9405

朝日放送グループホールディングス(9405)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

情報・通信業 情報通信・サービスその他

事業の概要

朝日放送グループホールディングスは、テレビ・ラジオ放送、CSテレビ放送、番組・コンテンツの企画・制作・販売などを手掛ける「放送・コンテンツ事業」と、住宅展示場の運営、通販、ゴルフ場の経営などを行う「ライフスタイル事業」を展開しています。主な収益源は放送事業における広告収入ですが、コンテンツ事業やライフスタイル事業の多角化も進めています。子会社29社、関連会社16社からなる企業グループです。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

朝日放送グループの事業セグメントは、「放送・コンテンツ事業」と「ライフスタイル事業」の二つで構成されています。「放送・コンテンツ事業」は、テレビ・ラジオ放送、CSテレビ放送、番組やアニメなどのコンテンツの企画・制作・販売が中心で、グループ全体の売上と利益の大部分を占める稼ぎ頭です。一方、「ライフスタイル事業」は、住宅展示場の企画・運営、通販、ゴルフ場の経営などを行っており、事業の多角化に貢献しています。現状、海外比率に関する具体的な記述はありません。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
BroadcastingAndContentReportableSegment 事業 785 28 3.6%
LifestyleReportableSegment 事業 134 2 1.8%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|541 文字
3 【事業の内容】当社、当社のその他の関係会社である㈱朝日新聞社はそれぞれに子会社、関連会社から構成される企業集団等を有し、放送、新聞、文化等広範囲に事業を行っております。 当社の企業集団等は当社、子会社29社、関連会社16社(当社グループ)で構成され、放送・コンテンツ事業及びライフスタイル事業を行っております。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。 区分 主要な会社放送・コンテンツ事業・テレビ放送、ラジオ放送、CSテレビ放送・番組、コンテンツ(アニメ・イベント含む)の企画、編成、制作および販売・その他コンテンツ関連事業 当社朝日放送テレビ㈱㈱ABCアーク朝日放送ラジオ㈱㈱スカイA㈱エー・ビー・シーリブラ㈱ABCフロンティア㈱ABCアニメーション㈱デジアサ㈱アイネックス㈱マッシュプロセンスタジオ㈱㈱SILVER LINK.ゼロジーアクト㈱CGCGスタジオ㈱㈱トイジアム㈱ベスティその他ライフスタイル事業・住宅展示場およびハウジングデザインセンターの企画、運営・通販等・ゴルフ場の経営当社エー・ビー・シー開発㈱㈱ABCファンライフ㈱ONE DAY DESIGN㈱Eim㈱ABCゴルフ倶楽部その他 事業の系統図は次のとおりであります。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
放送事業は広告収入に依存し、広告市場の動向に影響を受けるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 規制
放送法に基づく認定放送持株会社としての認定、電波法や放送法等の法令による規制。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:経済状況による広告収入への影響 / 競合メディアの台頭と視聴者ニーズの変化 / 放送法等の法的規制と免許更新リスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★★★☆☆
根拠:中程度ブランド・特許・許認可

長年にわたり培われた「ABC」ブランド力は、視聴者からの信頼と認知度が高い。特にローカル局としての地域密着型コンテンツ制作能力は、他メディアとの差別化要因となっている。また、M-1グランプリや上方漫才大賞などの人気コンテンツIPは、強力な無形資産である。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

テレビ視聴におけるスイッチングコストは低いが、有料配信サービス(TVerなど)の利用は、一定の習慣化により軽微なスイッチングコストを生む可能性がある。しかし、視聴プラットフォームの選択肢は多岐にわたるため、優位性は限定的。

ネットワーク効果★☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

テレビ放送自体に直接的なネットワーク効果は薄いが、人気番組はSNSでの話題化を促し、視聴者層の拡大に間接的に寄与する。ただし、ユーザー増加が直接的なサービス価値向上に繋がる構造ではない。

コスト優位☆☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

コンテンツ制作や放送インフラ維持には相応のコストがかかる。他社と比較して構造的なコスト優位性を示す要素は見当たらない。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

ローカルテレビ局としては一定の規模を持つが、全国規模の放送局や大手メディアグループと比較すると、規模の経済性は限定的。広告収入やコンテンツ販売における交渉力に影響する可能性がある。

朝日放送グループは、長年にわたる放送事業で培ったブランド力とコンテンツ制作能力が強みです。テレビ・ラジオ放送の許認可は参入障壁が高く、安定した事業基盤となっています。また、番組制作を通じて視聴者や広告主のニーズに応えるノウハウを蓄積しており、多様なコンテンツを企画・制作できる体制を整えています。さらに、住宅展示場やゴルフ場といったライフスタイル事業も展開することで、収益源の多角化を図り、グループ全体の安定性を高めています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

事業リスク

主なリスクとして、広告収入に依存する放送事業が景気変動や広告市場の動向に影響を受ける可能性があります。また、インターネット動画配信サービスの台頭など競合メディアの増加により、視聴者のメディア接触の変化に対応できない場合、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。放送法などの法的規制に違反した場合、免許取り消しや行政処分を受けるリスクがあり、個人情報漏洩や大規模災害による放送中断・設備被害も事業に影響を与える可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,685 文字
3 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済状況による影響について当社グループの主たる事業である放送事業は、広告収入に依存しております。日本の広告市場は、国内マクロ経済の動向や広告支出額の多い企業の業績に影響を受けると考えられます。2024年の日本の総広告費は、好調な企業収益や消費意欲の活性化、世界的なイベント、インバウンド需要の高まりなどに支えられ、前年から4.9%増加し、7兆6,730億円となりました。中でもインターネット広告費は、進展する社会のデジタル化を背景に、前年比9.6%増と前年より大きく増加しました。当社グループの連結業績は、メディア接触の変容と相まって、今後も国内広告市場等の動向に影響を受ける可能性があります。こうしたリスクに対応するために、中核である放送事業の価値を維持、向上しながらコンテンツ事業、ライフスタイル事業の成長を図ることで、各事業間、グループ各社間の連携をより深化させ、グループ全体で変化に対応できる体制を構築いたします。 (2) 放送事業について ①番組制作について 当社グループは、朝日放送テレビ株式会社を中心に放送事業各社が連携し、継続して斬新で魅力ある番組を開発し発信する体制を整えてまいりました。しかし、視聴者や広告主、社会のニーズに応えることができなければ、支持される番組を制作し続けることはできないと考えております。経営理念に掲げている通り「変化に対応しながら進化を続け、強力な創造集団として、社会の発展に寄与する」ことは当社事業の根幹であり、視聴者・広告主・社会のニーズに応えることができなければ、当社の経営にも悪影響を及ぼす可能性があると考えています。今後も、これまで以上に、視聴者のニーズや社会の変化を積極的に感じ取り寄り添うことで、これまでの手法にとらわれない新たな番組作りのあり方を常に模索し、広く支持される番組作りを進めてまいります。②番組内容について 当社グループは、放送番組の内容については、番組審議会や放送番組検討会議等の社内チェック機関ならびに日常の社員教育により問題が生じないように努めておりますが、完璧であることを保証するものではありません。大きな訴訟や賠償につながるような誤った報道または番組内容があった場合は、当社グループの評価に重要な影響を与え、経営成績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。そうした事態を避けるため、今後も放送人としての意識とモラルを保つための制度や研修体制を強化し、放送倫理に基づいた番組制作体制の確立をはかってまいります。③競合メディアについて 技術革新とIT化の普及により、映像コンテンツに触れることができるデバイスは多様化し、インターネット動画配信サービスが利用者を大きく伸ばし続けるなど、放送事業においては大きな脅威となっており、今後もこの状況は進んでいくものと思われます。一方で、コンテンツの供給先としてとらえれば、こうした状況はビジネスチャンスの拡大につながると考えられますが、それらの進展状況や当社グループとしての対応が遅延する又は支障が生じた場合には経営成績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。今後は、地上波放送の価値を維持しながら、グループ全体でコンテンツビジネスの拡大を図り、新たなメディア環境に柔軟に対応しうる体制を構築してまいります。 (3) 法的規制について当社は放送法の規定に基づき認定放送持株会社としての認定を受けております。また当社グループの売上の大半を占める放送事業は、電波法や放送法等の法令による規制および政府、監督官庁の放送行政に大きな影響を受けております。朝日放送株式会社は1951年10月に放送法に基づく放送免許を取得、60年以上にわたり更新し、2018年4月にテレビおよびラジオの放送免許を当社の子会社である朝日放送テレビ株式会社および朝日放送ラジオ株式会社にそれぞれ承継しております。最近では2023年11月に更新を受けており、有効期限が5年であります。しかしながら、将来において、これら法令に違反する重大な事実が発生した場合、免許・登録等の取り消しや行政処分が発せられ、当社グループの事業活動や経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、法令改正や監督官庁の放送行政の施策により、新たな設備投資が必要となりコストの増加が生じる可能性も考えられ、その場合、当社グループの経営成績および財務状況に悪影響を及ぼすことになります。こうしたことから、当社グループでは内部管理体制の強化やコンプライアンス体制の整備に努めており、免許・登録等の取り消しや更新拒否の事由となる事実は現時点では発生しておりません。 (4) 個人情報の取り扱いについて当社グループでは、番組の出演者、観覧者、会員サービス、ショッピング事業やハウジング事業の顧客情報等の個人情報を保有しております。これら個人情報の取り扱いに関しましては、十分な注意を払っておりますが、不正アクセスや想定していない事態によって外部流出等が発生した場合、当社グループの社会的信用に悪影響を与え、経営成績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは今後、最新のデジタル技術も活用し、グループ内の各種データの厳密な管理を徹底してまいります。 (5) 災害や事故による影響について当社グループは、放送事業においては、放送事故や放送中断による悪影響を最小化するため、全ての設備における定期的な更新と点検整備を行っております。しかし、放送設備、中継設備で発生する災害、停電またはその他の中断事故につながる全ての事象を完全に防止または軽減できる保証はありません。従って、大規模地震や火災、停電等により放送設備等が被害を受ける等した場合、経営成績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。また、ハウジング事業やゴルフ事業等における事業用地に何らかの被害が発生した場合も事業収益に悪影響を及ぼす可能性があります。こうした事態に対応しうるよう、従業員の安全を確保しながらの放送継続のためのBCP事業継続計画を整備し、体制を維持・強化してまいります。 (6) 外国人等が取得した株式の取扱等について放送法では認定放送持株会社の認定要件の一つとして、日本国籍を有しない人、外国政府またはその代表者が特定役員である場合と、日本国籍を有しない人、外国政府またはその代表者、外国の法人、団体が議決権の5分の1以上を占める場合には、認定しない旨が規定されています。一方で、放送法では一定の条件のもとで、上記の外国人等からの名義書換を拒むことができるとの規定もあります。当社では現在、外国人等の議決権比率が5分の1以上を占める状態にはありませんが、今後も外国人等の議決権比率に対する注視を続け、認定を維持するべく必要に応じた適切な対処を行ってまいります。 (7) 成長投資に伴う業務提携や企業買収等について当社グループでは、認定持株会社体制下でグループ成長の原動力とするための成長投資を積極的に行ってきました。今後も事業拡大やバリューチェーン構築のための選択肢の一つとして、業務提携や企業買収等を実行する可能性があります。これらについて、必ずしも予期したとおりの成果が得られるという保証はなく、事業環境の急変等により事業収益性が低下した場合には、株式の評価損やのれんの減損等にかかる損失が発生するリスクがあります。また、投資先等においてコンプライアンスや内部統制の不備等が内在するリスクも否定できず、これらに起因して、当社グループの経営成績、財務状況、およびグループガバナンスに悪影響を及ぼす可能性があります。こうしたリスクを低減するため、投資プロセスにおいて、チャンスとリスクについて検討し協議する体制、制度を整備し、管理バックアップ体制を強化してまいります。その上で、放送事業、コンテンツ事業、ライフスタイル事業、それぞれの領域における戦略に沿った機能や資源を獲得する手段としてM&Aなどの投資を行い成長のエンジンとしてまいります。 (8) 固定資産の減損会計による影響について当社グループは、固定資産の減損に係る会計基準を適用しており、当該資産から得られる将来キャッシュ・フローによって資産の帳簿価額を回収できるかどうかを検証し、減損処理が必要な資産については適切に処理を行っています。しかし、将来の環境変化により将来キャッシュ・フロー見込額が減少した場合には、追加の減損処理により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が 朝日放送グループホールディングス の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →