オエノンホールディングス(2533)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 792 | 21 | 6 | 27 | 2.9 | 9.8 | 7.0 | 35.9 |
| FY2017 | 787 | 19 | 13 | 11 | 5.9 | 20.8 | 7.0 | 35.2 |
| FY2018 | 772 | 16 | 5 | 7 | 2.2 | 7.8 | 7.0 | 35.7 |
| FY2019 | 754 | 18 | 11 | 16 | 5.1 | 18.3 | 7.0 | 37.6 |
| FY2020 | 777 | 22 | 11 | 12 | 5.2 | 19.3 | 7.0 | 38.7 |
| FY2021 | 786 | 12 | 3 | -13 | 1.4 | 5.0 | 7.0 | 38.3 |
| FY2022 | 811 | -7 | -13 | -49 | -6.4 | -21.2 | 5.0 | 32.0 |
| FY2023 | 849 | 36 | 34 | 46 | 15.3 | 58.3 | 8.0 | 38.6 |
| FY2024 | 841 | 34 | 27 | 30 | 11.2 | 47.4 | 10.0 | 42.4 |
| FY2025 | 876 | 41 | 31 | 16 | 11.5 | 54.7 | 11.0 | 44.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
「ビッグマン」「ゴールデンホース」などのロングセラーブランドを持つ。特に「ビッグマン」は1980年代から続く焼酎ブランドであり、一定の知名度と愛着を持つ顧客層が存在する。しかし、新規ブランドの育成や、競合他社の強力なブランド力と比較すると、無形資産としての優位性は限定的。
アルコール飲料は嗜好品であり、消費者は価格や新商品への関心から比較的容易にブランドを乗り換える傾向がある。特定のロックイン効果を生むような、乗り換えコストが高い要素は見当たらない。ただし、長年愛飲している顧客層には一定のスイッチングコストが存在する可能性はある。
ネットワーク効果が発生するような事業モデルではない。製品の利用者が増えることで、製品自体の価値が向上するような構造は見られない。
原酒の調達や製造プロセスにおいて、長年の経験に基づく効率化を進めている可能性がある。しかし、規模の経済や独自の技術による圧倒的なコスト優位性を示す具体的な情報は乏しい。同業他社とのコスト競争は激しいと推測される。
日本の酒類業界において、焼酎・ウイスキー・ブランデー・ワイン・スピリッツなど多岐にわたる製品ポートフォリオを持ち、一定の生産・販売規模を有している。特に焼酎分野では、長年の歴史と生産基盤を持つ。しかし、業界全体で見ると、より巨大な総合酒類メーカーとの競争も存在し、絶対的な寡占状態ではない。
競合との比較優位
強気シナリオ
「ビッグマン」などの主力ブランドの根強い人気を背景とした安定的な収益基盤
健康志向やクラフト志向の高まりに対応した新商品開発による市場シェア拡大
M&Aや提携による事業領域の拡大とシナジー効果の発現
弱気シナリオ(モート侵食)
消費者の嗜好の多様化や健康志向の高まりによる、既存主力商品の需要低迷
大手競合他社による積極的なマーケティング戦略や新商品投入への対抗力不足
原材料価格の高騰や円安による収益性の悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
オエノンホールディングスが長期的に競争優位性を失うシナリオは、主力ブランドの陳腐化と、それに対する有効なテコ入れ策の失敗によって描かれる。例えば、若年層のアルコール離れや、より洗練された体験を求める消費者のニーズを捉えきれず、既存顧客層の高齢化と共に売上が縮小していく。さらに、健康志向の高まりを背景に、ノンアルコール飲料や低アルコール飲料市場へのシフトが加速する中で、同社がこれまでの主力事業で培ってきたノウハウやブランド力を活かせず、新規参入組や他分野からのプレイヤーに市場を奪われる展開。また、競合他社がより革新的な商品開発やマーケティング戦略を展開する一方で、同社が旧態依然とした経営戦略に固執し、結果として市場での存在感を失っていくことも考えられる。これらの要因が複合的に作用し、同社のモートが侵食され、持続的な成長が阻害される可能性がある。
5年後のモート予測
主力ブランドの安定的な収益を基盤に、健康志向やクラフト志向に対応した新商品が成功し、緩やかながらも売上・利益ともに成長を続ける。M&A等による成長も期待される。
既存事業の安定性を維持しつつ、市場環境の変化に一定程度対応。大きな成長は見込めないが、緩やかな減益傾向に歯止めをかけ、現状維持に近い業績推移となる。
主力ブランドの需要低迷、原材料価格高騰、競争激化により、売上・利益ともに大幅な減少に転じる。新規事業の育成も遅々として進まず、厳しい経営環境が続く。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 278億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 44.2% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 11年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 9.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.05倍 |
合格数:4/7 部分的合格