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京葉瓦斯(9539)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気・ガス業 電気・ガス

事業の概要

京葉瓦斯グループは、千葉県北西部を主な供給区域として都市ガスの製造、供給、販売を行う「エネルギー事業」を主軸としています。子会社と連携し、ガスの卸供給や電力販売、ガス設備工事、検針・料金徴収業務も手掛けています。また、米国での再生可能エネルギー事業も展開。その他、ガス機器販売や住宅リフォーム、道の駅の運営を行う「ライフサービス事業」、不動産の賃貸を行う「リアルエステート事業」も展開しており、多角的な事業構造で収益を上げています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

京葉瓦斯グループの事業セグメントは主に3つです。「エネルギー事業」は、都市ガスの製造・供給・販売を核とし、電力販売や米国での再生可能エネルギー事業も含む主力事業で、売上高1090.85億円、営業利益58.42億円とグループ収益の大部分を占める稼ぎ頭です。「ライフサービス事業」は、ガス機器販売や住宅リフォーム、道の駅の運営を行い、売上高66.73億円、営業利益7億円。「リアルエステート事業」は不動産の賃貸等を手掛け、売上高19.06億円、営業利益8.93億円となっています。地域構成としては、国内の千葉県北西部が中心ですが、米国での再生可能エネルギー事業も展開しています。

2025-12 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
EnergyReportableSegment 事業 1,091 58 5.4%
LifeServiceReportableSegment 事業 67 7 10.5%
RealEstateReportableSegment 事業 19 9 46.9%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|944 文字
3 【事業の内容】当社グループ(当社、子会社8社、関連会社5社及びその他の関係会社1社)が営む主な事業内容と、各事業における当社グループ各社の位置づけ等は次のとおりである。なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更している。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項」に記載している。(エネルギー)当社は、市川市・松戸市・鎌ケ谷市・浦安市・船橋市・柏市を主な供給区域として、都市ガスの製造、供給及び販売を行っている。京和ガス㈱(連結子会社)は、当社からガスの卸供給を受け、流山市を主な供給区域として、都市ガスの供給及び販売を行っている。なのはなパイプライン㈱(持分法適用関連会社)は、当社の将来にわたる原料調達の安定化を目的に、ガス導管の運営を行っている。当社が製造するガスの原料の一部を㈱南悠商社(その他の関係会社)から仕入れている。当社及び京和ガス㈱は、主に都市ガスをお使いいただいているお客さまに、電力の販売を行っている。当社及び京和ガス㈱は、お客さまからのお申し込みにより、お客さま負担のガス内管工事を行っている。京葉ガスカスタマーサービス㈱(連結子会社)は、ガスメーターの検針や料金収納徴収業務の受託等を行っている。KG America, LLC(連結子会社)及びFFP Fund IX CEI Partnership, LLC(持分法適用関連会社)は、米国における再生可能エネルギー関連事業を行っている。(ライフサービス)当社、京和ガス㈱及び京和住設㈱(連結子会社)は、ガス機器の販売を行っている。また、京葉住設㈱(持分法適用関連会社)は、ガス機器の販売及び住宅リフォーム事業等を行っている。㈱道の駅しょうなん(連結子会社)は、「道の駅しょうなん」の維持や管理、運営をしている。(リアルエステート)当社及び京葉ガス不動産㈱(連結子会社)は、不動産の賃貸等を行っている。また、当社は京葉ガス不動産㈱から事務所建物の一部を賃借し、土地の一部を賃貸している。 これらのほか、京葉ガス情報システム㈱(持分法適用関連会社)は、コンピュータによる情報処理サービス等を提供している。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のページのとおりである。 <事業系統図>

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
原料費調整制度によりガス販売価格に反映可能だが、タイムラグがあるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
都市ガスの製造・供給にはガス事業法等の法令に基づく許認可や大規模な設備投資が必要。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:ガス事故 / 自然災害 / 競争の激化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

公開情報からは、特許やブランド力、規制ライセンスに関する具体的な強固な無形資産の存在は確認できない。ガス供給というインフラ事業の性質上、参入障壁は存在するものの、それが直接的な無形資産の強さを示すものではない。

スイッチングコスト★★★☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

都市ガス事業は、インフラ整備に巨額の設備投資が必要であり、新規参入が困難。また、既存顧客はガス供給インフラが自宅に敷設されているため、他社への乗り換えには物理的・コスト的なハードルが存在する。ただし、自由化の進展により、料金プラン等での競争は激化している。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

ガス供給事業は、ユーザーが増加しても供給インフラの価値が直接的に増大するネットワーク効果は期待できない。個々の顧客との関係性は重要だが、プラットフォーム型ビジネスのような指数関数的な価値向上は見られない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

都市ガス事業は、インフラの効率的な維持管理や、調達コストの最適化が競争力の源泉となる。京葉瓦斯は地域密着型の事業展開により、配送網の効率化や地域特有のニーズへの対応で一定のコスト優位性を築いている可能性があるが、圧倒的なコスト優位性を示すデータは少ない。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

京葉瓦斯は千葉県を中心に広範な供給エリアを有しており、地域インフラ企業として一定の規模を持つ。この規模により、インフラの維持管理や調達において効率性を発揮し、地域内での寡占的な地位を維持していると考えられる。しかし、全国規模のエネルギー企業と比較すると規模の優位性は限定的。

京葉瓦斯グループは、千葉県北西部という特定の地域に事業基盤を集中させることで、地域に密着した安定的なガス供給体制を確立しています。都市ガス事業は許認可事業であり、新規参入には高い障壁があります。また、長年にわたる事業運営で培われたガス導管網や供給インフラは、強固な競争優位性となっています。さらに、ガスと電力のセット販売や、ガス機器販売、住宅リフォームといった「くらしサポートサービス」の拡充により、顧客との接点を増やし、スイッチングコストを高めることで顧客流出を防ぎ、安定的な収益基盤を構築しています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

主なリスクとして、ガス漏洩や爆発といった重大事故の発生による社会的信頼の喪失や損害賠償費用の発生が挙げられます。また、千葉県北西部への事業基盤集中による大規模な自然災害発生時の供給支障や復旧費用もリスクです。ガス小売自由化による競争激化、基幹情報システムの障害やサイバー攻撃、コンプライアンス違反や情報漏洩も業績に影響を与える可能性があります。さらに、気候変動によるガス販売量の変動、原油価格や為替相場の変動による原料価格の変動、卸電力取引所の価格変動もリスク要因となります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,287 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがある。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。(1) ガス事故ガスの製造・供給に関する重大な漏洩・爆発事故等が発生した場合、お客さまへの安定供給に支障を及ぼす可能性がある。さらに、お客さまの身体・財産等に被害を与えてしまった場合には、訴訟・損害賠償費用の発生や社会的信頼の喪失等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、ガス製造・受入設備の定期整備、ガス導管の経年対策など、ガス事故や供給支障の防止に取り組むとともに、保安に携わる社員に対する教育・訓練を通じた人財育成を積極的に行っている。また、365日24時間の保安体制を構築し、安全の確保に努めている。(2) 自然災害当社グループの事業基盤は千葉県北西部に集中しているため、同地区に大規模な地震等の自然災害が発生した場合、導管等の供給設備やお客さまのガス設備に重大な被害が発生し、都市ガスの供給に支障を及ぼす可能性がある。また、その復旧対応に伴う費用が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、ガス導管の耐震化などの設備対策や、災害発生時に該当地区のガス供給を停止することによる二次災害の防止、早期復旧のための災害対応業務及び優先度の高い通常業務を発災直後から適切に実施するための基準整備などを実施している。また、大規模な地震を想定した全社的な訓練を定期的に実施しており、発災時の対応能力の強化に努めている。(3) 競争の激化ガス小売自由化等に伴う競争の激化による、お客さまの流出やガス販売価格の値下げ圧力などが、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、お客さまのくらしをより便利に・豊かにするくらしサポートサービスの拡販や、業務用のお客さまに対して環境性・経済性等の向上に寄与する提案を推進するなど、新規のお客さまの獲得やお客さまの流出防止に努めている。(4) 基幹情報システムの支障、サイバー攻撃ガスの製造・供給監視、ガス料金や電気料金の計算等を行う基幹情報システムに重大な支障が発生した場合やサイバー攻撃を受けた場合、お客さまへの安定供給や円滑なサービスの提供が損なわれ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、耐災害性に優れた堅牢な建物への設置、冗長化による耐障害性の高い通信及びシステム、機能維持のための適切な保守及び各種セキュリティ対策、インシデント対応訓練、従業員へのセキュリティ教育や標的型攻撃メール訓練の実施等により、システムの安定稼働の実現やサイバー攻撃に備えた対策を実施している。(5) コンプライアンスに関するリスクコンプライアンスの徹底については日頃より万全を期しているが、万一、ガス事業法その他の法令等に照らして不適切な行為や、企業倫理に反した行為等が発生した場合には、社会的信頼を喪失し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、社長を委員長とするコンプライアンス委員会を設置しコンプライアンスに関する施策を検討・実施するとともに、年2回の教育研修などを通じ、コンプライアンス意識を着実に浸透させている。(6) 情報漏洩公益事業者として、大勢のお客さまの個人情報等の管理には万全を期しているが、万一お客さま情報が社外に流出した場合には、社会的信頼を喪失するとともに、損害賠償費用等が発生する可能性がある。このため、情報システム利用、情報システムセキュリティ対策及び個人情報保護に関する規程を策定し、事業活動において取り扱う情報の適正な保護・管理、漏洩防止に努めている。また、お客さま情報を取り扱う委託先全箇所に対し、情報の取り扱いに関する順守状況等の確認を定期的に実施しており、当社・委託先双方の個人情報保護に関する意識の向上を図っている。 (7) 気候変動とお客さまの消費行動の変容ガス事業におけるガスの販売量は、気温・水温によって増減するため、暖冬や猛暑等の気候変動により、大きく変動する可能性がある。また、お客さまのエネルギー消費行動の変容(節約意識の高まり等)が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、工業用などの気温・水温の影響を受けにくい需要や、ガス販売量が低下する夏場の需要を押し上げる効果のあるガス空調需要の拡大に努めるとともに、ガス機器の拡販等によるガス需要の拡大やお客さまの新規獲得に努めている。(8) 原料価格の変動と原料調達の支障都市ガスの原料であるLNG等は、その価格が原油価格や為替相場等の変動の影響を受けており、その変動によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。また、国際情勢の変化などにより当社の原料調達先におけるLNG輸入に不測の事態が生じた場合、当社の安定的な原料調達に支障を及ぼす可能性がある。このため、調達先の多様化を実施するとともに、原油価格や為替相場の推移などから最適な原料調達に努めている。なお、原料価格変動の影響については、原料費調整制度の適用によりガス販売価格に反映させることができるが、反映までのタイムラグにより、決算期を越えて業績に影響を及ぼす可能性がある。(9) 卸電力取引所の取引価格の変動電力小売事業において、卸電力取引所における取引価格の変動は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、電力調達の多様化やデリバティブ取引の活用などにより、収支変動リスクの抑制に努めている。(10)ガス消費機器・設備に関するトラブルガス消費機器・設備は維持管理責任を伴うお客さまの資産であるが、当社の責めによる重大なトラブルが発生し、お客さまの身体・財産等に被害を与えてしまった場合には、訴訟・損害賠償費用の発生や社会的信頼の喪失等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、法令に基づく頻度でお客さま宅を訪問し、ガス消費機器の安全に関する調査やご説明を実施し、お客さまのガス保安の強化に努めている。また、保安業務の担当者に対しては、教育・訓練のための専門施設にて、社内資格制度に基づく資格講習や定期的な保安教育を実施することで、保安人財の育成に努めている。(11)投資未回収等不動産開発投資、システム開発投資、再生可能エネルギー事業や新規事業等に向けた出資など大規模な投資を実施した場合、その後の経済情勢の変化等により所期の成果を生み出せず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。また、投資回収が長期に渡る案件については、投資初期に費用が偏在することで、短期的には収支に悪影響を及ぼす可能性がある。このため、案件ごとに投資目的や効果、事業性、採算性、リスク等の評価を実施した上で、取締役会や執行役員会などに諮るなど、総合的な判断の上で慎重な投資判断を行っている。(12)感染症の流行新型インフルエンザ等感染症が流行した非常時において、ガス事業の継続が困難となる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、新型インフルエンザ等感染症対策に関する業務計画及び事業継続計画を策定し、非常時においても都市ガスの供給を維持するよう対策を実施している。(13)脱炭素化の進展世界的に脱炭素化に向けた議論が進められ、国内においても、政府が「2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」ことを宣言している。国のエネルギー政策変更や新たな環境政策が実施され、競争の激化や当社グループを取り巻く環境が大きく変化した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がある。このため、カーボンオフセット都市ガスの供給、カーボンフリーでんきの導入や再生可能エネルギー電源の開発を進めている。また今後の社会動向を注視するとともに、その動向に合わせた対策を検討・実施していく。

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