ムーンバット(8115)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 125 | 3 | 2 | -4 | 2.8 | 44.8 | — | 64.0 |
| FY2016 | 125 | 7 | 5 | 6 | 5.6 | 95.6 | — | 66.5 |
| FY2017 | 124 | 6 | 4 | 4 | 4.8 | 84.7 | 30.0 | 67.9 |
| FY2018 | 116 | 2 | 1 | 1 | 1.5 | 27.1 | 30.0 | 67.2 |
| FY2019 | 95 | -15 | -14 | -3 | -20.3 | -294.9 | 30.0 | 60.3 |
| FY2020 | 72 | -7 | -19 | -17 | -36.7 | -389.1 | 30.0 | 45.0 |
| FY2021 | 75 | -6 | -4 | 1 | -8.4 | -79.5 | 0.0 | 40.7 |
| FY2022 | 96 | 1 | 1 | 11 | 3.1 | 30.0 | 3.0 | 44.1 |
| FY2023 | 106 | 4 | 5 | 9 | 10.8 | 119.3 | 6.0 | 51.2 |
| FY2024 | 119 | 7 | 6 | 8 | 10.7 | 129.3 | 20.0 | 55.0 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
ムーンバットは、老舗の傘・洋品雑貨の専門商社として、長年の歴史と信頼を築いてきた。特に「マッキントッシュ フィロソフィー」や「ハイドロゲン」などのライセンスブランドの展開は、一定のブランド認知度と顧客ロイヤルティに繋がっていると考えられる。しかし、これらのブランドが自社で完全にコントロールできるIPではなく、ライセンス契約に依存する側面もある。
傘や洋品雑貨といった消費財の性質上、顧客が特定のブランドや店舗に強いスイッチング・コストを感じる可能性は低い。価格やデザイン、利便性で容易に競合製品に乗り換えられると考えられる。ただし、長年愛用しているブランドへの愛着や、特定の店舗での購入体験がわずかなスイッチング・コストを生む可能性は否定できない。
傘や洋品雑貨の販売事業において、ネットワーク効果が働く要素は見当たらない。ユーザーが増えることで製品やサービスの価値が向上するようなビジネスモデルではない。
卸売業としての効率的な仕入れや物流網の構築は一定のコスト優位に繋がる可能性がある。しかし、競合他社も同様の努力を行っており、決定的なコスト優位性を確立しているとは考えにくい。特に、PB(プライベートブランド)開発や海外ブランドの開拓など、付加価値創出への取り組みがコスト構造に与える影響は限定的と推測される。
傘・洋品雑貨の卸売業界において、ムーンバットは一定の規模を持つプレイヤーである。しかし、業界全体が成熟しており、寡占化が進んでいるとは言えない。大手百貨店やセレクトショップへの卸売、自社ブランドの展開など、多角的な販売チャネルを持つことで一定の規模の経済性を享受していると考えられるが、業界全体を代表するような圧倒的なシェアではない。
競合との比較優位
強気シナリオ
高付加価値ライセンスブランドの拡充と販売チャネル強化による売上・利益率の向上
PB商品の開発・強化による収益性の改善とブランド力の向上
インバウンド需要の回復や国内消費の活性化による傘・洋品雑貨市場の拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による価格競争の激化や、より魅力的な新興ブランドの台頭
ライセンスブランドの契約更新の失敗や、ブランドイメージの低下
消費者の嗜好の変化や、傘・洋品雑貨への支出減少
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ムーンバットの投資が失敗するシナリオは、同社が持つ「無形資産」としてのブランド価値が急速に失われることである。具体的には、主要ライセンスブランドの契約が打ち切られるか、あるいはブランド自体の人気が急速に衰退し、代替ブランドへのスイッチングが容易になる状況が考えられる。また、競合他社がより強力なブランド力を持つIPを獲得したり、全く新しい顧客体験を提供するビジネスモデルを構築したりすることで、ムーンバットの既存の強みが陳腐化する可能性もある。さらに、消費者の価値観が変化し、傘や洋品雑貨に対する「ブランド」や「品質」へのこだわりが薄れ、価格や利便性のみが重視されるようになれば、同社のビジネスモデルの根幹が揺らぐだろう。これらの要因が複合的に作用することで、同社の持続的競争優位性は失われ、投資は失敗に終わる。
5年後のモート予測
主要ライセンスブランドの販売伸長とPB商品の強化により、売上高は微増、利益率は緩やかに改善する。インバウンド需要の回復も追い風となる。
既存事業の安定性を維持しつつ、緩やかな成長を目指す。ブランドポートフォリオの維持・更新が鍵となる。大きな飛躍は見込めない。
競合激化やブランド力の低下により、売上・利益ともに減少傾向となる。特に、主力ブランドの契約更新に失敗した場合、業績への影響は大きい。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 66億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 55.0% | |
| 3. 利益の安定性 | 7年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 11.4倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.21倍 |
合格数:2/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-06-29 臨時報告書