研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-12 | - | 1,280 |
| 2024-12 | - | 1,266 |
| 2023-12 | - | 1,041 |
| 2022-12 | - | 882 |
| 2021-12 | - | 479 |
研究開発活動(本文)
FY2025|2,961 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目指しています。その実現のために、「新しく独創性ある発想・発信」「お客様の悦び・信頼感を得る技術」「洗練された躍動感を表現する魅力あるデザイン」「お客様と生涯にわたり結びつく力」を目指す「ヤマハ発動機らしいモノ創り」に挑戦し続け、人間の論理と感性を織り合わせる技術により、個性的かつ高品質な製品・サービスを提供します。当社は、こうした「ヤマハ発動機らしさ」が「ヤマハ」ブランドとして様々なステークホルダーの皆様に認識され、生涯にわたって当社の製品・サービスを選んでいただけるよう、努力を続けることが当社の持続的な成長を実現するとともに中長期的な企業価値を高めるものと考えます。当社は、2030年を見据えた長期ビジョンならびに2025年からの3ヵ年における中期経営計画において、人の可能性を拡げる新技術の獲得と、人の悦びと環境が共生する社会の実現に向けた施策に取り組んでいます。新たに定義したコア技術である「ソフトウエアサービス」「知能化」「エネルギーマネジメント」を強化し、「人機官能」の開発思想のもとで培われてきた「人間研究」、そして「ヤマハ発動機らしいモノ創り」の下支えとなる「基盤技術」を組み合わせることで、「楽しさの追求と社会課題の解決で、みんなの未来を創る」という技術ビジョンの実現を目指します。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発支出は、1,591億円となりました。各セグメントの主要な製品及びサービス、セグメントごとの研究開発支出及び研究開発活動の成果は、次のとおりです。 ランドモビリティ二輪車、中間部品、海外生産用部品、電動アシスト自転車、電動アシスト自転車ドライブユニット(e-Kit)、電動車椅子、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント当連結会計年度の研究開発支出:939億円 主な成果は以下のとおりです。(二輪車)・電子制御でCVTの変速比をライダーの操作に応じて変更でき、機械式CVTでは体感することが難しかったマニュアルミッション車のような走行感覚を得ることができる当社独自のシステム電子制御CVT「YECVT」を新採用した「NMAX155ABS」の開発。・タウンユースやオンロードツーリングでの扱いやすさとファンライド性能を追求し、幅広い路面状況に適応するマルチポテンシャルを備えたオン・オフモデルの新製品「WR125R ABS」の開発。・すでにインド市場で好評のガソリンエンジンモデル「AEROX 155」が持つスポーティな走行フィーリングとデザインを電動モデルで実現した、電動スポーツスクーター「AEROX E」の開発。・River Mobility Private Limitedとの協業による初めての製品、電動スクーター「EC-06」の開発。 (電動アシスト自転車)・スタイリッシュなデザインで軽量コンパクトな新型小径電動アシスト自転車「PAS CRAIG ALLEY(パス クレイグ アリー)の開発。・専用フロントキャリヤとリヤキャリヤを備え、様々なカスタムや大容量積載が可能な新型小径電動アシスト自転車「PAS Carigo(パス キャリゴー)」の開発。 マリン船外機、ウォータービークル、ボート、漁船・和船当連結会計年度の研究開発支出:352億円 主な成果は以下のとおりです。(船外機)・従来の電動推進ユニットの「HARMO(ハルモ)」の特徴をそのままに、先進的な次世代操船制御システム「HELM MASTER EX」(ヘルムマスターEX)との統合を可能にした新型「HARMO(ハルモ)」の開発。・「HELM MASTER EX」(ヘルムマスターEX)の直感的な操船性能をそのままに、船長が船内を自由に移動しながらも片手でのリモコン操作による完全な操作性の実現を可能にした「Wireless Control System」の開発。 (ウォータービークル)・デッキ部にポリプロピレンを採用するなどして軽量化を図り、軽快で機敏な走行性能を実現するとともに、シートやステアリングハンドルなどエルゴノミクスに基づいたデザインで軽快な操縦も楽しめる新モデル「JetBlaster PRO」の開発。 (ボート)・フィッシングボートのロングセラーモデル「F.A.S.T.26」の新たなバリエーションとして、キャビンドアを装備したクローズドキャビン仕様「F.A.S.T.26EX」の開発。・新設計の船型により、航走姿勢を最適化することで燃費性能を向上し、また、航走時・静止時の安定性、凌波性、保針性、旋回性のすべてを高レベルで実現した、漁船の新モデル「DY-48I-0A」の開発。 アウトドアランドビークル四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、ゴルフカー当連結会計年度の研究開発支出:132億円 主な成果は以下のとおりです。(ゴルフカー)・当社グループで開発から製造まで一貫して手掛けた、熱安定性に優れた新開発の内製バッテリーを搭載し、車両コンポーネントの刷新と分散協調型制御により性能を高めた5人乗り電動ゴルフカー「G30Es」「G31EPs」の開発。 ロボティクスサーフェスマウンター、半導体製造後工程装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター当連結会計年度の研究開発支出:123億円 主な成果は以下のとおりです。(サーフェスマウンター)・プレミアム印刷機「YRP10」の基本性能を踏襲し、扱いやすさに特化したエントリー向け新型クリームハンダ印刷機(注1)「YRP10e」の開発。 (半導体製造後工程装置)・NEDO(注2)助成事業として「ポスト5G向けチップオンウエハダイレクト接合3D積層統合技術開発」を国立研究開発法人産業技術総合研究所及び学校法人東京理科大学と共同で実施。この開発成果がCEATEC AWARD2025のイノベーション部門賞を受賞。 (産業用ロボット)・7軸構成で人間の腕に近い動作自由度を実現し、6軸ではアクセスできない狭小スペースへの潜り込みや障害物を避け回り込んでの目標物へのアプローチなど、繊細な動作が可能な協働ロボット「Yamaha Motor Cobot(ヤマハ モーター コボット)」の開発。 (注)1 微細なハンダ粒子と粘性流体フラックス&バインダを混合したクリーム状のハンダ材料を金属製ステンシルに沿ってスキージ(ヘラのような道具)でプリント基板の上に精密に塗布する装置。その後リフロー硬化炉で加熱することでハンダが溶けて表面実装方式の電子部品をプリント基板上に接合する。2 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 その他発電機、汎用エンジン、除雪機、モビリティサービス当連結会計年度の研究開発支出:44億円 主な成果は以下のとおりです。(細胞ハンドリング装置) ・新薬開発を目的とした研究・実験の効率化・精緻化に貢献する細胞ピッキング&イメージングシステムを、米国のがん研究所「Fred Hutch Cancer Center(フレッド・ハッチ・キャンサー・センター)」へ納入。
FY2024|3,754 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目指しています。その実現のために、「新しく独創性ある発想・発信」「お客様の悦び・信頼感を得る技術」「洗練された躍動感を表現する魅力あるデザイン」「お客様と生涯にわたり結びつく力」を目指す「ヤマハ発動機らしいモノ創り」に挑戦し続け、人間の論理と感性を織り合わせる技術により、個性的かつ高品質な製品・サービスを提供します。当社は、こうした「ヤマハ発動機らしさ」が「ヤマハ」ブランドとして様々なステークホルダーの皆様に認識され、生涯にわたって当社の製品・サービスを選んでいただけるよう、努力を続けることが当社の持続的な成長を実現するとともに中長期的な企業価値を高めるものと考えます。当社は、2030年を見据えた長期ビジョンならびに2025年からの3ヵ年における中期経営計画において、人の可能性を拡げる新技術の獲得と、人の悦びと環境が共生する社会の実現に向けた施策に取り組んでいます。新たに定義したコア技術である「ソフトウエアサービス」「知能化」「エネルギーマネジメント」を強化し、「人機官能」の開発思想のもとで培われてきた「人間研究」、そして「ヤマハ発動機らしいモノ創り」の下支えとなる「基盤技術」を組み合わせることで、「楽しさの追求と社会課題の解決で、みんなの未来を創る」という技術ビジョンの実現を目指します。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発支出は、1,360億円となりました。各セグメントの主要な製品及びサービス、セグメントごとの研究開発支出及び研究開発活動の成果は、次のとおりです。 ランドモビリティ二輪車、中間部品、海外生産用部品、四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、電動アシスト自転車、電動アシスト自転車ドライブユニット(e-Kit)、電動車いす、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント当連結会計年度の研究開発支出:877億円 主な成果は以下のとおりです。(二輪車)・ミドルクラス最強のトラックパフォーマンスの中に最高のエキサイトメントと、様々なスキルやステージでも楽しめるアクセシビリティを併せ持つ、懐の広いモデルとして、888cm³水冷4ストローク・DOHC・直列3気筒4バルブ・FIのCP3エンジンを搭載した新型スーパースポーツ「YZF-R9」の開発。・新たに車体後方にもレーダーを追加し、後方から接近してくる車両を検知しミラー内に表示する機能「BSD(Blind Spot Detection)」を搭載し、クラッチレバーやシフトペダルの操作が不要の自動変速トランスミッション「Y-AMT(Yamaha Automated Transmission/ワイ・エーエムティ)」を新たに備え、先行車に追従走行する機能「ACC(Adaptive Cruise Control)」との組み合わせによりライダーの疲労負担を軽減し、スポーツツアラーとしての走行をより快適にした「TRACER9 GT+」の開発。 (電動アシスト自転車)・毎日使う高校生のためのデザインと機能を兼ね備えた通学向けの新型電動アシスト自転車「PAS ULU(パス ウル)」の開発。・フレームを刷新し、夫婦共用のしやすさや低重心化を実現した、20型小径子ども乗せ電動アシスト自転車「PAS babby(パス バビー)」、「PAS kiss(パス キッス)」の開発。 (電動車いす)・車いすユーザーや介助者の視点で機能を高めた、手動車いすに後付けで装着する電動化ユニット「JWG-1」を開発。 (自動車用エンジン及び中間部品)・Lola Cars LtdとABB FIA フォーミュラE世界選手権における、高性能電動パワートレイン開発・供給に関するテクニカルパートナーシップ契約を締結し、電動パワートレイン(動力ユニット)を開発。今シーズンより「ローラ・ヤマハABTフォーミュラEチーム」として参戦開始。・VTホールディングス株式会社傘下の英国Caterham EVo Limitedが量産・市販化に向けて開発を進めている新型EVスポーツクーペ・プロジェクトに、パートナーとして参画。 マリン船外機、ウォータービークル、ボート、漁船・和船当連結会計年度の研究開発支出:302億円 主な成果は以下のとおりです。(船外機)・既存モデルF300Fからストロークの拡張や、新たな燃料噴射制御技術と吸気バルブ大型化によって、低速域からの大きなトルク特性を実現するとともに、旧モデルF350Aから約20%の大幅な軽量化も両立した350HP船外機「F350B/FL350B」を開発。 (ウォータービークル)・水上オートバイ「ウェーブランナー」の「FX Cruiser HO」及び「VX Cruiser HO」の2モデルに採用されている従来のHOエンジンに対して、排気量を拡大するとともに吸排気や燃焼室形状の見直しにより、自然吸気エンジンでは、業界No.1となる高出力化(旧エンジン比 約15%の向上)を実現。また、排気系の改善でノイズが低減し、メンテナンス性も改善。さらに、エンジンヘッドには加飾を伴うクロス・バーを施し、自然由来のセルロース材を世界で初めて採用するなど環境にも配慮。 (ボート)・インボードエンジン(船内機)を搭載したオフショア・フィッシングボート「DFRシリーズ」において、トヨタ自動車株式会社と共同開発したインボード艇専用の操船支援システム「Y-FSH(ワイ・フィッシュ)」を開発。・日清紡ホールディングス株式会社と協業し、航行支援アプリ「JM-Safety」(ジェイマリン・セーフティ)に、PWC専用モードを追加し、国内初のPWC航行支援アプリを導入。また、同アプリを「ヤマハマリンクラブ・シースタイル(Sea-Style)」において、レンタルボートで活用。・YFRシリーズの最大スケールを誇るフラグシップとして、ボートで釣りを楽しみたい人々に、出港から移動、実釣、休息、帰港に至るまで、より充実した"釣り時間"の提供をコンセプトとした新型フィッシングボート「YFR330」を開発。 ロボティクスサーフェスマウンター、半導体製造後工程装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター当連結会計年度の研究開発支出:122億円 主な成果は以下のとおりです。(サーフェスマウンター)・インテリジェントファクトリーを体現する次世代型プラットフォーム「YRシリーズ」のディスペンサーとして、業界最高水準の塗布性能を実現しながら、扱いやすく面積生産性にも考慮した高速ディスペンサー「YRM-D」の開発。・エントリーモデル「YSM10」の後継機として、小型・高速・省スペースに部品対応力と汎用性を兼ね備え、1ビーム1ヘッドクラス最高水準の搭載能力(注2)52,000CPH(注3)を実現した次世代小型高速モジュラー「YRM10」の開発。・従来機比2倍以上となる2,500万画素の高解像度カメラと最新の高性能CPU・GPUの採用により、画像処理能力を大幅に高めた3Dハイブリッド光学外観検査装置「YRi-V TypeHS」の開発。 (半導体製造後工程装置)・優れた生産性、成形精度及び汎用性に定評がある「GTMシリーズ」の後継機として、幅広い半導体パッケージに対するプロセス対応能力の高さを維持、拡大したうえで、生産能力と成形精度を向上させ、さらに当社グループの最新の成形技術を搭載した、オートモールディング装置「MS-Rシリーズ」の開発。・プラットフォームを一新し、コンパクトサイズで面積生産性を向上した新世代高速ワイヤボンダ「UTC-RZ1」の開発。 (産業用ロボット)・ロボットコントローラ「RCX340」で制御するスカラロボット及び3軸以上の直交ロボットを対象とした、速度監視・領域監視機能など、認証機関TÜV SÜDが定義した安全機能を提供するオプションユニット「RCX3-SMU」の開発。・アーム長1,200mm・最大可搬質量50kgで業界最速レベル(注4)のサイクルタイムを実現したスカラロボット「YK1200XG」と従来のコンパクト設計ながら最大出力電流を増大し、「YK1200XG」の重量物搬送の高速性を安定的に支える専用コントローラ「RCX341」の開発。 注2:表面実装機における最適条件下での搭載能力(CPH)比較。注3:CPH (Chip Per Hour):単位時間当たりで実行可能な搭載部品の総数。各種条件での処理能力を示す。注4:アーム長1,200mmのスカラロボットにて。2024年9月現在当社調べ。標準サイクルタイム0.92sec(40kg搬送時)。 その他ゴルフカー、発電機、汎用エンジン、除雪機当連結会計年度の研究開発支出:59億円 主な成果は以下のとおりです。(ゴルフカー)・水素エンジン搭載ゴルフカーのコンセプトモデル「DRIVE H2」を開発。米国・フロリダ州で開催されたゴルフ業界最大級イベント「PGAショー2024」に世界初公開として出展。
FY2023|3,161 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目指しています。その実現のために、「新しく独創性ある発想・発信」「お客様の悦び・信頼感を得る技術」「洗練された躍動感を表現する魅力あるデザイン」「お客様と生涯にわたり結びつく力」を目指す「ヤマハ発動機らしいモノ創り」に挑戦し続け、人間の論理と感性を織り合わせる技術により、個性的かつ高品質な製品・サービスを提供します。当社は、こうした「ヤマハ発動機らしさ」が「ヤマハ」ブランドとして様々なステークホルダーの皆様に認識され、生涯にわたって当社の製品・サービスを選んでいただけるよう、努力を続けることが当社の持続的な成長を実現するとともに中長期的な企業価値を高めるものと考えます。当社は、2030年を見据えた長期ビジョンならびに2022年からの3ヵ年における中期経営計画において、サステナビリティと企業価値向上の両立を実現するための施策の取組みを行っています。コア事業の稼ぐ力を高め、サステナブルな社会に貢献する新規・成長事業への研究開発投資の拡大、多様なエネルギー源に対応したパワートレインの開発を推進し、デジタル技術の活用と共創の加速によりヤマハらしい新価値創造を進めてまいります。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,161億円となりました。各セグメントの主要な製品及びサービス、セグメントごとの研究開発費及び研究開発活動の成果は、次のとおりです。 ランドモビリティ二輪車、中間部品、海外生産用部品、四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、スノーモビル、電動アシスト自転車、電動アシスト自転車ドライブユニット(e-Kit)、電動車いす、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント当連結会計年度の研究開発費:759億円 主な成果は以下のとおりです。(二輪車)・長距離ツアラーとしての快適性と積載性を向上させ、LMW(リーニング・マルチ・ホイール)ならではの自然な操舵性とリーン特性を両立したハンドリングに加え、LMWカテゴリーのフラッグシップにふさわしい仕上がりを実現している「NIKEN GT」の開発。・専用ECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)を採用し、エンジン・車体に専用セッティングを施しパフォーマンスを飛躍的に向上させ、「極低速域での粘り」と「中高速域での力強さ」に貢献するクロスカントリー用モデル「YZ450FX」の開発。・「アジャイルな加速性能」「俊敏なハンドリング」「MTらしさを突き詰めたTorque×Agileを表現したデザイン」という3要素を高次元で調和させ、MTの名にふさわしい性能とスタイルを実現した「MT-125 ABS」の開発。・XSRシリーズのアイデンティティである「不変性を感じるスタイル」と「最新コンポーネント」の融合による「Neo Retro」(注1)を継承し、バイクライフを始めやすいモデルとして具現化した新製品「XSR125 ABS」の開発。(電動アシスト自転車)・週末の街乗りから通勤などで利用する方をターゲットとして、シンプルで上質なデザインに仕上げ、内装3段変速など日常生活での数キロ圏内の移動に適した新型電動アシスト自転車「PAS CRAIG(パス クレイグ)」の開発。・コンパクトに使いやすく進化した新型大容量バッテリーと充電器の開発。バッテリーは従来モデルに比べて、0.4Ahの容量アップを行い、重さは450g軽く、サイズは約20%小型化した。充電器は従来モデルに比べ、サイズが約40%小型化されたことで、収納しやすくなった。 注1:「Neo Retro」とは、オーセンティックでレトロな外観や、その背景の物語性をもちながらも、最新技術に裏 付けられたエキサイティングな走りを提供するカテゴリー。 マリン船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船当連結会計年度の研究開発費:244億円 主な成果は以下のとおりです。 (船外機)・電動モーターを動力とする推進器ユニットと、動作を制御するリモートコントロールボックス、直感的な操作を可能とするジョイスティックなどで構成された、次世代操船システム「HARMO(ハルモ)」の実証運航を徳島市が運航する「ひょうたん島クルーズ」を含め、日本国内の複数の場所にて実施。・マリン商材のカーボンニュートラル達成に向け、新エネルギー技術へマルチパスで開発を推進し、米国・フロリダ州にて開催される世界最大級のボートショーである「Miami International Boat Show2024」に水素エンジン船外機の開発試作機を出展。(ウォータービークル)・従来モデルに採用されていた独自のパドルコントロールシステム「DRiVE(ドライブ)」を、真横方向への移動やその場旋回を可能にした新開発の「DRiVE X(ドライブ エックス)」に進化し、低速走行や離着岸時の操縦性を飛躍的に高めたスポーツボートのニューモデル「275SDX」の開発。・日本製紙株式会社との協業により開発した、植物由来のCNF(セルロースナノファイバー)強化樹脂部品を輸送機器部品としては世界で初めて量産化し、水上オートバイ「ウェーブランナー」及びウォータージェット推進機を搭載する「スポーツボート」のモデルへ採用。 ロボティクスサーフェスマウンター、半導体製造装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター当連結会計年度の研究開発費:110億円 主な成果は以下のとおりです。(サーフェスマウンター)・高速・高精度で汎用性に優れた主力万能型マウンター「YRM20」の基本性能をベースとして、新開発の高剛性デュアルレーンコンベアを採用し、搬送ロスなどのさらなる削減により、実生産性/面積生産性の向上を実現した超高効率デュアルレーンモジュラー「YRM20DL」の開発。・高速・高精度なハンダ印刷と、段取り替えの全自動化を実現し、さらにデュアルレーン生産にも対応したクリームハンダ印刷機(注2)の新製品「YRP10」の開発。(産業用ロボット)・高い動作性能とコストパフォーマンスを両立させ、市場需要の高いクリーン度ISO Class4(ISO14644-1)(注3)を満たす、クリーンルーム内での自動化作業に最適な新たなクリーンスカラロボット「YK-XECシリーズ」の開発。 注2:微細なハンダ粒子と粘性流体フラックス&バインダを練ったクリーム状のハンダ製品をスキージ(ヘラのよ うな道具)でプリント基板の上に塗布する装置。リフロー硬化炉で加熱することでハンダが溶けて表面実装 方式の電子部品をプリント基板に接合する。 注3:ISO規格では、1m³あたりに含まれる粒径0.1μm以上の粒子の数でクラス分けしており、ISO Class4の場合、 測定粒径0.1μmで上限濃度10,000個/m³。 その他ゴルフカー、発電機、汎用エンジン、除雪機当連結会計年度の研究開発費:49億円 主な成果は以下のとおりです。(ゴルフカー)・公道用電動カートを使った移動が、「健康促進に寄与」する検証を目的とした千葉大学予防医学センターとの共同研究において、2023年7月、公道電動カート導入5カ月後の健康増進効果を確認。引き続き、2023年度内に導入1年後の効果を検証予定。・レベル4(注4)の自動運転装置を使用する自動運転車両の道路交通法に基づく特定自動運行を、国内で初めて認可の取得。 注4:レベル4の自動運転は特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全て を代替する状態。
FY2022|2,418 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目指しています。その実現のために、「新しく独創性ある発想・発信」「お客様の悦び・信頼感を得る技術」「洗練された躍動感を表現する魅力あるデザイン」「お客様と生涯にわたり結びつく力」を目指す「ヤマハ発動機らしいモノ創り」に挑戦し続け、人間の論理と感性を織り合わせる技術により、個性的かつ高品質な製品・サービスを提供します。当社は、こうした「ヤマハ発動機らしさ」が「ヤマハ」ブランドとして様々なステークホルダーの皆様に認識され、生涯にわたって当社の製品・サービスを選んでいただけるよう、努力を続けることが当社の持続的な成長を実現するとともに中長期的な企業価値を高めるものと考えます。当社は、2030年を見据えた長期ビジョンならびに2022年からの3ヵ年における中期経営計画において、サステナビリティと企業価値向上の両立を実現するための施策の取組みを行っています。コア事業の稼ぐ力を高め、サステナブルな社会に貢献する新規・成長事業への研究開発投資の拡大、多様なエネルギー源に対応したパワートレインの開発を推進し、デジタル技術の活用と共創の加速によりヤマハらしい新価値創造を進めてまいります。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,052億円となりました。各セグメントの主要な製品及びサービス、セグメントごとの研究開発費及び研究開発活動の成果は、次のとおりです。 ランドモビリティ二輪車、中間部品、海外生産用部品、四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、スノーモビル、電動アシスト自転車、電動車いす、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント当連結会計年度の研究開発費:778億円 主な成果は以下のとおりです。(二輪車)・二輪車の安定性に寄与し、軽快性の向上に貢献する新たなライダー支援技術、ステアリングサポートシステム「Electric Power Steering(EPS)」の開発。・ミリ波レーダー連携UBS(ユニファイドブレーキシステム)、アダプティブクルーズコントロールなどを搭載し、さらに電子制御サスペンションも連動させ、ライダーに負担の少ないフィーリングを実現した「TRACER9 GT+」の開発。・原付二種クラスEVや急速充電の市場受容性を探ることを目的に行い、車両固定式バッテリー搭載の出力8.1kWクラス電動スクーター「E01(イーゼロワン)」の実証実験を日本国内にて実施。(電動アシスト自転車)・新モデル「WABASH RT(ワバッシュ アールティー)」、「CROSSCORE RC(クロスコア アールシー)」の開発。従来ユニット比約100gの軽量化を果たし、上質なアシストを提供するドライブユニット「PWseries ST」を初めてスポーツ電動アシスト自転車(eBike)「YPJシリーズ」として採用。 マリン船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船当連結会計年度の研究開発費:157億円 主な成果は以下のとおりです。(船外機)・従来のV型8気筒、排気量5,559cm³のエンジンをベースに新設計し、新たな充電システムによる優れた電力供給能力、独自の新機能「TotalTilt®」によるチルト機構の操作性向上など、利便性と快適性を追求した、当社最大馬力となる450馬力の4ストローク船外機「F450A」の開発。(ボート)・新たに次世代ボート制御システム「ヘルムマスターEX(HELM MASTER EX)」を採用、定点保持機能「セットポイント」に新たに「フィッシュポイント」と「ドリフトポイント」が加わり、船外機を自動制御してポイントを維持、または船首を特定の方位に維持することが可能となった、快適で楽しいボートライフを提供するプレジャーボート「SR330」、「YFR-27HMEX」、「S-QUALO」の開発。(プール)・FRP(繊維強化プラスチック)技術で社会課題の解決に対する取り組みとして、静粛空間の実現と、生産コストの低減を両立するカプセルホテル用 「FRP製カプセルユニット」の、株式会社ナインアワーズとの共同開発。 ロボティクスサーフェスマウンター、半導体製造装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター当連結会計年度の研究開発費:91億円 主な成果は以下のとおりです。(産業用ロボット)・モジュール構造とリニアモータによる高速ダイレクト駆動が特長の搬送システム、リニアコンベアモジュール「LCMR200」の最大可搬質量を30kgに倍増させ、トラバースユニットとの組み合わせで自由度の高い搬送システムを構築。(産業用無人ヘリコプター)・有効積載量(ペイロード)最大50kg(注)を実現(従来モデル比で15kg向上)し、運搬に関わる機能・性能を強化した運搬専用機の開発。・農業用途に自動飛行機能を追加し、散布作業の効率化や操縦者の負担軽減に寄与する次世代の産業用無人ヘリコプター「FAZER R AP(フェザー アール エーピー)」の開発。・従来機との比較で収納時約1/2サイズの縮小を実現させ、自動飛行機能を標準搭載し、高い飛行安定性を実現した産業用マルチローター「YMR-II(ワイエムアール・ツー)」の開発。 注:有効積載量(ペイロード)は、天候や気象条件、標高等によって異なる。 その他ゴルフカー、発電機、汎用エンジン、除雪機当連結会計年度の研究開発費:27億円 主な成果は以下のとおりです。(ゴルフカー)・当社と株式会社ティアフォーが設立した合弁会社「株式会社eve autonomy(イヴ オートノミー)」が手掛ける、搬送の自動化ニーズへの対応を目的に新規開発された、EV車両による自動搬送サービス「eve auto」を本格始動。
FY2021|2,358 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目指しています。その実現のために、「新しく独創性ある発想・発信」「お客様の悦び・信頼感を得る技術」「洗練された躍動感を表現する魅力あるデザイン」「お客様と生涯にわたり結びつく力」を目指す「ヤマハ発動機らしいモノ創り」に挑戦し続け、人間の論理と感性を織り合わせる技術により、個性的かつ高品質な製品・サービスを提供します。当社は、こうした「ヤマハ発動機らしさ」が「ヤマハ」ブランドとして様々なステークホルダーの皆様に認識され、生涯にわたって当社の製品・サービスを選んでいただけるよう、努力を続けることが当社の持続的な成長を実現するとともに中長期的な企業価値を高めるものと考えます。当社は、2030年を見据えた長期ビジョンならびに2022年からの3ヵ年における中期経営計画において、サステナビリティと企業価値向上の両立を実現するための施策の取組みを行っています。コア事業の稼ぐ力を高め、サステナブルな社会に貢献する新規・成長事業への研究開発投資の拡大、多様なエネルギー源に対応したパワートレインの開発を推進し、デジタル技術の活用と共創の加速によりヤマハらしい新価値創造を進めてまいります。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、953億円となりました。各セグメントの主要な製品及びサービス、セグメントごとの研究開発費及び研究開発活動の成果は、次のとおりです。 ランドモビリティ二輪車、中間部品、海外生産用部品、四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、スノーモビル、電動アシスト自転車、電動車いす、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント当連結会計年度の研究開発費:704億円 主な成果は以下のとおりです。(二輪車)・中期経営計画で掲げた成長戦略の一つとして「ひろがるモビリティの世界」を推進する技術の一つであるコネクテッド機能を搭載し、スタイリングを一新したオートマチックスポーツ「TMAX Tech MAX」および「TMAX」の開発。・エンジン・車体ともに刷新することで大幅に進化させながら、随所に軽量化技術を織り込み、従来モデル比で約4kg軽量に仕上げたロードスポーツモデル「MT-09 ABS」の開発。(電動アシスト自転車)・初めて電動アシスト自転車を利用する方向けに、必要機能を見直すことで高いコストパフォーマンスを実現した電動アシスト自転車「PAS Cheer」の開発。 (電動車いす)・東京モーターショー2019などに出展した、1人乗り低速モビリティのコンセプトモデル「YNF-01」をベースに、実用性を高めた公道での使用も可能な新しいコンセプトの電動車両「NeEMO」の実証実験を開始。(自動車用エンジン)・ハイパーEVなど高出力帯モビリティへの搭載を想定した最大出力350kWクラス(動作電圧800V)の電動モーターユニットの試作開発受託。 マリン船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船当連結会計年度の研究開発費:138億円 主な成果は以下のとおりです。(船外機)・電動推進ユニットとステアリングシステムなどを統合した新しい操船システム「HARMO (ハルモ)」(注1)の先行受注を開始。(ボート)・新たな船型を採用しながら全長、全幅、水線長のスケールアップを行い、ピッチング時の衝撃緩和、ドライネス、保針性能など、快適な乗り心地と操船性の向上を高いレベルで実現したプレジャーボート「AX220」の開発。 注1:「HARMO(ハルモ)」:電動モーターを動力とする推進器ユニットと動作を制御するリモートコントロールボックス、直感的な操作を可能とするジョイスティックなどで構成された「次世代操船システムプラットフォーム」を表す。 ロボティクスサーフェスマウンター、半導体製造装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター当連結会計年度の研究開発費:88億円 主な成果は以下のとおりです。(サーフェスマウンター)・幅広い電子部品・半導体パッケージに対するプロセス対応能力の高さを維持しつつ、生産能力と搭載精度を共に50%向上させ、ウエハ供給からのベアチップ搭載速度10,800CPH(注2)、搭載精度±15μmを実現した新製品「i-Cube10(YRH10)」の開発。・高速・高解像度のカメラを搭載した新開発の検査ヘッドや新3Dプロジェクタ、高性能GPUなどの採用により、圧倒的な検査スピードを実現するとともに、狭隣接の極小部品や、これまで難しかった鏡面部品の傷・割れ・欠けなどの検査能力を高めた電子部品実装工場向け3Dハイブリッド光学外観検査装置「YRi-V」の開発。(産業用無人ヘリコプター)・無人航空機が発生する風と農薬の広がりの流体解析により散布時間を30%短縮する新散布装置の開発、ミリ波レーダーを用いた衝突回避機能の開発。・農林水産省のスマート農業技術開発事業を受託し、高いセキュリティ機能を有し、農薬・肥料・種等を効率的に散布できる農業用ドローンの開発に着手。 注2:「CPH(Chip Per Hour)」= 1時間当たりで実行可能な搭載部品の総数。各種条件での処理能力を表す。 その他ゴルフカー、発電機、汎用エンジン、除雪機当連結会計年度の研究開発費:23億円 主な成果は以下のとおりです。(ゴルフカー)・ゴルフカーをベースに新型自動運転EV車両を開発。当社と株式会社ティアフォーが設立した合弁会社「株式会社eve autonomy(イヴ オートノミー)」にて同車両を用いた自動搬送サービス"eve auto"の先行受注を開始。
FY2020|2,992 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目指しています。その実現のために、「新しく独創性ある発想・発信」「お客様の悦び・信頼感を得る技術」「洗練された躍動感を表現する魅力あるデザイン」「お客様と生涯にわたり結びつく力」を目指す「ヤマハ発動機らしいモノ創り」に挑戦し続け、人間の論理と感性を織り合わせる技術により、個性的かつ高品質な製品・サービスを提供します。当社は、こうした「ヤマハ発動機らしさ」が「ヤマハ」ブランドとして様々なステークホルダーの皆様に認識され、生涯にわたって当社の製品・サービスを選んでいただけるよう、努力を続けることが当社の持続的な成長を実現するとともに中長期的な企業価値を高めるものと考えます。当社は、2030年を見据えた長期ビジョンならびに2019年からの3ヵ年における中期経営計画において、持続的成長と企業価値向上を実現するための施策の取組みを行っています。具体的には、ロボティクスを基盤技術として進化させながら(Advancing Robotics)、ヤマハらしい社会問題解決(Rethinking Solution)とモビリティの変革(Transforming Mobility)への取組み等に成長戦略投資を実行し、人々の可能性を拡げ、より良い生活と社会の実現(ART for Human Possibilities)に貢献してまいります。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、940億円となりました。各セグメントの主要な製品及びサービス、セグメントごとの研究開発費及び研究開発活動の成果は、次のとおりです。 ランドモビリティ二輪車、中間部品、海外生産用部品、四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、スノーモビル、電動アシスト自転車、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント当連結会計年度の研究開発費:698億円 主な成果は以下のとおりです。(二輪車)・中期経営計画で掲げた成長戦略の一つとして「ひろがるモビリティの世界」を推進する中核技術の一つである「LMW(注1)」テクノロジーや、パワフルで環境性能に優れる「BLUE CORE(ブルーコア)」エンジンなどにより、日常的な通勤・通学や都市の移動に信頼感と快適性をもたらし、また車両の自立をアシストする「スタンディングアシスト」を当社市販モデルで初採用した新型Leaning Multi Wheel「TRICITY300 ABS」の開発。・エンジン、フレームを刷新し、新技術を活用した軽量ホイール初採用など軽量化技術を織り込み、従来モデル比で約4kg軽量化、燃費9%(注2)改善を実現、フルモデルチェンジしたロードスポーツ「MT-09 ABS」の開発。(レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル)・中期経営計画で示したROVプラットフォームを採用し、当社レクリエーショナルカテゴリー初となる1,000ccエンジンを搭載した2人乗り、4人乗りの「Wolverine RMAX 1000」の開発。(電動アシスト自転車)・モーターサイクル開発の知見を注入し、オフロードでの走行性能を追求した、スポーツ電動アシスト自転車「YPJシリーズ」のフラッグシップモデル「YPJ-MT Pro」の開発。 注1:「LMW」=Leaning Multi Wheel。モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の車両の総称注2:欧州公表値計算 マリン船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船当連結会計年度の研究開発費:137億円 主な成果は以下のとおりです。(船外機)・電動モーターを動力とする推進器ユニットと動作を制御するリモートコントロールボックス、直感的な操作を可能とするジョイスティックなどで構成された、次世代操船システムプラットフォーム「HARMO (ハルモ)」の実証運航を北海道小樽市の小樽運河クルーズにて実施。(ウォータービークル)・当社スタンドアップモデルとして初の4ストロークエンジンを採用したほか、ハンドルの位置を3段階に調整できるハンドルポール、ユーザーの技量などによってエンジン出力を抑制できる「Lモード」などを装備し、30年ぶりにフルモデルチェンジした一人乗りスタンドアップモデル「MJ-SuperJet」の開発。 ロボティクスサーフェスマウンター、半導体製造装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター当連結会計年度の研究開発費:78億円 主な成果は以下のとおりです。(サーフェスマウンター)・次世代型マウンタープラットフォームに、新型高速フィーダーとの組み合わせでクラス世界最速(最適条件時)(注3)115,000CPH(注4)の搭載能力を実現した新開発高速汎用ロータリー型(RMヘッド)と、高速性と高い汎用性を兼ね備えた新設計インライン型(HMヘッド)の2種類のヘッドを採用したプレミアム高効率モジュラー「YRM20」の開発。(産業用ロボット)・新たに搭載したブロブサーチ(注5)機能により、食品、衣料品などの不定形物のピッキング、有無検査、多数ワークの高速カウントなどに対応し、また従来機種比最大45%のサーチ時間短縮を可能としたビジョンシステム「RCXiVY2+」の開発。・現行機種「LCM-X」の高精度・狭ピッチといった特徴は継承しつつ、モジュールの構造を全面的に見直しすることで剛性を大幅に高め、異物などの侵入や電気的ノイズなど環境に対する耐性も同時に向上、また新開発の循環ユニットと組み合わせることで設置時の精度調整が容易になったリニアコンベアモジュール「LCMR200」の開発。(産業用無人ヘリコプター)・自動散布(オートパイロット)による省力化、専用ソフト「agFMS(注6)」による簡単なルート作成を通じた効率化、高精度ルート追従による作業性向上など「自動機」ならではの機能・性能を備えた農業用マルチローター「YMR-08AP」の開発。 注3:2ビーム2ヘッドクラスの表面実装機における最適条件下での搭載能力(CPH)比較。2020年1月10日当社調べ注4:「CPH(Chip Per Hour)」= 単位時間当たりで実行可能な搭載部品の総数。各種条件での処理能力を示す 注5:カメラで読み取った濃淡のあるグレー画像を、ある閾値(しきい値)を基準として白と黒の2階調に変換する 「2値化処理」を行い、塊の有無や数、面積などを検出するサーチ手法注6:「agFMS」= Agriculture flight management systemの略。農業に特化したアプリケーションを指す その他ゴルフカー、発電機、汎用エンジン、除雪機、電動車いす当連結会計年度の研究開発費:27億円 主な成果は以下のとおりです。(発電機)・既存モデルと同等の連続運転時間を維持しながら、定格出力を従来の850VAから900VAに向上、またオプションの並列運転ケーブルで2台をつなぐ並列運転機能により最大1,800VAを供給可能とし、非常用電源としての利便性を高めた、手軽に扱えるカセットボンベを燃料とするインバータ発電機「EF900iSGB2」の開発。
FY2019|2,856 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目指しています。その実現のために、「新しく独創性ある発想・発信」「お客様の悦び・信頼感を得る技術」「洗練された躍動感を表現する魅力あるデザイン」「お客様と生涯にわたり結びつく力」を目指す「ヤマハ発動機らしいモノ創り」に挑戦し続け、人間の論理と感性を織り合わせる技術により、個性的かつ高品質な製品・サービスを提供します。当社は、こうした「ヤマハ発動機らしさ」が「ヤマハ」ブランドとして様々なステークホルダーの皆様に認識され、生涯にわたって当社の製品・サービスを選んでいただけるよう、努力を続けることが当社の持続的な成長を実現するとともに中長期的な企業価値を高めるものと考えます。当社は、2030年を見据えた長期ビジョンならびに2019年からの3ヵ年における中期経営計画において、持続的成長と企業価値向上を実現するための施策の取組みを行っています。具体的には、ロボティクスを基盤技術として進化させながら(Advancing Robotics)、ヤマハらしい社会問題解決(Rethinking Solution)とモビリティの変革(Transforming Mobility)への取組み等に成長戦略投資を実行し、人々の可能性を拡げ、より良い生活と社会の実現(ART for Human Possibilities)に貢献してまいります。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,020億円となりました。各セグメントの主要な製品及びサービス、セグメントごとの研究開発費及び研究開発活動の成果は、次のとおりです。 ランドモビリティ二輪車、中間部品、海外生産用部品、四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル、スノーモビル、電動アシスト自転車当連結会計年度の研究開発費:742億円 主な成果は以下のとおりです。(二輪車)・「走りの楽しさ」と「燃費・環境性能」の両立を高次元で具現化する「BLUE CORE(ブルーコア)」エンジンを搭載し、快適な走りを支えるABS-1ch採用フロントブレーキなどを織り込んだインド市場向けスポーツモデル「FZ-FI」の開発。・Gogoroエナジーネットワーク社により台湾国内1,500カ所以上に設置されたバッテリー交換ステーション「GoStation®」を利用できる「EC-05」の、Gogoro Inc.との共同開発。当製品は、2050年までに自社製品からのCO2排出量を2010年比で50%削減という課題を解決するための電動製品戦略に沿った、中期経営計画(2019年~2021年)における最初の製品。(電動アシスト自転車)・新アシスト制御を採用し、乗り心地(アシストフィーリング)や利便性を向上した電動アシスト自転車「PAS With(パス ウィズ)」シリーズ2020年モデルの開発。新アシスト制御では、走行中にスイッチ操作することなく状況に合わせて賢く制御する「スマートパワーモード」を搭載。 マリン船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船当連結会計年度の研究開発費:141億円 主な成果は以下のとおりです。(船外機)・卓越した始動性能を実現し、性能及び扱いやすさや操作性を向上させた上、環境対応の面でもクリーン排気を実現した、20馬力クラスの船外機「F20G」の開発。(ボート)・定められた規格の中で、剛性と慣性モーメントのバランスを最適化し、耐久性と操縦性を両立させた、レース用小型ヨット「YAMAHA 470 CPH」の開発と、より高いパフォーマンスを発揮するヨット及びボートを開発するための、IoTの活用による開発基盤の構築。 (漁船・和船)・船首形状や壁面形状の見直しにより従来のシリーズ最大モデルに比べて約120%の有効デッキスペースを確保して最大50名の定員を実現し、水面から床の高さを確保して漁業や養殖業の作業船に求められる積載量を大幅に向上させた「W-43AF」の開発。 ロボティクスサーフェスマウンター、半導体製造装置、産業用ロボット、産業用無人ヘリコプター当連結会計年度の研究開発費:71億円 主な成果は以下のとおりです。(産業用ロボット)・今後ますます進む表面実装工程の無人化・自動化要求に応える為、自動プログラム切替やPSC(Print Stability Control)システムによる印刷安定制御といった機能に加え、新機能の「バックアップピン自動交換」「マスク自動交換」「ハンダ自動移載」を追加搭載することで、段取り替えの全自動化を実現できる「YSP10」の開発。・高い性能と使い勝手の良さによりベストセラーとなった多軸ロボットコントローラ「RCX340」の2軸モデルで、「RCX340」の高度な機能性と柔軟な拡張性を継承し、予知保全情報のリアルタイム出力を新たに搭載したことで「止まらない生産ライン」の実現に貢献する「RCX320」の開発。(産業用無人ヘリコプター)・姿勢制御装置と速度制御装置が開発されたことで無人ヘリコプターの操縦安定性が高まり、初心者でも安心して散布作業ができるようになったことに対し、「平成31年度(2019年度)科学技術分野における文部科学大臣表彰」の「科学技術賞(開発部門)」を受賞。・スマート農業分野の取り組みとして、農業用マルチローター「YMR-08」や産業用無人ヘリコプターによる農薬散布・施肥作業のデータ管理や運行管理を簡単に行えるソフトウェア・サービス「Yamaha Motor Smart Agriculture Platform」を開発。農業分野の少人化・自動化へのニーズに応えることを目指す。 なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(企業結合等関係)」に記載のとおり、株式会社新川及びアピックヤマダ株式会社との事業統合を行っており、両社の研究開発部門は当社ロボティクスセグメントの研究開発部門の一部として、引き続き半導体製造装置に係る研究開発活動に取り組んでおります。 その他ゴルフカー、発電機、汎用エンジン、除雪機、自動車用エンジン、自動車用コンポーネント、電動車いす当連結会計年度の研究開発費:66億円 主な成果は以下のとおりです。(細胞ハンドリング装置)・新薬開発(創薬)や抗がん剤の効果を検査する際などに高速・高精度で細胞(塊)を取り扱う「CELL HANDLER(セルハンドラー)」に関して、より高度なイメージング解析を可能にする倍率10倍での細胞自動認識機能、波長(色)毎の蛍光検出最適化機能、解析により得られた種々の細胞パラメーターに基づく細胞選択を可能にするヒストグラムセレクション機能、より大きな細胞塊や接着細胞のピッキングを可能にする専用ノズルやスクラッチ機能などの、新機能の開発と搭載。
FY2018|4,876 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、世界の人々に新たな感動と豊かな生活を提供することを目指しています。その実現のために、「新しく独創性ある発想・発信」「お客様の悦び・信頼感を得る技術」「洗練された躍動感を表現する魅力あるデザイン」「お客様と生涯にわたり結びつく力」を目指す「ヤマハ発動機らしいモノ創り」に挑戦し続け、人間の論理と感性を織り合わせる技術により、個性的かつ高品質な製品・サービスを提供します。当社グループは、こうした「ヤマハ発動機らしさ」が「ヤマハ」ブランドとして様々なステークホルダーの皆様に認識され、生涯にわたって当社の製品・サービスを選んでいただけるよう、努力を続けることが当社の持続的な成長を実現するとともに中長期的な企業価値を高めるものと考えます。当社グループは、2030年を見据えた長期ビジョンならびに2019年からの3ヵ年における中期経営計画において、持続的成長と企業価値向上を実現するための施策に取り組んでおります。具体的には、ロボティクスを基盤技術として進化させながら(Advancing Robotics)、ヤマハらしい社会問題解決(Rethinking Solution)とモビリティの変革(Transforming Mobility)への取組み等に成長戦略投資を実行し、人々の可能性を拡げ、より良い生活と社会の実現(ART for Human Possibilities)に貢献してまいります。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、1,028億円となりました。セグメントごとの研究開発費及び研究開発活動の成果は次のとおりです。 〔二輪車〕当連結会計年度の研究開発費は693億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・燃費に貢献する「ストップ&スタートシステム」、可変バルブシステムを搭載した水冷4ストローク「BLUE CORE(ブルーコア)」エンジン、LEDヘッドライト、フルデジタルメーターなどの充実したフィーチャーを特徴とし、インドネシアで拡大するプレミアムスクーター市場におけるエントリーモデルとして投入した125cm3スクーター「LEXi(レキシィ)」「LEXi-S(レキシィエス)」の開発。・始動用動力と発電を兼ね、静かな始動性を実現するとともに発電ロスを低減する「SMART MOTOR GENERATOR(スマートモータージェネレーター)」、シート開閉の手間を省くフロント給油口、上質感と先進性を合わせもつ液晶メーターなどを特徴とする、インドネシアの二輪車市場の8割以上を占めるスクーター市場において、入門である「ベーシック」から中間の「スタンダード」へとステップアップを図るお父さん世代をターゲットにした、「Free Go (フリーゴー)」の開発。・中期経営計画で掲げた成長戦略の一つとして「ひろがるモビリティの世界」を推進する中核技術の一つである「LMW(注1)」コミューターで、旋回時の優れた安定感をはじめとする「LMW」の特長と、300cm3エンジンの組み合わせで、スポーティかつ快適な平日のコミューティング、週末のファンライディングを提案する「3CT」の開発。・停止状態からの発進時に最大約3秒間、スロットル操作に応じてスタータージェネレーターがモーターとして機能し、エンジンのトルクを補助する「HYBRID System(ハイブリッドシステム)」を備える「SMART MOTOR GENERATOR(スマートモータージェネレーター)」の他、先進的な空間を演出するカラーTFT液晶メーターなどを装備した、新型「NOZZA GRANDE(ノザグランデ)」の開発。 注1:「LMW」=Leaning Multi Wheel。モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の車両の総称 〔マリン〕船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は135億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・300馬力船外機のカウンターローテーション(注2)対応モデルで、今後、海外市場のみならず国内市場においても見込まれる船外機搭載艇の大型化、それに伴う高出力船外機の2基掛け需要に対応するための4ストローク船外機、「FL300B」の開発。・2基の船外機を自動制御してポジションを維持する「FISHPOINT(フィッシュポイント)」、船首を特定方向に維持したまま船を流すことができる「DRIFTPOINT(ドリフトポイント)」、位置と方位を設定し自船位置を維持する「STAYPOINT(ステイポイント)」の3種のモードを有し、幅広い場面に応じて船長の操船をサポートする定点保持機能「SETPOINT(セットポイント)」を装備したスポーツクルーザー 「SR320FB」の開発。・ジョイスティックによる操船が可能な「HELM MASTER(ヘルムマスター)」、7インチのタッチスクリーンカラーディスプレイ「CL7」に対応し、ケーブルや油圧装置を廃した「内蔵型電動ステアリングシステム」により、軽快なレスポンスを発揮する「電動ステアリング」を初めて導入、高い利便性を提供する当社最大馬力モデル船外機「F425A/FL425A」の開発。・ウォータービークルとして初の採用となるタッチセンサー付の4.3インチカラー液晶マルチファンクションメーターやダッシュボード周辺の機能をカスタマイズできる「マルチマウントシステム」を装備するなど、走行性能の向上だけでなく、ラグジュアリーモデルにふさわしい快適性、利便性を追求した、「MJ-FX Cruiser SVHO」の開発。 注2:カウンターローテーション= 標準の右回転モデルと合わせて左回転モデルを搭載することにより、操船負荷が軽減し、安定した走行性能、加速性能が得られます。 〔特機〕四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV)、ゴルフカー、スノーモビル、発電機、汎用エンジン等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は103億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・静粛性と低振動、力強い低速トルクと素直なレスポンスなど優れたオフロード走破性を両立した2気筒847cm3エンジン、タイトでテクニカルな走行環境に最適なコンパクトかつ軽量な車体、片手で操作できるテールゲートを備えた大容量のリアベッド(荷台)などを特徴とし、オフロードナビゲーションシステムなどのアクセサリーを「Wolverine(ウルヴァリン)シリーズ」で共有化できるようにした、2人乗りレクリエーショナルROV「Wolverine X2 (ウルヴァリン エックスツー)」の開発。・同一のプラットフォームに、ガソリンエンジンとバッテリーモーターの2種類の駆動方式と、積載容量200ポンドと400ポンドの2種類の荷台構成を用意し、ゴルフ場やレジャー施設などの施設管理用として幅広く活躍するユーティリティビークル(ランドカー)、「UMAX(ユーマックス)」の開発。・パワーアップした高性能小型79cm3OHVエンジンに、高効率低ノイズコントローラー、小型高出力発電体を組み合わせて出力性能を大幅に向上し、始動性、操作性、メンテナンス性を向上させるフィーチャーも装備した、持ち運び易さも考慮した斬新なスタイリッシュボディデザインの定格1800Wインバーター発電機「EF1800iS」の開発。 〔産業用機械・ロボット〕サーフェスマウンター(注3)、産業用ロボット等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は48億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・新型ヘッドの採用や基板搬送シーケンスの改善、大型基板搬送時の装置内バッファサイズの拡大などにより生産性を向上し、従来比約20%アップとなる90,000CPH(CPH=Chip Per Hour:単位時間当たりで実行可能な搭載部品の総数)の搭載能力を実現した、「Σ-G5SⅡ」の開発。 ・自動段取り切り替えやハンダ位置のずれ自動調整、ディスペンサーの塗布検査データの自動変換など、実装設備のフルラインナップメーカーである強みを活かしてマシン間の連携が迅速に行えるようにした、プリント基板に印刷されたクリームハンダの印刷状態を検査する当社初のハンダ印刷検査装置(SPI:Solder Paste Inspection)「YSi-SP」の開発。・幅広い生産形態に柔軟かつ効率良く対応可能な汎用性と、クラス世界最速95,000CPHの搭載能力を両立した万能型表面実装機の新製品「Z:LEX(ジーレックス) YSM20R」の開発。コストや時間のロスを省きマシン稼働率を更に向上させることも可能とする、専用オプションの無停止パレット交換ATS(Auto Tray Sequencer、トレー自体をダイレクトにマウンターに供給する装置)「sATS30NS」をはじめ、当社他機種でもオプション設定のある独自技術による新型ALF(Auto Loading Feeder、自動補給機能)やノンストップフィーダー一括交換システムも用意。・最大1,500本のリールの収納ができ、一度に最大33本のリールの一括出し入れが可能なストレージシステムで、IoT/M2M統合システム「INTELLIGENT FACTORY(インテリジェントファクトリー)」による実装ラインとの連携により、補給が必要となる実装部品を最適タイミングで自動的に事前出庫して一括供給することで、作業者の負担を大幅に削減するとともに部品供給遅れによる生産中断を防止できるインテリジェントSMD(Surface Mount Device、表面実装部品)ストレージシステム、「YST15」の開発。・蛍光イメージングや画像を用いた高度な細胞選択機能を搭載し、従来の細胞塊用専用容器に加えて、種々の市販品細胞容器に対応できるようになり、iPS細胞やトランスフェクション細胞、ゲル中で培養した細胞(塊)のダイレクトピッキングなど、幅広いピッキングアプリケーションを実現した、「CELL HANDLER(セルハンドラー)」の開発と、海外販売活動開始。 注3:サーフェスマウンター= エレクトロニクス製品に組み込まれる電子回路基板に、各種の電子部品を搭載する生産設備 〔その他〕電動アシスト自転車、自動車用エンジン、産業用無人ヘリコプター、電動車いす等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費の合計額は48億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・スポーツ自転車に適したドライブユニット「PW-X」「PWseries SE」や、大容量リチウムイオンバッテリー、ディスクブレーキなど、それぞれのモデル特性に合わせた新機能やパーツを採用し、これまでにない新感覚の走り心地を提供する「YPJ」シリーズ4モデル(YPJ-XC/ER/EC/TC)の開発。 ・通勤や街乗りなどのシーンで使いやすい上質感のあるデザインを備え、コンパクトモデルでは初となる内装5段変速やオンロードでの走行性を重視したタイヤを採用し、24型モデルでありながら本格的な走行を実現させた、「PAS CITY-V」の開発。 ・2019年度からの本格的な事業化を目指すこととなった、産業用無人ヘリコプターを用いた工事用資機材の運搬事業について、九州電力株式会社の協力のもと行った実証実験。・冒険心をかき立てるオフロードテイストのデザインを採用し、ROVや4輪バギーなどで培った技術やノウハウを凝縮した走破性を実現した、新しい低速モビリティのコンセプトモデル「YNF(Yamaha Next Field)-01」の制作と「第45回 国際福祉機器展 H.C.R.2018」への出展。
FY2017|5,073 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、その実現のために「モノ創りで輝き・存在感を発揮し続ける会社」として成長を続けるとともに、変化するお客様の夢を追求しています。信頼性に裏打ちされた心からの楽しさと、人を惹きつける洗練された個性を、先駆的で独創的な発想で実現する事をヤマハらしい技術開発と考え、その「ヤマハらしさ」を具現化した商品・技術を生み出していく事をミッションとしています。「豊かな生活」「楽しい移動」「人・社会・地球にやさしい知的技術」という3つの領域への挑戦を続け、パワーソース、車体・艇体・機体、それらの最適制御技術を進化させながらイノベーションによって独創的な提案を行い、高性能・軽量・低燃費・コンパクトなどのコア技術を追求しながら論理と感性を紡いだ「モノ」で具現化し、デザインの個性を大事にしてさらにお客様を魅了する形・質感・艶をつくり込むために積極的な研究開発活動を行っています。 また、ヤマハらしい「モノ」を届けることにより世界各地のお客さまと強く結び付くことを目指し、当社を中心にグローバルな研究開発体制を構築して、国内、海外関係会社との密接な連携のもとで研究開発活動を推進しています。更には成長戦略を進めていく中でこれまでの「種まき」が具体化しつつあり、中でも既存領域のロボティクス・産業用ヘリコプターから新領域の探索を進める中で出てきたメディカル機器・ドローンについては、事業として生まれつつあります。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、992億円となりました。セグメントごとの研究開発費及び研究開発活動の成果は次のとおりです。 〔二輪車〕当連結会計年度の研究開発費は665億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・インド市場でのさらなる販売拡大を目指し、走りの楽しさと燃費・環境性能の両立を具現化する“BLUE CORE(ブルーコア)”の 250cc新エンジンの搭載、軽量ボディ、先進性をアピールするLEDヘッドライト及びLCDメーターなどを特徴とした、新製品「FZ25」の開発・ビッグスクーターへと繋がるスポーティスクーターカテゴリーをアセアン地域に構築することを目指し、“BLUE CORE”エンジンに静かな始動性と発電ロス低減を実現する当社初のスマート・モーター・ジェネレーターを織り込んだスクーター「GDR155」の開発・初のアフリカ向け戦略車として、空冷4ストロークの“BLUE CORE”110ccエンジンを搭載し、徹底した現地調査のもと各国の交通環境や業務用途に配慮し、優れた燃費、タンデム時でも快適なフラットシートやボード型タンデムフットレスト、積載性に優れたリアキャリアなど、高い実用性を持った次世代ベーシックストリートモデル「CRUX Rev(クラックス レヴ)」の開発・“Master of Scooter(マスターオブスクーター)”をコンセプトに、当社スクーター初の電子制御スロットルや新設計の軽量アルミフレーム、リンク式リアサスペンションなどの採用で走行性能を高め、水冷・直列2気筒530ccエンジンを搭載したオートマチックスポーツコミューター「TMAX530」の開発・“信頼性と走りの楽しさを備え、より快適に長距離ツーリングを楽しめるモデル”を望む近年の市場の声を反映し、ヤマハ株式会社と共同で作り込みを行ったオーディオシステムを装備する情報システム“インフォテイメント”、上質な仕立てとダイナミックなパワーを融合させたボディデザイン、鼓動感を楽しめるYCC-T(電子制御スロットル)搭載の新エンジン、駐車時に便利な電動前後駆動装置 “SURE-PARK”(市販車世界初・当社調べ)などを備えた、空冷Vツイン1,854ccエンジン搭載のクルーザーカテゴリーにおけるフラッグシップモデル「StarVenture(スターベンチャー)」の開発 ・インドネシア最大需要カテゴリーの低価格スクーターの販売拡大を目指して、現行スクーター「MIO(ミオ)」をプラットフォーム展開し、定評の“BLUE CORE”エンジンなどを継承するとともに、スリムなフロントパネルや優雅なボディデザイン、余裕ある足元スペースと布地調内装などを採用した、小柄な女性にも扱いやすい「MIO S」の開発・走行環境変化の影響を受けにくく、旋回時の高い安定感を生み出すリーニングマルチホイール(LMW)テクノロジーに、その基本性能を高める“新ステアリング機構”を加え、安定感に支えられた走行性、余裕ある乗り味、斬新なスタイルなどを備えた、847cc水冷・直列3気筒エンジン搭載の、当社の成長戦略のひとつ“ひろがるモビリティの世界”を推進する「NIKEN(ナイケン)」の開発 〔マリン〕船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は131億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・世界的に需要が高い100馬力前後のカテゴリーに向け、新世代の4ストローク直列4気筒エンジンをベースに、オフセットクランクシャフトの採用など、軽量・コンパクト設計を徹底し、これまで重量バランス等により搭載出来なかったボートへの搭載を可能として、用途の幅を広げるとともに燃費向上も実現しながら、環境規制対応では世界で最も厳しいと言われている、米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)の温室効果ガス規制2008年度基準における、最高基準値(スリースター)をクリアした、4ストロークの90馬力船外機「F90C」、125馬力の「F125A」、及び80馬力の「F80D」の開発・革新的な減速・後進システム「RiDE」の搭載と超軽量素材「NanoXcel2(ナノエクセル2)」を採用し、クルーザーとしての走行性能と快適性を追求した「MJ-FX Cruiser SVHO」をベースに、マリンジェットの遊びの可能性を広げる各種装備品をパッケージ化した、ウォータービークルのバリエーションモデル「MJ-FX Limited SVHO」の開発・釣りやすさを追求したデッキスペースとレイアウト、釣り機能性を高める各種装備、深めのデッドライズ(船底勾配)等によりスピード性と凌波性、乗り心地などを高次元で実現した艇体、VOLVO社製ディーゼルエンジンを採用した、ディーゼルインボード仕様のフィッシングボート「DFR-33」の開発・多様な電子機器との接続を可能にすることで、これまで複数のメーターやモニターが並んでいた煩雑なダッシュパネルをシンプルにまとめ、複数の大型船外機を搭載するボートの操船時に、電子機器の操作や操船の面において利便性を高めることでユーザーに快適性を提供する、タッチスクリーンカラーディスプレイ「CL7」の開発 〔特機〕四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV)、ゴルフカー、スノーモビル、発電機、汎用エンジン等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は106億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・2015年に導入した2人乗りの「Wolverine(ウルヴァリン)」に続く、4人乗りROVの新製品として、優れた静粛性と快適性、パワーを併せ持つ新開発の847cc・2気筒エンジン、スリムでコンパクトな車体と軽快なハンドリング、荷物スペース拡大が可能なシートアレンジ機能などを特徴とした、「Wolverine X4」の開発・業務で長時間使用されるお客様の使い勝手向上を目指し、ステアリング操作の軽快感と軽量感の向上、快適性向上に貢献するEPS(電動パワーステアリング)、優れたハンドリング性能を引き出す新設計スキー、新設計スピードメーター等を採用したスノーモビル「VK Professional II EPS」の開発 〔産業用機械・ロボット〕サーフェスマウンター(※1)、産業用ロボット等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は41億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・ クラス世界最速46,000CPH(※2)の高速性と、小型チップから大型部品まで対応可能な汎用性を両立する理想のコンセプト「1ヘッドソリューション」を追求し、小型・高速・省スペースに部品対応力を兼ね備えたサーフェスマウンターの新製品「YSM10」の開発・ハイエンド・ハイブリッド光学式外観検査装置「YSi-V 12M TypeHS」の後継機として、さらなる高速・高精度化を実現するとともに、16年頃から市場での採用が急激に増えている薄型・高集積のWLCSPやFOWLP(※3)部品に対応可能な検査能力を実現した「YSi-V 12M TypeHS2」の開発・ロボット制御に加え、搬送系制御、周辺入出力制御、HMI(※4)、機器間の通信など、自動化生産ラインにおけるあらゆる要素をひとつに統合し、1台で全てのロボット及び周辺機器を包括的に集中・協調・同期制御ができるFA(ファクトリーオートメーション)統合コントローラ「YHX」シリーズの新製品として、最大255個のモータを含む64台のロボットの制御が行えるホストコントローラユニット「YHX-HCU-HP」の開発 ※1 サーフェスマウンター=エレクトロニクス製品に組み込まれる電子回路基板に、各種の電子部品を搭載 する生産設備※2 1ビーム1ヘッドクラスの表面実装機における最適条件下での搭載能力(CPH)比較 2017年1月10日当社 調べ CPH=チップパーアワー、単位時間当たりで実行可能な搭載部品の総数。各種条件での処理能力を示す※3 WLCSP=ウェーファーレベルチップサイズパッケージ、内部配線の無い半導体の一部が露出したままの、 ほぼ最小となる半導体パッケージ FOWLP=ファンアウトウェーファーレベルパッケージ、半導体チップからの配線を半導体工程で形成する ことでパッケージ基板が不要となり、安く薄くできる※4 HMI=ヒューマンマシンインターフェイス、人間と機械が情報をやり取りするための手段や、そのための 装置やソフトウェアなどの総称 〔その他〕電動アシスト自転車、自動車用エンジン、産業用無人ヘリコプター、電動車いす等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費の合計額は49億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・より多くの方に利用いただけるように、漕ぐ力が弱い方でもアシストが反応するように制御を改良(※5)した上で、ひと漕ぎあたりのアシスト走行距離を従来モデル比最小0.1倍~最大2倍まで実現(※6)。世界初(当社調べ)の電動アシスト片流れ制御(※7)を搭載し、横に傾斜している道でも片流れを抑止して真っ直ぐに走行できるようにした、車いす用電動アシストユニット「JWX-2」と電動アシスト車いす「JWスウィング」の開発・二重反転ローターの特徴を活かした設計と、軽量カーボン製ボディにより、1フライトあたり1ヘクタールの連続散布(平地での連続散布を想定)と、当社産業用無人ヘリコプターに匹敵する散布品質を実現し、農業関係者の求める高品質な散布、使い勝手の良さ、そして高い信頼性といったニーズに応える、2018年販売予定の産業用マルチローター(通称ドローン)のプロトタイプ「YMR-01」の開発・遠隔操作(免許不要)ができ、水田を滑走しながら除草剤を船底から散布する全長約1.6mの無人ボート「WATER STRIDER(ウォーターストライダー)」の開発・サーフェスマウンターの超高速・高精度なピック&プレース技術を応用し、新薬開発(創薬)や抗がん剤の効果を検査する際など、手動では困難であった速度と精度での目的の細胞(塊)(※8)の選択、高密度培養プレートへの移動や撮像、画像情報の取得・データ化といった、薬効を評価する試験工程の一部を担う細胞(塊)のピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLERTM(セルハンドラー)」の開発 ※5 独立行政法人国立病院機構八雲病院、アクティブバランスシーティング研究会代表 西村重男氏と 共同開発※6 福祉技術研究所株式会社 代表取締役 市川洌氏と共同開発※7 国立大学法人東京大学先端エネルギー工学専攻 堀洋一研究室と共同開発※8 単一細胞若しくはその集合体
FY2016|5,365 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、「感動創造企業」を企業目的とし、その実現のために「モノ創りで輝き・存在感を発揮し続ける会社」として成長を続けるとともに、変化するお客様の夢を追求しています。信頼性に裏打ちされた心からの楽しさと、人を惹きつける洗練された個性を、先駆的で独創的な発想で実現する事をヤマハらしい技術開発と考え、その「ヤマハらしさ」を具現化した商品・技術を生み出していく事をミッションとしています。「楽しい移動を創るパーソナルモビリティー」「人・地球・社会にやさしい知的な技術」「豊かな生活を創る」という3つの領域への挑戦を続け、特にエンジン技術、電子制御技術、車体・艇体技術の3つのコア技術を軸に積極的な研究開発活動を行っています。また、ヤマハらしい「モノ」を届けることにより世界各地のお客さまと強く結び付くことを目指し、当社を中心にグローバルな研究開発体制を構築して、国内、海外関係会社との密接な連携のもとで研究開発活動を推進しています。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は、949億円となりました。セグメントごとの研究開発費及び研究開発活動の成果は次のとおりです。 〔二輪車〕当連結会計年度の研究開発費は616億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・当社のスーパースポーツモデルであるRシリーズの一員としてAmerican International Motorcycle Expoで世界初公開した、ABSおよび加速時に後輪タイヤの駆動力を効率よく引き出すTCS(トラクションコントロールシステム)や、高性能サスペンションおよびブレーキパーツ、軽量アルミ製燃料タンク、スリムな新作CFマグネシウムダイキャスト製リアフレームなどを採用し、高いスポーツ性能をさらに進化させた「YZF-R6」の開発・現行の250ccからモデルチェンジをし、グローバル展開を担える製品として、クラス最高レベルの加速性能と優れた環境性能を両立する新設計水冷「BLUE CORE」エンジンを搭載し、スポーティな走りを支える179kg軽量ボディとモーターサイクル型フロントフォーク、快適な運転を支援するABSやTCS、ヘルメットを2個収納できるシート下トランク、キーを取り出すことなくメインスイッチ操作が行えるスマートキーなどを装備し、MAXシリーズのDNAを継承しつつXMAXとしての進化を加えた新デザインの「XMAX 300」の開発・当社の成長戦略を推進するLMW(リーニング・マルチ・ホイール)の第2弾として、2014年4月に当社初の市販マルチホイールコミューターとして導入した排気量125ccの「TRICITY 125」をベースとし、「もっと行動範囲を広げ、所有感を満たすNew Standard City Commuter」をコンセプトに、走りと燃費性能を両立する「BLUE CORE」エンジンと当社独自のLMW機構、剛性をアップした新設計フレームやフラットフットボード面積拡大によるゆったりした乗車ポジション、容量を拡大した23.5L収納トランクやDC電源ソケットを備える蓋付小物入れ、新採用のパーキングブレーキ、高級感を感じさせるLEDヘッドライト&ポジションランプなどを特徴とした「TRICITY 155」の開発・「Street Almighty, Roadster BW'S」をコンセプトに、中高速性能に優れるエンジンや、ゆったりした居住性、オフロードテイストなブラッシュガード、前後ディスクブレーキ、タンデムグリップ付きリアキャリア、幅広オフロード風ブロックタイヤなどSUVテイストが楽しめる走行性とファッション性を高次元でバランスさせた「YW125X ビーウィズ」の開発・ベトナムの20代女性向けの普及価格帯スクーターとして、走りと燃費・環境性能を両立する「BLUE CORE」エンジンを、陶磁器の艶感をイメージしたデザインの軽量ボディに搭載し、上級モデルには信号停車時などにエンジンが自動停止してガソリン消費量を節約する「ストップ&スタートシステム」を採用した125ccスクーターの新製品「Janus」の開発・今後もスクーター販売の伸張が見込まれるインド市場へ向け、10代から20代の男性を中心に人気の現行「Cygnus Ray Z」の次世代モデルとして、現行モデルのコンセプトを受け継ぎながらも、彫が深く力強いフロントマスク、レイヤー感漂う直線ライン、スピーディさと抑揚感あるテールまわりなどをバランスさせトレンドに敏感な若者のニーズに応えるスタイリングが特色の「Cygnus Ray ZR」の開発・インド市場の約6割を占める最大需要領域である100cc~125ccモーターサイクルカテゴリーに向けて、従来モデル比で約13%の燃費向上を実現した新開発の110cc「BLUE CORE」エンジンや、随所に軽量化技術を織り込んだボディによってコストパフォーマンスを高めたストリートモデル「Saluto RX」の開発 〔マリン〕船外機、ウォータービークル、ボート、プール、漁船・和船等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は119億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・徹底した軽量・コンパクト設計を進め、4ストローク船外機としては25馬力クラス最高レベルの軽量化を実現し、環境面では米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)の2008年度規制値、米国環境保護庁(EPA)の2010年度規制値、欧州連合マリンエンジン規制値(EU marine emissions standards)をクリアした「F25G」の開発・日本国内では長さ3m未満の小型ボートに搭載する範囲において小型船舶操縦士免許が不要なことから、主に釣り愛好家の間で需要の高まっている2馬力(最高出力1.5kW未満)のポータブル船外機として、軽量・コンパクト、扱いやすさ、持ち運びのしやすさなどを高次元でバランスさせ、利便性を高めるとともに、振動対応や静粛性にも優れた性能を発揮する「F2B」の開発・当社ウォータービークルのハイパフォーマンス・スポーツモデルとして、軽量化を追求した独自素材「ナノエクセル2」を採用した超軽量の艇体に、スーパーチャージャーを採用したSVHOエンジンを搭載し、また、独自の制御システム「RiDE」など当社の最新技術を注ぎ込んだ、圧倒的な加速性能とスピード性能、旋回性能に優れた「GP1800」の開発・エントリー層にも扱いやすいサイズのハルに、3気筒4ストロークエンジン「TR-1」を搭載し、スポーツライディングやクルージングなど多彩なライディングが楽しめるウォータービークル「EX SERIES」の開発・エンジンに経済性や環境性能、メンテンナンス性、スペース効率などに優位性を発揮する船外機を搭載するとともに、船外機操船制御システム「HELM MASTER」を国内で初めて採用したスポーツクルーザー「SR320FB」の開発・スムーズかつ容易なシフト操作とスロットル操作を可能にする新開発のDBW(DRIVE BY WIRE)リモコンや、高級感あふれるエクステリアさらに本格的なウェイクボードを楽しむことのできる装備を採用したスポーツボートのフラッグシップ「242X E-SERIES」の開発・FRP製船体の周囲にクッション性を高めるDチューブを取り付けたリブボート(FRPとチューブを組み合わせたもの)タイプを採用し、180馬力のマリンジェット専用エンジンと救難艇用に改良したジェット推進機を搭載し、機動力に優れ、スピード性能と波に強い走行性能を発揮する、自然災害や海難における救助活動を目的としたジェット救難艇「RE1800」の開発・作業時と走行時の安定性、積載性の向上を図るとともに、次世代を担う若い漁業従事者にも期待されるスタイリッシュな外観デザインを採用し、有明海で圧倒的な支持を得るDWシリーズのフラッグシップモデルである海苔養殖専用漁船「DW-480-0A」の開発 〔特機〕四輪バギー、レクリエーショナル・オフハイウェイ・ビークル(ROV)、ゴルフカー、スノーモビル、発電機、汎用エンジン等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は105億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・「YXZ1000R」をベースに、モーターサイクルでも装備されているYCC-S(Yamaha Chip Controlled Shift)でクラッチペダル操作を省略し、ハンドルを握ったまま変速操作が可能なパドルシフト採用のクラス初5速スポーツ・シフトマニュアル変速機や、「ドライブ」「リバース」「ニュートラル」のギアチェンジをスムーズに行える電動ギアセレクターなどを装備したROVピュアスポーツモデル「YXZ1000R SS」の開発・新型キャブレターの採用を含めた吸排気系の見直しや、デジタル式点火システムの採用などにより、燃費、排出ガス浄化性を高め、燃料タンクを従来モデルの31Lから44Lへと大容量化したスノーモビル「VK540V」の開発・北米向けを中心とした2人乗りゴルフカーを10年ぶりにモデルチェンジし、エンジン車においては電動車に迫る静粛性を追求した「DRIVE2」の開発・日本国内向け5人乗りエンジンゴルフカーにFI(フューエルインジェクション)を搭載し、環境面への対応と燃費向上につなげた「G30As」及び「G31Aps」の開発・汎用エンジンの最大市場である北米の芝刈り業界への参入を目的とし、外販用ヤマハ製汎用エンジンとしては初となるFI(フューエルインジェクション)と位相クランクを採用した、コンパクトで業界同クラス最大レベルの出力を実現したプロユース向けゼロターン乗用芝刈り機搭載専用のV型二気筒エンジン「MX825V-EFI」の開発 〔産業用機械・ロボット〕サーフェスマウンター(※1)、産業用ロボット等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費は44億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・ロータリーヘッドでありながら同時吸着が可能な新開発の超高速RS(Revolutionary Speed)ヘッドや、新型高速アルゴリズムの採用で制御を高速化したサーボモーターやZSフィーダーなどの相乗効果により、世界最速(※2)となる20万CPHの卓越した搭載速度を可能にした「Z:TA-R YSM40R」の開発・視野全域の高さを一括で3次元撮像する高速プロジェクタの応答性を高めるとともに、画像処理能力を向上させ3次元検査タクトを従来の当社高速タイプである「YSi-V 12M TypeS」比約25%高速化したハイエンド・ハイブリッド光学式外観検査装置 「YSi-V 12M TypeHS」の開発・これまでロボットや周辺機器を制御するために、ロボットごとに必要とされていたコントローラを統合コントローラひとつにまとめ、ワーク搬送やハンドリング、画像認識から周辺機器制御といったシステム全体を包括的に協調、同期制御できる自動化システム「Advanced Robotics Automation Platform」の開発 ※1 サーフェスマウンター:エレクトロニクス製品に組み込まれる電子回路基板に、各種の電子部品を搭載する 生産設備※2 2016年4月当社調べ 〔その他〕電動アシスト自転車、自動車用エンジン、産業用無人ヘリコプター等の研究開発を行っており、当連結会計年度の研究開発費の合計額は65億円となりました。主な成果は以下のとおりです。・公益財団法人「日本自転車競技連盟」からの開発委託を受け、2015年12月に発売した電動アシストロードバイク「YPJ-R」をベースに、ペーサーとしての走行性能を実現する専用設定のドライブユニットやバッテリー、自転車部品を搭載し、時速50kmでの巡航が可能な自転車競技用先導車「YPJ-K」の開発・スポーツ自転車の長所と電動アシスト機能のメリットを融合させたスポーツ自転車ブランド「YPJ」シリーズとして、様々な走行シーンをカバーするギヤ比のワイドレンジ化、リラックスした乗車姿勢をとることのできるフラットバーハンドルとエルゴノミックグリップ、快適性を重視した太めのタイヤなどを装備した電動アシストクロスバイク「YPJ-C」の開発・ワイヤー内蔵型のスタイリッシュなオリジナルデザインアルミフレームや、バッテリーケースの大きさはそのままで8.7Ahから12.3Ahに約40%大容量化した新開発のリチウムイオンバッテリーを採用し、車両重量を軽量化し扱いやすさを向上させた「PAS Kiss mini un」「PAS Babby un」の開発・現行「FAZER」に搭載して定評のある水平対向2気筒・FIエンジンの出力を向上し、また、空力特性の改善によりフライト時のエネルギーロスを低減させ、当社産業用無人ヘリコプター史上最大となる32Lの薬剤を搭載することができる産業用無人ヘリコプター「FAZER R」の開発