東急不動産ホールディングス(3289)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 8,085 | 732 | 315 | -21 | 7.1 | 51.8 | — | 21.4 |
| FY2017 | 8,661 | 775 | 352 | -842 | 7.4 | 57.8 | 13.0 | 21.5 |
| FY2018 | 9,019 | 802 | 375 | -159 | 6.6 | 56.8 | 14.5 | 23.3 |
| FY2019 | 9,632 | 793 | 386 | -1,539 | 6.5 | 53.7 | 15.5 | 23.5 |
| FY2020 | 9,077 | 565 | 217 | -156 | 3.6 | 30.1 | 16.0 | 22.5 |
| FY2021 | 9,890 | 838 | 351 | 447 | 5.5 | 48.8 | 16.0 | 24.0 |
| FY2022 | 10,058 | 1,104 | 482 | -253 | 6.9 | 67.2 | 17.0 | 25.0 |
| FY2023 | 11,030 | 1,202 | 685 | -217 | 8.9 | 96.4 | 23.5 | 24.8 |
| FY2024 | 11,503 | 1,408 | 776 | -926 | 9.2 | 108.7 | 31.0 | 25.2 |
| FY2025 | 12,460 | 1,669 | 967 | -350 | 10.6 | 135.5 | 36.5 | 26.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
東急不動産ホールディングスは、東急グループの一員としてのブランド力と、首都圏を中心に長年培ってきた開発・運営ノウハウが一定の無形資産となっている。特に、商業施設(東急プラザなど)や住宅事業におけるブランド認知度は高い。
賃貸マンションやオフィスビルにおいては、入居者やテナントが他の物件へ移転する際のコスト(引越し費用、契約更新手数料、新規契約の手間など)がスイッチング・コストとなる。特に長期契約や、特定のエリア・グレードの物件を求めるテナントにとっては乗り換えのハードルは高い。
ネットワーク効果が直接的に競争優位に働く事業モデルではない。
大規模開発や効率的な物件管理によるスケールメリットはあるが、土地取得コストや建設コストは市場環境に左右されやすく、構造的なコスト優位性は限定的。
首都圏を中心に、住宅、商業施設、オフィスビル、ホテル、リゾートなど多角的な事業ポートフォリオを有し、一定の規模と分散による安定性を確保している。特に都市部での開発・運営における規模の経済は存在する。
競合との比較優位
強気シナリオ
首都圏における人口集中と不動産需要の底堅さ
高付加価値物件の開発・リニューアルによる賃料収入の増加
再生可能エネルギー事業など新規事業の成長
弱気シナリオ(モート侵食)
金利上昇による不動産投資意欲の減退と借入コストの増加
首都圏以外の地方都市における人口減少と不動産価値の下落
大規模災害による資産価値の毀損リスク
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
東急不動産ホールディングスへの投資が失敗するには、首都圏の不動産市場が構造的に長期低迷し、同社が強みとする賃貸事業におけるスイッチング・コストが著しく低下する必要がある。例えば、リモートワークの普及がオフィス需要を激減させ、テナントがより安価な地方物件や自宅での業務に移行し、都心部のオフィスビルの空室率が恒常的に高止まりするシナリオが考えられる。また、住宅事業においても、供給過剰や金利上昇により、顧客が住宅購入を断念したり、より低価格帯の物件に流れたりすることで、同社の高付加価値戦略が通用しなくなる可能性も考えられる。さらに、競合他社がより革新的な開発手法や、顧客ニーズを捉えた新しいサービスを導入し、東急不動産ホールディングスのブランド力や顧客基盤を侵食する事態も想定される。
5年後のモート予測
首都圏の堅調な需要と高付加価値戦略の奏功により、賃貸収入と開発利益が安定的に成長。新規事業も貢献し、収益基盤が強化される。
緩やかな経済成長と人口動態の変化に対応しつつ、既存事業の効率化と新規開発で安定的な収益を維持。大きな成長は見込めないが、堅実な運営を続ける。
金利上昇や景気後退の影響で不動産市況が悪化。開発・賃貸事業ともに苦戦し、資産価値の低下や収益の減少に見舞われる。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 9,381億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 26.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 26.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 9.7倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.04倍 |
合格数:6/7 防衛的投資家候補水準