2503

キリンホールディングス(2503)に経済的な堀はあるか

食料品 食品

株価

現在株価
3,061
2026-09-01
時価総額
21,249 億円

主要指標

各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)

株価推移

チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。

▶ 詳細チャート(日足/週足/月足切替)

10年財務トレンド

年度 売上(億) 営業利益(億) 純利益(億) FCF(億) ROE(%) EPS(円) 配当(円) 自己資本比率(%)
FY2016 20,751 1,419 1,182 1,489 12.5 129.5 39.0 29.0
FY2017 18,637 2,111 2,421 2,849 19.7 265.2 46.0 39.9
FY2018 19,305 1,983 1,642 2,454 13.7 183.6 51.0 39.8
FY2019 19,413 877 596 32 5.2 68.0 64.0 37.6
FY2020 18,495 1,029 719 489 6.6 85.6 65.0 34.1
FY2021 18,216 681 598 1,629 5.2 71.7 65.0 36.2
FY2022 19,895 1,160 1,110 1,252 8.9 135.1 69.0 38.5
FY2023 21,344 1,503 1,127 -229 7.9 139.2 71.0 39.5
FY2024 23,384 1,253 582 -865 3.8 71.9 71.0 35.2
FY2025 24,334 2,097 1,475 1,104 9.3 182.1 74.0 36.8

バフェット流モート診断

無形資産
●●●○○
3/5
スイッチング
●●○○○
2/5
ネットワーク
○○○○○
0/5
コスト優位
●●○○○
2/5
効率規模
●●●●○
4/5

総合スコア:11/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中

無形資産3/5

キリンは「キリンレモン」「午後の紅茶」など、長年培ってきた強力なブランドポートフォリオを持つ。特に清涼飲料水分野では高い認知度と信頼性を誇り、これが新規参入障壁となっている。また、ビール事業における「一番搾り」ブランドも根強い人気がある。

スイッチングコスト2/5

飲料のスイッチングコストは一般的に低いが、特定のブランドへのロイヤリティや、業務用(飲食店など)での長年の取引関係は一定の固定化要因となりうる。しかし、家庭用市場では代替品の選択肢が多く、乗り換えは容易。

ネットワーク効果0/5

キリンの事業モデルには、ユーザー数の増加が直接的にサービス価値を高めるネットワーク効果は基本的に見られない。

コスト優位2/5

規模の経済による効率化や、長年のサプライチェーン構築によるコスト管理は行われているが、業界全体として原材料価格の変動や物流コストの影響を受けやすく、決定的なコスト優位性を確立しているとは言えない。

規模の経済4/5

日本のビール・飲料市場において、キリンはアサヒと共に寡占的な地位を築いている。大規模な生産・販売網、研究開発投資、M&A実行能力は、中小企業に対する競争優位性の源泉となっている。

競合との比較優位

アサヒグループホールディングス

国内ビール市場で首位を争う強力な競合。ブランド力、販売網、海外事業(欧州、豪州)で類似の競争優位性を持つが、キリンは清涼飲料水分野でより強いブランド力を持つ傾向がある。

サントリーホールディングス

ビール、飲料、食品、健康食品、酒類と多角化しており、特にスピリッツやウイスキー、健康食品分野で強みを持つ。飲料分野ではキリンと直接競合するが、事業ポートフォリオの広さが異なる。

強気シナリオ

健康志向飲料や機能性表示食品分野での成長加速

海外事業(特にビール・乳製品)の収益性向上

デジタル技術を活用したサプライチェーン効率化と新規事業創出

弱気シナリオ(モート侵食)

国内ビール・飲料市場の長期的な縮小と競争激化

原材料価格の高騰や円安による収益圧迫

海外事業におけるカントリーリスクや競争環境の悪化

反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)

キリンホールディングスの投資が失敗するには、まず国内のビール・飲料市場における競争が、価格競争を伴う消耗戦へとエスカレートし、キリンのブランド価値や価格決定力を著しく損なう必要がある。また、健康志向や代替飲料へのシフトが予想以上に加速し、既存事業の収益性が急速に悪化することも考えられる。さらに、海外事業における成長戦略が、現地の強力な競合や政治経済リスクによって頓挫し、多額の投資が無駄になるシナリオも考えられる。これらの要因が複合的に作用し、キリンが長年培ってきた「食」に関する信頼性やブランドエクイティを失墜させることで、現在の競争優位性が崩壊する。

5年後のモート予測

強気

健康・高付加価値飲料へのシフト、海外事業(特にアジア)の成長が奏功し、売上・利益ともに堅調に拡大。デジタル化による効率化も進み、収益性が向上する。

中立

国内市場は横ばい傾向だが、健康志向商品や海外事業の成長で緩やかな増収増益を維持。原材料価格や為替の影響を受けつつも、ブランド力と規模の経済で安定した業績を確保する。

弱気

国内市場の競争激化と消費低迷により減収。原材料高や円安が収益を圧迫し、海外事業も想定通りに伸びず、利益は減少傾向となる。

グレアム防衛的投資家 7基準

1. 適切な企業規模 時価総額 21,249億
2. 健全な財務 自己資本比率 36.8%
3. 利益の安定性 10年連続黒字
4. 配当の継続性 11年連続配当
5. 利益成長 EPS 3年成長 10.5%
6. 適度なPER PER 14.4倍
7. 適度なPBR PBR 1.65倍

合格数:5/7 防衛的投資家候補水準

直近の適時開示

同業他社

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が キリンホールディングス の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →