INPEX(1605)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 10,096 | 3,901 | 168 | -3,598 | 0.5 | 11.5 | — | 67.1 |
| FY2016 | 8,744 | 3,365 | 462 | 3,293 | 1.4 | 31.6 | — | 68.3 |
| FY2017 | 9,337 | 3,574 | 404 | -734 | 1.3 | 27.6 | 18.0 | 68.5 |
| FY2018 | 9,714 | 4,743 | 961 | -4,434 | 3.0 | 65.8 | 18.0 | 62.7 |
| FY2019 | 10,000 | 4,986 | 1,236 | -140 | 3.8 | 84.6 | 30.0 | 62.7 |
| FY2020 | 7,710 | 2,485 | -1,117 | -1,243 | -3.7 | -76.5 | 24.0 | 59.0 |
| FY2021 | 12,444 | 5,907 | 2,230 | 3,147 | 6.7 | 153.9 | 48.0 | 60.6 |
| FY2022 | 23,247 | 12,464 | 4,383 | 2,257 | 10.9 | 320.7 | 62.0 | 60.3 |
| FY2023 | 21,645 | 11,142 | 3,217 | 4,680 | 7.2 | 248.6 | 74.0 | 62.5 |
| FY2024 | 22,658 | 12,718 | 4,273 | 3,643 | 8.3 | 345.3 | 86.0 | 65.3 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
INPEXは、石油・天然ガス開発における長年の経験と、探査・開発・生産に関する高度な技術ノウハウを有しています。これらの無形資産は、新規参入者にとって容易に模倣できない競争優位性をもたらしますが、資源の枯渇リスクも内包します。
顧客(主にエネルギー販売業者や産業用途)にとって、INPEXの製品(原油、LNGなど)を他の供給元に切り替える際の直接的なスイッチングコストは低いと考えられます。しかし、長期契約やサプライチェーンの安定性への依存度によっては、一定の切り替えにくさが存在する可能性があります。
INPEXの事業モデルは、直接的なネットワーク効果を生み出すものではありません。製品の需要は市場価格やエネルギー需要に依存し、ユーザー数が増えることで価値が増すような性質はありません。
大規模な探査・開発・生産設備への巨額の先行投資は、新規参入者にとって高い参入障壁となります。また、既存のインフラや操業ノウハウによるコスト効率も一定の優位性をもたらしますが、資源価格の変動リスクは大きいです。
INPEXは世界各地で大規模な油・ガス田を開発・操業しており、その規模はグローバルなエネルギー市場において重要な地位を占めています。大規模な調達力、生産能力、物流網は、コスト競争力と供給安定性において大きな優位性となります。
競合との比較優位
JAPEXも日本企業として石油・天然ガス開発を行っていますが、INPEXと比較すると事業規模、海外での開発プロジェクトの多様性、生産量において劣ります。INPEXはよりグローバルなポートフォリオを持ち、大規模プロジェクトを推進する能力が高いです。
ENEOSは総合エネルギー企業であり、石油精製・販売が主軸ですが、上流(探査・開発)部門も有しています。INPEXは上流事業に特化しており、より資源開発にフォーカスした事業構造を持っています。ENEOSは川下でのブランド力や販売網で優位性があります。
強気シナリオ
原油・LNG価格の持続的な高騰により、収益性が大幅に向上する。
新規開発プロジェクト(例:アブダビ、インドネシア)が計画通りに成功し、生産量が増加する。
地政学的リスクの高まりが、エネルギー供給の安定性を重視する顧客からの需要をさらに高める。
弱気シナリオ(モート侵食)
世界的な景気後退や脱炭素化の加速により、エネルギー需要が構造的に低迷する。
探査・開発における技術的課題や予期せぬコスト増により、プロジェクトの採算性が悪化する。
資源国の政治リスクや規制変更により、事業運営が困難になる。
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
原油・LNG価格が長期的に低迷し、INPEXの主要な収入源が枯渇する。同時に、脱炭素化への圧力が高まり、化石燃料への投資が抑制され、新規開発プロジェクトの承認が困難になる。結果として、売上・利益が減少し、ROE・ROAが低下し、PBRが1倍を割り込む。
5年後のモート予測
エネルギー価格の高騰と新規プロジェクトの成功が続けば、売上・利益は現在の水準を大きく上回り、ROEも10%を超える可能性がある。株価はPER15倍以上で推移する。
資源価格の変動はあるものの、既存プロジェクトの安定的な生産と新規プロジェクトの進展により、売上・利益は現状維持または緩やかな増加が見込まれる。ROEは7-9%程度で推移し、PERは10-12倍程度で安定する。
エネルギー価格の長期的な低迷と脱炭素化の進展により、売上・利益は減少し、ROEは5%を下回る可能性がある。株価はPER8倍以下に下落するリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 46,679億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 61.4% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | 10年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 1.0% | |
| 6. 適度なPER | PER 11.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 0.96倍 |
合格数:6/7 防衛的投資家候補水準