第一カッター興業(1716)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 129 | 17 | 11 | 5 | 15.1 | 196.0 | 12.0 | 73.2 |
| FY2017 | 128 | 14 | 10 | 3 | 11.9 | 174.0 | 15.0 | 75.9 |
| FY2018 | 163 | 22 | 15 | 16 | 15.1 | 261.4 | 25.0 | 74.3 |
| FY2019 | 149 | 18 | 13 | 6 | 11.4 | 219.8 | 20.0 | 79.3 |
| FY2020 | 174 | 23 | 15 | 8 | 12.1 | 267.7 | 25.0 | 77.1 |
| FY2021 | 193 | 28 | 17 | 4 | 12.2 | 153.2 | 18.0 | 75.8 |
| FY2022 | 209 | 25 | 16 | 14 | 10.0 | 138.8 | 28.0 | 77.4 |
| FY2023 | 222 | 26 | 19 | 22 | 11.3 | 172.0 | 35.0 | 77.1 |
| FY2024 | 209 | 25 | 20 | 5 | 10.8 | 174.4 | 38.0 | 83.1 |
| FY2025 | 202 | 16 | 13 | -7 | 6.9 | 117.7 | 40.0 | 86.4 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
ブランド力や特許などの無形資産は限定的。建設業という性質上、技術力やノウハウは存在するが、それが明確な競争優位性として数値化・差別化されているとは言えない。特定の顧客からの信頼は存在する可能性はあるが、定量的な証拠は乏しい。
顧客が他社へ乗り換える際のコストは、工事の特性上、一定程度存在する。特に、長期間にわたるプロジェクトや、特定の技術・ノウハウが要求される場合、新規参入や他社への切り替えは容易ではない。しかし、建設プロジェクトの性質上、常に新規入札や競争に晒される側面もある。
ネットワーク効果はほとんど見られない。建設業は個別のプロジェクト単位で取引が行われることが多く、プラットフォーム型ビジネスのようなユーザー数の増加が価値を高める構造ではない。特定の業界内での人的ネットワークは存在する可能性はあるが、それが直接的な競争優位性には繋がりにくい。
規模の経済によるコスト優位性は限定的。建設業は個々のプロジェクトごとに最適なリソース配分が必要であり、大量生産によるコスト削減効果は小さい。ただし、長年の経験による効率的なオペレーションや、資材調達における交渉力などが若干のコスト優位性をもたらす可能性はある。
一定の規模は有しているが、圧倒的な市場シェアや規模の経済による優位性は限定的。売上高は2000億円規模で推移しており、業界内では中堅以上の規模と言える。しかし、大手ゼネコンと比較すると規模の差は大きく、それが直接的な価格競争力や参入障壁に繋がっているとは言えない。
競合との比較優位
売上高、利益ともに圧倒的な規模。総合力、技術力、ブランド力で大きく先行。第一カッター興業は特定の分野に強みを持つ可能性があるが、総合的な競争力では劣る。
大林組と同様に、規模、技術力、ブランド力で先行。グローバル展開も進んでおり、多様なプロジェクトに対応できる。第一カッター興業は国内の特定分野でのニッチな強みを活かす必要がある。
強気シナリオ
インフラ老朽化対策や防災・減災投資の増加による需要拡大
M&Aや事業提携による事業領域の拡大と収益性の向上
高付加価値工事へのシフトによる利益率改善
弱気シナリオ(モート侵食)
建設資材価格の高騰と人件費の上昇による収益圧迫
公共工事の減少や受注競争の激化による売上・利益の低下
大手ゼネコンとの競争激化によるシェア低下
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
建設資材価格の高騰、人件費の上昇、公共工事の減少、大手ゼネコンとの競争激化などにより、売上・利益が想定以上に悪化し、ROEが5年平均の11.67%を大きく下回り、PBRが1倍を割る状況が続く。配当金の維持も困難になる。
5年後のモート予測
インフラ投資の拡大や高付加価値工事の受注増加により、売上・利益ともに着実に成長。ROEは10%以上を維持し、PBRも1倍を超える水準を保つ。安定した配当も期待できる。
緩やかな経済成長と建設需要の維持により、売上・利益は横ばい傾向で推移。ROEは8-10%程度で安定。PBRは1倍前後で推移し、配当利回りは一定水準を維持する。
資材価格高騰や受注競争激化により、売上・利益は減少傾向。ROEは低下し、PBRは1倍を割れる可能性も。株主還元策の見直しも懸念される。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 158億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 86.4% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 11年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -5.4% | |
| 6. 適度なPER | PER 11.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.82倍 |
合格数:5/7 防衛的投資家候補水準