FY2025|2,163 文字
6 【研究開発活動】当連結会計年度の研究開発活動は、SDGs(持続可能な開発目標)で掲げる諸目標の達成に向けた取り組みを意識し、事業戦略を推進する上で重要な研究開発活動及び軸受性能に関する解析技術や性能評価技術向上、長期的な成長基盤となる基礎的研究及び新規事業の創出活動を実施しております。なお、当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は2,580百万円であります。主な研究開発活動を示すと、次のとおりであります。 <自動車用エンジン軸受>・カーボンニュートラルへの対応、CO2排出量規制強化に伴うエンジン熱効率向上に対応するため、さらなる摩擦損失低減を目指し、従来とは異なるコンセプトで低摩擦特性を向上させた樹脂オーバレイ(オーバレイ:表面処理)を開発し、良好な実機試験結果を得ています。さらに、環境に配慮した製造方法、成分の研究も継続的に実施しております。・水素などカーボンニュートラル燃料に対応可能な軸受を提供し、試験結果について確認するとともに、さらなる性能向上に向けた新材料の研究、開発や各種代替燃料使用時における軸受への影響について、継続的に調査、研究を実施しております。・排出ガス規制強化に対応するため、トラックなどディーゼルエンジン向けに、高面圧などの厳しい使用環境に加え、長寿命、高ロバストネスなどの要求に耐え得る新しい鉛フリーオーバレイを開発し、継続的に実機評価用に提供するとともに、自社実機試験も開始し、順調に運転しております。同様に、従来にない新しい製法、成分系の銅合金系ブシュ材料を開発し、良好な試験結果を得ております。・F1レース、NASCAR、INDYCAR、MotoGPなど4輪、2輪各種レースのような高速、高面圧で使用される高性能軸受 を開発、継続的に納入し、軸受技術の向上に寄与しております。・世界各国の自動車顧客からの厳しい品質要求への対応や、生産性向上、不良率低減等に寄与するため、各種生産設備へのIoT・ロボティクス・AI技術の導入および生産・検査設備の自動化などを進めるとともに、グローバルで、生産ラインの再構築を進めています。・各種の損傷要因解析、設計提案などに積極的に理論解析を利用し、さらに、開発期間の短縮に向けて、計算予測精度、単体評価精度の向上に努めています。 <自動車用エンジン以外軸受>・地球環境保護の観点から、バイオマス材料の使用やPFASフリーなど、新しい樹脂系軸受の研究開発に取り組んでおり、特に、PFASフリー材料については、従来と同等性能を確保した新材料を開発し、顧客評価に向けて提供を開始しました。・ショックアブソーバー用軸受において、自動車、オートバイ用以外の用途への展開を目指し、性能に優れ、軽量化にも貢献できる新たな材料を開発しています。・一般産業用部品において、従来よりも樹脂層の厚い新しい樹脂系軸受材料を開発し、量産に向けて顧客評価が進んでおります。・電動化に対応した新たな自動車用部品に適用するため、継続的に新しい樹脂系材料の開発、評価を進めております。・油圧部品用摺動材料について、Pbフリー化に向けて新材料、新工法の開発を進めています。 <非自動車用軸受>・中高速ディーゼルエンジン用の高面圧化に対応する新しい鉛フリーオーバレイ開発品は、継続して良好な実機評価結果を得ております。さらに、ガスエンジンなどの特殊環境下に対応可能な鉛フリー銅合金開発品も、実機にて供試中です。・低速および中高速ディーゼルエンジンともに、アンモニア、水素、メタノールなど代替燃料使用時における軸受への影響について、各種実験を実施し、その結果について、実機試験結果との比較も含め一部顧客と意見交換をはじめております。・再生可能エネルギーの需要の高まりを受け、風力発電ニーズの高い欧州での風力発電用の特殊軸受を提供し、陸上及び洋上の風力発電実機で試験を継続実施中です。さらに同市場に適用可能な各種特殊軸受の技術研究を推進しており、NEDOグリーンイノベーション基金事業(洋上風力発電の低コスト化プロジェクト)を活用し、風量発電実施の主軸用軸受と同等の使用環境を実現可能な軸受ベンチ試験機(軸径1,000㎜)の導入を含め、各種軸受評価試験機による軸受性能の信頼性試験を継続的に実施しております。 <その他>・従来の電極シート製造技術をベースに、その特性を活かした各種応用製品の研究、開発を進めており、複数の問合せを頂き、一部はサンプル提供を実施しております。 また、㈱マテリアルイノベーションつくばとの共同開発により、世界初のグラフェン厚膜電極の開発に成功しました。 <新規事業創出活動> 持続的発展のために、地球環境、カーボンニュートラル社会への貢献を目指し、特に水素社会の実現に向けて、当社固有技術を活かした新規事業の創出、育成活動を積極的に取り組んでおり、以下の様な研究開発活動を行っております。・電気二重層キャパシタ用電極シートを応用した水処理装置の研究、開発(各種展示会に出展済、実証実験中) ・異種金属材料を接合するクラッド技術を応用した積層材料の用途開発(軽量化など)・吸音性、吸水性、放熱性などの機能と金属の強度、耐熱性を併せ持つ金属多孔質体の用途開発
FY2021|1,643 文字
5 【研究開発活動】当連結会計年度の研究開発活動は、SDGs(持続可能な開発目標)で掲げる諸目標の達成に向けた取り組みを意識し、事業戦略を推進する上で重要な研究開発活動及び軸受性能に関する解析技術や性能評価技術向上、長期的な成長基盤となる基礎的研究及び新規事業の創出活動を実施しております。なお、当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は1,971百万円であります。主な研究開発活動を示すと、次のとおりであります。 <自動車用エンジン軸受>・世界的なカーボンニュートラルへの対応、CO2排出量規制強化に伴うエンジン熱効率向上に対応するため、さらなる摩擦損失低減を目指し、耐摩耗性・耐焼付性・摩擦特性を飛躍的に向上させた各種樹脂オーバレイ(オーバレイ:表面処理)の開発に積極的に取り組んでおります。さらに、スラストワッシャーへの適用も含め、低摩擦特性に効果的な軸受表面形状などの開発に取り組むとともに、局部当たり軽減のための特殊形状を開発し、量産納入を開始しております。・排出ガス規制強化に対応するため、トラック用エンジンなど、高面圧化、高温環境、長寿命などの厳しい要求に耐え得る新しい鉛フリーオーバレイを開発、提供し、実機評価がはじまっております。また、さらなる性能向上を目指して改良に取り組んでいます。同様に、銅合金系ブシュ材料の開発も進み、量産納入が確定しました。・F1レース、NASCAR、2輪に使用される超高速回転に対応する信頼性に優れた高性能軸受を開発し、継続的に納入し、採用が拡大しております。・世界各国の自動車顧客からの厳しい品質要求に対応するための、各種生産および検査設備を開発し、導入しております。・継続的に理論解析技術、単体評価技術の向上を図り、開発期間の短縮に努めております。 <自動車用エンジン以外軸受>・自動車、オートバイのショックアブソーバー用軸受における乗り心地(操舵安定性、振動吸収性など)向上要求に対応するための鉛フリー樹脂系軸受材料について更なる性能向上を図るべく、継続して材料開発を進めております。・自動車用部品、一般産業用部品において、従来よりも低フリクションや樹脂層の厚い新しい樹脂系軸受材料などの適用アプリケーション拡大を目指し各種評価を実施しています。・トランスミッション用など、新しい鉛フリー樹脂系軸受の開発も取り組んでおります。・排気デバイス関連の特殊軸受を開発し、試作提供を開始しております。・各種軸受用途の運転状況を再現できる新しいシミュレーション試験機を開発、実機と相関性のある軸受性能評価を実施し、信頼を得ております。 <非自動車用軸受>・中高速ディーゼルエンジン用の高面圧化に対応する新しい鉛フリーオーバレイを開発・提供し、良好な評価を継続的に得ており、さらに、ガスエンジンなどの特殊環境下に対応可能な鉛フリー銅合金を開発しております。・低速ディーゼルエンジン用の高面圧化に対応する新しいホワイト合金を開発・提供し、実機にて良好な評価を得ております。・再生可能エネルギーの需要の高まりを受け、風力発電ニーズの高い欧州での風力発電用の特殊軸受を開発・提供し、良好な評価を得ております。さらに同市場に適用可能な各種特殊軸受の技術研究を推進しております。 <その他>・自動車部品の製造設備用の鉛フリー特殊金属系軸受を開発しております。・電気二重層キャパシタ用電極シートについて、更に継続的に性能向上を図り、新しい顧客、アプリケーションへの適用拡大に向けて活動するとともに、シート製造技術の応用にも取り組んでいます。 <新規事業創出活動>・持続的発展のために、CASE対応に加え、カーボンニュートラル社会への貢献を目指し、当社固有技術を活かした新規事業の創出、育成活動に取り組んでおります。・従来の吸音材製造技術をベースに、吸音性、吸水性、放熱性などの機能と金属の強度、耐熱性を併せ持つ金属多孔体型機能材料の開発に取り組んでおります。
FY2019|1,534 文字
5 【研究開発活動】当連結会計年度の研究開発活動は、事業戦略を推進する上で重要な研究開発活動及び軸受性能に関する解析技術や性能評価に取り組むとともに、長期的な成長基盤となる基礎的研究及び新製品開発の体制整備を図っております。なお、当連結会計年度に支出した研究開発費の総額は2,047百万円であります。主な研究開発活動を示すと、次のとおりであります。 ・アイドリングストップ及びハイブリッド機構など低燃費対応エンジン用軸受の開発(自動車用エンジン軸受)近年の世界的な燃費規制強化の動きから、摩擦損失低減への要求に対応するための耐摩耗性・耐焼付性・摩擦特性を飛躍的に向上させた各種樹脂オーバレイ(オーバレイ:表面処理)を継続的に開発するとともに、低摩擦特性に効果的な軸受表面形状の開発に取り組んでおります。さらに、スラストワッシャーへも樹脂オーバレイや油膜形成に有利な形状を施し、低燃費対応エンジン開発に貢献しております。 ・鉛フリー銅合金系ブシュ材料の開発(自動車用エンジン軸受・自動車用エンジン以外軸受)燃費規制、排出ガス規制に対応するため、高面圧化、高温環境下での使用に耐え得る新しい鉛フリー銅合金系ブシュ材料を開発しております。また、トランスミッション用など、エンジン以外の鉛フリー銅合金軸受の開発も取り組んでおります。 ・鉛フリー高面圧対応オーバレイの開発(非自動車用軸受)中高速ディーゼルエンジン用の鉛フリー・高面圧化に対応する新しいオーバレイを開発・提供し、良好な評価を継続的に得ております。 ・船舶エンジン用高面圧軸受の開発(非自動車用軸受)低速ディーゼルエンジン用の高面圧化に対応する新しいホワイト合金を開発・提供し、良好な評価を得ております。 ・レース用軸受の開発(自動車用エンジン軸受)F1レース、NASCARに使用される超高速回転に対応する信頼性に優れた高性能軸受を開発し、継続的に納入し、採用が拡大しております。 ・新しい樹脂系軸受材料の開発(自動車用エンジン以外軸受、非自動車用軸受)自動車用部品、一般産業用部品において、従来よりも樹脂層の厚い新しい樹脂系軸受材料を開発・提供し、良好な評価を得ております。また、風力発電ニーズの高い欧州での風力発電用の特殊軸受を開発・提供しております。 ・ショックアブソーバー用軸受の乗り心地向上材料の開発(自動車用エンジン以外軸受)自動車のショックアブソーバー用軸受における乗り心地(操舵安定性、振動吸収性など)向上に寄与するために、各種要求特性に対応するための鉛フリー樹脂系軸受材料を開発し、性能向上に貢献しております。更なる性能向上を図るべく、継続して材料開発を進めております。 ・軸受以外の新商品開発(その他)持続的発展のために、当社固有技術を活かした新規事業の創出、育成活動に取り組んでおります。電気二重層キャパシタ用電極シートを開発し、提供しております。更に継続的に性能向上を図り、新しいアプリケーションへの適用を目指しております。軸受以外の新商品開発について、事業化に向けて開発を進めております。吸音材の各種技術開発を進め、新しいアプリケーションへの適用を目指しております。 ・各種軸受用途におけるすべり軸受の理論解析、分析評価、単体試験評価及びシミュレーション試験評価の研究開発(自動車用エンジン軸受、非自動車用軸受)エンジン軸受以外においても、各種軸受用途の運転状況を再現できる新しいシミュレーション試験機を開発、実機と相関性のある軸受性能評価を実施し、信頼を得ております。エンジン及びエンジン以外のアプリケーションにおいて、継続的に理論解析技術の向上を図り、開発期間の短縮に努めております。