7266

今仙電機製作所(7266)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

輸送用機器 自動車・輸送機

事業の概要

  • 自動車部品製造販売
    今仙電機製作所グループは、自動車用のシート機構部品、電装製品、電子製品の製造販売を主力事業としています。これらは自動車の快適性や安全性に不可欠な部品であり、グループ全体の売上の大部分を占める基盤事業です。特に、シート機構は座席の調整機能、電装製品は電気系統、電子製品は制御システムなど、多岐にわたる製品を提供しています。
  • ワイヤーハーネス製造販売
    航空機用や工作機械用のワイヤーハーネス(電線を束ねた部品)の製造販売も行っています。これは自動車部品以外の分野で培った技術力を活かした事業であり、特定の産業機械や航空機といった専門性の高い分野で事業を展開することで、収益源の多様化を図っています。
  • 福祉機器・その他事業
    電動車いす、義手、義足といった福祉機器の製造販売も手掛けています。また、画像・映像処理装置の製造販売や、従業員向けの福利厚生サービスなども提供しており、社会貢献性の高い事業や、グループ内のニーズに応える事業も展開することで、事業ポートフォリオを広げています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 日本事業
    売上高393.34億円、営業損失5.1億円。日本セグメントでは、自動車用のシート機構・電装製品、電子製品の製造販売を当社が手掛けています。また、航空機用・工作機械用ワイヤーハーネス、電動車いす等の福祉機器、画像・映像処理装置といった多岐にわたる事業を展開しており、グループ全体の技術開発拠点としての役割も担っています。
  • 北米事業
    売上高301.79億円、営業利益4.41億円。北米地域では、主に自動車用のシート機構製品と電子製品の製造販売を行っています。イマセン ビュサイラス テクノロジー インクが製造を、イマセン メキシコ テクノロジー エス エー デ シー ブイが販売を担っており、現地での生産・販売体制を構築することで、北米市場のニーズに対応しています。
  • アジア事業
    売上高248.28億円、営業利益4.1億円。アジア地域では、シート機構製品、電装製品、電子製品の製造販売を複数の子会社が手掛けています。フィリピン、中国、タイ、インド、インドネシア、台湾など広範囲にわたる拠点を持ち、アジアの成長市場において自動車部品の供給を強化し、地域ごとの需要に応じた事業展開を行っています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
Japan 地域 393 -5 -1.3%
NorthAmerica 地域 302 4 1.5%
Asia 地域 248 4 1.7%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,221 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社14社及び関連会社2社で構成され、自動車用のシート機構・電装製品及び電子製品の製造販売を主な内容とし、さらにワイヤーハーネス、福祉機器の製造販売等にも事業活動を展開しております。 当グループの事業に関わる位置づけ及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。(1)日本(自動車部品関連事業)シート機構・電装製品及び電子製品……当社が製造販売しております。Mazda Imasen Electric Drive㈱が電子製品の技術開発及び生産技術開発をしております。(ワイヤーハーネス関連事業)航空機用ワイヤーハーネス………………東洋航空電子㈱が製造販売しております。工作機械用ワイヤーハーネス……………㈱岐阜東航電が製造販売しております。 (福祉機器関連事業)電動車いす・義手・義足…………………㈱今仙技術研究所が製造販売しております。無動力歩行支援機…………………………㈱今仙技術研究所が製造販売するほか、当社が製造販売しております。(その他事業)画像・映像処理装置………………………㈱シーマイクロが製造販売を行っております。従業員に対する福利厚生サービス………非連結子会社㈱ナイトが行っております。 (2)北米(自動車部品関連事業)シート機構製品……………イマセン ビュサイラス テクノロジー インクが製造販売し、イマセン メキシコ テクノロジー エス エー デ シー ブイが販売しております。電子製品……………………イマセン メキシコ テクノロジー エス エー デ シー ブイが販売しております。(3)アジア(自動車部品関連事業)シート機構製品……………イマセン フィリピン マニュファクチュアリング コーポレーション、広州今仙電機有限公司、イマセン マニュファクチュアリング(タイランド)カンパニー リミテッド、イマセン マニュファクチュアリング インディア プライベート リミテッド、武漢今仙電機有限公司が製造販売し、ピーティー・イマセン パーツ インドネシアが販売しております。電装製品……………………今仙電機股份有限公司が製造販売しております。電子製品……………………広州今仙電機有限公司が製造販売しており、イマセン マニュファクチュアリング(タイランド)カンパニー リミテッド、武漢今仙電機有限公司が販売しております。 イマセン ランドホールディング コーポレーションは、イマセン フィリピン マニュファクチュアリング コーポレーションの土地保有会社として設立された会社であります。  事業の系統図は次のとおりであります。 (注)※は、連結子会社を表しております。○は、持分法適用会社を表しております。△は、非連結子会社を表しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
特定得意先への依存度が高く、経済状況や為替レートの変動に影響を受けやすい。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
自動車部品の品質管理・保証規格IATF16949:2016認証取得や高効率パワーエレクトロニクス技術開発。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:経済状況の変化 / 為替レートの変動 / 特定得意先への依存
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

今仙電機製作所は、自動車部品、特に二輪車部品や小型車向け部品に強みを持つ。長年の実績と特定の顧客との関係性は無形資産となりうるが、特許やブランド力が突出しているわけではない。特定の技術分野でのノウハウ蓄積は限定的なスコア。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

自動車メーカーとの長年にわたる取引関係は、一定のスイッチング・コストを生む。特に、二輪車部品や小型車向け部品においては、サプライヤー変更には開発・評価コストが発生するため、容易ではない。しかし、汎用部品も多く、完全なロックインではない。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

同社の事業モデルは、ネットワーク効果を直接的に活用するものではない。製品の価値がユーザー数の増加によって増幅されるような構造は見られない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の生産経験と、日本国内および海外(中国など)での生産拠点を活用したコスト管理を行っていると考えられる。しかし、グローバルな規模の競合他社と比較して、圧倒的なコスト優位性を示す具体的な証拠は乏しい。効率的な生産体制は存在するが、構造的な低コスト競争力は限定的。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

二輪車部品や小型車向け部品の分野では、一定の市場シェアを確保しており、その規模からくる生産効率や調達力は競争優位となりうる。特に、特定のニッチ市場においては、業界規模に対して最適な少数寡占的な地位を築いている可能性がある。しかし、自動車部品業界全体で見ると、規模の面でさらに大きなプレイヤーが存在する。

  • グローバルな生産・販売体制
    今仙電機製作所グループは、日本、北米、アジアにわたる広範な生産・販売拠点を有しています。これにより、各地域の市場ニーズに合わせた製品供給が可能となり、為替変動リスクの軽減や、顧客への迅速な対応を実現しています。特に自動車部品関連事業では、主要市場での地産地消を推進しています。
  • 多様な製品ポートフォリオ
    自動車部品(シート機構、電装、電子製品)を核としながらも、航空機・工作機械用ワイヤーハーネス、福祉機器、画像・映像処理装置など、幅広い製品を手掛けています。これにより、特定の市場や製品への過度な依存を避け、事業リスクの分散と安定的な収益基盤の構築を目指しています。
  • 品質保証と技術開発力
    自動車産業の国際的な品質管理規格であるIATF16949:2016の認証を取得し、世界に通用する品質保証体制を確立しています。また、電子製品の技術開発や生産技術開発を行う子会社を擁しており、電動車市場の急成長に対応するための電動駆動ユニットの開発など、将来を見据えた技術革新にも注力しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 自動車産業は100年に1度の大変革期の中、依然として続くインフレ、米国や中国での経済環境の変化など不透明な環境にあります。 こうした環境下において、当社グループは安定的な収益確保ができる体質を目指し、不確実な事業環境へ対応するため、2024年8月に経営方針の軌道修正を行いました。 中期会社目標として、業績回復と事業成長を掲げ、「経営スピード」「攻めと守り」「シナジー」をテーマにIMASENのさらなる企業価値向上を目指します。 (2)中長期経営計画 1.長期目標を達成するための3年間の中期経営計画を策定 2.シート電装事業・電子事業の主要2事業に集中 3.資本コスト・株価を意識した経営の実現    中期経営計画の達成に向けては、以下の「9つの重点施策」を掲げ取り組みを進めてまいります。  ①意思決定のスピードアップと権限移譲の促進  ②営業機能の強化  ③メガサプライヤーを超える競争力の強化  ④北米・中国再編による収益強化  ⑤調達構造の再構築による材料費率の改善  ⑥稼ぐ力の再構築  ⑦ROEと資本コストを意識した資本政策  ⑧グループシナジーによる将来製品開発  ⑨ESG経営の推進 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の当社グループを取り巻く環境につきましては、国内では賃上げに伴う消費者マインドの持ち直しや、企業の設備投資意欲の高まりなどの景気回復の兆しがみえたものの、グローバルでは長期化する地政学リスクや中国の景気後退、現在の米国政権の追加関税をはじめとする政策動向など依然として不透明な状況が続くことが予想されます。 日本の自動車業界におきましては、中国ローカルメーカーの台頭による販売の低迷、タイにおけるローン審査の厳格化に伴う販売台数の減少が続いており、さらには、米国の追加関税による販売不振も懸念されます。 このような経営環境の中、当社グループにおきましては、中期会社目標で掲げる9つの重点施策についてスピード感を持って攻めと守りのバランスを取った取り組みを展開しています。 目標達成に向けて国内では、事業基盤強化に向けて、岡山工場の電装生産ラインを中部地区に移管することで生まれるスペースで、拡大する電子製品生産をサポートする取り組みや、春里工場、可児工場の生産を岐阜工場に移管するなど生産拠点の最適化を予定しております。 北米ではシート生産集約による一貫生産体制の構築および事業基盤の改善に努めてまいりましたが、米国オハイオ工場の建屋を拡張することで、これまで外部倉庫に依存していた倉庫機能の取込みや、構内物流の合理化、物流導線の短縮を行い、更なる収益体質や競争力の強化を進めてまいります。また、昨今の関税政策等のあらゆる環境変化に耐えるべく、地産地消の推進や将来の受注拡大にも活用してまいります。 中国では日本車販売が今後さらに厳しくなるものと想定しており、そうした環境に対応するため広州および武漢工場の役割を見直し、拠点の最適化を検討してまいります。成長が見込まれているインド市場では今後のさらなる増産への対応と、現調化、内製化による体質強化に向けて、継続的に投資を行います。 事業成長の取り組みとしましては、テイ・エス テック株式会社のグローバル拠点を活用した共同拡販により両社の事業拡大につなげ、また電子事業においては事業部の垣根を越えた営業強化による既存商圏以外の受注獲得に注力するとともに、2026年までにインバータ製品の開発や生産設備投資を行い、量産体制の構築に向けた準備を進めております。 新たな事業基盤創出の取り組みとしましては、当社グループが保有する技術のシナジーにより、車室空間の快適さ、居心地の良さ、安心できる環境など、シートテクノロジーで「将来車室」を目指し、また「スマートファクトリー」「パーソナルモビリティ」をテーマとした基礎研究にも取り組んでおり、グループシナジーと技術の手の内化で新商品開発を推進しております。 現在、9つの重点施策の成果が現れつつあり、業績回復を確実に行うことで資金を獲得し、事業成長に向けた投資と株主への還元水準の向上を目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1)経営方針 自動車産業は100年に1度の大変革期の中、依然として続くインフレ、米国や中国での経済環境の変化など不透明な環境にあります。 こうした環境下において、当社グループは安定的な収益確保ができる体質を目指し、不確実な事業環境へ対応するため、2024年8月に経営方針の軌道修正を行いました。 中期会社目標として、業績回復と事業成長を掲げ、「経営スピード」「攻めと守り」「シナジー」をテーマにIMASENのさらなる企業価値向上を目指します。 (2)中長期経営計画 1.長期目標を達成するための3年間の中期経営計画を策定 2.シート電装事業・電子事業の主要2事業に集中 3.資本コスト・株価を意識した経営の実現    中期経営計画の達成に向けては、以下の「9つの重点施策」を掲げ取り組みを進めてまいります。  ①意思決定のスピードアップと権限移譲の促進  ②営業機能の強化  ③メガサプライヤーを超える競争力の強化  ④北米・中国再編による収益強化  ⑤調達構造の再構築による材料費率の改善  ⑥稼ぐ力の再構築  ⑦ROEと資本コストを意識した資本政策  ⑧グループシナジーによる将来製品開発  ⑨ESG経営の推進 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の当社グループを取り巻く環境につきましては、国内では賃上げに伴う消費者マインドの持ち直しや、企業の設備投資意欲の高まりなどの景気回復の兆しがみえたものの、グローバルでは長期化する地政学リスクや中国の景気後退、現在の米国政権の追加関税をはじめとする政策動向など依然として不透明な状況が続くことが予想されます。 日本の自動車業界におきましては、中国ローカルメーカーの台頭による販売の低迷、タイにおけるローン審査の厳格化に伴う販売台数の減少が続いており、さらには、米国の追加関税による販売不振も懸念されます。 このような経営環境の中、当社グループにおきましては、中期会社目標で掲げる9つの重点施策についてスピード感を持って攻めと守りのバランスを取った取り組みを展開しています。 目標達成に向けて国内では、事業基盤強化に向けて、岡山工場の電装生産ラインを中部地区に移管することで生まれるスペースで、拡大する電子製品生産をサポートする取り組みや、春里工場、可児工場の生産を岐阜工場に移管するなど生産拠点の最適化を予定しております。 北米ではシート生産集約による一貫生産体制の構築および事業基盤の改善に努めてまいりましたが、米国オハイオ工場の建屋を拡張することで、これまで外部倉庫に依存していた倉庫機能の取込みや、構内物流の合理化、物流導線の短縮を行い、更なる収益体質や競争力の強化を進めてまいります。また、昨今の関税政策等のあらゆる環境変化に耐えるべく、地産地消の推進や将来の受注拡大にも活用してまいります。 中国では日本車販売が今後さらに厳しくなるものと想定しており、そうした環境に対応するため広州および武漢工場の役割を見直し、拠点の最適化を検討してまいります。成長が見込まれているインド市場では今後のさらなる増産への対応と、現調化、内製化による体質強化に向けて、継続的に投資を行います。 事業成長の取り組みとしましては、テイ・エス テック株式会社のグローバル拠点を活用した共同拡販により両社の事業拡大につなげ、また電子事業においては事業部の垣根を越えた営業強化による既存商圏以外の受注獲得に注力するとともに、2026年までにインバータ製品の開発や生産設備投資を行い、量産体制の構築に向けた準備を進めております。 新たな事業基盤創出の取り組みとしましては、当社グループが保有する技術のシナジーにより、車室空間の快適さ、居心地の良さ、安心できる環境など、シートテクノロジーで「将来車室」を目指し、また「スマートファクトリー」「パーソナルモビリティ」をテーマとした基礎研究にも取り組んでおり、グループシナジーと技術の手の内化で新商品開発を推進しております。 現在、9つの重点施策の成果が現れつつあり、業績回復を確実に行うことで資金を獲得し、事業成長に向けた投資と株主への還元水準の向上を目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における世界経済は、米国では個人消費が堅調に推移し景気が拡大しましたが、ウクライナ紛争や中東での地政学リスクの高まりや、中国の景気後退等により、先行き不透明な状況が続きました。 当社グループが関連する自動車業界におきましては、米国において内需拡大に伴い自動車販売が増加したものの、原材料価格の高騰が継続していることに加え、中国市場における急速なEVシフトに伴う日系メーカーの販売不振もあり、依然として厳しい経営環境が続いております。 このような経営環境の中、当社グループにおきましては、安定した収益体制を構築し、IMASENのさらなる企業価値向上を目的に、長期目標を達成するための3年間の中期経営計画を策定し、「シート・電装事業、電子事業の主要2事業への集中」「資本コスト・株価を意識した経営」を主軸として、経営方針の軌道修正を行いました。 その中で2024年度からの3年間の中期会社目標を「業績回復と事業成長」と置き、長期目標の達成に向けたステップとして、2026年度の収益目標を売上高910億円、営業利益4.0%、ROE 4.0%以上と設定し、9つの重点施策を掲げて取り組みを開始いたしました。 経営判断のスピードアップに向けては、経営に関連した重要な会議体やプロセスの見直しと権限移譲の促進を行いました。また、2026年3月期第1四半期より在外子会社の決算期を親会社である当社の決算期に統一することを決定し、意思決定の迅速化や管理体制の強化を図るとともに、業績等の経営情報の適時・適切な開示により経営のさらなる透明性に努めてまいりました。 海外拠点の取り組みとしまして、北米拠点では物流費の抑制および一貫生産体制の構築を目指し、テネシー工場からオハイオ工場への生産移管と生産体制強化に取り組み、当期までに自動組立ラインの導入とテネシー工場からの1,500トンプレス機の移管が完了しております。なお、テネシー工場は2024年12月に生産を終了し、2025年8月をもって工場の売却を完了する予定となっております。 中国拠点では中国市場の需要動向に合わせた体制整備として希望退職者募集による人員最適化を実施し、収益体質の強化を図ってまいりました。また、現地OEMメーカー向けの拡販活動としてテイ・エス テック株式会社との連携による中国での拡販活動や、広州モーターショー2024への初出展など新規受注獲得に向けた営業活動を推進しております。 拡大が期待されるインド市場に向けては投資を強化し、新機種向け高効率ラインや新規プレスラインなどを導入し、増産対応を行っております。また、部品の現調化、内製化に取り組んでいるほか、設備や金型・治具についても現地調達を進めており、コスト競争力の強化を図っております。 このような施策に取り組んだ結果、中国における生産減少の影響等により当連結会計年度の売上高は94,341百万円(前期比5.4%減)と減収になったものの、円安による為替の好影響や自社体質改善等により営業利益は393百万円(前期は14百万円の利益)、経常利益は511百万円(前期比96.6%増)、投資有価証券売却益の発生等により親会社株主に帰属する当期純利益は2,084百万円(前期は71百万円の損失)となりました。  セグメントごとの業績は、次のとおりであります。  (a) 日本 単体での生産減少により売上高は39,334百万円(前期比2.5%減)と減収になりました。利益面では原価改善の効果はあるものの、減収影響に加え、管理体制強化による労務費・経費増加により、営業損失は510百万円(前期は322百万円の損失)となりました。  (b) 北米 円安による為替影響により売上高は30,179百万円(前期比4.6%増)と増収になり、利益面では機種構成の良化による増益に加え、生産設備の自動化投資や北米拠点の集約による原価改善効果がみられ営業利益は441百万円(前期は1,244百万円の損失)となりました。  (c) アジア 中国における日本車販売不振の影響を受け、生産減少により売上高は24,828百万円(前期比18.7%減)と減収になりました。また、希望退職の実施に加え原価低減活動を進めたものの、減収影響により営業利益は410百万円(前期比68.6%減)となりました。 ②生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)日本39,309△3.4北米30,5827.8アジア23,398△19.8合  計93,290△5.0 (注) 上記の金額は、販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)日本39,582△2.95,0105.2北米29,228△3.12,461△27.9アジア24,686△18.92,003△6.6合  計93,497△7.89,476△8.2 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)日本39,334△2.5北米30,1794.6アジア24,828△18.7合  計94,341△5.4 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。相手先前連結会計年度当連結会計年度販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)NHK Seating of America,Inc.11,12811.29,51710.1日本発条㈱12,24312.3--(注) 当連結会計年度の日本発条㈱については、総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。①財政状態及び経営成績等の状況に関する分析・検討内容財政状態の分析a.流動資産 当連結会計年度末における流動資産の残高は52,626百万円(前期比2,156百万円の増加)となりました。売掛金が1,328百万円減少したものの、現金及び預金が2,942百万円、棚卸資産が995百万円増加したことなどによるものであります。b.固定資産 当連結会計年度末における固定資産の残高は25,704百万円(前期比5,006百万円の減少)となりました。無形固定資産が149百万円増加したものの、有形固定資産が654百万円、投資その他の資産が4,500百万円減少したことなどによるものであります。c.流動負債 当連結会計年度末における流動負債の残高は20,504百万円(前期比3,134百万円の減少)となりました。短期借入金が3,181百万円減少したことなどによるものであります。d.固定負債 当連結会計年度末における固定負債の残高は4,785百万円(前期比1,487百万円の減少)となりました。長期借入金が477百万円、繰延税金負債が390百万円、リース債務が336百万円減少したことなどによるものであります。e.純資産 当連結会計年度末における純資産の残高は、53,041百万円(前期比1,771百万円の増加)となりました。その他有価証券評価差額金が2,323百万円減少したものの、為替換算調整勘定が2,178百万円、利益剰余金が1,787百万円増加したことなどによるものであります。経営成績の分析 当連結会計年度における売上高は94,341百万円(前期比5.4%減)となりました。セグメント別では、日本につきましては、単体での生産減少により、売上高は39,334百万円(前期比2.5%減)になりました。北米は、円安による為替影響により、売上高は30,179百万円(前期比4.6%増)、アジアは、中国における日本車販売不振の影響を受け、売上高は24,828百万円(前期比18.7%減)となりました。 利益につきましては、円安による為替の好影響や自社体質改善等により営業利益は393百万円(前期は14百万円の利益)、経常利益は511百万円(前期比96.6%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券売却益の発生等により2,084百万円(前期は71百万円の損失)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は14,412百万円と前連結会計年度末に比べ3,237百万円の増加となりました。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は、2,768百万円(前期比188.8%増)となりました。これは主として、売上債権の減少が3,349百万円であったことによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果増加した資金は、4,503百万円(前期は1,209百万円の減少)となりました。これは主として、投資有価証券の売却による収入が5,309百万円であったことによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は、4,987百万円(前期比0.2%減)となりました。これは主として、短期借入金の純減が1,463百万円、長期借入金の返済による支出が2,568百万円であったことによるものであります。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の購入費、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用、税金の支払い、新製品立ち上がりに伴う生産設備や金型投資等です。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度において3,129百万円の設備投資を実施しており、資金の調達につきましては、自己資金及び借入金によっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績などを勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5「経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすものと考えております。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、繰延税金資産の回収可能性の判断及び固定資産の減損に関する判断に関しては、第5「経理の状況」の連結財務諸表の「重要な会計上の見積り」に記載しております。 a.製品保証引当金 当社グループは、製品の品質保証期間内に発生する製品保証費の支払に備えるため、過去のクレームを基礎にして発生見込額を見積り計上しております。従いまして、実際の製品保証費は見積りと異なる場合があり、将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。b.退職給付に係る負債 当社グループの退職給付費用及び退職給付債務は、数理計算上で使用される前提条件に基づいて算出されております。これらの前提条件には、割引率や年金資産の長期期待運用収益率など、多くの見積りが存在しております。このため、実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、将来の退職給付費用及び退職給付債務に影響を及ぼす可能性があります。c.固定資産の減損 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候のある資産又は資産グループについて、将来キャッシュ・フローを見積り、将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。d.繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産の将来の回収可能性を検討して、回収可能な額を計上しております。繰延税金資産の回収可能性を評価するに当たって、将来の課税所得を合理的に見積もっております。この見積額の変動により、繰延税金資産の全部または一部を将来実現できないと判断した場合、当該判断を行った期間に繰延税金資産の調整額を税金費用として計上します。

事業リスク

  • 経済状況の変動リスク
    欧州・中東の地政学的リスク、米国の追加関税、資源価格の高騰などが、製品を製造・販売する国や地域の経済状況に影響を及ぼす可能性があります。また、SDGsやTCFDといった環境・社会意識の高まり、電動車市場の急成長も、今後の経済動向に大きな変化をもたらし、経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。
  • 為替レート変動リスク
    海外売上高が一定の比率を占めるため、他国の通貨に対する日本円の為替レートの変動は、販売価格の競争力や外貨建て取引の円換算額に影響を与え、経営成績や財政状態に大きな影響を及ぼす可能性があります。為替予約や現地調達・生産の推進でリスク軽減を図っていますが、完全に排除することは困難です。
  • 特定得意先への依存リスク
    自動車部品関連事業がグループ総売上高の95.0%を占め、そのうち本田技研工業、マツダ、SUBARU系列への売上高がそれぞれ38.7%、17.0%、13.8%と高い割合を占めています。これらの得意先の事業方針、経営施策、品質問題などが、当社グループの経営成績に直接的な影響を与える可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|4,225 文字
3【事業等のリスク】 当グループではリスク管理の統括責任者として、取締役よりリスクマネジメントオフィサーを任命するとともに、経営審議会の諮問機関として「リスクマネジメント委員会」を設置し、事業を運営するうえで顕在化する可能性のある、あらゆるリスクの低減に取り組んでいます。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。(1) 経済状況の変化について 欧州、中東における地政学的なリスクや米国をはじめとする追加関税などのリスクの高まりは、当社グループが製品を製造・販売している国や地域の経済情勢の変動を招いているとともに、石油・天然ガスなどの資源価格の高騰や、金融市場にも大きな影響を与えています。加えて、SDGsやTCFDなど、人権や環境に対する社会的な意識の高まりや、自動車業界における、電動車市場の急成長などは、今後の経済動向に大きな変化をもたらすとみられ、当社グループの経営成績、財政状態も影響を受ける可能性があります。 当社グループは、欧州、中東における地政学的なリスク、米国の関税リスクについては、そのリスクによって引き起こされる資源価格の高騰、金融市場の混乱、関税対応の混乱等について、影響度合いを注視しながら、個別に対応を検討してまいります。また、SDGsについては、今仙のサスティナビリティ活動施策である「ISP(Imasen Sustainable Plan)2030 ~未来の子どもたちのために~」を策定し、21年度から推進・展開するとともに、気候関連問題も重要な社会課題のひとつとして認識しており、2023年3月にTCFD提言に賛同を表明しております。加えて、電動車市場への対応では、完成車メーカーとの協業体制により、電動駆動ユニットの開発・生産に関する取り組みを行っております。(2) 為替レートの変動について 当社グループの主要基盤である自動車部品関連事業については、引き続き海外売上高が一定の比率を占めるものと予想されます。他国の通貨に対する日本円の為替レートの変動は、販売価格面での競争力に影響を及ぼし、延いては経営成績に大きな影響を与える可能性があります。 また、当社の外貨建取引による外貨換算額及び連結財務諸表作成に用いる海外グループ会社の財務諸表は、決済、換算時の為替レートにより円換算の価値に影響を与えることから、当社グループの経営成績、財政状態が影響を受ける可能性があります。 当社グループは、為替変動に対しては社内基準に基づき為替予約を実施するとともに、外貨建取引については、その影響を抑えるべく、地産地消に向けた現地調達、現地生産の検討、実施を進めております。(3) 特定得意先への依存について 当社グループは自動車部品関連事業を主たる事業とし、グループ総売上高に占める当該事業の売上高の割合は、当連結会計年度において95.0%となっております。自動車部品関連事業の売上高のうち、本田技研工業㈱系列に対する売上高38.7%、マツダ㈱系列に対する売上高17.0%、㈱SUBARU系列に対する売上高13.8%と高い割合になっており、各社の事業方針、経営施策、各社及び各社取引先における品質問題等が発生した場合の販売影響等により当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。(4) 製品の不具合が生じた場合の責任について 自動車部品関連事業において、当社グループが製造・販売した製品に何らかの不具合が生じた場合、得意先自動車メーカーが実施する改修費用のうち、責任割合に対応する負担が発生することとなり、当社グループの経営成績が影響を受ける可能性があります。 当社グループは、法律上の損害賠償責任が発生した場合に備えて製造物賠償責任保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する補償額を十分カバーできる保証はないことから、世界に通用する品質保証体制を確立し、お客様に満足いただける製品を提供することを目的として、自動車産業における世界共通の品質管理・保証規格であるIATF16949:2016の認証を取得しており、品質管理・品質保証体制を構築して、製品不具合リスクの軽減を図っております。また、品質重視の環境を整備するべく、品質本部を新設し、品質管理体制の強化、見直しなどにより、グローバル全体で製品の品質向上に取り組みます。(5) コンプライアンス違反について 近年、モノ造り企業において品質に関連する不適切行為の報告が増加しております。当社グループにおいても、品質管理・保証規格であるIATF16949:2016の認証を取得し、品質保証体制を構築しておりますが、それだけでリスクを消し去るものではなく、ひとたびコンプライアンス違反が発生した場合は、当社グループの経営成績に影響を受けるばかりでなく、社会的信用も失墜する可能性があります。 当社グループでは、取り巻くリスクの変化およびコンプライアンス事案への迅速かつ的確な対応を行うため、取締役よりコンプライアンスオフィサーを任命するとともに、「倫理・コンプライアンス委員会」を設置して、啓発活動や、メールによる目安箱の設置など、風通しの良い企業風土の醸成に取り組んでおります。加えて、定期的な従業員満足度アンケートにより従業員の満足度、エンゲージメント数値を確認して、働きやすい職場を実現していくとともに、倫理、コンプライアンスを含む緊急事態発生に対するレポートラインを整備し、迅速な対応ができる体制整備に取り組んでおります。(6) 原材料、部品の供給状況による影響について 当社グループにて消費する原材料、部品の調達については、市況変化、資源エネルギーの供給不安による価格高騰の影響を受けており、当事業年度においては、関税政策変動の影響も加わり、先行きが不透明な状況にあります。今後、事態がさらに悪化した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、日頃より原価低減活動に取り組むとともに、世界的な供給状況の混乱を受けて、調達先の複数化、在庫日数の延長や需給変動と調達期間のギャップ等、環境や調達先起因によるリスクを分析し、生産変動、供給維持に向けた対応や、現地調達への切り替えなどを進めております。 (7) 自然災害、感染症等について 当社グループの国内及び海外の生産拠点において、地震、洪水等の自然災害、感染症等が発生した場合、当社グループの操業に直接的又は間接的に影響を受ける可能性があります。 当社グループは、災害、感染症拡大等の有事に備え、被害を最小限に抑え、事業の継続を図るべく、事業継続計画(BCP)を整備しその対応に努めるとともに、緊急事態発生に対するレポートラインを整備し、迅速な対応ができる体制整備に取り組んでおります。(8) 固定資産の減損損失について 当社グループが保有する有形固定資産、無形固定資産において、資産の価値が著しく下落した場合や事業の損失が継続するような場合には、固定資産の減損損失の計上により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、減損の兆候を捉えた場合、適時に減損損失額の把握を行い、業績及び財務状況に及ぼす影響を最小限とするよう、対応を行います。(9) 情報漏洩、サイバー攻撃について 当社グループが行う生産、販売活動及び各種事業活動は、ITシステム及びシステム間を繋ぐ通信ネットワークを利用しており、通信ネットワークにおける障害や、ランサムウェアに代表されるサイバー攻撃、ハードウェアの故障等のリスクに晒されており、その影響を受けた場合は、事業活動に支障が出る可能性があるとともに、社会的信頼を損ない、多額の費用負担が発生する可能性があります。 当社グループでは、様々なITリスクへの対応と、変革するデジタル社会に適応するために、「従業員が どこでも 安全に ストレスフリーに仕事ができるIT環境」を目指したロードマップを作成し、ビジネスツール、セキュリティ基盤の整備を推進するとともに、「今仙情報セキュリティハンドブック」を社内WEB上で公開し、従業員のセキュリティ意識向上に活用しております。(10) 人的資源の流失について 当社グループの主力事業である自動車部品関連事業では、CASEに代表されるように百年に一度の大変革期を迎えており、業界各社がデジタル人材の獲得に動いています。加えてこれまでの年功序列型賃金は制度疲弊をしており、ジョブ型給与への移行が進むとみられ、ライフスタイルの変化とともに労働力の流動化が加速すると考えられます。今後、魅力的な仕事、ライフスタイルにマッチした賃金、福利厚生制度に対応できなければ、人財が流出し、事業の継続に影響を及ぼす事態になる可能性があります。 当社グループでは、環境の変化に対応し、会社と従業員の持続的成長に向けた事業変革として、2024年4月より従来の年功序列型賃金から脱却し、どの世代でも高い目標にチャレンジし活躍している社員を評価する新人事制度に移行しました。今後も引き続き新人事制度を浸透させることにより、従業員とのエンゲージメントを高めて、当該リスクに対応してまいります。(11) 国家間協定・条約等の影響について 世界経済は、グローバル経済から、保護主義的な経済活動に移ってきており、資源エネルギーを取り巻く環境や、半導体製造やEV車などの電池製造などに関わる国家政策は、電機産業、自動車産業に留まらず、全ての経済活動に影響を及ぼしています。米国をはじめとする追加関税や輸出入規制の強化などは、各社及び各社取引先の事業方針、経営施策を含め、当社グループの事業計画が影響を受ける可能性があります。 当社グループでは、国家間協定・条約等の影響を最小限に抑えるべく、各国、各地域の協定・条約の締結動向を注視するとともに、地産地消に向けた現地調達、現地生産の検討、実施を進めております。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が 今仙電機製作所 の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →