研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
| 2025-03 |
- |
61 |
| 2024-03 |
- |
35 |
| 2023-03 |
- |
36 |
| 2022-03 |
- |
45 |
| 2021-03 |
- |
88 |
研究開発活動(本文)
FY2025|2,114 文字
6 【研究開発活動】当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は1,398百万円であり、主に日本で発生したものであります。この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は2,799百万円であります。主な成果は次のとおりであります。2024年4月から2025年3月までの主な活動を報告します。 (1)産業廃棄物を活用した新材料の開発 当社は、カーボンニュートラルに貢献できる材料として産業廃棄物となっているウニ殻を利用した機能性フィラーの開発を進めております。現在世界中の沿岸地域においてウニの大量発生による海の砂漠化と呼ばれる「磯焼け」が起こっております。このウニを捕獲・畜養する活動が各地で行われており、陸上の3~6倍のCO2吸収が見込める藻場の回復が促進されております。一方で畜養されたウニは食用となりますが、殻は産業廃棄物として焼却処分されております。当社はウニ殻が多孔質構造を持っていることに着目し、材料化に取り組んでおります。作製されたウニ殻由来機能性フィラーは従来設備による樹脂へのコンパウンド及び成形が可能です。粉体のまま消臭剤としての使用も検討をしております。ウニ殻由来機能性フィラー「ウニライトⓇ」に期待できる効果・鉱産物炭酸カルシウムのような補強効果に加え,多孔構造を持つバイオミネラルをフィラーとして活用し VOC吸着効果や消臭効果を発揮することが期待できます。・増量材として使用することで、石油由来樹脂の使用量を削減できます。本件は「人とくるまのテクノロジー展2024」及び同時開催の「公益社団法人自動車技術会2024春季大会」にて発表いたしました。 (2)解析に基づいた新技術開発 ①流動解析と熱弾塑性構造解析の連成による内装樹脂部品外観不具合発生メカニズムの解明 自動車内装部品では従来の知見では解決できない白モヤ(外観不良)が課題となっていました。新たなシミュレーション技術により、白モヤ現象は、従来の知見である脱型時の金型との摺動で発生するだけでなく、型内で成形品が冷却される時の固化収縮挙動でも発生することを解明しました。併せて、実部品で発生した固化収縮挙動の発生要因を突き止め、デジタル段階で外観改善の対策が可能となりました。また型内の樹脂挙動を再現できる本手法は、成形工程で発生する様々な不具合現象の未然防止に貢献できます。本件は「公益社団法人自動車技術会2024春季大会」にて発表いたしました。 ②HSEAを用いたドア詳細モデル解析から音の流れ可視化技術開発による車室内騒音の効率的低減の検討電動化・自動運転化に向け、より快適な室内空間として車室内の静粛性向上が求められております。 騒音を低減するには一般的に遮音材など質量増加を招くこともあります。これは電動車両に於いては車両重量が増加することで航続距離の低下を招く事もあり、効率的な騒音低減対策が求められております。当社主力製品であるドアトリムは、車外からの騒音が車室内へ侵入する境界にあり、重要な役割を果たしております。ドアを構成するアウター及びインナーパネル、ドアトリムを音が通過するパネルとしてモデル化すると同時に、それぞれパネル間の空間も詳細にモデル化しました。その結果、騒音がどのように侵入するかを可視化でき、効率的な騒音低減策を可能としました。本件は「公益社団法人自動車技術会2024春季大会」にて発表いたしました。 (3)デジタル技術を活用した新製品開発を推進 当社のデジタル開発では、デザイン領域や設計領域で用いられる3DCADソフト、3D解析ソフト、3Dビジュアライゼーション(CG)ソフトを、先行開発や製品開発において有効活用しております。新製品の開発において、これまでは原寸大のモックアップ(試作品)を製作していましたが、バーチャルモックアップに移行しております。先行開発品の開発スピード向上はコスト削減に繋がるとともにアウトプット数の増加も可能であり、利点は多くなっております。バーチャルモックアップはデジタル技術であるバーチャルリアリティ(VR)を活用して、現実に近い形でのアウトプットをお客様にご提案しております。 (4)アップサイクル製品を初展示 当社は工場から排出された製品の端材を新しい製品に生まれ変わらせる、3R活動(産業廃棄物削減活動)に取り組んでおります。高機能パーテーションは、災害時の避難所生活でのプライバシー保護を目的とした防音性、断熱性に優れた工具無しで誰でも簡単に組み立てられる端材を利用した軽量パーテーションです。2枚の板をジョイントで組み上げ空気層を持ったパーテーションにする構造体で当社固有の技術として特許出願中です。寒川町の体験型のイベント「さむかわ安全・安心フェア」に出店し、高機能パーテーションの展示と組み立て体験、端材を使用したマスコット工作体験を行いました。
FY2024|1,545 文字
6 【研究開発活動】当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は1,069百万円であり、主に日本で発生したものであります。この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は3,329百万円であります。主な成果は次のとおりであります。2023年4月から2024年3月までの主な活動を報告します。 (1)3R(Reduce Reuse Recycle) 当社は、米国自動車研究センター(CAR)とALTAIRが主催するALTAIR ENLIGHTEN AWARD 2023 サステナブルプルプロセス部門において、奨励賞(Honorable Mention)を受賞しました。自動車産業界で採用されている当社の省資源技術であるハイパピア(Kasai Hi-Papia:通称KHP)について、リサイクル性・サステナビリティが評価されました。 KHPの6つの利点✓ リサイクル市場からの再生プラスチックを100%使用可能✓ 製品端材の再利用を可能とする工程内リサイクル技術✓ 成形性・剛性・リサイクル性に優れた独自配合によるサステナブル材料✓ 産業廃棄物ゼロを目指したサステナブル材料✓ 地域特性にあわせた最適なサステナブルプロセス設計✓ 最大0.7mmの薄板により射出製品に比べて製品の軽量化を実現 (2)製造工程改善 従来は、実物の製品でシワ発生の判断と対策を行っていましたが、新たなシミュレーション技術でデジタル段階にて表皮シワの発生を予測することが可能になりました。併せて、統計解析を行うことで表皮シワの発生を抑制する造形手法も確立しました。これらにより、不良発生の未然防止を図ることが可能となり、開発スピードの向上にも貢献できます。 (3)軽量化技術 当社は、今までも車両の軽量化に貢献できる技術研鑽を続けてきましたが、新たに薄肉高発泡成形の開発に成功しました。 これは使用するプラスチック材料の削減と製品性能を両立させる技術で、更なる車両の軽量化、CO2削減へ貢献します。これにより、業界トップレベルの製品軽量化が可能となり、2023年発売の新型車両のフロントドアトリムとスライドドアトリムに採用されました。(従来品比較20%軽量化に貢献) (4)快適製品 当社は、高性能インシュレータを新開発し、2023年発売の新型車両に採用されました。 当製品は断熱性・吸音性・遮音性を備えた高性能インシュレータです。当社従来品に対して、約110%の断熱性能、最大約120%の吸音性能を達成しています。また、最大約105%の遮音性能を車両相当で達成しています。更に、素材はPET繊維のみを組み合わせたモノマテリアルとすることで、リサイクルが容易となり、環境に配慮した製品となっています。 (5)カーボンニュートラル 当社は、自社から排出する生産工程端材を使用したリサイクル材を、当社工場内で使用する輸送用コンテナボックスに2024年3月より採用を開始しました。 当社ではウレタン天井の生産工程端材を丸ごと粉砕して樹脂に混ぜ、リサイクル材として活用する検討を進めてきました。端材に含まれるガラス繊維は、ポリプロピレン樹脂の強度を底上げする効果があり、またウレタンやPET繊維などの成分により、ポリプロピレン樹脂の使用量を低減することができます。このリサイクル材を使用することにより、材料製造時のCO2発生量を28%削減することが可能です。今後は自動車部品への採用拡大を視野に開発を進めて参ります。
FY2023|1,674 文字
6 【研究開発活動】当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。その一環として2023年2月に新しいプレゼンテーションルームを寒川本社に開設いたしました。河西サステナビリティ方針に沿った私たちの開発の考え方や将来に向けた取り組みの発信基地という意味を込めて「WAKUWAKU BASE」と名付けました。現在はコンセプトモデル、VRコンテンツ、環境に優しい新材料開発、快適製品の先行開発等13アイテムを展示しており、開所以来、カーメーカー、協力企業の皆様はじめ社内外の多くの方に訪問いただいております。当社は、お客様との対話から新しい価値を創造し、モビリティー社会の快適空間の実現を通して、成長を目指してまいります。 なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は1,159百万円であり、主に日本で発生したものであります。この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は2,459百万円であります。主な成果は次のとおりであります。 (1)環境対応SDGsの達成に向けサステナブルなモビリティー社会の実現に貢献するための活動を進めております。当社では、再生材料を原料とした循環型リサイクルシートを始め、当社より排出される廃棄物のゼロ化を目指し様々な取り組みを行っております。研究開発事例としまして、天井トリム向け複合材料の端材をその特性を活かしポリプロピレン材料の補強材としての再利用に取り組んでおり、当社工場内で使用する樹脂コンテナボックスへの採用を検討中です。将来的には自動車部品への適用も視野に開発を進めてまいります。また、石油由来材料の削減、CO2排出量の削減を目的にバイオマス材料の開発にも取り組んでおり、社会に貢献する材料、及び製品の開発に力を入れております。 (2)軽量化 当社は今までも車両の軽量化に貢献できる技術研鑽を続けてきましたが、新たに、薄肉高発泡成形の開発に成功しました。これは、使用するプラスチック材料の削減と製品性能を両立させる技術で、更なる車両の軽量化、CO2削減へ貢献します。これにより、業界トップレベルの製品軽量化が可能となり、2023年発売の車両に採用されることとなりました。(従来品と比較して20%の軽量化に貢献)当社は、これからも新しい自動車内装価値の創造に取り組み、お客様に提供してまいります。 (3)安全性側面衝突時の安全性に寄与するドアの高性能なエネルギー吸収パッドを射出成形樹脂で廉価に実現し、更に機能性を向上させる開発を完了し各車種への搭載を開始しております。 (4)快適環境当社の開発した高性能インシュレータは、吸遮音性能と断熱性能を両立したインシュレータとなっております。昨今、自動車室内空間を広く確保する取り組みにより、エンジンなどの熱源と自動車室内の距離が近くなる傾向にあります。熱源からの熱を自動車室内に伝えにくく、さらに従来以上の吸遮音性能を実現いたしました。協力先フェルトメーカ様と当社の独自繊維配合により、性能面では同板厚、同質量の従来インシュレータに対して、最大約120%の吸音性能、約110%の断熱性能を達成いたしました。尚、今回2023年発売予定の車両では輸送効率向上を狙い1枚のシートで構成し、成形レスで裁断形状を工夫することにより車両組付け時に立体的に追従させる設計としております。当社は、これからもお客様の快適性へのニーズを材料、設計開発の両輪で提供を進めてまいります。 (5)魅力機能近年、期待が高まる自動運転、コネクティビティなどCASEを中心とする次世代自動車技術をいち早く先取りして、内装がクルマと乗員のインターフェースとなる、インテリア ユーザー インターフェース(IUI)コンセプトを提唱し、透光表皮技術やインビジブル照明を活用する事で次世代に向けた内装革新商品の研究開発を強力に進めております。
FY2022|1,554 文字
5 【研究開発活動】当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。 新製品の開発及び新技術の基礎研究は、主に国内の技術センターで効率的な開発を行うとともに、日米欧中の各技術センターとの相互補完体制を構築しております。 特に、北米においては既存の米国ミシガンの技術センターに加え、2013年にメキシコ技術センターを開設、2017年にテネシー技術センターを開設し、先進技術の積極的な情報収集とともに、専門メーカーとしてグローバル視点で自動車メーカー各社や部品メーカー各社との活動を進めております。なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は1,534百万円であり、主に日本で発生したものであります。この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は3,410百万円であります。主な成果は次のとおりであります。 (1)環境対応SDGsの達成に向けサステナブルなモビリティー社会の実現に貢献するための活動を進めております。当社の循環型リサイクルシート製品は、市場リサイクル材料および工程内リサイクルを採用しております。主に、日系自動車メーカーのラゲッジ・トランクに多く採用されており、新型EVにも量産採用しております。これまで本製品は日本のみで生産可能でしたが、当社の子会社であるKASAI NORTH AMERICA, INC.マンチェスター工場に製造ラインを導入し日米二極で対応できるようになり、北米向け車種の生産を2020年より開始いたしております。今後さらに循環型リサイクルシート製品自体の開発・改良を行い、ラゲッジ・トランク製品以外での受注拡大を図ってまいります。有機溶剤を使わない接着方法「ホットメルトプレコート」を開発し、2021年に英国で発売された新型SUVに量産採用し、続いて北米におきましても2022年発売の新型車にて拡大採用を行っております。また、塗装を使わない原着成形技術として「テクスチャー付き原着」を開発し、2020年に北米で発売された新型SUVに量産採用し、後続2車種においても採用が決定しております。 (2)高品質自動車内装の高品質ニーズは益々高くなっており、デザイン性に富んだ緻密なクロスステッチの量産、更にコンピュータミシンを使ったデザイン性の高いキルティング、アンビエントイルミネーションなど、得意先に提案し採用されております。 (3)軽量化高品質な外観としっかり感を同時に実現する射出発泡成形製品、高剛性薄肉樹脂プレス成形製品、超軽量ウレタン天井等を他社に先駆けて開発し、中でも射出発泡成形製品においては更なる軽量化が可能な技術開発が完了し新車への採用が決定しております。 (4)安全性側面衝突時の安全性に寄与するドアの高性能なエネルギー吸収パッドを射出成形樹脂で廉価に実現し、更に機能性を向上させる開発を完了し各車種への搭載を開始しております。 (5)快適環境車室内温度を最適に保つ遮熱天井材を世界で初めて量産しました。また、塗装や接着に使われ人体に悪影響を与えることが問題視されている有機溶剤の削減を積極的に推進しております。 (6)魅力機能近年、期待が高まる自動運転、コネクティビティなどCASEを中心とする次世代自動車技術をいち早く先取りして、内装がクルマと乗員のインターフェースとなる、インテリア ユーザー インターフェース(IUI)コンセプトを提唱し、次世代に向けた内装革新商品の研究開発を強力に進めております。2022年では新型EV車にてタッチスイッチを搭載した新型MAP LAMPが採用されました。
FY2019|1,221 文字
5 【研究開発活動】当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。 新製品の開発及び新技術の基礎研究は、主に国内の技術センターで効率的な開発を行うと共に、日米欧中の各技術センターとの相互補完体制を構築しております。 特に、北米においては既存の米国オハイオ及びミシガンの技術センターに加え、2013年のメキシコ技術センターを開設、2017年にテネシー技術センターを開設しました。欧州においては既存の英国技術センターに加え2015年にフランス・パリ技術センターを開設し、先進技術の積極的な情報収集と共に、専門メーカーとしてグローバル視点で自動車メーカー各社や部品メーカー各社との活動を進めております。新たな取り組みとして2019年に研究所グループを新設し、CASEなど新時代の市場環境を見据えた革新的な新材料・新技術の基礎研究を強化すると共に、新しい内外装、新コモディティを企画構想する活動を進めております。なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は1,436百万円であり、主に日本で発生したものであります。この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は5,829百万円であります。主な成果は次のとおりであります。 (1)高品質自動車内装の高品質ニーズは益々高くなっており、デザイン性に富んだ緻密なクロスステッチの量産、更にコンピュータミシンを使ったデザイン性の高いキルティング、アンビエントイルミネーションなど、得意先に提案し採用されております。 (2)軽量化高品質な外観としっかり感を同時に実現する射出発泡成形製品、リサイクル材を用いた高剛性薄肉樹脂プレス成形製品、超軽量ウレタン天井等を他社に先駆けて開発し、中でも射出発泡成形製品はグローバルで多くの車種に採用されております。 (3)安全性側面衝突時の安全性に寄与するドアの高性能なエネルギー吸収パッドを射出成形樹脂で廉価に実現し、得意先各社に広く採用されております。 (4)快適環境車室内温度を最適に保つ遮熱天井材を世界で初めて量産しました。また、塗装や接着に使われる有機溶剤削減を推進しております。 塗装を行わずに高輝度メタリック外観を射出成形技術で実現した高輝度メタリック原着成形技術は、プラスチック成形加工学会 2015年「青木固」技術賞に続き、2016年超モノづくり部品大賞「自動車部品賞」を受賞いたしました。 (5)魅力機能近年、期待が高まる自動運転、コネクティビティなどCASEを中心とする次世代自動車技術をいち早く先取りして、内装がクルマと乗員のインターフェースとなる、いわゆるインテリア ユーザー インターフェース(IUI)コンセプトを提唱し、次世代に向けた内装革新商品の研究開発を強力に進めております。
FY2018|1,106 文字
5 【研究開発活動】当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。 新製品の開発及び新技術の基礎研究は、主に国内の技術センターで効率的な開発を行うと共に、日米欧中の各技術センターとの相互補完体制を構築しております。 特に、北米においては既存の米国オハイオ及びミシガンの技術センターに加え、2013年のメキシコ技術センターを開設、2017年にテネシー技術センターを開設しました。欧州においては既存の英国技術センターに加え2015年にフランス・パリ技術センターを開設し、先進技術の積極的な情報収集と共に、専門メーカーとしてグローバル視点で自動車メーカー各社や部品メーカー各社との活動を進めております。なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は15億43百万円であり、主に日本で発生したものであります。この他に新車開発及び既存製品の改良等で発生した研究開発関連の費用は43億12百万円であります。主な成果は次のとおりであります。 (1)高品質自動車内装の高品質ニーズは益々高くなっており、デザイン性に富んだ緻密なクロスステッチの量産、更にコンピュータミシンを使ったデザイン性の高いキルティング、アンビエントイルミネーションなど、得意先に提案し採用されております。 (2)軽量化高品質な外観としっかり感を同時に実現する射出発泡成形品、リサイクル材を用いた高剛性薄肉樹脂プレス成形製品、超軽量ウレタン天井等を他社に先駆けて開発し、中でも射出発泡成形品はグローバルで多くの車種に採用されております。 (3)安全性側面衝突時の安全性に寄与するドアの高性能なエネルギー吸収パッドを射出成形樹脂で廉価に実現し、得意先各社に広く採用されております。 (4)快適環境車室内温度を最適に保つ遮熱天井材を世界で初めて量産しました。また、塗装や接着に使われる有機溶剤削減を推進しております。 塗装を行わずに高輝度メタリック外観を射出成形技術で実現した高輝度メタリック原着成形技術は、プラスチック成形加工学会 2015年「青木固」技術賞に続き、2016年超モノづくり部品大賞「自動車部品賞」を受賞いたしました。 (5)魅力機能近年、期待が高まる自動運転、コネクティビティなどの次世代自動車技術をいち早く先取りして、内装がクルマと乗員のインターフェースとなる、いわゆるインテリア ユーザー インターフェース(IUI)コンセプトを提唱し、次世代に向けた内装革新商品の先行開発を強力に進めております。
FY2017|1,022 文字
6 【研究開発活動】当社グループは自動車内装トリム部品の専門メーカーとして、ユーザー及び自動車メーカー各社のニーズに積極的に応える新製品・新工法を提供するため、強力に研究開発を進めております。 新製品の開発及び新技術の基礎研究は、主に国内の技術センターで効率的な開発を行うと共に、日米欧中の各技術センターとの相互補完体制を構築しております。 特に、北米においては既存の米国オハイオ及びミシガンの技術センターに加え、2013年のメキシコ技術センターを開設、2017年にテネシー技術センターを開設しました。欧州においては既存の英国技術センターに加え2015年にフランス・パリ技術センターを開設し、先進技術の積極的な情報収集と共に、専門メーカーとしてグローバル視点で自動車メーカー各社や部品メーカー各社との活動を進めております。なお、当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費の総額は13億75百万円であり、主に日本で発生したものであります。主な成果は次のとおりであります。 (1)高品質自動車内装の高品質ニーズは益々高くなっており、デザイン性に富んだ緻密なクロスステッチの量産、更にコンピュータミシンを使ったデザイン性の高いキルティングなど、得意先に提案し採用されております。 (2)軽量化高品質な外観としっかり感を同時に実現する射出発泡成形品、リサイクル材を用いた高剛性薄肉樹脂プレス成形製品、超軽量ウレタン天井等を他社に先駆けて開発し、中でも射出発泡成形品はグローバルで多くの車種に採用されております。 (3)安全性側面衝突時の安全性に寄与するドアの射出成形樹脂パッドを、高性能で実現し、得意先各社に広く採用されております。 (4)快適環境車室内温度を最適に保つ遮熱天井材を世界で初めて量産しました。また、塗装に使われる有機溶剤削減を推進しております。 塗装を行わずに高輝度メタリック外観を射出成形技術で実現した高輝度メタリック原着成形技術は、プラスチック成形加工学会 2015年「青木固」技術賞に続き、2016年超モノづくり部品大賞「自動車部品賞」を受賞いたしました。 (5)魅力機能近年、期待が高まる自動運転などの次世代自動車技術をいち早く先取りして、内装がクルマと乗員のインターフェースとなる、いわゆるインテリア ユーザー インターフェース(IUI)コンセプトを提唱し、次世代に向けた内装革新商品の先行開発を強力に進めております。
FY2016|1,904 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、自動車内装トリム部品専門メーカーとして、「次世代に向けた内装の革新」をテーマに、最新技術で魅力ある商品提案ができるように、積極的に研究開発を進めております。研究開発は、グローバル開発拠点と連携して日本リージョンに拠点をおく先行開発部他を中心に推進しており、当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は13億39百万円であります。すべて「日本」セグメントに属しております。また、主な成果は次のとおりであります。河西グループは、次世代に向けた商品提案企業を目指し、得意先ニーズ、市場ニーズに着実に応えるべく、新技術開発を積極的に進めております。とりわけ昨今の自動車産業の置かれた状況の中で、高品質、軽量化、安全性、快適環境、魅力機能を重点領域として、計測技術などの要素技術開発から、新材料・工法開発、そして新製品開発まで一貫して取り組んでおります。 (1)高品質内装トリム部品に対する高品質ニーズは年々高くなっており、立体的なデザインを実現し、しっかりとしたFit & Finish をお客様に提供するために材料、工法、構造を最適化することで内装高品質を実現しております。更に近年では、匠の技を求められる複雑なデザインステッチを量産部品で合理的実現するモノ造りも求められております。河西グループは、スポーツモデルのドアトリム部品で他社に先駆けてクロスステッチを量産いたしました。 (2)軽量化軽量化はCO2削減や動力性能向上から自動車にとって重要課題であり、自動車内装トリム部品専門メーカーとして地球環境のサスティナビリティにお応えしていく必要があります。また、商品競争力から軽量化と高品質さらに合理的なモノ造りを同時に成立させなければなりません。河西グループは、無塗装でも高品質な外観を実現できる発泡成形品、軽量化と耐傷性を両立したナノコンポジット樹脂製品、リサイクル材を用いた高剛性薄肉プレス成形製品、超軽量ウレタン天井等を他社に先駆けて提供しており、結果、軽量発泡射出成形ドアトリムで2015年超モノづくり部品大賞「自動車部品賞」を受賞しました。 (3)安全性側面衝突安全性に寄与する車室内のエネルギー吸収部品を、当社独自の設計構造とすることにより、高性能を低コストの射出成形部品で実現した射出成形樹脂パッドを量産車に採用しております。近年、より高い衝突安全性能が求められており、デジタル開発段階でのCAE(コンピュータ・シュミレーション)を側面衝突解析に駆使することで、車両適用開発の効率化と、コスト競争力に優れる射出成形樹脂パッドの次世代高性能化を進めております。 (4)快適環境地球環境のサスティナビリティに直接貢献するために、自動車室内温度を最適に保つエアコンのエネルギー消費を削減する内装遮熱天井材を世界で初めて量産し、2013年超モノづくり部品大賞「環境関連部品賞」を受賞しました。その他では、接着剤を使わずにTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)表皮とPP樹脂発泡体そしてPP樹脂基材を同時成形するKPM(カサイ プレス モールド)工法、100%リサイクル材のハイパピア、樹脂部品への植物由来樹脂(ポリ乳酸)適用、そしてリサイクル樹脂の採用や工程内リサイクルで資源の再利用を推進しております。また、接着剤、塗料等に含まれる有機溶剤0化に向けて、水溶性接着剤、接着剤の粘着材やホットメルト化、更に塗装から樹脂基材へ着色剤の練り込みによる塗装レス化を推進しております。結果、完全塗装レスの高品質な高輝度原着メタリック射出成形技術で、プラスチック成型加工学会 平成27年「青木固」技術賞を受賞いたしました。 (5)魅力機能LEDが織りなす照明革新の時代に、自動車内装もイルミネーションが重要な魅力の一つとなっています。立体的かつ複雑な内装デザインと限られた室内空間スペースの中で、自動車内装トリム部品専門メーカーが自ら内装照明開発を手掛けることで、快適かつ魅力的な室内イルミネーションを実現することが出来るようになりました。また、効率的かつ短期開発が求められる車両開発に対応するために、デジタル開発段階での光学シミュレーション技術を他社に先駆けて実用化することで、魅力的な内装イルミネーションを積極的に開発しております。新聞や雑誌にも取り上げられた、自動運転などの次世代自動車に対応する、内装がクルマと乗員のインターフェースとなるIUI(インテリア ユーザー インターフェース)コンセプトに基づいた、次世代内装魅力商品の先行開発も積極的に進めております。