研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
| 2025-12 |
- |
103 |
| 2024-12 |
- |
141 |
| 2023-12 |
- |
128 |
| 2022-12 |
- |
106 |
| 2021-12 |
- |
96 |
研究開発活動(本文)
FY2025|4,775 文字
6【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、主に、当社、マブチモーターエンジニアリング、マブチオーケン、マブチマイクロテック、マブチモーターチャイナ、ベトナムマブチ(「アジア」セグメント)及びマブチエレクトロマグ(「ヨーロッパ」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社の研究開発活動に関する組織体制としては、第一・第二・第三の各製品開発部をライフ・インダストリー事業部・オートモーティブ事業部内に分散配置し活動を行っております。変化の激しい昨今の事業環境下において、顧客や市場の課題に対しソリューションを提案することで当社の競争優位性を更に拡大することを目的としております。また、迅速な意思決定や市場変化へのスピード感のある対応、用途市場別の新機種開発力の向上、制御に関するソリューション提案を実施し販売の拡大、顧客サポートやCS活動のグローバル化対応などを実現するため、営業部門と一体化し、事業部活動の強化発展を推進しています。 製品開発本部には技術研究所と技術管理部が配置され、技術研究所では主に要素技術開発や戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担い、技術管理部は量産製品図面管理や知的財産権の管理等を実施しております。 生産技術本部は、工程設計部、製造技術部の二部体制とし、工程設計部は工程設計業務、製造技術部は製造技術開発研究及び生産技術管理・情報業務を実施しております。 マブチモーターエンジニアリングは、設備・金型設計開発、グループ設備・金型設計製造機能の統括、及び設備・金型に関わる生産拠点支援を実施しております。 マブチオーケンは、小型ポンプに特化したメーカーであり、ローリングポンプに関する技術、長寿命・低振動・静音性のポンプ特性を活かし、メディカル、モビリティ、マシーナリーの「3つのM領域」において拡販活動を実施しております。 マブチマイクロテックは、コア技術であるステッピングモーターをはじめ、ギアドモーター、ロータリーソレノイド等の各種モーター、アクチュエーター製品を開発しております。 マブチモーターチャイナに設置している研究開発センターにおいては、各種試験をはじめ、部材評価、図面作図業務、改良設計業務を中心に担当しております。更に、中国地場マーケットへの迅速な製品投入を目的とした既存製品の改良業務及び当社が委託した新製品の開発業務支援も実施しております。 ベトナムマブチに新たに設置した研究開発センターにおいては、各種試験をはじめ、部材評価、図面作図業務、改良設計業務を中心に担当しております。インドを中心とした、アセアン市場において顧客サポートやCS活動を実施してまいります。 マブチエレクトロマグは、人工呼吸器や歯科治療用ハンドピース等の医療用途に特化したブラシレスモーターメーカーであり、静音・低振動・高速回転などの医療機器用途に適した高特性ブラシレスモーターの開発・製造技術を有し、それらを活かした開発・拡販活動を行っております。 また、当社モーターの新規分野への参入及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、競争力のあるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)移動体向けブラシレスモーター及びギアユニット等の開発と駆動回路の技術強化(2)新たにグループ入りした会社と当社の技術、販売チャネル及び顧客基盤と組み合わせることで、新規事業の創出と既存事業の拡大(3)従来の省人化に加え、更なる省人化ラインの検討とモノづくり競争力の強化(4)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装用途、またライフ・インダストリー機器用途など、注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。 モビリティ(Mobility)における取り組みパワーウインドウ用途 欧州自動車メーカー向けに新機種の量産を開始いたしました。また、北米自動車メーカー向けに小型・軽量化モデルの採用が決まりました。今後もサステナビリティ要求に応えた小型・軽量化モデルを主力モデルとし、拡販活動を充実させてまいります。 パワーシート用途 欧州自動車メーカー向けチルト用途に新機種の量産を開始いたしました。また、日系大手顧客向けにサステナビリティ要求に応えた小型高トルク製品の量産を開始しております。更なるシェア拡大に向けてシートの各ファンクションに相応したモーターを、地域市場による顧客要望の違いを考慮して開発を継続しています。生産拠点を複数国に持つ強みを生かし、地産地消による温室効果ガス排出量削減を意識した生産・販売活動をしております。 サーマルマネジメント用途 冷却水バルブ用途として既に量産中のRS-4F5、RS-4G5及び、当該モーターのオプション仕様の強化を図ることに加えアクチュエーターの小型・軽量化に貢献すべく、外径24mmの小型バルブ用モーターのFS-375VAの量産を開始、合わせてブラシ付モーターとブラシレスモーターの双方をラインナップしている当社の強みを生かしたユニット対応を行い製品の量産準備が整いました。また、サーマルマネジメント用途として新たにシートベンチレーションシステムに対応した小型軽量のファンユニットの量産を開始いたしました。今後もブラシ付モーターとブラシレスモーターの双方をラインナップしている当社の強みを生かし、ユニット対応を含めてお客様の要望に応じたソリューションを提供してまいります。 その他小型電装用途 シンチングやフラッシュドアハンドルに適した小型化と高トルク化の両立に対応した新製品の量産を開始いたしました。低燃費や利便性を訴求した新規用途の引合いに対応したモーター、高電圧バッテリーに対応したモーターの開発を継続しております。また、既存用途においてはお客様の使い勝手を考慮した高機能化及び電気・機械ノイズ性能を向上させた、次世代の標準モーターやアクチュエーター開発しております。 また、自動車のEV化に伴う既存用途の高電圧バッテリーに対応した製品の引き合いも増えてきており、お客様の要望に応じた製品の開発活動を進めております。 移動体用途 ブラシレスモーターの新規ラインナップ及びオプションの拡充によって、お客様からの引き合いや新規成約が大幅に増加しております。アシスト自転車向けのフレームレスモーターは量産準備を開始しており、2026年に量産開始予定です。オンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う取り組みも定着し始めており、今後の一層の販売・拡販の強化に繋げてまいります。 マシーナリー(Machinery)における取り組み協調ロボット用途 ブラシレスモーターの新規ラインナップの拡充によって、お客様からの引き合いや新規成約が大幅に増加しております。また、新規のサイズや特性に関する引き合いを多く受けており、お客様の要求に応えるため、小型・軽量・高品質の製品開発に取り組んでおります。移動体用途同様にオンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う取り組みを継続していきます。 生産設備用途 当社は生産設備を自社で内製しており、製品開発部門と生産技術部門の連携を強化することで、お客様の真のニーズを理解し、最適なソリューション提案を目指した活動をしております。産業機器業界では、既存モーターをより温室効果ガス排出量の低減につながるエネルギー変換効率の高いモーターに切り替える動きが加速しており、これまで移動体用モーターで培った技術・製品を産業機器に活かす活動を展開しています。既存の当社ISシリーズの新たなラインナップとして、取付け部分のフランジ角が40mm×40mmのブラシレスモーターについて、2025年に量産を開始しました。当製品は、駆動回路を内蔵した機電一体型のモデルです。お客様からの細かな制御要求に対応可能であり、電動アクチュエーター、ロボット、AGV・AMR、食品加工機などの幅広い用途とニーズにお応えし、小型・高出力モーターで省エネルギー化に貢献してまいります。 メディカル(Medical)における取り組み医療用途 マブチエレクトロマグが高いシェアを誇る人工呼吸気用モーターの技術を使い、ユニット開発活動を推進しています。医療用途のスロットレスブラシレスモーターを医療以外(汎用工具等)へ展開すべくお客様へのソリューション活動を推進しております。また、マブチモーターの量産ノウハウを活かし、高品質と低コストを両立した競争力の高い製品の投入を図るべく活動をしております。マブチオーケンとの協業においては、マブチのブラシ付モーターにオーケンのポンプを取り付けたポンプユニットについて、生体情報モニター用途で初めて受注を獲得しました。ブラシレスモーターを取り付けたポンプユニットの開発も始めており、生体情報モニター用途向けの拡販と開発活動を進めております。 当連結会計年度における研究開発費は7,759百万円、当社所有の産業財産権の総数は774件(国内156件、海外618件)、新規出願件数は国内外合計で43件(国内外、特許・実案・意匠、商標)となっております。 当社製品の拡販・新用途拡大に向け、俯瞰的且つ積極的に知的財産権の獲得・保護を行うことにより、競争優位性の確保を図っております。また、知的財産権の確保のみならず、権利の流出・侵害といったリスクに対しても、当社グループ従業員に対し、教育などの意識向上施策を広く実施しております。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。 フラッシュドアハンドル用モーター:SC-266XA 当社の266シリーズのラインナップを拡充し、小型化と高トルク化の両立により、ドアハンドル凍結時の砕氷能力が求められるフラッシュドアハンドルや、締め切り力が要求されるシンチング等の用途においてご活用いただけます。カーボンブラシの採用により高電流に対応し、同等サイズの当社従来製品(SF-266XA)と比較し約50%のトルク向上を実現しました。 パーキングブレーキ用モーター:RS-557VA 従来製品「RS-555VX」と同等のサイズ・トルクを維持しながら、低温環境下における作動音を低減させると共に、耐久性向上のニーズに対応すべく、長寿命化、高剛性を達成した製品となります。端子仕様に加え、リード線仕様も選択可能となっております。 移動体用ブラシレスモーターユニット:MS-74BZA AGV・AMRをはじめとした移動体用途で活用いただけるブラシレスモーター「IS-74BZA」に、減速比10の遊星ギアを取り付けたユニットなります。モーターを薄型設計とすることで小型化と高トルクを両立、遊星減速機構を取り付け、リード線周辺部に気密性の高い防水構造を採用することで、当該用途に活用いただけるようにしてあります。 移動体用ブラシレスモーター:IR-74BZA 分解能15bit相当のレゾルバセンサーを搭載し、回転ムラの少ない速度制御が可能で、高い停止精度と低速域における滑らかな駆動を実現しております。防水機能も採用しており、過酷な環境下での使用に対応しております。また、専用コントローラー「DR-40FC1-L2700」も用意してあり、CISPR32 Class Bに準拠していることから低電気ノイズでモーターの特性を最大限に発揮できるようにしております。
FY2024|4,589 文字
6【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、当社、マブチオーケン株式会社、万宝至(上海)管理有限公司(「アジア」セグメント)及びマブチエレクトロマグエスエー(「ヨーロッパ」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社の研究開発活動に関する組織体制としては、第一・第二・第三の各製品開発部をライフ・インダストリー事業部・オートモーティブ第一事業部・オートモーティブ第二事業部内に分散配置し活動を行っております。変化の激しい昨今の事業環境下において、顧客や市場の課題に対しソリューション提案することで当社の競争優位性を更に拡大することを目的としております。また、迅速な意思決定や市場変化へのスピード感のある対応、用途市場別の新機種開発対応力の向上、顧客サポートやCS活動のグローバル化対応などを実現するため、営業部門と一体化し、事業部活動の強化発展を推進しています。また、新たに制御開発部を置き、制御に関するソリューションを実施し販売の拡大を推進しております。 製造本部は、第一生産技術部、第二生産技術部、第三生産技術部の三部体制とし、第一生産技術部は技術開発業務、第二生産技術部は工程設計業務、量産(新機種/既存機種)・工場横断業務、第三生産技術部は生産技術管理・情報業務を実施しております。 また技術統括直下の組織としてCTO室、技術研究所と技術管理部が配置されています。CTO室では技術統括が技術戦略・経営に注力できるよう補佐を幅広く実施し、技術研究所では主に要素技術開発や戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担い、技術管理部は量産製品図面管理や知的財産権の管理等を実施しております。 マブチオーケン株式会社は、小型ポンプに特化したメーカーであり、ローリングポンプに関する技術、長寿命・低振動・静音性のポンプ特性を活かし、メディカル、モビリティ、マシーナリーの「3つのM領域」において拡販活動を実施しております。 万宝至(上海)管理有限公司に設置しているR&Dセンターにおいては、各種試験依頼の処理をはじめ、部材評価、図面作図業務、改良設計業務を中心に担当しております。更に、中国地場マーケットへの迅速な製品投入を目的とした既存製品の改良業務及び当社が委託した新製品の開発業務支援も実施しております。 マブチエレクトロマグエスエーは、人工呼吸器・歯科治療用ハンドピース等の用途に特化したブラシレスモーターメーカーであり、静音・低振動・高速回転などの医療機器用途に適した高特性ブラシレスモーターの開発・製造技術を有し、それらを活かした拡販開発活動を行っております。 また、当社モーターの新規分野への参入及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、競争力のあるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)移動体向けブラシレスモーター及びギヤーユニット等の開発と駆動回路の技術強化(2)マブチオーケン株式会社、マブチエレクトロマグエスエーとの製品技術融合による、健康・医療用途での製品競争力強化(3)従来の省人化に加え、更なる省人化ラインの検討とモノづくり競争力の強化(4)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装用途、またライフ・インダストリー機器用途など、注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。 モビリティ(Mobility)における取り組みパワーウインドウ用途 新規日系自動車メーカー向けに小型・軽量化モデルの成約や、新規欧州自動車メーカー向けに新機種の採用が確定しております。今後もサスティナビリティ要求に応えた小型・軽量化モデルを主力モデルとし、拡販活動を充実させてまいります。 パワーシート用途 日系大手顧客向けにサスティナビリティ要求に応えた小型高トルク製品の量産を開始しております。更なるシェア拡大に向けてシートの各ファンクションに相応したモーターを、地域市場による顧客要望の違いを考慮して開発を継続しています。生産拠点を複数国に持つ強みを生かし、地産地消によるCO2排出量削減を意識した生産・販売活動をしております。 バルブ用途 冷却水・冷媒・熱・排ガスの通るバルブを精密に駆動し、省エネルギー・高効率・バッテリー長寿命化・低燃費に貢献する製品であり他用途と異なる高温と振動環境への対応が求められるバルブ用途の需要が高まっており、併せて自動車のEV化に伴うバッテリー冷却バルブ用途の需要が飛躍的に成長しております。既に量産中のRS-4F5、RS-4G5及び、当該モーターのオプション仕様の強化を図ることに加えアクチュエーターの小型・軽量化に貢献すべく、外径24mmの小型バルブ用モーターの量産準備が整いました。また、ブラシ付モーターとブラシレスモーターの双方をラインナップしている当社の強みを生かし、ユニット対応を含めてお客様の要望に応じたソリューションを提供してまいります。 その他小型電装用途 シンチングやフラッシュドアハンドルに適した小型化と高トルク化の両立に対応した新製品、低温環境下における作動音の低減に対応したFC-140サイズの新製品の量産を開始いたしました。低燃費や利便性を訴求した新規用途の引合いに対応したモーター、高電圧バッテリーに対応したモーターの開発を継続しております。また、既存用途においてはお客様の使い勝手を考慮した高機能化及び電気・機械ノイズ性能を向上させた、次世代の標準モーターやアクチュエーター開発しております。 移動体用途 ブラシレスモーターの新規ラインナップ及びオプションの拡充によって、お客様による採用ご検討や新規成約が大幅に増加しております。パーソナルモビリティ用途では、自動車メーカーが手掛けるシニアカー向けに量産開始しました。取付け部分のフランジ角が100mm×100mmのモーター用コントローラーの開発が完了し、家庭用耕運機向けに量産を開始しました。また、当社が出資しているCuboRexのクローラーユニット「Cubo V4」への採用も決定しました。さらに、アシスト自転車向けのフレームレスモーターは量産準備を開始しており、2025年に量産開始予定です。オンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う取り組みも定着し始めており、今後のより一層の販売・拡販の強化に繋げてまいります。 マシーナリー(Machinery)における取り組み協調ロボット用途 ブラシレスモーターの新規ラインナップの拡充によって、お客様による採用ご検討や新規成約が大幅に増加しております。また、新規のサイズや特性に関する引き合いを多く受けており、お客様の要求に応えるため、小型・軽量・高品質の製品開発に取り組んでおります。移動体用途同様にオンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う取り組みを継続していきます。 生産設備用途 当社は生産設備を自社で内製しており、製品開発部門と生産技術部門の連携を強化することで、お客様の真のニーズを理解し、最適なソリューション提案を目指した活動を開始しております。産業機器業界では、既存モーターをよりCO2排出量の低減につながるエネルギー変換効率の高いモーターに切り替える動きが加速しており、これまで移動体用モーターで培った技術・製品を産業機器に活かす活動を展開しています。既存の当社ISシリーズの新たなラインナップとして、取付け部分のフランジ角が40mm×40mmのブラシレスモーターの開発を進めております。当製品は、最大100Wを実現したブラシレスモーターで、駆動回路を内蔵した機電一体型のモデルとなります。お客様の細かな制御要求にも対応が可能となっているため、電動アクチュエーター、ロボット、AGV・AMR、食品加工機などの幅広い用途とニーズにお応えし、小型・高出力モーターで省エネ化に貢献してまいります。 メディカル(Medical)における取り組み医療用途 マブチエレクトロマグエスエーが高いシェアを誇る人工呼吸気用モーターの技術を使い、ユニット開発活動を推進しています。医療用途のスロットレスブラシレスモーターを医療以外(汎用工具等)へ展開すべくお客様へのソリューション活動を推進しております。また、マブチモーターの量産ノウハウを活かし、高品質と低コストを両立した競争力の高い製品の投入を図るべく活動をしております。マブチオーケン株式会社との協業においては、マブチのブラシ付モーターにオーケンのポンプを取り付けたポンプユニットを生体情報モニター用途で初めてご成約を受領いたしました。ブラシレスモーターを取り付けたポンプユニットの開発も始めており、生体情報モニター用途向けの拡販と開発活動を進めております。 当連結会計年度における研究開発費は7,001百万円、当社所有の産業財産権の総数は825件(国内165件、海外660件)、新規出願件数は国内外合計で67件(国内外、特許・実案・意匠、商標)となっております。 当社製品の拡販・新用途拡大に向け、俯瞰的且つ積極的に知的財産権の獲得・保護を行うことにより、競争優位性の確保を図っております。また、知的財産権の確保のみならず、権利の流出・侵害といったリスクに対しても、当社グループ従業員に対し、教育などの意識向上施策を広く実施しております。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。 高出力ブラシレスモーター用コントローラー:DS-60EA1 高出力を必要とするAGV、産業設備、農機具など向けの当社ブラシレスモーター「IS-B5BZA(取付け部分のフランジ角が100mm×100mm)」に最適化した駆動用回路です。既存の当社製コントローラーのラインナップと同様に、小型化と高い防水性を実現しており、IS-B5BZAの特性を最大限引き出すことが可能です。 医療用モーター:IS-07NZA 当社グループのマブチエレクトロマグエスエーが開発し、高いトルク性能と静音性を強みとしております。マブチエレクトロマグエスエーが従来から強みとしている外科手術向けパワーツール用や歯科治療向けハンドピース用といった医療用途はもちろんのこと、工具など幅広い用途に活用できるブラシレスモーターとなっております。 ドアミラー用モーター: FC-146SN 自動車の電動ミラーの格納用などに適したモーターとして開発しました。従来製品「FC-140SF」と同等のサイズ・トルクを維持しながら、低温環境下における作動音を低減しました。当製品の適合する各種用途において、新たな付加価値を提供するものです。 自動車電装機器用モーター:FC-140SP 自動車の給油口や給電口ロック用モーターとして開発しました。当製品は、横メス端子の採用により設計自由度が向上し、スペースに制約のある自動車電装機器などにご使用いただけるなど、当社FC-140シリーズの製品ラインナップが拡充しました。
FY2023|4,172 文字
6【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、当社、マブチオーケン株式会社(「日本」セグメント)、万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)及びマブチエレクトロマグエスエー(「ヨーロッパ」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社の研究開発活動に関する組織体制としては、第一・第二・第三の各製品開発部をライフ・インダストリー事業部・オートモーティブ第一事業部・オートモーティブ第二事業部内に分散配置し活動を行っております。変化の激しい昨今の事業環境下において、顧客や市場の課題に対しソリューション提案することで当社の競争優位性を更に拡大することを目的としております。また、迅速な意思決定や市場変化へのスピード感のある対応、用途市場別の新機種開発対応力の向上、顧客サポートやCS活動のグローバル化対応などを実現するため、営業部門と一体化し、事業部活動の強化発展を推進しています。また、第一・第二ブラシレスモーター開発部を置き、ブラシレスモーター事業の拡大を推進しております。 製造本部は、第一生産技術部、第二生産技術部、第三生産技術部の三部体制とし、第一生産技術部は技術開発業務、第二生産技術部は工程設計業務、量産(新機種/既存機種)・工場横断業務、第三生産技術部は生産技術管理・情報業務を実施しております。 また技術統括直下の組織として技術研究所と技術管理部が配置されています。技術研究所では主に要素技術開発や戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担っており、技術管理部は量産製品図面管理や知的財産権の管理等を実施しております。 マブチオーケン株式会社は、小型ポンプに特化したメーカーであり、ローリングポンプに関する技術、長寿命・低振動・静音性のポンプ特性を活かし、メディカル、モビリティ、マシーナリーの「3つのM領域」において拡販活動を実施しております。 万宝至馬達(東莞)有限公司に設置しているR&Dセンターにおいては、各種試験依頼の処理をはじめ、部材評価、図面作図業務、改良設計業務を中心に担当しております。更に、中国地場マーケットへの迅速な製品投入を目的とした既存製品の改良業務及び当社が委託した新製品の開発業務支援も実施しております。 マブチエレクトロマグエスエーは、人工呼吸器・歯科治療用ハンドピース等の用途に特化したブラシレスモーターメーカーであり、静音・低振動・高速回転などの医療機器用途に適した高特性ブラシレスモーターの開発・製造技術を有し、それらを活かした拡販開発活動を行っております。 また、当社モーターの新規分野への参入及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、競争力のあるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)移動体向けブラシレスモーター及びギヤーユニット等の開発と駆動回路の技術強化(2)マブチオーケン、マブチエレクトロマグと製品技術融合による、健康・医療用途での製品競争力強化(3)従来の省人化に加え、更なる省人化ラインの検討とモノづくり競争力の強化(4)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装用途、またライフ・インダストリー機器用途など、注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。 モビリティ(Mobility)における取り組みパワーウインドウ用途 日系自動車メーカー向けに小型・軽量化モデルの量産開始をしております。また、新規北米自動車メーカー向けにも新機種の採用が確定し、今後もサスティナビリティ要求に応えた小型・軽量化モデルを主力モデルとし、拡販活動を充実させてまいります。 パワーシート用途 日系大手顧客向けにサスティナビリティ要求に応えた小型高トルク製品の量産を開始いたしました。更なるシェア拡大に向けてシートの各ファンクションに相応したモーターを、地域市場による顧客要望の違いを考慮して開発を継続しています。生産拠点を複数国に持つ強みを生かし、地産地消によるCO2排出量削減を意識した生産・販売活動をしております。 バルブ用途 冷却水・冷媒・熱・排ガスの通るバルブを精密に駆動し、省エネルギー・高効率・バッテリー長寿命化・低燃費に貢献する製品であり他用途と異なる高温と振動環境への対応が求められるバルブ用途の需要が高まっており、併せて自動車のEV化に伴うバッテリー冷却バルブ用途の需要が飛躍的に成長しております。既に量産中のRS-4F5、RS-4G5及び、当該モーターのオプション仕様の強化を図ることに加えアクチュエーターの小型・軽量化に貢献すべく、外径24mmの小型バルブ用モーターの量産準備を開始しております。また、ブラシ付モーターとブラシレスモーターの双方をラインナップしている当社の強みを生かし、ユニット対応を含めてお客様の要望に応じたソリューションを提供してまいります。 その他小型電装用途 お客様の様々なアクチュエーターデザインソリューションに対応したFC-140タイプの汎用横メス端子の製品の量産を開始いたしました。低燃費や利便性を訴求した新規用途の引合いに対応したモーター、高電圧バッテリーに対応したモーターの開発を継続しております。また、既存用途においてはお客様の使い勝手を考慮した高機能化及び電気・機械ノイズ性能を向上させた、次世代の標準モーターやアクチュエーター開発しております。 移動体用途 ブラシレスモーターの新規ラインナップ及びオプションの拡充によって、お客様による採用ご検討や新規成約が大幅に増加しております。特にAGVやパーソナルモビリティ用途では、自動車メーカーが手掛けるシニアカー向けに採用が決まり、2024年量産開始の予定です。また、□100mmサイズのモーター開発が完了し量産を開始、新たな用途の引き合いに結びついております。オンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う取り組みも定着し始めており、今後のより一層の販売・拡販の強化に繋げてまいります。 マシーナリー(Machinery)における取り組み協調ロボット用途 ブラシレスモーターの新規ラインナップの拡充によって、お客様による採用ご検討や新規成約が大幅に増加しております。サービス・協調ロボットでは、フレームレスモーターIA/IBシリーズで複数の国内外の主要なメーカー様向けに採用が決まり、順調に販売の拡大につなげることができました。移動体用途同様にオンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う取り組みを継続していきます。 生産設備用途 当社は生産設備を自社で内製しており、製品開発部門と生産技術部門の連携を強化することで、お客様の真のニーズを理解し、最適なソリューション提案を目指した活動を開始しております。産業機器業界では、既存モーターをよりCO2排出量の低減につながるエネルギー変換効率の高いモーターに切り替える動きが加速しており、これまで移動体用モーターで培った技術・製品を産業機器に活かす活動を展開しています。 メディカル(Medical)における取り組み医療用途 マブチエレクトロマグが高いシェアを誇る人工呼吸器用モーターの技術を使い、ユニット開発活動を推進しています。また医療用途のスロットレスブラシレスモーターの磁気回路設計を一部改良し、医療以外(汎用工具等)への展開活動を推進し、一部用途において量産を開始しております。また、マブチモーターの量産ノウハウを活かし、高品質と低コストを両立した競争力の高い製品の投入を図るべく活動をしております。 当連結会計年度における研究開発費は6,388百万円、当社所有の産業財産権の総数は793件(国内143件、海外650件)、新規出願件数は国内外合計で69件(国内外、特許・実案・意匠、商標)となっております。 当社製品の拡販・新用途拡大に向け、俯瞰的且つ積極的に知的財産権の獲得・保護を行うことにより、競争優位性の確保を図っております。また、知的財産権の確保のみならず、権利の流出・侵害といったリスクに対しても、当社グループ従業員に対し、教育などの意識向上施策を広く実施しております。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。 移動体用モーター:MS-94BZD/MS-94BZE/MS-94BZF AGVやAMRなどをはじめとする移動体用途で活躍いただけるブラシレスモーターIS-94BZCに減速比20の遊星ギアを取り付けたブラシレスモータユニット3製品となります。減速機は高トルクに適し積載搬送走行時におけるラジアル荷重をダイレクトに保持可能な遊星減速機構を採用し、電磁ブレーキは停止状態を保持できるものを選択可能であり、駆動ユニットとして車輪やブラケットを選択可能としております。 移動体用モーター:IS-B5BZA AGVやAMRなどをはじめとする移動体用途で活躍いただけるブラシレスモーターについて、既存のIS-74BZA(定格出力200W)、IS-94BZC(同260W)に加え、さらに高トルクな本製品(同600W)を用意することで、ニーズが多様化する移動体分野において更なる貢献を目指してまいります。 パワーウインドウ用モーター:GD-538LC/GD-538RC、GD-538LD/GD-538RD 自動車のパワーウインドウ用モーターとして開発しました。小型、軽量化、高トルク化を継続的に追求し、車体の軽量化による燃費の向上に寄与することで、環境負荷低減に貢献してまいります。従来製品と同等トルクで重量20%の軽量化の実現をしております。 パワーシート用モーター:FS-548XD 自動車のパワーシート用モーターとして開発しました。小型、軽量化、高トルク化を継続的に追求し、車体の軽量化による燃費の向上に寄与することで、環境負荷低減に貢献してまいります。従来製品と同等トルクで重量9%の軽量化の実現をしております。
FY2022|3,408 文字
5【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、当社、万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)及びマブチエレクトロマグエスエー(「ヨーロッパ」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社の研究開発活動に関する組織体制としては、第一・第二・第三の各製品開発部をライフ・インダストリー事業部・オートモーティブ第一事業部・オートモーティブ第二事業部内に分散配置し活動を行っております。変化の激しい昨今の事業環境下において、顧客や市場の課題に対しソリューション提案することで当社の競争優位性を更に拡大することを目的としております。また、迅速な意思決定や市場変化へのスピード感のある対応、用途市場別の新機種開発対応力の向上、顧客サポートやCS活動のグローバル化対応などを実現するため、営業部門と一体化し、事業部活動の強化発展を推進しています。 製造本部は、第一生産技術部、第二生産技術部、第三生産技術部の三部体制とし、第一生産技術部は技術開発業務、第二生産技術部は工程設計業務、量産(新機種/既存機種)・工場横断業務、第三生産技術部は生産技術管理・情報業務を実施しております。 また技術統括直下の組織として技術研究所と技術管理部が配置されています。技術研究所では主に要素技術開発や戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担っており、技術管理部は量産製品図面管理や知的財産権の管理等を実施しております。 万宝至馬達(東莞)有限公司に設置しているR&Dセンターにおいては、各種試験依頼の処理をはじめ、部材評価、図面作図業務、改良設計業務を中心に担当しております。更に、中国地場マーケットへの迅速な製品投入を目的とした既存製品の改良業務及び当社が委託した新製品の開発業務支援も実施しております。 マブチエレクトロマグエスエーは、人工呼吸器・歯科治療用ハンドピース等の用途に特化したブラシレスモーターメーカーであり、静音・低振動・高速回転などの医療機器用途に適した高特性ブラシレスモーターの開発・製造技術を有し、それらを活かした拡販開発活動を行っております。 また、当社モーターの新規分野への参入及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、競争力のあるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)移動体向けブラシレスモーター及びギヤーユニット等の開発と駆動回路の技術強化(2)マブチエレクトロマグと製品技術融合による、健康・医療用途での製品競争力強化(3)従来の省人化に加え、更なる省人化ラインの検討とモノづくり競争力の強化(4)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装用途、またライフ・インダストリー機器用途など、注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。 モビリティ(Mobility)における取り組みパワーウインドウ用途 サスティナビリティ要求に応えた小型・軽量化モデルの量産開始をしております。2022年は北米自動車メーカー向けに2モデル、日系自動車メーカー向けに1モデルの量産を開始いたしました。今後はこの新機種を主力モデルとし、拡販活動を充実させてまいります。 パワーシート用途 サスティナビリティ要求に応えた小型高トルク製品の投入により日系最大手を初め欧米顧客の採用が拡大し売上・市場が伸長しています。更なるシェア拡大に向けてシートの各ファンクションに相応したモーターを、地域市場による顧客要望の違いを考慮して開発を継続しています。生産拠点を複数国に持つ強みを生かし、地産地消によるCO2排出量削減を意識した生産・販売活動をしております。 バルブ用途 冷却水・冷媒・熱・排ガスの通るバルブを精密に駆動し、省エネルギー・高効率・バッテリー長寿命化に貢献する製品であり他用途と異なる高温と振動環境への対応が求められます。特に自動車のEV化に伴いバッテリー冷却・ヒートポンプ用途として飛躍的に成長している用途です。既に量産中のRS-4F5、RS-4G5及び、当該モーターのオプション仕様の強化を図ることに加えアクチュエーターの小型・軽量化に貢献すべく、外径24mmの小型バルブ用モーターの量産準備を開始しております。これ以外にバッテリー冷却とヒートポンプ用途に特化したユニット及びラインナップ拡充を目的として開発に着手しています。 その他小型電装用途 低燃費や利便性を訴求した新規用途の引合いに対応したモーター開発を継続しております。また、既存用途においてはお客様の使い勝手を考慮した高機能化及び電気・機械ノイズ性能を向上させた、次世代の標準モーターやアクチュエーター開発しております。 移動体用途 2022年はブラシレスモーターの新規ラインナップ及びオプションの拡充によって、お客様による採用ご検討や新規成約が大幅に増加しております。特にAGVやパーソナルモビリティ用途では、3モデルの量産を開始し、洗浄ロボットなど国内の主要なメーカー様向けに販売が始まり、順調に売上を伸ばすことができました。更に、オンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う新たな取り組みも開始し、今後のより一層の販売・拡販の強化に繋げてまいります。 マシーナリー(Machinery)における取り組み協調ロボット用途 ブラシレスモーターの新規ラインナップの拡充によって、お客様による採用ご検討や新規成約が大幅に増加しております。サービス・協調ロボットでは、4モデルの量産を開始し、国内の主要なメーカー様向けに販売が始まり、順調に売上を伸ばすことができました。移動体用途同様にオンライン販売や展示会への出展を通じ、広くお客様への認知、提案を行う新たな取り組みも開始しております。 メディカル(Medical)における取り組み医療用途 マブチエレクトロマグが高いシェアを誇る人工呼吸気用モーターの技術を他の機器用途へと展開する活動を推進しています。従来の医療用途のスロットレスブラシレスモーターの磁気回路設計を一部改良し、医療ではない新規用途展開を行っております。 また、マブチモーターの量産ノウハウを活かし、高品質と低コストを両立した競争力の高い製品の投入を図るべく活動をしております。 当連結会計年度における研究開発費は5,574百万円、当社所有の産業財産権の総数は741件(国内143件、海外598件)、新規出願件数は国内外合計で34件(国内外、特許・実案・意匠、商標)となっております。 当社製品の拡販・新用途拡大に向け、俯瞰的且つ積極的に知的財産権の獲得・保護を行うことにより、競争優位性の確保を図っております。また、知的財産権の確保のみならず、権利の流出・侵害といったリスクに対しても、当社グループ従業員に対し、教育などの意識向上施策を広く実施しております。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。 協調ロボット用フレームレスモーター:IA/IBシリーズ 多関節アーム型などの協調ロボット用フレームレスモーターとして開発しました。ロボットの各関節に最適な動力をご選定いただけるよう、サイズや出力の異なるラインナップを4モデル同時に販売開始しました。協調ロボットの普及に寄与することで、人手不足という社会課題の解決に貢献します。 移動体用モーター:IR-94BZA、MR-94BZA/MR-94BZB 専用コントローラー:DR-40FC1/DR-40FC3 AGVやAMRなどの低速制御性の向上に対応した、高分解能のレゾルバセンサーを搭載したモーターを開発しました。市場における最高クラスの低速制御性能を持つ高分解能ブラシレスモーターを提供することで、移動体用途の自動制御化の実現に貢献します。 移動体用モーター:IS-74BZA AGVやAMRなどに適したモータラインナップ拡充しました。 取り付け部□60mm、長さ44.5mmとコンパクト設計で、取付スペースのスリム化に貢献します。 今後、減速機などのオプションを用意し、移動体における多様なニーズにお応えします。
FY2021|2,305 文字
5【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、当社及び万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社の研究開発活動に関する組織体制としては、第一・第二・第三の各製品開発部を民生事業部・電装第一事業部・電装第二事業部内に分散配置し活動を行っております。2020年3月末に電装第一事業部にブラシレスモーター開発部を新設し、ブラシレスモーター開発体制を強化しております。変化の激しい昨今の事業環境下における当社の競争優位性を更に拡大することを目的としております。また、迅速な意思決定や市場変化へのスピード感のある対応、用途市場別の新機種開発対応力の向上、顧客サポートやCS活動のグローバル化対応などを実現するため、営業部門と一体化し、事業部活動の強化発展を推進しています。 製造本部は、第一生産技術部、第二生産技術部、第三生産技術部の三部体制とし、第一生産技術部は技術開発業務、第二生産技術部は工程設計業務、量産(新機種/既存機種)・工場横断業務、第三生産技術部は生産技術管理・情報業務を実施しております。 また技術統括直下の組織として技術研究所と技術管理部が配置されています。技術研究所では主に要素技術開発や戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担っており、技術管理部は量産製品図面管理や知的財産権の管理等を実施しております。 一方、万宝至馬達(東莞)有限公司に設置しているR&Dセンターにおいては、各種試験依頼の処理をはじめ、部材評価、図面作図業務、改良設計業務を中心に担当しております。更に、中国地場マーケットへの迅速な製品投入を目的とした既存製品の改良業務及び当社が委託した新製品の開発業務支援も実施しております。 また、当社モーターの新規分野への参入及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、競争力のあるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)移動体向けブラシレスモーター及びギヤーユニット等の開発と駆動回路の技術強化(2)従来の省人化に加え、更なる省人化ラインの検討とモノづくり競争力の強化(3)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装用途及び、次期注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。 移動体、協調ロボット用途 2021年はブラシレスモーターの新規ラインナップ及びオプションの拡充によって、お客様による採用ご検討や新規成約が大幅に増加しております。 次期は複数モデル(※1)の量産を開始し、AGVやパーソナルモビリティ、サービス・協調ロボットでの更なる拡販を進めてまいります。(※1) 移動体用途モーター:3モデル、 協調ロボット用途モーター:4モデル パワーウィンドウ用途 2020年に続き中国自動車メーカー向けに小型・軽量化を実現する中国拡販用として2モデルの量産を開始いたしました。これにより中国拡販用としては4モデルとなり、今後中国国内における更なる拡販活動を充実させてまいります。また、欧州自動車メーカー向けに1モデルの量産も開始いたしました。欧州域内でも拡販・技術対応を強化してまいります。 パワーシート用途 差別化した小型高トルク製品の投入により、大手のお客様からの採用が拡大し、売上、市場シェアが伸びております。更なるシェア拡大に向けて地域市場による顧客要望の違いを考慮した製品強化及び拡販活動を継続しております。また、リクライナー用の新規ギヤードモーターの開発継続に加え、シートの各ファンクションに相応したモーターを開発しております。 バルブ用途 冷却水などのバルブを精密に制御することによって省エネルギー化に貢献できる製品向けですが、他用途とは異なる水準の高温や振動環境への対応が求められます。既に量産中のRS-4F5、RS-4G5及び、当該モーターのオプション仕様の強化を図ることに加えアクチュエーターの小型・軽量化に貢献すべく、外径24mmの小型バルブ用モーターの量産準備を開始しております。拡販活動を継続すると共に、バルブ用途の各ファンクションに相応したラインナップを拡充すべくモーターの開発に着手しております。 その他小型電装用途 低燃費や利便性を訴求した新規用途の引合いに対応したモーター開発を継続しております。また、既存用途においてはお客様の使い勝手を考慮したカスタマイズにより、次世代の標準モーターを開発しております。 当連結会計年度における研究開発費は4,711百万円、当社所有の産業財産権の総数は742件(国内143件、海外599件)、新規出願件数は国内外合計で70件(国内外、特許・実案・意匠、商標)となっております。 当社製品の拡販・新用途拡大に向け、俯瞰的且つ積極的に知的財産権の獲得・保護を行うことにより、競争優位性の確保を図っております。また、知的財産権の確保だけでなく、権利の流出・侵害といったリスクに対しても、当社グループ従業員に対し、教育などの意識向上施策を広く実施しております。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。 自動車電装用モーター:SZ-286XD パワーシートのチルトアジャスター及びランバ―サポート用として開発しました。当社のチルトアジャスター用として最軽量の製品となり、自動車の軽量化による燃費の向上、ひいてはCO2削減に貢献します。
FY2020|2,253 文字
5【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、当社及び万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社の研究開発活動に関する組織体制としては、2019年3月末に、開発本部を発展的に解消し、第一、第二、第三の各製品開発部を民生事業部・電装第一事業部・電装第二事業部内に分散配置しました。これは、変化の激しい昨今の事業環境下における当社の競争優位性を更に拡大することを目的としております。迅速な意思決定や市場変化へのスピード感のある対応、用途市場別の新機種開発対応力の向上、顧客サポートやCS活動のグローバル化対応などを実現するため、営業部門と一体化し、事業部活動の強化発展を推進しています。 製造本部は、2020年10月に第一生産技術部、第二生産技術部、第三生産技術部の三部体制に移行し、第一生産技術部は技術開発業務、第二生産技術部は工程設計業務、量産(新機種/既存機種)・工場横断業務、第三生産技術部は生産技術管理・情報業務を実施しております。 また技術統括直下の組織として技術研究所と技術管理部が配置されています。技術研究所では主に要素技術開発や戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担っており、技術管理部は量産製品図面管理や知的財産権の管理等を実施しております。 一連の技術連携強化をベースにして、部門を超えた協働の促進による業務の効率化、高付加価値化の実現を目的として、事業部の再編と機能部門の事業部への組み込みを柱とした組織変更を実施しております。 一方、万宝至馬達(東莞)有限公司に設置しているR&Dセンターにおいては、各種試験依頼の処理をはじめ、部材評価、図面作図業務、改良設計業務を中心に担当しております。更に、中国地場マーケットへの迅速な製品投入を目的とした既存製品の改良業務及び当社が委託した新製品の開発業務支援も実施しております。 また、当社モーターの新規分野への参入及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、競争力のあるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)移動体向けブラシレスモーター及びギヤユニット等の開発と駆動回路の技術強化(2)従来の省人化に加え、更なる省人化ラインの検討とモノづくり競争力の強化(3)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装用途、及び次期注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。 移動体用途(AGV、ロボット等) 2020年は駆動ユニット、駆動回路やギヤ等のオプション拡充によって、お客様による採用のご検討が大幅に増加しております。次期はブラシレスモーターのラインナップ及びオプションの拡充を進め、AGVやパーソナルモビリティ、サービス・協調ロボットでの更なる拡販を進めてまいります。パワーウィンドウ用途 2020年は中国自動車メーカー向けに小型・軽量化を実現する中国拡販用として2モデルの量産を開始いたしました。今後は更に1モデルの量産開始によりラインナップを拡充し、中国国内における更なる拡販活動を充実させてまいります。また、欧州自動車メーカー向けに新機種の量産準備を開始しております。これを足掛かりに、欧州域内でも拡販・技術対応を強化してまいります。パワーシート用途 差別化した小型高トルク製品の投入により、大手のお客様からの採用が拡大し、売上、市場シェアが伸びております。更なるシェア拡大に向けて地域市場による顧客要望の違いを考慮した製品強化及び拡販活動を継続しております。また、リクライナー用の新規ギヤードモーターの開発継続に加え、シートの各ファンクションに相応したモーターの開発に着手しております。エンジン周辺機器用途 エンジンを精密に制御することによって省エネルギー化に貢献可能な用途ですが、他用途とは異なる水準の高温及び振動への対応が求められます。既に量産中のRS-4F5、RS-4G5に加え、オプション仕様を追加することによる製品強化及び拡販活動を継続すると共に、エンジン関連用途の各ファンクションに相応したモーターの開発に着手しております。その他小型電装用途 低燃費や利便性を訴求した新規用途の引合いに対応したモーター開発を実施しており、当期はシフトバイワイヤ用モーターとステアリングコラムアジャスター用モーターの量産準備を整えました。 当連結会計年度における研究開発費は4,453百万円、当社所有の産業財産権の総数は789件(国内162件、海外627件)、新規出願件数は国内外合計で60件(国内外、特許・実案・意匠、商標)となっております。 当社製品の拡販・新用途拡大に向け、俯瞰的且つ積極的に知的財産権の獲得・保護を行うことにより、競争優位性の確保を図っております。また、知的財産権の確保だけでなく、権利の流出・侵害といったリスクに対しても、当社グループ従業員に対し、教育などの意識向上施策を広く実施しております。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。 自動車電装用モーター:SF-266XA 近年の自動車電装機器分野に求められる、静音化や小型・軽量化などの特徴を備えつつ当社従来製品の体積・重量を維持しながらトルクを2倍にしたのものです。
FY2019|2,163 文字
5【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、当社及び万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社の研究開発活動に関する組織体制としては、2019年3月末に、開発本部を発展的に解消し、第一、第二、第三の各製品開発部を民生事業部・電装第一事業部・電装第二事業部内に分散配置しました。これは、変化の激しい昨今の事業環境下における当社の競争優位性を更に拡大することを目的としております。迅速な意思決定や市場変化へのスピード感のある対応、用途市場別の新機種開発対応力の向上、顧客サポートやCS活動のグローバル化対応などを実現するため、営業部門と一体化し、事業部活動の強化発展を推進しています。 製造本部は、第一生産技術部、第二生産技術部、MPS推進室に分かれており、第一生産技術部では、量産設備の設計から製作の支援、金型の設計を実施し、第二生産技術部は工程設計や工法、生産技術の研究が実施されております。また技術統括直下の組織として技術研究所と技術管理部が配置されています。技術研究所では主に要素技術開発や戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担っており、技術管理部は量産製品図面管理や知的財産権の管理等を実施しております。 一連の技術連携強化をベースにして、部門を超えた協働の促進による業務の効率化、高付加価値化の実現を目的として、事業部の再編と機能部門の事業部への組み込みを柱とした組織変更を実施しております。 一方、万宝至馬達(東莞)有限公司に設置しているR&Dセンターにおいては、各種試験依頼の処理をはじめ、部材評価、図面作図業務、改良設計業務を中心に担当しております。更に、中国地場マーケットへの迅速な製品投入を目的とした既存製品の改良業務及び当社が委託した新製品の開発業務支援も実施しております。 また、当社モーターの新規分野への参入及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、競争力のあるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)移動体向けブラシレスモーター及びギヤユニット等の開発と駆動回路の技術強化(2)従来の省人化に加え、更なる省人化ラインの検討とモノづくり競争力の強化(3)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装用途、及び次期注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。 移動体用途(AGV、ロボット等): 2019年はブラシレスモーターの駆動回路、ギヤ及び駆動ユニットのオプション販売を開始し、AGVやパーソナルモビリティ等への販売、拡販活動を拡大させております。次期はサービスロボット用途向けの製品開発を加速させ、人の作業を手助けする幅広い用途に向けて引き続きラインナップを拡充してまいります。パワーウィンドウ用途: 2019年には中国自動車メーカー向けに小型・軽量化を実現する中国拡販モデルの量産準備が完了し、更なる拡販活動、技術対応を実施しております。また、開発中の中国拡販用ラインナップモデルにおいて、中国自動車メーカーの受注を獲得しました。パワーシート用途: 差別化した小型高トルク製品の投入により、大手のお客様からの採用が拡大し、売上、市場シェアが伸びております。更なるシェアアップに向けて製品の強化及び拡販活動を実施しております。当期はランバーサポート用モーター派生仕様の量産準備を整えました。また、リクライナー用の新規ギヤードモーターの開発継続に加え、シートの各ファンクションに相応したモーターの開発に着手しております。エンジン周辺機器用途: エンジンを精密に制御することによって省エネルギー化に貢献可能な用途ですが、他用途とは異なる水準の高温及び振動への対応が求められます。既に量産中のRS-4F5、RS-4G5に加え、オプション仕様を追加して拡販活動を継続しております。その他小型電装用途: 低燃費や利便性を訴求した新規用途の引合いに対応したモーター開発を実施しており、量産化の準備を進めております。 当連結会計年度における研究開発費は4,958百万円、当社所有の産業財産権の総数は812件(国内171件、海外641件)、新規出願件数は国内外合計で31件(国内外、特許・実案・意匠、商標)となっております。 当社製品の拡販・新用途拡大に向け、俯瞰的且つ積極的に知的財産権の獲得・保護を行うことにより、競争優位性の確保を図っております。また、知的財産権の確保だけでなく、権利の流出・侵害といったリスクに対しても、当社グループ従業員に対し、教育などの意識向上施策を広く実施しております。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。 ブラシレスモーター駆動回路:DS-34EC1、ギヤユニット付モーター:MS-94BZ# 主に移動体、AGVなどの自律走行ロボットやパーソナルモビリティ用の駆動回路とギヤードモーターシリーズです。車輪、ブラケット及び電磁ブレーキを備えた駆動ユニットのラインナップも取り揃えました。
FY2018|2,169 文字
5【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、当社及び万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社の研究開発活動に関する組織としては、開発本部、製造本部及び技術研究所を設置しており、2017年度より、用途を軸とした事業部制にも属したマトリックス組織体系となっております。開発本部は第一製品開発部、第二製品開発部、第三製品開発部、第四製品開発部及び技術管理部に分かれておりますが、2018年9月より技術研究所も開発本部配下の組織として開発体制の強化を図り、研究開発から製品開発における一連の技術連携をより強固にした活動の展開を促進しております。製造本部は、第一生産技術部、第二生産技術部及び生産管理部に分かれており、第一生産技術部では、量産設備の設計から製作の支援、金型の設計を実施、第二生産技術部は工程設計や工法、生産技術の研究が実施されております。技術研究所においては、主に要素技術開発や戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担っております。一方、万宝至馬達(東莞)有限公司に設置しているR&Dセンターにおいては、立上げ当初から改良設計業務を中心として担当し、中国地場マーケットへの迅速な製品投入を目的とした既存製品の改良業務及び当社が委託した新製品の開発業務についても実施しております。 当社は、タイムリーな新製品開発と市場投入を実現するため、市場調査やベンチマーキングによる情報を基に技術ロードマップを作成し、計画的な要素技術開発を実施しており、またプロダクトアウト型新製品の開発を含め、これらに特化した活動を強化しております。 また、当社モーターの新規参入分野及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、世界中どこでも勝てるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)ブラシレスモーター及びギヤユニット等の開発と駆動回路の技術強化(2)従来の省人化に加えて、更なる省人化ラインの検討(3)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装事業、及び次期事業の柱として今後注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。移動体用途: 2018年は、より汎用性を高めた新製品IS-92BZC/94BZCの量産を開始し、医療ベッドのアシスト用途や電動芝刈り機向けなどに販売を拡大させました。次期は開発が完了した駆動回路、ギヤユニット等のオプションについても、モビリティ製品や電動台車向けに販売を開始予定です。またアシスト自転車、AGV、サービスロボット等の幅広い用途に向けて引き続きラインナップを拡充してまいります。パワーウィンドウ用途: 2018年には日系自動車メーカー向けに更なる小型・軽量化を実現する次世代標準開発モデルの量産を開始し、更なる拡販活動、技術対応を実施しております。また、新規開発モデルにおいて、欧州自動車メーカーの新規受注を獲得しました。パワーシート用途: 差別化した小型高トルク製品の投入により、大手のお客様からの採用が拡大し、売上、市場シェアが急速に伸びております。更なるシェアアップに向けて製品の強化及び拡販活動を実施しております。当期はランバーサポート用モーター派生仕様の量産準備を整えました。また、リクライナー用の新規ギヤードモーターの開発継続に加え、シートの各ファンクションに相応したモーターの開発に着手しております。エンジン周辺機器用途: エンジンを精密に制御することによって省エネルギー化に貢献可能な用途ですが、他用途とは異なる水準の高温及び振動への対応が求められます。当期は、既に量産中のRS-4F5、RS-4G5に加え、オプション仕様を追加して拡販活動を継続しております。その他小型電装用途: 低燃費や利便性を訴求した新規用途の引合いに対応したモーター開発を実施しており、量産化の準備を進めております。 当連結会計年度における研究開発費は49億3千9百万円、当社所有の産業財産権の総数は876件(国内191件、海外685件)、新規出願件数は国内外合計で81件となっております。当社のグローバル活動に貢献すべく、知的財産権での多面的な自社製品保護を行い、製品競争力の向上を図っております。また、技術者の知財意識の向上と積極的な発明提案を促すべく、知財教育の見直しを行っております。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は次のとおりであります。(1)ブラシレスモーター IS-92BZC/IS-94BZC 主に移動体、AGV用途向けとして、従来機種に対して防水機能(IPX4保証)を持たせるなど汎用性を高め、幅広い環境での使用を可能としたブラシレスモーターとなります。 (2)ブラシレスモーター ID-659ZA 主にハンディクリーナー用途向けとして、小型軽量・高出力を実現する、高速回転の新規ブラシレスモーターとなります。また、インナローター構造により、(同用途の他社製ブラシレスモーターに比べ、)高い起動性を確保したブラシレスモーターとなります。
FY2017|1,895 文字
6【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、当社及び万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社の研究開発活動に関する組織としては、開発本部、製造本部、技術管理部、技術研究所を設置しております。開発本部は第一製品開発部、第二製品開発部、第三製品開発部に分かれておりますが、2017年度より、用途を軸とした事業部制にも属したマトリックス組織体系となっております。製造本部は、生産技術部と生産管理部に分かれており、生産技術部では、工法、生産技術の研究が実施されております。また、新設された技術研究所においては、主に技術ロードマップに基づく要素技術開発、戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担っております。一方、万宝至馬達(東莞)有限公司に設置しているR&Dセンターにおいては、立上げ当初から改良設計業務を中心として担当し、中国地場マーケットへの迅速な製品投入対応を目的とした新製品の開発業務及び当社が委託した新製品の開発業務についても実施しております。 当社は、タイムリーな新製品開発と市場投入を実現するため、市場調査やベンチマーキングによる情報を基に技術ロードマップを作成し、計画的な要素技術開発を実施しておりますが、2015年に設置した新技術研究グループを2017年度から技術研究所に発展させて、プロダクトアウト型新製品の開発を含め、これらに特化した活動を強化しております。 また、当社モーターの新規参入分野及び適用用途への対応力強化並びに地産地消の考え方から、世界中どこでも勝てるものづくりの実現を目指して、次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)ブラシレスモーター及びその駆動回路の技術強化(2)従来の省人化に加えて、更なる省人化ラインの検討(3)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、各用途の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装事業、及び次期事業の柱として今後注力すべきそれぞれの用途について、事業部体制の下、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。パワーウインドウ用途: 2017年には北米大手自動車メーカー2社目向け開発モデルであるGD-558LJ/RJ/LK/RKの量産を開始し、更なる拡販活動、技術対応を実施しております。また、更なる小型・軽量化を実現する次世代標準開発モデルで日系自動車メーカーの受注を獲得しました。パワーシート用途: 差別化した小型高トルク製品の投入により、大手のお客様からの採用が拡大し、売上、市場シェアが急速に伸びております。更なるシェアアップに向けて製品の強化及び拡販活動を実施しております。ランバーサポート用モーターの派生モデルや、リクライナー用の新規ギアードモーターの開発に着手しております。エンジン周辺機器用途: エンジンを精密に制御することによって省エネルギー化に貢献可能な将来性の高い用途ですが、他用途とは異なる水準の高温及び振動への対応が求められます。2014年に量産開始し拡販活動を継続しているRS-4F5に続き、2017年11月中旬より同高耐久機種シリーズで高トルク版であるRS-4G5の量産を開始しました。パワーリフトゲート(PLG)用途:需要が増えているSUVを中心に搭載率が伸びているPLG市場に対し、小型ユニット設計に対応する新規モデルとして開発に着手しております。移動体用途: 当市場に向けては、アシスト自転車やコミューター用途に向けた拡販活動を続けております。当モーターは、電動台車や電動芝刈り機等幅広い用途より引き合いをいただいております。 また、その他の市場用既存モーター機種におきましても、従来どおり、当社のノウハウを結集した特性改善やリモデルにより付加価値を向上させるとともに、前述のR&Dセンターの活用等により、市場、顧客ニーズに対する迅速な開発体制を実現しております。 当連結会計年度における研究開発費は52億3千3百万円、当社所有の産業財産権の総数は783件(国内168件、海外615件)、新規出願件数は国内外合計で80件となっております。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は、次のとおりであります。エンジン周辺機器用 RS-4G5WA 吸排気バルブ、冷却水バルブ、ターボチャージャーアクチュエータ、EGRバルブ等の高耐久を求められる用途に向け、従来機種RS-4F5WAの高トルク版をご用意し、お客様の多様なご要望への対応力を高めたブラシ付モーターとなります。
FY2016|1,670 文字
6【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、当社及び万宝至馬達(東莞)有限公司(「アジア」セグメント)で行っており、その内容は次のとおりであります。 当社組織としては、技術本部の下に第一製品開発部、第二製品開発部及び生産技術部を設置、その他、新技術研究、知的財産、試験評価、技術調査及び技術管理等の各グループを技術本部の直轄として設置しており、主として後述する技術ロードマップに基づく要素技術開発、戦略用途を中心とした新製品開発等の高付加価値業務を担っております。一方、万宝至馬達(東莞)有限公司に設置しているR&Dセンター(以下、「R&Dセンター」)においては、立上げ当初から改良設計業務を中心として担当し、中国地場マーケットへの迅速な製品投入対応を目的とした新製品開発業務及び当社が委託した新製品開発業務についても実施しております。 当社は、タイムリーな新製品開発とその市場投入を実現するため、市場調査やベンチマーキングによる情報を基に技術ロードマップを作成し、計画的な要素技術開発を実施しておりますが、2015年に設置した新技術研究グループにおいて、プロダクトアウト型新製品の開発を含め、これらに特化した活動を実施しております。 また、当社モーターの新規参入分野及び適用用途への対応力強化並びに工場進出国における人件費の急激な上昇に対応するため、特に次の事項の検討と施策展開を急務と捉え実行しております。(1)ブラシレスモーター及びその駆動回路の技術強化(2)従来の省人化に加えて、更なる省人化ラインの検討(3)開発リードタイムの短縮及び開発工数の短縮、削減 次に、用途毎の対応状況でありますが、主力分野である自動車電装事業、及び次期事業の柱として今後注力すべきそれぞれの用途について、技術部門及び営業部門が一体となり対応を行っております。パワーウインドウ用途: 国内外の大手のお客様への販売拡大により、売上高300億円を超える事業の柱となる重要な用途となりました。2016年度には北米大手自動車メーカー向けの中トルクモデルであるGD-558LE/REの量産を開始し、更なる拡販活動、技術対応を実施しております。パワーシート用途: 差別化した小型高トルク製品の投入により、大手のお客様からの採用が拡大し、売上、市場シェアが急速に伸びております。更なるシェアアップに向けて製品の強化及び拡販活動を実施しております。エンジン周辺機器用途: エンジンを精密に制御することによって省エネルギー化に貢献可能な将来性の高い用途ですが、他用途とは異なる水準の高温及び振動への対応がモーターに求められます。2014年に量産化した高耐久性機種であるRS-4F5にて拡販活動を実施しております。移動体用途: 当市場に向けては、IS-92B及びIS-94Bのブラシレスモーターを中心に、2016年度も積極的に開発活動を続けています。新たなアシスト自転車用のお客様からのご採用、また電動台車等幅広い用途より多数の引き合いを戴いております。 また、その他の市場用既存モーター機種におきましても、従来どおり、当社のノウハウを結集した特性改善やリモデルにより付加価値を向上させるとともに、前述のR&Dセンターの活用等により、市場、顧客ニーズに対する迅速な開発体制を実現しております。 当連結会計年度における研究開発費は50億2千4百万円、当社所有の産業財産権の総数は748件(国内157件、海外591件)、新規出願件数は国内外合計で62件となっております。研究開発活動に従事する人員は436名(当社257名、万宝至馬達(東莞)有限公司モーターR&Dセンター179名)であります。 なお、当連結会計年度における代表的な新製品は、次のとおりであります。 プリンター用モーター RS-655VA 主にレーザープリンター用途に向け、従来機種であるRS-645VAに対し負荷時の発熱を低減させることにより、お客様の製品への対応力をさらに高めたブラシモーターとなります。