研究開発活動(本文)
FY2025|1,852 文字
6 【研究開発活動】外科医でもあった創業者の現場視点に立った課題解決の姿勢を受け継ぎ、患者さんの安心・安全はもとより、医療従事者の立場に立った製品開発に注力してまいりました。特に近年顕在化している医療人材不足や、医療従事者の働き方改革、在宅医療患者数の増加、医療と福祉の複合ニーズの増大といった課題に着目し、IoTやAIなどの最新技術を活用することで、医療機器に関する情報の一元化を推進するなど、より安全で効率的な医療環境の実現に努めております。 区分分野輸液・栄養領域輸液、経腸栄養、摂食嚥下 等透析領域血液透析、腹膜透析 等外科治療領域人工心肺、急性血液浄化 等血液・細胞領域血液バッグ・フィルター、細胞関連デバイス(培養、搬送) 等その他生分解性材料、IoT・AI技術 等 当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は1,532百万円であります。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本当連結会計年度における研究開発費は1,532百万円であります。 ① 輸液・栄養領域輸液領域においては、患者さんはもとより、医療従事者の安全確保および医療業務の省力化に資する輸液製品システムの構築に主眼を置いて取り組んでまいりました。昨年度に引き続き抗がん薬等の安全な調製および投与に貢献する「薬剤調製・投与クローズドシステム」の拡充に努めており、医療従事者との密接なコミュニケーションを通じて、より安全な調製・投与の実現に向け、日々改良を重ねております。また、栄養領域においては、安全性と利便性に優れた製品の提供を通じて、栄養管理からリハビリ・回復期に至るまでの栄養療法におけるトータルコーディネーターを目指しております。今後も、多様な製品の開発を通じて、より安心・安全な栄養摂取の実現に貢献してまいります。 ② 透析領域透析領域においては、血液透析と腹膜透析の双方を取り扱う国内唯一の企業として、患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を念頭に、より安全・確実かつ高効率な透析システムの提供に努めてまいりました。血液透析(HD)においては、これまで培ってきた多人数用透析装置の設計ノウハウを生かし、独立した透析液供給が可能な多用途透析装置「JMS個人用透析装置 SD-X01」の提供を開始しました。本装置は、医療機関の規模に応じた柔軟な運用が可能であるほか、感染管理が求められる場面や緊急時にも対応できる仕様となっております。また、患者さん自身が日々在宅で施行される腹膜透析(PD)においては、アライアンス先の腹膜透析液に対応した回路コネクターの提供を新たに開始し、多様化する治療ニーズに応えております。今後も、当社ならではのHD領域とPD領域の双方をカバーできる強みを生かし、デジタルトランスフォーメーション(DX)を一層推進することで、患者さん一人ひとりに最適な”テーラーメイド透析”の実現に貢献してまいります。 ③ 外科治療領域外科治療領域においては、当社が有する急性血液浄化分野および循環器分野の強みを生かし、術中・術後管理の利便性向上を目指した製品開発に取り組んでまいりました。昨年度は、心臓血管外科手術時に使用される体外循環装置用遠心ポンプ駆動装置「ミクスフローコンソール PC-1」の提供を開始しております。本装置は、多くの機材が設置される手術室において専有面積を抑えることで、使いやすさとレイアウトの自由度を向上させ、医療従事者の負担軽減に貢献します。 ④ 血液・細胞領域血液領域においては、主に日本赤十字社向けの献血用デバイスの開発に注力しております。より安心・安全な献血事業に貢献するため、これからも品質向上と技術革新を追求し、医療現場のニーズに即した製品開発を進めてまいります。今後も、国内にとどまらず海外の献血システムにも目を向け、グローバルな課題解決にも寄与できる体制づくりを目指してまいります。 ⑤ その他引き続き、少子高齢化や医療従事者の働き方改革など、近年の医療を取り巻く環境の変化を的確に捉え、潜在的なニーズを具体化したうえで、価値ある医療ソリューション及びデバイスの提供に努めてまいります。あわせて、産学官の連携協力による先端技術の活用にも注力し、より良い医療の実現に貢献してまいります。 (2) 日本以外シンガポール、中国、フィリピン、ドイツ、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。
FY2024|1,502 文字
6 【研究開発活動】外科医でもあった創業者の現場視点での課題解決ポリシーを受け継ぎ、コロナ禍により一層厳しさを増した医療現場の課題を捉えた製品開発に注力しました。特に近年課題となっている医療事故、医療従事者の働き方改革にも着目、IoT、AI等の最新技術を活用し、医療機器の情報の一元化の推進等にも努めました。 区分分野輸液・栄養領域輸液、経腸栄養、摂食嚥下 等透析領域透析(血液透析、腹膜透析) 等外科治療領域人工心肺、カテーテル、急性血液浄化 等血液・細胞領域血液・細胞分離、細胞関連デバイス(培養、搬送) 等その他組織再生、生分解性材料、IoT・AI技術 等 当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は1,518百万円であります。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本当連結会計年度における研究開発費は1,518百万円であります。 ① 輸液・栄養領域輸液領域では、患者さんはもとより、医療従事者の安全、並びに医療業務の省力化に供する輸液製品システムの構築に主眼を置き、昨年度に引き続き抗がん剤等の安全な調製、投与に寄与する「薬剤調製・投与クローズドシステム」の拡充に努めました。また本システムの簡便確実な着脱機構を応用したコネクトシステムは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が公募した「定型化細胞培養装置クイックコネクトディスコネクト(QCD)」に採択され、国際宇宙ステーションを構成する「きぼう」日本実験棟での細胞生物学実験での使用が予定されています。また、栄養領域では、摂食嚥下障害に対する舌圧トレーニング効果の高まりを受け、舌圧トレーニング機能を付与した訓練用舌圧測定器の提供を開始しました。 ② 透析領域透析領域では、血液透析と腹膜透析の双方を取り扱う唯一の国内企業として、患者さんのQOL向上を念頭に、より安全確実に、また、より効率の高い透析システムの提供に努めました。血液透析では、透析効率の向上を図るべく、新機能を追加した血液透析装置「GC-X01」の提供を開始するとともに、日々患者さん自身が在宅で施行する腹膜透析において、患者さん視点に立った操作性の追求と、DX推進を意識した遠隔通信による医療機関からのモニタリング機能により、さらに信頼性を高めた自動腹膜灌流用装置「APD装置 PD-Relaxa」の提供を開始しました。本装置はこの観点が高く評価され、2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。 ③ 外科治療領域外科治療領域では、当社が持つ急性血液浄化分野と循環器分野双方の特長を生かし、集中治療における術後管理の利便性の向上を図る製品開発に努めました。多くの機材が配置される手術室、集中治療室の環境で、医療従事者の視点に立ってより安全、確実に操作できる装置の改良に努めております。 ④ 血液・細胞領域血液・細胞領域では、当社の持つ閉鎖系バッグ技術を生かし、有用性が期待される血液成分を閉鎖的、かつ、簡便に分離できるデバイスの開発に注力するとともに、分離した有用成分は、本分野での見識の高いアカデミア、企業とも連携、次世代の細胞培養技術の醸成に向け努めております。 ⑤ その他引き続き少子高齢化、医療従事者の働き方改革等、近年の医療を取り巻く環境変化を迅速に捉え、潜在するニーズを具体化し、価値ある医療ソリューション、デバイスを提供すべく、産学官連携協力による先端技術の活用にも注力しております。 (2) 日本以外シンガポール、中国、フィリピン、ドイツ、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。
FY2023|1,578 文字
6 【研究開発活動】外科医でもあった創業者の現場視点での課題解決ポリシーを受け継ぎ、コロナ禍により一層厳しさを増した医療現場の課題を捉えた製品開発に注力しました。特に近年課題となっている医療事故、医療従事者の働き方改革にも着目、IoT、AI等の最新技術を活用し、医療機器の情報の一元化の推進等にも努めました。 区分分野輸液・栄養領域輸液、経腸栄養、摂食嚥下 等透析領域透析(血液透析、腹膜透析) 等外科治療領域人工心肺、カテーテル、急性血液浄化 等血液・細胞領域血液・細胞分離、細胞関連デバイス(培養、搬送) 等その他組織再生、生分解性材料、IoT・AI技術 等 当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は1,318百万円であります。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本当連結会計年度における研究開発費は1,318百万円であります。 ① 輸液・栄養領域輸液領域では、安全、確実な薬剤投与を念頭に置いた投与システム創りに注力しております。特に、抗がん薬等の安全な調製が実現できる「薬剤調製・投与システム」の拡充に努めました。また、近年通院しながら在宅でも抗がん薬投与を受ける外来化学療法が増加していることより、本領域での安全、簡便な投与システムの具体化に向けた業務提携も進めております。さらに、近年着目されている医療従事者の働き方改革にも着目、多数の患者さんの薬剤投与を担う看護師の方々の負担軽減を図るべく薬剤調製・投与への課題対応に努めております。また、栄養領域では、小児領域での舌圧トレーニングにも着目した小児用規格「ペコぱんだ」の提供を開始しました。 ② 透析領域透析領域では、個々の透析患者さんにより適した診療支援を円滑、かつ迅速に進めるべく、昨年度上市した透析情報システム「エルゴトライ-HT」を核とし、透析装置をはじめ、電子カルテおよび、各種医療機器とのデータ連携システムの拡充に努めました。特に心臓病の合併症が多い透析患者さんの体調管理連携を具体化すべく、テレメトリー式心電送信機「myBeat ホームECG」事業を譲り受け、心電図とのシステム連携の拡充に努めております。 ③ 外科治療領域外科治療領域では、当社が持つ急性血液浄化分野と循環器分野双方の特長を生かし、集中治療における術後管理の利便性の向上を図る製品開発に努めました。ベッドサイドに多くの機材が配置される集中治療において、省スペース化が必要となる現場ニーズに応えるため、小型で利便性を追求した人工心肺用温度コントロールユニット「冷温水槽 HC-1」の提供を開始しました。また、モノピボット構造により血栓抑制効果に優れた単回使用遠心ポンプ「ミクスフローMP」が「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました。 ④ 血液・細胞領域血液・細胞領域では、信頼性、操作性に優れた採血・分離バッグシステムの開発を進めるとともに、血液バッグで培ってきた技術を応用展開し、本分野に強い大学、企業とも連携した細胞保存および細胞培養関連製品の開発に努めました。また、凍結保存容器「セルキュア」シリーズが、昨年度の国内でのグッドデザインベスト100選に続き「2022年度中国 DESIGN INTELLIGENCE AWARD」を受賞、機能性に即したデザインは、海外でも高い評価を得ております。 ⑤ その他引き続き高齢化、省力化等の近年の医療を取り巻く環境変化に対し、価値ある医療ソリューション、デバイスを提供すべく、産学官連携を積極的に推進し、最先端のシミュレーション設計技術などを活用した研究にも注力しております。 (2) 日本以外シンガポール、中国、フィリピン、ドイツ、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。
FY2022|1,573 文字
5 【研究開発活動】医師でもあった創業者の医療現場視点に立った製品開発ポリシーを継承し、患者さんはもとより、医療従事者の方々の立場に立った研究開発活動を進めております。活動領域は現事業領域である輸液・栄養、透析、外科治療、血液・細胞の4つの領域に加え、将来を見据えた再生医療や、IoT、AI等を生かした先端技術研究等についても実施しております。 区分分野輸液・栄養領域輸液、経腸栄養、摂食嚥下 等透析領域透析(血液透析、腹膜透析) 等外科治療領域人工心肺、カテーテル、急性血液浄化 等血液・細胞領域血液・細胞分離、細胞関連デバイス(培養、搬送) 等その他組織再生、生分解性材料、IoT・AI技術 等 当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は1,531百万円であります。 セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本当連結会計年度における研究開発費は1,531百万円であります。 ① 輸液・栄養領域輸液領域では、医療従事者および患者様の視点に立ったユーザビリティーと安全性を追求したトータルシステムの拡充を目指し、オリジナリティーの高い製品開発に努めました。特に医療従事者に害のある薬剤調製を安全かつ簡便に進める薬剤調製・投与クローズドシステム「ネオシールド」のシステム拡充を図ると共に、輸液投与時の接続部のはずれ、緩みを防止する新機構を備えた輸液セット「PNロックUD」の提供を開始しました。また、栄養領域では口腔機能低下症の概念を高齢化の進む欧州でも展開・普及させるべく「JMS舌圧測定器」の欧州医療機器規制(EU-MDR)の認証取得を完了しました。 ② 透析領域透析領域では、血液透析と腹膜透析双方を有する国内で唯一の企業としての経験を生かし、医療従事者の方の視点に立ち効率的な業務遂行をサポートすべく透析情報システム「エルゴトライ」のカルテ連携機能の拡充に努めております。また、中国における「セントラル方式」の血液透析システム普及のリーディングカンパニーとして、現地事情に対応したシステム拡充にも努めました。 ③ 外科治療領域外科治療領域では、人工心肺製品のラインナップ拡充に引き続き努め、より医療従事者の方の視点に立ち、優れた操作性を実現した人工心肺用貯血槽の新モデルの提供を開始したほか、当社の強みである人工心肺回路の構成部品の充実化を図り、医療機関の要望に応じた利便性の向上に努めました。また、当連結会計年度より急性血液浄化事業への本格参入を進め、当社が持つ血液浄化領域と循環器領域双方の特長を生かした集中治療における術後管理の充実化を図る製品開発に努めております。 ④ 血液・細胞領域血液・細胞領域では、信頼性、操作性に優れた採血、分離バッグシステムの開発を進めているほか、本技術を応用展開し、近年着目される細胞再生領域に不可欠な細胞保存、分離、培養等の各フェーズのニーズを掴んだ製品開発に注力しております。細胞凍結保存容器「セルキュア」シリーズは、そのコンセプト、機能性デザインが高く評価され、2021年度グッドデザイン賞ベスト100選に選出されました。 ⑤ その他コロナ禍、高齢化、過疎化等の近年の医療を取り巻く環境変化に対応すべく、バイオデザイン等の最新手法を積極的に取り入れ、時代に即応した医療ソリューション、デバイスの提供に努めております。また、産学官連携活動を積極的に推進し、異業種の最先端技術の連携活用にも注力しております。更に、高度先端医療デバイスの研究開発活動にも注力しており、小口径人工血管の実用化に向けた取り組みにも参画しております。 (2) 日本以外シンガポール、中国、フィリピン、ドイツ、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。
FY2021|1,442 文字
5 【研究開発活動】医師でもあった創業者の医療現場視点に立った製品開発ポリシーを継承し、患者さんはもとより、医療従事者の方々の立場に立った研究開発活動を進めております。活動領域は現事業領域である輸液・栄養、透析、外科治療、血液・細胞の4つの領域に加え、将来を見据えた再生医療や、IoT、AI等を生かした先端技術研究等についても実施しております。 区分分野輸液・栄養領域輸液、経腸栄養、摂食嚥下 等透析領域血液浄化(血液透析、腹膜透析) 等外科治療領域人工心肺、カテーテル 等血液・細胞領域血液・細胞分離、細胞関連デバイス(培養、搬送) 等その他組織再生、生分解性材料展開、IoT・AI技術展開 等 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は1,600百万円であり、セグメントごとの主な研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本 当連結会計年度における研究開発費は1,600百万円であります。 ① 輸液・栄養領域輸液領域では、より安心安全な輸液管理を目的に、医療従事者の視点に立った新型輸液ポンプ「キュアセンス IP-100」の提供を開始しました。本製品は、誤操作防止に配慮したシンプルなタッチパネル操作を可能とした小型軽量輸液ポンプであり、2021年度グッドデザイン賞を受賞しております。また、栄養領域では、口腔機能向上に不可欠な舌圧機能を、楽しみながらより効果的にトレーニングする舌圧レベル表示器「ペコじーな」の提供を開始しました。 ② 透析領域透析領域では、多くの透析情報を効果的に管理し、安全な透析をサポートする透析情報システム「エルゴトライ」のWEB版の提供を開始しました。本システムではデータのクラウド保管を可能とし、運用コスト低減を図ったほか、カルテ連携機能を拡充し、透析室に留まらず診察室等で透析情報をタイムリーに確認できる等、信頼性、利便性が一層向上しております。 ③ 外科治療領域外科治療領域では、人工心肺システム製品の拡充に努め、より医療従事者の視点に立ち、信頼性を向上させた人工心肺用回路洗浄フィルタ、人工心肺用遠心ポンプ「ミクスフローMP」のほか、従来品に比べ大幅な小型軽量化に成功し、優れた操作性、利便性を実現した人工心肺用圧力計「PS-1」の提供を開始しました。 ④ 血液・細胞領域血液・細胞領域では、再生医療等に使用される細胞を安全、確実に凍結保存できる凍結保存容器「セルキュア」を開発しました。再生医療等に使用される細胞等はマイナス196℃の液体窒素の中で凍結保存されることが多く、「セルキュア」は、液体窒素の中で十分な細胞保存性を持ち、また、使用時においては、貴重な細胞等を余すことなく採取できる構造とする等、従来にない工夫を凝らしております。 ⑤ その他コロナ禍の中、これまで以上に安全で確実な医療をサポートすべく、最新のIоT、AI技術を活用した、医療従事者業務の安全性確保、効率化支援、また治療品質の向上等に繋がる各種モニタリング技術の開発に引き続き注力しております。また、産学官連携活動にも積極的に関与し、異業種の最新技術の医療への応用展開に努めております。さらに、体内で安全かつ有効に機能する生分解性材料の特性を生かした次世代製品開発のほか、小口径人工血管の開発にも引き続き取り組んでおります。 (2) 日本以外シンガポール、中国、フィリピン、ドイツ、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。
FY2020|1,520 文字
5 【研究開発活動】医師でもあった創業者の医療現場視点に立った製品開発ポリシーを継承し、患者さんはもとより、医療従事者の方々の立場に立った研究開発活動を進めております。活動領域は現事業領域である輸液・栄養、透析、外科治療、血液・細胞の4つの領域に加え、将来を見据えた再生医療や、IoT、AI等を生かした先端技術研究等についても実施しております。 区分分野輸液・栄養領域輸液、経口栄養、経腸栄養、摂食嚥下 等透析領域血液浄化(血液透析、腹膜透析) 等外科治療領域人工心肺、カテーテル 等血液・細胞領域血液・細胞分離、細胞関連デバイス(培養、搬送) 等その他組織再生、生分解性材料展開、IoT・AI技術展開 等 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は1,417百万円であり、セグメントごとの主な研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本 当連結会計年度における研究開発費は1,417百万円であります。 ① 輸液・栄養領域輸液・栄養領域では、国際規格ISO 80369-3に対応した新コネクタ栄養関連製品について、規格対応に留まらず、現場で生じる課題解決を含めたシステム提案を開始しました。また、高齢化に伴うフレイル対策として注目される摂食嚥下分野では、舌トレーニングを広く普及させる製品開発を進めております。※フレイル:加齢等により心身の活力が低下した状態。要介護状態に至る前段階に位置づけられています。 ② 透析領域透析領域では、血液透析装置「GC-X01」のさらなる機能拡充として、ヘマトクリット測定機能「クリットサインモニター」をオプション機能として新たに提供を開始しました。本機能は、測定した循環血液量変化率を基に除水をコントロールするもので、通信プロトコルⅤer2.0を介し、透析情報システム「エルゴトライ」上で一元管理することを可能としております。 ③ 外科治療領域外科治療領域では、引き続き当社の生分解性材料技術を生かした製品開発に注力しており、体内で必要時に機能維持し、不要時に分解吸収される特性を生かし、整形及び消化器外科領域での製品研究に努めております。また、生体適合性向上を目的とし、合成系材料コーティングを施した人工心肺用回路の提供を開始しました。 ④ 血液・細胞領域血液・細胞領域では、不妊治療に必要とされる精子分離をより確実に、簡便に行える精子分離デバイスの改良タイプ「ラピッツロック」の提供を開始しました。また、令和2年度診療報酬改定において、再生医療技術である多血小板血漿を用いた難治性皮膚潰瘍治療が保険収載されました。本件は、大学病院他で実施された先進医療制度を用いた臨床研究の成果によるもので、従来の治療では効果が得られなかった潰瘍部分(褥瘡を含む)に対して、多血小板血漿を用いた治療効果が認められたものです。血液成分分離バッグ「セルエイドPタイプ」は、この療法への使用が可能となっております。 ⑤ その他将来を見据えた次世代医療技術の具体化を図るべく、引き続きニーズの高い人工血管、組織再生等の先端領域分野の研究を進めている他、先進のIoT、AI等の技術を活用し、医療現場における治療品質の向上及び省力化等を念頭に置いた各種モニタリング技術の開発に努めております。また、産学官連携活動にも引き続き力を入れており、先端技術の意欲的な導入及びニーズの本質を見極めるバイオデザイン活動にも力を注ぎ、次世代に向けた医療機器の研究開発に積極的な展開を図っております。 (2) 日本以外シンガポール、中国、フィリピン、ドイツ、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。
FY2019|1,592 文字
5 【研究開発活動】医師でもあった創業者の医療現場視点に立った製品開発ポリシーを継承し、患者さんはもとより、医療従事者の方々の立場に立った研究開発活動を進めております。活動領域は現事業領域である輸液・栄養、透析、外科治療、血液・細胞の4つの領域に加え、将来を見据えた再生医療や、IoT、AI等を生かした先端技術研究等についても実施しております。 区分分野輸液・栄養領域輸液、経口栄養、経腸栄養、摂食嚥下 等透析領域血液浄化(血液透析、腹膜透析) 等外科治療領域人工心肺、カテーテル 等血液・細胞領域血液・細胞分離、細胞関連デバイス(培養、搬送) 等その他組織再生、生分解性材料展開、IoT・AI技術展開 等 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は1,515百万円であり、セグメントごとの主な研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本 当連結会計年度における研究開発費は1,515百万円であります。 ① 輸液・栄養領域輸液領域では、抗がん剤を安全、確実に調製・投与するデバイスとして好評を得ている「ネオシールド」について、現場の様々な要望に対応できるシステム化を推進、関連するアクセサリーの提供を開始しました。また、栄養領域では、近年増加している栄養剤の高粘度化で課題となる投与に掛かる労力、注入残を改善すべく、独自の加圧機構で安定した投与が行える加圧バッグ「ツインプレス」の提供を開始しました。 ② 透析領域透析領域では、医療従事者の方々の安全性、操作性を追求して好評を得ている血液透析装置「GC-X01」のモニタリング機能について、患者さんの状態に対し、よりきめ細かい対応ができる機能拡充に努めました。また、血液漏れが大きなリスクとなる血液浄化において、カテーテルと血液回路を簡便かつ、確実に接続できる新型カテーテル接続システム「ツインシールド」の提供を開始しました。 ③ 外科治療領域外科治療領域では、当社の生分解性材料技術を生かした癒着防止膜の開発を進めており、臨床試験の具体化を図りました。また、人工心肺施行時の体外循環回路内圧を非接触かつ、簡便に測定できる人工心肺用圧力計「カルディアプレス ユニバーサル」において、対応する駆動装置の拡充を図った改良版の提供を開始しました。 ④ 血液・細胞領域血液・細胞領域では、血液バッグ技術を生かし、クローズド(閉鎖式)で外気に触れることなく、血液から血小板等を含む血漿を分離する「セルエイドPタイプ」の提供を開始しました。本製品は、先進的な医療技術として国により承認された「先進医療」の枠組みにて、難治性皮膚潰瘍治療を対象とした聖マリアンナ医科歯科大学との共同研究を継続しております。また、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)における「再生医療の産業化に向けた細胞製造・加工システムの開発」委託研究開発事業にも引き続き参画し、iPS細胞由来の移植細胞輸送を安全かつ確実に行うための搬送システムの一部として細胞搬送容器を開発し、再生医療実施機関に臨床研究用として提供しました。 ⑤ その他将来を見据えた次世代医療技術の具体化を図るべく、人工血管、組織再生等の先端領域分野の研究を進めている他、高齢化、人手不足等の医療環境を見据え、IoT、AI等の活用を念頭に置いた技術開発に努めております。また、日々進化する医療環境ニーズを的確に掴み、早期具体化を図るため、産学官連携活動にも力を入れており、先端技術を有する大学、医療機関等との共同研究も推進している他、広島大学に新たに開講したバイオデザイン講座とも協働し、次世代に向けた医療機器の研究開発に積極的な展開を図っております。 (2) 日本以外シンガポール、中国、フィリピン、ドイツ、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。
FY2018|1,145 文字
5 【研究開発活動】当社グループの製品は、輸液・栄養領域、透析領域、外科治療領域、血液・細胞領域の4つの領域及びその他から構成されており、研究開発活動は、これらの分野を中心に実施しております。 区分分野輸液・栄養領域輸液、注射、経口栄養、経腸栄養、摂食嚥下 等透析領域血液透析、腹膜透析 等外科治療領域人工心肺、カテーテル 等血液・細胞領域血液成分分離、細胞関連デバイス 等その他次世代医療技術研究(再生医療、IoT、AI技術医療展開 等) 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は15億53百万円であり、セグメントごとの主な研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本 当連結会計年度における研究開発費は15億53百万円であります。 ①輸液・栄養領域輸液領域では、医療の質を高めるべく患者さん、医療従事者の方々の安全性、効率化に配慮した製品開発に努めました。主な成果は、抗がん剤をばく露することなく、安全に調製・投与することを可能とした「ネオシールド」のアクセサリ拡充及び輸血療法にも対応した輸液ポンプ「OT-818G」の製品化であります。 また栄養領域では、高齢者の誤嚥性肺炎等の要因となる摂食嚥下機能向上対策として、舌圧トレーニング関連の研究、開発に努めました。 ②透析領域透析領域では、当社の技術を集大成した新型血液透析装置の開発に努めました。主な成果は、最先端の透析機能に加え、医療従事者の方々の安全性、効率性をも追求した新型血液透析装置「GC-X01」の製品化であります。 ③外科治療領域外科治療領域では、当社の生分解性材料技術を活かした癒着防止膜の開発に努めております。 ④血液・細胞領域血液・細胞領域では、血液バッグ技術を活かし、白血球除去フィルター付血液バッグの開発、改良に注力した他、クローズド(閉鎖式)で外気に触れることなく、血液中の各種有用成分を分離する血液成分分離デバイスの研究にも注力しました。本研究は、「先進医療B」の枠組みにて、聖マリアンナ医科大学と難治性皮膚潰瘍治療を対象とした共同研究を進めております。また、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)における「再生医療の産業化に向けた細胞製造・加工システムの開発」委託研究開発事業に参画し、細胞搬送システムの開発に努めております。 ⑤その他当社の研究開発においては、優れた異分野技術にも視野を広げ、最先端技術の医療機器への応用展開を目指すべく、基盤研究活動にも努めております。特に産学官連携活動を推進し、次世代に向けた医療機器開発に積極的に取り組んでおります。 (2) 日本以外シンガポール、中国、フィリピン、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。
FY2017|1,158 文字
6 【研究開発活動】当社グループの製品は、輸液輸血群、一般用品群、透析群、循環器群、その他の5群から構成されており、研究開発活動は、これらの分野を中心に実施しております。 区分分野輸液輸血群輸液、輸血、注射、経口栄養、経腸栄養 等一般用品群排尿排液 等透析群血液透析、腹膜透析、血液浄化 等循環器群カテーテル、人工心肺 等その他細胞関連デバイス、消化器関連デバイス 等 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は14億62百万円であり、セグメントごとの主な研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本 当連結会計年度における研究開発費は14億62百万円であります。 ①輸液輸血群、一般用品群患者さんのみならず、医療従事者の方々の安全性、操作性に配慮した製品開発に努めました。主な成果は、クローズドな環境で医療従事者の方々の安全な抗がん剤調製を可能とした抗がん剤調製・投与クローズドシステム「ネオシールド」の機能拡充及び、より簡便な栄養剤の投与を可能とした新型経腸栄養注入セット「ジェイフィード フィーディングバッグライト」の製品化であります。 ②透析群当社は血液透析、腹膜透析双方のシステムを自社開発する唯一の国内メーカーであり、より効果的な治療を推進すべく、血液透析システムにおきましては、間歇(かんけつ)補充型血液透析濾過(I-HDF)装置の機能拡充を図り、また、腹膜透析システムにおきましては、自動腹膜透析液潅流(APD)装置の開発に努めました。主な成果は、新型APD装置「PD-MINISOLA」の製品化であります。 ③循環器群循環器領域における体外循環には一般的な開心術のほか、経皮的補助循環等、様々な用途があり、これら複数の用途に対応可能な新型血液ポンプの開発に努めました。主な成果は、「JMS血液ポンプシステム ECmoVA」の製品化であります。また、体外循環の安全な施行は、機器の安全性はもとより、機器を取り扱う医療従事者の方々のスキル向上が重要な観点となります。この観点より医療従事者の方々が体外循環操作トレーニングを安全かつ確実に行えるシステムの開発に努めました。主な成果は、「人工心肺用モバイルシミュレータ」の機能拡充であります。本機能拡充は、産学官連携によるものであります。 ④その他消化器手術のより安全、確実な施行を目的として、高度な技術を要する膵管の吻合(ふんごう)を簡便かつ確実にサポートできるデバイスの開発に努めました。主な成果は、膵管吻合補助器「JMS インナーシュアーエース」の製品化であります。本製品化は、産学官連携によるものであります。 (2) 日本以外東南アジア、中国、ドイツ、アメリカ、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。
FY2016|1,132 文字
6 【研究開発活動】当社グループの製品は、輸液輸血群、一般用品群、透析群、循環器群、その他の5群から構成されており、研究開発活動は、これらの分野を中心に実施しております。 区分分野輸液輸血群輸液、輸血、注射、経口栄養、経腸栄養 等一般用品群排尿排液 等透析群血液透析、腹膜透析、血液浄化 等循環器群カテーテル、人工心肺 等その他細胞関連デバイス 等 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は12億58百万円であり、セグメントごとの主な研究開発活動を示すと次のとおりであります。 (1) 日本 当連結会計年度における研究開発費は12億58百万円であります。 ①輸液輸血群、一般用品群患者さん、医療従事者の方の視点に立った安全性、操作性を追及した製品開発に努めました。主な成果は、安全確実な抗がん剤調製を可能とした抗がん剤調製・投与クローズドシステム「ネオシールド」のシステム拡充、大容量100mLシリンジにも対応したシリンジポンプ「SP-120」の製品化であります。また、高齢者の誤嚥性肺炎等のリスクに着目した摂食嚥下領域での展開を図り、舌トレーニングの普及、拡大を念頭に置いた製品開発に努めました。本領域での主な成果は、舌トレーニング用具「ペコぱんだ」のバリエーションの拡充であります。 ②透析群より高度化する透析現場において、医療従事者の方の負担軽減を目指した血液透析装置の機能拡充およびシステム化に努めました。主な成果は、血液透析装置「GC-110N」、個人用血液透析装置「SD-300N」の洗浄、連動機能強化であります。 ③循環器群体外循環における抗血栓性、操作性を高めた人工心肺システムのラインナップの拡充及びカテーテル技術を生かした血管内治療カテーテルの製品開発に努めました。主な成果は、新しい抗血栓性コーティングを施した動脈フィルタ内蔵膜型人工肺「オキシアACF」、人工心肺回路、各種人工心肺回路に接続し簡便かつ確実な回路内圧測定を可能にした人工心肺用圧力計「カルディアプレス ユニバーサル」、また、末梢動脈治療における狭窄血管に対し優れた貫通特性を付与した狭窄部貫通用カテーテルの製品化であります。 ④その他当社の有する各種有用成分分離技術を生かし、再生医療分野を中心とした産学官連携による共同研究事業への積極的参画を図っております。現在、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)における共同開発関連事業において、細胞保存搬送容器など細胞関連デバイスの研究に参画している他、複数の共同研究案件を推進しております。 (2) 日本以外東南アジア、中国、ドイツ、アメリカ、その他のセグメントについては、既存製品の改良等に取り組んでおります。