ダイニック(3551)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 412 | 8 | 6 | -34 | 3.4 | 13.9 | — | 33.2 |
| FY2016 | 401 | 12 | 9 | 2 | 4.6 | 20.1 | — | 34.7 |
| FY2017 | 400 | 10 | 9 | 16 | 4.3 | 103.5 | 5.0 | 36.7 |
| FY2018 | 404 | 10 | 7 | -3 | 3.6 | 84.6 | 25.0 | 36.5 |
| FY2019 | 409 | 10 | 7 | -11 | 3.8 | 85.7 | 25.0 | 35.8 |
| FY2020 | 359 | 8 | 9 | 6 | 4.5 | 109.2 | 30.0 | 38.9 |
| FY2021 | 389 | 14 | 10 | 8 | 4.5 | 113.3 | 25.0 | 39.3 |
| FY2022 | 416 | 8 | 5 | 1 | 2.2 | 62.0 | 25.0 | 39.8 |
| FY2023 | 421 | 12 | 8 | 16 | 3.4 | 101.3 | 25.0 | 40.7 |
| FY2024 | 441 | 21 | 13 | 1 | 4.9 | 157.3 | 25.0 | 43.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
ダイニックは長年培ってきた不織布製造技術と、特定の用途(例:医療用、産業用フィルター)におけるノウハウを持つ。しかし、特許による明確な独占性や強力なブランド力は限定的であり、競合他社も類似技術を持つ可能性がある。
特定の産業用途において、ダイニックの不織布が顧客の製造プロセスに組み込まれている場合、仕様変更やサプライヤー変更には一定のコストや手間がかかる可能性がある。しかし、代替材料の選択肢も存在し、スイッチングコストはそれほど高くない。
不織布製造業は、ユーザー数が増えることで製品価値が向上するネットワーク効果を持つビジネスモデルではない。
長年の生産経験による効率化や、特定の原材料調達における交渉力はコスト優位に寄与する可能性がある。しかし、原材料価格の変動や、競合他社も同様の効率化を進めている可能性があり、構造的なコスト優位性は限定的。
不織布業界において、ダイニックは一定の生産規模と市場シェアを持つプレーヤーである。特に特定のニッチ市場においては、規模の経済が競争優位性につながる可能性がある。しかし、グローバルな大手企業と比較すると規模は小さい。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能不織布の需要拡大(医療、衛生材料、産業用フィルター等)
新規用途開発による市場シェア拡大
生産効率改善によるコスト競争力の強化
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格の高騰による収益圧迫
競合他社による低価格攻勢や技術革新
景気変動による需要の低迷
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ダイニックの競争優位性が失われるシナリオは、まず原材料価格が持続的に高騰し、かつダイニックがそのコストを製品価格に転嫁できない状況が考えられる。次に、競合他社がダイニックよりも低コストで同等以上の品質を持つ不織布を大量生産できるようになり、市場シェアを奪われるケースである。また、主要顧客産業の構造的な衰退や、代替素材への急速なシフトが起これば、ダイニックの既存事業基盤そのものが揺らぐ可能性がある。さらに、環境規制の強化により、ダイニックの主要な製造プロセスや製品が制約を受ける、あるいは追加的なコスト負担を強いられる事態も、競争優位性を損なう要因となりうる。
5年後のモート予測
高機能不織布分野での需要増と新規用途開拓により、売上・利益ともに堅調な成長を遂げる。生産効率向上で収益性も改善し、株主還元も増加する。
緩やかな市場成長と一定の競争圧力の中で、売上・利益は微増にとどまる。原材料価格の変動が収益性を左右する可能性がある。
原材料価格の高騰や競合激化により、売上・利益ともに減少。特に低付加価値製品の価格競争が厳しくなり、収益性が悪化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 109億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 43.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 11.5% | |
| 6. 適度なPER | PER 8.3倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.41倍 |
合格数:6/7 防衛的投資家候補水準