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イトーキ

その他製品 情報通信・サービスその他

研究開発費(時系列)

年度R&D費用(億円)設備投資(億円)
2025-12 - 61
2024-12 - 69
2023-12 - 37
2022-12 - 70
2021-12 - 34

研究開発活動(本文)

FY2025|3,267 文字
6 【研究開発活動】当社グループでは、新たな価値を提供する活動を継続・促進するため、研究開発活動に取り組んでおります。当連結会計年度の研究開発費の総額は、2,286百万円であります。ワークプレイス事業領域においては、人的資本投資、持続可能な社会という大きな社会的ニーズの流れをうけ、オフィスに求められる価値観の変化や新たな課題解決に対応した新製品やソリューションの開発、並びに先行技術の開発を行っています。中央研究所では長期的な視点でオフィスづくりとオフィス家具づくりをとらえ、①流動的に運用できるオフィスづくり、②プラスチックのマテリアル・リサイクル、③新しい設計手法としてのパラメトリック・デザイン、④多品種少量生産に対応するアディティブ・マニュファクチュアリング、⑤IoT活用による使用状態可視化、の5テーマを研究しています。今年度は江東区に研究拠点を新設し、実験と試作を実行できる環境を整備することで研究の基盤を構築いたしました。また、次世代の新たな「学ぶ」環境を『スマートキャンパス』と定義し、それに必要とされる先進的な生成AIやデジタルメディア技術を応用したサービス開発を、大学やメーカーとの共同研究、産学共創プロジェクトで行っています。併せて、文科省等の教育DX化政策に応じた新しいデジタル教室やオンライン学習環境づくりで、ハードとソフトをパッケージ化したデザインにより、教育施設、主に地域中核大学、理系学部再編大学やDXハイスクールへ提案、社会実装を進めています。 [ワークプレイス事業]オフィス家具の分野では、2025年6月、新オフィスファニチャーブランド「NII(ニー)」をオルガテック東京にて発表しました。ファーストコレクションは、グローバルに活躍するデザイナーによる4製品で構成され、2025年度中に順次販売を開始しました。従来のオフィス家具にない高いデザイン性と機能性を両立した全く新しいブランドの立上げを通して、イトーキのデザインにおけるブランド価値向上を図って参ります。イトーキブランドでは、コワークエリア向け家具シリーズ「Co-Workscenes(コワークシーンズ)」の製品ラインアップを拡充しました。ビッグテーブル「Centra(セントラ)」に加え、ハイディバイダー「Opacity(オパシティ)」およびローディバイダー「Madomino(マドミノ)」を加え、トータル空間提案力を強化しました。市場成長が著しいワークチェアでは、座面に新開発の高機能素材「Respitech(レスピテック)」を搭載したタスクチェア「Act2(アクトツー)」や、柴田文江氏デザインによるミニマムなデザインとエルゴノミクスが実現する新世代ワークチェア「SHIGA(シガ)」を発売し、製品ラインアップの拡充を図りました。環境配慮に関する取り組みとしては、日立製作所およびトクヤマとの協同研究により、太陽光パネル由来の板ガラスをオフィス家具にアップサイクルする実証を行い、CO2排出量を最大50%削減できる可能性を確認しました。また、国産材の利用においては、農林水産省と「建築材木材利用促進協定」を締結し、今後5年間で3,250m3の国産材を利用し、持続可能な森林資源の循環利用を推進して参ります。なお本協定は、オフィス家具メーカーとして初の事例となります。2025年度のデザイン賞受賞実績は、iFデザイン賞2件、Red Dotデザイン賞4件、グッドデザイン賞4件となり、引き続き高いデザイン力が評価されております。なお、ビッグテーブル「Centra(セントラ)」は、公益財団法人日本デザイン振興会主催の企画「私の選んだ一品2025」に選定されイトーキがオフィス家具メーカーとしてだけではなく、デザイン開発力のある会社としての認知拡大にも貢献しました。オフィス3.0と位置付けるデータサービス領域においては、各種サービスの開発や、様々なパートナー企業と連携した研究を進めております。オフィス内に設置したセンサーで働き方やオフィスの状態を可視化し、コンサルタントが専門的観点から分析を行い施策提言するコンサルティングサービス「「Data Trekking(データトレッキング)」については、分析メニューの拡充や、AIを活用した分析・提案の自動化など、追加開発や改良を進めています。東京大学エコノミックコンサルティング株式会社と共同開発した会議室不足を解消するソリューション「Reserve Any(リザーブエニー)」は、2025年春に自社導入し、効果検証とブラッシュアップを重ねた上でローンチしました。さらなるサービス開発に向けて、昨年度発表したオフィスデザインの自動生成や、RFID位置情報特定技術を活用した家具のIoT化とアセットマネジメントの研究を継続する他、株式会社松尾研究所との生産性に関する共同研究にも着手しました。この研究では、物理空間での活動、オンライン上での活動、生体情報といったマルチモーダルデータを、センシングとAIを活用して計測・統合分析して「生産性の定義と向上に寄与する行動・環境モデルの構築」と「生産性の客観的な計測・検証手法の確立」を目指しています。研究成果はオフィスの設計に活用する他、新たなサービス開発にもつなげる予定です。家庭用家具部門におきましては、デスク・収納・天板色を自由に選べ、ライフステージに応じた買い足しと使い回しが可能な、組み合わせ学習家具シリーズ「Cretta(クレッタ)を発売しました。なお、研究開発費の額は1,616百万円であります。 [設備機器・パブリック事業]物流機器分野におきましては、物販系のEC市場拡大や物流の2024年問題を背景とした物流設備における課題に応えるため、シャトル式立体自動倉庫SAS-R(システマストリーマ)の機能強化として、稼働データの収集とAI解析によって故障の兆候を検知する予知保全システム「スマートメンテナンス」を開発するとともに、突発的な設備停止のリスク軽減と業務計画の安定化をサポートする保守サービス「ITOKIアドバンスドメンテナンス」の展開を2026年1月より開始いたします。また、機器拡充として新たに「SAS-NR」ならびに「SAS-R2」を開発し、保管機能の最適化を図る新たな提案として収納効率と高速入出庫処理を両立できるようラインアップ強化にも注力しております。新規市場開拓では、調剤薬局向け薬剤自動ピッキングシステム「DAP(ダップ:Drug Automatic Picking system)with MediMonitor」を開発、初号機を納入するとともに、2025年度グッドデザイン賞を受賞、「使いやすさ」と「省スペース化」を追求することで薬剤ピッキング業務の過誤防止と薬剤師の人手不足解消に貢献いたします。また、中長期的な新たな市場を開拓すべく、防災・防衛を想定したマルチ防災シェルター扉「BOUNCEBACK(バウンスバック)」を開発するとともに、特定非営利活動法人 日本核シェルター協会を介して政府への提言活動にも参画するなど普及に向けた活動も行っております。本機は防災・防衛機能として耐衝撃・気密水密・放射線遮蔽性能を有し、天災やテロなどの様々な脅威から人命や社会生活基盤となるデータ機器などを防護・遮断いたします。公共施設分野におきましては、美術館・博物館向けの新型展示ケースとして、建築施設や展示品と調和した高い意匠性、展示品本来の色味や姿を忠実に再現した高い演色性、展示品の保護や展示空間の環境維持機能を兼ね備えた「Artivista(アルティビスタ)」を開発し、日本で最も歴史の長い博物館でもある東京国立博物館に納入いたしました。鑑賞体験の質を高める「存在を消した展示ケース」として、展示品そのものと純粋に向き合えるハイエンドな空間を実現しております。なお、研究開発費の額は670百万円であります。

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