研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 56 |
| 2024-03 | - | 48 |
| 2023-03 | - | 31 |
| 2022-03 | - | 20 |
| 2021-03 | - | 42 |
研究開発活動(本文)
FY2025|1,141 文字
6【研究開発活動】当社グループは、壁装材・床材・ファブリック(カーテン・椅子生地)等、合わせて約12,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売しており、主要見本帳約30冊のうち、毎年およそ3分の1の商品を更改しています。現在は、これまで培ってきた商品開発・企画力とネットワークをベースに、市場ニーズに沿った、かつ市場動向を先読みした「市場起点」での開発を進めるとともに、内装空間のデザイン・総合施工を担う空間総合事業や壁紙メーカーをはじめとする国内外のグループ会社のバリューチェーン上のさまざまな機能・ノウハウを掛け合わせることで、商品開発の高度化に取り組んでいます。さらに、豊富なラインアップとブランド価値向上に向けて、世界的なブランドとのコラボレーションやパートナー企業との連携強化などのオープンイノベーションを推進しています。また、商品開発において近年重視している大きなテーマの一つが、気候変動や資源循環、人手不足などの社会課題の解決に向けた取り組みです。例えば、気候変動を中心とする環境問題への対応はグローバルな課題であり、顧客や消費者も商品選択の軸に環境影響を据える流れが顕著になってきています。当社グループが属する建設市場においても例外ではなく、建築の設計段階からCO2削減や再生材利用などを重視した商品が選定されるケースが増加しています。こうした社会課題への対応と市場ニーズの的確な把握をもとに、当社グループでは「省エネ」「省資源」「ロングライフ」の3つを柱とした低環境負荷商品の開発・販売を通じて、地球環境・生活環境の向上に貢献しています。品質管理については、取扱商品の品質管理体制を強化するために2015年に品質管理技術室を設置、独自の評価項目に沿って仕入先を多面的に評価し、改善を働きかけることで品質管理を徹底しています。商品開発の各段階においては、検証体制プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、スペースプランニング部門において、商品開発を担う各プロダクトユニットと、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。なお、2025年4月の組織改編では、品質管理体制をさらに強化すべく「品質企画室」を新設しました。また、サプライチェーンマネジメントの調達・発注・在庫管理等をグループ会社、仕入先を含めて統括する組織として、施策を立案する「SCM統括室」と実際に施策を実行する「SCMオペレーション室」を新たに設置しています。これらの結果、当連結会計年度におけるグループ全体での研究開発費の総額は677百万円となりました。なお、国内インテリアセグメントでは353百万円、海外セグメントでは323百万円となっています。
FY2024|4,446 文字
6【研究開発活動】当社グループの研究開発活動においては、企業理念のPurposeに掲げる「すべての人と共に、やすらぎと希望にみちた空間を創造する。」の実現に向けた商品開発に取り組んでいます。2024年3月には当社グループの商品・空間デザイン機能、多岐にわたるスペースクリエーション提案、営業機能等のさまざまな機能を集約し、新たな価値の創出を目指すための価値創造拠点として「PARCs Sangetsu Group Creative Hub(以下、PARCs)」を開設しました。また、当拠点の開設以外にも商品開発力・調達力の強化として、主力メーカーとのアライアンス強化に継続的に取り組んでいるほか、国内最大手のビニル壁紙メーカーである当社子会社クレアネイト株式会社においては、海外子会社と連携した海外市場向けのフリースバック壁紙や、環境に配慮した非フッ素系撥水剤を使用した壁紙といった戦略的な商品開発活動を行うだけでなく、壁紙需要の高まりに対応する供給体制の強化に向けた取り組みも進めています。品質については、取扱商品の品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置し、独自の評価項目に沿って仕入先を多面的に評価し、品質改善を働きかけることで品質管理を徹底しています。商品開発の各段階においては、検証体制プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、商品開発を担うスペースプランニング部門と、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。さらに、従来の東京支社(品川)を再設計・再整備し、当社グループが有する商品開発・製造・品質管理・技術開発の拠点「FIELDs」の開設も計画しています。従来から保有するデザインアーカイブスや商品サンプル、デジタルプリンターやカーペットタフト機などの試作製造機を集約するとともに、物性試験機をはじめとする品質管理や施工テストなど、さまざまな機能や機器を結集・連携することで、これまで以上にデザイン・開発・試作機能の開発・拡充を進めていきます。これらの結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は601百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。 (国内インテリアセグメント)国内インテリアセグメントにおいては、壁装材、床材、ファブリック(カーテン・椅子生地)等、合わせて約12,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、主要見本帳約30冊のおよそ3分の1を更改に向けて開発しています。商品開発においては、最新のインテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査を強化するとともに、第一線で活躍する外部のデザイン顧問からも情報収集を進め、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。当連結会計年度は、イギリスを代表する老舗インテリアメーカーSanderson Design Groupと共同で開発した、ライセンスブランド「MORRIS CHRONICLES(モリスクロニクルズ)」といった世界的なブランドとのコラボレーションや国内外のトレンドを取り入れた商品をはじめ、脱炭素社会の実現に貢献する低環境負荷商品や、デフレに対応する低価格帯商品の開発・拡充にも取り組みました。こうした商品開発が外部にも評価され、樹脂の端材やお米の籾殻、ヒノキの端材といった、廃棄処分されることが多い素材を再利用した低環境負荷商品の壁紙「MEGUReWALL(メグリウォール)」が、国際的に権威のあるデザイン賞「iF デザインアワード 2024」を受賞したほか、海外のカラートレンドや、国内のプロユーザーへのヒアリングにより得た意見をもとに市場起点での開発を進めた不燃認定壁紙見本帳「FAITH」の巻頭企画である「Naturescape(ネイチャースケープ)」が、「2023年度グッドデザイン賞」を受賞しました。これらの結果、国内インテリアセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は305百万円となりました。また、国内インテリアセグメント内のユニット別の研究開発活動状況は次のとおりです。 (壁装ユニット)壁装ユニットでは、2023年5月に発売した壁紙見本帳「FINE」において、フィンランドのデザインハウスであるマリメッコや、Morris & Co.のデザインをもとに共同開発したライセンスブランド「MORRIS CHRONICLES(モリスクロニクルズ)」といった世界的なブランドをはじめ、国内外の最新トレンドを取り入れた個性あふれる商品をラインアップしました。また、6月に発刊した壁紙見本帳「SP」ではニーズの高いストレッチ壁紙などの機能性商品を大幅拡充したほか、当社初となる環境負荷低減を目的とした、非フッ素系の撥水剤(PFCフリー)を使用した商品も収録しました。さらに、中期経営計画(2023-2025)[BX 2025]において、「中型商品」と位置づけた、当社のシェアが低く、市場の成長性が見込まれる戦略商品である粘着剤付化粧フィルム「リアテック」についても、2024年1月に新作見本帳を発刊しました。平面はもちろん曲面への施工が可能である同商品は、壁面や柱のほか、建具や家具にも幅広く使用でき、不燃仕上げを求められるオフィスや商業・宿泊施設のほか、近年では手軽にリフォームができる内装材として賃貸・戸建て住宅での需要が高まっています。これらのニーズを捉え、木種・柄・色・仕上がりの質感や、トレンドや市場の開発要望を取り入れた商品を多数収録しました。また、2017年から継続開催し、今回で7回目となった「サンゲツデザインアワード2023」では、壁紙に留まらず、より間口を広げた“壁面のデザイン”を募集対象として、今まで以上に自由で新しいデザインを広く募集しました。今回も、国内外からコンセプトやデザインに優れた多くの作品が集まり、壁装の新しい可能性を広げる活動となりました。 (床材ユニット)床材ユニットでは、オフィスを中心に商業施設や宿泊施設などでも幅広く使用されるカーペットタイル見本帳「NT350」を2023年9月に発刊しました。働き方改革やコロナ禍を経て変化するオフィス市場のニーズを取り込み、建築コストを抑えながら高いデザイン性を持つ商品ラインアップとしたほか、バッキングにリサイクルパウダーを一部配合し、全点が低環境負荷商品となっています。また、11月には社会的なニーズが高まるオフィス空間の“WELLNESS(幸福感)”に注目した商品を、多数収録したカーペットタイル見本帳「NT700」「DT」を発刊しました。意匠性と繊細な質感表現といったデザイン面のアプローチだけでなく、耐久性・耐候性・耐薬品性に優れた原着ナイロン糸を使用するなど、機能性に優れた商品も収録しています。さらに、環境配慮に向けた取り組みとしては、自社基準の環境配慮ランク「エコグレード ver.2023」を再設定しました。商品1㎡あたりのライフサイクルにおけるCO₂排出量と環境に配慮した原材料の使用率を検証・評価し、商品選定の参考指標となる低環境負荷商品のランクを表示するなどカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを推進しています。一方、非住宅市場のみならず、近年は賃貸住宅や戸建てリフォームにおいてもフロアタイルの需要が高まっています。このようなニーズを受け、商業施設やオフィスなどのトレンドを取り入れた木目・石目デザインに加え、リビングや寝室など住宅空間全体にもおすすめできる商品を多数収録し、フロアタイルでつくる心地の良い暮らしや住空間を提案しました。 (ファブリックユニット)ファブリックユニットでは、2024年2月に住宅から商業施設・オフィス等の非住宅分野まで幅広く使用される椅子生地総合見本帳「UP」を発刊しました。中でも、圧倒的なコストパフォーマンスを両立したビニル製の新商品「カラーレザー」シリーズは、さまざまな空間での使用用途を想定した業界最多色150色のカラーバリエーションとしました。また、ファブリック商品においても、水だけで簡単にお手入れできるメンテナンス性の高い「アクアクリーン」をはじめとする機能性商品の点数を拡充したほか、漁網やカーペット廃材などを再利用した100%リサイクル糸「ECONYL®(エコニール)」の採用や再生糸を100%使用した「ムーモル」といった低環境負荷商品も前見本帳から増点しました。また、2024年3月にオープンした当社グループの新たな価値創造拠点「PARCs」の植栽エリアに、本来廃棄されるはずの当社カーテン生地を回収・アップサイクルし、ポリエステル繊維をリサイクルして生まれた土「TUTTI®(トゥッティ)」を採用しました。本取り組みでは、スタイレム瀧定大阪株式会社と協働し、「サンゲツカーテン・エコプロジェクト」により回収されたポリエステル製のカーテン生地を原材料の約20%に使用しています。カーテン生地を使用した同製品の製造は初めてであり、廃棄物を活用し新たな価値ある製品に再生する、アップサイクルとしての可能性を持つ試みです。当社グループは引き続き、持続可能な社会の実現に向けた新たな価値創造につながる共創を進めてまいります。※「TUTTI」はスタイレム瀧定大阪株式会社の登録商標です。 (国内エクステリアセグメント)研究開発活動は行っておりません。 (海外セグメント)海外セグメントにおいては、北米市場では、Koroseal Interior Products Holdings,Inc.が、顧客のニーズに基づく製品開発活動を行っております。開発プロセスにおいては、デザイン開発部署が、多様なアイデアを市場動向やトレンド、品質といった多角的な視点から検証・評価を重ね、製品開発を行っております。当連結会計年度においては、自社製造壁紙における新商品の継続的な開発・発売に努め、市場の高い評価を受けました。中でも、日本の伝統工芸をモチーフとした海外向けコレクション「TAKUMI」では、当社グループ共通の新ブランドとして、グローバルな展開を目指した商品の拡充を進めております。東南アジア市場、中国香港市場においては、グループシナジーをいかした商品戦略の強化として、Goodrich Global Holdings Pte., Ltd.と当社グループの壁紙メーカーであるクレアネイト株式会社、及び当社の3社を中心としたプロジェクトチームを立ち上げ、アジア圏向けの新ブランド「goodwall SEED」を発売しました。規格面はもちろん、デザインやカラーといった細部にまでこだわった日本らしいコレクションとして、市場浸透を図っております。これらの結果、海外セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は、295百万円となりました。
FY2023|3,433 文字
6【研究開発活動】当社グループの研究開発活動については、ブランドステートメント“Joy of Design”の実現を目指し、単にインテリア商材を提供するだけではなく、人々がそのインテリア商材を使い、デザインし、その空間で楽しみ、やすらぎを得られる、豊かな生活文化の創造に寄与し得る商品開発に取り組んでいます。品質については、取扱商品の品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置し、独自の評価項目に沿って仕入先を多面的に評価し、品質改善を働きかけることで品質管理を徹底しています。商品開発の各段階においては、検証体制プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、商品開発を担うインテリア事業本部各事業部と、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。また、商品開発力・調達力の強化として、主力メーカーとのアライアンス強化に継続的に取り組んでいるほか、国内最大手のビニル壁紙メーカーである当社子会社クレアネイト株式会社において、海外子会社と連携した商品開発活動や、量産壁紙需要の高まりに対応する供給体制の強化に向けた取り組みを進めています。これらの結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は367百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。 (インテリアセグメント)インテリアセグメントにおいては、壁装材、床材、ファブリック(カーテン・椅子生地)等、合わせて約12,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、主要見本帳約30冊のおよそ3分の1を更改に向けて開発しています。商品開発においては、最新のインテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査を強化するとともに、第一線で活躍する外部のデザイン顧問からも情報収集を進め、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。当連結会計年度は、国立科学博物館と共同開発した商品や、障がいを持つアーティストとのコラボレーション商品など、社外の多様なパートナーとデザイン性の高い商品開発を行うとともに、脱炭素社会の実現に貢献する低環境負荷商品や、デフレに対応する低価格帯商品の開発・拡充に取り組みました。こうした商品開発が外部にも評価され、2021年4月に発売した、隈研吾氏との共同開発による壁紙と床材のコレクション「カゲトヒカリ」が、国際的に権威のあるデザイン賞「iF デザインアワード 2022」を受賞したほか、リサイクル素材を使用した壁紙・ガラスフィルム・カーペットタイル、そしてチャイルドセーフティ機能を持つロールスクリーンの4点が、「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました。これらの結果、インテリアセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は323百万円となりました。また、インテリアセグメント内の事業別の研究開発活動状況は次のとおりです。 (壁装事業)壁装事業では、2022年5月に発売した壁紙見本帳「リザ―ブ1000」において、国立科学博物館とのコラボレーション商品を開発し、動物や植物の標本など同館の収蔵品をモチーフとした、知的好奇心をくすぐる個性豊かな商品を発売しました。また、車両内装に使われるクッション材の端材などを再利用した低環境負荷商品「MEGUReWALL(メグリウォール)」シリーズを新たに収録。環境負荷の低減に貢献する壁紙として、エコマーク認定を取得しました。さらに、6月に発売したガラスフィルム見本帳「CLEAS vol.2」では、フィルム部分にペットボトル由来の再生材料を80%以上使用した透明飛散防止フィルム「クリエイシア90」を収録しました。当商品は建築用ウィンドウフィルム業界初のエコマーク認定商品となりました。なお、「MEGUReWALL」と「クリエイシア90」は2022年度のグッドデザイン賞を受賞しています。また、2017年から継続開催し、今回で6回目となる「サンゲツ壁紙デザインアワード2022」では、ブランドステートメント“Joy of Design”をテーマに、新しい発想のデザインやアイデアを幅広く募集しました。今回も、国内外からコンセプトやデザインに優れた多くの作品が集まり、壁紙の新しい可能性を広げる活動となりました。一方、クレアネイト株式会社では、撥水・抗菌・表面強化・ストレッチ性機能を持つハードストレッチ壁紙を始めとした機能性商品の開発に加え、環境に配慮した非フッ素系撥水剤を使用した商品及び海外市場向けのフリースバック壁紙の開発を進めております。 (床材事業)床材事業では、設計段階からCO2削減を重視する環境対応商品のニーズへの対応として、10月に発売したカーペットタイル見本帳「NT 700 Fiber Eco Vol.2」において、100%リサイクルナイロン糸「エコニール(R)」を使用した環境負荷の低減に寄与するカーペットタイルを発売しました。一方、10月に発売したクッションフロア見本帳「Hフロア」では、「染める」「削る」「重ねる」といった手作業ならではのぬくもりを丁寧に再現した意匠性の高い商品を収録したほか、知的障がいのある作家の作品をプロダクト化する福祉実験ユニット「ヘラルボニー」とのコラボレーションとして、アーティストの豊かな感性を活かした商品を収録しました。さらに、11月に発売した防滑性ビニル床シート見本帳「ノンスキッド」においても、住空間のトレンドである「アウトドア」をテーマとしたデザイン性に優れた商品を収録するなど、商品のストーリー性や多様性、ユーザーのライフスタイルを重視した商品開発に努めました。また、2023年1月には施設用床材見本帳「Sフロア」を発刊し、ローコストでありながら意匠性に優れた商品や、施設の長寿命化へのニーズに応える高機能商品を拡充しました。 (ファブリック事業)ファブリック事業では、2023年2月にカーテン見本帳「AC」を発刊しました。近年人気の高まっているデザインシアーのラインアップを拡充し、繊細な刺繍デザインの商品や、グローバルに活躍するテキスタイルデザイナー鈴木マサル氏とのコラボレーション商品など、トレンド感のあるアイテムを多数収録しました。また、「&ECO」シリーズにおいては、再生糸でありながら天然素材のような質感にこだわった新商品を発売しました。当商品は、低環境負荷商品としてエコマーク認定を取得しております。さらに、空間をスタイリッシュに演出する新しい縫製スタイル「SAウェーブ」を開発。ブラインドやロールスクリーンで窓回りをすっきりと納めるニーズが高まる中で、ファブリックの柔らかな質感と、すっきりとした納まりを両立する縫製仕様としました。一方、ECサイトである「ワードローブサンゲツ」では、WEBサイトオリジナルの意匠性の高い新商品を発売し、インテリアシールや窓ガラスフィルムなど、カーテン生地以外の商品を含めたラインアップの強化を図りました。 (エクステリアセグメント)研究開発活動は行っておりません。 (海外セグメント)海外セグメントにおいては、北米市場では、Koroseal Interior Products Holdings,Inc.が、顧客のニーズに基づく製品開発活動を行っております。開発プロセスにおいては、デザイン開発部署が、多様なアイデアを市場動向やトレンド、品質といった多角的な視点から検証・評価を重ね、製品開発を行っております。当連結会計年度においては、自社製造壁紙における新商品の継続的な開発・発売に努め、市場の高い評価を受けました。中でも日本の伝統工芸をモチーフとした海外向けコレクション「TAKUMI」は、当社グループ共通の新ブランドとして、グローバルな展開を目指しております。東南アジア市場、中国・香港市場においては、アフターコロナに向けた商品戦略の強化として、Goodrich Global Holdings Pte., Ltd.とクレアネイト株式会社及び当社の3社を中心としたプロジェクトチームを立ち上げ、グループシナジーを活かしたアジア圏向けの新ブランドの開発に着手しております。これらの結果、海外セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は、43百万円となりました。 (スペースクリエーションセグメント)研究開発活動は行っておりません。
FY2022|3,373 文字
5【研究開発活動】当社グループは「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与する」ことを企業使命としています。研究開発活動については、ブランド理念“Joy of Design”の実現を目指し、単にインテリア商材を提供するだけではなく、人々がそのインテリア商材を使い、デザインし、その空間で楽しみ、やすらぎを得られる、豊かな生活文化の創造に寄与し得る商品開発に取り組んでいます。品質については、生産ラインの品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置し、独自の評価項目に沿って仕入先を多面的に評価し、品質改善を働きかけることで品質管理を徹底しています。商品開発の各段階においては、検証体制プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、商品開発を担うインテリア事業本部各事業部と、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。また、商品開発力・調達力の強化として、主力メーカーとのアライアンス強化に取り組んでおり、2021年3月には国内最大手のビニル壁紙メーカーであるクレアネイト株式会社(旧社名:株式会社ウェーブロックインテリア)を子会社化したほか、海外子会社と連携した商品開発活動や、海外有力メーカーとの取引強化に向けた取り組みを進めています。これらの結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は320百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。 (インテリアセグメント)インテリアセグメントにおいては、壁装材、床材、カーテン等、合わせて約12,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、主要見本帳約30冊のおよそ3分の1を更改に向けて開発しています。商品開発においては、最新のインテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査を強化するとともに、第一線で活躍する外部のデザイン顧問からも情報収集を進め、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。当連結会計年度は、世界的な建築家である隈研吾氏との共同開発による壁紙と床材のコレクション「カゲトヒカリ」を発表し、また、イギリスを代表する老舗インテリアメーカーSanderson Design Groupとパートナーシップ契約を締結するなど、社外プロフェッショナルの目線を取り入れたデザイン(意匠)性の高い商品開発を行うとともに、脱炭素社会の実現に貢献する環境対応型商品や、デフレに対応する低価格帯商品、ニーズの高まる抗ウイルス商品の開発・拡充に取り組みました。これらの結果、インテリアセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は296百万円となりました。また、インテリアセグメント内の事業別の研究開発活動状況は次のとおりです。 (壁装事業)壁装事業では、2021年4月に建築家隈研吾氏との共同開発による「カゲトヒカリ」コレクションを発表し、同時期に発刊した壁紙見本帳「エクセレクト」においては、日本の伝統美をモチーフにした「SHITSURAHI(室礼)」シリーズなど、ワンランク上のインテリア空間を創造する商品を収録しました。また、6月に発刊した住宅向け壁紙見本帳「SP」と「ファイン1000」では、豊富なデザインバリエーションと高い機能性を備えた商品を収録しました。さらに、11月に発刊した粘着剤付化粧フィルム見本帳「リアテック」では、新たに低価格帯商品を収録し、デフレ化が進む市場ニーズに応える商品展開を促進しました。なお、上記商品のうち、「SHITSURAHI(室礼)」は国際的に権威のあるデザイン賞「iF デザインアワード」を受賞したほか、「リアテック」に収録した「自然の輪郭」、ならびにガラスフィルム見本帳「クレアス」に収録した「フォグシリーズ」は、「2021年度グッドデザイン賞」を受賞するなど、社外からも高い評価を受けました。さらに、2017年から継続開催し、今回で5回目となる「サンゲツ壁紙デザインアワード2021」において、ブランド理念“Joy of Design”をテーマに、新しい発想のデザインやアイデアを幅広く募集しました。国内外からコンセプトやデザインに優れた多くの作品が集まり、壁紙の新しい可能性を広げる活動となりました。一方、クレアネイト株式会社では、撥水・抗菌・表面強化・ストレッチ性の機能をもつハードストレッチ壁紙の点数拡大と新たな機能性商品の開発などを進めております。 (床材事業)床材事業では、2021年11月と2022年1月にそれぞれ発刊したカーペットタイル見本帳「NT」、「DT」において、漁網やカーペット廃材などを使用した100%リサイクル糸を一部の商品に採用しました。これにより、当社従来品比でCO2排出量を61%削減した「NT double eco」をはじめ、ニーズの高まる脱炭素社会の実現に貢献する環境対応商品を、多数ラインアップしました。また、2021年11月に発刊したビニル床タイル見本帳「フロアタイル」は、雄大な自然をモチーフとした斬新なデザインコレクションをはじめとする意匠性の高い商品と、バリエーション豊かな組み合わせを楽しめる多彩なサイズ展開で、空間提案の幅を広げる見本帳としました。さらに、置き敷きビニル床タイル見本帳「OT」は近年のオフィストレンドであるカーペットタイルとの貼り分けによる多様なデザイン貼りを紹介することで、空間コーディネートの幅を広げる商品展開としました。 (ファブリック事業)ファブリック事業では、2021年5月にハイエンド向けの商品を収録したカーテン見本帳「ストリングス」を発刊し、ヨーロッパ各国の著名ブランド商品や、「ENGLISH DESIGN AGENCY(EDA)」の新コレクションなど、意匠性の高い商品を収録しました。9月に発刊したカーテン見本帳「シンプルオーダー」では、ワンプライスによる選びやすさを追求しながらも、トレンドを押さえたデザイン、機能性にこだわった商品を拡充しました。当見本帳に収録の「CSロールスクリーン」は、子どもの安全に考慮したチャイルドセーフティ機能が評価され、「第15回キッズデザイン賞」を受賞しました。また、2022年1月には、メカタイプの窓まわり商品見本帳「RBコレクション」を発刊しました。ロールスクリーンやバーチカルブラインドなどの6種類のメカ商品を1冊に収録し、掲載内容を大幅に見直すことで、選びやすく、使いやすい見本帳としました。 (エクステリアセグメント)研究開発活動は行っておりません。 (海外セグメント)海外セグメントにおいては、北米市場では、Koroseal Interior Products Holdings,Inc.が、顧客のニーズに基づく製品開発活動を行っております。開発プロセスにおいては、デザイン開発部署が、多様なアイデアを市場動向やトレンド、品質といった多角的な視点から検証・評価を重ね、製品開発を行っております。当連結会計年度においては、米国の著名デザイナーであるStacy Garciaとのコラボレーションによる製品開発に取り組み、2021年10月より販売を開始するなど、デザイン力の強化を推進しました。東南アジア市場では、Goodrich Global Holdings Pte., Ltd.が、シンガポールやマレーシアに続き、タイ、ベトナムでも当社商品の在庫管理を開始し、機能性壁紙を中心に日本の高品質な商品を活かした、より戦略的な商品ラインアップを整えました。中国・香港市場では、10月に当社子会社である山月堂(上海)装飾有限公司とGoodrich Global Limited(在香港)の子会社で当社孫会社であるGoodrich Global Chinaを統合し、Sangetsu Goodrich China へと組織再編を行い、現地のトレンドにあわせ、当社商品より抜粋した見本帳の作成を行うなど、より地域に密着した細やかな開発活動を行っております。これらの結果、海外セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は、24百万円となりました。 (スペースクリエーションセグメント)研究開発活動は行っておりません。
FY2021|2,670 文字
5【研究開発活動】当社グループは「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与する」ことを企業使命としています。研究開発活動については、ブランド理念“Joy of Design”の実現を目指し、単にインテリア素材を提供するだけではなく、人々がそのインテリア素材を使い、デザインし、その空間で楽しみ、安らぎを得られる、豊かな生活文化の創造に寄与し得る商品開発に取り組んでいます。品質については、生産ラインの品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置し、独自の評価項目に沿って仕入先を多面的に評価し、品質改善を働きかけることで品質管理を徹底しています。商品開発の各段階においては、検証体制プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、商品開発を担うインテリア事業本部各事業部と、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。また、商品開発力・調達力の強化として、主力メーカーとのアライアンス強化に取り組んでおり、2021年3月には国内最大手のビニル壁紙メーカーである株式会社ウェーブロックインテリアを子会社化したほか、海外子会社と連携した商品開発活動や海外有力メーカーとの取引強化に向けた取り組みを進めています。これらの結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は94百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。 (インテリアセグメント)インテリアセグメントにおいては、壁装材、床材、カーテン等、合わせて約12,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、主要見本帳約30冊のおよそ3分の1を更改に向けて開発しています。商品開発においては、最新のインテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査を強化するとともに、第一線で活躍する外部のデザイン顧問からも情報収集を進め、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。当連結会計年度においては、世界的な建築家である隈研吾氏との共同開発による壁紙と床材のコレクション「カゲトヒカリ」や、イギリスを代表する老舗インテリアメーカーSanderson Design Groupと共同で立ち上げた、壁紙とファブリックのオリジナルブランド「ENGLISH DESIGN AGENCY(EDA)」など、エレメントの枠を越え、社外プロフェッショナルの目線を取り入れた、デザイン(意匠)性の高い商品開発を行うとともに、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う「より衛生的で安心・安全な空間づくり」のニーズに応える抗ウイルス商品の拡充に取り組みました。これらの結果、インテリアセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は70百万円となりました。また、インテリアセグメント内の事業別の研究開発活動状況は次のとおりです。(壁装事業)壁装事業では、2020年6月に発刊した壁紙見本帳「リザーブ1000」において、「個性と洗練」をコンセプトに、上質なデザインを持つ商品をラインアップした「process#100(プロセスワンハンドレッド)」に加え、プロダクトデザインからインテリアデザインまで、幅広く手掛けるデザイナー小林幹也氏とのコラボレーション企画「ATTRACTIVE MOMENT」を収録しました。さらに、2017年から継続開催し、今回で4回目となる「サンゲツ壁紙デザインアワード2020」において、ブランド理念“Joy of Design”をテーマに新しい発想のデザインやアイデアを幅広く募集しました。国内外からコンセプト、デザインが作りこまれた多くの作品が集まり、壁紙の新しい可能性を広げる活動となりました。(床材事業)床材事業では、2020年11月に発刊した各種施設向けフロア見本帳「Sフロア」において、ニーズの高まる抗ウイルス機能を持つ商品を多数収録しました。抗ウイルス商品においては、これまでの医療・福祉施設だけでなく、官公庁・教育施設でも採用が拡大しており、継続的な商品の拡充に取り組んでおります。また、2020年10月に発刊したカーペット見本帳「ロールカーペット総合 コントラクト&ホーム」に収録のラグカーペット「泡雪」、並びに2020年11月に発刊した見本帳「ノンスキッド」に収録の「ジオブレス」は、2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。(ファブリック事業)ファブリック事業では、2020年9月に医療や福祉、公共施設などの各種施設向けのカーテン見本帳「コントラクトカーテン」を発刊しました。SDGsの達成に貢献する環境に配慮した商品を拡充したほか、各種施設に幅広く対応する機能性や豊富なデザイン、カラーを収録し、医療施設を中心としたニーズに応えました。また、2021年3月に発刊した「ENGLISH DESIGN AGENCY(EDA)」では、Sanderson Design Groupの所有する貴重なデザインアーカイブをもとに、英国人アーティストの感性を、日本の緻密で繊細な技術で表現し、サンゲツオリジナルブランドとして展開しました。 (エクステリアセグメント)研究開発活動は行っておりません。 (海外セグメント)海外セグメントにおいては、北米市場では、Koroseal Interior Products Holdings,Inc.が、顧客のニーズに基づく製品開発活動を行っております。開発プロセスにおいては、デザイン開発部署が、多様なアイデアを市場動向やトレンド、品質といった多角的な視点から検証・評価を重ね、製品開発を行っております。当連結会計年度においては、2019年に導入した新たな壁紙生産設備の本格稼働により、生産技術の可能性を広げただけでなく、生産効率性と品質の向上を実現しました。中国市場では、山月堂(上海)装飾有限公司が、中国のインテリア市場のトレンドにあわせ、当社商品より抜粋したオリジナル見本帳を作成するなど、地域に密着した細やかな開発活動を行っております。東南アジア市場では、Goodrich Global Holdings Pte., Ltd.が、各国で共通した見本帳と、各国の市場やニーズに特化した見本帳の二軸での営業活動を行うため、より効果的で機動的な商品ラインアップへの取り組みを進めました。これらの結果、海外セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は、23百万円となりました。 (スペースクリエーションセグメント)研究開発活動は行っておりません。
FY2020|2,590 文字
5【研究開発活動】当社グループは「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与する」ことを企業使命としています。研究開発活動については、サンゲツ三則である「創造的デザイン」「信頼される品質」「適正な市場価格」を基本的な指針として、ブランド理念“Joy of Design”の実現を目指し、単にインテリア素材を提供するだけではなく、人々がそのインテリア素材を使い、デザインし、その空間で楽しみ、安らぎを得られる、豊かな生活文化の創造に寄与し得る商品開発に取り組んでいます。品質については、生産ラインの品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置し、独自の評価項目に沿って仕入先を多面的に評価し、品質改善を働きかけることで品質管理を徹底しています。商品開発の各段階においては、検証体制プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、商品開発を担うインテリア事業本部と、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。2017年5月には中部ロジスティクスセンターⅡに新しい試験施設を整備し、商品の安心・安全という側面から品質管理体制の強化を進めています。また、商品調達力の強化として、主力メーカーとのアライアンス強化に努めると共に、中国現地法人である山月堂(上海)装飾有限公司、米国のKoroseal Interior Products Holdings,Inc.そしてシンガポールのGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.とも連携し、デザインの共同開発や、海外有力メーカーとの取引強化に向けた取り組みを進めています。この結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は106百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。 (インテリアセグメント)インテリアセグメントにおいては、壁装材、床材、カーテン等、合わせて約12,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、主要見本帳約30冊のおよそ3分の1を見本帳更改に向けて開発しています。商品開発においては、最新のインテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査を強化するとともに、第一線で活躍する外部のデザイン顧問からも情報収集を進め、トレンド分析に活かし、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。この結果、インテリアセグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は73百万円となりました。また、インテリアセグメント内の事業別の研究開発活動状況は次のとおりです。(壁装事業)壁装事業では、2019年5月に発売した壁紙見本帳「ファイン1000」に掲載している、カーテン見本帳「AC」との連動企画「コーディネートレシピ」において、様々なライフスタイルに合わせたカーテンとのコーディネートや、カラー・柄物壁紙の空間への取り入れ方など、コーディネートのアイデアを分かりやすく提案しました。また、粘着剤付化粧フィルム見本帳「リアテック」では、イビケン株式会社の高圧メラミン化粧板「イビボード」との同柄シリーズを新たに収録し、異素材での同柄コーディネートを可能とするなど、新たな付加価値を提案しました。さらに、「サンゲツ壁紙デザインアワード2019」では、ブランド理念“Joy of Design”をテーマに、壁紙というプロダクトの可能性や、その壁紙がつくり出す空間性を広げる、自由で新しいデザインや発想を広く募集しました。2017年から3回目の開催となる今回は、特に学生からの応募が増え、新たなデザイナーの発掘や業界の将来性を広げる活動となりました。(床材事業)床材事業では、“フロアタイルでもっと「ワクワク」を。”をコンセプトとしたビニル床タイル見本帳「フロアタイル」において、“エイジドマテリアル”の魅力に迫った巻頭企画「マテリアルラボ BETTER WITH AGE」に加え、従来にはなかったタイルのサイズ・形状やエンボス、プリントの組合せにより、新感覚のデザインを提案しました。また、「より戦略的な、市場起点の商品開発」を行うために、東名阪を主とした営業拠点での商品検討会や、営業担当と商品開発担当者が同行し直接顧客からの開発要望を収集するなど、市場の声に基づく商品開発に努めました。(ファブリック事業)ファブリック事業では、カーテン見本帳「AC」において、前述の壁紙見本帳「ファイン1000」との連動企画「コーディネートレシピ」のほか、京都発信のテキスタイルブランドSOU・SOUとのコラボレーションを展開。日本の四季と風情をポップに表現したテキスタイルデザインをもとに、インテリアの空間にマッチするように色味やリピートをアレンジした、意欲的な試みとなりました。また、椅子生地見本帳「UP」においては、水だけで簡単にお手入れができる「アクアクリーン」をはじめ、デザイン性の高い織物、素材感にこだわったビニルレザー商品の拡充に努めました。 (エクステリアセグメント)研究開発活動は行っておりません。 (海外セグメント)海外セグメントにおいては、山月堂(上海)装飾有限公司において、中国インテリア市場のトレンドにあわせ、当社商品より抜粋したオリジナル見本帳を作成するなど、地域に密着した細やかな開発を行っております。また、東南アジア事業を展開するGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.においては、新たな見本帳マナーを策定し、より顧客目線・市場起点の商品開発を強化しております。北米市場では、Koroseal Interior Products Holdings,Inc.が、顧客のニーズに基づく製品開発活動を行っております。開発プロセスにおいては、デザイン開発部署が中心となり、多様なアイデアを市場動向やトレンド、品質といった多角的な視点から検証・評価を重ね、製品開発を行っております。当連結会計年度においては、ブランディング強化をテーマとし、自社ブランド力の向上のため壁紙生産設備を新設。カラーの再現性や緻密なエンボス表現等、デザインの品質を向上し、自社ブランド製品の強化に努めました。この結果、海外セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費の総額は33百万円となっております。
FY2019|3,357 文字
5【研究開発活動】当社グループは「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与する」ことを企業使命としています。研究開発活動については、サンゲツ三則である「創造的デザイン」「信頼される品質」「適正な市場価格」を基本的な指針として、ブランド理念“Joy of Design”の実現を目指し、単にインテリア素材を提供するだけではなく、人々がそのインテリア素材を使い、デザインし、その空間で楽しみ、安らぎを得られる、豊かな生活文化の創造に寄与し得る商品開発に取り組んでいます。品質については、取り扱い商品の品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置しています。商品開発の各段階においては、検証プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、商品開発を担うインテリア事業本部と、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。また、中部ロジスティクスセンターⅡに試験施設を整備し、商品の安心・安全という側面から品質管理体制の強化を進めています。また、商品調達力の強化として、主力メーカーとのアライアンス強化に努めるとともに、中国現地法人の山月堂(上海)装飾有限公司、米国のKoroseal Interior Products Holdings,Inc.そしてシンガポールのGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.とも連携し、デザインの共同開発や、海外有力メーカーとの取引強化に向けた取り組みを進めています。その結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は111百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。 (インテリア事業)インテリア事業においては、壁装材、床材、カーテン等、合わせて約13,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、主要見本帳約30冊のおよそ3分の1を見本帳更改に向けて開発しています。商品開発においては、最新インテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査を強化するとともに、第一線で活躍する外部のデザイン顧問からも情報収集を進め、トレンド分析に活かし、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。この結果、インテリア事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は76百万円となりました。また、インテリア事業内のセグメント別の研究開発活動状況は次のとおりです。(壁装事業)壁装事業では、2018年6月に発売した壁紙見本帳「リザーブ1000」では、ファッションブランド「MIHARA YASUHIRO」のデザイナー 三原康裕氏とコラボレーションした遊び心ある斬新なデザインを収録しました。住宅でニーズの高い「フィルム汚れ防止・抗菌」壁紙にて、リフォームにも使用しやすいハイボリュームタイプを新たに収録したほか、高い光反射率で室内をより明るくし、省エネ効果も期待できる「光拡散壁紙」を充実させるなど、機能性商品の開発も行いました。また、あわせて壁紙選びをサポートする新たな見本帳「ROOM STYLING」を発刊しました。これまでにない壁紙の施工提案のほか、壁紙、床材、ファブリックのトータルコーディネーションを豊富な施工例写真で表現しました。さらに、2017年に続き2回目となる「サンゲツ壁紙デザインアワード2018」を開催。ブランド理念“Joy of Design”をテーマに新しい発想のデザインやアイデアを幅広く募集しました。国内外から世代・所属を問わず、昨年を上回る多数の応募があり、壁紙デザインへの関心を高めるとともに、新たなデザイナーの発掘につなげるなど、壁紙の可能性を広げる活動となりました。(床材事業)床材事業では、長尺塩ビシートの見本帳「Hフロア」、「Sフロア」、「ノンスキッド」、カーペットタイルの見本帳「DT/NT」を発刊しました。10月に発売した医療福祉施設を中心に各種施設で使用できる「Sフロア」では、エスリュームシリーズにリアルな木目を追求したエスリューム・ジャトバウッドを開発しました。また、永久ワックスフリー単層シートシリーズに、表面にダイヤモンド10コーティングを施すことでより高い防汚機能を備えた「メディントーン」を新たに収録し、メンテナンスコスト削減と環境負荷低減を実現する商品の開発を行いました。また、カーペットタイル「DT/NT」では、オフィス市場やインバウンドによるホテル宿泊施設の需要拡大を見据え、市場ニーズにあわせたカラーの拡充や、商品に柄の方向性のない“無方向デザイン”による一体感のあるデザイン開発に取り組みました。「森に包まれる心地よさ」をコンセプトに木漏れ日が生み出す陰影を表現した“Voice collection”や風情をモチーフにした日本の伝統柄をベースにシックなものから華やかなものまで幅広く取り揃えたカテゴリー”Japonisme”など、一つ一つの商品が持つストーリーをデザインで表現しました。 (ファブリック事業)ファブリック事業では、シンプルな価格設定による使いやすさでハウスメーカー顧客をサポートする見本帳「Casa di Vosne」を発刊しました。「-窓から暮らしに彩りを-ファブリックでつなぐ人と家」のコンセプトのもと、住宅空間をターゲットに、モダン・ナチュラル・北欧テイストを充実させ、色から選べる「Color palette」を掲載しました。また、全点ウォッシャブル生地を採用、簡易形状安定加工も施すなど、メンテナンス性も兼ね備えました。また、カーテン販売を専門とする子会社 株式会社サンゲツヴォーヌでは、カーテンや椅子生地を取り扱うオランダの世界的エディター「KOBE」との共同企画コレクションを発売し、ハイグレードなデザインの充実にも努めました。 (エクステリア事業)研究開発活動は行っておりません。(照明器具事業)照明器具事業においては、注力すべきテーマを“環境照明におけるミニマルデザイン(最小化)”とし、空間に溶け込みながらも、光としての役割をしっかり果たす器具開発を進めています。重点分野はオフィス、屋外・道路、ホテル、Zライト(タスクライト)の4つに絞り込み、オリジナリティーを大切にすると同時に、機能性や省エネ性を兼ね備えたラインアップを取り揃えました。この結果、照明器具事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は6百万円となっております。 (海外事業) 海外事業においては、中国市場では山月堂(上海)装飾有限公司において、当社壁紙や医療施設向けの機能性床材などの拡販を図っています。中国インテリア市場のトレンドにあわせ、当社商品より抜粋したオリジナル見本帳を作成するなど、地域に密着した細やかな開発を行っております。また、東南アジア事業を展開するGoodrich Global Holdings Pte., Ltd.においても、新たな見本帳マナーを策定し、ブランド力の向上を目指すとともに、より顧客目線・市場起点の商品開発を強化しております。北米市場では、Koroseal Interior Products Holdings,Inc.が、“surface-scape your vision”をブランドコンセプトとし、顧客のニーズに基づく商品開発活動を行っております。開発プロセスにおいては、デザイン開発部署が中心となり、多様なアイデアを市場動向やトレンド、品質といった多角的な視点から検証・評価を重ね、商品開発を行います。当連結会計年度においては、ホテルなどのホスピタリティマーケット、医療・福祉のヘルスケアマーケットに重点を置き、デザイン性の高い壁紙の開発に注力しました。特に市場ニーズの高まりが続くデジタルプリント壁紙においては、幅広いデザインの提供とともに、新設備を投入するなど多様な顧客ニーズに応える技術の構築に努めました。また、同社の高いエンボス技術に日本の伝統素材「箔」を重ねた、独創的な新商品を開発するなど、グループ間シナジーを活かした商品開発にも取り組んでおります。この結果、海外事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は27百万円となっております。
FY2018|3,376 文字
5【研究開発活動】当社グループは「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与する」を企業使命としています。研究開発活動については、サンゲツ三則である「創造的デザイン」「信頼される品質」「適正な市場価格」を基本的な指針として、ブランド理念“Joy of Design”の実現を目指し、単にインテリア素材を提供するだけではなく、人々がそのインテリア素材を使い、デザインし、その空間で楽しみ、安らぎを得られる、豊かな生活文化の創造に寄与し得る商品開発に取り組んでいます。品質については、製造ラインの品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置しています。商品開発の各段階においては、検証体制プロセスとして「デザインレビュー」を整備し、商品開発を担うインテリア事業本部と、品質管理技術室をはじめとする関係部局が連携して審議を重ね、品質の担保に努めています。2017年5月には中部ロジスティクスセンターⅡに新しい試験施設を整備し、商品の安心・安全という側面からの品質管理体制の強化を進めています。また、商品調達力の強化として、主力メーカーとのアライアンス強化に努めるとともに、中国現地法人の「山月堂(上海)装飾有限公司」、米国のKoroseal Interior Products Holdings,Inc.そして2017年12月に子会社化したシンガポールのGoodrich Global Holdings Pte.Ltd.とも連携し、デザインの共同開発や、海外有力メーカーとの取引強化に向けた取り組みを進めています。その結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は86百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。 (インテリア事業)インテリア事業においては、壁装材、床材、カーテン等、合わせて約13,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、主要見本帳約30冊のおよそ3分の1を見本帳更改に向けて開発しています。商品開発においては、最新インテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査を強化するとともに、第一線で活躍する外部のデザイン顧問からも情報収集を進め、トレンド分析に活かし、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。また従来、見本帳はそれぞれのエレメントごとに作成をしておりましたが、2018年3月には、当社で初めて“ファブリック”と“壁紙”のコーディネーションを前提に、統一テーマで商品開発に取り組んだ見本帳「HAMPSHIRE GARDENS(ハンプシャーガーデンズ)-EDA-」を発刊しました。当見本帳は、イギリスに拠点を構えるWalker Greenbank社のデザインアーカイブをもとに、当社のオリジナルブランド「EDA」として誕生したもので、上質なデザインの商品をお求めやすい価格で展開し、当社のブランド理念である“Joy of Design”の実現を目指しています。この結果、インテリア事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は72百万円となりました。また、インテリア事業内のセグメント別の研究開発活動状況は次の通りです。(壁装事業)壁装事業では、「デザイン」や「機能」における高付加価値商品の開発を強化しました。ハイエンド向けの上質な壁紙見本帳「エクセレクト」では、箔や和紙といった、日本の伝統技術から生まれた和素材壁紙のほか、意匠性の高いグローバルブランドの壁紙を選りすぐって収録しました。また、黒板のようにチョークで自由にかき消しができる壁紙、「Blackboard」は、コミュニケーションを生み出し、子どもの感性を育む壁紙として、2017年グッドデザイン賞およびキッズデザイン賞を受賞しました。さらに、当社初めてのデザインコンペティション「サンゲツ壁紙デザインアワード2017」を開催、ブランド理念“Joy of Design”をテーマに新しい壁紙のデザインやアイデアを幅広く募集しました。500点を超える応募が集まり、このうち大賞作品については商品化し、「エクセレクト」見本帳に収録しました。商品そのものはもちろん、今後の展開に向け新たなデザイナーの発掘や鮮度の高いデザイン開発に繋がる活動となりました。(床材事業)床材事業では、「ロールカーペット」見本帳において、旺盛なホテルの改装需要を見据え、豊富なデザインとカラーでグラフィカルに床を彩る商品を取り揃えました。また、各種施設をはじめ、住宅分野でも幅広く利用できる「フロアタイル」見本帳では、古木やモルタルといった素材感を緻密に再現したトレンド性の高い商品を収録したほか、環境配慮型商品として、2.5mm厚フロアタイルを収録しています。一般的には3.0mm厚であるフロアタイルを薄くすることで、製品の原材料調達から製造・物流・廃棄に至るまでのCO2 排出量を約14%削減でき、環境負荷の低減につながります。当商品はカーボンフットプリントマークも取得しています。また、超高密度のファイバーを植毛することにより、塩ビ床材のメンテナンス性と繊維系床材の歩行感を実現した新しい床材「フロテックス」は、その機能性と意匠性が評価され、2017年グッドデザイン賞を受賞しました。(ファブリック事業)ファブリック事業では、住宅から各種施設まで幅広いシーンで使用できるカーテン見本帳「STRINGS」を発刊しました。「本物志向の素材」と「トレンド性の高いカラー」にこだわり、北欧デザイナーと共同開発したアイテムやアパレル業界から起用したデザイン、華やかなデザインシアーなど、幅広いテイストと機能性で、くらしを彩るファブリックコレクションとしました。また、主に住空間をターゲットとした新作カーテン見本帳「Simple Order」は「手軽に」楽しめるオーダーカーテンをコンセプトに、ワンプライスで選びやすい構成としました。リーズナブルでありながら全点洗濯可能なメンテナンス性と、住空間に合わせやすいデザインを取りそろえ、生地と簡単な仕様を選ぶだけで手軽に楽しめるコーディネートを提案しました。(エクステリア事業)研究開発活動は行っておりません。(照明器具事業)照明器具事業においては、注力すべきテーマを“環境照明におけるミニマルデザイン(最小化)”とし、空間に溶け込みながらも、光としての役割をしっかり果たす器具開発を進めています。重点分野はオフィス、屋外・道路、ホテル、Zライト(タスクライト)の4つに絞り込み、オリジナリティーを大切にすると同時に、機能性や省エネ性を兼ね備えたラインアップを取り揃えました。オフィス空間向けとしては、ダクトレール上でシーリング・ペンダント・スポットライトタイプとして展開する「Refit」、高品質な導光板の採用により均一な光を実現した「Conference-LG」、屋外・道路向けとしては、公共エリアにも対応できる「Pole Top Light」、Zライトではヒット商品であった「Z-208」の後継機種「Z-208LED」等を発売し、コントラクト市場に対する営業力強化に努めました。この結果、照明器具事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は14百万円となっております。(海外事業)海外事業においては、中国市場では山月堂(上海)において、サンゲツの壁紙や医療施設向けの機能性床材などの拡販を図っています。また、北米市場では、Koroseal Interior Products Holdings,Inc.が、顧客のニーズに基づく商品開発活動を行っております。開発プロセスにおいては、デザイン開発部署が中心となり、多様なアイデアを市場動向やトレンド、品質といった多角的な視点から検証・評価を重ね、商品開発を行います。当連結会計年度においては、より意匠性と創造性の高い空間提案をテーマに、ホテルや医療福祉施設等のホスピタリティマーケットに重点を置き、3Dデザインなど空間のアクセントとして使用できる壁紙の開発に注力しました。特に、現在成長しているデジタルプリント壁紙においては、幅広い色域の表現が可能なデジタルプリントの特性を活かし、顧客の多様なニーズに応える商品開発を積極化しました。
FY2017|2,487 文字
6【研究開発活動】当社グループは「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与する」を企業使命としています。研究開発活動については、サンゲツ三則である「創造的デザイン」「信頼される品質」「適正な市場価格」を基本的な指針として、ブランド理念“Joy of Design”の実現を目指し、単にインテリア素材を提供するだけではなく、人々がそのインテリア素材を使い、デザインし、その空間で楽しみ、安らぎを得られる、豊かな生活文化の創造に寄与し得る商品開発に取り組んでいます。商品開発においては、最新インテリアトレンドを捉えるために、国内外への市場調査強化や第一線で活躍する外部のデザイン顧問からの情報活用を進め、トレンド分析に活かしています。また、「医療・福祉施設」や「商業施設」、「ホテル」といった6つの主要分野向けの商品開発に特化した「デザイングループ」を設置し、商品開発担当者だけでなく、顧客との直接の窓口となる営業部門やインテリアデザイン担当者からも部署横断的にメンバーを集め、多様な視点で商品開発に注力しています。品質については、製造ラインの品質管理体制を強化するために、品質管理技術室を設置しています。商品開発段階では、検証体制プロセスとして「デザインレビュー」を整備。商品開発を担うインテリア事業本部と品質管理技術室が連携し、商品の各開発段階において審議を重ね、品質の担保に努めています。さらに、商品の安心・安全という側面からの検証機能として、2017年5月に稼働を開始した中部ロジスティクスセンターⅡに新しい試験施設を設置し、品質管理体制の強化を進めています。また、商品調達力の強化として、壁装材の有力仕入先であるウェーブロックホールディングス株式会社へのマイノリティ出資など、主力メーカーとのアライアンス強化による中・長期的な商品開発体制を構築しました。さらに、将来的な展開として、中国現地法人の「山月堂(上海)装飾有限公司」、米国のKoroseal Interior Products Holdings,Inc.とも連携し、海外有力メーカーとの連携強化やデザインの共同展開を行う準備を進めています。その結果、当連結会計年度における研究開発費の総額は119百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。 (インテリア事業)インテリア事業においては、壁装材、床材、カーテン等、合わせて約13,000点の商品をサンゲツブランドで企画開発・販売し、毎年、全見本帳約30冊のおよそ3分の1を見本帳更改に向けて開発する必要があります。壁装、床材、ファブリックの3事業部において、「市場起点」での商品開発・研究活動を行っております。この結果、インテリア事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は103百万円となっております。また、インテリア事業内のセグメント別の研究開発活動状況は次のとおりです。(壁装事業)宿泊施設や医療、商業など非居住施設向けの不燃認定壁紙を収録した新見本帳「FAITH」では、ベースカラーからアクセントカラーまで網羅する240種の壁紙シリーズ「ColorPalette240」を展開。汚れ防止や抗ウイルスなどの機能性壁紙のほか、オフィスや学校で役立つ「掲示板クロス」や「プロジェクター用壁紙」など、施設の用途に応じた特殊タイプの壁紙も開発しました。また、主力見本帳「リザーブ」においては、「ペットとともに暮らす」、「柄のある空間を楽しむ」といった5つのテーマに応じた空間コーディネートを提案。消費者のニーズの多様化に対応する商品開発を行いました。(床材事業)マンションの共有廊下などに使用される防滑性ビニル床シート「ノンスキッド」において、重量を従来より概ね10~20%軽量化し、マンション大規模修繕工事などにおける搬入時の重量負荷を軽減しました。また、各種施設用床材を収録した見本帳「Sフロア」において、メンテナンス性・安全性・高耐久性などの機能性シート系床材を多数開発。転倒時にも衝撃を吸収する4.5mm厚の構造(業界初のG値100以下)を持ち、車椅子やストレッチャーなどの走行性に優れ、さらに高い防汚性能を持つ機能性床材「メディウォーク」を新たに発売しました。(ファブリック事業)医療現場における空間デザインの重要性が高まりつつあるなか、各種施設向けカーテン見本帳「コントラクトカーテン」において、癒しの効果を意識した色やデザインの見直しを行い、カラーバリエーションを充実させました。また、特定のウイルスを減少させる抗ウイルス加工を施したカーテンなど、安全・衛生面の向上やより快適な環境づくりに繋がる商品を発売しました。椅子生地総合見本帳「UP」では、汚れの拭き取りやすさ、撥水、耐薬品、防炎などの機能性商品、衛生面への配慮が必要な医療施設や飲食店などにも安心して使用できる「耐次亜塩素酸対応」の商品を拡充し、用途を広げました。(エクステリア事業)研究開発活動は行っておりません。(照明器具事業)照明器具事業においては、注力すべきテーマを「ミニマル(最小化)、タスク&アンビエント(手元照明と全般照明)、カスタマイズ(特注)」に絞り込み、付加価値の高い照明開発に努めています。「ミニマル」は照明器具が主張しすぎることなく、建築そのものの魅力を最大限に引き出すことです。「タスク&アンビエント」は理想的な手元照明・全般照明を提案するために続けているテーマであり、「カスタマイズ」はオリジナリティーが求められる空間に、ニーズに応じた照明を作りだすことを目的としています。これらのテーマに基づき、総合カタログ「General Lighting」と「Z-Light CATALOG」を発刊。開口寸法直径50ミリの極小ダウンライト「LINE 50」やアンビエント機能搭載のデスクライト「Z-REF」シリーズといった商品を充実させました。この結果、照明器具事業における当連結会計年度の研究開発費の総額は16百万円となっております。
FY2016|584 文字
6【研究開発活動】当社グループは、設立以来のわが社の使命として、「インテリアを通じて社会に貢献し、豊かな生活文化の創造に寄与する」を企業理念に掲げ、主にインテリア事業において、「創造的デザイン」「信頼される品質」「適正な市場価格」を基本となる価値観、“Joy of Design”をブランドステートメントとし、新しい空間を創りだす人々にデザインするよろこびを提供する商品の開発に取り組んでおります。当連結会計年度における研究開発費の総額は113百万円となり、セグメントごとの状況は次のとおりであります。(インテリア事業)インテリア事業においては、壁装材、床材、カーテン等を合わせて約13,000点の商品を販売し、毎年そのおよそ3分の1を見本帳更改に向けて開発する必要があるため、当社壁装事業部、床材事業部、カーテン事業部において新しいデザイン、色彩、流行、品質改良及び用途の拡大を研究開発するとともに、品質管理技術室において商品開発に対する技術支援を行っております。なお、当事業に係る研究開発費は、99百万円であります。(エクステリア事業)研究開発活動は行っておりません。(照明器具事業)照明器具事業においては、照明器具を企画、設計、販売しており、カタログ更改に向けて新たな性能、デザイン等を研究開発しております。なお、当事業に係る研究開発費は、14百万円であります。