研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
| 2025-06 |
- |
9 |
| 2024-06 |
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11 |
| 2023-06 |
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12 |
| 2022-06 |
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24 |
| 2021-06 |
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14 |
研究開発活動(本文)
FY2025|1,145 文字
6【研究開発活動】 当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っております。当連結会計年度の研究開発費として565百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」にかかわるものであり、セグメントに区分して記載しておりません。 (1) 各機関との共同研究・開発の実施 現在、インフラ構造物を管理する各機関(道路、鉄道、トンネル、空港、港湾、電力等)において、高度成長期に造られた施設の更新や補修を行う時期がほぼ同時に訪れています。これら施設の補修に関する要求性能は各機関毎に異なります。当社では各機関特有の個別ニーズに沿った長寿命化対策に関する補修や補強工法の共同研究を、各機関や関連施工会社と常時複数件進めています。共同研究で開発された製品や対策工法は、各機関が管理している実際のインフラ構造物で試験施工等を行い、補強効果を確認した後、広く採用されています。 (2) インフラメンテナンスを支える新技術の開発 コンクリートの劣化対策として、環境に配慮した水性塗料によるコンクリート保護塗装工法を開発しました。従来は2液性(主剤と硬化剤)塗料となりますが、開発した塗料は1液性で計量や練り混ぜなどが必要ではないため、品質の確保が容易となります。また、臭いが少なく鉄道など施工時間の制約がある現場では有利な材料です。その他、透明で塗るだけで剥落防止が出来る1液性の透明樹脂も開発しました。 無機材料では、高速道路会社と共同で橋梁床版上面の補修・補強用の材料として、既設のコンクリートとほぼ同程度の弾性係数を有する4時間で必要な強度発現が出来る鋼繊維入りの超速硬コンクリートを開発しています。このコンクリートは、床版取替が出来ない、または取り替えるほどのダメージを受けていない橋梁床版の補修・補強に適用できるコンクリートです。既に設計にも織り込まれており、今後工事発注が予定されています。 (3) DX推進による生産性向上技術の開発 AIによるコンクリート構造物の劣化診断と補修提案を行うiPad版「AI診断士」を開発し展開してきました。その中で、自治体や民間管理者からもっと簡便に使えるようにして欲しいとの要望があり、スマートフォンカメラで撮影するだけで診断可能な「簡易版AI診断士」を新たに開発しました。 その他として、これまでに蓄積してきた社内技術や資料の他、建設関係の専門知識をディープラーニングさせ、現場管理者の負担軽減を目的としたアシスタントAIの開発を進めています。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っておりません。
FY2024|1,201 文字
6【研究開発活動】 当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っております。当連結会計年度の研究開発費として626百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」にかかわるものであり、セグメントに区分して記載しておりません。 (1) 各機関との共同研究・開発の実施 現在、インフラ構造物を管理する各機関(道路、鉄道、トンネル、空港、港湾、電力等)において、高度成長期に造られた施設の更新や補修を行う時期がほぼ同時に訪れています。これら施設の補修に関する要求性能は各機関毎に異なります。当社では各機関特有の個別ニーズに沿った長寿命化対策に関する補修や補強工法の共同研究を、各機関や関連施工会社と常時複数件進めています。共同研究で開発された製品や対策工法は、各機関が管理している実際のインフラ構造物で試験施工等を行い、補強効果を確認した後、広く採用されています。 (2) インフラメンテナンスを支える新技術の開発 鉄筋コンクリート構造物にとって、コンクリートの塩害は内部の鉄筋を腐食させて構造物の耐久性や耐荷性に深刻なダメージをもたらします。コンクリート内の鉄筋を防食するためには亜硝酸リチウムが有効ですが、コンクリート表面から鉄筋付近まで亜硝酸リチウムを必要量供給する有効な技術はありませんでした。これを解決するため、亜硝酸リチウムのジェル状製品を開発し、当社研究所及びフィールドでの効果を検証して製品化しました。 また、橋梁以外の交通量が多い道路で見られる路盤の変状を改良する路盤改良樹脂の開発も完了し、高速道路において路盤改良の試験施工を行う予定です。 これら補修材料の開発以外に、SDGs対応として牡蠣殻や植物由来の原料を代替とした樹脂材料のバイオマス向上技術に取り組み、数種類の配合による性能や耐久性の検証を実施しております。 (3) DX推進による生産性向上技術の開発 AIによるコンクリート構造物の劣化診断と補修提案を行う「AI診断士」の社内実装が完了しました。市町村などの自治体や民間管理者などの要望に応えるために、構造物の情報入力を不要とし、スマートフォンカメラで撮影するだけで診断可能な「簡易版AI診断士」の改良について、現在検討を進めております。また、これまでに蓄積してきた社内技術や資料の他、建設関係の専門知識をディープラーニングさせ、現場管理者の負担軽減を目的としたアシスタントAIの開発に着手しました。その他、これまで取り組んできた3DやAR技術を現場に展開するため、設計部門と工事担当者によるCIMワーキングを新たに立上げ、現場実装に向けて取り組んでいきます。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っておりません。
FY2023|1,227 文字
6【研究開発活動】 当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っております。当連結会計年度の研究開発費として690百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」にかかわるものであり、セグメントに区分して記載しておりません。 (1) 各機関との共同研究の実施 現在、インフラ構造物を管理する各機関(道路、鉄道、空港、港湾、電力、プラント等)において、高度成長期に造られた施設の更新や補修を行う時期がほぼ同時に訪れています。これら施設の補修に関する要求性能は機関毎に異なっています。当社では各機関特有の個別ニーズに沿った長寿命化対策工法に関する共同研究を、各機関や関連施工会社と常時複数件進めています。共同研究で開発された長寿命化対策工法は各機関が管理している実際のインフラ構造物に試験施工等を行い、補強効果を確認した後、広く採用されています。 (2) 予防保全型インフラメンテナンスを支える新技術の開発 コンクリート表面に補修材料を塗布することで塩分などの劣化因子を遮断する予防保全型のコンクリート表面被覆工法は従前より市場にありましたが、より短時間で施工可能な省工程型で、取り扱いが容易な水性コンクリート表面被覆工法の開発が完了しました。補修施工時間に制約がある構造物の標準工法として期待されています。 また、近年交通量の多い都市部の橋梁では路面上部コンクリートの損傷が問題視されています。損傷したコンクリートの取り換え用コンクリートには既設部材との接着性、通行止め時間短縮のための速硬性が求められます。これらの性能を満たす専用の接着剤、特殊取り換え用コンクリートの開発が完了しました。この補修システムは弊社研究所に設置された輪荷重移動載荷試験装置によるトラック等の実荷重を模した試験方法で補修効果を確認済みです。同様に、橋梁以外の交通量が多い道路で見られる路盤の変状を改良する樹脂を使った路盤安定処置技術も開発中です。 これら補修材料の開発以外に、SDGs対応として牡蠣殻やカシューナッツ殻等を代替とした樹脂材料のバイオマス度の向上技術に取り組んでいます。 (3) DX推進による生産性向上技術の開発 数年前よりIT技術を活用した補修分野の生産性向上技術の開発を行っています。数年前より取り組んでいました当社の豊富な補修事例をAIにディープラーニングさせた「AI診断士」は社内実装が終わりました。このシステムによりコンクリートの劣化診断・補修工法選定が現場で即時に行えることになります。また、現在ではAR(拡張現実)技術を活用した補強部材取り付け検証システムや画像認識AIを使った現場足場上の安全監視システムの開発に取り組んでいます。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っておりません。
FY2022|1,161 文字
5【研究開発活動】 当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っております。当連結会計年度の研究開発費として668百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」に係るものであり、セグメントに区分して記載しておりません。 (1)各種共同研究の実施 現在、インフラ構造物(一般道路、高速道路、鉄道、電力、港湾等)を管理する各機関において、高度成長期に造られた施設の更新や補修を行う時期が訪れております。また、各機関はインフラを使用しながら手当をする必要があるため、補修の比率が大きくなります。現在、各機関特有の個別ニーズに沿った独自長寿命化対策工法の共同研究を各機関や施工会社と常時進めており、実際の施設における試験施工等で補修効果を確認しております。 (2)樹脂補修材料の開発改良 樹脂補修材料は当社の保有する主要技術であり、常時市場のニーズに合わせて開発改良を行っております。近年では、熟練工以外でも容易に施工できるよう作業工程の少ないコンクリート被覆工法や、取り扱いが容易な一液性の塗布材の研究開発を行っております。また、サステナビリティを意識した植物由来の原材料も検討し始めております。 (3)セメント系補修材料の開発 上記樹脂補修材料の他、近年では独自性、施工性に優れるセメント系補修材料の開発も行っております。近年交通量の多い都市部の高架橋等では橋梁床版上面の損傷が問題視されております。損傷の補修材料には通行止め時間短縮のための速硬性、橋梁床版と同一挙動を行う適切な硬さ、接着性等が求められております。これらの性能を満足する補修用特殊コンクリートと専用接着剤を現在開発中であり、最終的には実橋梁の通行車両荷重を模擬した輪荷重移動載荷試験装置で補修効果を確認する予定です。 (4)その他の材料、工法開発 上記以外にも、橋梁床版内の複雑なひび割れに接着剤を注入する特殊アンカーや、鉄筋防錆剤をコンクリート表面から確実に内部まで浸透させる予防保全工法等の開発を行っております。 (5)AIによる補修設計の生産性向上システム開発 従来、コンクリート構造物の劣化原因特定・補修設計は詳細な調査と採取サンプルの材料分析結果に基づいておりました。このプロセスの生産性向上ツールとして劣化診断・補修工法選定AIを開発しました。基本システムは社内の豊富な補修事例をAIにディープラーニングさせることで構築し、対象構造物の劣化画像と位置情報を与えるだけで劣化要因の特定と最適な補修工法を提案できるようになりました。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っておりません。
FY2021|1,197 文字
5【研究開発活動】 当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っております。当連結会計年度の研究開発費として675百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」に係るものであり、セグメントに区分して記載しておりません。 (1)各種共同研究の実施 現在、インフラ構造物(一般道路、高速道路、鉄道、電力、港湾等)を管理する各機関において、高度成長期に造られた施設の更新や補修を行う時期がきています。また、各機関はインフラを使用しながら手当をする必要があるため、補修の比率が大きくなります。現在、各機関特有の個別ニーズに沿った独自補修工法の共同研究を各機関や施工会社と常時進めており、実際の施設における試験施工等で効果を確認しております。 (2)樹脂補修材料の開発改良 樹脂補修材料の開発改良は、当社の主要技術であります。近年では、熟練工以外でも容易に施工できるよう作業工程の少ないコンクリート被覆工法や、定期点検時にコンクリート表面の劣化状況を容易に視認できる透明で視認性に優れたコンクリート剥落防止工法等の開発改良を行っております。また、低温硬化性に優れる樹脂材料の配合を開発することで、マイナス25℃でも硬化し補強効果を発揮する物流冷凍倉庫用の極低温用接着剤の開発も行っております。 (3)セメント系補修材料の開発 上記樹脂補修材料の他、近年では独自性、施工性に優れるセメント系補修材料の開発も行っております。橋梁上面の補修工事で使用するコンクリートは、補修工事による車両の通行止め時間を短縮する目的で短時間に強度が発現する超速硬コンクリートを使用します。大型の施工機械を使わず手軽な汎用ミキサーで施工できる超速硬コンクリートは既に開発済みですが、現在ではミキサーも不要な施工技術の開発を行っております。また、上記コンクリートの性能を改良した低弾性超速硬コンクリートを使った橋梁床版上面から舗装までを一括施工できる長寿命化対策工法はすでに開発が終わり、現在、施工例が増えつつあります。 (4)その他の材料、工法開発 上記以外にも、車両の通行止め時間を大幅に短縮できる中小橋梁用の取換用プレキャスト合成床版の改良や、鉄筋防錆剤をコンクリート表面から確実に内部まで浸透させる予防保全工法等の開発を行っております。 (5)AIによる補修設計・施工現場の効率化・省力化システムの開発 補修設計の生産性向上策としてAI画像診断技術による構造物の劣化要因・補修工法提案システムの開発、施工現場の安全衛生レベルの向上策としてAI音声診断技術による安全管理支援システムの開発を始めております。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っておりません。
FY2020|1,254 文字
5【研究開発活動】 当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っています。当連結会計年度の研究開発費として676百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」に係るものであり、セグメントに区分して記載していません。 (1)各種共同研究の実施 現在、インフラ構造物を保有する各機関(一般道路、高速道路、鉄道、電力、港湾等)において高度成長期に造られた施設の更新や補修を行う時期がほぼ同時にきています。また、各機関は施設を使用しながら手当をする必要があるため補修の比率が大きくなります。現在、各機関特有の個別ニーズに沿った独自補修工法の共同研究を各機関や施工会社と進めており、実際の施設における試験施工等で効果を確認しております。 (2)樹脂補修材料の開発改良 樹脂補修材料の開発改良は、当社の主要技術であります。近年では、熟練工以外でも容易に使用できるよう省工程を特徴とする製品や、構造物の供用時間を妨げないよう急速施工が可能なコンクリート表面被覆工法を主に開発しております。また、冷凍倉庫等の耐震補強工事に使用する極低温下で硬化する接着剤や、コンクリート表面の定期点検を容易にできる透明で視認性に優れたコンクリート剥落防止工法等の開発改良も行っております。既成の樹脂材料については、環境面に配慮した改良を常時行っております。 (3)セメント系補修材料の開発 上記樹脂補修材料の他、3年前から独自性、経済性に優れるセメント系補修材料の開発も行っております。橋梁上面の補修工事で使用するコンクリートは、車両の通行止め時間を短縮する目的により3時間で強度が発現するコンクリートを使用します。従来は当コンクリートを製造するため、現場に大型の機械を配置する必要がありました。当社では、手軽な汎用ミキサーを使って現場製造でき、品質管理が容易な超速硬コンクリートを開発しております。また、上記材料を改良することで広範囲な橋梁上面の補修を行いながら、舗装まで一括施工できる低弾性超速硬コンクリートも開発しております。 (4)その他の材料、工法開発 上記以外にも、橋梁の補修工事用足場が塗装等既設部材を傷つけないようにする手法の開発や、小規模橋梁の取換え用プレキャスト床版の改良等、構造物の長寿命化に貢献できる材料・工法の開発を常時行っております。 (5)補修工事における生産性向上方法の開発 橋梁狭隘部の補修設計を効率的に行う目的で、近年開発した3Dスキャナー、3Dカメラを使った3次元モデリングによる耐震デバイス取り付け位置決定スキームは、社内各現場において有効に活用されています。さらなる生産性向上をめざし、現在は道路橋床版の寿命予測を画像処理により判定するAI床版劣化判定システムに着手しております。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っておりません。
FY2019|1,118 文字
5【研究開発活動】 当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っています。当連結会計年度の研究開発費として631百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」に係るものであり、セグメントに区分して記載していません。 (1)各種共同研究の実施 現在、インフラ構造物を保有する各機関(高速道路、鉄道、電力等)において高度成長期に造られた施設の更新や補修を行う時期がほぼ同時にきています。また、各機関は施設を使用しながら手当をする必要があるため補修の比率が大きくなります。現在、各機関特有の個別ニーズに沿った独自補修工法の共同研究を進めており実際の施設における試験施工等で効果を確認しております。 (2)樹脂製品の開発改良 当社の主要技術である有機補修材料の開発改良は常時行っております。最近では、急速施工が可能なコンクリート補修材の開発や、紫外線劣化による変色がなく視認性能に優れることで点検容易な透明補修材料の開発改良等を主に行っております。 (3)無機製品の開発 上記有機補修材料の他、一昨年から汎用性、経済性に優れる無機補修材料の開発に着手しております。最近では、供用下の路面補修工事で手軽に使える現場練り超速硬コンクリートの床版上面断面修復材や橋梁のコンクリート舗装増厚材の開発を行っております。 (4)電気防食工法の開発 海岸地域のコンクリート構造物は海水の塩分によって劣化する塩害という劣化現象があります。この劣化現象に対する補修方法のなかで唯一積極的な効果を期待できる工法として、コンクリート中の鉄筋に電気を流す電気防食工法があります。この電気防食工法は商用電源を使用するため維持管理が煩雑であるとの問題がありました。当社では維持管理の容易なソーラーパネルを利用した間欠通電方式の実用化開発が終わり、現在は実構造物に適用した場合の補修効果について施工済み複数構造物の追跡調査を行っております。 (5)補修工事の生産性向上方法の開発 近い将来の技能労働者の減少を念頭に,補修工事の生産性向上方法の検討を行っています。測量、設計段階のものとしては、狭隘・複雑部に 3Dスキャナーによる3次元測量結果をベースとした橋梁耐震補強部材の取り付け位置決定スキームがあります。従来の6割程度の手間で作業が終了します。また、施工段階では「施工の機械化」というテーマでコンクリート補修材の塗布型ドローン等の開発を行っております。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っていません。
FY2018|1,211 文字
5 【研究開発活動】当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っています。当連結会計年度の研究開発費として444百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」に係るものであり、セグメントに区分して記載していません。 (1)各種共同研究の実施 現在、インフラ構造物を保有する各機関(高速道路、鉄道、電力等)において高度成長期に造られた施設の更新や補修を行う時期がほぼ同時にきています。また、各機関は施設を使用しながら手当をする必要があるため補修の比率が大きくなります。現在、各機関特有の個別ニーズに沿った独自補修工法の共同研究を進めており実際の施設における試験施工等で効果を確認しています。 (2)電気防食工法の開発 海岸地域のコンクリート構造物は海水の塩分によって劣化する「塩害」という劣化現象があります。この劣化現象に対する補修方法のなかで唯一積極的な効果を期待できる工法として、コンクリート中の鉄筋に電気を流す電気防食工法があります。この電気防食工法は商用電源を使用するため維持管理が煩雑であるとの問題がありました。当社では維持管理の容易なソーラーパネルを利用した間欠通電方式の実用化開発を終え、現在は実構造物に適用した場合の補修効果について、施工済み複数構造物の追跡調査を行っております。 (3)補修工事の生産性向上方法の開発 近い将来の技能労働者の減少を念頭に、補修工事の生産性向上方法の検討を行っています。測量、設計段階に使用するものとしては、狭隘・複雑部に 3Dスキャナーによる3次元測量結果をベースとした橋梁耐震補強部材の取り付け位置決定スキームがあります。従来の6割程度の手間で作業が終了します。また、施工段階に使用するものでは、「施工の機械化」というテーマで構造物に接着する補強シートの自動裁断機やコンクリート補修材の塗布型ドローン等の開発を行っております。 (4)樹脂製品の開発改良 当社の主要技術である有機補修材料の開発改良は常時行っております。最近では、物流冷凍倉庫内での耐震補強工法の施工が可能になるマイナス25度で使用できるエポキシ樹脂接着剤の開発や(従来のエポキシ樹脂接着剤は5度以下では使用不可能)、紫外線劣化による変色がなく視認性能に優れることで点検容易な透明補修材料の開発等を主に行っております。 (5)無機製品の開発 上記有機補修材料の他、昨年から汎用性、経済性に優れる無機補修材料の開発に着手しております。供用下の路面補修工事で手軽に使える現場練り超速硬コンクリートの開発は完了しており、現在は橋梁のコンクリート舗装増厚材や床版上面断面修復材の開発を行っております。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っていません。
FY2017|1,280 文字
6 【研究開発活動】当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っています。当連結会計年度の研究開発費として364百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」に係るものであり、セグメントに区分して記載していません。 (1) 各種共同研究の実施 現在、インフラ構造物を保有する各機関(高速道路、鉄道、電力等)において高度成長期に造られた施設の更新や補修を行う時期がほぼ同時にきています。また、各機関は施設を使用しながら手当をする必要があるため補修の比重が大きくなります。現在、各機関特有の個別ニーズに沿った独自補修工法の共同研究を進めており実際の施設における試験施工等で効果を確認しています。 (2) 鋼橋塗替え塗装時に使用する塩分吸着剤等の開発 重要な社会資産である鋼橋を長く使うために、塗装の塗替えが頻繁に行われています。塗替え塗装時は鋼材面に残留する塩化物を除去する必要がありますが、鋼材面が腐食して凹凸になっていると塩化物が残留して再劣化を起こすことがあります。そこで、残留する塩化物を吸着して除去する材料の開発を進めています。 (3) 電気防食工法の開発 海岸地域のコンクリート構造物は海水の塩分によって劣化する「塩害」という劣化現象があります。この劣化現象に対する補修方法のなかで唯一積極的な効果を期待できる工法としてコンクリート中の鉄筋に電気を流す電気防食工法があります。この電気防食工法は商用電源を使用するため維持管理が煩雑であるとの問題がありました。当社では維持管理の容易なソーラーパネルを利用した間欠通電方式の実用化開発を行っています。また、鉄より錆びやすい亜鉛を使った犠牲陽極方式の電気防食についても応用開発を行っています。 (4) 補修工事の生産性向上方法の開発 近い将来の技能労働者の減少を念頭に、補修工事の生産性向上方法の検討を行っています。維持管理分野において接着剤は不可欠な材料です。この接着剤は主剤と硬化材を現場で混ぜ合わせて使用しますが、この作業には熟練度を要します。そこで、誰が施工しても適切な品質管理ができるように、接着剤の荷姿や施工機械について具体的な検討を行い、試験を繰り返すことでさらなる改良を行っていきます。 (5) 最新試験機の導入 補修工法の開発には、最新の試験機による補修効果の検証が欠かせません。当社の補修工学研究所は、以前から道路橋床板の輪荷重による疲労劣化を再現できるゴムタイヤ式輪荷重走行試験機を設置していましたが、現在、より顕著に検証が可能な鉄輪式輪荷重走行試験機の設置を計画しています。また、鋼橋の塗装劣化状況を促進的に再現できる、最新の複合サイクル試験機の設置も同時に計画しています。これら最新の試験機を導入し、効果的に使用することで、さらなる補修材料・工法の開発を促進します。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っていません。
FY2016|1,169 文字
6 【研究開発活動】当社グループは,多様化する社会及び客先からのニーズに迅速に対応し、市場に密着した研究開発を行っています。当連結会計年度の研究活動費として335百万円を投入しました。 なお、当企業集団における研究開発活動は、おもに「国内建設」に係るものであり、セグメントに区分して記載していません。 1. 透明な支承封止材料の開発道路橋は,支承と呼ばれる支持材により支えられており、温度伸縮による橋梁の動きにもこの支承が追従します。非常に重要な部材ですが、水の影響により腐食等の損傷が発生している事例が見られます。そこで、支承そのものを柔軟性の高い樹脂で覆い包んで水の影響を防ぐ工法を考案しました。非常に耐候性に優れたシリコーン樹脂を使用しており、また透明なので定期点検時の観察が容易になります。 2. 樹脂工事の省力化施工方法の検討 近い将来の技能労働者の減少を念頭に、樹脂工事の省力化施工の検討を行っています。維持管理分野において接着剤は不可欠の材料です。この接着剤は主剤と硬化材を現場で混ぜ合わせて使用しますが、この作業には熟練度を要します。そこで、誰が施工しても適切な品質管理ができるように、カートリッジ化したものを自動撹拌するシステムを考案し、実験室において一定の評価を得ました。今後、実際の現場で施工を行いながら、更に改良を行いたいと考えています。 3. 鋼橋塗替え塗装時に使用する塩分吸着剤の開発 重要な社会資産である鋼橋を長く使うために、塗装の塗替えが頻繁に行われています。塗替え塗装時は鋼材面に残留する塩化物を除去する必要がありますが、鋼材面が腐食して凹凸になっていると塩化物が残留して再劣化を起こすことがあります。そこで、残留する塩化物を吸着して除去してしまう材料を開発しました。今後の需要が見込まれる工法であると考えています。 4. 高耐候性めっき鋼板用接着剤の開発 構造物を補強する場合、維持管理コストを抑えるために高耐候性めっき鋼板を補強材として使用することがありますが、この補強材と良好に接着する接着剤がありませんでした。そこで、高耐候性めっき鋼板専用の接着剤を新たに開発することにしました。本製品を使用することで、維持管理に適用できる工法の選択肢を広げることができました。 5. 緩衝チェーン(落橋防止工法)の防食対策 耐震工事に使用される緩衝チェーンは当社の主力商品のひとつです。多くの施工実績を持っていますが、一部において製品取付け部の腐食に対する懸念がありました。そこで、製品の価値を高めるために防食性を強化し、改良品の耐震性および防食性に関する評価試験を実施しました。 なお、研究開発活動は主に連結子会社のショーボンド建設株式会社で行われており、その他の子会社では研究開発活動は特段行っていません。