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フリュー(6238)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

機械 機械

事業の概要

  • 総合エンタテインメント企業
    フリューは、若年女性層を主要ターゲットに、キャラクター版権を活用したエンタテインメント事業を多角的に展開しています。具体的には、クレーンゲーム景品やキャラクターくじの企画・販売、プリントシール機とその関連サービス、家庭用ゲームソフト、アニメ制作、ファッションD2Cなど、幅広い分野で収益を上げています。
  • キャラクター版権の活用
    人気キャラクターの版権を許諾され、ぬいぐるみやフィギュアなどのアミューズメント景品、コンビニ向けの「フリューくじ」、高価格帯ホビー商品を企画・販売しています。国内外の幅広いニーズに対応し、企画から製造委託、品質管理まで一貫して行い、中間流通業者を介さずコスト効率を高めています。
  • プリントシール事業とデジタルサービス
    プリントシール機本体と消耗品の販売、および撮影画像をスマートフォンで取得・閲覧できる「ピクトリンク」サービスが主力です。若年女性の好みに合わせた画像処理技術が強みで、無料での画像提供と有料会員による全画像取得サービスで収益を上げています。データ収集によるマーケティングも行っています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 世界観ビジネス
    この事業は、キャラクター版権を活用したアミューズメント景品(ぬいぐるみ、フィギュアなど)やキャラクターくじ「フリューくじ」、高価格帯ホビー商品の企画・販売が中心です。国内外(特に中国・米国)で展開し、売上高は253.38億円、営業利益は17.69億円と、フリューグループの主要な収益源の一つです。
  • ガールズトレンドビジネス
    主にプリントシール機事業と、その画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」で構成されています。若年女性層をターゲットに、高性能カメラと画像処理技術で魅力的な写真を提供し、有料会員サービスで収益を上げています。売上高は148.19億円、営業利益は31.48億円と、高い収益性を誇る事業です。
  • フリューニュービジネス
    家庭用ゲームソフト、アニメ、SNSマーケティングを主軸としたファッションD2C事業を展開しています。人気キャラクター版権や著名クリエイターを活用したゲーム、アニメ制作委員会のプロデュースなどが含まれます。売上高は41.49億円ですが、営業利益は-4.30億円と、現時点では投資段階にある事業セグメントです。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
SekaikanBusiness 地域 253 18 7.0%
GirlsTrendBusiness 地域 148 31 21.2%
FURYUNewBusiness 地域 41 -4 -10.4%
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,762 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」という企業理念を掲げ、主に若年女性層をターゲットとしたマーケティング力や豊富なキャラクター版権を強みに、エンタテインメント関連の業種において多様な事業を展開する「総合エンタテインメント企業」です。当社グループは、当社及び連結子会社2社(オルドット株式会社、FURYU of America, Inc.)によって構成されており、事業区分は3つのセグメントで構成されております。 当連結会計年度において、FURYU of America, Inc.を新たに設立したことに伴い、同社を連結の範囲に含めております。 なお、当事業の内容における事業区分と、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分は同一であります。 (1) 世界観ビジネス当事業は、許諾を受けたキャラクター版権を利用し、アミューズメント施設にて提供されるクレーンゲーム景品のぬいぐるみ、フィギュア等や、コンビニエンスストア等に向けたキャラクターくじ「フリューくじ」及び、高価格帯のホビー商品を企画・販売する事業を展開しております。また、国内にとどまらず、中国及び米国を主要マーケットとした海外向け物販事業も行っております。当社が扱うキャラクター版権は流行に左右されない定番人気キャラクターから、社会現象となるような人気キャラクターまで、幅広い市場のニーズに対応したラインナップになっております。許諾を受けたキャラクターについて、企画(デザイン及び設計)を行い、製造は海外を含む外部企業に委託して商品化しております。商社等の中間流通業者を極力介さず、直接取引を中心とし、中間マージンの削減等によりコスト管理を徹底する一方で、委託先への立会審査、初回品判定の実施に加え、日本国内にて検針(商品への針の混在有無を検査する作業)を実施することにより、品質管理に努めております。 (2) ガールズトレンドビジネス当事業は、主にプリントシール事業及びプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」事業の2つで構成されております。プリントシール事業については、アミューズメント施設向けプリントシール機及びその消耗品であるシール紙の販売を中心とした事業です。ユーザーは、プリントシール機の内部に搭載された高性能カメラにて写真を撮影することで、画像データが印刷されたシールを取得できます。当社グループのプリントシール機は、撮影された写真データに画像処理を施すことで、主なターゲット層である10代~20代前半女性の多くが好む顔立ちや肌・髪の質感に近づけた仕上がりのシール及び写真データを作り出すことを可能にします。さらに当社グループのプリントシール機は通信モジュールを通じてデータサーバーに接続されており、撮影画像データや動作状況を収集しています。このデータから導き出された定量的マーケティングと、ユーザーへのインタビューを通じた定性的マーケティングにより、ターゲット層のニーズに応えるプリントシール機を継続的に市場に投入しております。プリントシール機及びその関連製品については、当社グループにて企画・開発・販売を手掛けておりますが、製品製造のための自社工場は所有せず、製造は全て外部に委託しております。販売経路は主に、アミューズメント施設等の店舗運営企業に向けて、プリントシール機本体とシール紙を販売する経路と、直営店「girls mignon(ガールズミニョン)」等でエンドユーザーからのプレイ料金として直接収入を得る経路の2つがあります。前者の経路には、プリントシール機本体の販売方式とレンタル方式の2種類があり、レンタル方式では、プリントシール機自体を提供し、プレイ料金の一定割合が当社グループの売上となります。「ピクトリンク」事業では、主にスマートフォンなどのモバイル端末を利用する若年女性層をターゲットとして、プリントシール画像取得・閲覧サービスを中心としたインターネット上のコンテンツの運営を行っております。プリントシール機を利用するユーザーには、「モバイル端末に画像データを保存して、好きなタイミングで見たい」、「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)等に利用したい」などの、画像データの再利用ニーズが存在します。「ピクトリンク」では、プリントシール機で撮影された画像データを、スマートフォンなどのモバイル端末から取得できるサービスや、画像データを整理できるアルバム機能を提供し、ユーザーに継続して利用されております。プリントシール機では通常、1プレイあたり4枚から7枚の撮影を行います。「ピクトリンク」では、撮影した画像データのうち1枚を無料で取得することが可能ですが、有料会員になるとすべての画像データが取得可能となります。その他、写真スタジオ向けの画像処理レタッチソフト『FURYU retouch』を販売する事業も含まれております。当社のプリントシール機でのAI画像加工技術を活用し、撮影写真のレタッチ作業の品質と作業効率を向上するソフトの販売を行っております。 (3) フリューニュービジネス当事業では、家庭用ゲームソフト事業、アニメ事業、SNSマーケティングを主軸にしたファッションD2C事業を展開しております。家庭用ゲームソフト事業においては、PlayStation®4、PlayStation®5やNintendo Switch™等のハードに対応した家庭用ゲームソフト企画・開発・販売・運営を行っております。アニメや漫画などの人気キャラクターの版権を利用したゲームソフトと、著名な外部クリエイターを起用してクオリティを追求したオリジナルゲームソフトが中心であり、ゲームソフトの販売額が当社グループの売上となります。アニメ事業においては、アニメーション番組を企画・製作し、スポンサー企業を集め、製作委員会の組成を行うプロデュース業務、映像コンテンツの商品化業務及び、他出版社との共同によるパートワーク(分冊百貨)出版のプロデュース業務を行っております。その中でも製作委員会の幹事会社として、アニメーション作品の製作事業を行っており、製作契約に基づく配分金や幹事会社としての手数料、ビデオグラムの販売額等が当社グループの売上となります。ファッションD2C事業については、自社サイト「Olu.」やその他ECサイトにて販売を行っております。 (注)2025年6月20日にアニメ事業を新設分割により、フリュー・ピクチャーズ株式会社へ承継いたしました。 [事業系統図]

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
ユーザーニーズに応えるプリントシール機を継続的に市場に投入し、市場の活性化とシェア拡大を図っているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 ブランド
若年女性層の多くが好む顔立ちや肌・髪の質感に近づけた仕上がりのシール及び写真データを作り出す技術。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 低い(分散)
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか ディフェンシブ
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 成長投資
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:仕入先の集中による生産滞りの可能性 / 顧客ニーズの変化への対応遅れ / 新しい技術への対応遅れ
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 4 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

フリューは主にアミューズメント施設向け景品やプライズゲーム機、キャラクターグッズの企画・製造・販売を手掛けている。特定の強力なブランド、特許、規制ライセンス、独占的IPに依存するビジネスモデルではないため、無形資産による競争優位性は低いと判断される。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

アミューズメント施設運営者にとって、景品やゲーム機は一定の顧客吸引力を持つため、取引のあるサプライヤーからの切り替えには、新たな景品開発やゲーム機導入のコスト、顧客の反応への不確実性が伴う。しかし、景品やゲーム機の選択肢は多く、代替も比較的容易であるため、スイッチング・コストは限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

フリューの事業は、ユーザー数の増加が直接的にサービスの価値を高めるネットワーク効果を生み出す構造ではない。景品やゲーム機の魅力は、個々の製品の質や独自性、キャラクターの人気に依存しており、ユーザー間の相互作用による価値向上は見られない。

コスト優位★☆☆☆☆
根拠:弱い同じ物を安く作れる

景品やゲーム機の製造においては、中国など海外での生産委託が一般的であり、一定のコスト競争力は存在する可能性がある。しかし、デザインや企画、品質管理など付加価値の部分も重要であり、構造的な圧倒的コスト優位性を確立しているとは言えない。競合他社も同様のサプライチェーンを活用している可能性が高い。

規模の経済★★☆☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

アミューズメント業界向けの景品・プライズゲーム機市場において、フリューは一定のシェアを持つ有力企業の一つである。しかし、市場全体が巨大であること、また多数の競合が存在することを考慮すると、業界規模に対して最適化された少数寡占状態にあるとは言えず、効率規模による優位性は限定的。

  • 若年女性層への深い理解
    フリューは、長年のプリントシール事業で培った若年女性層の嗜好やトレンドに関する豊富なデータと知見を持っています。これにより、ターゲット層のニーズに合致した製品やサービスを継続的に市場に投入し、高い支持を得ています。
  • 多様なキャラクター版権の活用力
    流行に左右されない定番キャラクターから社会現象となる人気キャラクターまで、幅広い版権を許諾・活用する能力があります。これにより、多様な顧客層にアプローチし、アミューズメント景品やキャラクターくじ、ゲームソフトなど多岐にわたる商品展開を可能にしています。
  • 企画・開発から販売までの一貫体制
    プリントシール機やキャラクター商品の企画・開発から製造委託、品質管理、そして販売までを一貫して手掛けることで、製品の品質とコスト効率を両立させています。特に、商社等を介さない直接取引は、中間マージン削減に貢献しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)基本的な経営方針 当社グループは、企業理念体系を整備し、全役員・全従業員がこれらの理念を実践、体現することを基本的な経営姿勢としております。当社グループは、理念に掲げた使命を果たし、ありたい姿を実現していくために、経営基盤の強化、よき企業風土の醸成、また企業価値を高める事業戦略を打ち立て、その確かな遂行に努めていくことを経営の基本方針としております。その基本方針を踏まえ、主に若年女性層をターゲットとしたマーケティング力や豊富なキャラクター版権の獲得力を強みとし、エンタテインメント関連の市場において多様な事業を展開しており、これらの事業活動を通じ、企業価値の向上に努めてまいります。 (企業理念体系)企業理念(会社の大義)人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!ミッション(会社の使命)事業の深化を続けると共に、事業の進化に挑戦し続ける。動的ビジョン(社員のありたい姿を実現する価値観)個人の「やりたいこと」と「できること」、会社の「やらねばならないこと」を重ね合わせていくことで社員と会社の成長をめざす。 行動指針(会社と社員のあるべき姿を示した行動軸)企業行動指針1.法令・社会規範を遵守し、高い倫理観と良識をもった活動をします2.お客さまのかけがえのない時間を創り出し、最高の品質で最高の満足を獲得します3.人権を尊重し、多様性を前提とした働きやすい職場環境を実現します4.未来の子供たちのために、持続可能な社会実現に向けた環境への配慮を心がけます5.地域社会とのコミュニケーションを大切にし、社会の一員として貢献します6.お取引先とは公平・公正で誠実な取引関係を堅持し、相互発展を目指します7.反社会的勢力とは一切の関係を持たず、不当な要求には毅然と対応します社員行動指針1.夢と熱い想いを大切にし、変化を恐れず、可能性を信じて挑戦する心を持ち続けます2.多様な価値観を前提として認め合い、チームワークを大切にします3.高い倫理観とコンプライアンス意識に裏付けられた子供たちの模範となる行動を心がけます4.どんな仕事も楽しみながら、自発と自律の気持ちをもって取組み、成長と自己実現を目指します (2)経営戦略等 1.中期ビジョン当社グループは、2028年3月期を最終年度とする「中期ビジョン」を策定し、さらなる企業成長及び企業価値向上を目指しております。「世界中に笑顔を届ける総合エンタテインメント企業」という基本方針のもと、「世界観ビジネス」「ガールズトレンドビジネス」「フリューニュービジネス」の3つの事業により、中期ビジョンの実現に向けて取り組んでまいります。  2.経営戦略企業理念体系を支える社員の価値観である「動的ビジョン」を基軸とした組織風土のもとで、中期ビジョンを達成するための具体的な経営戦略は以下のとおりです。    ①成長力 世界観ビジネスを中心に、定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のトレンドを踏まえた多数のIPの獲得と商品化、EC販売の強化、海外事業展開の拡大により、事業の成長を加速させます。     ②収益力 ガールズトレンドビジネスを中心に、プリントシール機が持つ顕在的価値(写りの良さ)に加え、既存顧客調査に基づく「潜在的価値」を訴求していくことで市場をさらに拡大し、LTV(Lifetime Value:顧客生涯価値)の最大化により、さらなる収益力の向上を目指します。     ③将来性 フリューニュービジネスを中心に、将来的な事業規模の拡大を目標に新規事業への戦略的な投資を継続することで、持続的な事業の成長を実現します。(3)経営環境 当社グループの世界観ビジネスとガールズトレンドビジネスにおける主要な販売先は、アミューズメント市場であります。個人消費やインバウンド需要の回復により市場環境は引き続き緩やかに改善していくことが期待されますが、原材料費の高騰などにより利益面では厳しい状況が当面続くと見込まれます。そのような状況において、アミューズメント市場におけるクレーンゲームの需要は、前述の市場環境の回復の流れも後押しし、国内外で拡大しており、当社グループの世界観ビジネスにおけるクレーンゲーム景品の需要拡大傾向は継続すると見込まれます。一方、新型コロナウイルス感染症がもたらしたライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境の変化は、プリントシール機の利用状況に影響しており、今後は従来よりも「+αの価値」を提供できるプリントシール機の開発やユーザー数拡大のための販促施策をさらに強化してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは持続的な成長を図るため、(2)経営戦略等(3)経営環境を踏まえ、以下の課題に優先的に取り組んでまいります。 ①ユーザー獲得の強化 当社グループのプリントシール事業及びプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」事業においては、提供するコンテンツのユーザー数の増加が業績拡大のために必要と考えております。新型コロナウイルス感染症の影響によるライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境変化のため、基幹事業であるプリントシール事業及びプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」のユーザー数は、足元では減少しております。当社グループはユーザー数の増加のため、顧客体験の入り口としてのプリントシール機の魅力向上と「ピクトリンク」サービスの追加価値創出を一体として推進できるようなシール機の開発及び各種マーケティング・ブランディング施策を実施し、ユーザー数及び有料会員数の増加を図ってまいります。 ②海外事業展開の拡大 当社グループの世界観ビジネスにおいて獲得している定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のIPは、日本国内に留まらず世界的にも需要が高まっており、海外市場は、さらなる事業拡大の可能性を有していると考えております。米国の関税政策の影響に対応しながら、新たな販路拡大など、現地での営業、販売体制を強化し、海外における事業拡大に努めてまいります。 ③キャラクターの多様化と急激な嗜好の変化 当社グループの世界観ビジネス及びフリューニュービジネス(家庭用ゲームソフト事業、アニメ事業)は、多様なキャラクターが存在すると同時に、ユーザーによる嗜好変化が急激である市場に属しており、より収益性の高いキャラクターの権利を獲得すること及び有力なキャラクターを育成することが、業績を拡大する上で必要となります。そのため、当社グループは、版権元とのさらなる関係構築に取り組んでまいります。 ④収益基盤の多様化に向けた新規事業への取り組み 当社グループは、設立以来、様々な事業を創出し、収益基盤を多様化させながら業績を拡大させてまいりました。今後も当社グループは、中長期かつ持続的な成長を実現するため、これまでの事業で蓄積した知見やノウハウ等を活かしながら、迅速かつ効率的にビジネスを立ち上げることで、市場の変化に柔軟に対応できるよう収益基盤及び経営基盤の強化に取り組んでまいります。 ⑤優秀な人材の確保と組織体制の強化 当社グループは、今後のさらなる成長のために、優秀な人材の確保が不可欠であると認識しております。人材確保においては、人事処遇制度(報酬体系)の見直しや、計画的な新卒採用に加え、必要に応じて中途採用を実施し、当社グループの求める資質を兼ね備えつつ、企業風土に合った人材を登用する方針であります。 また、企業理念の体現者として従業員を最も重要な存在と位置付け、全対象従業員に対して動的ビジョンを核とした育成プログラムを実施し、最大限のパフォーマンスを発揮できる良質な組織風土の醸成のため継続して取り組んでまいります。 ⑥為替変動リスクへの対応 当社グループの世界観ビジネスは、商品の生産を主に中国で行っているため、ドル建てでの決済が多く円安の影響を受けております。足元のドル・円相場は不安定な状況が続いており、仕入原価への影響を抑制するために為替予約取引を適宜行っております。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性と資本効率の向上を目指しており、経営指標としてROE(自己資本当期純利益率)を重視しております。収益の成長と資本効率の向上に継続的に取り組み、環境変化に左右されず安定的に達成できる事業基盤をさらに強固なものとするとともに、2028年3月期の時点でROEを15%まで引き上げることを目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)基本的な経営方針 当社グループは、企業理念体系を整備し、全役員・全従業員がこれらの理念を実践、体現することを基本的な経営姿勢としております。当社グループは、理念に掲げた使命を果たし、ありたい姿を実現していくために、経営基盤の強化、よき企業風土の醸成、また企業価値を高める事業戦略を打ち立て、その確かな遂行に努めていくことを経営の基本方針としております。その基本方針を踏まえ、主に若年女性層をターゲットとしたマーケティング力や豊富なキャラクター版権の獲得力を強みとし、エンタテインメント関連の市場において多様な事業を展開しており、これらの事業活動を通じ、企業価値の向上に努めてまいります。 (企業理念体系)企業理念(会社の大義)人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!ミッション(会社の使命)事業の深化を続けると共に、事業の進化に挑戦し続ける。動的ビジョン(社員のありたい姿を実現する価値観)個人の「やりたいこと」と「できること」、会社の「やらねばならないこと」を重ね合わせていくことで社員と会社の成長をめざす。 行動指針(会社と社員のあるべき姿を示した行動軸)企業行動指針1.法令・社会規範を遵守し、高い倫理観と良識をもった活動をします2.お客さまのかけがえのない時間を創り出し、最高の品質で最高の満足を獲得します3.人権を尊重し、多様性を前提とした働きやすい職場環境を実現します4.未来の子供たちのために、持続可能な社会実現に向けた環境への配慮を心がけます5.地域社会とのコミュニケーションを大切にし、社会の一員として貢献します6.お取引先とは公平・公正で誠実な取引関係を堅持し、相互発展を目指します7.反社会的勢力とは一切の関係を持たず、不当な要求には毅然と対応します社員行動指針1.夢と熱い想いを大切にし、変化を恐れず、可能性を信じて挑戦する心を持ち続けます2.多様な価値観を前提として認め合い、チームワークを大切にします3.高い倫理観とコンプライアンス意識に裏付けられた子供たちの模範となる行動を心がけます4.どんな仕事も楽しみながら、自発と自律の気持ちをもって取組み、成長と自己実現を目指します (2)経営戦略等 1.中期ビジョン当社グループは、2028年3月期を最終年度とする「中期ビジョン」を策定し、さらなる企業成長及び企業価値向上を目指しております。「世界中に笑顔を届ける総合エンタテインメント企業」という基本方針のもと、「世界観ビジネス」「ガールズトレンドビジネス」「フリューニュービジネス」の3つの事業により、中期ビジョンの実現に向けて取り組んでまいります。  2.経営戦略企業理念体系を支える社員の価値観である「動的ビジョン」を基軸とした組織風土のもとで、中期ビジョンを達成するための具体的な経営戦略は以下のとおりです。    ①成長力 世界観ビジネスを中心に、定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のトレンドを踏まえた多数のIPの獲得と商品化、EC販売の強化、海外事業展開の拡大により、事業の成長を加速させます。     ②収益力 ガールズトレンドビジネスを中心に、プリントシール機が持つ顕在的価値(写りの良さ)に加え、既存顧客調査に基づく「潜在的価値」を訴求していくことで市場をさらに拡大し、LTV(Lifetime Value:顧客生涯価値)の最大化により、さらなる収益力の向上を目指します。     ③将来性 フリューニュービジネスを中心に、将来的な事業規模の拡大を目標に新規事業への戦略的な投資を継続することで、持続的な事業の成長を実現します。(3)経営環境 当社グループの世界観ビジネスとガールズトレンドビジネスにおける主要な販売先は、アミューズメント市場であります。個人消費やインバウンド需要の回復により市場環境は引き続き緩やかに改善していくことが期待されますが、原材料費の高騰などにより利益面では厳しい状況が当面続くと見込まれます。そのような状況において、アミューズメント市場におけるクレーンゲームの需要は、前述の市場環境の回復の流れも後押しし、国内外で拡大しており、当社グループの世界観ビジネスにおけるクレーンゲーム景品の需要拡大傾向は継続すると見込まれます。一方、新型コロナウイルス感染症がもたらしたライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境の変化は、プリントシール機の利用状況に影響しており、今後は従来よりも「+αの価値」を提供できるプリントシール機の開発やユーザー数拡大のための販促施策をさらに強化してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは持続的な成長を図るため、(2)経営戦略等(3)経営環境を踏まえ、以下の課題に優先的に取り組んでまいります。 ①ユーザー獲得の強化 当社グループのプリントシール事業及びプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」事業においては、提供するコンテンツのユーザー数の増加が業績拡大のために必要と考えております。新型コロナウイルス感染症の影響によるライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境変化のため、基幹事業であるプリントシール事業及びプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」のユーザー数は、足元では減少しております。当社グループはユーザー数の増加のため、顧客体験の入り口としてのプリントシール機の魅力向上と「ピクトリンク」サービスの追加価値創出を一体として推進できるようなシール機の開発及び各種マーケティング・ブランディング施策を実施し、ユーザー数及び有料会員数の増加を図ってまいります。 ②海外事業展開の拡大 当社グループの世界観ビジネスにおいて獲得している定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のIPは、日本国内に留まらず世界的にも需要が高まっており、海外市場は、さらなる事業拡大の可能性を有していると考えております。米国の関税政策の影響に対応しながら、新たな販路拡大など、現地での営業、販売体制を強化し、海外における事業拡大に努めてまいります。 ③キャラクターの多様化と急激な嗜好の変化 当社グループの世界観ビジネス及びフリューニュービジネス(家庭用ゲームソフト事業、アニメ事業)は、多様なキャラクターが存在すると同時に、ユーザーによる嗜好変化が急激である市場に属しており、より収益性の高いキャラクターの権利を獲得すること及び有力なキャラクターを育成することが、業績を拡大する上で必要となります。そのため、当社グループは、版権元とのさらなる関係構築に取り組んでまいります。 ④収益基盤の多様化に向けた新規事業への取り組み 当社グループは、設立以来、様々な事業を創出し、収益基盤を多様化させながら業績を拡大させてまいりました。今後も当社グループは、中長期かつ持続的な成長を実現するため、これまでの事業で蓄積した知見やノウハウ等を活かしながら、迅速かつ効率的にビジネスを立ち上げることで、市場の変化に柔軟に対応できるよう収益基盤及び経営基盤の強化に取り組んでまいります。 ⑤優秀な人材の確保と組織体制の強化 当社グループは、今後のさらなる成長のために、優秀な人材の確保が不可欠であると認識しております。人材確保においては、人事処遇制度(報酬体系)の見直しや、計画的な新卒採用に加え、必要に応じて中途採用を実施し、当社グループの求める資質を兼ね備えつつ、企業風土に合った人材を登用する方針であります。 また、企業理念の体現者として従業員を最も重要な存在と位置付け、全対象従業員に対して動的ビジョンを核とした育成プログラムを実施し、最大限のパフォーマンスを発揮できる良質な組織風土の醸成のため継続して取り組んでまいります。 ⑥為替変動リスクへの対応 当社グループの世界観ビジネスは、商品の生産を主に中国で行っているため、ドル建てでの決済が多く円安の影響を受けております。足元のドル・円相場は不安定な状況が続いており、仕入原価への影響を抑制するために為替予約取引を適宜行っております。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性と資本効率の向上を目指しており、経営指標としてROE(自己資本当期純利益率)を重視しております。収益の成長と資本効率の向上に継続的に取り組み、環境変化に左右されず安定的に達成できる事業基盤をさらに強固なものとするとともに、2028年3月期の時点でROEを15%まで引き上げることを目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の景気動向は、内閣府公表の3月景気ウォッチャー調査によると、緩やかな景気の回復基調が続いているものの、弱さも見られており、先行きについては、従前からの物価上昇の影響に加え、米国の通商政策への懸念も存在するとされています。直近では、トランプ大統領による米国関税政策の急激な変更により、金融市場が非常に不安定となっており、為替相場は乱高下しております。加えて、ロシア・ウクライナ情勢、イスラエル・ハマス紛争などの地政学リスクは依然として存在し、景気動向は引き続き不透明であります。 このような環境において当社グループは、企業理念「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」のもと、プリントシール事業の拡大、若年女性層に強みを持つ当社の顧客基盤を活用したマネタイズの多様化、キャラクターIP(知的財産)を利用した商品販売に注力し、2028年3月期を最終年度とする「中期ビジョン」実現に向けた取り組みを行いました。 この結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高は44,305百万円(前期比103.6%)、営業利益は2,239百万円(前期比59.4%)、経常利益は2,280百万円(前期比61.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,627百万円(前期比65.3%)となりました。  セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 (世界観ビジネス) 世界観ビジネスにおきましては、定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のトレンドを踏まえた多数のIPの獲得とその商品化に引き続き注力し、売上は順調に伸長しました。 なお、中国で生産する商品はドル建て決済を行っていますが、仕入費用支払に対する為替予約の実施、海外取引先とのドル建て取引の拡大により、為替変動による営業利益への影響を抑制しております。 クレーンゲーム景品は、クレーンゲーム市場拡大と複数の人気IPの商品化に加え、インバウンド需要の後押しの結果、堅調に売上を拡大しました。 海外物販は、主要マーケットである中国及び米国、欧州からの受注増により、売上は大きく増加しております。新規販路の拡大や海外向けの商品化権の取得に注力するとともに、中国などの現地ECサイトと提携した販売を行い、商品展開の拡大を図っております。 高価格帯ホビーは、収益性を重視した人気IPの商品化を推進し、ホビーECサイト「FURYU HOBBY MALL(フリューホビーモール)」を活用した販売促進に引き続き注力しております。 この結果、世界観ビジネスにおける当連結会計年度の売上高は25,338百万円(前期比108.7%)、営業利益は1,768百万円(前期比103.4%)となりました。 (ガールズトレンドビジネス) プリントシール事業におきましては、新型コロナウイルス感染症がもたらしたライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境の変化に対応するため、従来よりも「+αの価値」を体験できる新機種の開発や、定番人気キャラクターとのコラボの実施などにより、プレイ数拡大を図りました。2024年10月には、プロジェクター導入による新しい演出で撮影する楽しさを体感できる新機種「EVERFILM(エバーフィルム)」を発売、2025年1月には、2名以上のグループでの「盛れる撮影体験価値」を提供する新機種「Bloomit(ブルーミット)」を発売しました。また、全国のアミューズメント施設の協力のもと、プレイ促進キャンペーンを実施して市場活性化を図りました。施策単体での効果はあったものの、市場全体の底上げには至らず、当連結会計年度のプレイ回数は2,957万回(前連結会計年度は3,330万回)と前期比で減少しました。売上、利益についても、プレイ回数に伴い、減少しております。 プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」におきましては、重要なKPIと位置付けている有料会員数は、会員規模を維持するための新規入会者の流入強化施策を実施したものの、2025年3月末時点で137万人(2024年3月末時点は147万人)と前期比で減少しました。なお、当サービスのさらなる成長戦略として前期にフォトストレージ・サービス「PiCTLINK photos」をリリースし、今後の利用者数拡大のため、退会数抑制を推進しており、11月には、ピクトリンクの閲覧機会を増やし、撮影動機を喚起するためのカレンダーアプリ「ピクトリンクカレンダー」の提供を開始し、その戦略強化を図っております。 この結果、ガールズトレンドビジネスにおける当連結会計年度の売上高は14,818百万円(前期比93.1%)、営業利益は3,147百万円(前期比71.2%)となりました。 (フリューニュービジネス) 家庭用ゲームソフト事業につきましては、7月の新作オリジナルタイトル「REYNATIS/レナティス」や、11月の新作タイトル「バトルスピリッツクロスオーバー」と「ベイブレードエックスXONE」などの売上が堅調であり、既存タイトルのダウンロード版や海外販売と合わせ、前期比、売上は増加しました。 アニメ事業は、4月のTVアニメ「ゆるキャン△」第3期をはじめ、複数の幹事タイトルが放送開始された効果により、前年を超える売上となりました。 カラーコンタクトレンズ事業につきましては、経営資源をより成長が期待される事業に集中を図るため、3月31日付で、株式会社カラコンワークスへ事業譲渡を行いました。 この結果、フリューニュービジネスにおける当連結会計年度の売上高は4,148百万円(前期比117.2%)、営業損失は430百万円(前期は574百万円の営業損失)となりました。 ②財政状態の状況(資産の部) 資産につきましては、前連結会計年度末に比べ235百万円減少し、28,110百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加243百万円、未収入金の増加232百万円、有形固定資産の増加307百万円があった一方で、電子記録債権の減少808百万円、前渡金の減少290百万円があったことによるものであります。 (負債の部) 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ797百万円減少し、5,686百万円となりました。これは主に、リース債務の増加105百万円、契約負債の増加207百万円、流動負債のその他の増加153百万円があった一方で、未払法人税等の減少901百万円、未払消費税等の減少189百万円、受注損失引当金の減少228百万円があったことによるものであります。 (純資産の部) 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ561百万円増加し、22,424百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益計上に伴う利益剰余金の増加1,627百万円があった一方で、配当金の支払いによる利益剰余金の減少1,031百万円があったことによるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、営業活動による収入が3,856百万円、投資活動による支出が2,603百万円、財務活動による支出が1,036百万円となった結果、前連結会計年度末に比べ239百万円増加し11,728百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動においては、税金等調整前当期純利益を2,265百万円、減価償却費を2,297百万円計上しました。また、売上債権は937百万円減少、前渡金は290百万円減少、仕入債務は100百万円減少、未払金は103百万円減少、法人税等の支払額は1,489百万円となりました。その結果、営業活動によるキャッシュ・フローは、3,856百万円の収入(前連結会計年度は3,942百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動においては、有形固定資産の取得による支出が2,073百万円、無形固定資産の取得による支出が632百万円、差入保証金の差入による支出が88百万円、事業譲渡による収入が160百万円となりました。その結果、投資活動によるキャッシュ・フローは、2,603百万円の支出(前連結会計年度は2,251百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動においては、セール・アンド・リースバックによる収入が1,747百万円、リース債務の返済による支出が1,752百万円、配当金の支払額が1,031百万円となりました。その結果、財務活動によるキャッシュ・フローは、1,036百万円の支出(前連結会計年度は1,009百万円の支出)となりました。 ④生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当社グループは、独自の生産拠点・生産工程を有しておらず、生産能力を表示することは困難であるため、当該記載を省略しております。 b.商品仕入実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、商品仕入実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.受注実績 当社グループの事業は、受注の確定から売上の計上までの期間が短いため、当該記載を省略しております。 d.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)世界観ビジネス(千円)25,338,241108.7ガールズトレンドビジネス(千円)14,818,82393.1フリューニュービジネス(千円)4,148,920117.2合計(千円)44,305,986103.6 (注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②経営成績の分析(売上高) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比較して1,536百万円増加し、44,305百万円となり過去最高を更新しました。これは主に、前連結会計年度と比較すると世界観ビジネスにおいてクレーンゲーム景品及び海外物販の売上が伸長したことが要因になります。プリントシール事業及び「ピクトリンク」事業においては、新型コロナウイルス感染症がもたらした外部環境の変化に対応するための各施策を行ったものの、総プレイ回数、有料会員数ともに前連結会計年度と比較して減少しております。 (売上原価) 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度と比較して1,444百万円増加し、27,413百万円となりました。これは主に、世界観ビジネスの売上が増加したことが要因になります。また、円安や原材料費の高騰による仕入原価の上昇も引き続き継続しております。 (売上総利益) 上記の結果、当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度と比較して92百万円増加し、16,892百万円となりました。 (販売費及び一般管理費) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して1,623百万円増加し、14,652百万円となりました。これは主に、世界観ビジネスの売上拡大に伴う業務委託費及び全社で人件費の増加等があったことによるものであります。 (営業利益) 上記の結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度と比較して1,531百万円減少し、2,239百万円となりました。 (営業外損益) 当連結会計年度の営業外損益は、前連結会計年度の35百万円の損失(純額)から41百万円の利益(純額)となりました。これは主に為替差益及び投資事業組合運用益を計上したことによるものであります。 (特別損益) 当連結会計年度の特別損益は、前連結会計年度の26百万円の損失(純額)から15百万円の損失(純額)となりました。これは主に固定資産除売却損を計上したことによるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 上記の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比較して863百万円減少し、1,627百万円となりました。 ③経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因のうち、投資者の判断に重大な影響を与える可能性のある事項については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④当社グループの資本の財源及び資金の流動性について 当社グループは、十分な手元流動性を有しており、運転資金及び設備投資資金は主として自己資金より充当し、必要に応じて金融機関からの借入れを実施することを基本方針としております。なお、今後、当社グループの成長のために発生する資金需要につきましても、基本方針に基づき、主に自己資金より充当し、必要に応じて金融機関からの借入れを実施する予定です。

事業リスク

  • 仕入先の集中リスク
    プリントシール機の製造委託先が株式会社ツガワに集中しているため、自然災害や方針変更などで生産が滞ると、代替先の確保が困難になり、事業や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。高品質・低価格を実現するための集中ですが、供給途絶のリスクを抱えています。
  • 顧客ニーズの変化への対応
    主要ターゲットである若年層の嗜好は移り変わりが激しいため、ユーザーニーズを的確に把握し、対応する製品やコンテンツを継続的に提供できない場合、顧客への訴求力が低下し、事業や業績に影響を与える可能性があります。
  • 少子化問題と市場縮小
    プリントシール事業の主要ターゲットは日本の若年女性層であり、国内の少子化が予想以上に進行すると、市場全体が著しく縮小し、事業や業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。市場活性化とシェア拡大で対抗していますが、根本的な人口減少はリスクです。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|3,060 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。各項目は、それぞれ短期的にも中長期的にも当社グループの業績に影響を及ぼす可能性がありますが、このような経営及び事業上のリスクを最小化するとともに、これらを機会として活かすため、「第2 事業の状況 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の経営戦略のもと対応してまいります。 (1)仕入先の集中 当社グループのプリントシール機の製造委託先は、高品質かつ低価格の実現を目的として、㈱ツガワ(所在地:神奈川県横浜市港北区、代表者:駒田義和)に集中しております。そのため、自然災害の発生や製造委託先の方針変更等、何らかの理由により製造委託先での生産が滞った場合には、同品質を維持可能な代替委託先が見つからず製品を迅速に手配できない、または当社グループが要求する生産能力や品質基準に対する工場監査に時間を要する等により、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (2)事業領域の競合関係の変化について 当社グループは、特色ある製品やサービスの提供により競争力の向上を図っております。しかし、業務提携やM&Aを通じた合従連衡により、当社グループの事業領域における競合関係が急に変化するような場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (3)顧客ニーズの変化について 当社グループの世界観ビジネスとガールズトレンドビジネスは、ともに若年層を主要な顧客ターゲットとしております。また、家庭用ゲームソフト事業では様々なゲームコンテンツの企画・運営・販売を行っており、コンテンツ内容の充実に努めております。 しかしながら、これらの事業においては、ユーザーの嗜好の移り変わりが激しく、ユーザーニーズの的確な把握やニーズに対応する機種・コンテンツの導入等が何らかの要因により困難となった場合には、ユーザーへの訴求力の低下等から当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (4)新しい技術への対応について 当社グループが提供する製品及びサービスの開発には、今後AIをはじめとする新技術の活用が不可欠と考えております。このため、研究開発に対する投資不足など、新技術への対応が遅れた場合には、当社グループの競争力が低下する可能性があります。 (5)人的資本について 当社グループは、近年急速に事業領域を拡大してまいりましたが、今後もさらなる業容拡大及び業務内容の多様化に対応するため、当社グループ内の各部門において人材の強化が必要となると考えられます。しかしながら、事業規模の拡大に応じた人材育成や外部からの人材採用等が計画通りに進まず、適正な人材配置がなされない場合には、競争力の低下や業容拡大の制約要因となり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (6)国内の少子化問題当社グループのプリントシール事業は、日本国内の若年女性層を主要なターゲットとしております。ユーザーのニーズに応えるプリントシール機を継続的に市場に投入すること等により、市場の活性化とシェア拡大を図っております。しかしながら、今後、日本における少子化が予想を大幅に超えて急速に進行し、市場全体が著しく縮小した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (7)外注先での生産集中・品質低下当社グループの世界観ビジネスでは、クレーンゲーム景品・高価格帯ホビー商品を中心に大半を中国の外注先で生産しております。このため、外注先における品質管理に関して、定期的に指導・監督を実施するとともに、生産コストの削減や生産集中を回避するため、複数国の生産拠点への発注を行っておりますが、現地での人件費上昇等による生産コストの増加や社会的・政治的問題の発生等により、当社グループが求める条件で製造できない等の状況となった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (8)為替変動リスクについて当社グループでは、前述した通りクレーンゲーム景品・高価格帯ホビー商品を中心に大半を中国で生産しているため、これらの大部分が米ドル建取引となっており、実需の一定割合は為替予約を行っているものの、為替レートの変動は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (9)個人情報等の情報管理について当社グループでは、事業の運営において情報ネットワーク及びコンピュータシステムを多岐にわたり利用しております。また、事業の運営に際し、顧客等のプライバシーや信用に関する情報(個人情報等を含む。)または機密情報を取得しております。当社グループは、継続的に業務を運営できる体制を整備しておりますが、自然災害等に加えて第三者によるセキュリティ侵害、ハッキング、従業員の故意または過失等によって、個人情報や機密情報の外部漏えいまたは不正使用等が発生する可能性があります。この場合、業務運営に支障をきたすだけでなく、顧客等に対する損害賠償責任を負うとともに、当社グループのブランドイメージに影響が及ぶ、業務改善命令等を受ける可能性があるなど、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (10)知的財産権に係る訴訟について当社グループでは、コンプライアンス体制の強化を推進しており、第三者の知的財産権を侵害しないよう、顧問弁理士等に事前調査等を委託し細心の注意を払っております。しかしながら、当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合、または、第三者から知的財産権に係わる侵害を受けた場合には、問題解決に多額の費用と時間がかかるだけでなく、損害賠償等を支払うことも予想されます。当該事項が発生した場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (11)災害等による影響について当社グループでは、「リスク管理規程」等の規程類に基づき、事業活動に潜在するリスクを特定し、平常時からリスクの低減及び危機の未然防止に努めるとともに、重大な危機が発生した場合の即応体制を整備・維持しております。しかしながら、当社グループの本社、事業所及び当社グループの取引先が、地震、火災、洪水等の大規模自然災害やテロ攻撃、政治情勢の変化等によって物的・人的に想定を超える被害を受けた場合には、事業活動に支障をきたし、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (12)法的規制の変化への対応法令と社会倫理の遵守を基本として事業を進めるなかで、個人情報保護法、青少年インターネット環境整備法、特許法、税法、輸出入関連法など、国内外のさまざまな法的規制等を受けており、今後その規制が強化されることも考えられます。加えて、法令が徐々に整備されているインターネット関連分野においても、今後、新たな法令等の規制や既存法令等の解釈変更がなされる可能性もあります。そのような場合、事業活動に対する制約の拡大、規制の変化に対応するための負荷やコストの増加も予想され、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。

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