山九(9065)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 5,100 | 271 | 182 | 272 | 11.2 | 60.2 | — | 41.7 |
| FY2017 | 5,320 | 316 | 194 | 120 | 10.7 | 320.6 | 12.0 | 44.5 |
| FY2018 | 5,725 | 392 | 275 | 398 | 13.9 | 454.0 | — | 47.9 |
| FY2019 | 5,695 | 404 | 256 | 95 | 12.0 | 423.4 | 110.0 | 48.7 |
| FY2020 | 5,339 | 339 | 235 | 97 | 9.9 | 389.1 | 105.0 | 51.4 |
| FY2021 | 5,538 | 345 | 226 | 288 | 9.1 | 382.5 | 110.0 | 53.2 |
| FY2022 | 5,792 | 382 | 250 | 167 | 9.2 | 426.7 | 110.0 | 55.9 |
| FY2023 | 5,635 | 352 | 244 | 33 | 8.5 | 428.6 | 150.0 | 55.8 |
| FY2024 | 6,068 | 439 | 307 | 171 | 10.4 | 571.0 | 174.0 | 53.8 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 232.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:効率規模 持続性:判定中
山九は特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという明確な証拠は見当たらない。事業は主に物流・エンジニアリングサービスであり、無形資産による競争優位性は限定的と考えられる。
山九は、プラント建設やメンテナンス、倉庫・運輸といった多岐にわたるサービスを提供しており、顧客は特定のプロジェクトやサプライチェーン全体を山九に委託している場合がある。これらのサービスは専門性が高く、一度契約すると他の業者への切り替えには時間とコストがかかる可能性がある。
山九の事業モデルは、ユーザーが増えることでサービスの価値が増すネットワーク効果を生み出す性質のものではない。個々の顧客との取引が中心であり、プラットフォーム型ビジネスのような広範なネットワーク効果は期待できない。
長年の事業運営で培われた効率的なオペレーションやサプライヤーとの関係により、一定のコスト優位性を築いている可能性はある。しかし、業界全体で価格競争も存在するため、構造的な圧倒的コスト優位性とは言えない。
山九は、プラントエンジニアリング、物流、メンテナンスといった複合的なサービスを大規模に提供できる数少ない企業の一つである。特に大規模プラント建設やグローバルな物流網において、その規模が競争優位性となっている。業界内での地位は高く、効率規模のメリットを享受していると考えられる。
競合との比較優位
強気シナリオ
大規模プラント建設・メンテナンス需要の継続的な取り込み
グローバルサプライチェーンにおける物流サービスの拡充
DX推進によるオペレーション効率の更なる向上
弱気シナリオ(モート侵食)
主要顧客であるプラントメーカーの設備投資抑制
国内外での物流コストの上昇圧力
競合他社による価格攻勢やサービス差別化の進展
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
山九の投資が失敗するには、まずその規模の経済性が崩壊する必要がある。これは、新規参入企業が低コストで大規模なインフラを迅速に構築できるか、あるいは既存の大手競合がより効率的なオペレーションモデルを確立し、山九の価格競争力を奪うシナリオが考えられる。また、山九が依存する特定の産業(例:石油化学プラント)の構造的な衰退が急速に進み、代替産業への事業転換が遅れることもリスクとなる。さらに、山九の持つノウハウやオペレーション能力が陳腐化し、技術革新に対応できなくなることで、スイッチングコストの優位性も失われる可能性がある。最終的には、これらの要因が複合的に作用し、収益性の低下と市場シェアの喪失につながることで、投資は失敗するだろう。
5年後のモート予測
プラント建設・メンテナンス及びグローバル物流事業の堅調な需要を背景に、大規模プロジェクトの受注拡大と効率的なオペレーションにより、売上・利益ともに安定的な成長を続ける。
国内外の景気変動や特定産業の動向に影響を受けつつも、既存事業基盤と規模の経済性を活かし、緩やかな成長を維持する。DXによる効率化が進む。
プラント投資の低迷、物流コストの上昇、競合激化により、収益性が圧迫される。新規事業への転換も遅れ、成長が鈍化するリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 4,890億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 53.8% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 14.3% | |
| 6. 適度なPER | PER 15.9倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.63倍 |
合格数:2/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-14 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)
- 2026-06-26 臨時報告書
- 2026-06-25 臨時報告書
- 2026-06-12 自己株券買付状況報告書(法24条の6第1項に基づくもの)