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アルインコ(5933)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

金属製品 建設・資材

事業の概要

  • 建設機材の製造販売レンタル
    アルインコは、建設現場で使われる足場などの仮設機材を製造し、販売やレンタルを行っています。これにより、建設会社は必要な時に機材を調達でき、アルインコは安定した収益を得ています。特に国内市場での存在感が大きく、子会社を通じて海外展開もしています。
  • 住宅・建築用アルミ製品
    住宅や建築現場で使われるアルミ製品(例えば、ベランダの手すりや窓枠など)の製造と販売も手掛けています。海外の子会社で製造し、日本や中国、タイ、インドネシアなど多様な国で販売することで、グローバルな供給体制を構築しています。
  • フィットネス・電子製品の提供
    家庭用のフィットネス機器や、無線通信機器などの電子製品も製造・販売しています。これにより、建設関連以外の市場にも事業を広げ、収益源の多様化を図っています。特に電子製品は国内外で展開し、開発・設計の一部を海外子会社に委託しています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 建設機材関連事業
    この事業は、建設現場で使われる足場などの仮設機材の製造・販売・レンタルが中心です。アルインコ株式会社が主に国内で展開し、海外子会社も製造・販売を担っています。売上高は245.65億円と最も大きく、会社の主要な収益源となっています。
  • レンタル関連事業
    建設機材の一部を自社資産として顧客にレンタルする事業で、足場工事の施工も行っています。アルインコ株式会社とオリエンタル機材株式会社が国内で、タイやインドネシアの子会社が海外で展開しています。売上高は180.01億円で、安定した収益基盤を形成しています。
  • 住宅機器関連事業
    住宅や建築現場で使われるアルミ製品やフィットネス機器の製造・販売を手掛けています。蘇州アルインコ金属製品有限公司が製造し、アルインコ株式会社が販売するほか、複数の子会社が専門製品を製造販売しています。売上高は139.73億円で、多様な製品ラインナップが特徴です。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
ConstructionMachinery 事業 246
Leasing 事業 180
HousingEquipment 地域 140
ElectricEquipment 事業 51
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2026|1,483 文字
3【事業の内容】 当社の企業集団等は、子会社19社で構成され、建設用仮設機材の製造・販売・レンタル、住宅・建築現場用アルミ製品及びフィットネス機器の製造・販売、電子製品等の製造・販売を主な事業内容とし、更に各事業に関連する物流、研究及びその他のサービス等の事業活動を展開しております。 その主な事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであり、これらは各セグメントと同一の区分であります。 建設機材関連事業 : 連結財務諸表提出会社(以下アルインコ㈱という)が主として国内の得意先へ製造販売または仕入販売しております。オリエンタル機材㈱もアルインコ㈱の製品を販売しております。双福鋼器㈱は物流保管設備機器などを製造販売、㈱ウエキンは各種金属金型の設計・製作ならびに金属プレス加工をしております。 また、蘇州アルインコ金属製品有限公司やALINCO(THAILAND)CO.,LTD.が製造した製品を日本国内や中華人民共和国、タイ王国、インドネシア共和国などへ販売しております。 なお、これら海外における製造子会社の販売は、タイ王国においてALINCO SCAFFOLDING(THAILAND)CO.,LTD.を通して行っております。レンタル関連事業 : アルインコ㈱が製造した製品の一部を、自社運用資産として得意先にレンタルしているほか、オリエンタル機材㈱もレンタルを行っております。 東京仮設ビルト㈱は足場工事の施工を行う会社であります。 また、ALINCO SCAFFOLDING(THAILAND)CO.,LTD.はタイ王国において、PT. ALINCO SCAFFOLDING INDONESIAはインドネシア共和国において、それぞれレンタル事業を展開しております。 なお、PT. ALINCO RENTAL INDONESIAは、PT. ALINCO SCAFFOLDING INDONESIAに機材センターを賃貸しております。SIAM ALINCO CO.,LTD.は、ALINCO SCAFFOLDING (THAILAND) CO.,LTD.に出資をしております。住宅機器関連事業 : 蘇州アルインコ金属製品有限公司が製造した製品をアルインコ㈱が販売しております。アルインコ㈱は蘇州アルインコ金属製品有限公司以外からも仕入れて販売しております。 ㈱光モールは、アルミ型材や樹脂モール材などを仕入販売しております。 ㈱シィップは据置式昇降作業台などを、エス・ティ・エス㈱は測量機器などを、昭和ブリッジ販売㈱はアルミ製ブリッジなどをそれぞれ製造販売しております。これら3社の製品の一部はアルインコ㈱も販売しております。 また、阿禄因康健康科技(蘇州)有限公司はアルインコ㈱からフィットネス機器の検品作業の一部を受託しております。電子機器関連事業 : アルインコ㈱が主として国内外の得意先へ製造販売を行っており、アルインコ富山㈱も製造販売を行っております。 また、アルインコ富山㈱はアルインコ㈱から加工・組立など製造工程の一部を受託しており、東電子工業㈱はプリント配線板の設計及び製造販売を行っております。瀋陽アルインコ電子有限公司ならびにALINCO ELECTRONICS VIETNAM CO.,LTD.はアルインコ㈱から無線通信機器の開発・設計の一部を受託しております。 (注) 2026年3月21日付で東京仮設ビルト㈱の商号をアルインコビルテクノ㈱に、東電子工業㈱の商号を アルインコイーテック㈱にそれぞれ変更しております。

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2026時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 中程度
原材料価格高騰時に製品価格への一部転嫁(値上げ)を行っているため。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
建設用仮設機材、住宅・建築現場用アルミ製品、フィットネス機器、電子製品等の製造・販売。
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 混合
規制依存規制は障壁にも足枷にもなる 中程度
会社が挙げる主要リスク:建設動向に関するリスク / 新設住宅着工戸数の動向に関するリスク / 海外進出に関するリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 8 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

アルインコは、建設用足場や仮設機材の分野で長年の実績と一定のブランド認知を持つ。特に、建設業界における安全基準や品質への信頼は無形資産となりうるが、特許や独自技術による明確な優位性は限定的。

スイッチングコスト★★☆☆☆
根拠:中程度乗り換えの手間・コスト

建設現場で使用される足場や仮設機材は、一度導入すると、安全基準や作業手順への習熟、既存設備との互換性から、他社製品への切り替えには一定の手間とコストが発生する可能性がある。しかし、代替手段の存在や価格競争力も考慮すると、スイッチング・コストは限定的。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

アルインコの事業モデルは、ユーザー数が増えることでサービスの価値が増すといったネットワーク効果が働く構造ではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

金属加工技術や生産ノウハウの蓄積による一定のコスト競争力は存在する可能性がある。しかし、原材料価格の変動や、より大規模な競合他社とのコスト構造での明確な優位性を示すデータは乏しい。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

建設用足場・仮設機材市場において、アルインコは主要プレイヤーの一つであり、一定の市場シェアを持つ。国内の建設需要に対応するための生産・供給体制は、規模の経済による効率性をある程度享受していると考えられる。しかし、業界全体が成熟しており、圧倒的な寡占状態ではない。

  • 多様な事業ポートフォリオ
    建設機材、住宅機器、フィットネス機器、電子機器と多岐にわたる事業を展開しており、特定の市場の変動リスクを分散しています。これにより、例えば建設市場が低迷しても、他の事業で補うことができ、経営の安定につながります。
  • 国内外の製造・販売ネットワーク
    日本国内だけでなく、中国、タイ、インドネシアなどに製造拠点や販売子会社を持ち、グローバルな供給・販売体制を構築しています。これにより、効率的な生産と広範な市場へのアクセスが可能となり、競争力を高めています。
  • レンタル事業による収益安定化
    建設用仮設機材の一部を自社で保有し、顧客にレンタルすることで、製品販売だけでなく継続的なレンタル収入を得ています。これにより、一度販売して終わりではなく、長期的な顧客関係と安定した収益基盤を築いています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営方針当社グループは、「社会に貢献」「会社の発展」「社員の成長」を経営の基本理念として掲げております。この理念に基づき良質な製品・サービスを幅広く社会に提供し、コンプライアンスに沿った企業活動を通じ適正な利益を確保することを目指しております。また株主への利益還元を重視すると同時に取引先・社員・地域住民等関係各位の信頼と期待に応え社会的責任を果たすことにより、永続的な会社の発展を図ります。 (2) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題次期の経営環境見通しにつきましては、国内需要が底堅く推移することから、景気の回復基調は維持されることが期待される一方、中東情勢の悪化によるコストプッシュ型のインフレ懸念や米国の政策動向による世界経済への影響など、景気の下振れリスクも懸念されることから不確実性の高い経営環境が継続すると思われます。当社グループの主な関連業界である建設及び住宅関連業界においては、人手不足や建設コストの高止まりによる供給制約が民間設備投資の抑制要因となるものの、国土強靭化に対する社会的な要請を背景に、公共投資は堅調な推移が見込まれ、建設投資の増勢基調は継続するものと予想されます。当社グループでは、今後の中長期の飛躍を図るため、2024年4月3日に2025年3月期(第55期)から2027年3月期(第57期)までの3カ年を実行期間とする「中期経営計画2027」を公表し、「コア事業の進化と事業ポートフォリオの再構築」「資本コストや株価を意識した経営の実現」「連結配当性向目標40%に加え累進配当を実施」をポイントとした経営計画の実現に向けた取り組みを進めております。なお、「中期経営計画2027」につきましては、2026年5月1日付で数値目標を修正しております。「中期経営計画2027」の最終年度となる次期についてもこれらの取り組みを一層強化してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。(1) 会社の経営方針当社グループは、「社会に貢献」「会社の発展」「社員の成長」を経営の基本理念として掲げております。この理念に基づき良質な製品・サービスを幅広く社会に提供し、コンプライアンスに沿った企業活動を通じ適正な利益を確保することを目指しております。また株主への利益還元を重視すると同時に取引先・社員・地域住民等関係各位の信頼と期待に応え社会的責任を果たすことにより、永続的な会社の発展を図ります。 (2) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題次期の経営環境見通しにつきましては、国内需要が底堅く推移することから、景気の回復基調は維持されることが期待される一方、中東情勢の悪化によるコストプッシュ型のインフレ懸念や米国の政策動向による世界経済への影響など、景気の下振れリスクも懸念されることから不確実性の高い経営環境が継続すると思われます。当社グループの主な関連業界である建設及び住宅関連業界においては、人手不足や建設コストの高止まりによる供給制約が民間設備投資の抑制要因となるものの、国土強靭化に対する社会的な要請を背景に、公共投資は堅調な推移が見込まれ、建設投資の増勢基調は継続するものと予想されます。当社グループでは、今後の中長期の飛躍を図るため、2024年4月3日に2025年3月期(第55期)から2027年3月期(第57期)までの3カ年を実行期間とする「中期経営計画2027」を公表し、「コア事業の進化と事業ポートフォリオの再構築」「資本コストや株価を意識した経営の実現」「連結配当性向目標40%に加え累進配当を実施」をポイントとした経営計画の実現に向けた取り組みを進めております。なお、「中期経営計画2027」につきましては、2026年5月1日付で数値目標を修正しております。「中期経営計画2027」の最終年度となる次期についてもこれらの取り組みを一層強化してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 経営成績等の状況の概要① 経営成績の状況当連結会計年度(2025年3月21日~2026年3月20日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなか景気は緩やかな回復傾向を維持したものの、中東情勢の緊迫化や円安の進行による物価上昇圧力の強まり、米国の通商政策の影響などにより、景気の先行きは不透明な状況で推移しました。当社グループの主な関連業界である建設及び住宅関連業界においては、国内インフラの老朽化対応や都市再開発プロジェクトを背景に建設需要は引き続き堅調に推移しました。一方で、建設資材高騰や人手不足等の影響によって仮設機材の調達を“購買からレンタルへ”とする動向が継続するなか、一部で将来の建設計画を見据えて計画的に購買を検討する兆しが出始めたものの、当第4四半期連結会計期間には景気の先行き不透明感が強まった影響を受けて仮設機材の発注を先送りする慎重な動きとなりました。このような状況のなか、当社グループではコア事業である仮設機材の販売とレンタルの連携を強化することにより、新型足場「アルバトロス」や付加価値の高い製品群の市場シェア拡大を進めるとともに、「中期経営計画2027」(2025年3月期(第55期)から2027年3月期(第57期)まで)の実行に取り組みました。この結果、当連結会計年度の売上高は各セグメントが堅調な推移となったことから前期比1.7%増の626億32百万円となりました。利益につきましては、前期に比べて円安が進展し海外からの調達コストが上昇したものの、売上高が増加したことによって、営業利益は前期比0.8%増の22億12百万円となりました。経常利益は外貨建て資産の評価による為替差益によって前期比3.7%増の27億77百万円となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、特別利益が減少したため前期比10.5%減の17億53百万円となりました。 各セグメントの状況は次のとおりであります。なお、セグメント区分の売上高はセグメント間の内部売上高を含んでおりません。 セグメントの名称連結売上高セグメント利益又は損失(△)金額(百万円)前期比(%)金額(百万円)前期比(%)建設機材関連事業24,6740.41,971△10.9レンタル関連事業17,881△0.71,269△9.8住宅機器関連事業14,4563.5△363-電子機器関連事業5,62011.0△441-報告セグメント計62,6321.72,436△4.9調整額--340-連結損益計算書計上額62,6321.72,7773.7(注) 1 セグメント利益又は損失は、連結損益計算書の経常利益と調整を行っております。2 セグメント利益又は損失の調整額は、主に報告セグメントに帰属しない為替差損益や支払利息などの営業外収益及び営業外費用であります。 建設機材関連事業当事業の売上高は、前期比0.4%増の246億74百万円となりました。引き続き“購買からレンタルへ”の動きが継続しているものの、建設需要は高水準で堅調に推移しており、将来の建設計画に備えた計画的調達の兆しも出ており主力製品の「アルバトロス」を中心に販売が増加しました。損益面では、消耗度の高い足場板などの購買を優先する傾向から、相対的に利益率の低い製品の販売が多くを占め、セグメント利益は前期比10.9%減の19億71百万円となりました。 レンタル関連事業当事業の売上高は、前期比0.7%減の178億81百万円となりました。中高層用レンタルは“購買からレンタルへ”の動向を捉えて首都圏を中心に「アルバトロス」をはじめとした主要な製品群の稼働率が順調に推移し、低層用レンタルにおいても施工人員が安定し着実な受注対応を進めることができた結果、売上高が前期並みとなりました。損益面では、“購買からレンタルへ”の動向に対応すべく積極的なレンタル資産への投資を継続していることから減価償却費が増加し、セグメント利益は前期比9.8%減の12億69百万円となりました。 住宅機器関連事業当事業の売上高は、前期比3.5%増の144億56百万円となりました。当期を通じて建機レンタルなどの販路向けに高所作業台の販売が堅調であったことに加えて、コメ価格高騰による農家などの自家用米備蓄ニーズから玄米保冷庫の販売も好調が継続しました。一方で、フィットネス関連製品も電動ウォーカーなどの比較的高額品にも販売回復の傾向が出るなか、新製品をタイムリーに発売し売上高の増加に繋がったものの、消費マインドの回復力が弱く売上高は前年並みとなりました。損益面では、売上高の増加によってセグメント利益は前期比1億60百万円改善したものの、3億63百万円の損失となりました。 電子機器関連事業当事業の売上高は、前期比11.0%増の56億20百万円となりました。2016年5月末を期限としてデジタル化された消防無線の更新需要によって、消防無線が前期比145.9%増となり売上高の増加を牽引しました。損益面では、売上高は増加したものの、子会社におけるプリント配線板事業において生産能力増強が遅れ、セグメント利益の改善は93百万円となり、4億41百万円の損失となりました。 ② キャッシュ・フローの状況当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は前期末に比べ2億14百万円減少し65億69百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは、次期以降の需要に対する計画的な生産による棚卸資産の増加や、消費税等や法人税等の支払額が増加したことなどから、33億50百万円の収入(前期比20億73百万円の収入減)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が減少したことなどから、36億26百万円の支出(前期比19億34百万円の支出減)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入が増加したことなどから、4億84百万円の収入(前期は1億3百万円の支出)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の状況a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称生産高(千円)前期比(%)建設機材関連事業26,972,02529.3電子機器関連事業5,400,14311.5住宅機器関連事業574,434△61.2合計32,946,60221.2(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b.商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称仕入高(千円)前期比(%)住宅機器関連事業8,589,2953.1建設機材関連事業2,218,119△32.0合計10,807,415△6.8(注) 金額は仕入価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 c.受注実績 当社グループの主な製品は、そのほとんどが需要予測による見込生産を行っているため、受注実績は記載しておりません。 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称販売高(千円)前期比(%)建設機材関連事業24,674,0860.4レンタル関連事業17,881,473△0.7住宅機器関連事業14,456,5073.5電子機器関連事業5,620,03611.0合計62,632,1031.7(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容a.財政状態の分析(資産)当連結会計年度末の総資産は732億82百万円となり、前期末に比べ23億99百万円増加しました。総資産の内訳は、流動資産が429億66百万円(前期末比2億27百万円減)、固定資産が303億16百万円(前期末比26億27百万円増)となりました。総資産の主な増加要因は、主に建物及び構築物や退職給付に係る資産などが増加したことによるものです。(負債)負債は、397億24百万円となり、前期末に比べ8億35百万円増加しました。その内訳は、流動負債が221億94百万円(前期末比4億54百万円増)、固定負債が175億30百万円(前期末比3億81百万円増)となりました。負債の主な増加要因は、主に借入金が増加したことによるものです。(純資産)純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益が17億53百万円となったことや、剰余金の配当を8億77百万円実施したことなどにより、335億57百万円(前期末比15億63百万円増)となりました。 b.経営成績の分析 経営成績及びセグメントごとの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報a.キャッシュ・フローの状況 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループは、製造販売及びレンタル事業を行うための投融資計画に基づく、各事業に必要な資金の調達として、内部資金及び外部借入による資金調達を基本方針としております。なお外部借入のうち、主に運転資金に関するものは短期資金で、投融資に関するものは長期資金での調達を基本としております。 内部資金に関しては、営業活動によるキャッシュ・フローにより継続的に資金を獲得しております。 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当連結会計年度の連結業績に関する目標の達成状況は次のとおりであります。売上高は、当社グループのコア事業である建設機材関連セグメント及びレンタル関連セグメントにおいて、主力製品の新型足場「アルバトロス」を中心に販売・レンタル共に増加したことに加え、住宅機器関連セグメントにおいては建機レンタル向け高所作業台や玄米保冷庫の販売が好調に推移、さらに電子機器関連セグメントにおいて消防無線関連の更新需要を的確に捉えたことなどにより、ほぼ計画値並みの626億32百万円となり、2期連続で過去最高を更新しました。営業利益については、売上高の増加が寄与したものの、建設機材関連セグメント及びレンタル関連セグメントにおいて製品構成や減価償却費の増加などにより利益率が伸び悩んだことや、住宅機器関連セグメントにおける円安による仕入コストの上昇、電子機器関連セグメントでの生産能力増強の進捗の遅れなどにより、営業利益は計画比28.6%減の22億12百万円となりました。また、外貨建て資産の評価による為替差益等によって経常利益は前期比で増加したものの、営業利益の未達が要因となり計画比15.8%減の27億77百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は計画比19.6%減の17億53百万円となりました。 指標2025年3月期(実績)2026年3月期(計画)2026年3月期(実績)対前期比増減対計画比増減売上高    (百万円)61,60163,50062,632+1.7%△1.4%営業利益   (百万円)2,1963,1002,212+0.8%△28.6%営業利益率    (%)3.64.93.5--経常利益   (百万円)2,6783,3002,777+3.7%△15.8%経常利益率    (%)4.35.24.4--親会社株主に帰属する当期純利益  (百万円)1,9592,1801,753△10.5%△19.6% 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、2025年3月期から2027年3月期までの3ヵ年を実行年度とする「中期経営計画2027」を策定し、2024年4月3日に公表いたしました。なお、「中期経営計画2027」につきましては、2026年5月1日付で数値目標を修正しております。これらの内容につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 建設市場の変動リスク
    建設用仮設機材の製造・販売・レンタル事業は、建設投資や新設住宅着工戸数の動向に大きく左右されます。建設需要の減少や関連価格の変動は、アルインコの業績に直接的な影響を与える可能性があります。対策として、関連事業の深耕や他事業の拡大で事業基盤の安定化を図っています。
  • 海外事業と生産拠点のリスク
    中国や東南アジアでの製造・販売・レンタル活動は、各国の政治・経済情勢の変動、予期せぬ法規制の変更、テロや紛争などの地政学リスクに晒されています。これらの事態が発生した場合、海外事業の縮小や停止により業績に悪影響を及ぼす可能性があります。対策として、国際情勢の注視や生産拠点の分散化を進めています。
  • 為替変動と原材料価格高騰のリスク
    海外委託生産の割合が高く、特に米ドル建ての仕入れが多いため、為替レートの変動が仕入れコストに影響を与え、業績を圧迫する可能性があります。また、鋼材やアルミニウムなどの原材料価格やエネルギー価格の急騰も、製造コスト増につながり、利益を圧迫するリスクがあります。対策として、為替ヘッジや調達先の見直し、製品価格への転嫁などを行っています。
出典: FY2026 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2026|3,264 文字
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 (1) 建設動向に関するリスク当社グループの建設機材関連事業及びレンタル関連事業においては建設用仮設機材の製造・販売ならびにレンタルを事業としており、当該事業は建設投資動向の影響を受ける傾向にあります。そのため、建設需要の減少や関連価格の大幅な変動が起こった場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対し、当社グループでは、当該リスクの対応策として、関連する事業の深耕及びその他の事業の業容拡大により事業基盤の安定を推進しております。 (2) 新設住宅着工戸数の動向に関するリスク当社グループのレンタル関連事業における低層用仮設機材レンタルは主に住宅の建築時に使用されるため、当社グループの業績は新設住宅着工戸数の増減に少なからず影響を受けております。新設住宅着工戸数は一般経済情勢、金利動向、地価動向、建築基準法、税制等様々な要因の影響を受けますので、その結果によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対し、当社グループでは、当該リスクの対応策として、関連する事業の深耕及びその他の事業の業容拡大により事業基盤の構築を推進しております。 (3) 海外進出に関するリスク当社グループの中国や東南アジアで行っております主に製造・販売及びレンタル活動による海外進出につきましては、各国における政治情勢の大幅な変動、経済状況の大幅な悪化、テロや紛争の発生、予期しない法律または規制の変更などによって海外における事業活動の縮小・停止が生じた場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対し、当社グループでは国際情勢や各国の政策・法規制の動向を注視するとともに管掌する各事業部門と各拠点におけるコミュニケーション強化を図り、各地の状況をモニタリングするなど変動等によるリスクに対する戦略の見直しを適宜行い対応しております。 (4) 海外生産拠点への依存に関するリスク当社グループの住宅機器関連事業においては、子会社の蘇州アルインコ金属製品有限公司を始め数社において海外委託生産を行っており、その主な国は中国であります。生産委託先のある国々の政治情勢の大幅な変動、経済状況の大幅な悪化、テロや紛争の発生、予期しない法律または規制の変更などによっては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対し、当社グループでは、生産拠点の分散化や仕入先との関係強化を図るとともに、各海外生産拠点における生産管理体制の強化等を行うことにより、リスクの最小化に努めております。 (5) 為替の変動に関するリスク当社グループの建設機材関連事業及び住宅機器関連事業などにおいては海外委託生産を行っており、総仕入高に対する外貨建仕入高の割合が大きくなっております。当社グループは今後もコストダウンによる価格競争力を保持し販売シェア拡大のため、海外委託生産を継続する方針でありますが、取引は大部分が米ドル建てで行われており、為替相場が変動した場合、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。当該リスクに対し、当社グループでは、仕入コストの安定を目的として先物為替予約取引による為替ヘッジを行っております。 (6) 原材料価格、エネルギー価格に関するリスク当社グループは、主力製品である建設用仮設足場材やアルミ製昇降器具などは、鋼材やアルミニウムを主な原材料としております。また製造の過程で使用する電力を適宜調達しております。このため、不安定な国際情勢や想定以上の円安の継続などを要因として、急激な原材料価格やエネルギー価格の高騰が生じた場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクに対し、調達先の見直しや生産合理化などの生産性向上を含むコスト削減及び製品価格への一部転嫁(値上げ)などを行っております。 (7) 製品及び施工の品質管理に関するリスク当社グループは、製造・販売する製品及び施工に関する安全性を確保し、顧客に「安全」「安心」を提供することが経営上の重要な課題であり、社会的責任であると認識しております。製品や施工の品質に予期せぬ不適合や瑕疵が認められた場合には、当社グループの業績や社会的信用に重大な影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対し、当社グループは「顧客視点」「現場視点」の重要性を認識し、自主行動計画(法令の遵守・自主行動計画の確立・品質管理及び安全管理・事故情報の収集と提供・重大事故発生時の対応・製品安全管理体制の維持)に関する基本方針を定め、製品及び施工の品質及び安全の管理に努めております。 (8) 建設業法に関するリスク当社グループのレンタル関連事業が取得している一般建設業の「とび・土工工事業及び内装仕上工事業」の許可票は1件当たりの請負金額が500万円未満の請負工事においては必要とされておりません。しかしながら当社のレンタル関連事業の主な取引先は住宅会社、建設会社、工務店、リフォーム業者であり、取引を行う場合一般建設業の許可については必須事項となっておりますので、一般建設業の許可の取消や停止事由が発生した場合は当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクが顕在化する可能性は、現時点では認識しておりませんが、関連する法令遵守の周知徹底を図ってまいります。 (9) 情報セキュリティに関するリスク当社グループは、事業活動において顧客情報及び取引先の機密情報や個人情報等を保有しております。このため、サイバー攻撃やコンピュータウイルス感染などによる個人情報等の漏えい、重要データの破壊等が発生した場合、生産や業務の停止による事業活動の停滞や社会的信用の失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対し、これらの重要な情報については外部流出や改ざん等が無い様、外部環境変化に合わせたセキュリティ対策機器、ソフトウエアの導入などの技術的対策を進めるとともに、従業員に対する教育訓練など、人的な対策を実施しリスク低減に取り組んでおります。 (10) 人材確保、人材育成に関するリスク当社グループは、企業価値の向上を目的とした人的資本への投資による付加価値の向上を推進しており、従業員のスキル・能力向上のための育成、労働環境の整備に取り組んでおります。国内における少子高齢化の進展に伴って優秀で多様な人材が確保出来ない場合や、育成が不十分だった場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。当該リスクに対し、当社グループでは従業員のスキル・能力向上のため、各種研修制度の充実や高度専門人材の獲得などに取り組んでおります。また多様な人材が尊重される職場風土を醸成するとともに、多様な働き方を可能とする職場環境の整備に取り組んでおります。 (11) 気候変動・環境に関するリスク当社グループは、気候変動に伴う社会動向を重要課題と認識しております。脱炭素社会への移行に向けて炭素税の導入等がなされた場合や、夏季の気温上昇が想定以上に推移する等した場合には、当社グループの事業活動に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクに対し、当社グループはサステナビリティ委員会を設置しCO2排出量の削減に取り組んでおります。また、事業活動における騒音・振動などの要因により社会環境に悪影響を及ぼした場合、事業活動が制約を受けるリスクがあることから環境関連法令を遵守するための必要な措置を講じております。

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