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フォスター電機(6794)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

電気機器 電機・精密

事業の概要

フォスター電機は、主に「スピーカ事業」と「モバイルオーディオ事業」を展開する企業集団です。スピーカ事業では、車載用やテレビ用スピーカ・スピーカシステムを製造・販売しており、これが主要な収益源となっています。モバイルオーディオ事業では、ヘッドホン・ヘッドセットやイヤホンドライバなどを手掛けています。その他事業として、接近通報音用スピーカや「フォステクス」ブランド製品の製造・販売も行っています。世界各地に子会社を持ち、グローバルに製品の製造と販売を行っています。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成

フォスター電機の事業セグメントは、「スピーカ事業」「モバイルオーディオ事業」「その他事業」の3つです。スピーカ事業は、車載用やテレビ用スピーカ・スピーカシステムの製造・販売が中心で、売上高1145.21億円、営業利益63.62億円と、最も大きな収益を上げています。モバイルオーディオ事業は、ヘッドホン・ヘッドセットやイヤホンドライバなどを手掛け、売上高128.93億円、営業利益6.41億円です。その他事業は、接近通報音用スピーカや「フォステクス」ブランド製品などを扱い、売上高101.92億円ですが、営業利益は-2.07億円と赤字になっています。全体として、スピーカ事業が同社の稼ぎ頭であることが明確です。

2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
SpeakerSegment 事業 1,145 64 5.6%
MobileAudioSegment 事業 129 6 5.0%
OtherSegment 事業 102 -2 -2.0%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|1,158 文字
3【事業の内容】 当企業集団は、2025年3月31日現在、フォスター電機株式会社(当社)、連結子会社25社及び持分法適用関連会社1社により構成されており、「スピーカ事業」、「モバイルオーディオ事業」のセグメント区分及びそれらに含まれない「その他事業」の製造と販売を行っています。 事業内容と当社及び関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりです。 区分主要事業主要な会社スピーカ事業車載用スピーカ・スピーカシステム、テレビ用スピーカ等の製造・販売当社フォスター電子株式会社フォスターエレクトリックCo.,(ホンコン)Ltd.広州豊達電機有限公司豊達音響(河源)有限公司广州富星電声科技股份有限公司フォスターエレクトリック(シンガポール)Pte.Ltd.フォスターエレクトリック(ティラワ)Co.,Ltd.フォスターエレクトリック(タイランド)Ltd.フォスターエレクトリック(クアンガイ)Co.,Ltd.フォスターエレクトリック(バクニン)Co.,Ltd.フォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.),Inc.フォスターエレクトリック(ヨーロッパ)GmbHフォスターエレクトリック(ハンガリー)Kft.ESTec コーポレーションESTec Electronics (JIAXING) Co.,Ltd.ESTec VINA Co.,Ltd.ESTec America CorporationESTec Phu Tho Co.,Ltd.ESTec ジャパン株式会社モバイルオーディオ事業ヘッドホン・ヘッドセット、イヤホンドライバおよび振動アクチュエータ等の製造・販売当社フォスター電子株式会社フォスターエレクトリックCo.,(ホンコン)Ltd.広州豊達電機有限公司フォスターエレクトリック(ベトナム)Co.,Ltd.フォスターエレクトリック(ダナン)Co.,Ltd.フォスターエレクトリック(バクニン)Co.,Ltd.フォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.),Inc.フォスターエレクトリック(ヨーロッパ)GmbHESTec コーポレーションESTec Phu Tho Co.,Ltd.その他事業接近通報音用スピーカ、車両緊急通報システム用スピーカ、「フォステクス」ブランド製品の製造・販売等当社フォスタービジネスサービス株式会社フォスターエレクトリックCo.,(ホンコン)Ltd.広州豊達電機有限公司广州富星電声科技股份有限公司フォスターエレクトリック(ペナン)SDN.BHD.FSK(タイランド)Co., Ltd.フォスターエレクトリック(ベトナム)Co.,Ltd.フォスターエレクトリック(ユー.エス.エー.),Inc.フォスターエレクトリック(ヨーロッパ)GmbH  事業の系統図は次のとおりです。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
競合会社との価格競争激化や低価格品への需要シフト、商品のコモディティ化による価格低下のリスクがあるため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
高音質・高品質な音響デバイス・音響システムの基礎開発・応用開発・製品開発、高度な車室内外音響の解析手法の開発。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 高い(依存)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 高い
会社が挙げる主要リスク:経済環境及び関連市場の景況 / ODM・OEM得意先企業の景況への依存 / 新商品の開発
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

フォスター電機はOEM/ODM事業が中心であり、自社ブランド力は限定的。一部で特許は保有しているが、それが競争優位の源泉となっているとは言えない。技術開発力はあるものの、それが模倣困難な無形資産に結びついているかは不明瞭。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

大手音響機器メーカー等との長年の取引関係は存在するが、顧客が他社に切り替える際の直接的な金銭的・時間的コストは低いと考えられる。ただし、ODM事業における設計・開発ノウハウの蓄積は、一定のスイッチング障壁となりうる。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

フォスター電機はBtoBの受託製造が中心であり、プラットフォーム型ビジネスではないため、ネットワーク効果は期待できない。ユーザーが増えることで製品価値が向上するようなビジネスモデルではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の製造業としての経験から、一定の生産効率やサプライチェーン管理能力は有していると考えられる。しかし、為替変動や原材料価格高騰の影響を受けやすく、構造的なコスト優位性を確立しているとは言いがたい。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

音響機器のOEM/ODM分野では、一定の生産規模と技術力を有しており、業界内で一定の地位を占めている。大手メーカーからの受託実績は、規模の経済による効率的な生産体制を示唆する可能性がある。

フォスター電機は、特に車載用スピーカ・スピーカシステムにおいて、長年の実績と技術力を背景に競争優位性を築いていると考えられます。品質管理を経営戦略の根幹と位置付け、車載向け製品の高度な品質要求に応える体制を構築している点が強みです。また、振動アクチュエータなどの新技術・新製品開発に注力し、高付加価値製品の提供を通じて市場ニーズに対応しようとしています。グローバルな生産・販売体制も、多様な市場への対応力とリスク分散に寄与している可能性があります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、創業以来の社是「誠実」のもと、ミッションを「未来社会に音で貢献する」、ビジョンを「音に関わる製品やソリューションを通して世界中に豊かで快適な空間・楽しさ・喜び・安心安全を提供する」とし、「世界一の『音響』ソリューションパートナー」を長期的に目指す姿に掲げ、「音響」ソリューションのスペシャリストとして、業界での地位を確固たるものにするために、グローバル企業としてさらなる事業の充実と企業価値の向上を図りながら、持続的な成長を実現するための体制作りを推進します。 (2)中長期的な会社の経営戦略(2025~2027年度 中期事業計画の概要)・財務目標 2027年度の目標として売上高1,500億円、営業利益90億円、営業利益率6.0%、ROE8.0%といたします。この財務目標を達成するための柱として、「モビリティ関連ビジネス」と「コンシューマ関連ビジネス」の2つで成長戦略を策定しました。 ・成長戦略:モビリティ関連ビジネス 2023年度末から2027年度の4年間の自動車市場の予想成長率を上回る20%以上の中期売上高成長率の実現を目指します。モビリティ関連ビジネスにおいては、量産開始の3年以上前に受注ができるケースが多いことから、この売上増加目標は、既に受注したビジネスが多く含まれている為、十分に実現可能な目標として設定しています。「次世代モビリティにおいて豊かで快適な空間・楽しさ・喜び・安心安全を提供すること」を目的に、長年磨き上げた車載向けスピーカ技術を使って、次世代車室内音響空間 / 次世代HMI / 車内外警告音等で付加価値向上を図り、且つ自動車1台あたりの搭載数を増加させます。 ・成長戦略:コンシューマ関連ビジネス 従来のモビリティ関連ビジネスに加え、今後の更なる成長の柱として位置づけています。「豊かで快適な空間・楽しさ・喜び・安心安全を軸にモビリティ関連ビジネスに次ぐ柱を構築」することを目的に、総合的な製品設計力と進化を続ける独自技術で、より付加価値の高い完成品ビジネスの拡大と新事業の創出で収益性を向上させます。当社の強みを活かせる分野として、新規長期収益基盤確立プロジェクトであります「Beyond2025」における3つの柱を構築し、「ライフスタイル」「ライフソリューション」そして「ライフエンハンスメント」の分野で、ビジネスを拡大させ成長させます。 ・資本政策 資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、株主還元策を強化します。具体的には、成長戦略に基づき持続的成長を実現させ、そこから得られる収益について成長投資・内部留保等を確保しつつ、株主還元として配当性向を前年度までの「30%水準」から2025年度より「40%水準」へと10%引き上げます。また、継続的かつ安定した株主還元を維持する観点から、配当性向に加えDOE(自己資本配当率)を導入し、「2%を下限」として設定します。加えて、「中期事業計画」の進捗状況や内外環境の変化等も踏まえ、必要に応じて更なる株主還元策の検討も行う予定です。「成長戦略」と、この「資本政策」にかかる施策を推進することで、中期事業計画期間中の「PBR1倍以上」の達成を目指します。 (コーポレート・ガバナンス) 取締役会の主導のもと、経営環境の変化に迅速かつ的確に対応できる意思決定と、適法かつ適正な業務執行が可能な経営体制および公正で健全な経営システムの確立に取り組みます。同時に、グローバル経営をさらに高度化するため、グループガバナンスを強化し、より実効性の高い体制を整え、企業価値・株主価値の最大化を目指します。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、2024年11月に公表しました2025~2027年度 中期事業計画において、売上高1,500億円、営業利益90億円、営業利益率6.0%、ROE8.0%を中期財務目標としています。 (4)経営環境と対処すべき課題 世界経済は、今後も不透明な状況が続くと見込まれます。米国政権の政策変更、中東やロシアウクライナ紛争等の地政学リスクをはじめ、関税政策・インフレ・為替変動、中国経済減速等の経済リスク、加えて気候変動リスク等が複合的に絡み合い連鎖する状況です。 当社グループが注力する自動車関連市場では、EV市場の減速や米国の関税政策の影響なども懸念され、先行きも不透明な状況です。 米国の関税政策の業績への影響については、直接的な関税負担の発生や間接的な需要動向への影響、更には貿易摩擦に起因した部材仕入れへの制約などが想定されますが、当社の強みであるグローバルな販売構成、大半の顧客に導入済みの「価格連動制」に準じた丁寧な顧客交渉、製造拠点のスピーディーな移管やロジスティクスの機動的な見直しなどにより、その影響を極小化すべく努めて参ります。 また、このような状況下ではありますが、車載ビジネスにおいてブランデッド・プレミアムレベルにフォーカスした販売戦略の推進により、既存顧客に加え新規顧客獲得にも注力し、昨年11月に新たな3か年の中期事業計画に掲げた1台あたりの搭載製品数拡大と収益性向上に向けた取り組みを加速します。 当社では、新たな中期事業計画における財務目標を達成させるための成長戦略として、「モビリティ関連ビジネス」と「コンシューマ関連ビジネス」の2つの柱を掲げ、更なる成長の実現に向け取り組みます。 具体的には、主に以下の方針のもと諸施策を実施します。 (基本方針)新中期事業計画スタートの年 (方策)1. 新中期事業計画の積極的ビジネス拡大を推進2. 新製品・新技術への取り組み強化3. 車載業務品質の徹底4. 新中期事業計画のコスト構造改革の推進5. ESG 経営の推進  当社グループは、社員一人ひとりが新しい技術への挑戦、成長への執念、変化への柔軟な対応、地道な改善努力を忘れず、常に前向きな姿勢を保ちつつ、皆で一丸となって業務に取り組んでいきます。そして、社会や市場の中で信頼され、必要とされる企業になるためにESG経営を着実に続けていきます。 ※当面の懸念材料への対応等は「事業等のリスク」に記載。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】(1)会社の経営の基本方針 当社グループは、創業以来の社是「誠実」のもと、ミッションを「未来社会に音で貢献する」、ビジョンを「音に関わる製品やソリューションを通して世界中に豊かで快適な空間・楽しさ・喜び・安心安全を提供する」とし、「世界一の『音響』ソリューションパートナー」を長期的に目指す姿に掲げ、「音響」ソリューションのスペシャリストとして、業界での地位を確固たるものにするために、グローバル企業としてさらなる事業の充実と企業価値の向上を図りながら、持続的な成長を実現するための体制作りを推進します。 (2)中長期的な会社の経営戦略(2025~2027年度 中期事業計画の概要)・財務目標 2027年度の目標として売上高1,500億円、営業利益90億円、営業利益率6.0%、ROE8.0%といたします。この財務目標を達成するための柱として、「モビリティ関連ビジネス」と「コンシューマ関連ビジネス」の2つで成長戦略を策定しました。 ・成長戦略:モビリティ関連ビジネス 2023年度末から2027年度の4年間の自動車市場の予想成長率を上回る20%以上の中期売上高成長率の実現を目指します。モビリティ関連ビジネスにおいては、量産開始の3年以上前に受注ができるケースが多いことから、この売上増加目標は、既に受注したビジネスが多く含まれている為、十分に実現可能な目標として設定しています。「次世代モビリティにおいて豊かで快適な空間・楽しさ・喜び・安心安全を提供すること」を目的に、長年磨き上げた車載向けスピーカ技術を使って、次世代車室内音響空間 / 次世代HMI / 車内外警告音等で付加価値向上を図り、且つ自動車1台あたりの搭載数を増加させます。 ・成長戦略:コンシューマ関連ビジネス 従来のモビリティ関連ビジネスに加え、今後の更なる成長の柱として位置づけています。「豊かで快適な空間・楽しさ・喜び・安心安全を軸にモビリティ関連ビジネスに次ぐ柱を構築」することを目的に、総合的な製品設計力と進化を続ける独自技術で、より付加価値の高い完成品ビジネスの拡大と新事業の創出で収益性を向上させます。当社の強みを活かせる分野として、新規長期収益基盤確立プロジェクトであります「Beyond2025」における3つの柱を構築し、「ライフスタイル」「ライフソリューション」そして「ライフエンハンスメント」の分野で、ビジネスを拡大させ成長させます。 ・資本政策 資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、株主還元策を強化します。具体的には、成長戦略に基づき持続的成長を実現させ、そこから得られる収益について成長投資・内部留保等を確保しつつ、株主還元として配当性向を前年度までの「30%水準」から2025年度より「40%水準」へと10%引き上げます。また、継続的かつ安定した株主還元を維持する観点から、配当性向に加えDOE(自己資本配当率)を導入し、「2%を下限」として設定します。加えて、「中期事業計画」の進捗状況や内外環境の変化等も踏まえ、必要に応じて更なる株主還元策の検討も行う予定です。「成長戦略」と、この「資本政策」にかかる施策を推進することで、中期事業計画期間中の「PBR1倍以上」の達成を目指します。 (コーポレート・ガバナンス) 取締役会の主導のもと、経営環境の変化に迅速かつ的確に対応できる意思決定と、適法かつ適正な業務執行が可能な経営体制および公正で健全な経営システムの確立に取り組みます。同時に、グローバル経営をさらに高度化するため、グループガバナンスを強化し、より実効性の高い体制を整え、企業価値・株主価値の最大化を目指します。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、2024年11月に公表しました2025~2027年度 中期事業計画において、売上高1,500億円、営業利益90億円、営業利益率6.0%、ROE8.0%を中期財務目標としています。 (4)経営環境と対処すべき課題 世界経済は、今後も不透明な状況が続くと見込まれます。米国政権の政策変更、中東やロシアウクライナ紛争等の地政学リスクをはじめ、関税政策・インフレ・為替変動、中国経済減速等の経済リスク、加えて気候変動リスク等が複合的に絡み合い連鎖する状況です。 当社グループが注力する自動車関連市場では、EV市場の減速や米国の関税政策の影響なども懸念され、先行きも不透明な状況です。 米国の関税政策の業績への影響については、直接的な関税負担の発生や間接的な需要動向への影響、更には貿易摩擦に起因した部材仕入れへの制約などが想定されますが、当社の強みであるグローバルな販売構成、大半の顧客に導入済みの「価格連動制」に準じた丁寧な顧客交渉、製造拠点のスピーディーな移管やロジスティクスの機動的な見直しなどにより、その影響を極小化すべく努めて参ります。 また、このような状況下ではありますが、車載ビジネスにおいてブランデッド・プレミアムレベルにフォーカスした販売戦略の推進により、既存顧客に加え新規顧客獲得にも注力し、昨年11月に新たな3か年の中期事業計画に掲げた1台あたりの搭載製品数拡大と収益性向上に向けた取り組みを加速します。 当社では、新たな中期事業計画における財務目標を達成させるための成長戦略として、「モビリティ関連ビジネス」と「コンシューマ関連ビジネス」の2つの柱を掲げ、更なる成長の実現に向け取り組みます。 具体的には、主に以下の方針のもと諸施策を実施します。 (基本方針)新中期事業計画スタートの年 (方策)1. 新中期事業計画の積極的ビジネス拡大を推進2. 新製品・新技術への取り組み強化3. 車載業務品質の徹底4. 新中期事業計画のコスト構造改革の推進5. ESG 経営の推進  当社グループは、社員一人ひとりが新しい技術への挑戦、成長への執念、変化への柔軟な対応、地道な改善努力を忘れず、常に前向きな姿勢を保ちつつ、皆で一丸となって業務に取り組んでいきます。そして、社会や市場の中で信頼され、必要とされる企業になるためにESG経営を着実に続けていきます。 ※当面の懸念材料への対応等は「事業等のリスク」に記載。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 (1)経営成績等の状況の概要① 業績の概要 当期における世界経済は、紛争、政権交代等の地政学リスクの高まりが継続する状況下、日本の政策金利は引上げられる一方、先進国では断続的に利下げが行われ、為替相場は大きく変動し、中国経済の減速懸念、異常気象等、先行き不透明な状況が続きました。 当社グループが注力する自動車関連市場では、電気自動車(EV)へのシフトが減速する等、市場全体でも自動車販売が伸び悩む中、当社グループは長年培ってきた車載向けスピーカの品質を強みとして、車載関連ビジネスの受注を増やすことに注力しました。また、需要予測の精度を高め、最適な生産体制と在庫量の保持に努め、原価改善施策も継続的に推進しました。 以上の結果、当期連結業績における売上高は137,607百万円(前期比12.4%増)、営業利益は6,796百万円(前期比54.0%増)、経常利益は7,726百万円(前期比79.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,902百万円(前期比69.3%増)となりました。 セグメント別の業績は、次のとおりです。 [スピーカ事業] 前期に発生した一部顧客における在庫調整が無くなり、また中国において一部の自動車メーカー向けのスピーカ販売が好調だったこと等から、売上高は114,521百万円(前期比15.5%増)となりました。損益面では、利益率の高いスピーカ販売が増加したことおよび継続的な原価改善策の結果、営業利益は6,362百万円(前期比50.8%増)となりました。 [モバイルオーディオ事業] 民生用のアクチュエータが計画を上回る出荷となった一方、車載用ヘッドホンの販売減少等により、売上高は12,893百万円(前期比9.2%減)となりました。これに対し、損益面では、売上減少影響あるも利益率の高い製品販売でカバーしたこと等から、営業利益は641百万円(前期比5.6%増)となりました。 [その他事業] 小型音響部品事業、「フォステクス」ブランドの製品を含むその他事業は、接近通報音スピーカ等の販売が堅調だったことから、売上高は10,192百万円(前期比12.3%増)となりました。一方、損益面では、前期から取り組んでいる構造改革における在庫処理等の影響により、207百万円の営業損失(前期は営業損失412百万円)となりました。 (注)上記セグメント別の売上高は、セグメント間取引消去後の数値で記載しています。 ② 販売の状況 当連結会計年度における販売の状況は下記のとおりです。セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)スピーカ事業114,52115.5%モバイルオーディオ事業12,893△9.2%その他事業10,19212.3%合計137,60712.4% スピーカ事業           車載用スピーカ・スピーカシステム、テレビ用スピーカ等の製造・販売モバイルオーディオ事業      ヘッドセット、ヘッドホン、イヤホンドライバ、振動アクチュエータ等の製造・販売その他事業            接近通報音用スピーカ、車両緊急通報システム用スピーカ、「フォステクス」ブランド製品の製造・販売等(注)1 受注高、受注残高及び生産高につきましては、主として見込生産方式を採用しているため、記載を省略しています。2 セグメント間の取引については相殺消去しています。 (2)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営者の視点による当社グループ(以下「当社」)の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における今後又は将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日(2025年6月25日)現在において当社が判断したものです。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債の報告金額及び偶発債務の開示、ならびに報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与えるような見積り・予測が必要とされます。当社経営陣は、継続的に、過去の実績や状況に応じ合理的と判断される範囲での様々な仮定に基づきその見積り・予測を評価します。その様な評価の結果は、他の方法からは即時に判定しえない資産・負債の簿価あるいは収益・費用の報告金額についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社は、以下の重要な会計方針が、当社の重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えています。a 棚卸資産収益性の低下による簿価切り下げの方法により棚卸資産を評価しており、一定の期間を超えて受払いがなかった棚卸資産について、その滞留期間に応じて規則的に帳簿価額を切り下げる処理を行っております。顧客と連携して製品の需要予測を行うことで在庫数量の管理を行っておりますが、製品需要はその販売市場における景気や消費者動向等の外部環境の影響を強く受けることから、滞留在庫の評価には多くの不確実性を伴い、受注減や過剰在庫など、棚卸資産の評価に影響を与える事象が発生する可能性があります。b 投資有価証券 長期的な取引関係の維持等のために、特定の金融機関及び取引先等に対する非支配持分を所有しています。これらの株式は、価格変動性が高い公開会社の株式です。公開会社への投資の場合、決算日における株価が取得価額を50%以上下回った場合及び2期連続して取得価額を30%以上下回り、かつ、回復する見込みがあると認められない場合に評価損を計上しています。将来の市況悪化又は投資先の業績不振により、現在の簿価に反映されていない損失または簿価の回収不能が発生した場合、評価損の計上が必要となる可能性があります。c 貸倒引当金 顧客等の支払不能時に発生する損失の見積額について、貸倒引当金を計上しています。顧客等の財務状況が悪化しその支払能力が低下した場合、追加引当が必要となる可能性があります。d 固定資産の減損 固定資産の減損会計の適用に際し、独立したキャッシュ・フローを生み出す最小単位でグルーピングし、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しています。回収可能価額は、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しているため、この前提条件に変更が生じた場合、減損損失の計上が必要となる可能性があります。e 繰延税金資産 繰延税金資産については、将来の課税所得を検討することによって回収可能性のある金額を検証しており、繰延税金資産の全部又は一部を将来実現困難と判断した場合は、相応の評価性引当額を計上しています。これは財務諸表上、法人税等調整額として表示され、当期純利益を減額させることとなります。 ② 財政状態の分析 総資産は、主に売掛金の増加により前連結会計年度末に比べ4,078百万円増加して106,826百万円となりました。 主な増減の内訳ですが、流動資産は、受取手形及び売掛金の増加等により、4,120百万円増加の83,045百万円となりました。また、固定資産は42百万円減少の23,780百万円となりました。 負債は、短期借入金の減少等により前連結会計年度末に比べ334百万円減少して38,094百万円となりました。純資産は、主に利益剰余金の増加により前連結会計年度末に比べ 4,412百万円増加して68,731百万円となり、また自己資本比率は前連結会計年度末比0.5ポイント増加の57.0%となりました。 ③ 当連結会計年度の経営成績の分析 (1)経営成績等の状況の概要① 業績の概要 をご参照下さい。 ④ キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,737百万円増加し、当連結会計年度末には20,771百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 a 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動による資金の増加は、仕入債務の増加等により14,831百万円(前年同期は、15,428百万円の資金の増加)となりました。 b 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動による資金の減少は、設備投資等により844百万円(前年同期は、8,539百万円の資金の減少)となりました。 c 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動による資金の減少は、短期借入金の減少等により9,884百万円(前年同期は、4,440百万円の資金の減少)となりました。  当社のキャッシュ・フロー関連指標の推移は、次のとおりです。 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期自己資本比率65.6%54.7%55.0%56.5%57.0%時価ベースの自己資本比率37.6%18.6%27.5%27.4%27.0%キャッシュ・フロー対有利子負債比率7.0△1.049.21.10.6インタレスト・カバレッジ・レシオ10.9△163.60.723.923.2(注)1.自己資本比率:自己資本/総資産2.時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産3.キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー4.インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い※各指標は、いずれも連結ベースの財務指標により計算しています。※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数により計算しています。※キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しています。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としています。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しています。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性a 資本政策の基本方針 当社は、持続的な成長による企業価値及び株主価値の向上を図るため、資本効率の向上と財務の安定性のバランスを考慮し、資本政策を実施します。 また、適時適切な情報開示や投資家との積極的な対話等のIR活動を通じて資本コストの低減に努めると同時に、資本と負債の最適な構成に鑑み資本効率を高めていきます。 b 利益配分に関する基本方針 当社は、利益配分について、企業価値の向上を経営課題としつつ、業績に対応した利益配分と長期的な視野に立った内部留保の充実との調和を図りながら、総合的に株主利益の向上を図ることを基本的方針とし、連結ベースでの配当性向30%以上を目標としています。  C 資金の流動性 2026年3月期の設備投資は約50億円、研究開発費は約34億円を予定しており、所要資金については自己資金及び借入金を充当する予定です。また、(連結貸借対照表関係)及び(貸借対照表関係)に記載のとおり、コミットメントライン契約を締結しております(当連結会計年度末融資枠設定金額8,000百万円、提出日現在融資枠設定金額8,000百万円、当連結会計年度末借入実行残高-)。 事業展開に伴う所要資金に対する機動的な対応のため、また不確実性が高まる環境下での不測の事態に備えて、十分な現金及び現金同等物を保有しています。現金及び現金同等物の保有額については厳密な目標水準を定めていません。 ⑥ 経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当連結会計年度の連結業績目標の達成状況は以下のとおりです。 当社は、当期を最終年度とした中期財務目標として売上高1,200億円、営業利益50億円、営業利益率4.2%を設定していましたが、当期は、自動車関連市場で電気自動車(EV)へのシフトが減速する等、市場全体でも自動車販売が伸び悩む中、当社グループは長年培ってきた車載向けスピーカの品質を強みとして、車載関連ビジネスの受注を増やすことに注力し、また需要予測の精度を高め、最適な生産体制と在庫量の保持にも努め、原価改善施策も継続的に推進した結果、売上高、営業利益、営業利益率の全項目にて目標を達成しました。 なお当社は、新たな中期事業計画における財務目標として、2028年3月期(連結)売上高1,500億円・営業利益90億円・営業利益率6.0%・ROE8.0%を設定し、この目標を達成させるための成長戦略として、「モビリティ関連ビジネス」と「コンシューマ関連ビジネス」の2つの柱を掲げ、更なる成長の実現に向け取り組んで参ります。 2021年3月期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期売上高(百万円)85,22091,106121,338122,447137,607営業利益(百万円)0.7△7,7572,4454,4126,796営業利益率(%)0.0-2.03.64.9

事業リスク

フォスター電機は、グローバルな事業展開のため、世界経済の景況感や地政学リスク、為替変動が業績に大きな影響を与える可能性があります。特に自動車関連市場の需要低下は、受注減や過剰在庫につながるリスクがあります。また、特定のODM・OEM得意先企業への依存度が高く、これらの企業の業績不振や取引条件の変更がリスクとなり得ます。資材費・部材費の急激な高騰も、収益を圧迫する可能性があります。さらに、製品の品質問題、特に車載向け製品における大規模なリコールや製造物責任は、企業の信頼性や財務状態に重大な影響を及ぼすリスクがあります。

出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|4,425 文字
3【事業等のリスク】 当社グループ(以下、当社という。)では、リスク・危機管理委員会が当社のリスクマネジメント活動を推進する役割を担っており、定期的に当社におけるリスクの識別、当該リスクが顕在化する可能性や影響度を検討し、当該リスクへの対応策の立案及び対応状況の進捗確認を行っています。リスク・危機管理委員会は、当該委員会の運営状況、直面するリスク及び対応状況を取締役会に適宜報告し、取締役会は社外取締役の専門的見地からの助言を含め監督機能を発揮しています。 経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクのうち、リスク・危機管理委員会が、特に重要と分類しているリスクは、以下のとおりです。 なお、文中における今後又は将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日(2025年6月25日)現在において当社が判断したものです。 特に重要と分類しているリスク 項目リスク内容対策1経済環境及び関連市場の景況グローバルで事業を展開する当社において、世界経済や関連市場の景況感は、経営戦略の遂行に大きな影響があります。特に当社グループが注力する自動車関連市場では、米国政権の政策変更、中東やロシアウクライナ紛争等の地政学リスクをはじめ、関税政策・インフレ・為替変動、物価上昇による景気減速等により、急激な需要低下が発生した場合は、受注減に加え過剰在庫をもたらす等、当社の業績及び財務状態にさらに影響を及ぼす可能性があります。・当社製品の最終消費地域(主に、欧米、日本を含むアジア)における景況感の悪化とそれに伴う需要減。・当社が生産を行う地域(中国、ベトナム、ミャンマー等)の経済発展に伴う人件費上昇。・顧客との連携をより密接にし、需要動向を的確に把握。・世界情勢を十分に勘案し、BCPの観点も含め適時・適切な生産管理・在庫管理の実施。・販売地域や生産地域における情報収集と分析。・各種リスクを低減させるグローバル・サプライチェーンの構築と高付加価値製品の提案。・自動化・機械化の推進と、人と機械を調和させた効率的な生産体制の構築による人員の最適化。2ODM・OEM得意先企業の景況への依存・取引依存度の高い企業の販売・業績不振、経営合理化・リストラ、予期しない契約の変更・解除、調達方針の変更等による取引減少。・取引依存度の高い企業からの値下げ要求。・取引依存度の高い企業の財務モニタリングや信用調査による与信管理。・高付加価値製品のマーケティング。・ビジネス・ポートフォリオの見直しによる上位取引企業への依存度引下げ。3新商品の開発当社は、継続して価値ある新製品を開発し、より付加価値のある製品をタイムリーに市場に提供することを重要な経営戦略として位置付けています。当該経営戦略に伴い主に以下のリスクがあります。・マーケット・ニーズの予測が外れるリスク。・急速な技術変化により、当社製品が市場ニーズの流れに乗り遅れるリスク。・新技術の製品化遅延により、市場ニーズにマッチしなくなるリスク。・顧客や消費者からの情報収集と分析。・提案型マーケティングと開発へのフィードバック。・振動アクチュエータをはじめ新技術・新製品の開発体制の構築。・社会的ニーズの把握と環境配慮型製品の開発。・M&A候補の継続的調査と産学連携など他社との協業。 4資材費・部材費の高騰・当社は、鉄、レアアース(ネオジム、ディスプロシウム)、原油、銅等の市況の影響を受けますが、資材・部材の調達価格が急激に上昇した場合、当社の業績及び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。・市場相場連動制の導入を含めた価格転嫁・コスト低減に向けたサプライヤーへの提案。・振動系部品を中心とした主要部品の内製化の推進。5海外展開・進出の潜在リスク・予期しない法令や規制の変更。・予期しない政治的経済的変動。・人財の採用・確保・育成難。・社会的共通資本(インフラ)の整備遅れ。・テロ・争乱・その他の社会的混乱。・専門的な能力を備えた現地スタッフの採用。・現地弁護士等、外部専門家からのアドバイス。・現地ソサエティ等を活用した情報収集と分析。・事業活動を通じた地域貢献と納税。・拠点間の連携によるバックアップ体制の整備。6製品の品質車載関連ビジネスを中心におく事業変革・意識変革を推進している当社において、車載向け製品の品質を高めることは経営戦略の根幹です。当該経営戦略に伴って、以下のリスクがあります。・顧客品質要求を充足できないリスク。・大規模な製品クレームやリコール、製造物責任に繋がるような重大な欠陥リスク。・原材料の品質不良を原因とする完成品の欠陥。・品質人財育成と品質を重視した組織風土の醸成。・一般車載品質管理から「より高度な品質管理」へ転換するための体制・仕組みの構築。・各拠点を含むクロスファンクショナルチームによるグローバル品質改善活動。・仕入れ先の品質管理モニタリング。・戦略的パートナー(仕入れ先)との関係強化。・新規の仕入れ先や業務委託先の調査。7国内外の競合状況と価格競争の動向製品価格は、当社製品の需要を決定する重要な要素であり、経営戦略において重要な要素です。当該経営戦略に伴い、主に以下のリスクがあります。・競合会社による競争力ある製品の発売。・競合会社との価格競争激化。・低価格品への需要シフト。・商品のコモディティ化による価格の低下。・VE/VAによる継続的なコスト削減。・高付加価値製品の開発とマーケティング(「音と振動によるソリューション」の提供)。・価格・品質・納期・技術・サービスでの差別化。・知財活動による企業価値の維持と向上。・基幹部品の内製化によるコストダウン。8公的な規制への対応法的規制・制限・事業・投資に関する各国の法改正、安全保障貿易その他の輸出規制、関税その他の輸出入制限(米国関税政策による直接的な関税負担の発生、間接的な需要動向への影響、貿易摩擦に起因した部材仕入れへの制約)等。・通商、独占禁止、特許等知的財産権、消費者、租税、為替管理、情報セキュリティ、環境・リサイクル関連の法規制の適用。・コンプライアンス委員会、安全衛生委員会等による教育研修。・内部通報制度の整備と運営。・グローバルな販売構成、「価格連動制」に準じた丁寧な顧客交渉、製造拠点のスピーディーな移管やロジスティクスの機動的な見直し等によるリスクの低減。・先願調査、侵害調査の周知徹底による知的財産権侵害リスクの低減。・環境マネジメントシステムに基づき、定期的なアセスメントによる環境関連法の順守徹底と規制変化への対応。・サイバーセキュリティリスクを想定した情報セキュリティの構築。9金利上昇リスク・金利上昇に伴う支払利息の増加リスク。・取引先の与信リスク。・資本コスト上昇リスク。 ・長期短期資金調達の最適化。・売上債権、棚卸資産及び仕入債務の回転期間の最適化。・与信管理の強化。・最適資本負債構成の検証と対応。10情報セキュリティに関するリスク事業の円滑・効率的な運用等を目的として、ITシステムの利活用及びDXの推進は重要な経営戦略です。当該経営戦略に伴い主に以下のリスクがあります。・サイバー攻撃等によるシステム障害、業務停滞リスク。・個人情報・機密情報等の情報漏洩等のリスク。・サプライチェーン情報セキュリティ脆弱リスク。・情報セキュリティ規程の整備・適宜更新。・外部機関によるネットワークの脆弱性検査と対策。・セキュリティシステムの強化。・従業員に対しての標的型攻撃メール訓練。・従業員への研修やモラル教育等による情報管理の重要性の周知徹底。・サプライチェーン全体の情報セキュリティ体制のモニタリング強化。11気候変動に関するリスク気候変動への取組みは地球規模での課題であると同時に企業の使命です。持続的な成長に向け環境に配慮したモノづくりは当社の重要な経営戦略です。当該経営戦略に伴い主に以下のリスクがあります。・脱炭素社会に向けたコストの増加及び企業ブランドの毀損による販売機会の逸失。・異常気象による原材料の高騰。・異常気象による罹災への対処が遅れ工場操業停止やサプライチェーンの寸断による製品サービス供給停止。・サステナビリティ委員会、環境委員会を中心とする対策強化。・国際要請の確認及び環境目標の適宜見直し及び推進。・「資材費・部材費の高騰リスク」参照。12為替の変動・海外拠点における現地通貨の下落により、子会社の業績や企業価値が下がるリスク。・海外拠点における現地通貨の上昇により、現地人件費など製造コストが上昇するリスク。・外貨建債権・債務のアンバランスにより、換算差損が生じるリスク。・円安進行により輸入用在庫の粗利益が減少するリスク。・各国為替相場のモニタリングと為替予約やデリバティブの活用。 13人財確保・育成企業価値を高め持続的な成長を実現するためには、多様な価値観や専門性を持った人財が必要不可欠であり、人財戦略は重要な経営戦略です。当該経営戦略に伴い主に以下のリスクがあります。・少子高齢化や雇用環境の変化等により、当社の求める人財の確保やその定着・育成が計画通りに進まない。・労働市場の状況により、必要なタイミングに必要な能力を有する人財を確保できない。・優秀な人財の社外流出。・人財育成がうまくいかず、技術の承継ができなくなる。・個々人の価値観を尊重し、多様性を受け入れる文化を醸成するため、Foster Rhythm(行動基準及び大切にする価値観)を整備し、普及させる活動を継続。・「働き方改革」の推進により、ワークライフバランスを実現できるさまざまな勤務形態や休暇制度の選択肢を提供。・モチベーション向上につながる人事処遇制度の確立。・専門性を重視した中途採用。・幹部人財の育成と後継者計画プログラムの強化。・ダイバーシティの推進。・国籍を問わないグローバル人財の登用。・健康経営の推進。・ハラスメント教育や内部通報制度の整備。14災害等による影響・地震、洪水、停電等の災害の発生。・重大事故の発生。・感染症の拡大。・地域や事業に応じたBCP(事業継続計画)を策定。・早期復旧体制の整備(被災時の初期対応、報告、方法、各種対策本部の設置、役割の明確化等)。・ウイルス感染を防止する職場環境の整備と新しい勤務体系の提供。15減損会計の適用による影響・減損損失の計上。・設備投資委員会の運営(投資回収性等の審査や経過管理)。・各子会社の業績モニタリングと兆候の有無の確認。16税務に係るリスク・追徴課税・税務アドバイザー等、外部専門家からの助言。・BEPS文書の整備と更新。・移転価格ポリシーの整備や移転価格契約の締結・更新。・バイラテラルAPAの締結。

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