日本ケミコン(6997)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 1,163 | 33 | 8 | 21 | 1.3 | 5.2 | — | 45.2 |
| FY2017 | 1,334 | 58 | -161 | -20 | -32.5 | -985.8 | 3.0 | 34.3 |
| FY2018 | 1,410 | 51 | 9 | -226 | 1.9 | 56.4 | 30.0 | 34.4 |
| FY2019 | 1,146 | -29 | -59 | -15 | -14.9 | -364.0 | 30.0 | 28.3 |
| FY2020 | 1,108 | 30 | 20 | -10 | 3.9 | 114.8 | 0.0 | 37.0 |
| FY2021 | 1,403 | 88 | -121 | -1 | -27.1 | -597.9 | 0.0 | 28.4 |
| FY2022 | 1,619 | 129 | 23 | -117 | 4.5 | 112.1 | 0.0 | 30.9 |
| FY2023 | 1,507 | 94 | -213 | -178 | -39.7 | -1,029.2 | 0.0 | 30.7 |
| FY2024 | 1,227 | 37 | 0 | -102 | 0.1 | 1.8 | 0.0 | 34.5 |
| FY2025 | — | — | — | — | — | — | 0.0 | — |
バフェット流モート診断
総合スコア:8/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
日本ケミコンは、特定の強力なブランド、特許ポートフォリオ、または規制ライセンスによる明確な無形資産の優位性を示唆する情報は限定的です。主要な競争優位性は、技術力や製造ノウハウに依存していると考えられますが、それが特許等で保護された無形資産として評価できるレベルには達していないと判断されます。
コンデンサは、電子機器の性能や信頼性に直結する基幹部品であり、一度採用された部品を変更するには、設計変更、再評価、認証プロセスなど多大な時間とコストが発生します。特に車載用や産業機器用など、高い信頼性が求められる分野では、顧客のスイッチングコストは高くなります。
コンデンサ事業は、製品の性能やコストが競争力の源泉であり、ユーザー数の増加によって製品価値が向上するネットワーク効果は基本的に働きません。プラットフォーム型ビジネスとは異なり、顧客間の相互作用から競争優位性が生まれる構造ではありません。
長年の製造ノウハウや生産効率の改善努力により、一定のコスト競争力は有していると考えられます。しかし、原材料価格の変動や、競合他社との技術開発競争、設備投資負担などを考慮すると、構造的な圧倒的コスト優位性を確立しているとまでは言えません。
電解コンデンサ市場において、日本ケミコンは主要プレイヤーの一つであり、一定の生産規模を有しています。これにより、調達力や生産効率において競争優位性を享受していると考えられます。しかし、グローバル市場全体で見ると、さらなる規模の経済を追求する競合も存在します。
競合との比較優位
強気シナリオ
車載・産業機器分野での需要拡大による安定的な収益成長
高付加価値製品(例:高耐熱・長寿命品)の開発・投入による利益率向上
サプライチェーンの安定化と効率化によるコスト競争力の維持・強化
弱気シナリオ(モート侵食)
原材料価格の高騰による採算悪化
競合他社による低価格攻勢や技術革新への対応遅れ
主要顧客の業績悪化や生産移管による需要減少
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
この投資が失敗するには、日本ケミコンが、主要顧客である電子機器メーカーの設計・開発プロセスにおいて、もはや不可欠なパートナーではなくなる必要がある。具体的には、競合他社が、日本ケミコンと同等以上の性能を持ちながら、より低コストで、かつ迅速な供給体制を構築し、顧客が容易に乗り換えられるような代替ソリューションを提供できるようになるシナリオが考えられる。また、コンデンサという部品の重要性が低下し、他の電子部品で代替される、あるいは回路設計が簡素化されることで、特定のサプライヤーへの依存度が低下することも、スイッチングコストの優位性を損なう要因となるだろう。さらに、日本ケミコンの技術開発力が停滞し、市場のニーズ(小型化、高周波対応、環境対応など)から遅れをとることで、顧客がより革新的な製品を提供する競合へと移行する可能性も否定できない。
5年後のモート予測
車載・産業機器向け需要の堅調な伸びを背景に、高付加価値製品の拡販により売上・利益ともに着実に成長。サプライチェーン管理の最適化でコスト競争力も維持し、安定的な収益基盤を確保する。
市場の成長率は中程度にとどまるが、既存顧客との関係維持と一部新規顧客の獲得により、緩やかな売上増加が見込まれる。コスト管理は継続するものの、原材料価格の変動が利益を圧迫する可能性もある。
景気後退や地政学リスクにより、主要顧客の需要が大幅に減少し、生産調整を余儀なくされる。競合の攻勢により価格競争が激化し、利益率が低下。技術革新への対応遅れも響き、市場シェアを失うリスクがある。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 633億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 34.5% | |
| 3. 利益の安定性 | 5年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 —% | |
| 6. 適度なPER | PER 1,712.0倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.58倍 |
合格数:1/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-06-29 臨時報告書