太陽誘電(6976)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 2,307 | 124 | 54 | 9 | 3.5 | 46.1 | — | 56.8 |
| FY2017 | 2,441 | 202 | 164 | 70 | 9.6 | 138.8 | 20.0 | 58.7 |
| FY2018 | 2,743 | 352 | 237 | 94 | 11.5 | 189.9 | 20.0 | 62.5 |
| FY2019 | 2,823 | 372 | 180 | 116 | 8.6 | 143.0 | 21.0 | 61.2 |
| FY2020 | 3,009 | 408 | 286 | 107 | 11.7 | 228.0 | 26.0 | 60.1 |
| FY2021 | 3,496 | 682 | 544 | 167 | 18.1 | 433.5 | 40.0 | 63.1 |
| FY2022 | 3,195 | 320 | 232 | -210 | 7.3 | 186.3 | 80.0 | 63.1 |
| FY2023 | 3,226 | 91 | 83 | -317 | 2.5 | 66.8 | 90.0 | 56.8 |
| FY2024 | 3,414 | 105 | 23 | -296 | 0.7 | 18.7 | 90.0 | 55.6 |
| FY2025 | 3,553 | 200 | 148 | 324 | 4.3 | 118.5 | 90.0 | 56.0 |
バフェット流モート診断
総合スコア:10/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
太陽誘電はコンデンサ分野で長年の実績と技術蓄積があるが、特定の強力なブランドや特許による独占的な地位というよりは、広範な製品ラインナップと品質への信頼が中心。特定のニッチ市場での強みはあるものの、汎用性の高い製品も多く、無形資産による明確な競争優位性は限定的。
電子部品、特にコンデンサは、顧客である電子機器メーカーの製品設計に組み込まれるため、一度採用されると仕様変更やサプライヤー変更には多大なコストとリスクが伴う。特に車載や産業機器向けなど、高い信頼性が求められる分野では、品質と供給安定性から乗り換えは容易ではない。
太陽誘電の事業は、製品の利用者が増えることでその価値が増すネットワーク効果を持つビジネスモデルではない。個々の顧客との取引が中心であり、プラットフォーム型のような相互依存関係は生じない。
長年の生産ノウハウや規模の経済によるコスト削減努力は行われているが、コンデンサ市場は競争が激しく、材料費の変動や新興国メーカーとの価格競争に晒されている。構造的に他社より圧倒的に安価に生産できるほどのコスト優位性は確立されていない。
積層セラミックコンデンサ(MLCC)市場において、太陽誘電は世界有数のサプライヤーの一つであり、一定の市場シェアを確保している。特に高付加価値製品や特定用途向けにおいては、生産能力と技術力で他社を凌駕する場面があり、効率的な規模による優位性が存在する。
競合との比較優位
強気シナリオ
車載・産業機器向け高付加価値コンデンサの需要拡大
技術革新による新製品開発と市場シェア拡大
サプライチェーンの安定性と高品質による顧客からの信頼維持
弱気シナリオ(モート侵食)
主要顧客であるエレクトロニクス業界の景気後退
競合他社による低価格攻勢や技術的キャッチアップ
原材料価格の高騰や地政学リスクによるコスト増
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
太陽誘電の投資が失敗するには、まず、同社が長年培ってきたコンデンサ製造における技術的優位性、特に高信頼性が求められる車載や産業機器分野での品質と供給能力が、競合他社によって覆される必要がある。具体的には、競合が同等以上の品質をより低コストで実現し、顧客のスイッチングコストを上回るメリットを提供できるようになるシナリオだ。また、電子機器市場全体が構造的に縮小するか、あるいは太陽誘電が注力する分野(例:EV、IoT)の成長が期待外れに終わることも考えられる。さらに、同社が依存する特定の顧客や地域市場において、予期せぬ規制強化や政治的リスクが発生し、事業継続が困難になるような事態も想定される。これらの要因が複合的に作用することで、同社の持続的な競争優位性は失われ、投資としての魅力は低下するだろう。
5年後のモート予測
車載・産業機器向け需要の堅調な伸びと、高付加価値製品へのシフトにより、売上・利益ともに着実な成長を続ける。技術的優位性を維持し、市場シェアを拡大する。
エレクトロニクス市場全体の緩やかな成長に沿って、売上・利益は安定的に推移する。一部製品での価格競争は続くものの、スイッチングコストに支えられ、収益基盤は維持される。
世界経済の減速や半導体市況の悪化により、需要が低迷する。競合の台頭により、特に汎用品市場での価格競争が激化し、収益性が悪化する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 8,450億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 56.0% | |
| 3. 利益の安定性 | 10年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 -14.0% | |
| 6. 適度なPER | PER 57.1倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 2.46倍 |
合格数:3/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-07-01 臨時報告書