アツギ(3529)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 240 | 9 | 12 | -4 | 2.5 | 7.2 | — | 84.6 |
| FY2016 | 233 | 10 | 7 | 17 | 1.4 | 4.1 | — | 84.1 |
| FY2017 | 240 | 8 | 6 | 7 | 1.2 | 35.8 | 3.0 | 83.9 |
| FY2018 | 219 | -9 | -31 | -7 | -7.0 | -192.0 | 30.0 | 86.4 |
| FY2019 | 196 | -5 | -59 | 9 | -16.6 | -370.1 | 30.0 | 84.0 |
| FY2020 | 162 | -26 | -38 | -24 | -11.3 | -238.7 | 15.0 | 76.3 |
| FY2021 | 214 | -23 | -18 | -18 | -5.7 | -114.0 | 0.0 | 76.1 |
| FY2022 | 205 | -21 | -12 | -6 | -3.9 | -75.9 | 0.0 | 76.0 |
| FY2023 | 212 | -4 | 13 | -9 | 4.0 | 83.1 | 0.0 | 79.6 |
| FY2024 | 219 | -9 | -4 | 11 | -1.2 | -23.5 | 0.0 | 77.5 |
バフェット流モート診断
総合スコア:5/25 主要モート:none 持続性:判定中
アツギは「ATSUGI」ブランドでストッキング・タイツ等のレッグウェアを展開。長年の歴史と一定の認知度はあるものの、強力なブランドロイヤリティや特許による独占的優位性は限定的。競合他社も類似商品を展開しており、ブランド力のみでの差別化は薄い。
ストッキングやタイツといった日用品は、価格やデザイン、機能性で選択されることが多く、特定のブランドに強く固定されるスイッチング・コストは低い。消費者は容易に他社製品へ乗り換え可能であり、ブランドへの愛着や習慣による継続利用は限定的。
アツギの事業モデルには、ユーザー数の増加がサービスの価値を向上させるネットワーク効果は存在しない。製品の価値は個々の品質やデザインに依存し、利用者が増えることで直接的な価値向上が生まれる構造ではない。
アツギは長年の製造ノウハウを持つが、繊維製品業界はグローバルな競争が激しく、特にアジア諸国からの安価な製品との価格競争に晒されている。規模の経済や独自の生産技術による顕著なコスト優位性は確立されていない可能性が高い。
国内レッグウェア市場においては一定のシェアを持つが、グローバル市場では大手アパレルメーカーや専門ブランドと比較して規模は小さい。国内市場での一定の規模は、生産・販売における効率性にある程度寄与していると考えられる。
競合との比較優位
強気シナリオ
高機能・高付加価値製品の開発によるブランドイメージ向上と価格競争力強化
海外市場での販売チャネル拡大とブランド認知度向上
M&Aやアライアンスによる事業領域の拡大とシナジー創出
弱気シナリオ(モート侵食)
ファストファッションブランドやPB商品の台頭による価格競争の激化
消費者のトレンド変化への対応遅れによる需要の低迷
原材料価格の高騰や円安による採算性の悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
アツギへの投資が失敗するには、同社が長年培ってきたレッグウェア製造における技術力や品質管理能力が、急速に変化する消費者のニーズやグローバルな競争環境の中で陳腐化し、差別化要因として機能しなくなることが真実でなければならない。具体的には、競合他社がより低コストで高品質、あるいはトレンドを捉えた新商品を次々と投入し、アツギの製品が価格帯やデザイン、機能性において魅力度を失い、結果として市場シェアを急速に失っていくシナリオである。また、ブランドイメージが旧態依然として若年層への訴求力を失い、既存顧客層の縮小を補う新規顧客獲得に失敗し続けることも、この投資の失敗を決定づける要因となるだろう。さらに、サプライチェーンの脆弱性が露呈し、原材料調達難や製造コストの急騰が採算を圧迫し、競争力を著しく低下させることも考えられる。
5年後のモート予測
高付加価値製品へのシフトと海外展開の成功により、売上・利益ともに緩やかな成長を続ける。ブランドイメージも刷新され、若年層からの支持も獲得。
国内市場での競争は依然として厳しいが、既存顧客基盤を維持しつつ、コスト管理を徹底することで安定した収益を確保する。
ファストファッション等の低価格帯製品に市場を奪われ、売上・利益ともに減少。ブランド力も低下し、事業継続が危ぶまれる状況に陥る。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 163億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 79.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 4年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 12.3倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.49倍 |
合格数:3/7 部分的合格