ニプロ(8086)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2015 | 3,667 | 242 | 197 | 134 | 11.2 | 116.2 | — | 23.4 |
| FY2016 | 3,597 | 288 | 113 | -329 | 6.4 | 67.6 | — | 22.1 |
| FY2017 | 3,954 | 271 | 118 | -231 | 6.5 | 71.2 | 29.0 | 20.9 |
| FY2018 | 4,264 | 238 | 121 | -234 | 7.1 | 73.7 | 28.5 | 19.1 |
| FY2019 | 4,425 | 264 | -123 | -210 | -7.6 | -75.3 | 28.0 | 17.9 |
| FY2020 | 4,556 | 276 | 142 | 210 | 8.2 | 87.1 | 13.5 | 18.8 |
| FY2021 | 4,948 | 239 | 135 | -102 | 6.7 | 82.5 | 28.0 | 19.9 |
| FY2022 | 5,452 | 177 | 46 | -613 | 1.9 | 28.1 | 27.0 | 20.1 |
| FY2023 | 5,868 | 223 | 111 | -141 | 4.1 | 68.1 | 22.0 | 21.0 |
| FY2024 | 6,446 | 266 | 51 | -34 | 1.6 | 31.4 | 25.0 | 21.6 |
バフェット流モート診断
総合スコア:6/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
ニプロは医療機器分野で長年の実績と一定のブランド認知を持つが、特許や強力なブランドによる独占的な地位は限定的。特定の医療機器分野での技術力は存在するものの、それが参入障壁として極めて高いとは言えない。
医療機器は、一度導入されると、その操作性や保守体制、医師・看護師の習熟度から、他社製品への切り替えには一定のコストと時間がかかる。特に高度な医療機器や消耗品においては、既存システムとの互換性やトレーニングの必要性からスイッチング・コストが発生する。
ニプロの事業モデルにおいて、ユーザーが増えることでサービスの価値が向上するようなネットワーク効果は基本的に見られない。
医療機器の製造においては、品質管理や研究開発費が嵩むため、構造的なコスト優位性を築くことは難しい。一部の汎用的な医療消耗品においては、規模の経済によるコスト効率化の可能性はあるが、他社との顕著な差は確認できない。
ニプロは医療機器・医薬品分野で一定の規模を持つが、グローバル市場や特定のニッチ市場において、圧倒的なシェアを持つ寡占状態とは言えない。業界全体で見ると、多数の競合が存在し、効率規模による優位性は限定的。
競合との比較優位
強気シナリオ
再生医療分野における技術開発と実用化の進展
グローバル市場での医療機器販売網の拡大
既存製品ラインナップの強固な顧客基盤維持
弱気シナリオ(モート侵食)
新興国市場での価格競争の激化
医療技術の急速な陳腐化による研究開発投資の負担増
主要製品における規制当局の承認遅延や承認取り消し
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
ニプロの投資が失敗するには、まず、同社が持つ医療機器分野での長年の経験と顧客との関係性が、競合他社の技術革新や低価格戦略によって容易に覆される状況が真実でなければならない。具体的には、スイッチング・コストが想定以上に低く、医療従事者が新しい技術やより安価な代替品へ容易に移行できる環境が到来すること。また、再生医療のような将来の成長ドライバーとなる分野で、同社が技術的優位性を確立できず、競合に後れを取る、あるいは開発が頓挫するシナリオも考えられる。さらに、グローバルな規制環境の変化や、為替リスク、地政学的リスクなどが、同社の収益性を著しく悪化させる要因となる可能性も否定できない。これらの要因が複合的に作用することで、現在の競争優位性が失われ、投資としての魅力が大きく損なわれるだろう。
5年後のモート予測
再生医療分野でのブレークスルーや、新興国市場でのシェア拡大により、売上・利益ともに堅調な成長を遂げる。
既存事業の安定的な収益基盤を維持しつつ、新製品開発や海外展開を通じて緩やかな成長を続ける。
激化する価格競争や技術革新への対応遅れにより、売上・利益ともに停滞または減少する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 2,644億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 21.6% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -27.6% | |
| 6. 適度なPER | PER 51.7倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.05倍 |
合格数:1/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-03 臨時報告書