研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 1,006 |
| 2024-03 | - | 936 |
| 2023-03 | - | 786 |
| 2022-03 | - | 627 |
| 2021-03 | - | 765 |
研究開発活動(本文)
FY2025|2,433 文字
6【研究開発活動】当社グループは、2023年3月に発表した中期経営計画「Challenge 2025」の実現に向けて、研究開発活動に取り組んでいます。当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は126,748百万円であります。当社グループの研究開発体制、次世代技術の開発状況及び2024年4月から2025年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりであります。 (1)研究開発体制日本では、「技術センター」及び「EV技術センター」を中心に、デザイン・技術の先行技術開発・設計・実験を行っております。海外では、北米・欧州・中国・タイに研究開発拠点を置き、地域ごとの市場特性を踏まえた技術/商品開発を連携して行っております。また、ルノー・日産とのアライアンスを活用しながら、技術/商品開発を進めております。 (2)次世代技術の開発状況中期経営計画で定義づけした、三菱自動車らしさ「『環境×安全・安心・快適』を実現する技術に裏付けられた信頼感により、『冒険心』を呼び覚ます心豊かなモビリティライフをお客様に提供すること」を具現化する魅力ある商品を実現するための技術開発を推進しております。 ① 環境技術の開発2023年3月に発表しました「Challenge 2025」で掲げた2030年までの電動車販売比率50%達成に向けて、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム(以下、PHEVシステム)』をコア技術として、PHEV用コンポーネント・バッテリーを電気自動車(バッテリーEV)やハイブリッド車(HEV)に活用し、電動車ラインナップを拡大します。コアモデルの『アウトランダーPHEV』は2024年10月日本向けを皮切りに、駆動用バッテリーを大容量・高出力化することで、EV航続距離を大幅に延長する改良を実施し、欧州向けも追加しました。重点戦略地域であるアセアン向けにおいては、2024年2月タイ向けにPHEVシステム技術を活用し新開発したHEVシステムを搭載する『エクスパンダー(HEV)』『エクスパンダー クロス(HEV)』を発売し、『エクスフォース』シリーズにも展開しました。バッテリーEVは、2023年12月に国内向けに電池搭載量を増やし商品力を強化した『ミニキャブEV』を発売し、24年7月には日本郵便向けに3,000台受注するなど販売を伸ばしております。すでに販売中の軽乗用EVに加え、先進国向けにはアライアンスを活用したバッテリーEVを投入し、ラインナップを拡充していきます。なお、今後の電動化の急速な進化(バッテリー、モーター等)に対して、迅速かつ効率的に技術開発を進めるため、アライアンス間の電動コンポーネントやパワートレインの相互活用を推進していきます。② 安全・安心技術の開発・安全技術の開発当社は、交通事故ゼロのクルマ社会に向けた安全理念を掲げ、安全技術の考え方として自動車安全フレームワークを策定しました。ここでは、1.交通事故を未然に防止する技術(予防安全)、2.交通事故の被害を軽減する技術(衝突安全)、3.工業製品としてハードウェア・ソフトウェア両面から想定される危険の回避(製品基本安全)の3点を軸として取り組んでおります。様々な安全技術を製品に反映することによって、お客様に安全、安心かつ快適な運転をしていただけることを目指しています。代表例として、先進予防安全技術『三菱e-Assist*1(イーアシスト)』や衝突安全技術『衝突安全強化ボディRISE*2(ライズ)』があります。また、アセアンの交通環境で、より効果を発揮する安全技術の開発を推進しております。 ・4WD技術・オフロード性能による安心感どんな路面でも安心して走れる圧倒的な走破性を提供するため、当社の強みである四輪制御技術『S-AWC*3』の進化に継続して取り組んでおります。特に電動技術とS-AWCとの融合は、当社が目指す環境×安全・安心・快適な特性をさらに向上させる技術として開発を推進しており、世界中のお客様に安心・快適で、さらにワクワクする走りを提供するために活用・展開してまいります。 ・堅牢なボディとシャシーによる耐久性・信頼性日々変化する市場の使用環境や路面性状、お客様のクルマの使い方について毎年グローバルに調査を実施し、世界の厳しい環境や路面を再現したコースや試験設備で実験条件をアップデート、設計へのフィードバックをしています。これにより「お客様が遭遇するどんな環境においても、必ず無事に帰ることができる」堅牢なクルマづくりを追求しています。昨今は長年使用したクルマでも「安心・快適」に使用してもらえるための経時劣化品質の取り組みも強化しております。当社の継続した耐久信頼性技術開発の取り組みにより、新型『トライトン』でアジアクロスカントリーラリー2024に参戦し、上位入賞を果たしました。③ 快適性技術の開発当社は、製品・サービスをご利用いただくお客様一人ひとりのニーズへの理解を深め、運転しやすい環境と心地よい車内空間で、行動意欲を高め、乗る人全員にワクワク感を提供していくことを目指しています。その実現に向けて、社会環境や生活スタイルの変化を反映し日々進化するIT技術等を取り入れ、情報提示や運転装置、運転支援機能などを先進的に進化させると同時に、居住性、利便機能やコネクテッド及びおもてなし機能などの性能向上や機能性の更新・充足を図っていきます。 *1:三菱e-Assist:電波レーダーやカメラなどによって、安全かつ快適なドライブをサポートする予防安全技術*2:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution*3:S-AWC:Super All Wheel Control (3)2024年4月から2025年3月に発売した主な新商品・ コンパクトSUV『エクスフォース』HEVモデル
FY2024|19,206 文字
6【研究開発活動】当社グループは、2023年3月に発表した中期経営計画「Challenge 2025」の実現に向けて、研究開発活動に取り組んでいます。当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は114,583百万円であります。当社グループの研究開発体制、次世代技術の開発状況及び2023年4月から2024年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりであります。 (1)研究開発体制日本では、「技術センター」及び「EV技術センター」を中心に、デザイン・技術の先行技術開発・設計・実験を行っております。海外では、北米・欧州・中国・タイに研究開発拠点を置き、地域ごとの市場特性を踏まえた技術/商品開発を連携して行っております。また、ルノー・日産とのアライアンスを活用しながら、技術/商品開発を進めております。 (2)次世代技術の開発状況中期経営計画で定義づけした、三菱自動車らしさ「『環境×安全・安心・快適』を実現する技術に裏付けられた信頼感により、『冒険心』を呼び覚ます心豊かなモビリティライフをお客様に提供すること」を具現化する魅力ある商品を実現するための技術開発を推進しております。 ① 環境技術の開発2023年3月に発表しました「Challenge 2025」で掲げた2030年までの電動車販売比率50%達成に向けて、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム(PHEV)』をコア技術として、PHEV用コンポーネント・バッテリーを電気自動車(BEV)やハイブリッド車(HEV)に活用し、電動車ラインナップを拡大します。コアモデルの『アウトランダーPHEV』は欧州向けを追加し仕向地を拡大しており、重点戦略地域であるアセアン向けにおいては、2024年2月タイ向けにPHEV技術を活用し新開発したHEVシステムを搭載する『エクスパンダー(HEV)』『エクスパンダー クロス(HEV)』を発売し、『エクスフォース』シリーズにも展開し電動化を加速させます。BEVについては、2023年12月に国内向けに電池搭載量を増やし商品力を強化した『ミニキャブEV』を発売し、同月、インドネシアでも現地生産を開始しました。すでに販売中の軽乗用EVに加え、先進国向けにはアライアンスを活用したBEVを投入し、ラインナップを拡充していきます。なお、今後の電動化の急速な進化(バッテリー、モーター等)に対して、迅速かつ効率的に技術開発を進めるため、アライアンス間の電動コンポーネントやパワートレインの相互活用を推進していきます。 ② 安全・安心技術の開発・安全技術の開発当社は、交通事故ゼロのクルマ社会に向けた安全理念を掲げ、安全技術の考え方として自動車安全フレームワークを策定しました。ここでは、1.交通事故を未然に防止する技術(予防安全)、2.交通事故の被害を軽減する技術(衝突安全)、3.工業製品としてハードウェア・ソフトウェア両面から想定される危険の回避(製品基本安全)の3点を軸として取り組んでおります。様々な安全技術を製品に反映することによって、お客様に安全、安心かつ快適な運転をしていただけることを目指しています。代表例として、先進予防安全技術『三菱eAssist*1(イーアシスト)』や衝突安全技術『衝突安全強化ボディRISE*2(ライズ)』があります。また、アセアンの交通環境で、より効果を発揮する安全技術の開発を推進しております。 ・4WD技術・オフロード性能による安心感どんな路面でも安心して走れる圧倒的な走破性と安心感を提供するため、当社の強みである四輪制御技術『S-AWC*3』の進化に継続して取り組んでおります。特に電動技術とS-AWCとの融合は、当社が目指す環境×安全・安心・快適な特性をさらに向上させる技術として開発を推進しており、世界中のお客様に安心・快適で、さらにワクワクする走りを提供するために活用・展開してまいります。 ・堅牢なボディとシャシーによる耐久性・信頼性日々変化する市場の環境や路面、お客様のクルマの使い方について毎年グローバルに調査を実施し、当社テストコースでの過酷な実験条件をアップデートすることで「いつまでも、どこへでも行ける」耐久信頼性の確保に取り組んでおります。昨今は長年使用したクルマでも「安心・快適」性能が損なわれることがないよう経時劣化品質の取り組みも強化しております。当社の継続した耐久信頼性技術開発の取り組みにより、新型『トライトン』でアジアクロスカントリーラリー2023に参戦し、総合3位を獲得、参戦したすべての車両が完走し、うち上位2台の合計タイムで争われるチーム賞を獲得しました。③ 快適性技術の開発当社は、製品・サービスをご利用いただくお客様一人ひとりのニーズへの理解を深め、運転しやすい環境と心地よい車内空間で、行動意欲を高め、乗る人全員にワクワク感を提供していくことを目指しています。その実現に向けて、社会環境や生活スタイルの変化を反映し日々進化するIT技術等を取り入れ、情報提示や運転装置、運転支援機能などを先進的に進化させると同時に、居住性、利便機能やコネクテッド及びおもてなし機能などの性能向上や機能性の更新・充足を図っていきます。 *1:三菱e-Assist:電波レーダーやカメラなどによって、安全かつ快適なドライブをサポートする予防安全技術*2:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution*3:S-AWC:Super All Wheel Control (3)2023年4月から2024年3月に発売した主な新商品① 新型軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』② 新型1トンピックアップトラック『トライトン』③ 新型『ミニキャブEV』④ 新型コンパクトSUV『エクスフォース』⑤ クロスオーバーMPV『エクスパンダー(HEV)』『エクスパンダー クロス(HEV)』各新商品の特徴は以下に記載しております。 ① 新型軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』を発売しました。新型『デリカミニ』は「Reliable & Active Super Height Wagon(頼れるアクティブな軽スーパーハイトワゴン)」をコンセプトとし『デリカ』シリーズに新しくラインナップするモデルです。デリカらしい力強いデザインと大径タイヤによるSUVらしいスタイリングに、アウトドアから日常使いまで、便利で快適な広々とした室内空間と、運転をサポートする走行性能や安全装備を特長とし、お客様の行動範囲を拡げ、家族や仲間と楽しく過ごす時間やレジャーシーンを提供します。 主な商品特長を以下に挙げます。(ⅰ)「DAILY ADVENTURE(日常に冒険を)」をデザインテーマとした内外観(ア)SUVらしく力強いエクステリア・力強さと安心感を表現する立体的な「ダイナミックシールド」に、特徴的な半円形のLEDポジションランプを内蔵したヘッドライトを組み合わせ、凛としながらも親しみやすい表情としました。・フロントバンパーとテールゲートガーニッシュには立体的な「DELICA」ロゴを採用しました。光沢のあるブラックのホイールアーチに加え、前後バンパー下部にプロテクト感のあるスキッドプレート形状を採用し、『デリカ』ならではのSUVらしい力強さと高い質感を表現しました。・アルミホイールは、タフさを表現した形状とスタイリッシュさを持ち合わせたダークシルバー塗装とし、足元を引き締めた印象にしました。・ボディカラーは、新型『デリカミニ』のコンセプトに合わせて新開発した、アウトドアから都会まであらゆるシーンに馴染むアッシュグリーンメタリックを新色として採用し、2トーン6色、モノトーン6色の全12色を用意しました。 (イ)アウトドアでも使いやすい機能的で快適なインテリア・ブラックを基調色とした水平基調のインストルメントパネルに、アクティブで明るい印象を与えるアイボリーをアクセントカラーとして配置し、ワイド感を強調し機能性を感じさせるインテリアとしました。・アウトドアでの使用や小さなお子様がいるご家庭での使用を想定し、通気性の良い撥水シート生地を採用しました。また座面や背もたれ中央部に立体的なエンボス加工を施すことで、蒸れにくく座り心地のよい機能的なシートとしました。 (ⅱ)広くて便利な室内空間(ア)後席ロングスライドと多彩なシートアレンジ・リヤシートは320mmの前後スライド量を確保し、後席の足元空間は前席を一番後ろに下げた状態でも余裕を持って座れるほどの空間を確保しています。また片側ずつスライドや背もたれを倒すこともでき、乗車人数や荷物の量に応じた多彩なシートアレンジを可能としております。 (イ)乗り降りしやすい後席スライドドア・後席スライドドアは、650mmの開口幅を確保するとともに、足元をフラットにし、乗降性能を確保しております。加えてハンズフリーオートスライドドアを採用することで、たくさんの荷物で両手がふさがっていても、キックセンサーでドアを開閉できるため、容易に乗降することを可能としました。 (ウ)汚れに強いラゲッジルーム・簡単に汚れをふき取ることができる素材のラゲッジボードと後席シートバックの採用*4 により、濡れたものや泥の付いたアウトドア用品などを気にせず積むことができます。 (ⅲ)アウトドアから日常まで、毎日の運転をサポートする走行性能と安全装備(ア)大径タイヤの採用と専用チューニングサスペンション・165/60R15サイズの大径タイヤの採用とショックアブソーバーの専用チューニングにより、路面をしっかりと捉えながら車内には振動を伝えにくい設定とし、砂利道などの未舗装路を走行する際の安定性と快適性を高めました(4WD車のみ)。 (イ)安心感を高めるグリップコントロールとヒルディセントコントロール・アウトドアから日常まで安心してドライブを楽しめるよう、滑りやすい路面での発進をサポートするグリップコントロールを標準装備しております。雪道やぬかるんだ路面で片側の駆動輪が空転した場合、スリップした駆動輪をブレーキ制御し、グリップしている駆動輪の駆動力を確保することで発進をサポートします。・急な下り坂や滑りやすい路面を下る際、電子制御により低車速に抑えて安心して走行することができるヒルディセントコントロールを標準装備しました。 (ウ)充実の運転支援機能「マイパイロット」と先進安全装備「三菱 e-Assist」・高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」*4 を搭載しております。レーダークルーズコントロールシステム[ACC]により、アクセルペダルから足を離していても車間距離の保持をアシストし、また車線維持支援機能[LKA]によるステアリング制御で、車線中央付近を走る手助けをするなど、ドライバーの運転をサポートし負担を軽減します。・先進安全装備「三菱 e-Assist」を搭載し、サポカーSワイドに対応しております。衝突被害軽減ブレーキ[FCM]や踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]など8つの先進安全装備を搭載することで、毎日の安全な運転をサポートします。 *4:「T Premium」「G Premium」に標準装備 ② 新型1トンピックアップトラック『トライトン』を発売しました。新型『トライトン(日本仕様)』は、SUV並みの快適性とピックアップトラックに求められる堅牢性、実用性を兼ね備えた2列シートのダブルキャブボディで、ラダーフレーム、サスペンションなど主要コンポーネントを三菱自動車独自で新開発しました。2ステージターボシステムを採用し高い環境性能と実用域で扱いやすい動力性能を実現した新開発の2.4Lクリーンディーゼルエンジンを搭載し、SS4-IIシステムにブレーキ制御式のアクティブヨーコントロール[AYC*5]や、アクティブLSD(ブレーキ制御タイプ)を組み合わせることで、大型のボディでもドライバーの意のままの走行性能を発揮します。さらに各4WDモードで選択可能な7つのドライブモードを搭載することにより、様々な路面状況で高い走破性能を実現しました。また、衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]をはじめとする安全装備や、安全・安心で快適なドライブをサポートする「MITSUBISHI CONNECT」などを採用し、ハード面だけでなくソフト面でも安全、安心、快適なピックアップトラックとしております。グレード展開はベーシックな「GLS」と、フロントアンダーガーニッシュやフェンダーアーチモール、ベッドライナー、スタイリングバーを標準装備した上級仕様の「GSR」の2グレード展開としました。 *5:Active Yaw Control 主な商品特長を以下に挙げます。(ⅰ)耐久性と信頼性を極限まで磨いた独自開発のラダーフレームに、大型ボディと高出力で扱いやすいクリーンディーゼルエンジンを搭載・新開発となるラダーフレームは従来型から大幅に剛性を高めながら、ハイテン鋼の採用比率を大幅に増加させて重量増を最小限に抑えました。これにより走行性能や乗り心地の向上に大きく寄与することはもちろん、積載時の耐久性、衝突時のエネルギー分散性も向上するなど堅牢性を高めています。・ボディはラダーフレームと同様に超ハイテン鋼を採用するなど軽量化を図り、衝突時のエネルギー吸収とキャビンの変形抑制を両立させた衝突安全強化ボディ「RISE*6」を採用しています。・カーゴベッドはベッドライナー(荷台カバー)装着状態でもJIS規格パレット*7積載にも対応したほか、820㎜*8の荷台高やバンパーコーナー上面をフレームで補強し、足を乗せるスペースとして使用可能とするなど実用的な仕様としました。また、2×4(ツーバイフォー)材を使用してカーゴスペースを自由に仕切れる2×4ランバーアタッチメントを採用することで、荷物の整理を容易にしております。・新開発の4N16型クリーンディーゼルエンジンは、回転数と負荷に応じて2つのタービンを協調させることで全回転域で高出力を発揮する、2ステージターボシステムを採用しました。150kWの最高出力と約1,500rpmからフラットに発生する470 N・mの最大トルクによって、実用域での応答性に優れたトルクフルな走行を可能としております。また、排出ガスをクリーンに浄化する尿素SCRシステムを採用し、尿素水溶液であるAdBlue®*9により、窒素酸化物(NOx)を安定して浄化します。組み合わされるトランスミッションは6速スポーツモードA/Tとしました。 *6:Reinforced Impact Safety Evolution*7:1100㎜×1100㎜×144㎜*8:「GLS」の場合。「GSR」は825㎜*9:AdBlue®はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です。 (ⅱ)新開発のサスペンションによる良好な乗り心地や優れた操縦安定性、『パジェロ』譲りのSS4-IIシステムや7つのドライブモードによる高い走行性能を実現・サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン式を採用しております。アッパーアーム取り付け部を上方に設定したハイマウントタイプとすることで、ストロークを確保して接地性・乗り心地の向上を実現しました。リヤサスペンションは強度を確保しながら軽量化したリーフスプリング式を採用し、大径のショックアブソーバーとともに快適な乗り心地を実現しました。・4WDシステムは、三菱自動車独自のSS4-IIシステムを採用しました。4WDモードは後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターディファレンシャル直結の「4HLc」、さらに、よりローギヤの「4LLc」の4種類が選択可能です。走行中*10にダイヤル式のセレクターで簡単に4WDモードを変更することができ、センターディファレンシャルには、前40%、後60%に駆動力を配分し、トラクション性能とコーナリング性能を両立するトルク感応式LSDを備えております。・それぞれの4WDモードに対応する7つのドライブモードを搭載しました。すべての4WDモードに設定されている「NORMAL」モードをはじめ、2Hには経済性を重視した「ECO」、4Hに「GRAVEL(未舗装路)」と「SNOW(氷雪路)」、4HLcにトラクション性能を引き出す「MUD(泥濘)」と「SAND(砂地)」、4LLcには「ROCK(岩場)」モードが設定され、あらゆる路面で最適なドライブモードを選択可能です。・コーナー内側の前輪に弱くブレーキをかけることで旋回性を向上するアクティブヨーコントロール[AYC]を新たに採用しております。また、空転している車輪にブレーキをかけて路面をグリップしている車輪に駆動トルクを分配し、滑りやすい路面での安全性が向上するとともにスポーティな運転を楽しむことができるアクティブLSD(ブレーキ制御タイプ)をあわせて採用することで、大柄なボディでも意のままの走行性能を実現しています。その他、下り坂で一定のスピードを保持して安心して走行することができるヒルディセントコントロール [HDC]、坂道発進での後退を防止するヒルスタートアシスト[HSA]などを採用し、ドライバーの負担を軽減します。 *10:100km/h以下、4HLc⇔4LLc切換は停止時のみ可能 (ⅲ)頼もしく存在感のあるフロントフェイスとワイドで厚みのあるプロポーション、機能的で操作性に優れ、上質感を持ったインテリアデザイン・「BEAST MODE」(勇猛果敢)はパワフルで力強いデザインを目指すコンセプトで、ピックアップトラックに求められるタフさや力強さに加え、堅牢さを持ちながら俊敏さも併せ持つ堂々とした佇まいを表現しております。水平基調のボディサイドは、ドアの厚みを演出する張りのある大きな面で構成しながら、シャープに張り出したフェンダー造形とのコントラストで引き締め、より幅広く見せることで安定感と強靭さを強調しております。フロントには力強いパフォーマンスと人とクルマを守る安心感を表現したフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を、力強く立体的なフロントグリルやフェンダーから繋がる力強い造形やそれを強調するプロテクターにより、ピックアップトラックに最適化しました。・エアロダイナミクスを向上させたキャビン形状や大型化して握りやすく耐久性を高めたドアハンドル、幅を広げて水はけを良くしたサイドステップなど、各所に機能的なデザインを採り入れ、実用性を高めております。3連のL字型LEDランプを配したデイタイムランニングランプは猛禽類を思わせる眼光鋭い造形とし、その下に立体的な3眼プロジェクター式のヘッドライトを組み合わせることで、圧倒的な存在感と逞しさを感じさせるデザインとしております。リヤは十分な荷台サイズを確保しながら、サイドから続く張りのある面を後端まで回しております。両端にT字型のテールランプを配しワイド感を強調するとともに厚みを持たせリヤ周りを逞しく演出します。・走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル アクシス)」コンセプトを進化させたインストルメントパネルの採用や、プロフェッショナルユースを意識した乗員を保護するためのソフトパットを要所に採用し、実用性を確保しながら幾何学的な造形とメタリックを多用したハイコントラストでモダンな空間としております。モニターやメーター、メタリックとブラックでコントラストをつけたスイッチ類は視認性にこだわり、ダイヤルやスイッチ類は手袋をしたままでも確実に操作ができるよう程よい節度感を実現し、ステアリングホイール、グリップ、ドアハンドル類は握り心地や逞しさを追求するなど「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」という考え方に基づいてデザインしました。・フロントシートは腰回りをしっかりサポートし、肩付近は動きやすく開放的な形状とすることで、ドライバーの疲労を軽減します。また、着座位置が高くアップライトな乗車姿勢とし、室内からの視認性を確保しながら、立たせたフロントピラーによる広いドア開口部、さらに幅広く滑りにくいサイドステップを採用することで良好な乗降性を実現しております。・ボディカラーは鮮やかさとメタリック感を強めたヤマブキオレンジメタリックと、輝度感を向上させたブレードシルバーメタリックを新たに採用しました。高品質なベーシックカラーとしてホワイトダイヤモンド、レッドソリッド、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカをラインナップしております。・「GSR」はフロントグリルをボディ同色に、ドアミラー、フロントバンパーガーニッシュ、ドアハンドルなどをブラックに、フロント、サイド、リヤの各アンダーガードはダークチタニウムとしました。また、ブラックのルーフレール、フェンダーアーチモール、荷台にはスタイリングバーを装着することでより一層精悍さを増しております。インテリアもメタリック加飾部分をブラック基調とすることで引き締め、オレンジのアクセントカラーを配置することで上質感と精悍さを加えております。 (ⅳ)衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]などの先進安全装備やコネクティッド技術による高い安全性や快適性に加え、幅広いアクセサリーをラインナップ・運転支援機能「e-Assist」では先行車の加速・減速に追従走行し、設定した車間距離を保ちながら走行するレーダークルーズコントロールシステム[ACC]をはじめとした9つの機能を搭載しました。[1] 衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM][2] レーダークルーズコントロールシステム[ACC][3] 踏み間違い防止アシスト[EAPM][4] 車線逸脱警報システム[LDW]& 車線逸脱防止支援機能[LDP][5] 後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW / LCA][6] 後退時交差車両検知警報システム[RCTA][7] オートマチックハイビーム[AHB][8] 標識認識システム[TSR][9] ふらつき警報[DAA] ・先進のコネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」を採用し、リモートエアコンやリモートドアロック/アンロックなどの便利機能に加え、万が一の際のSOSコールや、車両の運転状況を通知するドライブ見守り通知機能も採用することでドライバーの負担を軽減し、乗る人すべてに安全・安心を提供します。 ・アクセサリーは新型『トライトン』の特徴をより際立たせるアイテムを幅広く設定しました。堅牢且つ洗練されたデザインのスポーツバー、よりワイドにかつ力強さを主張するフェンダーアーチモールディング、サイドドアガーニッシュで強固なイメージを演出します。また、荷台の保護には欠かせないベッドライナーに加えフューエルリッドガーニッシュなどのドレスアップアイテム、トノカバー、テールゲートアシストなどのサポートアイテムも取り揃えております。 ③ 新型『ミニキャブEV』を発売しました。新型『ミニキャブEV』は、『ミニキャブ・ミーブ』をベースに同車の開発・メンテナンスで得られたノウハウを最大限に活かして大幅改良し、多くのお客様からご要望いただいておりました航続距離の向上と、安全装備・機能装備の拡充を図りました。2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて各方面で脱炭素化の取り組みが加速し、物流関係や自治体など軽商用電気自動車の需要が一層高まっていることを受け、三菱自動車は『ミニキャブEV』とともに商用でのラストワンマイルのCO2削減に貢献します。 (ⅰ)商品特長・『ミニキャブEV』はワンボックスタイプの軽商用EVで、モーターや駆動用バッテリーなど電動系コンポーネントを新世代化し、一充電あたりの航続距離を先代モデル比で約35%増となる180km(WLTCモード)に延長しました。AC200V(15A)での普通充電では約7.5時間で満充電となり、業務終了後に充電すれば、翌日の業務開始時には満充電状態でお使いいただけます。なお、急速充電*11 の場合、約42分*12 で80%までの充電が可能です。・新採用のモーターは走り出しから最大トルクの195N・mを発生するため、荷物をたくさん積んで重くなった状態でも、電気自動車ならではのスムーズかつ力強い走りでストレスなくキビキビと走行することが可能です。また、新型モーター・インバーターを採用するとともに一体化構造とすることで、先代モデルよりさらに高い静粛性を実現し、早朝や深夜でも周囲に気兼ねなく走行することができます。なお、先代モデルから走行距離向上や安全装備の充実を図りながら販売価格は同等に抑えました。 *11:メーカーオプション設定*12:急速充電器の最大出力電流が60A以上の場合 (ⅱ)主な変更点(ア)三菱自動車独自のEVシステム新世代化・駆動用バッテリーは、電池容量を約25%向上しております。またモーターとインバーターを一体化構造とするなど、モーター効率を向上させ、航続距離を約35%向上させ180㎞*13 としました。 *13:WLTCモード一充電航続距離 (イ)安全機能・衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]*14 や車線逸脱警報システム[LDW]*15、オートマチックハイビーム[AHB]*16、誤発進抑制機能(前進時)[UMS]*17 などの予防安全技術「三菱e-Assist」を採用しております。安全機能を向上することで、サポカーSワイドに対応し、毎日の安全な運転をサポートします。・急な坂道で発進時の後退を防止するヒルスタートアシスト[HSA]*18 を追加し、安心してスムーズな発進ができるように補助します。 *14:Forward Collision Mitigation System*15:Lane Departure Warning*16:Automatic High Beam*17:Ultrasonic misacceleration Mitigation System*18:Hill Start Assist (ウ)装備機能・電気を車両からいつでも取り出せる、アクセサリーコンセント*19(AC100V、最大1500W)をフロアコンソール背面に設定しました。災害時などの緊急時でも、消費電力の大きい電化製品を使用することができます。・インストルメントパネルには、充電用USBポート*20 のタイプCとタイプAをメーカーオプション設定し、ユーザーの使いやすさを考慮しスマホトレイを併設しました。*19:2シーターにメーカーオプション設定*20:タイプCは3A、タイプAは2.4Aの出力が可能 (エ)走行性能・前後ショックアブソーバーの減衰力特性を見直し、乗員の乗り心地の向上とともに、キャビンの揺れを抑制して荷物への負担を軽減しました。・回生ブレーキを積極的に活用するBポジション時の回生力を強めることで実用電費を向上させました。 ④ 新型コンパクトSUV『エクスフォース』を発売しました。新型『エクスフォース』は、アセアン地域でのコンパクトSUVの使われ方にこだわって開発した、5人乗りのコンパクトSUVです。「Best-suited buddy for an exciting life(毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒)」をコンセプトとし、スタイリッシュかつ力強い本格的なSUVデザインを特長としております。また、取り回しの良いコンパクトなボディサイズでありながら、広々とした居住空間や多彩な収納スペースなどの快適性・実用性を両立しており、様々な天候や路面において安全・安心の走破性を実現する、毎日の生活をワクワクさせてくれるコンパクトSUVです。 主な商品特長を以下に挙げます。(ⅰ)「Silky & Solid」をコンセプトとした内外装デザイン(ア)スタイリッシュかつ力強い本格的なSUVデザインのエクステリア・「Silky & Solid」をコンセプトに、優雅さと堅牢性を融合させたスタイリッシュかつ力強い本格的なSUVデザインとし、アセアンの都会からアウトドアシーンまで圧倒的な存在感を発揮するスタイリングを実現しました。ボディ上部はフロントのスリーダイヤからサイド、リヤへと連続的に繋がる、流れるような面と、浮いているような視覚効果を与えるフローティングルーフによって、シルクのように滑らかな軽やかさを表現しております。ボディ下部は、SUVらしい力強くソリッドなプロポーションとしました。クラストップレベルとなる222mm*21 の最低地上高や、18インチのホイールと大径タイヤによって悪路走破性を確保することで、本格的なSUVスタイリングとし、フェンダーフレアはがっしりとした筋肉を思わせる造形で、アスリートのような敏捷性を表現しております。・フロントではデザインコンセプトに合わせて「ダイナミックシールド」を進化させました。パワートレインのパフォーマンスを象徴するフロントグリルを、左右バンパーでプロテクトする造形と立体的に一体化させることで、奥行き感のあるスポーティなフロントフェイスに仕上げております。LEDデイタイムランニングランプは、L字型とスリット状の造形を組み合わせてT字型に発光させ、遠くからでも一目で三菱車と分かるアイコニックなデザインとするとともに、ワイド感のあるスタンスを強調しております。・ボディサイドは彫刻的な前後フェンダーフレアやキャラクターラインによって、張りのある立体的な面構成にメリハリをつけ、SUVの逞しさや躍動感を表現しています。リヤにおいてもフロントと同様にT字型のLEDテールランプを採用し、ワイドで安定感のあるデザインを実現しました。 *21:18インチタイヤ装着車。アンダーカバーを含まない数値 (イ)先進感のある洗練されたインテリア・インストルメントパネルでは、水平基調の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」コンセプトを採用し、前方の視認性を高めるとともに、悪路走行時の車体姿勢の変化をつかみやすくしております。さらに、インストルメントパネルをドアトリムまで繋がるダイナミックな形状にすることによって、広々とした開放的な空間を実現しました。・インストルメントパネルのパッド素材には、三菱車で初めてメランジ生地を採用し、ドアトリムまで連続させることによって、包まれ感を演出しました。モダンで洗練された印象を与えながら、汚れにも強い実用性の高い生地によって、自宅のリビングルームのように落ち着いて過ごすことができる快適な空間としております。また、12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオとデジタルドライバーディスプレイを一体化させた大型のモノリス形状のパネルによって、先進感も印象付けております。 (ⅱ)すべての乗員が心地よく過ごせる快適性(ア)クラストップレベルの広々とした室内空間・コンパクトなボディサイズでありながら、すべての乗員がゆったりと過ごせる広々とした室内空間を実現しました。前席では、肩口のゆとりなど、クラストップレベルの座席空間を確保し、快適性を高めております。さらに、座席においてはサポート性とゆったり感を両立させることで、レーンチェンジや荒れた路面などでも体が左右に揺れにくく、渋滞時でも窮屈さを感じずに過ごすことが可能です。・後席では、大人3名が乗車しても快適に過ごせる空間にこだわりました。クラストップレベルの座席空間を確保することで、ゆとりある足元スペースを実現し、3名乗車時でも快適に過ごせるよう配慮しております。また、リクライニングは8段階調整とし、乗員がゆったりと座れる角度から、荷室容量をより広く確保できる角度まで、幅広いニーズをカバーしております。 (イ)ワクワク感を高めるオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」・ヤマハ株式会社と共同開発した新開発のオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を初搭載しております。すべての座席で音楽を楽しめる8スピーカー構成とし、両サイドのAピラーにフロントツイーター、フロントドアにウーファー、リヤドアにはウーファーの同軸上にツイーターをレイアウトしたコアキシャル2-wayスピーカーを配置しております。スピーカーの性能を最大限に発揮できるよう、車両側に最適な音質向上策を施すとともに、走行時は車速に応じて音量と音質を補正することで、荒れた路面でも輪郭のはっきりした中高音と躍動感のある低音を楽しめます。また、音の好みや気分によって選択できる、ライブリー(初期設定)、シグネチャー、パワフル、リラクシングの4つのサウンドタイプもご用意しており、より快適で楽しいドライブ体験を提供します。 (ⅲ)日常生活を快適にする高い実用性(ア)直感的な操作を実現する12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオと8インチデジタルドライバーディスプレイ・先進的でありながら、安心で快適な運転環境を提供する12.3インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオを採用しました。マルチウィジェット表示では、画面を3分割することで様々な情報を提供することが可能です。また、往年の『パジェロ』で使われていた3連メーターをオマージュしたマルチメーター表示では、高度や前後左右傾斜、方角などの情報を組み合わせて表示することで、運転の楽しさを高めています。さらに、ダカールラリー2連覇の経験をもつ増岡浩監修による、三菱自動車初となるドライビングスコア機能など、多彩なコンテンツを備えております。また、当社初採用となるWebLink™ *22 のアプリケーションをワイドな画面で楽しめるほか、スマートフォンの画面のミラーリングも可能です。・デジタルドライバーディスプレイは、多彩なコンテンツを大画面に見やすく表示します。ドライブモード切り替え時には、ディスプレイ中央に選択したモードのグラフィックを表示させることで、運転中でも直感的にドライブモードを選びやすいよう配慮しました。また、画面は先進的なエンハンスモードとアナログメーターを模したクラシックモードを選択することができ、好みに合わせて表示することが可能です。 *22:WebLink™はAbalta Technologies, Inc.の登録商標です。 (イ)便利に使える豊富な収納と多彩なラゲッジルーム・乗員の使い勝手を考慮し、車内の各所に便利な収納スペースを豊富に用意しました。ドアトリムやフロアコンソールなどには、合計21本の600mLのペットボトルが収納可能なドリンクホルダーを設置しております。フロアコンソールには空調の冷気を利用して飲み物を冷やすことができるドリンククーラーを設けました。また、センターコンソールにワイヤレスチャージャー、前席と後席それぞれにUSB Type AとType Cのポート、各席にスマートフォンを置けるスペースを用意するなど、スマートフォンに配慮した収納スペースも充実させました。・コンパクトなボディサイズかつ広々とした居室空間を持ちながら、十分なラゲッジルームも確保しております。クラストップレベルの床面積を確保するとともに、荷室フロアの高さも調整可能とすることで、スーツケースなどの大型の荷物でもゆとりをもって積み込むことが可能です。また、後席のシートは4:2:4分割を可能とすることで、4名がゆったりと座ったまま長尺物を積むことができるなど、高い積載性を実現しております。 (ⅳ)荒れた路面や冠水路など様々な天候や路面で安心・安全の走破性(ア)高効率CVTによる低燃費と高い静粛性・新型『エクスフォース』では、実績のある1.5L DOHC 16バルブ MIVECエンジンに高効率CVTを組み合わせました。アクセル高開度では多段変速のようなエンジン回転数の制御によって、力強くキレのある加速感を実現するとともに、アクセル低開度ではCVT特有の滑らかな変速によって、エンジン性能を最大限に引き出して低燃費と高い静粛性を実現します。また、坂道では駆動力を向上させることでアクセルペダルを強く踏み込まなくても力強い登坂性能を発揮し、降坂時はエンジンブレーキを強めることで、頻繁なブレーキ操作の煩わしさを軽減し、快適な走行が可能です。 (イ)アセアンの路面環境に合わせてセッティングしたサスペンション・サスペンションは、アセアン地域の路面状況を再現した国内のテストコースでの走行試験に加え、実際に現地でも評価を繰り返してチューニングを施すことで、荒れた路面やうねりのある路面でも快適な乗り心地を実現しました。フロントではキャスタートレールの最適化とステアリングギヤ比のクイック化により、操舵感と直進安定性を向上させております。リヤではサスペンションブッシュとショックアブソーバーのシリンダーサイズの最適化により、操縦安定性を高めております。 (ウ)荒れた路面でも安心のクラストップレベルとなる222mm *23 の最低地上高・18インチのタイヤとホイールを採用し、クラストップレベルとなる222mm*23最低地上高を確保しました。見晴らしの良い前方視界によって、見切りがよく、運転がしやすいため、荒れた路面や冠水路でも安心して走行することが可能です。また、クラストップレベルとなる21.0度のアプローチアングルと30.5度のデパーチャーアングルによって、大きな段差でも安心して乗り越えることができます。さらに、クラス最小レベルの5.2mの最小回転半径により、アセアン地域の街中で頻繁に見られるUターンでも、取り回しの良い運転を可能にしました。 *23:18インチタイヤ装着車。アンダーカバーを含まない数値 (エ)三菱自動車初採用となるウェットモードを含む4つのドライブモード・三菱自動車の四輪制御技術を活用し、前輪駆動方式を採用しながらSUVならではの走破性を実現しました。路面状況に応じて選択できる「NORMAL」、「WET」、「GRAVEL(未舗装路)」、「MUD(泥濘)」の4つのドライブモードでは、前左右輪の駆動力を調整して高い操縦性を実現するアクティブヨーコントロール(AYC)、タイヤのスリップを制御するトラクションコントロール、エンジン制御、パワーステアリング制御を統合制御することで、様々な路面状況に対応することを可能としています。三菱自動車として初採用となるウェットモードでは、雨天時の濡れた路面では旋回性・安定性が向上し、激しい降雨による冠水路でもハンドルが取られにくく、不安なく走行することが可能です。 ⑤ クロスオーバーMPV『エクスパンダー』『エクスパンダー クロス』にハイブリッドEV(HEV)モデルを新たに設定しました。今回追加するHEVモデルでは、三菱自動車が得意とする電動化技術と四輪制御技術を融合することで、『エクスパンダー』シリーズの魅力をいっそう高めました。プラグインハイブリッドEV(PHEV)から派生した新開発のHEVシステムによって電動車ならではの環境に優しく気持ちのよい走りを実現するとともに、FF方式の2WDをベースに、アクティブヨーコントロールを始めとした独自の四輪制御技術による意のままで安全・安心な走り、多彩なドライブモードによる天候や路面状況に応じた最適な走りを提供します。また、HEVでありながら任意でEV走行を選択できるため、早朝の閑静な住宅街でエンジン音が気になる時など、シチュエーションに応じた走りを可能とします。 主な商品特長を以下に挙げます。(ⅰ)PHEV派生のHEVシステムによる、環境に優しく爽快で力強いモータードライブ・新開発のHEVシステムは、EVモード、ハイブリッドモード、回生モードで構成されます。走行状況や駆動用バッテリー残量に応じてシステムが自動で最適な走行モードを選択して低燃費化するとともに、力強く気持ちのよいモータードライブを実現します。発進時や低速域では、駆動用バッテリーからの電力でモーター駆動するEVモードによって、電気の力だけで走行します。登坂時や加速時は、エンジンを発電用として動かして駆動用バッテリーの電力と合わせてモーターで走行し、高速域では、エンジンの動力で走行してモーターがアシストするハイブリッドモードに切り替わります。ハイブリッド走行時でも、エンジンが滑らかに始動するため、モーター駆動が生み出す気持ちのよい走りを楽しむことができます。回生モードでは、減速時に回生ブレーキによって減速エネルギーを回収して電力変換し、駆動用バッテリーに蓄電します。PHEV派生のHEVシステムだからこそ可能となる、燃料消費やCO2排出がゼロのEVらしい静かでクリーンな走りと、電欠の心配をすることなく長距離ドライブを楽しめるHEVならではの便利で快適な走りを両立しました。・今回のHEVシステムは、電動車ならではの滑らかで力強くレスポンスの良い加速を実現します。1.6Lガソリンエンジンに、ジェネレーターと最高出力85kWのモーターを組み合わせ、本モデル専用となる駆動用バッテリーを採用しました。力強いモーターとバッテリーの出力によって、発進時のトルクの立ち上がりが早く、ペダルを踏みこむとレスポンス良く加速できるため、高速道路でのレーンチェンジや、街中でのUターン後の合流もスムーズに行えます。 ・新開発の1.6L DOHC 16バルブ MIVEC*24 エンジンは、高膨張比サイクル(アトキンソンサイクル)化することで燃焼効率を向上し、三菱自動車のエンジンとして初めて電動ウォーターポンプを採用することで機械損失を低減しております。これにより、ガソリンエンジンCVTモデルと比べてエンジン単体燃費を約10%改善するとともに、NEDCモードで市街地走行の燃費は約34%、市街地走行と高速走行を組み合わせた燃費は約15%の低燃費化を実現しました。 *24:MIVEC(Mitsubishi Innovative Valve timing Electronic Control system)は、三菱自動車の可変バルブタイミング機構の総称です。 (ⅱ)積極的なEV走行と様々な天候や路面で安全・安心の走行性能を実現する、新開発の7つのドライブモード・新開発の7つのドライブモードでは、EV走行のための2つのモードと、路面状況に応じて最適な走行制御を行う5つのモードを設定しました。・EV走行のための2つのドライブモードでは、ドライバーがシチュエーションに応じて積極的にEV走行を選択することができます。エンジンを始動させることなく、駆動用バッテリーからの電力でモーター駆動する「EVプライオリティ」は、環境に優しく、静粛性が高いため、例えば早朝の閑静な住宅街などでも周囲に気兼ねなく走行することが可能です。駆動用バッテリーの残量が少なくなっても、「チャージ」に切り替えれば、バッテリーに充電することができ、再びEV走行を楽しむことができます。・路面状況に応じて最適な操縦性と駆動力を発揮する5つのドライブモードは、FF方式の2WDをベースとしながら、前輪左右の制動力を制御するアクティブヨーコントロール、前輪のスリップを検知すると駆動力を制御するトラクションコントロール、加速時のモーターやエンジン出力を調整するアクセルレスポンス制御、速度域や路面状況に応じてステアリングの手ごたえを調整するステアリング制御などを統合制御することで、様々な路面状況に対応することが可能です。日常走行でのバランスが取れた「NORMAL」、大雨などでもタイヤのスリップを抑えて高い安定性を発揮する「WET」、未舗装路で滑りやすさを抑えて安心感のある操縦性を発揮する「GRAVEL」、ワインディングロードなどでキビキビとした走りと意のままのハンドリングを実現する「TARMAC」、ぬかるんだ悪路でも力強い走破性を発揮する「MUD」によって、日常で遭遇する様々な気候や路面状況において、安全・安心な走りを実現します。・インテリアでは8インチカラー液晶メーターを採用し、スクリーンを広く使ってコンテンツを表示させることで、使いやすさを向上させました。アクセル操作に連動して「エコ」「パワー」「チャージ」状態を示すパワーメーターや、エネルギーフロー、EV走行比率、バッテリー残量など、HEVならではの情報を表示します。また、ドライブモード切り替え時には、ディスプレイ中央に選択したモードのグラフィックを表示させることで、運転中でも直感的にドライブモードを選びやすいよう配慮しました。画面は好みに合わせて、先進的なエンハンスモードと、アナログメーターを模したクラシックモードを選択することができます。 (ⅲ)家族や仲間とのドライブをより快適にする室内空間と、特別感を演出する専用エクステリアアクセント・EV走行を優先させるHEVシステムにより、力強く静かなモータードライブを楽しむことができます。また、ボディの要所に吸音材や防音材を追加することで、EV走行時だけでなく、加速時や高速走行時などでエンジンが始動した時でも車内の高い静粛性により、ストレスなく会話を楽しめるよう配慮しました。・HEVシステムを搭載するにあたって、駆動用バッテリーを前席フロア下に配置することで、『エクスパンダー』シリーズの特長である、市街地でも取り回し易いボディサイズでありながら、3列7名乗車に十分なクラストップレベルの居住空間を維持しました。さらに、エンジンルームやバッテリー周りの床材を変更し、バッテリー保護のためにフロントサイドメンバーとフロントクロスメンバーで囲うことで、ボディ全体の剛性を向上させるとともに、サスペンションにも専用チューニングを施すことで、優れた操縦安定性と良好な乗り心地を実現しております。・エクステリアにおいては、「HEV」バッジをフロントグリルとテールゲート、「HYBRID EV」バッジをフロントドアにあしらうとともに、フロント下部、サイドガーニッシュ、リヤバンパー、ホイールにブルーのアクセントカラーを追加しました。ボディカラーは、硬質で高輝度かつ鮮明なカラーリングによって電動車らしいクリーンなイメージを与えるホワイトダイヤモンドを新たに設定するとともに、ブレードシルバーメタリック、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカをラインナップし、『エクスパンダー クロス』のHEVモデルではさらにグリーンブロンズメタリックも設定しました。
FY2023|7,717 文字
6【研究開発活動】当社グループは、2023年3月に発表した中期経営計画「Challenge 2025」の実現に向けて、研究開発活動に取り組んでいます。当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は107,236百万円であります。当社グループの研究開発体制、次世代技術の開発状況及び2022年4月から2023年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりであります。 (1)研究開発体制日本では、「技術センター」及び「EV技術センター」を中心に、デザイン・技術の先行技術開発・設計・実験を行っております。海外では、北米・欧州・中国・タイに研究開発拠点を置き、地域ごとの市場特性を踏まえた技術/商品開発を連携して行っております。また、ルノー・日産とのアライアンスを活用しながら、技術/商品開発を進めております。 (2)次世代技術の開発状況中期経営計画で定義づけした、三菱自動車らしさ「『環境×安全・安心・快適』を実現する技術に裏付けられた信頼感により、『冒険心』を呼び覚ます心豊かなモビリティライフをお客様に提供すること」を具現化する魅力ある商品を実現するための技術開発を推進しております。 ① 環境技術の開発2023年3月に発表しました「Challenge 2025」で掲げた2030年までの電動車販売比率50%達成に向けて、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム(PHEV)』をコア技術として、PHEV用コンポーネント・バッテリーを電気自動車(BEV)やハイブリッド車(HEV)に活用し、電動車ラインナップを拡大します。コアモデルのPHEVは、2021年に日本向けに発売した新型『アウトランダーPHEV』を2022年にオセアニア、北米へ投入、今後、欧州など販売地域を拡大していく予定です。重点戦略地域であるアセアン向けにおいては、PHEV技術を活用したHEVモデルの投入を予定しております。また、BEVについては 2022年日本向けに発売した『eKクロスEV』や再販売した『ミニキャブMiEV』に加え、アセアン向け車種への展開も計画しています。なお、今後の電動化の急速な進化(バッテリー、モーター等)に対して、迅速かつ効率的に技術開発を進めるため、アライアンス間の電動コンポーネントやパワートレインの相互活用を推進していきます。 ② 安全・安心技術の開発・安全技術の開発当社は、1.交通事故を未然に防止する技術、2.交通事故の被害を軽減する技術、3.工業製品として想定される危険の回避という安全理念を共有し、お客様に安心してお乗りいただけるように、死亡事故ゼロに向けた安全技術の開発と普及に一体となって取り組んでいます。代表例として、先進予防安全技術『三菱e-Assist*1(イーアシスト)』や衝突安全技術『衝突安全強化ボディRISE*2(ライズ)』があります。また、ASEANの交通環境で、より効果を発揮する安全技術の開発を推進しています。 ・4WD技術・オフロード性能による安心感当社の強みである四輪駆動の統合制御技術『S-AWC*3』の進化には継続して取り組んでおります。特に、モータードライブと『S-AWC』の融合を「e-EVOLUTION(イーエボリューション)」と位置付け、走る歓びと環境性能の両立を目指して開発を推進しております。この技術は、電動車両も含め、他の車種へも活用・展開していきます。また、ASEANのお客様にも安心・快適な走りを提供するため、二輪駆動車にも活用・展開していきます。 ・堅牢なボディとシャシーによる耐久性・信頼性日々変化する市場の環境や路面、お客様のクルマの使い方について毎年グローバルに調査を実施し、当社テストコースでの過酷な実験条件をアップデートすることで「いつまでも、どこへでも行ける」耐久信頼性の確保に取り組んでおります。昨今は長年使用したクルマでも「安心・快適」性能が損なわれることがないよう経時劣化品質の取り組みも強化しております。当社の継続した耐久信頼性技術開発の取り組みにより、2022年にはアジアクロスカントリーラリーでチーム三菱ラリーアートの「トライトン」は初参戦で総合優勝をおさめました。 ③ 快適性技術の開発当社は、製品・サービスをご利用いただくお客様一人ひとりのニーズへの理解を深め、運転しやすい環境と心地よい車内空間で、行動意欲を高め、乗る人全員にワクワク感を提供していくことを目指しています。その実現に向けて、生活スタイルの変化を調査し日々進化するIT技術を取り入れ、情報提示や運転装置、運転支援機能などを先進的に進化させ、居住性、利便機能、コネクテッド及びおもてなしなどの性能向上や機能性の更新・充足を図っていきます。 *1:三菱e-Assist:電波レーダーやカメラなどによって、安全かつ快適なドライブをサポートする予防安全技術*2:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution*3:S-AWC:Super All Wheel Control (3)2022年4月から2023年3月に発売した主な新商品① 新型軽EV『eKクロス EV』② 新型『エクスパンダー クロス』 各新商品の特長は以下に記載しております。 ① 軽自動車タイプの電気自動車『eKクロス EV』を発売しました。新型『eKクロス EV』は、SUVテイストの軽自動車であるeKクロスシリーズ*4に新たに設定するEVモデルで、日常使いに十分な航続距離*5を実現しながら、お求めになりやすい価格設定としました。軽ハイトワゴン『eKクロス』と同等の広々とした快適な室内空間と使い勝手の良さに、EVならではの滑らかで力強い走り、圧倒的な静粛性と良好な乗り心地、更に先進の運転支援機能とコネクティッド技術による快適性と利便性を融合させました。 *4:軽ハイトワゴン『eKクロス』、軽スーパーハイトワゴン『eKクロス スペース』*5:軽自動車及びコンパクトカーのユーザーの約8割は、1日当たりの走行距離が50km以下(自社調べ)であり、大半のユーザーは2日間充電せずに走行できる想定 主な商品特長を以下に挙げます。(ⅰ) 身近で使いやすい軽EV(ア)日常に十分な一充電走行距離180km・新開発した総電力量20kWhの駆動用バッテリーを搭載し、通勤、買物や送迎といった日常使いに十分な一充電走行距離180km(WLTCモード)を実現しました。軽自動車及びコンパクトカーのユーザーの約8割は、1日当たりの走行距離が50km以下(自社調べ)であり、大半のユーザーは2日間充電せずに走行できる想定です。・普通充電(AC200V/14.5A)と急速充電の2つの充電ポートを装備しており、普通充電は約8時間で満充電、急速充電では約40分で80%の充電が完了します。普段は帰宅後に自宅で普通充電、遠出したお出かけの際には急速充電と、便利にお使いいただけます。・駆動用バッテリーにエアコン冷媒を用いた冷却システムを採用し、電池の温度上昇を制御することで、高速走行と急速充電を繰り返したとしても、高い充電量を維持することができます。 (イ)EVならではの優れた走行性能・最大トルクはガソリンターボモデルの約2倍となる195N・mを発揮、モーターの制振性能も向上させ、EVの魅力である滑らかで力強い走りを実現しています。街中ではキビキビと思い通りに走り、高速道路では余裕をもってスムーズに合流することができます。・市街地走行に最適なNORMAL(ノーマル)、モーター出力を抑えて電費を向上させるECO(エコ)、アクセルレスポンスがよくキビキビ走れるSPORT(スポーツ)の3つのドライブモードを設定し、運転状況に応じて任意で選択することができます。・アクセルペダルの操作で加減速をコントロールできるイノベーティブペダル オペレーションモードを採用。減速時にアクセルペダルからブレーキペダルに踏み替えることなく適切な制動力が得られるため、操作のわずらわしさや疲労を軽減します。なお、より強い減速が必要な時や完全に停止させるときはブレーキペダルでの操作が必要です。・床下の最適な位置に薄型化した駆動用バッテリーをレイアウトし、ルーフパネルの板厚を薄くすることで低重心化を図り、コーナリング時のロールを抑えました。また、前後重量配分を理想に近い56:44としたことで四輪接地荷重のバランスを最適化し、サスペンションを専用チューニングとすることで、軽快感と安定感を両立した気持ちのよい操縦性、落ち着きのある質感の高い乗り心地を実現しました。 (ウ)広々とした快適な室内空間・駆動用バッテリーを薄型化して床下にレイアウトすることで、クラス*6トップレベルの後席ニールームを実現しました。また前席ショルダールームもクラス*6トップレベルの広さとし、快適な室内空間を実現しました。・クラス*6トップレベルの荷室容量を確保しております。さらに荷室後方からのワンアクションでシートスライドやリヤシートバックを倒す操作を可能にするなど使い勝手にもこだわりました。アンダーボックスには普通充電ケーブルを収納することができ、荷室空間を有効に利用できます。 *6:全高1700mm以下の軽ハイトワゴンクラス (ⅱ) 乗員にも社会にも優しい軽EV(ア)三菱自動車らしい安心感の高い走り・どんな天候や路面でも安心してドライブを楽しめるよう、滑りやすい路面での発進をサポートするグリップコントロールを標準装備しております。雪道やぬかるんだ路面で片輪が空転した場合、スリップした車輪をブレーキ制御することができます。グリップしている車輪に、より大きな駆動力を加えることで走破性を高めます。 (イ)毎日の運転をサポートする「マイパイロット」・スムーズな車庫入れをサポートする「マイパイロット パーキング」を三菱自動車として初めて採用しました。駐車可能位置を自動で検知し、後退しての駐車、前進しての駐車、縦列駐車のいずれにも対応します。(「P」にメーカーオプション設定)・高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」を搭載。レーダークルーズコントロールシステム[ACC]と車線維持支援機能[LKA]により、車間距離と車線中央付近をキープしながら走行することで、ドライバーの負担を軽減します。(「P」「G」にメーカーオプション設定)・7インチカラー液晶メーターに自車のブレーキランプ点灯の有無や「マイパイロット」の作動状況などを分かりやすく表示することで、安全性を向上させています。 (ウ)繋がる安心、コネクティッドシステム「MITSUBISHI CONNECT*7」・安全・安心で快適なカーライフをサポートする「MITSUBISHI CONNECT*7」を採用しております。万が一の際のSOSコールの他、駆動用バッテリー残量やドアの開閉状況が確認できるマイカーステータスチェック、離れたところからもエアコンが開始できる今すぐエアコン、充電完了等を通知する充電管理、車両の駐車した位置を確認できるカーファインダー(駐車位置確認)などの便利な機能でカーライフをサポートします。(「P」に標準装備、「G」にメーカーオプション設定) *7:「MITSUBISHI CONNECT」は三菱自動車が提供するコネクティッドサービスの総称です。ご利用にはスマートフォンアプリ「My MITSUBISHI CONNECT」のインストールとユーザー登録が必要です。 (エ)頼もしい電力源となる大容量の駆動用バッテリー・自宅でV2H(Vehicle to Home)機器と接続すれば、電力使用量の多い日中に駆動用バッテリーに蓄えた電力を家庭で使用し、夜間に駆動用バッテリーを充電するなど、電力のピークシフトに貢献することができます。・駆動用バッテリーに蓄えた電力は一般家庭の約1日分*8に相当し、例えば停電などの際にはV2H機器を介して頼もしい非常用電源として活用できます。また、V2L(Vehicle to Load)機器を介して、例えばキャンプなどのアウトドアレジャーでも電化製品などを使用することができます。 *8:一般家庭での1日当たりの使用電力量を約10kWh/日として算出 (ⅲ) EVならではのクリーンなデザインと機能装備・人とクルマを守る安心感を表現したフロントデザイン「ダイナミックシールド」など、三菱自動車ならではのSUVテイストのデザインに、ダーククロムメッキのフロントグリルやLEDのフロントフォグランプを採用するなど、EVらしいアレンジを加え、クリーンで洗練された印象としました。・ボディカラーはクリーンな印象をもたらすミストブルーパールに、電気銅線をイメージしたカッパーメタリックのルーフを組み合わせた2トーンを新規に採用するなど、2トーン5色、モノトーン5色の全10色展開としました。・インテリアは直感的で操作しやすい電子制御セレクターレバーや7インチカラー液晶メーターを採用し、EVらしい先進的なイメージとしています。インストルメントパネルは、USBポート(「P」に標準装備、「G」にメーカーオプション設定)や随所に設けた収納スペースなど、機能性にもこだわりました。・メーカーオプションでプレミアムインテリアパッケージを設定しました。ライトグレーを基調に、合成皮革と立体感のあるダイヤ柄エンボス加工を施したファブリックのコンビネーションとし、上質感を演出しました。また、インストルメントパネル周りにはソフトパッドを配し、各所にカッパー色のステッチをアクセントカラーとして入れることでワンランク上のプレミアムな空間としました。(Pにメーカーオプション設定)・7インチカラー液晶メーターは、バッテリーステータスや電費情報、ナビゲーション情報など、EVとして必要な各種情報を分かりやすく表示します。また、9インチスマートフォン連携ナビゲーションは、充電スポットや目的地までの推定電池残量などを表示します。スマートフォンと連携することで、Android AutoTM*9やApple CarPlay*10も活用でき、Apple CarPlayはiPhone*11とワイヤレスでの接続が可能です。(「P」に標準装備、「G」にメーカーオプション設定) *9:Android AutoTMは Google LLCの商標です。*10:Apple CarPlayは、米国及びその他の国で登録されたApple Inc.の商標です。*11:iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。 ② クロスオーバーMPVの新型『エクスパンダー クロス』を発売しました。新型『エクスパンダー クロス』 は、フロントとリヤのデザインを一新してさらにSUVらしく力強いスタイリングを実現するとともに、前左右輪の制動力を調整して旋回性を高めるアクティブヨーコントロール(AYC)等の採用により、走行時の安心感や乗り心地を向上させました。主な商品特長を以下に挙げます。 (ⅰ) SUVらしい力強さを高めたエクステリア・フロントではデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を進化させ、台形モチーフの大型グリルとガードバー形状のバンパーを組み合わせることで、SUVらしい力強さを与えました。ヘッドライトはワイド感を強調する特徴的なTシェイプデザインを採用し、従来はヘッドライトユニットの下に配置していたターンランプを上部のポジションランプに組み込み、被視認性を高めました。また、前後合わせて95mm延長したオーバーハングと厚みを増したエンジンフードで、ダイナミックさと安定感を増したプロポーションとしております。・17インチのアルミホイールには、ミディアムグレーの2トーン切削光輝仕上げのラウンドリムタイプを採用。前後スキッドプレートとドアガーニッシュのグレー塗装とコーディネートし、立体感を持たせることでSUVらしいスポーティさと力強さを表現しております。また、ルーフレールはブラックとし、全体の印象を引き締めております。・リヤではテールゲートをより立体的な形状とし、分割線を減らして質感を高めました。リヤコンビネーションランプは、水平基調のTシェイプテールランプによりワイドで安定感のあるデザインにするとともに、従来のテールランプとバックランプに加えて、ストップランプもLED式とすることで、夜間の後方からの被視認性を向上させております。・ボディカラーは、タフさを感じさせながらモダンな上質感を併せ持つグリーンブロンズメタリックを新たに追加しました。その他、クォーツホワイトパール、ブレードシルバーメタリック、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカをラインアップしております。 (ⅱ) 上質感と操作性を向上させた室内空間・インテリアでは、室内の広がりを強調するとともに走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」コンセプトのインストルメントパネルに、大径の4本スポークステアリングを新たに採用し、高級感を演出しました。・より直感的に使いやすい8インチカラー液晶メーターを採用し、先進的な室内空間としました。ステアリングホイールのスポーク部に配置されたスイッチを操作すれば、平均燃費や瞬間燃費等の運転情報や、AYCの作動状態等の車両情報をメーターで確認することができ、運転に必要な情報に簡単にアクセスすることができます。 (ⅲ) AYC等の採用によって走行時の安心感・乗り心地向上・前左右輪の制動力を調整して旋回性を高めるAYCを今回新たに採用しました。ハンドル角、ヨーレイト、横G・前後G、ブレーキ圧、車輪速などの情報から、ドライバーの操作や車両挙動を正確に判断し、運転操作に忠実な車両挙動となるよう、ブレーキ制御による前左右輪間のトルクベクタリングを行います。滑りやすい路面での旋回時にはコーナー内側の前輪にブレーキをかけるAYCの制御によってアンダーステアを抑制し、ドライバーが意図したとおりの軌道に近づけることが可能です。アンチロックブレーキシステム(ABS)とアクティブスタビリティコントロール(ASC)と協調し、様々な天候や路面で安全・安心で快適な運転をサポートします。・サスペンションは、フロントのストラット取付け部の剛性を向上、リヤはショックアブソーバーのシリンダーサイズを拡大するとともに、前後とも高性能バルブを新たに採用することで、荒れた路面でもフラットで快適な乗り心地を実現します。 ③ 上記のほかに、安全・機能装備の充実や、内外装の差異化、環境性能向上を図った商品を一部機種に設定し発売しました。
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5【研究開発活動】当社グループは、2020年7月に発表した中期経営計画“Small but Beautiful”の実現に向けて、研究開発活動に取り組んでいます。当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は90,714百万円であります。当社グループの研究開発体制、次世代技術の開発状況及び2021年4月から2022年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりであります。 (1)研究開発体制日本では、「技術センター」及び「EV技術センター」を中心に、デザイン・技術の先行技術開発・設計・実験を行っております。海外では、北米・欧州・中国・タイに研究開発拠点を置き、地域ごとの市場特性を踏まえた技術/商品開発を連携して行っております。また、ルノー・日産とのアライアンスを活用しながら、三菱自動車の特長である電動化、四輪制御などの技術/商品開発を進めております。 (2)次世代技術の開発状況中期経営計画の集中ポイントである「ASEANを基盤とした成長促進」「環境技術強化」「4WD技術・オフロード性能による安心感の提供」の実現と、環境計画パッケージで掲げた2030年の目標値を実現するために、低炭素化を実現する環境技術の開発と交通事故を削減する安全技術の開発、さらに当社の強みとする電動化技術と四輪制御技術を活かした三菱自動車らしい魅力ある商品を実現する技術開発を推進しています。 ① 環境技術の開発 2020年11月に発表しました「新環境計画パッケージ」において、新車でのC02排出量を2010年比 40%削減することを2030年の目標としました。その目標を実現するため、次世代の電動車両やエンジンの開発、車体・コンポーネントの軽量化などの開発を推進しております。特に、電動化技術に関しては、長距離走行と環境性能を両立させた、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム[PHEV]』を大幅に進化させた新型『アウトランダーPHEV』を、日本向けに2021年12月発売しました。いままでにお客様から高い評価を得ており、今後グローバルに販売地域を拡大していく予定です。また、2022年度には日産と共同開発した軽EVの発売を計画しています。更に、ASEAN地域のお客様にPHEVの技術を活用したHEVの開発を進めており、2023年度以降の販売を予定しています。なお、今後の電動化の急速な進化(バッテリー、モーター等)に対応すべく、アライアンス・パートナーと協業することで先端技術を織り込んだ商品の早期投入と自社技術へのリソース集中を図り、引き続き電動化技術のリーディングカンパニーを目指して研究開発に取り組んでいきます。 ② 4WD技術・オフロード性能による安心感を提供する技術の開発 当社の強みである四輪駆動の統合制御技術『S-AWC*1』の進化には継続して取り組んでおります。特に、モータードライブと『S-AWC』の融合を「e-EVOLUTION(イーエボリューション)」と位置づけ、走る歓びと環境性能の両立を目指して開発を推進しております。この技術は、電動車両も含め、他の車種へも活用・展開していきます。また、ASEANのお客様にも安心・快適な走りを提供するため、二輪駆動車にも活用・展開していきます。 ③ 安全技術の開発 当社は、1.交通事故を未然に防止する技術、2.交通事故の被害を軽減する技術、3.工業製品として想定される危険の回避という安全理念を共有し、お客様に安心してお乗りいただけるように、死亡事故ゼロに向けた安全技術の開発と普及に一体となって取り組んでいます。代表例として、先進予防安全技術『三菱e-Assist*2(イーアシスト)』や衝突安全技術『衝突安全強化ボディ RISE*3(ライズ)』があります。また、ASEANの交通環境で、より効果を発揮する安全技術の開発を推進しています。 ④ その他 快適な室内環境(乗り心地、静粛性、利便性向上など)を提供するための技術や車内でのスマートフォン等の情報機器との接続技術の開発にも取り組んでおります。また、自動運転やコネクティッドカーなどの将来技術は、アライアンスのメリットを十分活かしつつ、当社の商品力を向上するように効率的に取り組んでおります。 *1:S-AWC:Super All Wheel Control*2:三菱e-Assist:電波レーダーやカメラなどによって、安全かつ快適なドライブをサポートする予防安全技術*3:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution (3)2021年4月から2022年3月に発売した主な新商品① 新型『アウトランダー』PHEVモデル② 新型『エクスパンダー』③ 新型『エアトレック』(中国専用モデル) 各新商品の特徴は以下に記載 ① クロスオーバーSUVの新型『アウトランダー』のPHEVモデルを発売しました。新型『アウトランダー』のPHEVモデルは、三菱自動車の電動化技術と四輪制御技術の粋を集め、アライアンスで開発した新世代のプラットフォームや先進技術を活用したフラッグシップモデルです。「威風堂堂」をコンセプトに、ボディやシャシー、パワートレインなどすべてを刷新し、全方位で大幅に進化させています。これらにより、力強い走りやゆとりある居住性と多彩な使い勝手といったSUVとしての魅力、力強く滑らかな加速とあらゆる走行状況で安全・安心な走りといった電動車としての魅力の双方を大幅に高めました。主な商品特長を以下に挙げます。 (ⅰ) 「より力強く」「より遠く」を実現した独自の新世代PHEVシステム・電動車としての魅力をいっそう高めるためPHEVコンポーネントを刷新し、EV航続距離を延長、EVらしい加速感を向上させました。フロント及びリヤモーター、駆動用バッテリーの出力を約40%高めることで、アクセルを強く踏み込むシーンでも極力エンジンを始動せずにEV走行の維持を可能とし、高出力なツインモーター4WDならではの滑らかで力強く気持ちの良いモータードライブを実現しました。また、駆動用バッテリーは、総電力量を20kWhと大容量化し、EV走行換算距離(外部充電で電気走行可能な距離)を87km(WLTCモード)*4とすることで、エアコンなどを使用した場合でも十分な航続距離を確保、併せて充電頻度の低減にも貢献しています。また、ガソリンタンク容量を増大させ、EV走行とハイブリッド走行を組み合わせた総合航続可能距離も大幅に拡大しました。・フロントモーターのパワードライブユニットには昇圧機能を新採用しました。フロントモーターへの供給電圧を高めることで強力な駆動力を発揮し、同時にジェネレーターの発電効率も高めることで電費の低減にも貢献。また、リヤモーターとコントロールユニットを一体化することで、サードシート設置に必要なフロアスペースを確保し、7人乗りシートレイアウトを実現するとともに、ユニットの搭載位置をキャビン外側としたことで高周波ノイズをシャットアウトするなど、高い静粛性を実現しています。・アクセルペダルだけの操作で加減速することができるイノベーティブペダル オペレーションモードを新たに設定しました。減速時にブレーキペダルに踏み替える必要がなく、アクセルペダル操作だけで適切な制動力がかかる*5ため、ステアリング操作に集中でき、雪道などの滑りやすい路面などでの安心感を高めるほか、ブレーキペダルへの踏み替えが減ることで、疲労を軽減します。*4:Mグレードでの数値。P及びGグレードでは83km*5:より強い減速が必要な時や停止させる時には、ブレーキペダル操作が必要です。 (ⅱ) あらゆる天候や路面状況で安全・安心で快適な走り・前後それぞれに1基ずつ駆動用モーターを搭載するツインモーター4WDをベースとした車両運動統合制御システムS-AWC*6に、新たに後輪側にもブレーキAYC機能を追加。これにより、前後輪の駆動力を路面状態や運転状況に応じて最適に配分しながら、左右輪のブレーキ制御によるトルクベクタリングも前後輪ですることができ、四輪全てのタイヤ能力をいっそうバランスよく、最大限に引き出すことが可能。それにより、ドライバーの思い通りのハンドリングと高い操縦安定性を実現します。・路面状況や運転スタイルに応じて選択できる7つのドライブモードを設定。舗装路での通常走行に最適なNORMAL(ノーマル)を基本とし、乾燥舗装路でキビキビと加速するアクセルレスポンスと高い旋回性を発揮するTARMAC(ターマック)、未舗装路や濡れた舗装路での操縦性と走破性をバランスさせたGRAVEL(グラベル)、雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させるSNOW (スノー)、泥濘路や深雪路で車速に応じてタイヤのスリップ率を最適化することで高い走破性を実現し、スタック時に優れた脱出性を発揮するMUD(マッド)といった路面状況に応じたモードのほか、力強い加速が必要な場合のPOWER(パワー)や、環境に優しく経済的なECO(エコ)といった運転スタイルによるモードも設定しています。これら7つのドライブモードにより、様々な天候や路面で安全・安心で快適な走りを実現します。・新開発のプラットフォームと高剛性な衝突安全強化ボディRISE*7によって、高次元の安全性と操縦安定性を実現。フロントボディ剛性とねじり剛性を大幅に高め、操縦安定性の向上に大きく貢献したほか、従来の鋼板強度を超える三菱自動車初のホットスタンプ式超高張力鋼板(1470MPa)をキャビン回りに採用し、変形の少ない高耐力キャビン構造としました。また衝突リスクを複数のセンサーで事前に検知し、安全なドライビングをサポートする最新の運転支援機能「e-Assist」の採用により、事故の危険を最小限に抑え安全・安心を提供します。・進化した高速道路 同一車線運転支援機能「MI-PILOT」を搭載。「レーダークルーズコントロールシステム[ACC]」と「車線維持支援機能[LKA]」を統合したこの制御は、車間距離と車線中央をキープしながら走行することで運転をサポートします。また、速度標識を認識し設定速度を自動で切り替えるほか、ナビリンク機能による地図情報を活用した、高速道路のカーブや分岐などで適切な車速に自動で調整。渋滞時でも停車後約30秒以内の自動発進を実現するなど、高速道路の長距離走行や渋滞時の疲労を低減します。・安全・安心で快適なドライブをサポートする「MITSUBISHI CONNECT」を採用。万が一の際のSOSコールや、駆動用バッテリーの走行可能距離の確認、充電時刻の設定や充電し忘れ通報、そして車両を駐車した位置をスマートフォンアプリの地図に表示させて自車位置の確認などができます。また、車両の運転状況を通知するドライブ見守り通知機能も採用しました。*6:Super-All Wheel Control*7:Reinforced Impact Safety Evolution (ⅲ) 力強く存在感のあるエクステリアと上質で先進的なインテリア・新型『アウトランダー』では、機能美を力強く表現した三菱自動車独自のSUVデザインをベースに、新たなコンセプト「BOLD STRIDE(ボールド・ストライド)」を掲げ、堂々とした存在感のある佇まい、大地を踏みしめる力強さ、新しい一歩を踏み出す頼もしさを全身で表現しています。・エクステリアでは、「DYNAMIC SHIELD(ダイナミックシールド)」を新世代化させ、存在感のあるフロントデザインとしました。また、サイドでは20インチの大径ホイール、それを包み込む筋肉質なフェンダーフレアを採用し、飛行機の垂直尾翼をモチーフとしたDピラーとフローティングルーフによって、力強く軽快な走りをイメージさせています。また、リヤでは六角形の形状をもつテールゲートと、水平基調でボディの左右両端まで広がるテールランプなどにより、ワイドで安定感のあるスタイリングとしています。ボディカラーは、硬質で高輝度かつ鮮明なダイヤモンドカラーシリーズとして、ホワイトダイヤモンド、レッドダイヤモンド、そして本モデルで新たに追加するブラックダイヤモンドの3色を中心に全10色の設定としました。・インテリアでは、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形のインストルメントパネル「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」を進化させて採用し、芯が通った力強さと開放感を表現しました。フロアコンソールは幅広で存在感があり高級感のあるデザインとしています。また、触感がよく質感の高いソフトパッドを随所に採用したほか、ステッチをあしらうなど上質感にもこだわりました。モニターやメーターは視認性に、セレクター、ダイヤル、スイッチ類は操作時の節度感にこだわった「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」という考え方に基づいてデザインし、視覚だけでなく触覚にも訴える上質さを実現しています。 ② クロスオーバーMPVの新型『エクスパンダー』を発売しました。新型『エクスパンダー』は、フロントとリヤデザイン及びインテリアデザインを一新してSUVらしさを高めるとともに、トランスミッションには新たに高効率CVTを採用することで低燃費化を実現しました。主な商品特長を以下に挙げます。 (ⅰ) SUVらしさを強化し、上質感を高めた内外装デザイン・フロントは力強さと安心感を表現するデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を進化させ、低重心なイメージの水平基調のバンパー、立体的なスキッドプレートを採用しました。また、新世代のヘッドライトユニット形状としてTシェイプヘッドライトを新たに採用、上級グレードでは視認性に優れたLED式としています。・リヤは新世代のランプ造形と横基調のリヤバンパーにより、ワイドで安定感のあるスタイルとしました。リヤコンビネーションランプは面発光によるTシェイプテールランプを採用すると共に、従来のテールランプとバックランプに加えてストップランプをLED式とし、夜間の被視認性を向上させています。・最上級グレードのタイヤとホイールは17インチにサイズアップし、アルミホイールは2トーン切削光輝仕上げのラウンドリムタイプを採用することで、力強く先進的なデザインとしました。フロントオーバーハングは75mm、リヤオーバーハングは45mm延長し、上級感のあるプロポーションに仕上げています。また、先代モデルよりも車高を15-20mm高めることで、クラストップレベルの最低地上高となる220-225mm*8を確保し、悪路走破性を高めました。・ボディカラーでは、リアルな金属感で力強い印象を与えるブレードシルバーメタリックを新たに追加しました。その他、クォーツホワイトパール、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカ、レッドメタリック、ディープブロンズメタリックをラインアップしています。・上級グレードのインテリアでは、水平基調で見切りの良いインストルメントパネルにデザインを一新、ステアリングはスポーティで力強い印象を与えるデザインとしながら、ユーザーが使いやすいグリップサイズと形状に変更しています。また、アームレストやドアトリムには、合成皮革とリアルステッチをあしらったソフトパッドを採用し、上質感を高めています。このほか、風量レベルや温度設定が一目で分かりやすい液晶表示の空調パネルや、グラフィックデザインを変更したハイコントラストメーターを採用し、視認性を向上させています。*8:CVT車は最低地上高220mm、MT車は一部グレードを除き最低地上高225mm (ⅱ) 環境性能を高めながら走行性能を向上・トランスミッションには高効率CVTを新たに採用しました。アクセル高開度では多段変速のようなエンジン回転数の制御によって、力強くキレのある加速感を実現し、アクセル低開度ではCVT特有の滑らかな変速によって、エンジン性能を最大限に引き出して低燃費と高い静粛性を実現します。エンジンには外部EGR*9を新たに採用し、エンジン出力性能は維持しながら低燃費化を実現しました。・スイッチ操作だけで確実に停車する電動パーキングブレーキ*10を新採用しました。あわせて、信号待ちや渋滞での停車時にブレーキペダルから足を離しても停車状態を継続することができるブレーキオートホールド機能を採用し、ドライバーの負担を軽減することで、快適性を高めました。・サスペンションは、フロントのストラット取付け部の剛性を向上させ、リヤはショックアブソーバーのシリンダーサイズを拡大すると共に、前後とも高性能バルブを新たに採用し、フラットで快適な乗り心地を実現しました。*9:Exhaust Gas Recirculation(排気ガス再循環)。排気ガスの一部を吸気に再循環することにより燃焼 温度を下げ、NOX発生量を抑制するシステム*10:グレード別装備 (ⅲ) スマートフォンに配慮した快適装備や各種収納スペースを充実・便利な収納スペースはお客様の利便性を考慮してさらに充実させ、車内での快適性をより一層高めました。センターコンソールでは、スマートフォンを置くことができるよう大容量のオープントレイに変更、600mlのペットボトルを4本収納できるアームレスト*11を追加するなど、収納スペースを充実させました。・後席でも細やかなホスピタリティにこだわり、アームレスト装備車ではフロアコンソール背面にType-AとType-C のUSBポートを1つずつ追加、2列目シートのアームレストにカップホルダーを追加するなど、利便性を高めています。*11:グレード別装備 ③ SUVタイプの新型電気自動車(EV)の新型SUV『エアトレック』を発売しました。(中国専用モデル) 新型『エアトレック』は“Electric(電気自動車の「電気」)” “Expanding(カーライフの「拡張」)”“Expressive(三菱自動車らしさの「表現」)”という3つのキーワードからなる「“e”-cruising SUV」というコンセプトを元にデザインしました。フロントフェイスの「ダイナミックシールド」やテールゲートの六角形モチーフに代表される一貫した三菱自動車のデザインアイデンティティを取り入れ、機動力があり安定性が高い三菱自動車らしい走りを表現するスタイリングとしました。 インテリアは、開放感があり前方の視界がよく運転姿勢がつかみやすい水平基調のインストルメントパネルを採用。人が触れる部分にソフトパッドを採用して質感を向上、ステッチを細部にまで多用するなど、高級で上質な居住空間を実現しました。また、ロングホイールベースと幅広い全幅により、ゆったりと家族で過ごせる広々とした室内空間としています。 EVコンポーネントとしては、70kWhの大容量の駆動用バッテリーを搭載し、最大約520km(中国CLTC基準)*12の航続距離を実現。フロア中央に搭載することで、低重心で理想的な前後重量配分としています。軽量高剛性なボディに、モーター、インバーター、減速機を一つの軽量コンパクトなユニットにし、出力とトルクを向上させた駆動システムと組み合わせ、電気自動車ならではの力強く滑らかな走りと、キビキビとした操縦性を一層際立たせています。*12:中国独自の自動車排ガス試験走行サイクル ④ 上記のほかに、安全・機能装備の充実や、内外装の差異化、環境性能向上を図った商品を一部機種に設定し 発売しました。
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5【研究開発活動】当社グループは、2020年7月に発表した中期経営計画“Small but Beautiful”の実現に向けて、研究開発活動に取り組んでいます。当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は101,365百万円であります。当社グループの研究開発体制、次世代技術の開発状況、及び、2020年4月から2021年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりであります。 (1)研究開発体制日本では、「技術センター」及び「EV技術センター」を中心に、デザイン・技術の先行技術開発・設計・実験を行っております。海外では、北米・欧州・中国・タイに研究開発拠点を置き、地域ごとの市場特性を踏まえた技術/商品開発を連携して行っております。また、ルノー・日産とのアライアンスを活用しながら、三菱自動車の特長である電動化、四輪制御などの技術/商品開発を進めております。 (2)次世代技術の開発状況中期経営計画の集中ポイントである「ASEANを基盤とした成長促進」「環境技術強化」「4WD技術・オフロード性能による安心感の提供」の実現と、環境計画パッケージで掲げた2030年の目標値を実現するために、低炭素化を実現する環境技術の開発と交通事故を削減する安全技術の開発、さらに当社の強みとする電動化技術と四輪制御技術を活かした三菱自動車らしい魅力ある商品を実現する技術開発を推進しています。 ① 環境技術の開発 2020年11月に発表しました「新環境計画パッケージ」において、新車でのC02排出量を2010年比 40%削減することを2030年の目標としました。その目標を実現するため、次世代の電動車両やエンジンの開発、車体・コンポーネントの軽量化などの開発を推進しております。特に、電動化技術に関しては、長距離走行と環境性能を両立させた、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム[PHEV]』を搭載した『アウトランダーPHEV』に加え、『エクリプスクロスPHEV』を2020年12月に発売し、お客様から高い評価を得ております。今年度は新型アウトランダーPHEVの発売を計画しており、引き続き電動化技術のリーディングカンパニーを目指し開発に取り組んでいきます。また、ASEAN地域のお客様に電動車両をご購入し易くするため、PHEVの技術を活用したHEVの開発をしており,2023年度以降の販売を予定しています。なお、今後の電動化の急速な進化(バッテリ、モータ等)に対して、速く効率的に技術開発するため、電動技術は最重要課題としてアライアンス内で強い協業を推進しており、2022年度には日産と共同開発した軽EVの発売を計画しています。 ② 4WD技術・オフロード性能による安心感を提供する技術の開発 当社の強みである四輪駆動の統合制御技術『S-AWC*1』の進化には継続して取り組んでおります。特に、モータードライブと『S-AWC』の融合を「e-EVOLUTION(イーエボリューション)」と位置付け、走る歓びと環境性能の両立を目指して開発を推進しております。この技術は、電動車両も含め、他の車種へも活用・展開していきます。また、ASEANのお客様にも安心・快適な走りを提供するため、二輪駆動車にも活用・展開していきます。 ③ 安全技術の開発 当社は、1.交通事故を未然に防止する技術、2.交通事故の被害を軽減する技術、3.工業製品として想定される危険の回避という安全理念を共有し、お客様に安心してお乗りいただけるように、死亡事故ゼロに向けた安全技術の開発と普及に一体となって取り組んでいます。代表例として、先進予防安全技術『三菱e-Assist*2(イーアシスト)』や衝突安全技術『衝突安全強化ボディ RISE*3(ライズ)』があります。また、ASEANの交通環境で、より効果を発揮する安全技術の開発を推進しています。 ④ その他 快適な室内環境(乗り心地、静粛性、利便性向上など)を提供するための技術や車内でのスマートフォン等の情報機器との接続技術の開発にも取り組んでおります。また、自動運転やコネクティッドカーなどの将来技術は、アライアンスのメリットを十分活かしつつ、当社の商品力を向上するように効率的に取り組んでおります。 *1:S-AWC:Super All Wheel Control*2:三菱e-Assist:電波レーダーやカメラなどによって、安全かつ快適なドライブをサポートする 予防安全技術*3:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution (3)2020年4月から2021年3月に発表(プレスリリース)した主な新商品① 『エクリプスクロスPHEV』 ~ 20年12月発表② 新型『アウトランダー』 ~ 21年2月発表 各新商品の特徴は以下に記載 ① エクリプスクロスのガソリンモデルに加えて、『エクリプスクロスPHEV』を発売しました。『エクリプス クロス』は三菱のクルマづくり100周年となる2017年にグローバルで発売したクロスオーバーSUVで、スタイリッシュなクーペフォルムとSUVの機動力を融合させた三菱自動車らしいSUVとして好評を博してきました。今回はいっそう伸びやかで流麗なフォルムとしながら、SUVとしてのダイナミズムを高めました。そして、新たにPHEVモデルを設定。PHEVカテゴリーにおいて累計販売台数で世界ナンバー1*4を誇る『アウトランダーPHEV』と同様にツインモーター4WD方式のPHEVシステムを採用しています。*4:2013年1月~2020年9月累計販売台数。当社調べ (ⅰ) グレード展開・PHEVモデルは、予防安全機能を標準装備したベーシックな「M」、100V AC電源(最大1500W)やヘッドアップディスプレイなど充実装備の「G」、専用外観としスマートフォン連携ナビゲーションなどを標準装備した上級仕様「P」の3グレード展開としています。・ガソリンモデルは、予防安全機能を標準装備したベーシックな「M」、ヘッドアップディスプレイやレーダークルーズコントロールシステム[ACC]など充実装備の「G」、スマートフォン連携ナビゲーションなどを標準装備した上級仕様「G Plus Package」の3グレード展開としています。 (ⅱ) 行動意欲を掻き立てる個性的なデザイン[PHEVモデル/ガソリンモデル共通]・デザインコンセプトは「Daring Grace(大胆にして、優雅)」。全長の延長と前後デザインの一新により、より流麗で上質なフォルムを実現するとともに、フロントとリヤでSUVとしてのダイナミズムを高めています。・フロントデザインは、SUVの力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現する「ダイナミックシールド」を進化させ、各種ランプレイアウトの変更により、いっそう精悍でスポーティな表情としました。また、バンパー下部にスキッドプレートを採用し、SUVとしての力強さを表現しています。・リヤデザインでは、従来のダブルガラスから、流れるようなシルエットとなるシングルガラスに変更し、より洗練された伸びやかなフォルムを実現するとともに、すっきりした後方視界を確保。三方向に延びる立体的なリヤランプを高い位置に配置することで被視認性の良さと独自性を持たせました。また、分厚いボディパネルやバンパーは、強さや頑丈さを表現しつつ、背面装着式スペアタイヤからインスパイアした六角形のモチーフと相まって、SUVならではのスタビリティと走破性を表現しました。・インテリアでは、ブラックを基調色とし、エンボス加工のスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートを上級グレード*5に採用したほか、メーカーオプションの本革シートは従来のブラックに加えてライトグレーを新たに設定。ドアトリムも同色でコーディネートし、上質でスポーティな空間としています。・ボディカラーには、三菱自動車独自の高輝度塗装であるダイヤモンドカラーを2色ラインアップしました。従来からのレッドダイヤモンド*6に加え、ホワイトダイヤモンド*7を新たに追加しました。このホワイトダイヤモンドは、パールの白い輝きと金属の陰影を併せ持つ色としており、爽快でありながら艶やかな大人のエレガントさを演出しています。*5:PHEVモデルは「P」「G」に標準装備、ガソリンモデルは「G Plus Package」「G」に標準装備*6:有料色 77,000円(消費税10%込)*7:有料色 77,000円(消費税10%込) (ⅲ) モータードライブを心ゆくまで楽しめるPHEV・前後1基ずつの高出力モーター、大容量駆動用バッテリー、2.4L MIVECエンジンなどで構成するツインモーター4WD方式のPHEVシステムを、『アウトランダーPHEV』から継承し、『エクリプス クロス』に合わせて制御を最適化させ、電動車ならではの滑らかで力強い加速、軽快感と安心感のあるハンドリングを実現しました。・駆動用バッテリーは13.8kWhでEV航続距離を57.3km(WLTCモード)とし、日常生活の大半でEV走行を可能としています。走行モードは、駆動用バッテリーの電力でモーター駆動する「EV走行モード」、エンジンで発電した電力でモーター駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンで発生した動力で走行し、モーターがアシストする「パラレル走行モード」の3つの設定で、走行状況に応じて自動で切り替え、様々な状況においてモータードライブを楽しむことができます。・車内に設置した100V AC電源(最大1500W)により電化製品に電力供給が可能*8で、アウトドアレジャーでは便利な、非常時では頼もしい電力源となります。さらに、急速充電口を使いV2H*9機器と接続すると、車に蓄えた電力を家で使うことができる家庭用の蓄電池となります。また、自ら発電することができるため、満タン・満充電の状態からでは、一般家庭の最大約10日分*10に相当する電力を供給することができます。*8:定格消費電力1500W以下でも使用できない機器があります。使用する電気製品に付属の取扱説明書や、 製品に記載されている注意事項をご覧の上でご使用ください。*9:Vehicle to Home*10:供給可能電力量は当社試算による(一般家庭での一日当たりの使用電力量を約10kWh/日として 算出)。 (ⅳ) 四輪制御技術による安心して楽しめるドライビングフィール・高いボディ剛性と前後サスペンションの最適化により、S-AWC(Super All Wheel Control)の効果をいっそう引き出し、ドライバーの思い通りの操縦性の実現に大きく貢献するとともに、乗り心地と静粛性を向上させています。・PHEVモデルは、伝達ロスがなく自由自在に前後駆動力配分を行えるツインモーター4WDをベースとした、S-AWCを採用。高応答・高精度・高自由度という電動車の特性を生かし、「走る」「曲がる」「止まる」という車両運動をより高次元で制御します。さらに、大容量の駆動用バッテリーを床下中央に配置することで前後重量バランスの最適化と低重心化を図ることで、より上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現しました。・ガソリンモデルは、前後輪へ最適なトルク配分を行う電子制御4WDをベースに、前輪左右の制動力を調整して旋回性を高めるアクティブヨーコントロール(AYC)と、制動力を制御するABS & アクティブスタビリティコントロール(ASC)を協調させるS-AWCを採用し、ドライバーの運転操作に忠実で安心感の高い車両挙動を実現しています。また、サスペンションの最適化と相まって、日常でのより正確で安定したハンドリング、滑りやすい路面での操縦性を向上させています。・路面状態や走行状況、ドライバーの好みに合わせて選べるドライブモードを設定しました。様々な状況において適切な操縦性と安定性を提供する「NORMAL(ノーマル)モード」、雪道などの滑りやすい路面で車両挙動を安定させる「SNOW(スノー)モード」、悪路において優れた走破性と安定性を発揮する「GRAVEL(グラベル)モード」を設定。PHEVモデルでは、主に乾燥舗装路での旋回性と安定性を高次元で両立させた「TARMAC(ターマック)モード」も設定し、ドライバーに運転する楽しさと安心感を提供します。 (ⅴ) 機能装備・三菱自動車独自のプレミアムサウンドシステムである「ミツビシパワーサウンドシステム」*11を、『エクリプス クロス』専用に設計しました。車両形状に合わせて音響チューニングが行われたハイパワーアンプと8個のスピーカーで構成。フロントにはアルミ蒸着グラスファイバー製スピーカーとカーボン製コーンを採用したミッドツイーターを、リヤドアにはツイーターを同軸に配置したコアキシャル2Wayスピーカーを搭載し、なめらかでみずみずしい音質を実現しました。・新たに設定した「スマートフォン連携ナビゲーション」は、内蔵地図によるルート案内やVICS交通情報対応といった便利な機能に加え、AndroidTMスマートフォンやiPhone®をUSBポートにつなぐだけで、Android AutoTMやApple CarPlay®のお気に入りのアプリケーションを満喫できます。また、ディスプレイ画面を8インチに拡大し、見やすさや操作性を向上させました。*11:PHEVモデルは「P」、ガソリンモデルは「G Plus Package」にオプション装備 ② クロスオーバーSUV『アウトランダー』をフルモデルチェンジし、21年4月より米国、カナダ、プエルトリコで発売しました。『アウトランダー』は、グローバルに展開するクロスオーバーSUVでこれまで累計約260万台*12を販売してきました。北米では2002年に三菱自動車初のクロスオーバーSUVとして投入し、SUVとしての実用性と機動力、そして環境性能と経済性で3世代にわたって好評を博してきました。*12:ガソリン、ディーゼル、PHEV含む。2001年1月~2020年12月累計販売台数。当社調べ (ⅰ) 力強く存在感のあるスタイリング・デザインコンセプトに「BOLD STRIDE(ボールドストライド)」を掲げ、ドライバーが自信をもって新しい一歩を踏み出せる力強さや頼もしさを全身で表現しています。パッケージから大きく見直し、フロントからリヤへと伸びる水平基調で力強くスタンスの良いプロポーションや、張りのある豊かな面とエッジの効いたシャープなキャラクターラインのコントラスト、大径20インチタイヤとワイドボディを強調する張り出したフェンダーにより、堂々とした佇まい、そして存在感と安定感を実現しています。・フロントでは、力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現した「ダイナミックシールド」を次世代化し、SUVとしての力強さをいちだんと高めました。デイタイムランニングランプとターンランプを薄くシャープな形状として上部に配置し、対向車や歩行者からの被視認性を向上。また、ヘッドライトはその下のバンパーサイドに配置することで、より路面を明るく照らすとともにワイドボディを強調しています。・リヤでは、一つの面から切り出したようなシャープな六角形のテールゲートは、タイヤを背負った『パジェロ』伝統のリヤスタイルからインスピレーションを受けた個性的で洗練された造形で、上部は安定感、下部はSUVらしい機動性の高さを表現しています。また、水平基調のTシェイプテールランプはワイドなイメージで安定感を更に強調しています。・ボディカラーでは、三菱自動車独自の高輝度塗装であるダイヤモンドシリーズとして、レッドダイヤモンド、ホワイトダイヤモンドに続く第3弾となるブラックダイヤモンドを新たに設定。3コートの特別なカラーで、ガラスを使った密度の高い光る層を追加することで、光の当たらないところでは漆黒、光が当たると力強い輝きを放ちます。これらにベーシックな6色を加えた全9色のボディカラー展開としています。 (ⅱ) 安心・安全な走行性能・新開発プラットフォームの採用により、衝突安全性を大幅に高め、高次元の操縦安定性を実現しました。キャビン周りには三菱自動車初のホットスタンプ式超高張力鋼板を採用し、変形の少ない高耐力キャビン構造としながら軽量化を実現しています。また、エンジンルーム及びキャビン周りには連続した環状構造を採用し、従来車よりボディの曲げ、及びねじり剛性を大幅に向上しました。マルチリンク式のサスペンション、及びデュアルピニオン式の電動パワーステアリングの採用などにより、上質な乗り心地でありながら、リニアでダイレクト感のある操縦性を実現。直進安定性はもちろんコーナリング時のトレース性も大きく向上し、運転する楽しさを提供します。・2.5Lガソリンエンジンを新開発し、従来車に対して最高出力で約8.9%、燃料消費率(WLTCモード)で約2.6%向上しました。低中回転域はトルクフルで力強く高回転域ではなだらかで扱いやすいため、街乗りからスポーツドライブまで幅広く対応します。トランスミッションは8速スポーツモードCVTを搭載しました。加速時は多段A/Tのようなメリハリのある変速を行うステップシフト制御を採用し、アクセルを強く踏み込んだときは力強く俊敏な加速フィーリングが得られます。クルージング時にはCVTの特長を活かした静かで滑らかな走りを実現しました。・4WD車では前後トルク配分を行うセンターカップリングのデバイスに、電動モーターによる油圧クラッチを取り入れた電子制御4WDを採用しました。停車中から前輪と後輪を強く拘束できるため、走り出しの瞬間から後輪駆動力が発生し、4WDらしい力強さを体感できます。特に凍結路面での坂道発進といったシビアコンディションで、より威力を発揮します。・4WD車では、さらに進化した車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載しました。ブレーキ制御「ブレーキAYC*13」を後輪にも採用することで、前後輪の分散制御に発展させています。ハンドル角、ヨーレイト、駆動トルク、ブレーキ圧、車輪速などをセンサーで検知し、ドライバーの操作と車両の状態を常に正確に把握。旋回時には「ブレーキAYC」が前後左右輪の駆動力/制動力差を最適化することで、タイヤのグリップ能力をさらに引き出し、ドライバーの意のままの操縦性を実現しています。また、2WD車にも前後輪の分散制御に発展させた「ブレーキAYC」を取り入れ、「ASC*14」「ABS*15」と統合制御し、さまざまな路面で走行安定性を実現しました。・様々な運転スタイルと走行シーンに最適化された車両運動特性を選べるドライブモードを採用しました。4WD車には6モード、2WD車には5モードを設定。フロアコンソール上のモードセレクターにより、道路の状態で選べるドライブモード、運転スタイルで選べる「ECO」が選択できます。ドライブモードでは、通常使用するモード「NORMAL」、舗装路でスポーティに走れる「TARMAC」、未舗装路で高いトラクション性能と安定性を発揮する「GRAVEL」、雪道などの滑りやすい路面に適した「SNOW」、ぬかるんだ道や深雪などで走破性を高める「MUD」*16を設定しました。ドライブモードは4WD車の高い走破性を引き出すことはもちろん、2WD車でも、いざというときのポテンシャルを高めて、運転時の安心感や信頼感を向上させます。モード選択時にはメーター内に走行シーンがイメージできる画像を表示し、直感的にモード選択ができます。*13:Active Yaw Control*14:Active Stability Control*15:Anti-lock Braking System*16:4WD車のみ設定 (ⅲ) 上質な室内空間・インテリアでは、力強い水平基調のインストルメントパネルは、広々としたゆとりある印象を与えながら、車体姿勢の変化をつかみやすくなる機能性を併せ持っています。また上部には触感の良いレザー巻きのソフトパッドを採用、さらにステッチをあしらうことで質感の向上を追求しました。ドアパネルには、広い面積にドアインサートを配し、インストルメントパネルやフロアコンソールサイドと同様のソフトパッドを採用し、上質で居心地の良い空間を目指しました。・インテリアのカラーバリエーションは、Pグレードにはシックなブラックと開放感あるライトグレーの本革シートを設定。インストルメントパネルとドアトリムも同色とし、アルミニウムの加飾をシフトパネルに採用しています。また、サドルタンのアクセントカラーも用意し、シートには上級本革(セミアニリン)を使用したオプションカラーも設定しています。Hグレードにはスエード調コンビネーション素材のブラックシートとピアノブラックの内装を、Mグレードにはファブリック素材のブラックとライトグレーのシートとピアノブラックの内装をそれぞれ設定しています。・フロントシートは2層ウレタン構造として、座った瞬間の掛け心地の良さと、長時間座っていても疲れにくい快適なシートを実現しました。車体を幅方向に拡大し、また1、2列目のシート足元スペースを拡大しているため、ゆとりある居住空間を演出し、快適性を高めています。さらに、シートヒーターや3ZoneAutoエアコン、リアドアガラスサンシェードなどファミリーSUVとして後席でも快適に過ごせる機能をグレード別装備として用意しました。・メーターはグレード別に2種類の設定としました。三菱自動車初の全画面のフルカラー液晶(12.3インチサイズ)を搭載したメーター「フルデジタルドライバーディスプレイ」は、鮮明な画像と大画面により、多彩なコンテンツ表示でもすっきりとした見やすさを実現。様々な情報を自由に組み合わせて表示できるカスタマイズ機能も搭載しています。もうひとつのハイコントラストメーターは、中央のインフォメーションディスプレイに簡易的な矢印ナビなどの表示が可能で、7インチ液晶を搭載しながらも、アナログ表示による高い視認性の利点を活かしつつ、立体的な文字盤と加飾付き指針により高級感を演出しています。・センターディスプレイにはグレード別装備として9インチの大画面を採用したスマートフォン連携ナビゲーションを設定しました。内蔵地図と連携したナビゲーション機能で高精度なルート案内をスムーズに提供します。画面下に常時表示されるランチメニューのアイコンをワンタッチするだけで、ナビやオーディオなど様々な機能が簡単にセレクトできます。またAndroid™スマートフォン*17やiPhone®*18をつなげることで、Android Auto™*17やApple CarPlay®*18*19のアプリケーション機能を楽しむことができます。最新の交通情報の取得やソフトの更新がオンラインで可能になる機能にも順次対応予定です。・目線移動が少なく、安全により早く走行情報を認識できるよう、三菱自動車初のウインドシールドタイプの10.8インチヘッドアップディスプレイ[HUD]を搭載し、運転に必要な情報をフルカラーで投写します。このHUDはマニュアルでオンオフが選べ、表示コンテンツのカスタマイズも可能。表示内容は、走行情報や車線逸脱などの各種警報のほか、センターディスプレイと連携したナビ情報やオーディオ楽曲情報などを投写し、これらの情報を複数同時に表示することができます。・スピーカーには、BOSEプレミアムサウンドシステムを採用。10個のスピーカーで構成したサウンドシステムを搭載しました。大型ドアウーハーとデュアルサブウーハーを組み合わせることで、迫力ある重低音の再現性に優れ、臨場感のあるクオリティの高いサウンドを実現しています。・格納式3列シートを搭載する7人乗りファミリーSUVとして乗車人数や荷物に合わせて多彩なシートアレンジが可能。可倒式のセカンドシートはスライド及びリクライニング機能はもちろん4:2:4分割タイプとし、スキーなどの長物積載時も大人2人がゆったり過ごせます。・フロアコンソールトレイ、フロアコンソールサイドポケット、運転席シートバックポケット、クォータートリムポケットにスマートフォンの収納スペースを設置しました。フロアコンソールトレイには、スマートフォンを置くだけで充電できるワイヤレス充電機能(15W)を設定。充電用のUSBポートもType-C/Aの2つをフロアコンソール前面と背面にそれぞれ装備しました。*17:AndroidTM 、Android AutoTMはGoogle LLCの商標または登録商標です。*18:iPhone®、Apple CarPlay®は米国その他の国で登録されたApple Inc.の商標です。 iPhone®の商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。*19:Apple CarPlay®はワイヤレス接続が可能 (ⅳ) 先進安全機能・高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイ・パイロット)」を搭載。レーダークルーズコントロールシステム[ACC]とレーンキープアシスト[LKA]を統合した制御で、 車間距離と車線中央をキープしながらの走行をサポート。さらにナビリンク機能搭載車は、速度標識を読み取って設定速度を自動で切り換えたり、ナビゲーションの地図情報を活用して高速道路のカーブや分岐などで適切な車速に自動で調整したりすることが可能です。また高速道路では、渋滞時でも停車後約30秒以内なら自動発進でき、走行中の煩わしい設定操作を低減します。・運転席にフロントセンターエアバッグ、セカンドシートにサイドエアバッグを全車標準設定し、計11個のエアバッグを装備しました。フロントセンターエアバッグは、側面衝突時に運転席と助手席の間で展開し、乗員同士の衝突を防止します。・カーライフをもっと快適に、安心してドライブを楽しむためのカーサポートシステムとして、「三菱コネクト」を搭載。ドライバーの安全を守るために、事故や故障時にボタンひとつでコールセンターへの救助依頼が可能で、エアバッグが展開した場合は自動的に通報します。さらに、車両の盗難警報や盗難にあった車両の位置情報を取得してユーザーに通報するなど、様々なアクシデントに対応しています。また、スマートフォンを使い、車両を駐車した位置を表示させることや、ライトを点滅させて自車位置の確認ができます。リモート操作では、乗車前にエンジンを始動させて空調を作動させておくことで、寒い冬や暑い夏でも快適な室内を準備しておくことや、離れた場所からドアロックの解除ができるなど便利な機能を充実。さらに車両が設定した時間外に運転された場合、設定したスピードの超過や設定エリア外を走行した場合などに通知を受けることができ、家族の運転管理を行うことができます。 ③ 上記のほかに、安全・機能装備の充実や、内外装の差異化、環境性能向上を図った商品を一部機種に設定し発売しました。
FY2019|6,095 文字
5【研究開発活動】当社の企業ビジョン 「モビリティの可能性を追求し、活力ある社会をつくります」 を実現するために、次世代技術の方向として、「SUV NEW VALUE」、「EV NEW VALUE」、「SYSTEM NEW VALUE」を掲げ、研究開発を推進しております。研究開発体制については、日本では「技術開発センター」および「EV技術センター」があり、デザイン・技術の先行技術開発・設計・試験を行っております。これらに加え、次世代のクルマづくりに必要なソフトウェアの開発力強化に向けて、「技術開発センター」のサテライトオフィスとなる新拠点を、都内に2019年度中に設立します。また、北米・欧州・中国・タイに有する海外R&D拠点との連携により、市場特性を踏まえたグローバルな技術/商品開発を行っております。今後は、ルノー・日産とのアライアンスの中で基本技術を共有するなど協業によるシナジー効果を十分発揮できるようにしていくとともに、当社としての特長付けをより明確にした技術/商品開発を進めていきます。環境に対応する取り組みとして、持続可能なクルマ社会の発展に貢献するため、次世代の電動車両やエンジンの開発、車体・コンポーネントの軽量化など、低炭素化技術の開発を推進しております。特に、電動車両技術に関しては、長距離走行と環境性能を両立させた、当社独自の「プラグインハイブリッドEVシステム(PHEV)」を搭載した『アウトランダーPHEV』がお客様から高い評価を得ており、引き続き電動車両技術のリーディングカンパニーを目指し開発に取り組んでおります。また、走行性能と環境性能を両立するため、当社が得意とする四輪駆動の統合制御技術「S-AWC*1」の進化などの開発に継続して取り組んでおります。これらの技術は、電動車両も含め、他の車種へも活用・展開していきます。特に、モータードライブと「S-AWC*1」の融合を「e-EVOLUTION」と位置付け、走る歓びと環境性能の両立を目指して開発を推進しております。お客様に安心してお乗りいただける安全性を実現するため、当社の先進予防安全技術「e-Assist*2(イーアシスト)」、衝突安全技術である衝突安全強化ボディ「RISE*3(ライズ)」などの開発に取り組んでおります。これらの安全技術への継続した取り組みにより、新型コンパクトSUV『エクリプス クロス』が、日本における自動車の安全性能を試験・評価する2018年度自動車アセスメント(以下、「JNCAP*4」)衝突安全性能評価において、最高評価となる5☆を獲得しました。また、2018年度「JNCAP*4」予防安全性能評価においても、「ASV++(エーエスブイ ダブルプラス)」を獲得し、衝突被害軽減など、様々な領域において安全性能の高さが証明されました。『エクリプス クロス』は、日本の「JNCAP*4」のほか、これまでに欧州の「Euro NCAP」、豪州・ニュージーランドの「ANCAP」、アセアン地域の「ASEAN NCAP」、中南米地域の「Latin NCAP」でも高い評価を獲得しております。その他、快適な室内環境(乗り心地、静粛性、利便性向上など)を提供するための技術や車内でのスマートフォン等の情報機器との接続技術の開発にも取り組んでおります。*1:S-AWC:Super All Wheel Control*2:e-Assist:以下の機能で構成され、ドライバーの安全な走りをアシストします。・衝突被害軽減ブレーキシステム(Forward Collision Mitigation System:FCM)先行車と衝突の危険がある場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートします。(歩行者検知機能はアウトランダー/同PHEVおよびエクリプス クロスに搭載)・低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM-City)低速走行時(約5~約30km/h)先行車と衝突の危険がある場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートします。・車線逸脱警報システム(Lane Departure Warning System:LDW)走行中の車線から逸脱しそうな場合に、ドライバーに警報で注意を促します。・レーダークルーズコントロールシステム(Adaptive Cruise Control System:ACC)渋滞での走行時でも、先行車との車間を維持しながらの走行を可能とします。・後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)(Blind Spot Warning/Lane Change Assist:BSW/LCA)死角になり易い斜め後方に車両がいた場合、ドアミラーインジケーターで告知します。その状態で車両のいる方向にウインカーを出すとブザー音とドアミラーインジケーターの点滅でより強く注意を促します。・後退時車両検知警報システム(Rear Cross Traffic Alert:RCTA)駐車場などでの後退時に接近車両を検知すると、ドアミラーインジケーター点滅とブザー音、メーター内の警告メッセージ表示で注意を促します。・誤発進抑制機能(前進時)前進時のシフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑制します。・誤発進抑制機能(前進&後退時)(Ultrasonic misacceleration Mitigation System:UMS)前進時および後退時のシフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑制します。*3:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution*4:国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)によって行われる自動車アセスメント(Japan New Car Assessment Program)の略称です。 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は1,243億円であります。 2018年4月から2019年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりであります。 1. 生誕40周年を迎えた1トンピックアップトラックの新型『トライトン』/『L200』を発売しました。初代から40年間で培った耐久性、信頼性及び快適性にさらに磨きをかけるとともに、デザインを力強く堅牢なものに一新しました。主な商品特長を以下に挙げます。(1) “Engineered Beyond Tough”を体現する力強いデザイン内外観とも“Engineered Beyond Tough”、すなわち技術に裏付けられた真のタフさを体現するために“Rock Solid”というコンセプトのもと、デザインを一新しました。(2) 悪路での走破性をいっそう高めた4WDシステムあらゆる路面状況で最適なトラクション性能とハンドリング性能を実現するスーパーセレクト4WD-Ⅱ搭載車と、路面状況に応じて走行モードの切り替えが容易なイージーセレクト4WD搭載車をラインナップしました。いずれも新走行モードにより悪路走破性を向上させております。(3) 安心・安全を提供する先進の予防安全・運転支援技術耐久性・信頼性に優れるラダーフレームと高い衝突安全性を誇るキャビンを踏襲しながら、1トンピックアップトラックのセグメントをリードする先進の予防安全・運転支援技術を採用しております。(4) ピックアップトラックに求められる性能・機能“Engineered Beyond Tough”という開発思想のもと、ビジネスユースにおける耐久性・信頼性とプライベートユースにおける快適性と乗り心地を高めるべく、細部にわたり改良を施しております。 2. オールラウンドミニバン 新型『デリカD:5(ディーファイブ)』を発売しました。「様々な道路状況において、乗員や荷物を目的地まで確実に運ぶクルマ」という、歴代『デリカ』の商品コンセプトを継承し、低速から力強いトルクを発揮する大幅改良を施したクリーンディーゼルエンジンや新開発の8速スポーツモードA/T、4WD性能の向上などにより、定評のあった走破性能・走行性能をさらに進化させるとともに、最新の予防安全技術を搭載したオールラウンドミニバンです。主な商品特長を以下に挙げます。(1) プレステージ性を高め洗練されたアクティブなデザイン『デリカ』が従来から継承してきた高い走破性能を可能とする力強いデザインに上質感を加え、プレステージ性を高め洗練されたアクティブなデザインとしました。(2) 上質で開放感のあるインテリアインストルメントパネルのデザインを一新しました。水平基調で構成されたインストルメントパネルに、生命力あふれる力強いサバ杢(原木が二又に分かれるサバ部分)柄の立体木目を採用し、オールラウンドミニバンとしての機能性と上質さを兼ね備えました。(3) 予防安全技術の採用と快適装備の追加従来からご要望の多かった予防安全技術「e-Assist*2」を新規採用し、衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]や車線逸脱警報システム[LDW]、レーダークルーズコントロールシステム[ACC]などにより、安全性を高め、全車「サポカー*5」に該当しました。また、車速感応オートドアロック(衝撃感知ドアロック解除システム付)、クローズ&ロック機構を採用、加えて、大画面の「DELICA D:5オリジナル10.1型ナビゲーション」を新たにディーラーオプションで設定し、利便性を向上させました。*5:サポカー(セーフティ・サポートカー)は安全運転をサポートする先進技術を搭載したクルマです。高齢運転者を含めたすべてのドライバーによる交通事故の発生防止・被害軽減対策の一環として、国が推奨する新しい自動車安全コンセプトです。搭載機能に応じて「サポカー」「サポカーS(ベーシック、ベーシック+、ワイド)」に区分されます。(4) 圧倒的な走破性能と高品質な走り2.2Lコモンレール式DI-D*6クリーンディーゼルターボエンジンと新開発の8速スポーツモードA/Tの組み合わせにより、よりパワフル且つ静かで滑らかな走りへと進化させました。電子制御4WDシステムに、新たにヨーレイトフィードバック制御を追加することで車両の旋回運動を的確に判断、ドライバーのハンドル操作に忠実な車両挙動を実現します。また、ディーゼルターボエンジンの排出ガスをクリーンに浄化する尿素SCR*7システムを当社として初採用しました。尿素水溶液であるAdBlue®*8により、窒素酸化物(NOx)を安定して浄化します。また遮音材と吸音材の採用箇所を増やすことで、静粛性を大きく向上させました。*6:DI-D…ダイレクト・インジェクション・ディーゼル*7:SCR…Selective Catalytic Reduction(選択還元触媒)*8:AdBlue®はドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標です(5) もう一つの新しい個性『デリカD:5 URBAN GEAR(アーバンギア)』洗練されたモダンなイメージの『デリカD:5 URBAN GEAR』を新規設定し、より都会的で高級感のあるデザインをお求めになるお客様の、上質なアクティブライフをサポートします。 3. ハイトワゴンタイプの新型『eKワゴン』『eKクロス』を発売しました。当社と日産自動車の合弁会社NMKVが企画・開発マネジメントし、新たな開発・生産プロセスのもと、プラットフォーム・エンジン・CVTといった主要コンポーネントを刷新した新しい軽ハイトワゴンです。当社の約60年にわたる軽自動車づくりのノウハウと、日産自動車の先進技術を融合しました。主な商品特長を以下に挙げます。(1) 上質感と独自性を併せ持つエクステリア<eKワゴン>デザインコンセプトは「THE CUTE CHIC(キュート・シック)」。軽ハイトワゴンのスタンダードモデルとして、おおらかで張りのある曲面で全体を構成し、活き活きとした躍動感に加え、可愛らしく上質なデザインとしました。<eKクロス>デザインコンセプトは「THE CUTE BEAST(キュート・ビースト)」。当社ならではのアクティブさを、遊び心いっぱいで存在感のあるSUVテイストに表現しました。(2) 広々感と細部までこだわったインテリア「快適な空間」「わくわくする魅力的なディテール」「スマートな使い勝手」をコンセプトに、細部にわたっておしゃれさと実用性を追求しました。また、「パーシブド・クオリティ(感性品質)」の視点で機能性と質感にこだわり造り込みました。(3) 静粛性の向上とキビキビとした走りを実現したパワートレイン新開発のエンジン及びCVTにより、低燃費でありながら全域で軽快な加速性能、そして加速時の高い静粛性を実現しました。また、『eKクロス』には新しくHYBRIDシステムを採用し、さらにトルクフルな走りと低燃費を可能としました。(4) 軽自動車の走りに新しい安心感をもたらす先進技術当社初の高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)*9」を採用し、高速道路において車両側がアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を支援することで、ドライバーのストレスや疲労を軽減し、ロングドライブをサポートします。また、後方が見やすい、軽自動車で初*10の「デジタルルームミラー(マルチアラウンドモニター表示機能付)」を採用し、車両後方にあるカメラの映像を映し出すデジタルルームミラーにより、後部座席の人やラゲッジルームの荷物で視界が遮られたり、夜間や天候によりしっかり後方確認ができない場合も、液晶モニターを搭載したルームミラーで確認することができます。*9:Mitsubishi Intelligent-PILOT*10:2019年3月時点。自社調べ。(5) 新たな機能を追加した予防安全技術「e-Assist*2」、その他安全装備従来車に搭載していた予防安全技術の衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]、踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報システム[LDW]、オートマチックハイビーム[AHB*11]に加え、新たに車線逸脱防止支援機能[LDP*12]を設定し、全車「サポカーSワイド*5」に該当しております。*11:Automatic High Beam*12:Lane Departure Prevention(6) 運転したくなる快適な室内空間従来車からホイールベースを65mm延長することで、快適な居住空間を実現しました。また、後席のニールームを70mm拡大し、前席を一番後ろに下げた状態でも足を組んで座れるほど広々とした居住空間を確保しております。 4. 上記のほかに、安全・機能装備の充実や、内外装の差異化、環境性能向上を図った商品を一部機種に設定し発売しました。
FY2018|4,439 文字
5【研究開発活動】 新しく制定した企業ビジョン 「モビリティの可能性を追求し、活力ある社会をつくります」 を実現するために、次世代技術の方向として、「SUV NEW VALUE」、「EV NEW VALUE」、「SYSTEM NEW VALUE」を掲げ、研究開発を推進しております。研究開発体制については、日本では「技術開発センター」および「EV技術センター」があり、デザイン・技術の先行研究・設計・試験を行っております。また、北米・欧州・中国・タイに有する海外R&D拠点との連携により、市場特性を踏まえたグローバルな技術/商品開発を行っております。今後は、日産とのアライアンスの中で基本技術を共有するなど協業によるシナジー効果を十分発揮できるようにしていくとともに、三菱自動車としての特長付けをより明確にした技術/商品開発を進めていきます。環境に対応する取り組みとして、持続可能なクルマ社会の発展に貢献するため、次世代電動車両技術や次世代エンジン(ダウンサイジング直噴ターボエンジン、クリーンディーゼルエンジン)の開発、車体・コンポーネントの軽量化など、燃費向上技術の開発を推進しております。特に、電動車両技術に関しては、長距離走行と環境性能を両立させた、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム(PHEV)』を搭載した『アウトランダーPHEV』がお客様から高い評価を得ており、引き続き電動車両技術のリーディングカンパニーを目指し開発に取り組んでおります。また、走行性能と環境性能を両立するため、次世代エンジンの開発や、当社が得意とする四輪駆動の統合制御技術『S-AWC*1』の進化などの開発に継続して取り組んでおります。これらの技術は、電動車両も含め、他の車種へも活用・展開していきます。特に、モータードライブと『S-AWC』の融合を「e-EVOLUTION」と位置付け、走る歓びと環境性能の両立を目指して開発を推進しております。お客様に安心してお乗りいただける安全性を実現するため、当社の先進予防安全技術である『e-Assist*2(イーアシスト)』、衝突安全技術である衝突安全強化ボディ『RISE*3(ライズ)』などの開発に取り組んでおります。これらの安全技術への継続した取り組みにより、新型コンパクトSUV『エクリプス クロス』が、欧州の2017年「EURO NCAP(European New Car Assessment Programme)」、豪州・ニュージーランドの2017年「ANCAP(The Australasian New Car Assessment Program)」、アセアンの2018年「ASEAN NCAP(New Car Assessment Program for Southeast Asian Countries)」のいずれの自動車アセスメントにおいても最高評価となる5☆を獲得し、当社の最新コンパクトSUVの高い安全性能を証明しました。その他、快適な室内環境(乗り心地,静粛性,利便性向上など)を提供するための技術開発、車内でのスマートフォン等の情報機器との接続技術の開発にも取り組んでおります。*1:S-AWC:Super All Wheel Control*2:e-Assist:以下の機能で構成され、ドライバーの安全な走りをアシストします。・衝突被害軽減ブレーキシステム(Forward Collision Mitigation System:FCM)先行車と衝突の危険がある場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートします。(歩行者検知機能はアウトランダー/同PHEVおよびエクリプスクロスに搭載)・低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM-City)低速走行時(約5~約30km/h)先行車と衝突の危険がある場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートします。・車線逸脱警報システム(Lane Departure Warning System:LDW)走行中の車線から逸脱しそうな場合に、ドライバーに警報で注意を促します。・レーダークルーズコントロールシステム(Adaptive Cruise Control System:ACC)渋滞での走行時でも、先行車との車間を維持しながらの走行を可能とします。・後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)(Blind Spot Warning/Lane Change Assist:BSW/LCA)死角になり易い斜め後方に車両がいた場合、ドアミラーインジケーターで告知します。その状態で車両のいる方向にウインカーを出すとブザー音とドアミラーインジケーターの点滅でより強く注意を促します。・後退時車両検知警報システム(Rear Cross Traffic Alert:RCTA) 駐車場などでの後退時に接近車両を検知すると、ドアミラーインジケーター点滅とブザー音、メーター内の警告メッセージ表示で注意を促します。・誤発進抑制機能(前進時) 前進時のシフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑制します。・誤発進抑制機能(前進&後退時)(Ultrasonic misacceleration Mitigation System:UMS) 前進時および後退時のシフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑制します。*3:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は1,025億円であります。 2017年4月から2018年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりであります。 1. 次世代クロスオーバーMPV『エクスパンダー』を発売しました。MPVならではの居住性と多用途性、SUVらしいスタイリングと走りを融合させることによって、従来のMPVを超える三菱自動車らしい次世代クロスオーバーMPVへと進化させました。主な商品特長を以下に挙げます。(1) ワイドボディがもたらすクラストップの室内空間次世代クロスオーバーMPVは従来の小型MPVより一回り大きいワイドボディを採用し、クラストップの室内空間と多人数乗車に最適な乗員レイアウト、十分な容量の荷室を実現しました。また、乗員間の間隔と各席でのヘッドクリアランスを十分に確保するとともに、3列目乗員の良好な居住性と乗降性も実現しました。 (2) MPVとSUVを融合させたクロスオーバーデザイン ・流麗なルーフラインとリヤクオーターピラーの上端を抜いた伸びやかなウインドウグラフィックでMPVらしいフォルムとしたうえで、ボディザイドの力強い彫刻的なキャラクターラインと筋肉質で大きく張り出した前後フェンダーによるSUVのダイナミックさを融合させたデザインとしております。 ・人とクルマを守る機能を表現する「ダイナミックシールド」コンセプトを進化させ、上部にLEDポジションランプを配置して視認性を高めるとともに、ヘッドランプを低い位置(フロントバンパー)に配置するなど、より機能性を高めました。 (3) 優れた走行性能と快適性 ・吸気連続可変バルブタイミング(MIVEC)機構付き1.5Lエンジンを搭載し、高性能と低燃費を追求しました。トランスミッションは5M/T及び4A/T を設定しております。 ・高剛性ボディと最適設計されたサスペンションにより、クラストップとなる205mm*4の最低地上高を有しながら、クラスを超えた乗り心地と高次元の操縦安定性を実現するとともに、車内での会話を妨げない優れた静粛性により、快適なドライブを楽しむことが出来ます。 *4:16インチタイヤ装着車。 (4) 賢く便利な機能装備 キーレスオペレーションキーを携帯していればドアハンドルのスイッチを押すだけで開錠・施錠でき、ブレーキを踏んでエンジンスイッチを押すだけでエンジンの始動・停止ができます。また、キーレスオペレーションキーのリモコン操作による開錠時、ポジションランプが30秒間点灯し、ドライバーをお迎えする便利なウェルカムライトなどを採用しております。 2. 新型コンパクトSUV『エクリプス クロス』を発売しました。これまでにないスタイリッシュなクーペフォルムとダイナミックなSUVの機動力を融合した、三菱自動車らしいクーペSUVとし、行動意欲を掻き立てる個性的なデザイン、新たな楽しみをもたらすコネクティビティ、四輪制御技術による安心して楽しめるドライビングフィールを特長としております。主な商品特長を以下に挙げます。 (1) 行動意欲を掻き立てる個性的なデザイン高いヒップポイントによる見晴らしのよさやルーミーな室内空間といったSUVとしての機能性を一切妥協せず、都市に際立つダイナミックで存在感のあるクーペスタイルを実現しました。力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現した「ダイナミックシールド」フロントデザインコンセプトを更に進化させました。 (2) 新たな楽しみをもたらすコネクティビティディスプレイオーディオにスマートフォンとの連携機能を追加したスマートフォン連携ディスプレイオーディオ[SDA]、タッチパッドコントローラーを最上級グレード「G Plus Package」に標準装備としました。(SDAは「Apple CarPlay」*5および「Android AutoTM」*6に対応)また、速度、予防安全装備などからの情報を少ない視線移動で的確に認識できるヘッドアップディスプレイ[HUD]を採用しました。(「G」、「G Plus Package」グレードに標準装備)*5:Apple CarPlayは米国その他の国で登録されたApple Inc.の商標*6:Android AutoはGoogle Inc.の商標または登録商標 (3) 四輪制御技術による安心して楽しめるドライビングフィール4WD車に、アクセル開度や車速、車両の走行条件などから、後輪へ伝達するトルクを常に適切に配分する電子制御4WDシステムを搭載しました。これにAYC(Active Yaw Control)ブレーキ制御を追加した車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用し、ドライバーの操作に忠実な車両挙動を実現しました。また、新開発の1.5Lダウンサイジング直噴ガソリンターボエンジンを採用することで、排気量は1.5Lでありながら従来型の2.4L自然吸気エンジンを凌ぐ中低速トルク(当社比)を可能としました。 3. 上記のほかに、安全・機能装備の充実や、内外装の差異化、燃費向上を図った商品を一部機種に設定し発売しました。
FY2017|4,197 文字
6【研究開発活動】 当社は、お客様の期待と社会の要請に応えるため、「環境への貢献」「走る歓び」「確かな安心」を追求する次世代テクノロジー「@earth TECHNOLOGY」を技術キーワードに掲げ、研究開発を推進している。研究開発体制については、日本では「技術開発センター」および「EV技術センター」があり、デザイン・技術の先行研究・設計・試験を行っている。また、北米・欧州・中国・タイに有する海外R&D拠点との連携により、市場特性を踏まえたグローバルな技術/商品開発を行っている。今後は、日産とのアライアンスの中で三菱自動車としての特長付けをより明確にし、基本技術の共有など協業シナジー効果を十分に発揮できるように、技術/商品開発を進めていく。「環境への貢献」については、持続可能なクルマ社会の実現に向け、次世代電動車両技術や次世代エンジン(ダウンサイジング直噴ターボエンジン、クリーンディーゼルエンジン)の開発、車体・コンポーネントの軽量化など、燃費向上技術を開発推進している。特に、電動車両技術に関しては、長距離走行と環境性能を両立させた、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム(PHEV)』を搭載した『アウトランダーPHEV』がお客様から高い評価を得ており、引き続き電動車両技術のリーディングカンパニーを目指し開発に取り組んでいる。「走る歓び」については、走行性能と環境性能を両立する次世代エンジンの開発や、当社が得意とする四輪駆動の統合制御技術『S-AWC*1』の進化などの開発に継続して取り組んでいる。これらの技術は、電動車両も含め逐次他の車種へも活用・展開していく。特に、モータードライブと『S-AWC』の融合を「e-EVOLUTION」と位置付け、走る歓びと環境性能の両立を目指して開発を推進している。「確かな安心」については、お客様に安心してお乗りいただける安全性を実現するため、当社の先進予防安全技術である『e-Assist*2(イーアシスト)』、衝突安全技術である衝突安全強化ボディ『RISE*3(ライズ)』などの開発に取り組んでいる。これらの安全技術への継続した取り組みにより、タイにおける生産・販売会社ミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)で生産している新型ミッドサイズSUV『パジェロスポーツ』が、アセアン地域における新車安全性能評価プログラムである2016年「ASEAN NCAP(The New Car Assessment Program for Southeast Asia)」の成人乗員保護評価において、最高評価である5★を獲得し、当社の最新ミッドサイズSUVの高い安全性能を証明した。その他、快適な室内環境(乗り心地,静粛性,利便性向上など)を提供するための技術開発、車内でのスマートフォン等の情報機器との接続技術の開発にも取り組んでいる。 2016年度は、当社製車両の燃費試験における不正行為において、お客様をはじめとする全てのステークホルダーにご迷惑をおかけした。今後、コンプライアンスを徹底し、お客様にとって魅力ある商品開発をすることで、信頼回復を図っていく。*1:S-AWC:Super All Wheel Control*2:e-Assist:以下の機能で構成され、ドライバーの安全な走りをアシストする。・衝突被害軽減ブレーキシステム(Forward Collision Mitigation System:FCM)「アウトランダー/同PHEV,パジェロスポーツに搭載」先行車と衝突の危険がある場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートする。(歩行者検知機能はアウトランダー/同PHEVにのみ搭載)・低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM-City)「eKシリーズ,ミラージュに搭載」低速走行時(約5~約30km/h)先行車と衝突の危険がある場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートする。・車線逸脱警報システム(Lane Departure Warning System:LDW)「アウトランダー/同PHEVに搭載」走行中の車線から逸脱しそうな場合に、ドライバーに警報で注意を促す。・レーダークルーズコントロールシステム(Adaptive Cruise Control System:ACC)「アウトランダー/同PHEV,パジェロスポーツに搭載」渋滞での走行時でも、先行車との車間を維持しながらの走行を可能とする。・後側方死角警報システム 「アウトランダー/同PHEV,パジェロスポーツに搭載」死角になり易い斜め後方に車両がいた場合、ドライバーにドアミラーのインジケーターで注意を促す。・誤発進抑制機能「前進&後退時:アウトランダーPHEV,パジェロスポーツ」「前進時:eKシリーズ,ミラージュに搭載」シフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑制する。*3:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は577億円である。平成28年4月から平成29年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりである。 1. 軽自動車『eKスペース』を大幅改良して発売した。フロントデザインを大幅に変更するとともに、後席の空気を循環させるリヤサーキュレーターに「ナノイー」*4機能を追加するなど、快適性と利便性を向上させた。主な商品特長を以下に挙げる。(1) エクステリアデザイン標準モデル、カスタムモデルとも、フロントデザインを大幅に変更し、標準モデルはいっそう親しみやすいデザインに、カスタムモデルは三菱自動車のフロントデザインコンセプト「ダイナミック・シールド」を採用して力強く存在感のあるデザインとした。 (2) 機能装備『eKスペース』の特長装備である後席の空気を循環させるリヤサーキュレーターに、肌や髪にやさしい弱酸性の「ナノイー」を放出する機能を採用した。また、消臭機能(イノドールクイック瞬感消臭®*5)を追加した消臭シート生地を新たに採用した。タバコや食べ物、汗、ペットなどの幅広い臭いをセラミックスで瞬時に吸着し、金属イオンの働きで臭い成分を分解できる。(いずれも標準モデルの「M」「M e-Assist」を除く)*4:ナノイー(nanoe)=nano-technology+electric 最先端のテクノロジーから生まれた“水に包まれている電気を帯びたイオン”のこと。「nanoe」、「ナノイー」及び「nanoe」マークは、パナソニック株式会社の商標。*5:「イノドールクイック瞬感消臭®」はセーレン株式会社の登録商標。ごく一部の特殊な臭いによっては消臭効果が弱い場合がある。 2. プラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』およびミッドサイズSUV『アウトランダー』を一部改良して発売した。『アウトランダーPHEV』については、充電制御の改良に加え、EV走行を優先させる新機能を採用した。さらに、両車種ともに予防安全機能を向上させた。また、「スマートフォン連携ディスプレイオーディオ[SDA:Smartphone Link Display Audio]」を両車種に装備した。主な商品特長を以下に挙げる。 (1) プラグインハイブリッドEVシステム(『アウトランダーPHEV』)駆動用バッテリーの電力消費を抑える「バッテリーセーブモード」、充電する「バッテリーチャージモード」に加え、EV走行を優先させ、可能な限りエンジン始動を抑える「EVプライオリティモード」を新たに設定した。さらに、充電制御を改良することで、約80%までの急速充電時間を約30分から約25分に短縮した。 (2) 予防安全技術「e-Assist」(『アウトランダー/同PHEV』共通)「衝突被害軽減ブレーキ[FCM:Forward Collision Mitigation system]」のセンサーをミリ波レーダーからカメラとレーザーレーダーを併用したシステムにすることで、歩行者検知機能を追加するとともに、衝突回避性能を向上させた(ミリ波レーダーは、「レーダークルーズコントロール[ACC:Adaptive Cruise Control system]」に使用)。また、「車線逸脱警報システム[LDW:Lane Departure Warning system]」の警報精度を向上させるとともに警報タイミングを最適化させた。さらに、「後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW:Blind Spot Warning/LCA:Lane Change Assist]」、「後退時車両検知警報システム[RCTA:Rear Cross Traffic Alert]」、「オートマチックハイビーム[AHB:Automatic High Beam system]」を新たに採用した。(いずれも「20G」「24G」「M」グレードを除く) (3) 機能装備(『アウトランダー/同PHEV』共通)ディスプレイオーディオにスマートフォンとの連携機能を追加した「スマートフォン連携ディスプレイオーディオ[SDA]」をアウトランダーPHEV最上級グレード「S Edition」に標準設定、その他グレードにメーカーオプション設定とした(「M」グレードを除く)。車の中でiPhone*6*7を使うためのより優れた、安全な方法「Apple CarPlay」*7に対応した。さらに、高度な音声認識でGoogleマップTM*7など各種アプリの操作が可能な「Android AutoTM」*8にも対応している。*6:iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されている。*7:Apple CarPlay、iPhoneは米国その他の国で登録されたApple Inc.の商標。*8:Android Auto、Google マップはGoogle Inc.の商標または登録商標。 3. 上記のほかに、安全・機能装備の充実や、内外装の差異化、燃費向上を図った商品を一部機種に設定し発売した。
FY2016|5,862 文字
6【研究開発活動】 当社グループは、お客様の期待と社会の要請に応えるため、「環境への貢献」「走る歓び」「確かな安心」を追求する次世代テクノロジー「@earth TECHNOLOGY」を技術キーワードに掲げ、研究開発を推進している。また、商品開発の「10年の計」として、SUV・電動車両へ開発資源を集中し、商品力強化を推進することを明確にしている。研究開発体制については、日本では「技術開発センター」および「EV技術センター」があり、デザイン・技術の先行研究・設計・試験を行っている。また、北米・欧州・中国・タイに有する海外R&D拠点との連携により、市場特性を踏まえたグローバルな商品開発を行っている。 「環境への貢献」については、持続可能なクルマ社会の実現に向け、次世代電動車両技術や次世代エンジン(ダウンサイジング直噴ターボエンジン,クリーンディーゼルエンジン)の開発、車体・コンポーネントの軽量化など、燃費向上技術を開発推進している。特に、電動車両技術に関しては、長距離走行と環境性能を両立させた、当社独自の『プラグインハイブリッドEVシステム』を搭載した『アウトランダーPHEV』が高い評価を得ており、引き続き電動車両技術のリーディングカンパニーを目指し開発に取り組んでいる。 「走る歓び」については、走行性能と環境性能を両立する次世代エンジンの開発や、当社が得意とする四輪駆動の統合制御技術『S-AWC*1』の進化などに継続して取り組んでいる。これらの技術は、電動車両も含め逐次他の車種へも活用・展開していく。特に、モータードライブと『S-AWC』の融合を「e-EVOLUTION」と位置付け、走る歓びと環境性能の両立を目指して開発を推進している。こうした取組みの結果、8月8日(土)~14日(金)にタイ北部で開催された、国際自動車連盟(FIA)公認のクロスカントリーラリー「アジアクロスカントリーラリー2015」において、『アウトランダーPHEV』は3年連続となる完走を果たし、信頼性・耐久性および走破性の高さを実証した。 「確かな安心」については、お客様に安心してお乗りいただける安全性を実現するため、当社の先進予防安全技術である『e-Assist*2(イーアシスト)』、衝突安全技術である衝突安全強化ボディ『RISE*3(ライズ)』などの開発に取り組んでいる。これらの安全技術への継続した取り組みにより、タイにおける生産・販売会社ミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)で生産している新型ミッドサイズSUV『モンテロスポーツ(パジェロスポーツ)』が、中南米・カリブ諸国で販売される車両を対象とした自動車アセスメントである2015年「Latin NCAP(Latin America and the Caribbean New Car Assessment Programme)」成人乗員保護評価において、最高評価である5★を獲得した。さらに、オーストラリア向けの同型車である『パジェロスポーツ』も、「ANCAP(The Australasian New Car Assessment Program)」の最高評価となる5★を獲得しており、三菱自動車の最新ミッドサイズSUVの高い安全性能が各国で証明されている。 その他、快適な室内環境(乗り心地,静粛性,利便性向上など)を提供するための技術開発、車内でのスマートフォン等の情報機器との接続技術の開発にも取り組んでいる。 また、当社製車両の燃費試験における不正行為において、お客様をはじめとする全てのステークホルダーにご迷惑をおかけした。今後、コンプライアンスを徹底し、お客様にとって魅力ある商品開発をすることで、信頼回復を図っていく。*1:S-AWC:Super All Wheel Control*2:e-Assist:以下の機能で構成され、ドライバーの安全な走りをアシストする。・衝突被害軽減ブレーキシステム(Forward Collision Mitigation System:FCM)「アウトランダー/同PHEV,パジェロスポーツに搭載」先行車との車間距離が急に縮まった場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートする。・低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM-City)「eKシリーズ,ミラージュに搭載」低速走行時(約5~約30km/h)先行車との車間距離が急に縮まった場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートする。・車線逸脱警報システム(Lane Departure Warning System:LDW)「アウトランダー/同PHEVに搭載」走行中の車線から逸脱しそうな場合に、ドライバーに警報で注意を促す。・レーダークルーズコントロールシステム(Adaptive Cruise Control System:ACC)「アウトランダー/同PHEV,パジェロスポーツに搭載」渋滞での走行時でも、先行車との車間を維持しながらの走行を可能とする。・後側方死角警報システム 「パジェロスポーツに搭載」死角になり易い斜め後方に車両がいた場合、ドライバーにドアミラーのインジケーターで注意を促す。・誤発進抑制機能「前進&後退時:アウトランダーPHEV,パジェロスポーツ」「前進時:eKシリーズ,ミラージュに搭載」シフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑制する。*3:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution 当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費(自動車事業)は45,012百万円である。平成27年4月から平成28年3月にかけて発売した主な新商品は次のとおりである。 1. 新型『アウトランダーPHEV』/新型『アウトランダー』を発売した。先代モデルからフロントデザインを一新したほか、パワートレイン、ボディ、シャシーなどを大幅改良することで、静粛性、加速性、操縦安定性、乗り心地、燃費などの向上を図った。主な商品特長を以下に挙げる。(1) 「エクステリアデザイン」一新したフロントフェイスは、三菱自動車の新しいフロントデザインコンセプト「ダイナミック・シールド」のもとデザインした。パワー・パフォーマンスを表現するセンターのブラック部を左右から包み込むバンパーサイドの造形により、人とクルマを守る機能をダイナミックで力強い形として表現した。(2) 「インテリアデザイン」『アウトランダーPHEV』上質でラグジュアリーな空間を演出したプレミアム感のあるインテリアとした。シートの表皮デザインや素材を変更すると共に、既存のスポーティなブラック本革内装に加え、ラグジュアリーなブラウンの本革内装を新たに採用した。『アウトランダー』シックで落ち着きのある上質さとスポーティ感にこだわったインテリアとした。ファブリックシートの表皮デザインを変更すると共に運転席・助手席のサイド部にステッチを追加したほか、シートクッション部の硬さを適正化した。(3) 「操縦安定性と乗り心地の向上」サスペンションからの入力を受ける箇所を補強し、ボディ剛性を向上させた。サスペンション取付部の剛性を向上させ、ステアリングホイールやサスペンションからの入力を正確にボディに伝えることで、操舵感と操舵に対する応答性と正確性を向上させた。また、ショックアブソーバーのシリンダーを大径化することにより、走行安定性と乗り心地の両立など走りの質感を向上させた。(4) 「静粛性のさらなる向上」吸音材や遮音材、制振材やダイナミックダンパーの追加など30点以上の改良を施すことで、エンジン音、ロードノイズ、風切り音を大幅に低減した。走行時、停車時の遮音性を向上させ、快適なキャビンを実現した。また、ドアシールの構造を改良することでドアのしまり音を改良した。(5) 「環境性能の改善」『アウトランダーPHEV』プラグインハイブリッドEV制御の最適化やエンジンのフリクション低減により、ハイブリッド燃料消費率(JC08モード)を1.6km/L向上させ、20.2km/Lとしたほか、モーター効率向上により充電電力使用時走行距離(JC08モード)を0.6km向上させ、60.8kmを実現した。『アウトランダー』新世代CVTを搭載し、エンジン制御とCVT制御の協調制御を最適化することで、燃料消費率 (JC08モード)を2WD車で0.8km/L向上させ16.0km/Lとし、4WD車で0.2km/L向上させ14.6km/Lとすることで、クラストップレベル(同排気量クラスでの比較)の環境性能を実現した。(Gプレミアムを除く) 2. タイで新型ミッドサイズSUV『パジェロスポーツ』を発売した。新型『パジェロスポーツ』は、「Stylish & Comfortable OFFROAD SUV」をコンセプトに、『パジェロ』ブランドを継承した本格オフロードSUVでありながら、洗練された上質なデザイン、上質な走りと快適な居住空間、クラストップレベルの環境性能、先進の予防安全装備などを持ち合せた新世代のミッドサイズSUVである。タイのラムチャバン工場で生産され、豪州、アセアン、中東、アフリカ、中南米、ロシアなどに順次投入し、約90ヶ国に輸出する計画である。主な商品特長を以下に挙げる。(1) 「洗練された上質なデザイン」外観は歴代『パジェロ』で培ったデザインを継承・進化させた新しいフロントフェイスデザインコンセプト「ダイナミック・シールド」を採用し、従来のクロスカントリー系SUVと一線を画す、スポーティさとダイナミックさを併せ持つ上質でスタイリッシュなデザインとした。内装は上級SUVに相応しいハイコンソールプロポーションを採用し、ダイナミックなシルバー加飾や立体的な造形のシートなどにより高級感を演出している。(2)「上質な走りと快適な居住空間」サスペンションの見直しやボディマウントの改良により、操縦安定性、乗り心地、静粛性を同時に向上させるとともに、新ディーゼルエンジンの採用やボディの遮音性能強化により、さらに静粛性を高めた。格段にレベルアップしたシートの座り心地や空調性能と相まって、ひとクラス上の快適な室内空間を実現している。(3)「優れた環境性能」エンジンは2.4L MIVEC*4ディーゼルターボエンジンを新たに採用した。『パジェロスポーツ』用に新開発された8速AT(三菱車初)と組み合わせることで、先代モデルに対して燃費を約17%向上させ、2016年1月よりタイで施行された新税制においてCO2排出量の最低税区分に適合する200g/km以下を達成している。(4) 「先進の予防安全装備」衝突安全強化ボディRISEと合計7つのSRSエアバッグによる優れたパッシブセーフティに加え、衝突被害軽減ブレーキシステム、後側方死角警報システム(三菱車初)、誤発進抑制制御システムなど先進の予防安全装備のほか、電動パーキングブレーキ(三菱車初)、マルチアラウンドモニター、前席左右の温度調整オートエアコンなど、従来の枠を超えた先進装備を多数採用している。*4:MIVEC:Mitsubishi Innovative Valve timing Electronic Control system 3. コンパクトカー『ミラージュ』をマイナーチェンジして発売した。『ミラージュ』は、「低燃費」「扱いやすさ」をコンセプトとしたコンパクトカーで、今回の改良では、スポーティ感と質感を高めた内外装を採用したほか、要望の多かった予防安全技術「e‐Assist」を全車に採用するとともに、アイドリングストップ機構「オートストップ&ゴー(AS&G)」にコーストストップ機能を追加、また、エンジンフリクション低減などにより「低燃費」に磨きをかけた。主な商品特長を以下に挙げる。(1)「スポーティ感と質感を高めた内外装」<エクステリアデザイン>ボリューム感のあるボンネットフード、クロームメッキで加飾した上質感のあるアッパーグリルとロワーグリル、下部にエアダム形状を配したスポーティなフロントバンパーを採用し、従来よりもスポーティで上質なフロントフェイスとした。<インテリアデザイン>ステアリングホイール及びスポークの一部をピアノブラック&メッキ加飾として上質感を向上させたリモコンスイッチ付きの本革巻ステアリングホイールを「G」に採用した。また、メッキリングをあしらった、高輝度常時透過照明点灯タイプのメーターを採用した。(2) 予防安全技術「e-Assist」低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」と誤発進抑制機能(前進時)を標準装備とした。低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム「FCM-City」は、約5km/h~約30km/hの低速走行時に、レーザーレーダーが前方車両を検知し、衝突の危険があるときは、ブザー音とメーター内の警告灯で注意喚起するとともに、自動ブレーキで衝突の回避または衝突被害の軽減を図る。また、「誤発進抑制機能(前進時)」は、停車~約10㎞/h以下の走行時に、レーザーレーダーが前方(約4m以内)に車両や障害物を検知している状態で、踏み間違いなどの操作ミスによって、アクセルペダルを素早く、強く踏み込んだときは、ブザー音とメーター内の警告灯で注意喚起するとともに、エンジン出力を抑制。発進をゆるやかにし、衝突被害の軽減を図る。(3)「燃費性能・走行性能・乗り心地」アイドリングストップ機構「オートストップ&ゴー(AS&G)」に、減速時(約13km/h以下)からエンジンを停止させるコーストストップ機能を採用し、低フリクションタイプのタイミングチェーンや冷気を導入するダクトを追加するなど、細部にわたる改良により、燃費を+0.4km/Lの25.4km/L(JC08モード燃料消費率)に向上させた。サスペンションは、リヤスプリングのバネ定数と、フロント及びリヤショックアブソーバーの減衰力を最適化し、ボディ側の取付部の剛性を高めることで、操縦安定性と走りの質感を向上させた。 4. 上記のほかに、安全・機能装備の充実や、内外装の差異化、燃費向上を図った商品を一部機種に設定し発売した。