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阿波製紙

パルプ・紙 素材・化学

研究開発費(時系列)

年度R&D費用(億円)設備投資(億円)
2025-03 - 50
2024-03 - 55
2023-03 - 10
2022-03 - 3
2021-03 - 5

研究開発活動(本文)

FY2025|1,990 文字
6【研究開発活動】研究開発の基本方針 当社グループは、保有している基盤技術の深耕による既存事業の拡大を図るとともに、マーケットイン型R&Dの実行による次世代中核事業の創造を研究開発の基本方針として、既存事業における次世代製品の開発ならびに新規事業の創出にかかる開発に取り組んでおります。 中期経営計画に定める中期事業戦略遂行のために、知的財産は重要な経営資源と捉えており、当社企業活動のさまざまな場面で創造される価値を当社の優位性に確実に結びつけるべく、知財活動に取り組んでおります。その範囲は発明生産支援、特許出願・権利化といった典型的な知的財産活動に加えて、共同開発により得た成果を事業化するために各事業部門との連携強化などが含まれます。 これまでのモノづくりで培ってきた知識・ノウハウ・特許を組み合わせた相乗効果の創出と活用により事業成長に貢献するとともに、ビジネスリスクの低減にも取り組み、企業価値向上を目指してまいります。 当連結会計年度の研究開発費の総額は434,374千円、国内で出願された特許は5件、研究要員は32名であります。なお、当連結会計年度における品目別の研究の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。 (1)自動車関連資材分野 エンジン用濾材は、用途として主に吸気用、潤滑油用、燃料用フィルターに使用されております。 天然パルプ、コットンリンター、合成繊維を主原料としています。吸気用フィルターは空気中のゴミ、他車から排出されるスス等を取り除きエンジンに清浄な空気を送り込みます。潤滑油用及び燃料用フィルターは燃料燃焼スス、ダスト、水分を取り除き、清浄な燃料を供給すると共に潤滑油の性能を維持する役割を果たしています。当該分野では小型かつ高ろ過性能、ダストの高捕捉量を満たすフィルターが求められており、これらニーズに対応するための研究開発を行っております。 また今後の環境規制に対応すべく、さらなる高精度濾材の開発にも取り組んでおり、お客様から良好な評価結果を得ております。一部供給不安のあった原材料については、他メーカーへの切り替えを行うことで、お客様へ安定供給できております。またエンジン用濾材で培った、孔径や通気性・通気抵抗の設計技術を、他分野にも適用し開発に取り組んでまいります。 (2)水処理関連資材分野① 分離膜支持体用不織布 世界の水処理用分離膜メーカーが製造する逆浸透膜モジュールに分離膜支持体として使用されております。 当商品は、専用の抄紙機及び加工機で製造されたポリエステル繊維100%の湿式不織布であります。耐水強度が高く、平滑性に優れることから水処理用の支持体として最適であります。用途市場としては、海水淡水化や廃水処理などのインフラ用途をはじめ、工業用、家庭用浄水器など高度な水への要求に対応する分離膜に幅広く使用されており、高い伸び率で成長しております。 市場の幅広いニーズに対応し、当社の優位性を高めるために、ポリエステル繊維以外の原材料や、付加価値を高めた製品開発にも引き続き取り組んでおります。 ② M-fine(エム・ファイン) M-fine(エム・ファイン)とは、当社が提供するメンブレン(ナノレベルの微細な孔径を有する分離膜)及び水処理などのモジュール・ユニットの総称であります。 当社の事業領域の拡大の一環として、廃水処理に使用されるMBR(膜分離活性汚泥法)用浸漬膜及びユニットの品質のさらなる向上や高性能化に向けた開発を継続的に行い、廃水の再利用、汚泥濃縮による廃棄物の削減等、様々なニーズにお応えできるよう取り組みを行ってまいります。 (3)一般産業用資材分野 電気・電子部品用機能紙は、電子機器などの断熱部材や放熱部材のいわゆるサーマルマネジメント材として使用され始めております。電子機器分野は過酷な発熱環境下での耐熱・熱性能など厳しい要求が強まっており高い伸び率が期待されています。工程紙分野では耐熱プレス用の緩衝材として使用される耐熱紙、フィルター分野では金型の製造工程で発生する粉塵を除去するためのワイヤーカット用濾紙、食品用分野では加工食品の鮮度保持用に使用される脱酸素剤の包材があります。 当連結会計年度においては、新規に産業用フィルターが採用されました。サーマルマネジメント材(M-Thermo)が、自動車の電動化による成長が期待されるリチウムイオンバッテリー用断熱材として複数用途で新規採用されました。 また、炭素繊維複合材がEV専用スピーカー振動板として採用され、さらに様々な分野での用途展開を図っています。 幕張メッセ及び東京ビッグサイトで開催された「オートモーティブワールド」(2024年9月及び2025年1月)に一部商材を展示し、顧客要求に直結した製品開発を行っております。

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