研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 1,484 |
| 2024-03 | - | 1,213 |
| 2023-03 | - | 941 |
| 2022-03 | - | 1,443 |
| 2021-03 | - | 930 |
研究開発活動(本文)
FY2025|2,049 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、2030年までを「電動化の黎明期」と捉え、2030経営方針のもと、多様化するお客様ニーズや環境規制に柔軟に対応すべくマルチソリューションで電動化を進めてまいります。多様な商品・電動化技術をタイムリーに開発・生産し、スモールプレーヤーとしての企業価値を向上させる「ライトアセット戦略」を実行いたします。独自の開発・生産プロセス革新である「マツダ ものづくり革新2.0」を展開し、より複雑な開発に対し、既存リソース水準を維持しつつ、生産性を3倍に向上させます。2027年に導入予定のバッテリーEVについては、協業・パートナーシップによって、従来の開発と比較して、開発投資を40%、開発工数を50%低減し、持続的な成長を実現していきます。セグメントごとの研究開発体制は、日本では本社R&D部門(e-Mazdaを含む)とマツダR&Dセンター横浜にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国のマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はドイツのマツダモーターヨーロッパGmbH、その他の地域は中国のマツダ(中国)企業管理有限公司の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。2030経営方針の実現に向けて、当連結会計年度は、長安マツダ汽車有限公司が開発・製造を行う新型電動車「MAZDA EZ-6」の販売を中国で開始しました。「EZ-6」は、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)₋Soul of Motion」にもとづいたスタイリングやマツダらしい人馬一体の走行性能を、マツダと合弁事業のパートナーである重慶長安汽車股份有限公司が有する電動技術やスマート技術と組み合わせた電動専用車です。電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定することにより、中国におけるお客様のニーズや嗜好に幅広く対応します。また、新世代ラージ商品群の第四弾(*)となる新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」の販売を欧州と日本で開始しました。「CX-80」は、圧倒的な運転体験と上質で心豊かな移動体験を両立し、高い環境性能と安心安全なカーライフをお届けすることを目指したマツダの欧州と日本市場におけるフラッグシップモデルです。デザインコンセプトは「Graceful Toughness(グレイスフル タフネス)」とし、空間の豊かさと優雅さを両立した骨格を造り込み、大人の風格とゆとりを感じさせるデザインとしています。インテリアでは、2列目シートは座席間にコンソールがあるセパレートのキャプテンシートを筆頭に、キャプテンシートでコンソールが無くウォークスルーが可能な仕様、そして3人掛けとなるベンチ―シートの3種を設定しました。パワートレインは力強い走りと環境性能を両立したプラグインハイブリッド「e-SKYACTIV PHEV」、俊敏な走りと優れた燃費性能を実現する3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」、直列6気筒ディーゼルエンジンにマツダ独自のハイブリッド技術である M HYBRID BOOST(48Vマイルドハイブリッド)を組み合わせ、圧倒的なトルクによる豊かな走りと優れた燃費性能を高いレベルで実現した「e-SKYACTIV-D 3.3」の3種類を設定しました。更に、本格的な普及に向かう電動化の黎明期に、社会の要請に応えながら走る歓びをお届けすることを目指したマツダの新世代ラージ商品群の第一弾である「MAZDA CX-60」を商品改良し、販売を開始しました。「CX-60」の魅力であるハンドリングの良さを維持しながら、より幅広いシーンで快適に移動を楽しんでいただけるように乗り心地を向上させました。また、お客様のライフスタイルに合わせて選択いただけるよう、スポーティさを際立たせた外装の新グレード「XD SP(クロスディ-エスピー)」と、アウトドアでのレジャーで活躍する装備を充実させた特別仕様車「XD-HYBRID Trekker(クロスディーハイブリッドトレッカー)」を追加しました。 当連結会計年度の研究開発費の総額は1,680億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,608億円、北米は31億円、欧州は33億円、その他の地域は9億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*) 第一弾は「MAZDA CX-60」(導入市場:欧州、日本、その他の地域)、第二弾は「MAZDA CX-90」(導入市場:北米、その他の地域)、第三弾は「MAZDA CX-70」(導入市場:北米、その他の地域)となります。
FY2024|2,163 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、2030年に向けた経営方針を踏まえ、2030年までを3つのフェーズに分け、柔軟に電動化に対応してまいります。2024年までの第1フェーズでは、新技術と既存資産の両方を最大限に活用し、複数のパワートレインからそれぞれの地域に最適なものを採用するマルチ電動化技術により、市場によって異なるお客さまのニーズと環境負荷の低減を両立していきます。グローバルに電動化が急激に進展する中、従来の組織の形に捉われない新しい体制として、新技術、新価値、新事業といった挑戦すべき複合的な課題のある電動化事業及び関連の商品開発を、一括して推進する体制の電動化事業本部(通称:e-Mazda)を新設しました。電動化へのリソースを集中させ、取り組みを本格的に加速しています。今後も2050年のサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向け着実に挑戦を進め、豊かで美しい地球と永続的に共存できる未来を目指してまいります。セグメントごとの研究開発体制は、日本では本社R&D部門(e-Mazdaを含む)とマツダR&Dセンター横浜にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国のマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はドイツのマツダモーターヨーロッパGmbH、その他の地域は中国のマツダ(中国)企業管理有限公司の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。2030年に向けた経営方針の実現に向けて、当連結会計年度は、新世代ラージ商品群第二弾である3列新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-90」の販売を北米で開始しました。「CX-90」は、プラグインハイブリッドシステムまたは48Vマイルドハイブリッドシステムの電動化技術を採用し、後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーとの組み合わせにより、意のままの走りと優れた環境性能を提供します。更に、運転に必要な情報を直感的に認識できるシースルービュー(*1)や大型アクティブドライビングディスプレイ(*1)の採用により、安心・安全をサポートします。また、新たに開発した発電用ロータリーエンジン搭載車として「MAZDA MX-30 e-SKYACTIV R-EV」の販売を欧州及び日本で開始しました。「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」は、17.8Kh(*2)のリチウムイオンバッテリー、50Lの燃料タンクを組み合わせた独自のシリーズ式プラグインハイブリッドシステムで、バッテリーEVとして使える107KmのEV走行距離(*3)を備え、ロータリーエンジンによる発電によって更なる長距離ドライブにも対応しています。更に、北米では、新世代ラージ商品群第三弾となる新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-70」を初公開しました。「CX-70」の導入により、2列シートミッドサイズセグメントへ新たに参入します。「CX-70」には、プラグインハイブリッドシステムまたは48Vマイルドハイブリッドシステムの電動化技術に加え、トレーラーの連結をサポートする「トレーラーヒッチビュー」の装備と5,000lbsのけん引能力、1,500W給電機能など、活動的なお客さまをサポートする機能を採用しています。日本では、ロードスターを大幅商品改良し発売しました。加速・減速時のデファレンシャルギヤの差動制限力を変化させることでクルマの旋回挙動を安定させる、新開発のASYMMETRIC LIMITED SLIP DIFFERENTIAL(アシンメトリックLSD)を採用。電動パワーステアリング及びエンジンパフォーマンスフィールの進化とあわせて、ロードスターならではのリニアで軽快な「人馬一体」の走りに磨きをかけました。このほか、「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(*4)」において、コンパクトスポーツカーコンセプト「MAZDA ICONIC SP(マツダアイコニック エスピー)」を世界初公開しました。マツダならではのコンパクトでレイアウトの自由度が高い2ローターRotary-EVシステムを採用し、走りの良さを想起させる低重心のプロポーションを実現しています。また、鮮やかな赤の外板色「VIOLA RED(ヴィオラ・レッド)」は、“赤を大切にしたい”というマツダの想いをもとに“前向きに今日を生きる人の輪を広げる”というマツダの企業理念を重ね合わせて創ったコンセプトカラーです。 当連結会計年度の研究開発費の総額は1,463億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,398億円、北米は30億円、欧州は27億円、その他の地域は8億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*1) グレードによって設定が異なります。(*2) 自社調べ。(*3) 定められた試験条件下での数値であり実際の走行条件等により異なります。(*4) 主催は一般社団法人 日本自動車工業会。
FY2023|1,891 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」に基づき2030年に向けた新たな技術・商品の開発を進めてまいります。2030年に生産する全てのクルマに電動化技術を搭載することを目標に掲げ、地域での共創・共生の考えのもと、さまざまなパートナーと共に関連する研究や取り組みを行ってきています。その一つとして電動駆動ユニットの開発・生産において専門的な知見を有する、株式会社今仙電機製作所、株式会社オンド、中央化成品株式会社、広島アルミニウム工業株式会社、株式会社ヒロテック、富田電機股份有限公司および、ローム株式会社と協業していくことを合意しました。これらの取り組みを通じて、2050年のサプライチェーン全体でのカーボンニュートラルに向け着実に挑戦を進め、豊かで美しい地球と永続的に共存できる未来を目指してまいります。セグメントごとの研究開発体制は、日本では本社R&D部門とマツダR&Dセンター横浜にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国のマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はドイツのマツダモーターヨーロッパGmbH、その他の地域は中国のマツダ(中国)企業管理有限公司の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。長期ビジョンの実現に向けて、当連結会計年度は、新世代ラージ商品群第一弾である新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-60」を販売開始しました。縦置きプラットフォームと高出力のパワートレインがもたらす滑らかでパワフルな走りに加え、日本人の感性や美意識を元にした内外装デザイン、最新の環境・安全性能や安心感を高次元でお届けすることを目指した、全く新しいSUVです。エンジンは、2.5Lガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたマツダ初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」、排気量アップによる高出力化とクリーンな排ガス性能を同時に実現した直列6気筒ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 3.3」に電動化技術M HYBRID BOOST(48V マイルドハイブリッド)を組み合わせた「e-SKYACTIV D」を設定し、新開発のトルコンレス8速ATを組み合わせることで、優れた環境性能と心昂るような運転体験を感じていただけます。また、「匠塗TAKUMINURI」(*1)による新しい特別塗装色の、「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」、「アーティザンレッドプレミアムメタリック」を導入しています。北米では、CX-60に続く「走る歓び」と「環境安全性能」を大幅に進化させたラージ商品群の第2弾となる新型ミッドサイズクロスオーバーSUV「MAZDA CX-90」を現地初公開しました。家族や友人など他人数でのドライブをさらに楽しくする快適性や機能性を高めたワイドボディの3列シートSUVで、パワートレインには、新開発 3.3L直列6気筒ガソリンエンジン(ターボチャージャー付)に M HYBRID BOOST(48V マイルドハイブリッド)を組み合わせた「e-SKYACTIV G」を設定し、北米のお客さまのニーズを踏まえて新たに開発した商品です。 また欧州にて、「MAZDA MX-30 e-SKYACTIV R-EV」を初公開しました。バッテリーEV MX-30の提供価値はそのままに、新開発した発電用ロータリーエンジン(*2)を、高出力モーター、ジェネレーターと同軸上に配置し、17.8kWhのリチウムイオンバッテリー、50Lの燃料タンクを組み合わせたシリーズ式プラグインハイブリッドモデルです。使用シーンに合わせて選択できる「EVモード」「ノーマルモード」「チャージモード」の3つの走行モードで、お客さまのアクティブなカーライフをサポートします。当連結会計年度の研究開発費の総額は1,280億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,227億円、北米は23億円、欧州は23億円、その他の地域は7億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*1) 熟練職人が手塗りしたような精緻で高品質な塗装を量産ラインで実現する当社独自の塗装技術。(*2)エンジン型式8C
FY2022|2,008 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」に基づき2030年に向けた新たな技術・商品の開発方針を発表しました。2020年11月に新たに公表した中期経営計画の見直しや2050年カーボンニュートラル化への挑戦をふまえ、以下の5つの方針に沿って2030年に向けた技術・商品の開発を進めてまいります。1.ビルディングブロック戦略による技術資産の積み上げと、それを活用した高効率なモノ造り2.マルチソリューション戦略による電動化の推進と商品導入3.「事故のないクルマ社会」の実現に向けた「人」中心の安全技術の普及4.次世代の移動サービスの基盤となるコネクティッド技術、ソフトウェア技術への挑戦5.カーボンニュートラル、CASE時代への「人」中心の開発哲学の継承セグメントごとの研究開発体制は、日本では本社R&D部門とマツダR&Dセンター横浜にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国のマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はドイツのマツダモーターヨーロッパGmbH、その他の地域は中国のマツダ(中国)企業管理有限公司の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。長期ビジョンの実現に向けて、当連結会計年度は、「MAZDA CX-50」の市場導入を行いました。マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」のエレガントな上質感とSUVに求められる力強さとタフな機能性を融合させた、自然の中でも際立った存在感を放つクロスオーバーSUVです。オフロードでも安心な最低地上高を確保し、またルーフへの積載性や使いやすいパッケージング、パノラマサンルーフを採用するなど、お客さまにアウトドアアクティビティを楽しんでいただけるようにしています。エンジンは、ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G2.5T」もしくはガソリンエンジン「SKYACTIV-G2.5」に全車「i-ACTIV AWD」を組み合わせ、さらに「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT (マツダ インテリジェント ドライブ セレクト)」によってオンロードの人馬一体の走りはそのままに、多種多様な路面においても高いコントロール性による安心・安全な走りを提供します。また数年以内にハイブリッドモデルも追加する予定です。当連結会計年度は、欧州にて、新型クロスオーバーSUV「MAZDA CX-60」を公開しました。厳しい時代の要求に応える環境・安全性能を備えながら、日常の一般道走行から高速道路を使った長距離ドライブまで、余裕をもって運転を愉しめる2列シートのミッドサイズSUVです。マツダのデザインテーマ「魂動-SOUL of MOTION」のさらなる進化に挑戦し、自然と調和する日本人の感性を活かしたタフさと緻密さを、その造形を通じて表現しています。公開した「CX-60」(欧州仕様)は、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたマツダ初のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」を搭載したモデルです。当連結会計年度の商品改良として、「MAZDA CX-5」は、最新の魂動デザインを取り入れたデザイン表現の進化、SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREの考え方を取り入れた快適性・静粛性の向上、「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT」の採用、荷室のフラット化や防水加工、ハンズフリー機能付きパワーリフトゲートの新設定、アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)の進化やクルージング&トラフィック・サポート(CTS)を採用しました。「マツダ ロードスター」は「人馬一体」の走りの楽しさをさらに高める「KINEMATIC POSTURE CONTROL(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」を採用、「MAZDA2」は一部ガソリンエンジン搭載車で圧縮比を高め燃費と環境性能を向上させるとともに、ワイヤレス充電(Qi)とApple CarPlay(*1) ワイヤレス接続をオプション設定しました。当連結会計年度の研究開発費の総額は1,346億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,303億円、北米は16億円、欧州は20億円、その他の地域は7億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*1) Apple CarPlay は、Apple 社の登録商標です。
FY2021|1,907 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、2017年に、2030年を見据えた技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を策定しました。これは世界の自動車産業を取り巻く環境の急激な変化を踏まえ、より長期的な視野に立ち、クルマの持つ魅力である「走る歓び」によって、「地球」、「社会」、「人」それぞれの課題解決を目指す新しいチャレンジとなる取り組みです。セグメントごとの研究開発体制は、日本では本社R&D部門とマツダR&Dセンター横浜にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国のマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はドイツのマツダモーターヨーロッパGmbH、その他の地域は中国のマツダ(中国)企業管理有限公司の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。長期ビジョンの実現に向けて、当連結会計年度は、「MAZDA MX-30」の市場導入を行いました。「わたしらしく生きる」をコンセプトに、クルマとともに自然体で自分らしい時間を過ごしていただくことを目指し、創造的な時間と空間を提案する、コンパクトSUVです。「MX-30」がもたらす創造的な時間と空間は、親しみやすさや温かみを感じるデザイン、開放的で創造性をかき立てるフリースタイルドア(*1) 、そして心地の良い室内空間によって生み出されます。マイルドハイブリッドモデルは直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に独自のマイルドハイブリッドシステム「Mハイブリッド」を組み合わせた「e-SKYACTIV G」を搭載します。これにより、静かでスムーズな加速と上質なドライブフィールに加えて、モーターのエンジンアシストによる優れた燃費性能を実現しています。被害軽減ブレーキ技術「スマート・ブレーキ・サポート(SBS)」に、交差点での衝突事故回避・被害軽減を支援する機能をマツダで初めて採用し、オプション設定しています。EVモデルは、2050年時点のカーボンニュートラル実現へのチャレンジに向けて、マツダの「マルチソリューション戦略」にもとづき、LCA評価(*2) によるCO2削減とお客様の使い方を両立するという新しい考え方から企画した、マツダ初の量産電気自動車です。EV専用に基本骨格、ボディを強化したマツダの新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブビークルアーキテクチャー)」と、電動化技術「e-SKYACTIV(イースカイアクティブ)」により、思い通りに操れる走行性能と、様々なシーンで体感いただけるシームレスで滑らかな挙動を実現しました。搭載するバッテリーは、LCA評価によるCO2排出量を抑えることと、買い物や通勤など、日常生活でのお客様の実用的な使用環境に見合った走行距離を考慮し、総電力量35.5KWhとしました。また、より安心してカーライフを過ごしていただけるように、コネクティッドサービスとスマートフォン専用アプリ「MyMazda」が連携し、バッテリーの状態確認や充電し忘れ通知、出発前のエアコン操作などEVだからこその機能を充実させました。当連結会計年度の商品改良としては、「MAZDA CX-8」および「MAZDA CX-5」の「SKYACTIV-D 2.2」搭載車のエンジン出力向上、「MAZDA 3」および「MAZDA CX-30」の新世代ガソリンエンジン「e-SKYACTIV X」およびクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」搭載車のエンジンとトランスミッションの制御技術のアップデートによるエンジン出力向上により、アクセル操作に対する応答性とコントロール性をより高め、ドライバーの意思とシンクロする走りを際立たせました。当連結会計年度の研究開発費の総額は1,274億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,235億円、北米は16億円、欧州は18億円、その他の地域は5億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*1) センターピラーレスのセンターオープン式ドア構造(*2) 燃料の採掘・精製、製造、物流、使用、廃棄、リサイクルに至る、製品のライフサイクル全体における環境負荷を、定量的に把握して影響を評価すること。
FY2020|2,056 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、2017年に、2030年を見据えた技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を策定しました。これは世界の自動車産業を取り巻く環境の急激な変化を踏まえ、より長期的な視野に立ち、クルマの持つ魅力である「走る歓び」によって、「地球」、「社会」、「人」それぞれの課題解決を目指す新しいチャレンジとなる取り組みです。セグメントごとの研究開発体制は、日本では本社R&D部門とマツダR&Dセンター横浜にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国のマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はドイツのマツダモーターヨーロッパGmbH、その他の地域は中国のマツダ(中国)企業管理有限公司の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。 当連結会計年度においては、長期ビジョンの実現に向け、独自の燃焼制御技術「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition:火花点火制御圧縮着火)」により、ガソリンエンジンにおける圧縮着火を世界で初めて(*1)実用化した新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」を、「MAZDA3」及び「CX-30」に搭載し市場導入を行いました。「SKYACTIV-X」は、ガソリンエンジンならではの高回転までの伸びの良さと、ディーゼルエンジンの優れた燃費・トルク・応答性といった特長を融合し、人馬一体の気持ちよい走りと優れた環境性能を両立したマツダ独自の新世代ガソリンエンジンです。意のままに操ることができる加速感、走りの楽しさを引き立たせるエンジン音、それらがもたらす「気持ちよさ」と「楽しさ」「上質さ」が「SKYACTIV-X」の魅力です。また、マイルドハイブリッドシステム「M Hybrid(エム ハイブリッド)」の採用により、滑らかで気持ちの良い走りと、効率的な燃料消費をサポートします。また、当社は、2019年10月に開催された第46回東京モーターショーにおいて、新世代商品の第3弾となるマツダ初の量産EV「MAZDA MX-30(エムエックス サーティー)」を世界初公開しました。「MX-30」は、お客さまがクルマとのつながりを深め、クルマとともに自然体で自分らしい時間を過ごしていただくことを目指し、新たなクルマの使い方、創造的な時間と空間を提案します。「MX-30」のデザインは、マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)- Soul of Motion」のもと、「Car as Art」として、さらに芸術性を高めるとともに、表現に拡がりを持たせることに挑戦しています。人の手が生み出す美しい造形とこだわりのつくり込みを基礎としながら、将来に向けた価値観の変化や、新しいライフスタイルに寄り添うことを目指し、「Human Modern(ヒューマン モダン)」をコンセプトに、そのデザインをつくり上げました。 センターコンソール周りは、抜け感を持たせた形状とすることで、開放感のある空間を構成し、また、コルクや再生材からできた生地などの環境に配慮した素材を、素材そのものが持つ自然な魅力を引き出して使用し、心地のよい室内空間を実現しています。加えて、お客さまが自由な発想で、クルマの多彩な楽しみ方を創造していただけるよう、フリースタイルドア(*2)を採用しました。さらに、人間中心の開発思想に基づき、EVでも変わることのない「人馬一体による走る歓び」を追求するため、新たに電動化技術「e-SKYACTIV(イー・スカイアクティブ)」を採用し、意のままの操作感と滑らかな車両挙動を高次元に融合させ、ドライバーが自然に運転を楽しむことができる走りを実現しました。当連結会計年度の商品改良としては、「CX-5」、「CX-8」、「マツダ ロードスター」があり、「CX-5」及び「CX-8」のAWD車には新開発「オフロード・トラクション・アシスト」を採用しました。「オフロード・トラクション・アシスト」は、悪路における想定外のスタック時にも、AWDとトラクション・コントロール・システムの協調によって接地輪への駆動力伝達を最大化して、悪路からのスムーズな脱出を実現し、さまざまな路面環境において安心・安全の走行性能を提供します。 当連結会計年度の研究開発費の総額は1,350億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,304億円、北米は19億円、欧州は21億円、その他の地域は6億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*1) 当社調べ。(*2) センターピラーレスのセンターオープン式ドア構造。
FY2019|1,895 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、2007年に策定した技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」に基づき、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」の両立に取り組んでまいりました。そして2017年に、2030年を見据えた技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を策定しました。これは世界の自動車産業を取り巻く環境の急激な変化を踏まえ、より長期的な視野に立ち、クルマの持つ魅力である「走る歓び」によって、「地球」、「社会」、「人」それぞれの課題解決を目指す新しいチャレンジとなる取り組みです。セグメントごとの研究開発体制は、日本では本社R&D部門とマツダR&Dセンター横浜にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国のマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はドイツのマツダモーターヨーロッパGmbH、その他の地域は中国のマツダ(中国)企業管理有限公司の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。 当連結会計年度の新商品は、新型「MAZDA3」です。新型「MAZDA3」は、マツダの新世代商品の第一弾です。日本の美意識の本質を体現することを目指す深化した「魂動デザイン」を採用し、ワンモーションのシンプルな動きでフォルムを描きつつ、繊細なボディ造形による光の移ろいや反射の動きによって、これまで以上に力強く、味わい深い生命感をつくり込みました。そのうえで、ハッチバックモデルではエモーショナルさを、セダンモデルではエレガンスさを追求し、「MAZDA3」というひとつのネームプレートのもと、まったく異なる2つの個性をつくり上げています。また、人間の持つバランス能力を最大限に引き出すことを追求した新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)」や、幅広い走行シーンで意のままの加減速を可能にする最新の「SKYACTIV-X」、「SKYACTIV-G」及び「SKYACTIV-D」を搭載し、人間を中心に設計するという思想に基づき、クルマとしての基本性能を飛躍的に向上させ、走る・曲がる・止まるというクルマの動きが自然に感じられるよう磨き上げています。2003年のデビュー以来、累計販売台数が600万台(*)を超える「MAZDA3」は、マツダの「走る歓び」を世界中のお客さまにお届けするとともに、主要な生産拠点において生産の中核を担うなど、ブランドとビジネスの両面で当社をけん引してきたグローバル戦略車です。また、当社は、本年3月に開催されたジュネーブモーターショーにおいて、新世代商品の第二弾となる新型コンパクトクロスオーバーSUV「マツダ CX-30(シーエックス サーティー)」を世界初公開しました。「CX-30」は、マツダのデザインテーマ「魂動デザイン」を具現化したエレガントなスタイルと、SUVらしい力強さとを融合させた新しいコンパクトクロスオーバーSUVです。「日々の生活の中で、大切な人と新しい発見や刺激を感じ、人生を豊かに過ごしていただきたい」との想いを込め開発いたしました。ご家族やご友人と、どこにでも気軽に出かけ、歓びを分かち合っていただけるよう、大人4人がゆったりと座れる空間と、くつろげる使い勝手の良いパッケージングを実現しました。さらに乗用車よりも高い車高による視認性や乗降性の良さに加え、道幅や駐車場を選ばない小回りが利くボディサイズがもたらす運転のしやすさを追求しています。また、新型「MAZDA3」と同様、新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」や、最新の「SKYACTIV-X」を始めとした、幅広い走行シーンで意のままの加減速を可能にする「SKYACTIV」エンジンシリーズを搭載し、走る・曲がる・止まるといったクルマの基本性能を飛躍的に向上させています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は1,347億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,298億円、北米は21億円、欧州は21億円、その他の地域は7億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*)2018年時点、当社調べ。
FY2018|2,462 文字
5【研究開発活動】 当社グループは、平成19年に策定した技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」に基づき、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」の両立に取り組んでまいりました。そして平成29年に、2030年を見据えた技術開発の長期ビジョン「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」を策定しました。これは世界の自動車産業を取り巻く環境の急激な変化を踏まえ、より長期的な視野に立ち、クルマの持つ魅力である「走る歓び」によって、「地球」、「社会」、「人」それぞれの課題解決を目指す新しいチャレンジとなる取り組みです。 セグメントごとの研究開発体制は、日本では本社R&D部門とマツダR&Dセンター横浜にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国のマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はドイツのマツダモーターヨーロッパGmbH、その他の地域は中国のマツダ(中国)企業管理有限公司の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。 当連結会計年度の新商品は、新型「マツダ CX-8」です。 新型「CX-8」は、マツダの国内向けSUVラインアップにおける最上位モデルであり、「走りやデザインを諦めたくない。でも家族や友人ともドライブを楽しみたい」と考えるお客さまに対し、多人数乗用車の新たな選択肢としてマツダが提案した3列シートクロスオーバーSUVです。「SKYACTIV(スカイアクティブ)技術」とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用し、「上質かつ洗練されたデザイン」、「街乗りから高速走行まで余裕のある走り」、「3列目を含むすべての乗員が楽しめる快適性と静粛性」を特長としています。新型「CX-8」は、進化したクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」を採用し、マツダ独自の技術「G-ベクタリングコントロール」を搭載しており、ドライバーとともに乗員全員が街乗りから長距離ドライブまで楽しめるクルマです。加えて、「MAZDA PROACTIVE SAFETY(マツダ・プロアクティブ・セーフティ)」(*1)の安全思想にもとづき開発したマツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を標準装備し、「走る歓び」の土台となる安心・安全なドライブ体験をサポートしています。デザインは、「魂動」をより高い次元へと深化させました。時を経てもお客さまの感性を刺激し続ける先進性を目指し、国内における最上位SUVとして、風格や質感にこだわり、インテリアも色や素材の一つ一つにまで吟味を重ねています。 当社は、「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言2030」の実現に向けて、ガソリンエンジンにおける圧縮着火を世界で初めて実用化(*2)した次世代エンジン「SKYACTIV-X(スカイアクティブ・エックス)」を含めた次世代技術を、2019年から導入することを発表しました。これはマツダ独自の燃焼方式「SPCCI(Spark Controlled Compression Ignition)」(火花点火制御圧縮着火)によって、従来ガソリンエンジンにおける圧縮着火の実用化で課題となっていた圧縮着火の成立範囲を拡大することで、火花点火と圧縮着火のシームレスな切り替えを実現し、優れた環境性能と出力・動力性能を妥協なく両立することができる新しい内燃機関です。圧縮着火によるこれまでにないエンジンレスポンスの良さと、燃費改善目的で装備したエア供給機能を活用し、現行の「SKYACTIV-G」に比べて全域で10%以上、最大30%におよぶ大幅なトルク向上(*3)を実現しており、また、圧縮着火で可能となるスーパーリーン燃焼(*4)によって、エンジン単体の燃費率は現行の「SKYACTIV-G」と比べて最大で20~30%程度改善(*3)される技術です。 また、当社は、平成29年10月に開催された「第45回東京モーターショー」において、「マツダ 魁 CONCEPT(マツダ・カイ・コンセプト)」と「マツダ VISION COUPE(マツダ・ビジョン・クーペ)」の2台のコンセプトモデルを世界初公開しました。「魁 CONCEPT」は、マツダの次世代商品群の先駆けとなるコンパクトハッチバックコンセプトです。次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X(スカイアクティブ・エックス)」、次世代車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」と深化した魂動デザインを採用、マツダが目指す次世代のクルマづくりを体現したモデルです。「VISION COUPE」は、日本の美意識の本質を突き詰め、「エレガントで上質なスタイル」をつくり上げることを目指す魂動デザインの深化を表現した次世代デザインビジョンモデルです。 当連結会計年度の研究開発費の総額は1,360億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,312億円、北米は20億円、欧州は21億円、その他の地域は7億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*1)「MAZDA PROACTIVE SAFETY」は人間を理解・信頼・尊重することを重視した中で、ドライバーが安全に運転できる状態を最大限に確保し、事故のリスクを最小限に抑制することを目指すマツダ独自の安全思想。(*2)平成29年8月現在当社調べ。(*3)現開発段階における当社の測定に基づく。(*4)通常の火花点火では失火してしまうレベルまで燃料を希薄化した状態。
FY2017|2,458 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、「“Zoom-Zoom”(ズーム・ズーム:子供の時に感じた動くことへの感動)」に体現されるマツダのブランド価値を、さらに進化・向上して行く技術開発長期ビジョンとして平成19年に「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」を策定しました。これは「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を、限られたマーケットや限られたお客さまだけでなく、すべてのお客さまに提供することを宣言したものです。 セグメントごとの研究開発体制は、日本では、本社R&D部門とマツダR&Dセンター横浜にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国のマツダモーターオブアメリカ, Inc.、欧州はドイツのマツダモーターヨーロッパGmbH、その他の地域は中国のマツダ(中国)企業管理有限公司の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。 当連結会計年度の新商品は、新型「CX-4」、新型「ロードスターRF」及び新型「CX-5」です。 新型「CX-4」は、新世代技術「SKYACTIV技術」(*1)とデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用した新型クロスオーバーSUVであり、中国で販売を行っています。新型「CX-4」は、「魂動」デザイン特有の「際立つ存在感」、優れた乗降性やフレキシブルな荷室などの「考えぬかれた機能性」に加え、新世代4WDシステム「アイ・アクティブ AWD」による走破性と、低重心ボディによる操縦安定性などによる、さまざまなシーンでの「人馬一体」の走りと優れた環境・安全性能を提供価値としています。 新型「ロードスターRF」は、ルーフから車両後端までなだらかに傾斜する「ファストバック」スタイルを採用し、印象的なルーフ後部の形状とルーフの動きに応じて開閉するリアウインドーによる新しいオープンエア感覚を実現しています。電動ルーフは、スイッチ操作のみで開閉できる仕様へと進化させるとともに、限られたスペースに効率良く収納する構造により、ソフトトップモデルとほぼ同等の荷室容量を確保しています。また、走行性能については、上質な走りを目指して、ソフトトップモデルより排気量の大きいガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」を採用しています。 新型「CX-5」は、新世代商品群としての初めてのフルモデルチェンジであり、ドライバーだけでなく同乗者も含めた「すべてのお客さまを笑顔にするSUV」をキーワードに、いまマツダがもつデザインと技術のすべてを磨き上げ、あらゆる領域で「走る歓び」を深化させたクロスオーバーSUVです。ボディカラーには新開発の「ソウルレッドクリスタルメタリック」を初めて採用しました。また、車両運動制御技術「スカイアクティブ ビークル ダイナミクス」(*2)の第1弾である「G-ベクタリング コントロール」を搭載するなど、ドライバーの意のままのパフォーマンスフィールと、優れた静粛性や乗り心地など同乗者の快適を両立する走行性能を実現しました。 また当社は、日本国内で販売するほぼすべての新世代商品を対象に、先進安全技術「アイ・アクティブセンス」(*3)の標準装備化を平成29年度中に行うことを発表しました。対象となる装備は、日常で起こり得る事故の未然防止と被害軽減を目的とした「衝突被害軽減ブレーキ」、オートマチック車のペダル踏み間違いによる事故を低減する「AT誤発進抑制制御」、車線変更時に斜め後方に存在する車両を知らせる「BSM(ブラインド・スポット・モニタリング)」、駐車場などでの後退時に横から近づく車両を検知し接触の危険を知らせる「RCTA(リア・クロス・トラフィック・アラート)」です。この先進安全技術「アイ・アクティブセンス」により、お客さまの安全・安心をより確実にサポートしていきます。 マツダは、平成18年からお客さまのニーズに応えるための「多様化」と、効率化のための「共通化」という相反する課題を、単にベストバランスを探るのではなく、ブレークスルーによって高次元で両立させることを狙いとする「モノ造り革新」に取り組んできました。これは、生産プロセスに留まらず、開発や購買を横断する全社的な構造改革活動です。現在までに、開発効率化30%以上、生産設備投資改善20%以上を達成し、高性能かつトレンドに合った商品の効率的な開発や、タイムリーな市場導入、売れ筋商品の急変などの環境変化に柔軟に対応できる高効率な生産体制を構築するなど、「SKYACTIV技術」を搭載した商品の開発及び導入のみならず、経営面でも多大な成果を収めています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は1,269億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,221億円、北米は21億円、欧州は20億円、その他の地域は7億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*1)「SKYACTIV技術」とは、「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」に基づいて、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を高次元で両立することを目標に開発したエンジン(ガソリン・ディーゼル)、トランスミッション、ボディ、シャシーなどの新世代技術の総称。(*2)「スカイアクティブ ビークル ダイナミクス」とは、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーなどのSKYACTIV技術群を統合的に制御することで、「人馬一体」の走行性能を高める新世代車両運動制御技術の総称。(*3)「アイ・アクティブセンス」とは、ドライバーへの認知支援及び衝突回避のサポートや被害軽減を図るマツダの先進安全技術の総称。
FY2016|2,312 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、「“Zoom-Zoom”(ズーム・ズーム:子供の時に感じた動くことへの感動)」に体現されるマツダのブランド価値を、さらに進化・向上して行く技術開発長期ビジョンとして平成19年に「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」を策定しました。これは「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を、限られたマーケットや限られたお客様だけでなく、すべてのお客様に提供することを宣言したものです。 また、お客様のニーズに応えるための「多様化」と、効率化のための「共通化」という相反する課題を、単にベストバランスを探るのではなく、ブレークスルーによって高次元で両立させることを狙いとする「モノ造り革新」により、商品競争力の向上と開発・生産効率の向上の高い次元での両立に取り組んでいます。 セグメントごとの研究開発体制は、日本では「本社R&D部門」と「マツダR&Dセンター横浜」にて新商品の企画・デザイン・設計・実験研究、並びに新技術の先行研究を行っています。海外では、北米は米国の「マツダモーターオブアメリカ, Inc.」、欧州はドイツの「マツダモーターヨーロッパGmbH」、その他の地域は中国の「マツダ(中国)企業管理有限公司」の各R&D部門と連携し、それぞれの市場特性に適合した商品の研究開発に取り組んでいます。 当連結会計年度の新商品は、新型「ロードスター」及び新型「CX-9」です。 新型「ロードスター」は、新世代技術「SKYACTIV技術」(*1)と新デザインテーマ「魂動(こどう)」を全面的に採用した新世代商品の第6弾となるモデルです。人がクルマを楽しむ感覚の深化に徹底的に取組み、「人馬一体」の楽しさを追究した、後輪駆動(FR)の2シーターライトウェイトオープンスポーツカーです。新開発の1.5L直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」をフロントミッドシップに搭載し、前後重量配分を50:50としています。ボディには、アルミや高張力鋼板の使用比率を71%に高め(前モデル58%)、さらに構造の工夫などにより、先代モデル比100kg以上となる大幅な軽量化(車両重量990kg~1,060kg)を実現しています。コックピットは、優れた視界、操作性の優れた機器配置、ドライバーに対して正対するペダルレイアウトなど、スポーツカーとして理想的なドライビングポジションを実現しています。また、本年3月には、リトラクタブルハードトップモデル「MX-5 RF」を世界初公開しました。「オープンカーの楽しさを身近なものにする」という先代のリトラクタブルハードトップモデルが目指した価値を引き継ぎながら、更なる進化に挑戦しました。 新型「CX-9」は、年間約5万台のグローバル販売計画台数の約8割を北米市場が占める新型3列ミッドサイズクロスオーバーSUVです。主に成熟したファミリー層を対象に、新世代商品群のハイエンドモデルとして、機能やスペックを超えた上質な心地よさをお届けすることで、「親としてだけではない、人生のさまざまな側面をスマートに輝かせる新しいクロスオーバーSUV像」を提案します。よりプレミアムな世界観を追求した最新の「魂動」デザイン、上質さを高めた「人馬一体」の走り、卓越した燃費性能はもちろん、先進安全技術「i-ACTIVSENSE」や新世代4WDシステム「i-ACTIV AWD」、使いやすく快適な室内空間などで、現代の家族のニーズに応えます。また、パワートレインには、「SKYACTIV-G」シリーズの最上位エンジンとなる新開発の2.5L直噴ガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を搭載しています。「SKYACTIV-G 2.5T」は、「SKYACTIV-G」シリーズ初のターボエンジンです。「アテンザ」などに搭載されている自然吸気エンジン「SKYACTIV-G 2.5」をベースに改良を加えることで、卓越したカタログ燃費・実用燃費とともに、新型「CX-9」の使用シーンの9割以上を占める中低速領域でのリニアで力強い加速感、ターボラグのない良好な応答性を実現しており、4LV型8気筒自然吸気ガソリンエンジン並みの最大トルクを発揮します。 マツダは、平成18年から「モノ造り革新」に取り組んできました。これは、生産プロセスに留まらず、開発や購買を横断する全社的な構造改革活動です。現在までに、開発効率化30%以上、生産設備投資改善20%以上を達成し、高性能かつトレンドに合った商品の効率的な開発や、タイムリーな市場導入、売れ筋商品の急変などの環境変化に柔軟に対応できる高効率な生産体制を構築するなど、「SKYACTIV技術」を搭載した商品の開発及び導入のみならず、経営面でも多大な成果を収めています。 当連結会計年度の研究開発費の総額は1,166億円で、セグメントごとの研究開発費は、日本は1,116億円、北米は22億円、欧州は20億円、その他の地域は8億円であります。なお、当社のセグメントは、生産・販売の管理体制を基礎とした地域別のセグメントから構成されており、研究開発活動の大部分を日本セグメントで行っているため、セグメントごとの研究開発活動の状況につきましては、記載を省略しております。 (*1) 「SKYACTIV技術」とは、「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」に基づいて、「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を高次元で両立することを目標に開発したエンジン(ガソリン・ディーゼル)、トランスミッション、ボディ、シャシーなどの新世代技術の総称。