dの実行による次世代中核事業の創製を研究開発の基本方針として、既存事業における次世代製品の開発ならびに新規事業の創出にかかる開発に取り組んでおります。 さらに開発過程で得られた知的財産を経営資源化することを目的として、当連結会計年度に知的財産部門を新たに研究開発部門内に設置し、研究開発活動の推進の強化を行っております。 当連結会計年度の研究開発費の総額は467,785千円、国内で出願された特許は10件、国内で登録された特許は3件となり、研究要員は37名であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、ポリエステルなどの合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分などを取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及び潤滑油の性能を維持することができます。当該分野では小型かつ高効率、ダストの高捕捉量を満たすフィルターが求められており、これらニーズに対応するための研究開発を行っております。 当連結会計年度においては、紙と不織布のコンポジット化につきまして研究開発を推進した結果、お客様から良好な評価結果が得られました。さらに、海外拠点にて新たに設備投資した複合加工機設備で量産体制が整ったため、今後、市場展開を進めていく予定です。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜用湿式不織布 分離膜用湿式不織布は、主に世界の水処理用分離膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに分離膜支持体として使用されております。 当商品は、専用の抄紙機及び加工機で製造されたポリエステル繊維100%の湿式不織布であります。耐水強度が高く、平滑性に優れることから水処理用の支持体紙として最適です。用途市場としては、海水淡水化や廃水処理などのインフラ用途をはじめ、工業用、家庭用浄水器など高度な水の需要に対応する分離膜に幅広く使用されており、高い伸び率で成長しております。 当連結会計年度においては、お客様により一層安定して使用していただくため、コストダウン対応に加え、品質のさらなる向上を目的とした現行製品の改良タイプを開発いたしました。 世界トップシェア維持を確実なものとすべく新規顧客に対して積極的にサンプルワークするとともに、市場の幅広いニーズに対応するためポリエステル繊維以外を原料とした製品開発も進めており、製品ラインナップを充実した市場展開を行うべく引き続き注力してまいります。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理などのモジュール・ユニットの総称であります。 当社の事業領域の拡大の一環として、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの事業化推進に取り組んでおり、品質のさらなる向上や高性能化に向けた開発を継続的に行っております。 また、新たに当社の小型ユニットを活かした「小型廃水処理装置」の開発にも着手し、その用途の一つとして「水も電気もなく排水も出来ない」場所でも水洗トイレや温水洗浄便座が使用できる「独立水循環型快適トイレ」の実証試験を行うなど、事業の川下化に向けた取り組みを行っております。 (3)一般産業用資材分野 一般産業用資材分野の電気・電子部品用機能紙は、主に電子機器などの断熱部材や放熱部材(CARMIX(※)を含みます)としてのいわゆるサーマルマネジメント材として使用され始めており、電子機器の過酷な発熱環境下における厳しい要求が強まり高い伸び率が期待されている分野です。また、主に耐熱プレス用の工程紙として使用される耐熱クッション紙や半導体の加工工程で発生する粉塵をトラップするためのワイヤーカット用濾紙などがあります。その他、食品用として主に加工食品の鮮度保持用に使用される脱酸素剤の包材として使用されております。 当連結会計年度においては、特に自動車の電動化による成長が期待されるサーマルマネジメント分野について早期事業化を図るため研究リソースを集中させ、「機能材事業部」と「研究開発部」が緊密に連携し、次世代市場のニーズを的確かつ迅速に捉える活動を行ってきました。具体的な成果としては、必要な方向を高熱伝導化した放熱部材や高温まで耐えうる軽量で可とう性がある断熱部材などの様々な差別化技術を開発し、これらの知見の特許化を進めてまいりました。新たに開発した厚さ方向に高熱伝導を有するサーマルマネジメント材は、携帯端末などの民生機器をはじめ、車載用電子機器などへの展開を鋭意検討中であり、東京ビッグサイトで開催された「エヌプラス」(2019年9月)・「2020高機能性材料展」(2020年1月)にこれらの商材を展示し、顧客要求に直結した製品開発を行っております。 (※)CARMIX(カルミックス)とは、当社が提供する炭素複合材の総称であり、放熱分野や炭素繊維を含んだCFRTPマット材を示します。
FY2019|2,045 文字
5【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、環境に配慮し広範囲で高度な機能材料の開発に取り組むことにより、顧客要求にマッチした製品を提供し社会に貢献することを開発の基本方針としております。 当連結会計年度の研究開発費の総額は505,160千円であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野① エンジン用濾材 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、ポリエステルなどの合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分などを取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及び潤滑油の性能を維持することができます。 当連結会計年度においては、国内だけでなくインドを含めた東南アジア向けの多塵地域に適した濾材が採用されました。 紙と不織布のコンポジット化につきましては、欧州フィルターメーカー等にて高評価を得られております。 ② クラッチ板用摩擦材 クラッチ板用摩擦材は、主にオートマチック自動車用のクラッチ板用摩擦材として使用されております。 多種多様な原材料を当社の技術により混合、定着させてシート化し、優れた耐摩耗、耐久、耐熱、高摩擦性能を有する高品質な紙となっております。 当連結会計年度においては、既存製品の品質向上において製造工程改善の取り組みを継続して行うとともに、原材料についても品質と供給の両面の安定化を検討・提案してきました。また、原価低減活動においては、安価な原材料の検討・提案を行い、既存品の代替や他品番への水平展開を進めております。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜用資材 分離膜用資材は、主に世界の水処理用分離膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに分離膜支持体として使用されております。 当商品は、専用の抄紙機及び加工機で製造されたポリエステル繊維100%の湿式不織布であります。耐水強度が高く、平滑性に優れることから水処理用の支持体紙として最適です。用途市場としては、海水淡水化や廃水処理などのインフラ用途をはじめ、工業用、家庭用浄水器など高度な水の需要に対応する分離膜に幅広く使用されており、高い伸び率で成長しております。 当連結会計年度においては、お客様により一層安定して使用していただくため、またコストダウン対応のために、現行製品の改良タイプを提案いたしました。また、新規顧客獲得のためにサンプルワークするとともに、各お客様の要求に合致した改良品の提案も実施しており、引続き注力してまいります。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理などのモジュール・ユニットの総称であります。 当社の事業領域の拡大の一環として、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの事業化推進に取り組んでおり、品質のさらなる向上や高性能化に向けた開発を継続的に行っております。 また、新たに当社の小型ユニットを活かした「小型廃水処理装置」の開発にも着手し、その用途の一つとして「水も電気もなく排水も出来ない」場所でも水洗トイレや温水洗浄便座が使用できる「独立水循環型快適トイレ」の実証試験を開始するなど、事業の川下化に向けた取り組みを行っております。 (3)一般産業用資材分野 CARMIX(カルミックス)とは、当社が提供する炭素複合材の総称であります。 CARMIX熱拡散シートは、ラインナップ品とカスタマイズ品が採用されており、販売中であります。電気電子分野においては部品の高性能化に伴い放熱要求も高まっており、新たな市場創造に向けて鋭意開発をしております。 CARMIX CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)マットは、ポリプロピレン・ナイロン・ポリカーボネートの3種類の樹脂でラインナップをしております。軽さと成形性の良さを生かし、輸送機器・電子機器・建材など幅広い市場へ展開中です。リサイクル炭素繊維の適用につきましても、特許を出願済みであり鋭意開発中です。また、熱伝導性CFRTPや高耐熱CFRTPも開発に着手いたしました。 これらに加え、電磁波吸収体の開発にも取り組んでおり、自動車の自動運転技術や第5世代移動体通信システムといった高度情報化社会到来に向けた電波対策商材開発も進めております。 さらに、当連結会計年度においては、東京ビッグサイトで開催された「第7回高機能プラスチック展」(2018年12月)にこれらの商材を展示し、電子機器関連のみならず自動車関連まで様々な分野での顧客要求を確認し、新たな機能を活かした放熱材(熱拡散シート)や立体成形体(CFRTP)、電磁波対策材の商品化に向けて開発を進めております。
FY2018|2,293 文字
5【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、環境に配慮し広範囲で高度な機能材料の開発に取り組むことにより、顧客要求にマッチした製品を提供し社会に貢献することを開発の基本方針としております。 当連結会計年度の研究開発費の総額は435,639千円であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野① エンジン用濾材 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、ポリエステルなどの合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分などを取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及び潤滑油の性能を維持することができます。 当連結会計年度においては、国内だけでなくインドを含めた東南アジア向けの多塵地域に適した濾材開発に取り組みました。 また、近年フィルターに求められる高性能化(ロングライフ・高効率)に対応する手段として、紙と不織布のコンポジット化が可能になる実験用貼り合せ装置の導入が完了し、新たなタイプの濾材開発に着手しております。 ② クラッチ板用摩擦材 クラッチ板用摩擦材は、主にオートマチック自動車用のクラッチ板用摩擦材として使用されております。 多種多様な原材料を当社の技術により混合、定着させてシート化し、優れた耐摩耗、耐久、耐熱、高摩擦性能を有する高品質な紙となっております。 当連結会計年度においては、品質及び原価低減の両立取り組みとしてより安価な原材料の使用可能性の検討、提案を実施し、量産移行をすることが出来たため、さらに他品番への水平展開を進めています。また、品質改善取組みとして製造工程、原材料種、配合などの最適化による生産効率及び品質の向上において良好な結果を得ることが出来ました。 ③ 鉛蓄電池用セパレータ原紙 鉛蓄電池用セパレータ原紙は、ポリエチレンパルプ、シリカ粉体を主体原料とし、主に高い信頼性が要求される特殊産業車両用、据え置き型バックアップ用などの鉛蓄電池セパレータに使用されております。 当連結会計年度においては、顧客要求に対応した製品作りを行うため、原材料入手安定化への取り組みとして原材料代替試作やサンプル提案を行い良好な結果が得られました。また、製造工程の最適化による品質の改良維持に取り組みました。さらに、新たな市場可能性として新規の引き合いに対する検討、サンプル提案を行いました。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜用資材 主に分離膜用資材(分離膜支持体)として、世界の水処理用逆浸透膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに使用されております。 当社は専用の抄紙機及び熱圧加工機を保有しており、ポリエステル繊維100%の湿式不織布である当社の分離膜支持体は平滑性に優れ、安定した物性で連続生産が可能であり、分離膜を形成するのに最適であります。 分離膜方式による水処理方法は、蒸発方式と比較して、低コストで環境負荷小、需要変動への柔軟性などから、近年導入事例が増加しております。 当連結会計年度においては、より一層顧客満足を高めるために、設備改良を含めた新工法での品質向上の検討を実施いたしました。また、さらなる販売量拡大に向けて、積極的なサンプルワークを進めるとともに、各顧客要求にマッチした製品開発に取り組みました。さらに、次世代の製品開発についても、市場ニーズを把握しながら、開発を継続してまいります。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理などのモジュール・ユニットの総称であります。 このM-fineを、当社の事業領域を機能材料から機能部材や機能部品へ拡げるための商品の一つとするべく、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの事業化推進に取組みました。 その結果、市場展開に関しては新たな用途へ適用範囲の拡大を、品質的には信頼性の更なる向上や高性能化に向けた開発に着手するなど、事業の拡大に向けた取り組みを行っております。 (3)一般産業用資材分野 CARMIX(カルミックス)とは、当社が提供する炭素複合材の総称であります。 CARMIX CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)マットは、ポリプロピレン・ナイロン・ポリカーボネートの3種類の樹脂でラインナップをしております。成形性の良さを生かし、輸送機器・電子機器・建材など、幅広い市場へ展開中です。リサイクル炭素繊維の適用に向けた開発も開始いたしました。 CARMIX熱拡散シートは、ラインナップ品とカスタマイズ品が採用され販売開始いたしました。電気電子分野においては部品の高性能化に伴い放熱要求も高まっており、新たな市場創造に向けて鋭意開発をしております。 これらに加え、電磁波吸収体の開発取組みも行っており、自動車の自動運転技術や第5世代移動体通信システムといった高度情報化社会到来に向けた電波対策商材開発も進めております。 さらに、当連結会計年度においては、東京ビッグサイトで開催された「新機能性材料展2018」にこれらの商材を展示し、電子機器関連のみならず自動車関連まで様々な分野での顧客要求を確認し、新たな機能を活かした立体成形体(CFRTP)や放熱材(熱拡散シート)、電磁波対策材の商品化に向けて開発を進めております。
FY2017|2,052 文字
6【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、環境に配慮し広範囲で高度な機能材料の開発に取り組むことにより、顧客要求にマッチした製品を提供し社会に貢献することを開発の基本方針としております。 当連結会計年度の研究開発費の総額は349,358千円であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野① エンジン用濾材 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、ポリエステル等の合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分等を取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及び潤滑油の性能を維持することができます。 当連結会計年度においては、国内だけでなくインドを含めた東南アジア向けの多塵地域に適した濾材開発に取り組みました。 また、近年フィルターに求められる高性能化(ロングライフ・高効率)に対応する手段として、紙と不織布のコンポジット化が可能になる実験用貼り合せ装置の導入を進めております。 ② クラッチ板用摩擦材 クラッチ板用摩擦材は、主にオートマチック自動車用のクラッチ板用摩擦材として使用されております。 多種多様な原材料を当社の技術により混合、定着させてシート化し、優れた耐摩耗、耐久、耐熱、高摩擦性能を有する高品質な紙となっております。 当連結会計年度においては、VA活動としてより安価な原材料の使用可能性を検討し、品質及び原価低減の両立に取り組むとともに、製造工程、原料成分の最適化による生産効率及び品質の向上に取り組みました。 ③ 鉛蓄電池用セパレータ原紙 鉛蓄電池用セパレータ原紙は、ポリエチレンパルプ、シリカ粉体を主体原料とし、主に高い信頼性が要求される特殊産業車両用、据え置き型バックアップ用などの鉛蓄電池セパレータに使用されております。 当連結会計年度においては、顧客要求にマッチした製品作りを行うため、当社の製造工程に適合した原材料への見直しを実施し、生産適性の向上と原価低減の両立に取り組みました。また、製造条件の最適化を追求することにより品質の改良維持に取り組みました。さらに、新たな市場可能性についての調査、検討を行いました。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜用資材 主に分離膜用資材(分離膜支持体)として、世界の水処理用逆浸透膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに使用されております。 当社は専用の抄紙機及び熱圧加工機を保有しており、ポリエステル繊維100%の湿式不織布である当社の分離膜支持体は平滑性に優れ、安定した物性で連続生産が可能であり、分離膜を形成するのに最適であります。 分離膜方式による水処理方法は、蒸発方式と比較して、低コストで環境負荷小、需要変動への柔軟性などから、近年導入事例が増加しております。 当連結会計年度においては、さらなる販売量拡大に向けて、生産プロセスの合理化や新たな工程管理による品質向上などに取り組みました。また、新たな市場開拓に向けて、積極的なサンプルワークを進めるとともに、各顧客要求にマッチした製品を開発してきました。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理等のモジュール・ユニットの総称であります。 このM-fineを、当社の事業領域を機能材料から機能部材や機能部品へ拡げるための商品の一つとするべく、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの事業化推進に取組みました。 その結果、市場展開に関しては安定顧客の獲得を、品質向上に関しては生産環境の整備を、それぞれ進めることが出来ました。 (3)一般産業用資材分野① CARMIX(カルミックス) CARMIX(カルミックス)とは、当社が提供する炭素複合材の総称であります。 現在、CARMIX CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)マットに注力しており、更なる品質・性能の向上に取り組んでおります。当社のCARMIX CFRTPマットは、不連続炭素繊維を主原料としており、立体成形性や成形後の切削等加工性が良好であることなどを活かして、輸送機器関連や家電・電子機器等、幅広い市場への用途開発を図ってまいりました。 また、CARMIX熱拡散シートは、お客様のご要望にお応えするために、放熱・熱拡散性能の向上に取り組んでまいりました。これにより、電子デバイス等熱源対策を必要とする市場への展開を加速させることができました。 さらに、当連結会計年度においては電子機器関連のみならず自動車関連まで様々な分野での顧客要求を確認し、新たな機能を活かした立体成形体(CFRTP)や放熱材(熱拡散シート)の商品化に向けて開発を進めております。
FY2016|1,975 文字
6【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、環境に配慮し広範囲で高度な機能材料の開発に取り組むことにより、顧客ニーズに合致した製品を提供し社会に貢献することを開発の基本方針としております。 当連結会計年度の研究開発費の総額は362,277千円であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野① エンジン用濾材 エンジン用濾材は、用途として主に空気、潤滑油、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、ポリエステル等の合成繊維を主原料として、空気中のゴミ、他車から排出されるスス、潤滑油中のカーボン粒子、燃料中のゴミ、水分等を取り除き、エンジンに清浄な空気、燃料を供給すること及びエンジンオイルの潤滑性能を維持することができます。 当連結会計年度においては、国内において高性能燃料用フィルターに配合されているマイクロガラス繊維を使用せず高性能を維持できるよう原料変更による開発に取り組みました。 また、エンジン用濾材のインド・東南アジアでの需要増に対応するためタイ国子会社において増設後の稼働率向上を進め、フィルター濾材の高性能化や価格競争力のある商品の開発検討を行いました。 ② クラッチ板用摩擦材 クラッチ板用摩擦材は、主にオートマチック自動車用のクラッチ板用摩擦材として使用されております。 多種多様な原材料を当社の技術により混合、定着させてシート化し、優れた耐摩耗、耐久、耐熱、高摩擦性能を有する高品質な紙となっております。 当連結会計年度においては、VA活動としてより安価な原材料の使用可能性を検討し、品質及び原価低減の両立に取り組むとともに、製造工程の最適化による生産効率及び品質の向上に取り組みました。 ③ 鉛蓄電池用セパレータ原紙 鉛蓄電池用セパレータ原紙は、ポリエチレンパルプ、シリカ粉体を主体原料とし、主に高い信頼性が要求される特殊産業車両用、据え置き型バックアップ用などの鉛蓄電池セパレータに使用されております。 当連結会計年度においては、顧客要求に合致した製品作りを行うため、当社の製造工程に適合した原材料への見直しを実施し、生産適性の向上と原価低減の両立の取り組みました。また、製造条件の最適化を追求することにより品質の改良維持に取り組みました。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜用資材 主に分離膜用資材(分離膜支持体)として、世界の水処理用逆浸透膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに使用されております。 当社は専用の抄紙機及び熱圧加工機を保有しており、ポリエステル繊維100%の湿式不織布である当社の分離膜支持体は平滑性に優れ、安定した物性で連続生産が可能であり、分離膜を形成するのに最適であります。 分離膜方式による水処理方法は、蒸発方式と比較して、低コストで環境負荷小、需要変動への柔軟性などから、近年導入事例が増加しております。 当連結会計年度においては、さらなる販売量拡大に向けて、分離膜支持体としての性能を維持しながら、いかにコスト削減ができるかに注力するとともに、引き続き生産プロセスの合理化や新素材の利用可能性の検討、新たな評価方法による品質向上などに取り組みました。また、新たな市場開拓に向け、積極的なサンプルワークとともに新工法も視野に入れた検討を行い、顧客要求との合致を目指した開発を継続しております。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有するフィルターメディア)の商品の総称であります。 当社は、機能材料から、機能部材や機能部品へと事業領域を拡げ、製品品質の向上を目指した活動を継続しております。M-fineの中でも特に廃水処理分野においてMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの市場展開と品質向上に取り組みました。 (3)一般産業用資材分野① CARMIX(カルミックス) CARMIX(カルミックス)とは、当社が提供する炭素複合材の総称であります。 現在、CARMIX CFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)マットに注力しており、更なる品質・性能の向上に取り組んでおります。当社のCARMIX CFRTPマットは、不連続炭素繊維を主原料としており、立体成形性や切削等の加工性が良好であることなどを活かして、輸送機器関連や家電・電子機器等、幅広い市場への用途開発の展開を図ってまいりました。 また、CARMIX熱拡散シートは、お客様のご要望にお応えするために、放熱・熱拡散性能の向上に取り組んでまいりました。これにより、電子デバイス等熱源対策を必要とする市場への展開を加速させることができました。