J.フロント リテイリング(3086)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 11,085 | 446 | 270 | 59 | 5.8 | 103.0 | — | 38.7 |
| FY2017 | 4,699 | 495 | 285 | 380 | 6.3 | 108.9 | 28.0 | 38.7 |
| FY2018 | 4,598 | 409 | 274 | 80 | 5.8 | 104.6 | 35.0 | 40.1 |
| FY2019 | 4,806 | 403 | 213 | 238 | 5.3 | 81.2 | 35.0 | 31.2 |
| FY2020 | 3,191 | -243 | -262 | 356 | -7.2 | -100.0 | 36.0 | 27.9 |
| FY2021 | 3,315 | 94 | 43 | 446 | 1.2 | 16.5 | 27.0 | 29.4 |
| FY2022 | 3,597 | 191 | 142 | 521 | 3.8 | 54.3 | 29.0 | 32.1 |
| FY2023 | 4,070 | 430 | 299 | 1,041 | 7.6 | 114.1 | 31.0 | 34.3 |
| FY2024 | 4,419 | 582 | 414 | 575 | 9.8 | 160.4 | 36.0 | 35.2 |
| FY2025 | 4,451 | 490 | 283 | 518 | 6.6 | 112.9 | 52.0 | 36.4 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
大丸、松坂屋といった歴史と格式のある百貨店ブランドを有しており、特に富裕層や贈答品需要において一定のブランドロイヤリティを維持している。高級ブランドとの長年の取引関係や、店舗立地(銀座、心斎橋など)も無形資産として機能している。
百貨店という業態の性質上、顧客のスイッチングコストは限定的。ただし、長年の顧客基盤や、特定のブランド・商品への愛着は、完全なスイッチングを抑制する要因となりうる。
小売業であり、ネットワーク効果は基本的に見られない。顧客が増えることで店舗の魅力が増すといった直接的な効果はない。
百貨店業界全体として、固定費(人件費、賃料)の負担が大きい。PB商品開発や効率化を進めているものの、競合他社やECとのコスト競争力で際立った優位性はない。
J.フロント リテイリングは、大丸・松坂屋を核とした有力な百貨店グループであり、一定の規模を持つ。グループ全体での仕入れや販促活動における交渉力は、中小の小売業者に対して優位性をもたらす。
競合との比較優位
強気シナリオ
高級ブランドとの連携強化による顧客体験向上
インバウンド需要の回復と取り込み
新規事業(商業施設開発・運営など)の成功
弱気シナリオ(モート侵食)
国内消費の低迷と可処分所得の減少
ECシフトの加速と百貨店離れ
競合他社との価格・サービス競争の激化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、J.フロント リテイリングが持つ「大丸」「松坂屋」というブランド価値が、消費者の嗜好の変化や競合の台頭によって急速に陳腐化し、顧客が代替的な購買チャネル(EC、専門店、他社百貨店)へ容易に移行してしまうシナリオが考えられる。特に、富裕層の購買行動が変化し、ブランドへのロイヤリティが低下した場合、長年培ってきた顧客基盤が失われ、スイッチングコストの低さも相まって、急速な業績悪化を招く可能性がある。また、インバウンド需要への依存度が高まりすぎた結果、国際情勢の悪化やパンデミックのような予期せぬ事態が発生した場合に、主要な収益源が断たれるリスクも無視できない。さらに、グループ全体の規模の経済性を活かしたコスト効率化が進まず、EC事業者やディスカウントストアとの価格競争に巻き込まれ、利益率が低下し続ける状況も考えられる。
5年後のモート予測
高級ブランドとの連携強化、インバウンド需要の回復、新規事業の成功により、既存店売上高・利益ともに堅調に成長。ブランド価値を維持・向上させ、安定的な収益基盤を確立する。
国内消費は横ばいだが、インバウンド需要の回復とグループシナジーにより、緩やかな売上・利益の増加を見込む。EC対策や効率化を進め、現状の収益性を維持する。
国内消費の低迷、ECシフトの加速により、既存店売上が減少し、利益率も低下。ブランド価値の低下も進み、厳しい事業環境に直面する可能性。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 5,985億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 36.4% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 27.6% | |
| 6. 適度なPER | PER 21.2倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.43倍 |
合格数:3/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2019-02-28 有価証券報告書
- 2018-02-28 有価証券報告書
- 2017-02-28 有価証券報告書
- 2016-02-29 有価証券報告書
- 2026-07-15 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-30 臨時報告書
- 2026-06-15 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-05-29 臨時報告書