事業の概要
- 主力事業はガス検知警報機器の製造販売理研計器グループは、ガス漏れなどを検知して警報を出す機器の製造と販売を主な事業としています。工場や施設などで安全を守るために不可欠な製品であり、人命や財産を守る重要な役割を担っています。
- アフターメンテナンスサービスも展開製品を販売するだけでなく、設置後の保守点検や修理といったアフターメンテナンスサービスも提供しています。これにより、製品が常に正常に機能するようサポートし、顧客との長期的な関係を築くことで安定した収益源にもなっています。
- 単一セグメントで事業を展開同社グループは、ガス検知警報機器の製造販売からアフターメンテナンスまでを一貫して行い、これら全ての事業活動を「単一セグメント」として管理しています。これは、事業内容が密接に関連しており、一体として運営されていることを示しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- ガス検知警報機器事業理研計器グループの主要な事業は、ガス漏れなどを検知して警報を出す機器の製造と販売です。工場や施設、船舶など、様々な場所での安全確保に貢献しており、これがグループ全体の収益の大部分を占めています。
- アフターメンテナンスサービス製品の販売だけでなく、購入後の保守点検や修理といったサービスも提供しています。これにより、製品が常に最適な状態で機能するようサポートし、顧客満足度を高めるとともに、安定した収益源となっています。
- グローバルな事業展開日本国内に加え、台湾、中国、シンガポール、ドイツ、アメリカなど、世界各地に子会社を展開しています。これにより、各地域の市場ニーズに対応し、国際的な事業展開を通じて収益基盤を強化しています。
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3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社9社及び関連会社1社で構成され、ガス検知警報機器の製造販売を主な内容とし、さらにこれに係わるアフターメンテナンスサービスの事業活動を展開しており、これらの事業を単一セグメントとしております。 事業の過半を占める当該事業の系統図は、次のとおりであります。 連結子会社は、次のとおりであります。連結子会社株式会社理研計器奈良製作所台湾理研計器股份有限公司理研計器商貿(上海)有限公司RKI Instruments,Inc.R K INSTRUMENTS(S)PTE LTDRIKEN KEIKI GmbH理研計器(常州)電子科技有限公司
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 ガスセンサーの研究開発から最先端技術を駆使した新製品開発を重要な経営課題としている。 |
|---|---|
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 成長投資 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:法的規制の改廃 / 製品の欠陥や調整ミスによる損害 / 研究開発成果の不確実性
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 7 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
理研計器は、ガス検知器・警報器分野で長年の実績と技術蓄積がある。特に、特定の産業分野(例:半導体製造、石油化学)向けの高機能・高精度製品においては、一定のブランド認知と信頼を得ていると考えられる。しかし、特許やブランド力が圧倒的な独占的地位を築くほどではない。
スイッチングコスト★★☆☆☆
ガス検知器・警報器は、一度導入すると設置場所の変更や再設定に手間がかかる場合がある。また、安全規制や社内基準に適合した製品を選定している場合、他社製品への切り替えには評価や検証が必要となり、一定のスイッチングコストが発生する可能性がある。しかし、製品ライフサイクルや保守契約の状況によっては、乗り換えのハードルはそれほど高くない場合もある。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
ガス検知器・警報器の事業モデルにおいて、ユーザー数の増加が製品価値を直接的に高めるネットワーク効果は基本的に見られない。
コスト優位★☆☆☆☆
精密機器製造において、一定の生産効率やサプライチェーン管理によるコスト競争力は存在する可能性がある。しかし、同業他社と比較して構造的に著しく低いコスト構造を持つという明確な証拠はない。研究開発費や品質管理コストも考慮すると、コスト優位性は限定的と考えられる。
規模の経済★★★☆☆
ガス検知器・警報器市場は、特定のニッチ分野においては、理研計器のような専門メーカーが一定のシェアを占め、寡占状態を形成している可能性がある。特に、高機能・高付加価値製品においては、規模の経済が働きやすいと考えられる。しかし、市場全体が巨大であるため、絶対的な規模での圧倒的優位性とは言えない。
- ガス検知技術の専門性理研計器は、ガス検知警報機器という特定の分野に特化しており、長年の経験と実績に裏打ちされた高い専門技術を持っています。これにより、多様なガスに対応できる高精度なセンサーや機器を開発・提供できる強みがあります。
- 国際的な事業展開日本国内だけでなく、台湾、中国、シンガポール、ドイツ、アメリカなど世界各地に子会社を展開し、グローバルに事業を展開しています。これにより、特定の地域経済の変動リスクを分散し、幅広い市場からの収益機会を得ています。
- 品質管理と信頼性国際規格に基づく品質管理体制と、内部基準による保守・点検業務を通じて、製品の品質と信頼性を確保しています。安全に関わる機器であるため、高い品質基準を満たすことは顧客からの信頼を得る上で非常に重要な競争優位となります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
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経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、産業防災保安機器メーカーとして、「人々が安心して働ける環境づくり」を永久のテーマとして社会の発展に貢献することを経営理念とし、良き企業市民として、法令遵守と環境保全に努め社会的責任を果たすため、以下の5つの経営方針を掲げております。 ・技術の開発と経営の合理性から、適正な利益を追求し、持続的な発展を目指す・お客様には、高品質の製品と充実したサービスを提供し、安全な環境づくりに貢献する・株主には、長期的視点に立った企業価値の向上をもって報いる・取引先とは、安定した取引を目指し、共存共栄を図る・従業員には、生活の安定と労働環境の向上をもって報いる (2)目標とする経営指標 事業活動における収益性の向上と同時に、資本効率の向上を図るため、営業利益及び自己資本当期純利益率(ROE)を重視しております。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社グループを取り巻く経営環境は、エネルギー価格や原材料価格の高止まりに加え、為替変動の影響や、米国による関税政策が特に米中間の貿易摩擦を増幅させていることから一部の市場で停滞が懸念されており、依然として厳しい経営環境が続くものと思われます。当社の主要顧客である半導体業界では、設備投資再開への前向きな兆しはあるものの、先行きについては当面の間は不透明な状況が続くと見込まれます。 このような状況のもと、当社グループは、『見えない危険を、見える安心に』をテーマに、産業用ガス検知警報機器開発のフロントランナーとして、世界の人々が安心して働ける環境づくりに引き続き貢献してまいります。また、2026年3月期は、「中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)」の最終年度でありますが、グローバルカンパニーへの進化を遂げるべく、国内市場でトップシェアを強固にするとともに、海外市場での理研計器グループのブランド認知度向上を図ってまいります。 中期経営ビジョンIoTや脱炭素化など持続的な社会とお客様のニーズに対応し、理研計器グループとして新たな技術開発と海外市場の拡大によって、「人」と「技術」の力で持続的成長を実現するグローバルカンパニーへと進歩する。 事業成長戦略1.国内市場戦略―国内市場におけるシェア拡大に向けた販売・製品開発の強化―・近年の需要急増と無理のない生産体制構築のため、人材投資、設備投資により供給体制の再構築・コスト削減や生産性向上による、価格競争力の強化2.海外市場戦略―理研計器グループブランドのグローバル展開の推進・強化―・海外子会社の人員増員・教育体制を始めとする仕組みの整備・販売スピードとエリアの拡大に向け、海外向け製品企画から規格認定までのサイクルを早め、先手で市場開拓をする・製品売り上げと共に、海外メンテナンス体制も強化する3.新領域戦略(サステナビリティ戦略)―業界変化に対応した新技術開発による市場の創出―・市場調査など、需要情報収集力向上のために組織全体としてマーケティング体制の強化に取り組む・業界全体の脱炭素化、カーボンニュートラルなど、市場要求に基づいた新製品起案力を高める 基盤戦略1.人材戦略―グローバル化に向けた、さらなる人的資本経営の推進―・技術力の底上げを図る・教育環境や働く環境の整備・人的資本経営のさらなる推進2.サプライチェーン戦略―生産体制とサプライチェーンの再構築―・BCPの整備・見直しを行い、生産リスクの低減に向けた取り組みに注力・外注先との持続的関係性構築と生産キャパシティの見直し3.DX戦略―データの利活用による攻めと守りのDX―・ガス検知警報機器に付帯するデータの利活用による、攻めのDXを推進・保守管理業務のメンテナンス帳票電子化システムの活用やERP、営業支援ツールの導入など、データマネジメントの向上を図り、守りのDXを推進4.IoT戦略―モノ売りからサービス提供へ―・製品から得られるデータによる、予防保全・データ活用・モノ売りからサービス提供という新しいビジネスモデルによる収益の創出に挑む5.ガバナンス戦略―グローバルカンパニーとしてのガバナンス対応の見直し―・理研計器グループとして海外子会社の統制体制も見直し、グローバルカンパニーとしてガバナンスを強化・リスク管理、コンプライアンス遵守、ガバナンス強化、ITセキュリティーの向上に努め、企業価値向上を図る 中期経営計画において、当社グループに課せられた課題を通し、当社グループの持続的成長の実現を目指し、未来を切り拓くべく、グループ一丸となって取り組んでまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、産業防災保安機器メーカーとして、「人々が安心して働ける環境づくり」を永久のテーマとして社会の発展に貢献することを経営理念とし、良き企業市民として、法令遵守と環境保全に努め社会的責任を果たすため、以下の5つの経営方針を掲げております。 ・技術の開発と経営の合理性から、適正な利益を追求し、持続的な発展を目指す・お客様には、高品質の製品と充実したサービスを提供し、安全な環境づくりに貢献する・株主には、長期的視点に立った企業価値の向上をもって報いる・取引先とは、安定した取引を目指し、共存共栄を図る・従業員には、生活の安定と労働環境の向上をもって報いる (2)目標とする経営指標 事業活動における収益性の向上と同時に、資本効率の向上を図るため、営業利益及び自己資本当期純利益率(ROE)を重視しております。 (3)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社グループを取り巻く経営環境は、エネルギー価格や原材料価格の高止まりに加え、為替変動の影響や、米国による関税政策が特に米中間の貿易摩擦を増幅させていることから一部の市場で停滞が懸念されており、依然として厳しい経営環境が続くものと思われます。当社の主要顧客である半導体業界では、設備投資再開への前向きな兆しはあるものの、先行きについては当面の間は不透明な状況が続くと見込まれます。 このような状況のもと、当社グループは、『見えない危険を、見える安心に』をテーマに、産業用ガス検知警報機器開発のフロントランナーとして、世界の人々が安心して働ける環境づくりに引き続き貢献してまいります。また、2026年3月期は、「中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)」の最終年度でありますが、グローバルカンパニーへの進化を遂げるべく、国内市場でトップシェアを強固にするとともに、海外市場での理研計器グループのブランド認知度向上を図ってまいります。 中期経営ビジョンIoTや脱炭素化など持続的な社会とお客様のニーズに対応し、理研計器グループとして新たな技術開発と海外市場の拡大によって、「人」と「技術」の力で持続的成長を実現するグローバルカンパニーへと進歩する。 事業成長戦略1.国内市場戦略―国内市場におけるシェア拡大に向けた販売・製品開発の強化―・近年の需要急増と無理のない生産体制構築のため、人材投資、設備投資により供給体制の再構築・コスト削減や生産性向上による、価格競争力の強化2.海外市場戦略―理研計器グループブランドのグローバル展開の推進・強化―・海外子会社の人員増員・教育体制を始めとする仕組みの整備・販売スピードとエリアの拡大に向け、海外向け製品企画から規格認定までのサイクルを早め、先手で市場開拓をする・製品売り上げと共に、海外メンテナンス体制も強化する3.新領域戦略(サステナビリティ戦略)―業界変化に対応した新技術開発による市場の創出―・市場調査など、需要情報収集力向上のために組織全体としてマーケティング体制の強化に取り組む・業界全体の脱炭素化、カーボンニュートラルなど、市場要求に基づいた新製品起案力を高める 基盤戦略1.人材戦略―グローバル化に向けた、さらなる人的資本経営の推進―・技術力の底上げを図る・教育環境や働く環境の整備・人的資本経営のさらなる推進2.サプライチェーン戦略―生産体制とサプライチェーンの再構築―・BCPの整備・見直しを行い、生産リスクの低減に向けた取り組みに注力・外注先との持続的関係性構築と生産キャパシティの見直し3.DX戦略―データの利活用による攻めと守りのDX―・ガス検知警報機器に付帯するデータの利活用による、攻めのDXを推進・保守管理業務のメンテナンス帳票電子化システムの活用やERP、営業支援ツールの導入など、データマネジメントの向上を図り、守りのDXを推進4.IoT戦略―モノ売りからサービス提供へ―・製品から得られるデータによる、予防保全・データ活用・モノ売りからサービス提供という新しいビジネスモデルによる収益の創出に挑む5.ガバナンス戦略―グローバルカンパニーとしてのガバナンス対応の見直し―・理研計器グループとして海外子会社の統制体制も見直し、グローバルカンパニーとしてガバナンスを強化・リスク管理、コンプライアンス遵守、ガバナンス強化、ITセキュリティーの向上に努め、企業価値向上を図る 中期経営計画において、当社グループに課せられた課題を通し、当社グループの持続的成長の実現を目指し、未来を切り拓くべく、グループ一丸となって取り組んでまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の売上高は、主要顧客である国内及び東アジア地域の半導体工場の在庫調整、中国の経済不況の影響を受けた一方で、定置型ガス検知警報器の国内の更新案件が堅調に推移したこと、可搬型ガス検知警報器の主力機種であるポータブルガスモニター「GX-3Rシリーズ」が国内・海外の工場、船舶、ガス業界向けを中心に幅広く売上を伸ばしましたこと等から、490億3千8百万円(前連結会計年度比7.6%増)となりました。 営業利益は、主として販売費及び一般管理費に計上した給料及び手当が4億5千3百万円増加及び支払手数料が2億6千5百万円増加したこと等により、106億4千2百万円(前連結会計年度比7.3%減)となりました。 営業外損益は、主として前連結会計年度に3億5千5百万円計上した為替差益が為替差損2億4千9百万円に転じたことにより、前連結会計年度7億9千6百万円の利益(純額)から当連結会計年度1億8千8百万円の利益(純額)となり、経常利益は108億3千万円(前連結会計年度比11.7%減)となりました。 特別損益は、主として投資有価証券売却益を4億9千2百万円計上したことにより、前連結会計年度2千6百万円の利益(純額)から当連結会計年度5億1千7百万円の利益(純額)となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は113億4千8百万円(前連結会計年度比7.7%減)となりました。 「法人税、住民税及び事業税」と「法人税等調整額」を合わせた税金費用は、前連結会計年度の39億1千9百万円から当連結会計年度は33億4千1百万円と、5億7千8百万円減少しました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は80億7百万円(前連結会計年度比4.4%減)となりました。 当連結会計年度末の資産につきましては、前連結会計年度末と比較して41億7千1百万円増加し、927億6千3百万円(前連結会計年度末比4.7%増)となりました。 流動資産につきましては、現金及び預金が16億7千8百万円増加、受取手形、売掛金及び契約資産が10億5千1百万円増加しております。 固定資産につきましては、ソフトウエア仮勘定が11億2千7百万円増加、土地が6億3千9百万円増加した一方、投資有価証券が6億7千6百万円減少しております。 負債につきましては、流動負債その他に含まれる未払金が8億5千4百万円増加、未払法人税等が3億8千9百万円増加、流動負債その他に含まれる未払消費税等が3億7百万円増加した一方、支払手形及び買掛金が20億3千5百万円減少したこと等により、前連結会計年度末と比較して8億7千8百万円減少し、152億5千9百万円(前連結会計年度末比5.4%減)となりました。 純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して50億5千万円増加し、775億4百万円(前連結会計年度末比7.0%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、18億6千5百万円増加し、190億3千3百万円(前連結会計年度末比10.9%増)となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益113億4千8百万円、減価償却費18億5千9百万円計上した一方で、仕入債務の減少29億4千5百万円、法人税等の支払額32億4千1百万円、売上債権の増加9億6千1百万円があったこと等により、前連結会計年度と比べ収入が36億8千1百万円(140.9%)増加し、62億9千5百万円となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の預入による支出22億3千4百万円、有価証券の取得による支出13億9千2百万円、無形固定資産の取得による支出10億1千4百万円、有形固定資産の取得による支出8億3千2百万円があった一方で、定期預金の払戻による収入20億2千5百万円、有価証券の償還による収入18億1千5百万円、投資有価証券の売却による収入7億2百万円があったこと等により、前連結会計年度と比べ支出が18億1千3百万円(73.6%)減少し、△6億5千万円となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額18億6千万円、自己株式の取得による支出17億2百万円があったこと等により、前連結会計年度と比べ支出が17億4百万円(69.1%)増加し、△41億6千8百万円となりました。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率(%)79.378.479.581.883.5時価ベースの自己資本比率(%)99.6159.3165.8201.1127.5キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)0.90.40.61.20.5インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)120.6195.2126.460.8120.0 自己資本比率 :自己資本/総資産時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ :営業キャッシュ・フロー/利払い (注1)いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。(注2)株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数(自己株式控除後)により算出しております。(注3)営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの事業は、各種産業用測定機器の製造・販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであるため、生産、受注及び販売の状況につきましては、機種別の情報を記載しております。a.生産実績機種別生産高(千円)前連結会計年度比(%)定置型ガス検知警報機器18,055,692101.6可搬型ガス検知警報機器10,796,500128.7その他測定機器1,285,625118.7合計30,137,818110.6(注)金額の表示は、販売価格換算で表示しております。 b.受注実績機種別受注高(千円)前連結会計年度比(%)受注残高(千円)前連結会計年度比(%)定置型ガス検知警報機器32,425,997117.68,019,731118.3可搬型ガス検知警報機器15,829,54094.74,610,34687.2その他測定機器1,354,627105.9545,748101.2合計49,610,164108.913,175,826104.5 c.販売実績機種別販売高(千円)前連結会計年度比(%)定置型ガス検知警報機器31,185,422103.8可搬型ガス検知警報機器16,505,625115.1その他測定機器1,347,900114.3合計49,038,948107.6(注)総販売実績に対し販売実績が10%以上に該当する販売先はありません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度における我が国経済は、コロナ禍の影響から脱却し、個人消費や企業の設備投資が持ち直し、景気は緩やかな回復傾向が継続しました。世界経済は、欧米の高い金利水準の継続や中国経済の減速による下振れリスクはあるものの、持ち直しの動きがみられました。一方で、米国の政策動向、米中の対立による半導体輸出管理規制強化、ウクライナ情勢や中東情勢などの地政学リスクには注視が必要な状況で、引き続き先行き不透明な経済情勢が続いております。 当社グループを取り巻く経営環境としては、主要顧客である半導体業界の在庫調整局面からの回復はまだらに推移していますが、生成AI向け半導体の需要急増に向けた先端半導体投資等中長期的には成長が見込まれております。 このような情勢のなか、当社グループは「中期経営計画 2024年3月期~2026年3月期」の2年目において「変化への対応・海外市場の強化」を方針に掲げ、人と技術の力による、マーケティング体制の強化と新領域の開拓とともに、脱炭素・カーボンニュートラルやIoTに対応する新技術の開発への取り組みを進めてまいりました。 顧客の納期要求や製品に求められる認証取得に適確に応えるべく、品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)の維持向上に取り組むとともに、中長期的な視点に立って海外半導体業界で主流の多点テープ式ガス検知警報機器の開発や、営業部門の組織変更や認証管理部門の新設を行い競争力の強化に努めております。さらに海外市場シェアの拡大を図るため、海外子会社へ当社人材を積極的に派遣するなど、海外子会社の体制の充実を進めました。 また、中長期的な企業価値向上の観点から、サステナビリティを巡る課題にも積極的に取り組み、SDGs、脱炭素化を意識した開発・生産・販売・アフターメンテナンスサービス活動に努めてまいりました。 これらの諸施策の結果、当連結会計年度の売上高は490億3千8百万円(前連結会計年度比7.6%増)、営業利益は106億4千2百万円(前連結会計年度比7.3%減)、経常利益は108億3千万円(前連結会計年度比11.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は80億7百万円(前連結会計年度比4.4%減)となりました。 当社グループの事業は、各種産業用測定機器の製造・販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであるため、セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容に代えて、以下に機種別の売上の概況を記載いたします。 定置型ガス検知警報機器 定置型ガス検知警報器は、主要顧客である国内及び東アジア地域の半導体工場の在庫調整、中国の経済不況の影響を受けたものの、国内の更新案件等が堅調に推移したことから、売上は増加しました。 この他、ガス業界、船舶業界向けの売上が堅調に推移しました。 アフターメンテナンスサービスも好調に推移したことから、売上高は311億8千5百万円(前連結会計年度比3.8%増)となりました。 可搬型ガス検知警報機器 可搬型ガス検知警報機器は、主力機種であるポータブルガスモニター「GX-3Rシリーズ」が、国内・海外の工場、船舶、ガス事業者向けを中心に幅広く売上を伸ばしました。 アフターメンテナンスサービスも堅調に推移したことから、売上高は165億5百万円(前連結会計年度比15.1%増)となりました。 その他測定機器 その他測定機器の売上高は、13億4千7百万円(前連結会計年度比14.3%増)となりました。 幅広い業界並びに学術分野におけるこれまでの活用実績を、脱炭素社会実現並びに地球温暖化防止に対するソリューション提供に展開し、引き続き市場開拓に取り組みます。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資金需要の主なものは、運転資金、設備投資、法人税等の支払い、借入金の返済、配当金の支払い等であり、財源は主として自己資金(営業活動によるキャッシュ・フロー)または金融機関からの借入によっております。財務政策といたしましては、常に最適な財務比率と資金効率をバランスよく維持し、財務体質のより一層の健全化を図ることとしております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (a)繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の回収可能性は、将来の税金負担額を軽減する効果を有するかどうかで判断しております。当該判断は、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性、タックス・プランニングに基づく一時差異等加減算前課税所得の十分性及び将来加算一時差異の十分性のいずれかを満たしているかどうかにより判断しております。 (b)固定資産の減損処理 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。
事業リスク
- 法的規制の変更リスクガス検知警報機器の設置義務や保守点検は、国や地域の法律によって定められています。これらの法規制が新しくなったり、内容が変わったりすると、製品の需要や事業の運営方法に影響が出て、業績が悪化する可能性があります。
- 製品欠陥による賠償リスク製造した製品に欠陥があったり、設置時のミスで誤作動を起こしたりすると、ユーザーに大きな損害を与えてしまう可能性があります。多額の賠償金が発生したり、会社の評判が落ちたりすることで、業績や財務状況に悪影響を及ぼす恐れがあります。
- 設備投資動向の変動リスク同社の製品需要は、半導体、石油化学、船舶などの民間設備投資や、電力・ガスなどの公共設備投資の動きに大きく左右されます。景気の変動によってこれらの業界の設備投資が減ると、製品の売上が減少し、業績に悪影響が出る可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
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3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)法的規制について 当社グループが取り扱うガス検知警報機器類の設置義務及び保守点検については、主に以下の法的規制があります。新たな法規制や改廃は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 上記の法的規制に関するリスクが顕在化する可能性を推測することは困難ですが、当社は業界内外からの情報収集に努め、あらかじめ備えることにより当社グループの業績への影響を抑えてまいります。 (2)製品の欠陥について 当社グループは、品質管理の国際規格に基づく製品製造並びに内部基準による保守・点検業務を行っておりますが、製品の欠陥や製品設置時の調整ミス等に起因する誤作動により、ユーザーに物的・人的損害を与える可能性があります。 また、製造物及び完成作業リスクを対象とした総合賠償責任保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。 製造物責任賠償につながるような重大な製品の欠陥や調整作業ミスは、多額の費用や当社グループの評価に重大な影響を与え、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)研究開発について 当社グループは、電気・物理・化学など幅広い技術力をベースに、ガスセンサーの研究開発から、最先端技術を駆使した新製品の開発を最も重要な経営課題としております。 製品の開発には、ユーザーニーズに沿った使用目的・使用場所に応じた新技術開発を行っておりますが、当社グループの経営成績に寄与する保証はありません。 (4)設備投資動向の変動について 当社グループが取り扱うガス検知警報機器の需要は、主に半導体・石油化学・船舶業界等の民間設備投資、電力・ガスを含む公共設備投資の動向に左右されます。 よって、経済環境の変化による設備投資の変動は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)海外事業展開について 当社グループでは、日本における事業活動に加え、製品の輸出をはじめとする事業活動を海外にも展開しております。これらグローバルな事業展開に関するリスクとして、事業を展開している国及び地域における、政治経済情勢の悪化、輸出入・外資の規制、予期せぬ法令の改変、治安の悪化、国家間の経済制裁、テロ・戦争・感染症の発生その他の要因による社会的混乱等が考えられます。当社グループとしては、当該政治経済情勢や、各国・地域の規制動向に注視し、状況に応じた対応がとれるよう努めていますが、これらの事象の発生により、海外における当社グループの事業活動に支障をきたし、当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (6)資材等の調達について 当社グループの生産活動において調達先が限られる特殊な材料、資材等を一部使用しており、代替材料の検討並びに該当材料・資材等の複数購買の推進に努めております。しかしながら、これらの供給の逼迫や遅延、価格変動等が生じた場合には、購入費用の増加、生産の遅延等により当社グループの業績及び財務状況に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (7)情報セキュリティに関するリスクについて 複雑化・高度化していく情報システムは、ハッキング、コンピューターウイルス等の外的要因や人為的ミスにより情報システムの不具合、故障、情報漏洩につながる危険性があります。当社グループにおいても同様の理由により、業務が一時的に中断し、経営成績に影響を受ける危険性があります。これらに対し当社グループでは、外部からの不正アクセスを監視・防止する措置、情報漏洩防止策や社員教育を講じており、その対策強化についても見直しを図っております。