7214

GMB(7214)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

輸送用機器 自動車・輸送機

事業の概要

  • 自動車部品の製造販売
    GMBグループは、自動車の駆動・伝達・操縦装置部品(ユニバーサルジョイント、ステアリングジョイントなど)や冷却装置部品(ウォーターポンプ、電動ウォーターポンプなど)を製造・販売しています。これらの部品は、自動車の走行性能や安全性に不可欠な基幹部品であり、多岐にわたる製品ラインナップで幅広いニーズに対応しています。
  • 補修用と新車用の二本柱
    製品は大きく分けて、世界各国の自動車修理市場向けの「補修用部品」と、自動車メーカーやその系列部品メーカーに供給する「新車用部品」があります。補修用部品はGMB株式会社が、新車用部品は韓国のGMB KOREA CORP.が中心となり、それぞれの需要構造に合わせた販売戦略を展開しています。
  • グローバルな生産・販売体制
    日本、米国、韓国、中国、タイ、欧州、豪州、インドに拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。特に韓国GMB KOREA CORP.は、現代自動車グループへのOEM供給を主力とし、グループ全体の売上高の34.0%を占めるなど、重要な収益源となっています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 韓国事業
    売上高674.3億円、営業利益19.9億円と、グループ全体の稼ぎ頭であり、最も規模の大きいセグメントです。主にGMB KOREA CORP.が自動車部品(各種ベアリング、ウォーターポンプ、バルブスプールなど)の製造・販売を手がけ、韓国国内の完成車メーカー(特に現代自動車グループ)への新車用部品供給が主力です。
  • 中国事業
    売上高73.5億円、営業利益6.6億円。青島吉明美機械製造有限公司などがベアリングやユニバーサルジョイント、ウォーターポンプなどを製造し、中国国内販売も行っています。中国経済の成長に伴い、事業拡大を目指す重要な地域です。
  • 日本事業
    売上高160.0億円、営業利益-0.5億円と赤字ですが、グループの中核企業としてウォーターポンプやユニバーサルジョイントの製造・販売、先行研究開発を担っています。主に海外補修用市場向けの販売が特徴です。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
JAPAN 地域 160 -0 -0.3%
AMERICA 地域 74 -3 -3.8%
KOREA 事業 674 20 2.9%
CHINA 地域 74 7 8.9%
THAILAND 事業 12 1 4.5%
EUROPE 地域 38 -1 -2.8%
OCEANIA 地域 6 0 1.4%
INDIA 事業 0 -1 -312.4%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,737 文字
3【事業の内容】 当社グループは、当社(GMB株式会社)、連結子会社14社(GMB NORTH AMERICA INC.、GMB USA INC.、GMB KOREA CORP.、GMB AGtech Corp.、GMB ELPIS CORP.、青島吉明美机械制造有限公司、青島吉明美汽車配件有限公司、吉明美(杭州)汽配有限公司、吉明美汽配(南通)有限公司、THAI GMB INDUSTRY CO.,LTD.、GMB RUS AUTOMOTIVE LLC、GMB ROMANIA AUTO INDUSTRY S.R.L.、GMB OCEANIA PTY.LTD.、GMB AUTOMOTIVE INDIACHENNAI PVT LTD)及び持分法適用の関連会社1社(THAI KYOWA GMB CO.,LTD.)により構成されており、自動車部品等の製造・販売を主たる業務としております。 当社グループの製品は、当社を中心に世界各国の補修用部品として供給されるものと、連結子会社のGMB KOREA CORP.を中心に、自動車完成車メーカーやその系列部品メーカーへ供給される新車用部品とに大きく分類され、その需要構造の違いにより、製品販売戦略も異なった対応をしております。 (1)主要取扱製品部品分類取扱製品名駆動・伝達及び操縦装置部品ユニバーサルジョイントステアリングジョイント等速ジョイントバルブスプールマニュアル・コントロール・シャフトピニオン・シャフト油圧ピストンボールジョイントタイロッドエンド冷却装置部品ウォーターポンプ電動ウォーターポンプウォーターポンプ・ベアリングファンクラッチインテグレーテッド・サーマル・モジュールベアリングテンショナー・アイドラー・ベアリングオート・テンショナー・アイドラー・ベアリングボールベアリングハブベアリングブラケットロッカー・アーム・ローラー(注)用語説明ユニバーサルジョイント・・・自動車などの駆動軸接続部に使用される十字型の「自在継手」のことをいい、用途によって以下のとおりに分かれる。ソリッドタイプ :一般の自動車の自在継手(中荷重)メカニックタイプ:建設重機・ダンプカーなどの自在継手(高荷重)シェルタイプ  :ステアリングに使用する自在継手(低荷重)ステアリングジョイント・・・自動車のハンドルの回転をスムーズにインタームシャフトに伝えるためのユニバーサルジョイントの一種で低荷重用である。等速ジョイント・・・FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車の駆動軸に取り付けられ、ドライブシャフトに動力を伝達させるための連結部品でユニバーサルジョイントに比べて、等速回転が可能である。バルブスプール・・・オートトランスミッションに入る油の圧力・流れの方向・流量を変えるためのコントロールバルブボディという装置に組み込まれた特殊形状のピンのこと。マニュアル・コントロール・シャフト・・・手動にてトランスミッションを変速操作(シフト変更)するための連結棒のこと。ピニオン・シャフト・・・ハンドル操舵の先端に位置し、回転運動を直線運動に変換させる機構部品で、ステアリングの操作を車輪(ホイール)に伝達する機能を持つ。油圧ピストン・・・オートマチック変速機(AT)の内部にて、変速機の油圧変動をコントロールするための部品。ボールジョイント・・・サスペンションやステアリングのリンク間の結合に使用し、車体の重量を支えながらピボット運動の機能を有する継手を指す。 タイロッドエンド・・・ステアリングリンクを構成する部品で、リンク間を連結するためのロッドの先端に付く部品。ウォーターポンプ・・・エンジンを冷却するために、冷却水を強制的に循環させるためのポンプのこと。電動ウォーターポンプ・・・動力源をバッテリーとモーターとするウォーターポンプのこと。 ウォーターポンプ・ベアリング・・・ウォーターポンプに使用されるベアリングのこと。ファンクラッチ・・・クーリングファンを駆動させる機構であるが、クーラントが低温のときはファンが低回転、クーラントが高温になればファンが高回転するようにファンの回転を温度に応じて自動的にコントロールさせるための装置。インテグレーテッド・サーマル・モジュール・・・エンジン等の動力源とその周辺部品や装置の温度を適正に維持するために、効率的に冷却水の流量を調節するモジュールのこと。テンショナー・アイドラー・ベアリング・・・カムシャフトの駆動用のタイミングベルトの伸びを調節し絶えず張りを保つために使用する中間の軸受を指し、テンショナーベアリングはベルトに張りを与え、アイドラーベアリングはベルトの掛かり代を大きくする。ベルトの音・振動を緩和させる。オート・テンショナー・アイドラー・ベアリング・・・上記テンショナーで、チェーン及びベルトの張りを、スプリング又は油圧ダンパーにて自動に与える機構を持ったテンショナーを指す。ボールベアリング・・・転動体に鋼球を使用し、高速回転・中荷重に耐えうる軸受けで、荷重の受ける方向によりラジアル軸受け、スラスト軸受けと区分される。ハブ・ベアリング・・・車輪を構成する部品であるハブに使用されるベアリングで、車両自体の荷重を支え効率的な回転運動で車両運行の安全性と快適性の為の重要な部品。ブラケット・・・テンショナーやベアリングを本体に固定するために取り付いている突起部品のことで、主に鉄板をプレス加工して使用される。ロッカー・アーム・ローラー・・・吸・排気バルブを開閉するロッカーアームの中に入り、シャフトとの摩擦を軽減するために摺動部分に使用する。 (2)当社及び連結子会社の位置付けと事業内容セグメント名称主要な事業内容日本当社(GMB株式会社)自動車の冷却装置部品であるウォーターポンプ及び駆動・伝達及び操縦装置部品であるユニバーサルジョイントを中心とした部品の製造・販売及び各子会社の製品の販売を主に営んでいるとともに、グループ中核企業として先行研究開発や商品開発を行っております。また、販売上の特徴として、主に海外補修用市場向けに販売を行っております。米国GMB NORTH AMERICA INC.当社グループ各社の製品を、米国を中心とした北米各国へ補修用部品として販売する販売会社であります。GMB USA INC.主に米国の完成車メーカー向けの新車用の電動ウォーターポンプの製造をしております。韓国GMB KOREA CORP.自動車部品等の各種ベアリング製品、冷却装置部品であるファンクラッチ・ウォーターポンプ・電動ウォーターポンプ及び駆動・伝達及び操縦装置部品であるバルブスプール・ユニバーサルジョイントを中心とした部品の製造・販売を営んでいるとともに、当社同様に先行研究開発や商品開発を行っております。また、販売上の特徴として、主に韓国国内の自動車完成車メーカー及びその系列各社への販売が中心であります。GMB AGtech Corp.主に韓国・欧州の完成車メーカー向けの新車用のウォーターポンプ及び等速ジョイントの製造をしております。GMB ELPIS CORP.主に韓国の完成車メーカー向けの新車用の電動ウォーターポンプ及び関連制御機器の製造をしております。 中国青島吉明美机械制造有限公司当社及びGMB KOREA CORP.の各製品のうち、主にベアリング・ユニバーサルジョイントの部品及び製品の製造をしております。また、一部中国国内販売も手掛けております。青島吉明美汽車配件有限公司当社及びGMB KOREA CORP.の各製品のうち、主にウォーターポンプ・バルブスプールの部品及び製品の製造をしております。また、一部中国国内販売も手掛けております。吉明美(杭州)汽配有限公司主に海外および中国国内の補修用部品市場へ販売する製品のうち、中国国内の協力工場から調達する製品の物流・品質管理拠点となる販売会社であります。吉明美汽配(南通)有限公司主に中国国内の新車用部品市場向けのベアリング製品の製造をしております。 タイTHAI GMB INDUSTRY CO.,LTD.当社及びGMB KOREA CORP.の各製品のうち、主にウォーターポンプ・サスペンションパーツ・バルブスプールの部品及び製品の製造をしております。また、一部タイ国内販売も手掛けております。 欧州GMB RUS AUTOMOTIVE LLC主に欧州の完成車メーカー向けの新車用のウォーターポンプ及び電動ウォーターポンプの製造をしております。GMB ROMANIA AUTO INDUSTRY S.R.L.主に欧州の完成車メーカー向けの新車用のウォーターポンプの製造をしております。 豪州GMB OCEANIA PTY.LTD.主にオーストラリア国内において、補修用部品を販売する販売会社であります。 インドGMB AUTOMOTIVE INDIACHENNAI PVT LTD主にインドの完成車メーカー向けの新車用の冷却装置部品の製造をしております。 [事業系統図]

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
米国補修用部品市場での低価格競争激化と寡占化の進行。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
自動車部品の製造・販売における技術力と品質保証体制。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか 中程度
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:海外市場での経済情勢・法令・慣行による事業計画変更 / 現代自動車グループの事業動向による業績影響 / 中国市場での人件費上昇や政策変更によるコストアップ
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

GMBは自動車部品メーカーであり、特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、または独占的IPを保有しているという情報は公開情報からは確認できない。汎用品部品が中心であり、無形資産による競争優位性は低いと考えられる。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

自動車メーカーとの取引は長期にわたることが多く、一度採用された部品サプライヤーを変更するには、認証プロセスや品質保証の再構築など、一定のスイッチングコストが発生する可能性がある。しかし、部品の汎用性が高いため、代替サプライヤーへの切り替えは比較的容易であると考えられる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

GMBの事業は、製品の利用者が増えることで価値が増加するネットワーク効果を生み出すビジネスモデルではない。部品供給はBtoB取引であり、直接的なネットワーク効果は期待できない。

コスト優位★★★☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

GMBは長年の自動車部品製造で培われた生産ノウハウやサプライチェーン管理能力により、一定のコスト競争力を有していると考えられる。特に、グローバルな生産拠点を活用した効率的な調達・生産体制がコスト優位性の源泉となりうる。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

自動車部品業界は、グローバルな自動車メーカーの生産規模に対応するため、一定の生産能力と供給網が求められる。GMBは主要な自動車メーカーに部品を供給しており、業界内での一定の規模とシェアを確保していると考えられる。

  • 幅広い製品ラインナップと技術力
    GMBグループは、ユニバーサルジョイント、ウォーターポンプ、各種ベアリングなど、自動車の主要な機能部品を幅広く製造しており、その技術力は多岐にわたります。特に、電動ウォーターポンプやインテグレーテッド・サーマル・モジュールなど、次世代の自動車技術に対応した製品開発にも注力しています。
  • グローバルな生産・供給ネットワーク
    日本、韓国、中国、タイ、欧州、米国、インドに生産拠点を持ち、世界中の市場に製品を供給できる体制を構築しています。これにより、地域ごとの需要変動や生産コストの最適化に対応し、安定した供給能力を確保しています。
  • 補修用市場でのブランド認知
    GMBは長年にわたり、世界各国の補修用部品市場に製品を供給しており、その品質と信頼性により一定のブランド認知を確立していると考えられます。これにより、価格競争が激しい市場においても、顧客からの選択肢の一つとして認識されています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、ユニバーサルジョイント・ウォーターポンプ等の自動車部品製造・販売事業の独立系メーカーとして、いち早く海外に目を向け事業展開を進め、新車用部品供給と補修用部品供給を両輪とした営業基盤を構築してまいりました。新車用部品は韓国の自動車メーカーや自動車部品メーカーとの長年の取引関係によって培った製品開発力や品質管理能力、金属加工や冷却システムに関連する技術力を事業基盤とし、韓国を中心に日本や欧米の自動車メーカーや部品メーカーとの取引を拡大しております。補修用部品では、世界中で走っている車の修理・交換用専用の部品をメーカー、モデル、年式に関係なく幅広く品揃えし、品質・価格をバランスよく強化することで国内商社や海外の自動車部品輸入業者を通じて世界各地へGMBブランドの製品を供給しております。 創業以来の社訓「和」によりグループ内の協調を高めることを基礎とし、グローバルな市場における自動車部品メーカーとして目指すべきグループ企業理念として 「技術革新と新製品開発を通じ、自動車部品産業のオンリーワン企業として国際社会に貢献する」を掲げております。 この企業理念のもと、「地球の成功が、私たちの未来」をスローガンに、部品を通じて、環境にやさしく、安心・安全に、より長く、モビリティ社会に貢献していく方針であります。また、そのために新車用・補修用部品の両輪でグローバルに事業の拡大を図り、研究開発と設備投資によって、新製品開発と品質・生産体制を強化してまいります。(2)会社の経営環境および対処すべき課題 当社グループの属する自動車業界は「Connected(コネクテッド)」、「Autonomous(自動運転)」、「Shared & Services(シェアリングとサービス)」、「Electric(電動化)」といった「CASE」と呼ばれる新しい領域での技術革新が進み、各国の環境規制の高まりもあって、完成車メーカーは電気自動車やハイブリッド車などの環境に配慮した自動車の比率を高めながら、進出した地域での現地生産を拡大しております。また、補修用部品におきましては、世界の自動車保有台数が継続的に増加し市場規模も拡大しておりますが、中国を中心とした新興国メーカーとの競争が激化しております。 さらに、世界経済につきましては、原材料やエネルギー価格の高止まり、急激な為替変動、さらにはウクライナや中東情勢などの地政学リスクの高まりなど、不透明な環境が続いております。 このような環境のもと、当社グループとして対処すべき重点課題は、次のとおりであります。・ 業界の技術革新に対応した製品開発力   ・ グループ連携を含めたサプライチェーンマネジメントの強化・ 品質と生産性の持続的改善・ 成長とグローバル戦略を支える人財の確保と育成 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は2027年3月期の最終年度に連結売上高1,300億円、連結営業利益50億円、ROE7.0%以上を目標とする3ヶ年の中期経営計画を策定しております。期間中、次の4つの重点戦略を中心に事業戦略を着実に推進し、事業環境の変化にも柔軟に対応できる体制を強化することで、世界の新車用・補修用部品市場において更なる成長を目指してまいります。① 電動化対応電動ウォーターポンプや統合熱管理モジュールなどの冷却系部品を中心に電動化に対応した製品の研究開発と生産体制の強化をすすめます。② 顧客のグローバル戦略対応既存のルーマニア工場における電動ウォーターポンプの現地生産開始と、米国およびインドの新工場の立ち上げによって、顧客の現地納入ニーズに対応します。③ 補修用部品の拡販既存製品は大型車や建機などにカバーする範囲を広げ、更なる新規アイテムを継続的に市場投入することでブランド力を活かした販売拡大を図ります。④ OEM外注化対応ユニバーサルジョイントの上位Tierの部品メーカーが構成部品を外注化する受け皿となることで欧米を中心に販売を強化します。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、ユニバーサルジョイント・ウォーターポンプ等の自動車部品製造・販売事業の独立系メーカーとして、いち早く海外に目を向け事業展開を進め、新車用部品供給と補修用部品供給を両輪とした営業基盤を構築してまいりました。新車用部品は韓国の自動車メーカーや自動車部品メーカーとの長年の取引関係によって培った製品開発力や品質管理能力、金属加工や冷却システムに関連する技術力を事業基盤とし、韓国を中心に日本や欧米の自動車メーカーや部品メーカーとの取引を拡大しております。補修用部品では、世界中で走っている車の修理・交換用専用の部品をメーカー、モデル、年式に関係なく幅広く品揃えし、品質・価格をバランスよく強化することで国内商社や海外の自動車部品輸入業者を通じて世界各地へGMBブランドの製品を供給しております。 創業以来の社訓「和」によりグループ内の協調を高めることを基礎とし、グローバルな市場における自動車部品メーカーとして目指すべきグループ企業理念として 「技術革新と新製品開発を通じ、自動車部品産業のオンリーワン企業として国際社会に貢献する」を掲げております。 この企業理念のもと、「地球の成功が、私たちの未来」をスローガンに、部品を通じて、環境にやさしく、安心・安全に、より長く、モビリティ社会に貢献していく方針であります。また、そのために新車用・補修用部品の両輪でグローバルに事業の拡大を図り、研究開発と設備投資によって、新製品開発と品質・生産体制を強化してまいります。(2)会社の経営環境および対処すべき課題 当社グループの属する自動車業界は「Connected(コネクテッド)」、「Autonomous(自動運転)」、「Shared & Services(シェアリングとサービス)」、「Electric(電動化)」といった「CASE」と呼ばれる新しい領域での技術革新が進み、各国の環境規制の高まりもあって、完成車メーカーは電気自動車やハイブリッド車などの環境に配慮した自動車の比率を高めながら、進出した地域での現地生産を拡大しております。また、補修用部品におきましては、世界の自動車保有台数が継続的に増加し市場規模も拡大しておりますが、中国を中心とした新興国メーカーとの競争が激化しております。 さらに、世界経済につきましては、原材料やエネルギー価格の高止まり、急激な為替変動、さらにはウクライナや中東情勢などの地政学リスクの高まりなど、不透明な環境が続いております。 このような環境のもと、当社グループとして対処すべき重点課題は、次のとおりであります。・ 業界の技術革新に対応した製品開発力   ・ グループ連携を含めたサプライチェーンマネジメントの強化・ 品質と生産性の持続的改善・ 成長とグローバル戦略を支える人財の確保と育成 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は2027年3月期の最終年度に連結売上高1,300億円、連結営業利益50億円、ROE7.0%以上を目標とする3ヶ年の中期経営計画を策定しております。期間中、次の4つの重点戦略を中心に事業戦略を着実に推進し、事業環境の変化にも柔軟に対応できる体制を強化することで、世界の新車用・補修用部品市場において更なる成長を目指してまいります。① 電動化対応電動ウォーターポンプや統合熱管理モジュールなどの冷却系部品を中心に電動化に対応した製品の研究開発と生産体制の強化をすすめます。② 顧客のグローバル戦略対応既存のルーマニア工場における電動ウォーターポンプの現地生産開始と、米国およびインドの新工場の立ち上げによって、顧客の現地納入ニーズに対応します。③ 補修用部品の拡販既存製品は大型車や建機などにカバーする範囲を広げ、更なる新規アイテムを継続的に市場投入することでブランド力を活かした販売拡大を図ります。④ OEM外注化対応ユニバーサルジョイントの上位Tierの部品メーカーが構成部品を外注化する受け皿となることで欧米を中心に販売を強化します。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における当社グループは、韓国を中心に電動ウォーターポンプやインテグレーテッド・サーマル・モジュール、電動オイルポンプなどの電動化対応製品の開発と販路拡大を進めました。また、世界的な物流コストが安定的に推移する中、販売価格の見直しや生産性の改善、コスト削減など収益性の改善と競争力の強化に努めました。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高が設立以来初めて1,000億円を超える103,712百万円(前期比7.7%増)、韓国において退職給付債務の数理計算上の影響による退職給付費用の追加発生811百万円(同26.5%減)の影響もあり、営業利益は1,943百万円(同19.1%増)となりました。さらに、主に海外子会社における外貨建て資産・負債の評価益等の為替差益を755百万円計上するなどしましたが為替差益は前期よりも減少するなどして、経常利益は1,767百万円(同33.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は592百万円(同44.8%増)となりました。  主要な品目分類別の販売状況を説明しますと、次のとおりであります。 駆動・伝達及び操縦装置部品は、韓国・中国の新車用部品市場におけるバルブスプールの販売が増加したことなどに加えて、取扱製品を拡大したことなどにより、売上高は46,859百万円(前期比6.1%増)となりました。 冷却装置部品は、韓国・中国の新車用部品市場におけるインテグレーテッド・サーマル・モジュールなどの電動化対応製品の販路拡大を進めるなどしたことなどにより、売上高は40,952百万円(同12.6%増)となりました。 ベアリングは、海外補修用部品市場におけるテンショナー・アイドラー・ベアリングの販売が減少したことなどにより、売上高は15,326百万円(同0.9%減)となりました。  セグメントの業績は次のとおりであります。 当社は、製造、販売体制を基礎とした拠点の所在地域別のセグメントから構成されており、「日本」、「米国」、「韓国」、「中国」、「タイ」、「欧州」、「豪州」及び「インド」の8つを報告セグメントとしております。各報告セグメントでは、自動車部品を製造、販売しております。  (a) 日本 欧州の新車用部品市場におけるユニバーサルジョイントの販売が増加したものの、海外における補修用部品市場でのユニバーサルジョイントやベアリングの販売が減少したことなどに加えて、円安による輸入コストの上昇の影響を受けたことなどの結果、売上高15,990百万円(前期比1.4%減)、セグメント損失48百万円(前期は269百万円の利益)となりました。 (b) 米国 販売拠点である連結子会社のGMB NORTH AMERICA INC.においてコスト削減と採算の見直しを進めた結果、米国の大手小売業者向けの販売が減少し、2023年1月に設立した製造拠点である連結子会社GMB USA INC.においては、販売が開始された一方で、本格稼働前で関連経費の支出が先行している結果、売上高7,443百万円(同0.5%減)、セグメント損失282百万円(前期は394百万円の損失)となりました。 (c) 韓国 連結子会社のGMB KOREA CORP.においてインテグレーテッド・サーマル・モジュールなどの電動化対応製品に加えて、新車用部品市場におけるバルブスプールの販売が増加するなどしたことに加えて、退職給付費用の数理計算の影響も前年より減少するなどした結果、売上高67,434百万円(前期比7.8%増)、セグメント利益1,988百万円(同40.2%増)となりました。  (d) 中国 製造拠点である連結子会社3社及び調達・物流拠点の連結子会社1社において、中国国内の新車用部品市場におけるインテグレーテッド・サーマル・モジュールなどの電動化対応製品やバルブスプールの販売が増加したことなどの結果、売上高7,350百万円(同16.0%増)、セグメント利益655百万円(同32.4%増)となりました。 (e) タイ タイ国内向けの販売が増加したことに加えて、生産性の改善などのコスト削減に努めた結果、売上高1,190百万円(同16.5%増)、セグメント利益53百万円(前期は118百万円の損失)となりました。 (f) 欧州 欧州の新車用部品市場における販売の増加やロシア拠点での事業活動を限定的に再開したことなどにより主にウォーターポンプの販売が増加したものの、ロシア拠点の在庫評価を見直したことなどの結果、売上高3,766百万円(前期比27.8%増)、セグメント損失104百万円(前期は69百万円の損失)となりました。 (g) 豪州 補修用部品市場でのウォーターポンプなどの販売が増加したことなどの結果、売上高578百万円(前期比64.3%増)、セグメント利益8百万円(同77.8%減)となりました。 (h) インド 当連結会計年度において、インドにGMB AUTOMOTIVE INDIACHENNAI PVT LTDを新規設立により連結の範囲に含めたことに伴い、報告セグメント「インド」を新たに追加しております。 なお、当該子会社は本格稼働前で関連経費の支出が先行しているなどの結果、売上高23百万円、セグメント損失71百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益が1,730百万円(前期比46.7%増)、減価償却費が3,976百万円(同3.7%増)、棚卸資産の減少額が3,306百万円(前期は2,194百万円の増加)、短期・長期借入金、社債、リースを合わせた有利子負債残高の増加額が848百万円(同45.6%増)となるなどの一方で、設備投資による有形固定資産の取得による支出が6,201百万円(同29.4%増)、売上債権の増加額が1,235百万円(同43.5%減)、法人税等の支払額が914百万円(同30.4%増)となったことなどの結果、期末残高は1,504百万円増加して5,492百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は6,833百万円(同217.2%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が1,730百万円(前期比46.7%増)、減価償却費が3,976百万円(同3.7%増)、棚卸資産の減少額が3,306百万円(前期は2,194百万円の増加)となるなどの一方で、売上債権の増加額が1,235百万円(同43.5%減)、法人税等の支払額が914百万円(同30.4%増)となったことなどによるものであります。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は6,010百万円(前期比22.5%増)となりました。これは主に、設備投資による有形固定資産の取得による支出が6,201百万円(同29.4%増)となったことなどによるものであります。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果獲得した資金は518百万円(同36.5%増)となりました。これは主に、短期・長期借入金、社債、リースを合わせた有利子負債残高の増加額が848百万円(同45.6%増)となるなどの一方で、配当金の支払額が185百万円(同40.2%増)、非支配株主への配当金の支払額が144百万円(同105.3%増)となったことなどによるものであります。③生産、受注及び販売の実績 当社グループは自動車部品のメーカーとして、自動車部品事業以外に事業の種類がないため、投資情報の有用性の観点から拠点の所在地域別セグメントに代えて、事業の種類別に記載しております。 (a)生産実績 当連結会計年度の生産実績を事業の種類別に示すと、次のとおりであります。事業の種類の名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)自動車部品事業(千円)64,690,607105.4合計(千円)64,690,607105.4 (注)金額は製造原価によっております。 (b)商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績を事業の種類別に示すと、次のとおりであります。事業の種類の名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)自動車部品事業(千円)17,791,12394.0合計(千円)17,791,12394.0 (注)金額は仕入価格によっております。 (c)受注実績 当連結会計年度の受注実績を事業の種類別に示すと、次のとおりであります。事業の種類の名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)自動車部品事業102,797,233105.46,677,00288.0合計102,797,233105.46,677,00288.0 (注)金額は販売価格によっております。 (d)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントに代えて、製品の品目分類ごとに示すと、次のとおりであります。品目分類の名称当連結会計年度(自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)前年同期比(%)駆動・伝達及び操縦装置部品(千円)46,859,834106.1冷却装置部品(千円)40,952,124112.6ベアリング(千円)15,326,86499.1その他(千円)573,318214.8合計(千円)103,712,142107.7 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで    あります。相手先前連結会計年度(自 2023年4月1日至 2024年3月31日)当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)現代トランシス株式会社6,820,0687.16,764,3656.5現代自動車株式会社7,013,3817.38,433,1218.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や現状を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定は 「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)、(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容(a)経営成績 当連結会計年度における世界経済は、エネルギー価格の高止まりや不安定な為替相場、ウクライナ情勢の不確実性を始めとする地政学リスクの長期化など、不透明な環境が続きました。 このような環境の中、当連結会計年度の経営成績は次のとおりであります。 売上高 当連結会計年度の売上高は、103,712百万円と前連結会計年度に比べ7,420百万円の増加となりました。これは主に、新車用部品市場におけるインテグレーテッド・サーマル・モジュールなどの電動化対応製品の販路拡大などの他、新車用部品市場におけるバルブスプールの販売が順調に推移したことなどによるものであります。営業利益 当連結会計年度の営業利益は1,943百万円と前連結会計年度に比べ312百万円の増加となりました。これは主に売上の増加に加え、販売価格の見直しや生産性の改善、コスト削減に努めた他、韓国における退職給付債務の数理計算上の影響による退職給付費用の追加発生が811百万円と前連結会計年度に比べ292百万円減少したことなどによるものであります。経常利益 当連結会計年度の経常利益は1,767百万円と前連結会計年度に比べ438百万円の増加となりました。これは主に、営業利益の増加に加え、デリバティブ評価益を172百万円(前期はデリバティブ評価損16百万円)計上したことなどによるものであります。親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は592百万円と前連結会計年度に比べ183百万円の増加となりました。これは主に、経常利益が増加したことなどによるものであります。  セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。  なお、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 また、今後の経営戦略等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 (b)財政状態資産の部 当連結会計年度末の資産合計は88,548百万円と前連結会計年度に比べ3,434百万円の増加となりました。これは主に、有形固定資産が3,150百万円、現金及び預金が1,369百万円、受取手形及び売掛金が1,343百万円、それぞれ増加した一方で、棚卸資産が2,673百万円減少したことなどによるものであります。負債の部 当連結会計年度末の負債合計は54,568百万円と前連結会計年度に比べ2,736百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金が1,055百万円、長期借入金が1,028百万円、支払手形及び買掛金が708百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。純資産の部 当連結会計年度末の純資産合計は33,980百万円と前連結会計年度に比べ698百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が406百万円、非支配株主持分が431百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。 (c)キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入および社債による調達を基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は33,382百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は5,492百万円となっております。

事業リスク

  • 海外事業展開に伴うリスク
    GMBグループはグローバルに事業を展開しており、各国の経済情勢、法令、慣習の変化が事業計画に影響を与える可能性があります。特に、韓国市場では現代自動車グループへの依存度が高く、同グループの事業動向が業績に大きく影響する可能性があります。中国市場では人件費上昇や政策変更、米国市場では低価格競争の激化や返品増加のリスクがあります。
  • 為替変動による影響
    連結売上高の91.7%が海外売上高であり、為替変動が業績に与える影響は大きいと考えられます。為替予約や海外調達の拡大などでリスク軽減を図っていますが、急激な変動は収益を圧迫する可能性があります。特に円高は、海外売上高の円換算額を減少させる要因となります。
  • 製品の品質と情報セキュリティ
    製品の欠陥によるリコールや製造物責任賠償が発生した場合、多額のコスト負担や社会的評価の悪化につながる可能性があります。また、サイバー攻撃などによる情報漏洩やシステム障害は、事業活動の中断や賠償責任の発生、信頼性の低下を招くリスクがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,643 文字
3【事業等のリスク】 当社グループの事業等に関するリスクについて、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項は以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。  (1) 海外市場への事業展開について 当社グループは、日本、米国、韓国、中国、タイ、欧州、豪州、インドに会社を設立してグローバルに事業展開を行っております。各国の市場において特徴があり、経済情勢、諸法令、慣行、慣例等により事業計画の大幅な変更や遅延が生じる可能性があります。  ①韓国市場での事業展開について 当社は、1979年2月に韓国GMB工業株式会社(現GMB KOREA CORP.以下、韓国GMBという。)を設立し、その後当社が1991年12月に81.7%出資・設立しておりました韓国ベアリング株式会社を、韓国GMBが吸収合併することで、当社の韓国GMBに対する持分比率が53.9%となりました。さらに2008年6月の株式追加取得、2012年11月の韓国証券取引所への株式上場と公募増資、2013年8月の株式追加取得を経て持分比率は54.4%に至りました。今後も韓国の法規則・慣行等により、当社グループの事業計画に影響を受ける可能性があります。  また、韓国GMBは現代自動車グループへバルブスプールや電動ウォーターポンプ等の自動車部品のOEM供給を行っており、現代自動車グループへの販売比率は2025年3月期連結売上高に対して、34.0%となっております。現代自動車グループは近年海外生産・販売を拡大しており、当社グループにおいても、現代自動車の海外展開とともに、海外投資を検討する案件が増加してまいります。今後の現代自動車グループの事業動向により、業績に影響を受ける可能性があります。  ②中国市場での事業展開について 中国では、青島吉明美机械制造有限公司、青島吉明美汽車配件有限公司、吉明美(杭州)汽配有限公司、吉明美汽配(南通)有限公司の4社を有しております。経済成長を続ける中国経済では、人件費の上昇などによる生産コストアップが懸念されています。さらに、外資企業に対する優遇税制の改正や環境規制強化などの政策変更によって影響を受ける可能性もあります。そのような環境の中でも、自動車産業が発展中の中国で事業活動を維持・拡大することは、グループとしての事業拡大と価格競争力強化にとって効果のあるものと判断しておりますので、引き続き中国子会社の効率的運営と販売・調達先の開拓に取り組んでまいります。このような急激な環境変化によって、当社グループの事業展開、業績に影響を受ける可能性があります。  ③米国補修用部品市場での事業展開について 米国には販売子会社GMB NORTH AMERICA INC.を有しており、補修用部品においても重要な市場と位置付けております。近年、米国では中国製の自動車部品等が、低価格を武器とした価格引下げ競争を激化させており、低価格製品を大規模に供給できる業者による寡占化が進んでおります。また、このような大手取引先との取引を継続するためには適時に納品できる在庫と品揃えを維持する必要があります。当社グループとして、生産拠点を中国やタイへ移管したり、当社の品質基準を満たす製品・部品供給先を中国内に求めたりしながら、品質と価格の水準における最適なバランスを追求しつつ適切な在庫水準の維持に努めておりますが、低価格競争の激化や寡占化が進む業界内の競合状況の進展により、今後の業績に影響を受ける可能性があります。  米国では、最終ユーザー自身で部品交換をするDIY方式も一般的であり、最終ユーザーが取り付けを円滑にできない場合、クレームと称し部品の返品をしてくる事態が多く発生いたします。米国では、大手小売業者においては一旦販売者が買取る慣行にあります。これに対応するため、製品の品質の向上に努めておりますが、大手小売業者との取引高が増加して返品数量が増加する場合には、業績に影響を受ける可能性があります。  ④海外における生産体制について 当社グループの生産部門は、生産コストを低減できる国での製造及び技術・品質面で日本の技術指導に応えられる国での生産を前提にしております。そのため、韓国、中国、タイ、欧州、米国、インドに順次生産拠点の一部を移管してまいりました。今後、各地域に生産移管を進めていく中で、当社及び韓国GMBからの十分な技術支援が出来ない場合や優秀な技術者が確保できない場合には、事業計画に影響を受ける可能性があります。  当社グループはグループ各拠点間での製品の競争力と品質の均一化に努めております。そのため海外子会社への支援・指導を強化しておりますが、機械故障などの不測の事態が発生した場合には生産遅延や納期遅延等により、業績に影響を受ける可能性があります。  グループ内での一貫生産体制の原則を保つ一方で、コスト競争力に劣ると判断する場合には、当社グループ以外から一部の製品や部品を調達することも推進しており、当社グループが認める品質水準を維持できる海外調達先を開拓しつつあります。この計画の推進状況により、業績に影響を受ける可能性があります。  ⑤海外での商標権の管理について 当社グループは特許権や商標権等の世界各国の知的財産権を当社で原則管理しており、50の国または地域において商標権の登録をしております。しかし、アジア地域などではGMBの偽ブランドの自動車部品等も出回っております。今後も商標権保護を積極的に実施してまいります。  (2) 為替変動について 当社グループの2025年3月期連結売上高に占める海外売上高の比率は91.7%となっております。当社におきましても、直接輸出による売上高は51.8%と高い比率であります。当社は、為替変動への対策として、取引通貨バランスの改善、円建て取引の増加、海外調達の拡大、生産の海外移転の推進や為替予約等により、総体的な為替リスクの軽減を図っております。グループ各社においても取引通貨バランスの改善や現地生産・調達の強化等の為替リスク軽減を図っております。しかしながら、急激な為替変動により、業績に影響を受ける可能性があります。  (3) 製品の品質について 当社グループは、お客様に信頼される製品の品質保証体制を構築することで品質の維持と向上に努めております。しかしながら、すべての製品に欠陥がなく、将来にリコールや製造物責任賠償が発生しないという保証はありません。また、万一のリコールや製造物責任賠償が発生した場合に備え保険に加入しておりますが、最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコスト負担や当社グループの社会的評価の悪化により、業績に影響を受ける可能性があります。  (4) 自然災害・戦争・テロ・感染症等について 当社グループおよび主要な取引先の拠点の所在地域において、予期せぬ自然災害・戦争・テロ・感染症等が発生した場合、生産・調達・販売などの事業活動の停滞や中断による影響を受ける可能性があります。事業継続計画の整備等の対策を通じてリスク低減に努めておりますが、完全にリスクを回避することは困難であり、業績に影響を受ける可能性があります。 また、当社グループはロシアに連結子会社を有しており、2022年2月に開始されたロシアによるウクライナへの軍事侵攻により翌3月以降、工場の稼働を停止しておりましたが、顧客が事業を現地企業に譲渡したことに伴い、譲渡先に対して納入契約が残存する部品の供給を継続するため、2024年より限定的な稼働を再開いたしました。引き続き、顧客動向や現地の社会経済状況を慎重に注視しながら慎重に対応を進めますが、今後の戦闘地域の拡大や紛争の長期化、ロシアに対する経済制裁等により業績に影響を受ける可能性があります。  (5) 情報セキュリティリスクについて 当社グループは、サイバー攻撃やインターネット環境に大きな影響を与えるような事象等により、社内システムに障害が発生し、基幹システムや通信システムが停止する場合は、生産・販売・財務経理などの業務活動が中断し、顧客に製商品を供給できないなど、業績に影響を受ける可能性があります。また、取引先情報や技術情報等の重要情報が漏洩した場合は、顧客等に対する賠償責任の発生や信頼性の低下など、業績に影響を受ける可能性があります。このような事態に備えて、ウイルス対策ソフトの導入、ネットワーク環境のセキュリティ強化、挙動検知に関する製品やバックアップシステムの導入など被害拡大防止と迅速な復旧体制の確保、従業員に対する教育等の対策を実施しております。

このページのバフェット流コメンタリーは順次自動生成中です。生成されると、ここに「数値の読み解き方」「同業比較」「投資判断のポイント」を表示します。

もっと深く分析したい?

モート先生 AI が GMB の事業を 4 賢人の理論で詳しく解説します

モート先生に聞く →