経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)基本的な経営方針 当社グループは、企業理念体系を整備し、全役員・全従業員がこれらの理念を実践、体現することを基本的な経営姿勢としております。当社グループは、理念に掲げた使命を果たし、ありたい姿を実現していくために、経営基盤の強化、よき企業風土の醸成、また企業価値を高める事業戦略を打ち立て、その確かな遂行に努めていくことを経営の基本方針としております。その基本方針を踏まえ、主に若年女性層をターゲットとしたマーケティング力や豊富なキャラクター版権の獲得力を強みとし、エンタテインメント関連の市場において多様な事業を展開しており、これらの事業活動を通じ、企業価値の向上に努めてまいります。 (企業理念体系)企業理念(会社の大義)人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!ミッション(会社の使命)事業の深化を続けると共に、事業の進化に挑戦し続ける。動的ビジョン(社員のありたい姿を実現する価値観)個人の「やりたいこと」と「できること」、会社の「やらねばならないこと」を重ね合わせていくことで社員と会社の成長をめざす。 行動指針(会社と社員のあるべき姿を示した行動軸)企業行動指針1.法令・社会規範を遵守し、高い倫理観と良識をもった活動をします2.お客さまのかけがえのない時間を創り出し、最高の品質で最高の満足を獲得します3.人権を尊重し、多様性を前提とした働きやすい職場環境を実現します4.未来の子供たちのために、持続可能な社会実現に向けた環境への配慮を心がけます5.地域社会とのコミュニケーションを大切にし、社会の一員として貢献します6.お取引先とは公平・公正で誠実な取引関係を堅持し、相互発展を目指します7.反社会的勢力とは一切の関係を持たず、不当な要求には毅然と対応します社員行動指針1.夢と熱い想いを大切にし、変化を恐れず、可能性を信じて挑戦する心を持ち続けます2.多様な価値観を前提として認め合い、チームワークを大切にします3.高い倫理観とコンプライアンス意識に裏付けられた子供たちの模範となる行動を心がけます4.どんな仕事も楽しみながら、自発と自律の気持ちをもって取組み、成長と自己実現を目指します (2)経営戦略等 1.中期ビジョン当社グループは、2028年3月期を最終年度とする「中期ビジョン」を策定し、さらなる企業成長及び企業価値向上を目指しております。「世界中に笑顔を届ける総合エンタテインメント企業」という基本方針のもと、「世界観ビジネス」「ガールズトレンドビジネス」「フリューニュービジネス」の3つの事業により、中期ビジョンの実現に向けて取り組んでまいります。 2.経営戦略企業理念体系を支える社員の価値観である「動的ビジョン」を基軸とした組織風土のもとで、中期ビジョンを達成するための具体的な経営戦略は以下のとおりです。 ①成長力 世界観ビジネスを中心に、定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のトレンドを踏まえた多数のIPの獲得と商品化、EC販売の強化、海外事業展開の拡大により、事業の成長を加速させます。 ②収益力 ガールズトレンドビジネスを中心に、プリントシール機が持つ顕在的価値(写りの良さ)に加え、既存顧客調査に基づく「潜在的価値」を訴求していくことで市場をさらに拡大し、LTV(Lifetime Value:顧客生涯価値)の最大化により、さらなる収益力の向上を目指します。 ③将来性 フリューニュービジネスを中心に、将来的な事業規模の拡大を目標に新規事業への戦略的な投資を継続することで、持続的な事業の成長を実現します。(3)経営環境 当社グループの世界観ビジネスとガールズトレンドビジネスにおける主要な販売先は、アミューズメント市場であります。個人消費やインバウンド需要の回復により市場環境は引き続き緩やかに改善していくことが期待されますが、原材料費の高騰などにより利益面では厳しい状況が当面続くと見込まれます。そのような状況において、アミューズメント市場におけるクレーンゲームの需要は、前述の市場環境の回復の流れも後押しし、国内外で拡大しており、当社グループの世界観ビジネスにおけるクレーンゲーム景品の需要拡大傾向は継続すると見込まれます。一方、新型コロナウイルス感染症がもたらしたライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境の変化は、プリントシール機の利用状況に影響しており、今後は従来よりも「+αの価値」を提供できるプリントシール機の開発やユーザー数拡大のための販促施策をさらに強化してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは持続的な成長を図るため、(2)経営戦略等(3)経営環境を踏まえ、以下の課題に優先的に取り組んでまいります。 ①ユーザー獲得の強化 当社グループのプリントシール事業及びプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」事業においては、提供するコンテンツのユーザー数の増加が業績拡大のために必要と考えております。新型コロナウイルス感染症の影響によるライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境変化のため、基幹事業であるプリントシール事業及びプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」のユーザー数は、足元では減少しております。当社グループはユーザー数の増加のため、顧客体験の入り口としてのプリントシール機の魅力向上と「ピクトリンク」サービスの追加価値創出を一体として推進できるようなシール機の開発及び各種マーケティング・ブランディング施策を実施し、ユーザー数及び有料会員数の増加を図ってまいります。 ②海外事業展開の拡大 当社グループの世界観ビジネスにおいて獲得している定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のIPは、日本国内に留まらず世界的にも需要が高まっており、海外市場は、さらなる事業拡大の可能性を有していると考えております。米国の関税政策の影響に対応しながら、新たな販路拡大など、現地での営業、販売体制を強化し、海外における事業拡大に努めてまいります。 ③キャラクターの多様化と急激な嗜好の変化 当社グループの世界観ビジネス及びフリューニュービジネス(家庭用ゲームソフト事業、アニメ事業)は、多様なキャラクターが存在すると同時に、ユーザーによる嗜好変化が急激である市場に属しており、より収益性の高いキャラクターの権利を獲得すること及び有力なキャラクターを育成することが、業績を拡大する上で必要となります。そのため、当社グループは、版権元とのさらなる関係構築に取り組んでまいります。 ④収益基盤の多様化に向けた新規事業への取り組み 当社グループは、設立以来、様々な事業を創出し、収益基盤を多様化させながら業績を拡大させてまいりました。今後も当社グループは、中長期かつ持続的な成長を実現するため、これまでの事業で蓄積した知見やノウハウ等を活かしながら、迅速かつ効率的にビジネスを立ち上げることで、市場の変化に柔軟に対応できるよう収益基盤及び経営基盤の強化に取り組んでまいります。 ⑤優秀な人材の確保と組織体制の強化 当社グループは、今後のさらなる成長のために、優秀な人材の確保が不可欠であると認識しております。人材確保においては、人事処遇制度(報酬体系)の見直しや、計画的な新卒採用に加え、必要に応じて中途採用を実施し、当社グループの求める資質を兼ね備えつつ、企業風土に合った人材を登用する方針であります。 また、企業理念の体現者として従業員を最も重要な存在と位置付け、全対象従業員に対して動的ビジョンを核とした育成プログラムを実施し、最大限のパフォーマンスを発揮できる良質な組織風土の醸成のため継続して取り組んでまいります。 ⑥為替変動リスクへの対応 当社グループの世界観ビジネスは、商品の生産を主に中国で行っているため、ドル建てでの決済が多く円安の影響を受けております。足元のドル・円相場は不安定な状況が続いており、仕入原価への影響を抑制するために為替予約取引を適宜行っております。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性と資本効率の向上を目指しており、経営指標としてROE(自己資本当期純利益率)を重視しております。収益の成長と資本効率の向上に継続的に取り組み、環境変化に左右されず安定的に達成できる事業基盤をさらに強固なものとするとともに、2028年3月期の時点でROEを15%まで引き上げることを目指してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)基本的な経営方針 当社グループは、企業理念体系を整備し、全役員・全従業員がこれらの理念を実践、体現することを基本的な経営姿勢としております。当社グループは、理念に掲げた使命を果たし、ありたい姿を実現していくために、経営基盤の強化、よき企業風土の醸成、また企業価値を高める事業戦略を打ち立て、その確かな遂行に努めていくことを経営の基本方針としております。その基本方針を踏まえ、主に若年女性層をターゲットとしたマーケティング力や豊富なキャラクター版権の獲得力を強みとし、エンタテインメント関連の市場において多様な事業を展開しており、これらの事業活動を通じ、企業価値の向上に努めてまいります。 (企業理念体系)企業理念(会社の大義)人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!ミッション(会社の使命)事業の深化を続けると共に、事業の進化に挑戦し続ける。動的ビジョン(社員のありたい姿を実現する価値観)個人の「やりたいこと」と「できること」、会社の「やらねばならないこと」を重ね合わせていくことで社員と会社の成長をめざす。 行動指針(会社と社員のあるべき姿を示した行動軸)企業行動指針1.法令・社会規範を遵守し、高い倫理観と良識をもった活動をします2.お客さまのかけがえのない時間を創り出し、最高の品質で最高の満足を獲得します3.人権を尊重し、多様性を前提とした働きやすい職場環境を実現します4.未来の子供たちのために、持続可能な社会実現に向けた環境への配慮を心がけます5.地域社会とのコミュニケーションを大切にし、社会の一員として貢献します6.お取引先とは公平・公正で誠実な取引関係を堅持し、相互発展を目指します7.反社会的勢力とは一切の関係を持たず、不当な要求には毅然と対応します社員行動指針1.夢と熱い想いを大切にし、変化を恐れず、可能性を信じて挑戦する心を持ち続けます2.多様な価値観を前提として認め合い、チームワークを大切にします3.高い倫理観とコンプライアンス意識に裏付けられた子供たちの模範となる行動を心がけます4.どんな仕事も楽しみながら、自発と自律の気持ちをもって取組み、成長と自己実現を目指します (2)経営戦略等 1.中期ビジョン当社グループは、2028年3月期を最終年度とする「中期ビジョン」を策定し、さらなる企業成長及び企業価値向上を目指しております。「世界中に笑顔を届ける総合エンタテインメント企業」という基本方針のもと、「世界観ビジネス」「ガールズトレンドビジネス」「フリューニュービジネス」の3つの事業により、中期ビジョンの実現に向けて取り組んでまいります。 2.経営戦略企業理念体系を支える社員の価値観である「動的ビジョン」を基軸とした組織風土のもとで、中期ビジョンを達成するための具体的な経営戦略は以下のとおりです。 ①成長力 世界観ビジネスを中心に、定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のトレンドを踏まえた多数のIPの獲得と商品化、EC販売の強化、海外事業展開の拡大により、事業の成長を加速させます。 ②収益力 ガールズトレンドビジネスを中心に、プリントシール機が持つ顕在的価値(写りの良さ)に加え、既存顧客調査に基づく「潜在的価値」を訴求していくことで市場をさらに拡大し、LTV(Lifetime Value:顧客生涯価値)の最大化により、さらなる収益力の向上を目指します。 ③将来性 フリューニュービジネスを中心に、将来的な事業規模の拡大を目標に新規事業への戦略的な投資を継続することで、持続的な事業の成長を実現します。(3)経営環境 当社グループの世界観ビジネスとガールズトレンドビジネスにおける主要な販売先は、アミューズメント市場であります。個人消費やインバウンド需要の回復により市場環境は引き続き緩やかに改善していくことが期待されますが、原材料費の高騰などにより利益面では厳しい状況が当面続くと見込まれます。そのような状況において、アミューズメント市場におけるクレーンゲームの需要は、前述の市場環境の回復の流れも後押しし、国内外で拡大しており、当社グループの世界観ビジネスにおけるクレーンゲーム景品の需要拡大傾向は継続すると見込まれます。一方、新型コロナウイルス感染症がもたらしたライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境の変化は、プリントシール機の利用状況に影響しており、今後は従来よりも「+αの価値」を提供できるプリントシール機の開発やユーザー数拡大のための販促施策をさらに強化してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは持続的な成長を図るため、(2)経営戦略等(3)経営環境を踏まえ、以下の課題に優先的に取り組んでまいります。 ①ユーザー獲得の強化 当社グループのプリントシール事業及びプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」事業においては、提供するコンテンツのユーザー数の増加が業績拡大のために必要と考えております。新型コロナウイルス感染症の影響によるライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境変化のため、基幹事業であるプリントシール事業及びプリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」のユーザー数は、足元では減少しております。当社グループはユーザー数の増加のため、顧客体験の入り口としてのプリントシール機の魅力向上と「ピクトリンク」サービスの追加価値創出を一体として推進できるようなシール機の開発及び各種マーケティング・ブランディング施策を実施し、ユーザー数及び有料会員数の増加を図ってまいります。 ②海外事業展開の拡大 当社グループの世界観ビジネスにおいて獲得している定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のIPは、日本国内に留まらず世界的にも需要が高まっており、海外市場は、さらなる事業拡大の可能性を有していると考えております。米国の関税政策の影響に対応しながら、新たな販路拡大など、現地での営業、販売体制を強化し、海外における事業拡大に努めてまいります。 ③キャラクターの多様化と急激な嗜好の変化 当社グループの世界観ビジネス及びフリューニュービジネス(家庭用ゲームソフト事業、アニメ事業)は、多様なキャラクターが存在すると同時に、ユーザーによる嗜好変化が急激である市場に属しており、より収益性の高いキャラクターの権利を獲得すること及び有力なキャラクターを育成することが、業績を拡大する上で必要となります。そのため、当社グループは、版権元とのさらなる関係構築に取り組んでまいります。 ④収益基盤の多様化に向けた新規事業への取り組み 当社グループは、設立以来、様々な事業を創出し、収益基盤を多様化させながら業績を拡大させてまいりました。今後も当社グループは、中長期かつ持続的な成長を実現するため、これまでの事業で蓄積した知見やノウハウ等を活かしながら、迅速かつ効率的にビジネスを立ち上げることで、市場の変化に柔軟に対応できるよう収益基盤及び経営基盤の強化に取り組んでまいります。 ⑤優秀な人材の確保と組織体制の強化 当社グループは、今後のさらなる成長のために、優秀な人材の確保が不可欠であると認識しております。人材確保においては、人事処遇制度(報酬体系)の見直しや、計画的な新卒採用に加え、必要に応じて中途採用を実施し、当社グループの求める資質を兼ね備えつつ、企業風土に合った人材を登用する方針であります。 また、企業理念の体現者として従業員を最も重要な存在と位置付け、全対象従業員に対して動的ビジョンを核とした育成プログラムを実施し、最大限のパフォーマンスを発揮できる良質な組織風土の醸成のため継続して取り組んでまいります。 ⑥為替変動リスクへの対応 当社グループの世界観ビジネスは、商品の生産を主に中国で行っているため、ドル建てでの決済が多く円安の影響を受けております。足元のドル・円相場は不安定な状況が続いており、仕入原価への影響を抑制するために為替予約取引を適宜行っております。 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、収益性と資本効率の向上を目指しており、経営指標としてROE(自己資本当期純利益率)を重視しております。収益の成長と資本効率の向上に継続的に取り組み、環境変化に左右されず安定的に達成できる事業基盤をさらに強固なものとするとともに、2028年3月期の時点でROEを15%まで引き上げることを目指してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の景気動向は、内閣府公表の3月景気ウォッチャー調査によると、緩やかな景気の回復基調が続いているものの、弱さも見られており、先行きについては、従前からの物価上昇の影響に加え、米国の通商政策への懸念も存在するとされています。直近では、トランプ大統領による米国関税政策の急激な変更により、金融市場が非常に不安定となっており、為替相場は乱高下しております。加えて、ロシア・ウクライナ情勢、イスラエル・ハマス紛争などの地政学リスクは依然として存在し、景気動向は引き続き不透明であります。 このような環境において当社グループは、企業理念「人々のこころを豊かで幸せにする良質なエンタテインメントを創出する!」のもと、プリントシール事業の拡大、若年女性層に強みを持つ当社の顧客基盤を活用したマネタイズの多様化、キャラクターIP(知的財産)を利用した商品販売に注力し、2028年3月期を最終年度とする「中期ビジョン」実現に向けた取り組みを行いました。 この結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高は44,305百万円(前期比103.6%)、営業利益は2,239百万円(前期比59.4%)、経常利益は2,280百万円(前期比61.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,627百万円(前期比65.3%)となりました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 (世界観ビジネス) 世界観ビジネスにおきましては、定番キャラクターや、人気漫画作品及び世界的人気ゲーム等のトレンドを踏まえた多数のIPの獲得とその商品化に引き続き注力し、売上は順調に伸長しました。 なお、中国で生産する商品はドル建て決済を行っていますが、仕入費用支払に対する為替予約の実施、海外取引先とのドル建て取引の拡大により、為替変動による営業利益への影響を抑制しております。 クレーンゲーム景品は、クレーンゲーム市場拡大と複数の人気IPの商品化に加え、インバウンド需要の後押しの結果、堅調に売上を拡大しました。 海外物販は、主要マーケットである中国及び米国、欧州からの受注増により、売上は大きく増加しております。新規販路の拡大や海外向けの商品化権の取得に注力するとともに、中国などの現地ECサイトと提携した販売を行い、商品展開の拡大を図っております。 高価格帯ホビーは、収益性を重視した人気IPの商品化を推進し、ホビーECサイト「FURYU HOBBY MALL(フリューホビーモール)」を活用した販売促進に引き続き注力しております。 この結果、世界観ビジネスにおける当連結会計年度の売上高は25,338百万円(前期比108.7%)、営業利益は1,768百万円(前期比103.4%)となりました。 (ガールズトレンドビジネス) プリントシール事業におきましては、新型コロナウイルス感染症がもたらしたライフスタイルやニーズの多様化といった外部環境の変化に対応するため、従来よりも「+αの価値」を体験できる新機種の開発や、定番人気キャラクターとのコラボの実施などにより、プレイ数拡大を図りました。2024年10月には、プロジェクター導入による新しい演出で撮影する楽しさを体感できる新機種「EVERFILM(エバーフィルム)」を発売、2025年1月には、2名以上のグループでの「盛れる撮影体験価値」を提供する新機種「Bloomit(ブルーミット)」を発売しました。また、全国のアミューズメント施設の協力のもと、プレイ促進キャンペーンを実施して市場活性化を図りました。施策単体での効果はあったものの、市場全体の底上げには至らず、当連結会計年度のプレイ回数は2,957万回(前連結会計年度は3,330万回)と前期比で減少しました。売上、利益についても、プレイ回数に伴い、減少しております。 プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」におきましては、重要なKPIと位置付けている有料会員数は、会員規模を維持するための新規入会者の流入強化施策を実施したものの、2025年3月末時点で137万人(2024年3月末時点は147万人)と前期比で減少しました。なお、当サービスのさらなる成長戦略として前期にフォトストレージ・サービス「PiCTLINK photos」をリリースし、今後の利用者数拡大のため、退会数抑制を推進しており、11月には、ピクトリンクの閲覧機会を増やし、撮影動機を喚起するためのカレンダーアプリ「ピクトリンクカレンダー」の提供を開始し、その戦略強化を図っております。 この結果、ガールズトレンドビジネスにおける当連結会計年度の売上高は14,818百万円(前期比93.1%)、営業利益は3,147百万円(前期比71.2%)となりました。 (フリューニュービジネス) 家庭用ゲームソフト事業につきましては、7月の新作オリジナルタイトル「REYNATIS/レナティス」や、11月の新作タイトル「バトルスピリッツクロスオーバー」と「ベイブレードエックスXONE」などの売上が堅調であり、既存タイトルのダウンロード版や海外販売と合わせ、前期比、売上は増加しました。 アニメ事業は、4月のTVアニメ「ゆるキャン△」第3期をはじめ、複数の幹事タイトルが放送開始された効果により、前年を超える売上となりました。 カラーコンタクトレンズ事業につきましては、経営資源をより成長が期待される事業に集中を図るため、3月31日付で、株式会社カラコンワークスへ事業譲渡を行いました。 この結果、フリューニュービジネスにおける当連結会計年度の売上高は4,148百万円(前期比117.2%)、営業損失は430百万円(前期は574百万円の営業損失)となりました。 ②財政状態の状況(資産の部) 資産につきましては、前連結会計年度末に比べ235百万円減少し、28,110百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加243百万円、未収入金の増加232百万円、有形固定資産の増加307百万円があった一方で、電子記録債権の減少808百万円、前渡金の減少290百万円があったことによるものであります。 (負債の部) 負債につきましては、前連結会計年度末に比べ797百万円減少し、5,686百万円となりました。これは主に、リース債務の増加105百万円、契約負債の増加207百万円、流動負債のその他の増加153百万円があった一方で、未払法人税等の減少901百万円、未払消費税等の減少189百万円、受注損失引当金の減少228百万円があったことによるものであります。 (純資産の部) 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ561百万円増加し、22,424百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益計上に伴う利益剰余金の増加1,627百万円があった一方で、配当金の支払いによる利益剰余金の減少1,031百万円があったことによるものであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物は、営業活動による収入が3,856百万円、投資活動による支出が2,603百万円、財務活動による支出が1,036百万円となった結果、前連結会計年度末に比べ239百万円増加し11,728百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動においては、税金等調整前当期純利益を2,265百万円、減価償却費を2,297百万円計上しました。また、売上債権は937百万円減少、前渡金は290百万円減少、仕入債務は100百万円減少、未払金は103百万円減少、法人税等の支払額は1,489百万円となりました。その結果、営業活動によるキャッシュ・フローは、3,856百万円の収入(前連結会計年度は3,942百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動においては、有形固定資産の取得による支出が2,073百万円、無形固定資産の取得による支出が632百万円、差入保証金の差入による支出が88百万円、事業譲渡による収入が160百万円となりました。その結果、投資活動によるキャッシュ・フローは、2,603百万円の支出(前連結会計年度は2,251百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動においては、セール・アンド・リースバックによる収入が1,747百万円、リース債務の返済による支出が1,752百万円、配当金の支払額が1,031百万円となりました。その結果、財務活動によるキャッシュ・フローは、1,036百万円の支出(前連結会計年度は1,009百万円の支出)となりました。 ④生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当社グループは、独自の生産拠点・生産工程を有しておらず、生産能力を表示することは困難であるため、当該記載を省略しております。 b.商品仕入実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性格上、商品仕入実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c.受注実績 当社グループの事業は、受注の確定から売上の計上までの期間が短いため、当該記載を省略しております。 d.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)世界観ビジネス(千円)25,338,241108.7ガールズトレンドビジネス(千円)14,818,82393.1フリューニュービジネス(千円)4,148,920117.2合計(千円)44,305,986103.6 (注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②経営成績の分析(売上高) 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度と比較して1,536百万円増加し、44,305百万円となり過去最高を更新しました。これは主に、前連結会計年度と比較すると世界観ビジネスにおいてクレーンゲーム景品及び海外物販の売上が伸長したことが要因になります。プリントシール事業及び「ピクトリンク」事業においては、新型コロナウイルス感染症がもたらした外部環境の変化に対応するための各施策を行ったものの、総プレイ回数、有料会員数ともに前連結会計年度と比較して減少しております。 (売上原価) 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度と比較して1,444百万円増加し、27,413百万円となりました。これは主に、世界観ビジネスの売上が増加したことが要因になります。また、円安や原材料費の高騰による仕入原価の上昇も引き続き継続しております。 (売上総利益) 上記の結果、当連結会計年度の売上総利益は、前連結会計年度と比較して92百万円増加し、16,892百万円となりました。 (販売費及び一般管理費) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度と比較して1,623百万円増加し、14,652百万円となりました。これは主に、世界観ビジネスの売上拡大に伴う業務委託費及び全社で人件費の増加等があったことによるものであります。 (営業利益) 上記の結果、当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度と比較して1,531百万円減少し、2,239百万円となりました。 (営業外損益) 当連結会計年度の営業外損益は、前連結会計年度の35百万円の損失(純額)から41百万円の利益(純額)となりました。これは主に為替差益及び投資事業組合運用益を計上したことによるものであります。 (特別損益) 当連結会計年度の特別損益は、前連結会計年度の26百万円の損失(純額)から15百万円の損失(純額)となりました。これは主に固定資産除売却損を計上したことによるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 上記の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比較して863百万円減少し、1,627百万円となりました。 ③経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因のうち、投資者の判断に重大な影響を与える可能性のある事項については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④当社グループの資本の財源及び資金の流動性について 当社グループは、十分な手元流動性を有しており、運転資金及び設備投資資金は主として自己資金より充当し、必要に応じて金融機関からの借入れを実施することを基本方針としております。なお、今後、当社グループの成長のために発生する資金需要につきましても、基本方針に基づき、主に自己資金より充当し、必要に応じて金融機関からの借入れを実施する予定です。