第一屋製パン(2215)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 267 | 5 | 4 | 6 | 4.4 | 5.9 | 0.0 | 46.5 |
| FY2017 | 266 | -0 | 1 | -0 | 0.6 | 8.3 | 0.0 | 46.9 |
| FY2018 | 251 | -6 | -5 | -2 | -5.9 | -76.8 | 0.0 | 46.0 |
| FY2019 | 248 | -6 | -6 | -6 | -6.6 | -79.6 | 0.0 | 45.3 |
| FY2020 | 240 | -5 | -4 | -3 | -4.5 | -53.2 | 0.0 | 44.1 |
| FY2021 | 239 | -6 | -7 | -7 | -9.9 | -106.8 | 0.0 | 41.6 |
| FY2022 | 244 | -7 | -11 | 13 | -19.6 | -165.5 | 0.0 | 34.2 |
| FY2023 | 264 | 6 | 5 | 2 | 7.6 | 68.5 | 0.0 | 35.0 |
| FY2024 | 272 | 6 | 21 | 48 | 25.5 | 296.8 | 0.0 | 51.0 |
| FY2025 | 290 | 5 | 3 | -19 | 3.7 | 46.3 | 0.0 | 52.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:7/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
第一屋製パンは長年の歴史を持つ製パン会社であり、「第一パン」ブランドは一定の認知度がある。しかし、特許や独自IPによる明確な競争優位性は見られず、ブランド力も競合他社と比較して突出しているとは言えない。PB商品やOEM供給も手掛けているが、それが無形資産による高い収益性を生み出しているとは断定しにくい。
パンという消費財の性質上、顧客が特定のブランドに強いスイッチング・コストを持つとは考えにくい。スーパーやコンビニエンスストアのプライベートブランド(PB)商品や、競合他社の多様な商品ラインナップが存在するため、消費者は容易に代替品を選択できる。ロイヤルティプログラムなども見当たらず、顧客維持の仕組みは弱い。
パンの製造・販売事業において、ネットワーク効果が働く要素は見当たらない。ユーザーが増えることで製品の価値が向上したり、プラットフォームとしての機能が強化されたりするビジネスモデルではない。
長年の事業運営で培われた生産ノウハウや、一定規模の生産設備による効率化は存在する可能性がある。しかし、小麦粉などの原材料価格の変動リスクや、人件費、物流費の上昇圧力は大きく、構造的なコスト優位性を確立しているとは言えない。特に、大手競合やPB商品との価格競争は厳しい。
第一屋製パンは、日本国内で一定の生産拠点と販売網を持つ中堅製パンメーカーである。業界全体で見ると、ヤマザキビスケットや敷島製パンなどの大手企業が存在する中で、特定の地域やチャネルにおいては効率的な規模を活かした事業展開が可能である。しかし、業界全体を寡占するほどの規模の経済性は持っていない。
競合との比較優位
強気シナリオ
健康志向や高級志向に対応した高付加価値商品の開発・販売が成功する。
PB・OEM事業における受託製造能力の高さが評価され、安定的な収益源となる。
生産・物流プロセスの効率化が進み、コスト競争力が高まる。
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格の高騰が続き、収益性を圧迫する。
消費者の嗜好の変化や、競合他社・PB商品との価格競争に敗れる。
少子高齢化による国内パン市場の縮小が、売上・利益にマイナスの影響を与える。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、第一屋製パンが「効率規模」という唯一の強みさえ失う必要がある。具体的には、主要な販売チャネル(スーパー、コンビニ等)でのPB商品の台頭がさらに加速し、第一屋製パンの製品が棚から追われる、あるいは価格競争で採算が取れなくなる状況が考えられる。また、生産拠点の老朽化や、新たな生産技術への投資遅延により、コスト優位性が失われ、競合他社に対して価格面で太刀打ちできなくなるシナリオも含まれる。さらに、健康志向の高まりに対応できず、消費者のニーズから乖離した商品ラインナップが固定化し、売上そのものが減少していくことも、この投資の失敗に繋がるだろう。つまり、規模の経済性が活かせなくなり、かつ代替可能な商品しか提供できなくなる状況が、この投資の破綻を意味する。
5年後のモート予測
高付加価値商品とPB・OEM事業の拡大により、売上・利益ともに着実な成長を遂げる。生産効率の向上も寄与し、収益性が改善する。
既存事業を維持しつつ、緩やかな成長を目指す。原材料価格や市場環境の変動に影響を受けやすいが、一定の規模を活かして安定的な経営を続ける。
競争激化や原材料高騰により、売上・利益ともに減少する。PB商品との競合に敗れ、販売チャネルでの存在感が低下するリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 41億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 52.3% | |
| 3. 利益の安定性 | 5年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 13.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.49倍 |
合格数:3/7 部分的合格