牧野フライス製作所(6135)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
各カードをクリックすると、過去22年の時系列ページへ遷移します(→マーク付き)
株価推移
チャート上をドラッグすると区間の騰落率を表示(ダブルクリックで解除)。
10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 1,536 | 97 | 76 | 43 | 6.0 | 69.0 | — | 51.1 |
| FY2017 | 1,815 | 150 | 117 | 58 | 7.7 | 102.3 | 16.0 | 56.3 |
| FY2018 | 2,047 | 207 | 170 | 66 | 10.6 | 689.3 | 17.0 | 59.4 |
| FY2019 | 1,594 | 35 | 8 | 5 | 0.6 | 34.0 | — | 58.3 |
| FY2020 | 1,167 | -36 | -27 | 115 | -1.7 | -110.8 | 80.0 | 57.6 |
| FY2021 | 1,866 | 113 | 120 | 54 | 6.7 | 499.2 | 20.0 | 54.6 |
| FY2022 | 2,280 | 175 | 161 | -58 | 8.1 | 671.9 | 60.0 | 56.6 |
| FY2023 | 2,254 | 164 | 160 | 65 | 7.2 | 670.6 | 150.0 | 61.0 |
| FY2024 | 2,342 | 185 | 144 | -3 | 6.4 | 613.2 | 150.0 | 61.7 |
| FY2025 | 2,612 | 250 | 210 | 171 | 8.0 | 897.5 | 180.0 | 61.7 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:スイッチング・コスト 持続性:判定中
長年の歴史と技術蓄積による「MAKINO」ブランド力は一定の評価が可能。特に、高精度加工技術に関するノウハウは、模倣困難な無形資産となりうる。しかし、特許やライセンスによる明確な独占性は限定的。
同社の工作機械は、高度な精度と信頼性が求められる航空宇宙産業や自動車部品製造などで使用されており、導入には多額の設備投資とオペレーターの習熟が必要。そのため、顧客が競合他社へ乗り換える際のスイッチングコストは高いと考えられる。
工作機械業界において、ユーザー数の増加が直接的に製品価値を高めるようなネットワーク効果は基本的に存在しない。
精密機械製造においては、高度な品質管理と生産技術が求められ、構造的なコスト優位性を確立することは難しい。規模の経済によるコスト削減効果はある程度期待できるが、圧倒的な優位性とは言えない。
高精度な5軸加工機や複合加工機といったニッチかつ高付加価値な分野に特化しており、この分野においては一定の市場シェアと寡占的な地位を築いている。業界全体で見ると少数精鋭のプレイヤーと言える。
競合との比較優位
強気シナリオ
高精度・高付加価値加工機への需要拡大
航空宇宙・半導体・医療分野など成長産業への依存度向上
IoT・DX化によるサービス収益の拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
グローバル競合(特に中国メーカー)の技術力向上と価格競争
景気変動による設備投資の抑制
主要顧客産業(自動車等)の構造変化への対応遅れ
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
牧野フライス製作所の投資が失敗するには、同社が長年培ってきた高精度加工技術の優位性が、競合他社の急速な技術革新によって陳腐化し、価格競争に巻き込まれるシナリオが考えられる。特に、中国メーカーなどが、低コストながらも同等以上の性能を持つ工作機械を大量供給できるようになり、牧野のニッチ市場における価格決定力が失われる場合である。また、主要顧客である自動車産業のEVシフトや自動運転技術の進展が、従来の精密部品加工の需要を大きく変容させ、同社の得意とする加工技術の必要性が低下することもリスクとなる。さらに、グローバルサプライチェーンの混乱や地政学的リスクの高まりが、同社の海外生産拠点や販売網に深刻な影響を与え、収益性を悪化させる可能性も否定できない。これらの要因が複合的に作用し、同社の持続的な競争優位性が失われることが、投資の失敗につながるだろう。
5年後のモート予測
高精度・高付加価値加工機への需要増とサービス事業拡大により、売上・利益ともに堅調に成長。特に成長分野でのシェア拡大が牽引する。
景気変動の影響を受けつつも、既存顧客基盤と技術力を維持し、緩やかな成長を続ける。DX化によるサービス収益が安定化に寄与する。
競合激化による価格低下と、主要顧客産業の構造変化への対応遅れにより、売上・利益ともに停滞または減少。技術的優位性が低下する。
グレアム防衛的投資家 7基準
| 1. 適切な企業規模 | 時価総額 3,186億 | |
| 2. 健全な財務 | 自己資本比率 61.7% | |
| 3. 利益の安定性 | 9年連続黒字 | |
| 4. 配当の継続性 | ?年連続配当 | |
| 5. 利益成長 | EPS 3年成長 10.1% | |
| 6. 適度なPER | PER 15.2倍 | |
| 7. 適度なPBR | PBR 1.22倍 |
合格数:4/7 部分的合格
直近の適時開示
- 2026-06-26 臨時報告書