事業の概要
- 主力事業の多角化:文化シヤッターグループは、シャッター、住宅用建材、ビル用建材の製造販売と保守点検・修理、住宅リフォームを主な事業としています。これにより、建設市場の多様なニーズに対応し、収益源を分散させています。
- グローバルな製造販売網:シャッター関連製品は、日本国内だけでなく、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドの子会社でも製造販売しています。部品製造も海外子会社で行い、国際的なサプライチェーンを構築しています。
- サービスとリフォーム:製品販売後の保守点検・修理を行うサービス事業や、住宅リフォーム、ビルリニューアルを行うリフォーム事業も展開しています。これにより、製品のライフサイクル全体で顧客との関係を維持し、安定的な収益を確保しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
- シャッター関連製品事業:この事業は、シャッターの製造販売を主としており、グループ全体の売上高の約931.96億円、営業利益97.05億円を占める最大の収益源です。国内外の子会社が製造販売を担い、開閉機などの部品もグループ内で製造・供給しています。
- 建材関連製品事業:住宅用建材とビル用建材の製造販売を行う事業で、売上高は約899.79億円、営業利益は34.2億円です。多様な子会社がそれぞれの専門分野で建材を製造し、グループ内で仕入れて販売することで、幅広い建築ニーズに対応しています。
- サービス事業:製品販売後の保守点検・修理を行う事業で、売上高は約311.22億円、営業利益は56.43億円です。この事業は、製品の長期的な安全性と機能維持をサポートし、顧客との継続的な関係を築くことで安定した収益を上げています。
2025-03 セグメント別業績
| セグメント | 区分 | 売上(億) | 営業利益(億) | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Shutters | 事業 | 932 | 97 | 10.4% |
| ConstructionRelatedMaterials | 事業 | 900 | 34 | 3.8% |
| Service | 事業 | 311 | 56 | 18.1% |
| Refurbishments | 事業 | 65 | 0 | 0.7% |
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社32社及び関連会社4社で構成され、シャッター、住宅用建材及びビル用建材の製造販売とその保守点検・修理、住宅リフォームを主な事業内容としている。 当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次の通りである。 なお、次の5部門は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメント情報の区分と同一である。シャッター関連製品事業……当社が製造販売するほか、連結子会社BXテンパル株式会社、連結子会社BX BUNKA VIETNAM Co.,Ltd.、連結子会社BX BUNKA AUSTRALIA PTY LTD、連結子会社BX BUNKA NEW ZEALAND LIMITEDにおいても製造販売している。開閉機等の部品は連結子会社BX新生精機株式会社、連結子会社BX SHINSEI VIETNAM Co.,Ltd.が製造販売し、当社、連結子会社BXテンパル株式会社及び連結子会社BX BUNKA VIETNAM Co.,Ltd.が仕入れて販売している。連結子会社BX沖縄文化シヤッター株式会社、関連会社文化シヤッター秋田販売株式会社、関連会社文化シヤッター高岡販売株式会社及び不二サッシ株式会社グループは当社から一部商製品を仕入れて販売している。建材関連製品事業……………住宅用建材は当社が製造販売するほか、連結子会社BX西山鉄網株式会社、連結子会社BXカネシン株式会社、連結子会社株式会社エコウッド、関連会社不二サッシ株式会社グループが製造販売しており、一部は当社で仕入れて販売している。ビル用建材は当社、連結子会社BXルーテス株式会社、連結子会社BX BUNKA VIETNAM Co.,Ltd.、関連会社不二サッシ株式会社グループ及びEUROWINDOW,JSC.が製造販売するほか、連結子会社BXケンセイ株式会社、連結子会社BXティアール株式会社、連結子会社BX紅雲株式会社、連結子会社BX鐵矢株式会社、連結子会社BX東北鐵矢株式会社、連結子会社BX朝日建材株式会社、連結子会社BX文化パネル株式会社が製造しており、一部は当社で仕入れて販売している。また、連結子会社BX文化パネル株式会社はパーティションの施工を行っている。サービス事業…………………当社及び連結子会社文化シヤッターサービス株式会社が商製品販売後の保守点検・修理を行っている。リフォーム事業………………当社の一部門が住宅リフォーム及びビルリニューアルを行い、連結子会社BXゆとりフォーム株式会社が住宅リフォームを行っている。その他…………………………当社の一部門が止水事業、太陽光発電システム事業、不動産賃貸事業を行っている。また、連結子会社BXあいわ株式会社が損害保険代理業及び旅行代理業、連結子会社BX TOSHO株式会社が建築設計業を行っている。 当社グループの事業の系統図は、次の通りである。 (注)1.2024年7月31日に連結子会社であったWindsor Doors (South Island) Limited、Jones Door Company (2005) Limited及びDoors 2000 Limitedは、連結子会社であるWindsor Doors Limitedを存続会社とする吸収合併により消滅した。2.2025年4月1日に連結子会社であったBX鐵矢株式会社及びBX東北鐵矢株式会社は、連結子会社であるBXティアール株式会社を存続会社とする吸収合併により消滅した。3.2025年4月1日に連結子会社であったBXケンセイ株式会社及びBX文化パネル株式会社は、連結子会社であるBXルーテス株式会社を存続会社とする吸収合併により消滅した。
事業の優位性(モート)
事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
| 価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い | 弱い 鋼材価格上昇や半導体不足による原材料調達難が業績に悪影響を及ぼす可能性があるため。 |
|---|---|
| 参入障壁新規参入を阻む要因の種類 | 技術 防火シャッターや防火ドアなど防災対応製品の性能保持や安全対策に関する技術と責任体制。 |
| 景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか | シクリカル |
| 設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか | 混合 |
| 規制依存規制は障壁にも足枷にもなる | 高い |
会社が挙げる主要リスク:感染性ウイルス禍による事業活動への影響 / 地震やその他の自然災害等による製品出荷と緊急の修理対応への影響 / 資材等の調達難による業績悪化
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 9 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産★☆☆☆☆
「文化シヤッター」ブランドは一定の認知度を持つが、競合他社も同様のブランド力を有しており、特許や独自IPによる明確な優位性は見えにくい。リフォーム市場でのブランド浸透は進んでいる。
スイッチングコスト★★★☆☆
住宅・ビル建設におけるシャッター・ドアは、一度設置するとメンテナンスや交換に手間がかかるため、施主や管理会社は既存メーカーからの乗り換えを避ける傾向がある。特に大規模物件では、仕様の統一性や実績が重視される。
ネットワーク効果☆☆☆☆☆
シャッター・ドアの利用は個々の建物に閉じており、ユーザー数の増加がサービス価値を向上させるネットワーク効果は存在しない。
コスト優位★★☆☆☆
大量生産によるスケールメリットはある程度期待できるが、原材料価格の変動や競合他社との価格競争により、構造的なコスト優位を確立しているとは言い難い。自動化・効率化への投資は継続している。
規模の経済★★★☆☆
国内シャッター・ドア市場において、文化シヤッターはトップクラスのシェアを誇る。業界規模に対して、主要プレイヤーが少数に絞られており、一定の効率規模の経済が働いていると考えられる。
- 広範な製品ラインナップ:防火シャッターや防火ドアといった防災対応製品から、住宅用・ビル用建材、さらに太陽光発電システムや止水事業まで、幅広い製品とサービスを提供しています。これにより、多様な顧客ニーズに応え、市場での競争力を高めています。
- 全国規模のサービス網:全国に販売、製造、修理点検を行うサービス拠点を配置しており、顧客への迅速な対応が可能です。特に緊急時の修理対応能力は、顧客満足度を高め、ブランドイメージの維持に貢献しています。
- グループ会社による専門性:子会社がシャッター部品の製造、建材の製造販売、パーティション施工、損害保険代理業、建築設計業など、各分野で専門性を発揮しています。これにより、グループ全体で高品質な製品とサービスを提供できる体制を構築しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
経営戦略
有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループでは、2024年度より新たな3カ年の中期経営計画をスタートさせ、『恒久的な企業価値の創出を目指して』を基本テーマとして掲げ、課題の見える化を最優先とし、次世代に向けた恒久的な利益創出の仕組みづくりと人材育成に取り組んでいる。 初年度である2024年度は、「徹底した業務プロセスの見える化」をテーマとして、営業力強化で顧客満足度の向上を図るとともに、防災・減災・環境対応製品のさらなる販売強化、社会環境の変化に対応した生産体制の基盤構築と製造原価低減、設計・施工・工事のスキルアップ、人的資本への投資によるBXグループ価値の最大化などの施策に取り組んだ。 2年目である2025年度は、「効率的な業務プロセスの構築」を基本テーマとし、前年度の「徹底した業務プロセスの見える化」で顕在化した生産性や成長を妨げる課題に対し、新たな意識、発想、着眼点から利益創出の仕組みを再構築していく。業務プロセスの見える化とそれに準じた数値の可視化により、投資した資源を有効に活用し、効率的な事業運営ができているか確認できる仕組みを検証し、最終年度である2026年度には最大限の成果を生み出すべく、改革を実行していく。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、企業価値の向上をめざし、売上高・営業利益・営業利益率・自己資本利益率(ROE)・投下資本利益率(ROIC)・BxVA・BxVAスプレッドの向上に努めていく。 注)BxVA(Bx Value Added)は当社独自の指標であり、投下資本に対する付加価値額を表している。 BxVA=NOPAT-資本コスト額 BxVAスプレッド=投下資本利益率(ROIC)-加重平均資本コスト(WACC) (3)事業を行う市場の状況 当社グループが事業を行う市場の状況は、新設住宅着工戸数が前期比2.0%増の81.6万戸となり、民間非住宅着工床面積(建築確認申請時点)は、店舗が増加したものの、それ以外の用途が軒並み減少したことで、前期比10.5%減の3,474万㎡と前年を下回った。 (4)中長期的な会社の経営戦略と優先的に対処すべき課題 今後のわが国経済は、個人消費や設備投資などの内需が堅調に推移し、景気は緩やかな回復が続く見通しであるが、海外経済の不確実性の高まり、物価や資源価格の動向など先行きは依然として不透明な状況となっている。 このような状況のもと、当社グループでは、2024年度より新たな3カ年の中期経営計画をスタートさせ、『恒久的な企業価値の創出を目指して』を基本テーマとして掲げ、課題の見える化を最優先とし、次世代に向けた恒久的な利益創出の仕組みづくりと人材育成に取り組んでいく。 (気候変動リスクへの対応) 当社グループでは、気候変動リスクへの対応を重要な経営課題の一つと捉えており、「2050年BXグループ脱炭素宣言」を表明し、脱炭素へ向けた本格的な取り組みを推し進めている。温室効果ガスの排出削減等に取り組む“緩和”の側面としては、2023年10月16日付でSBT(民間企業における科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出量削減目標の設定)認定を取得したほか、事業所における再生可能エネルギー電力の調達や「新物流システム」の導入による積載効率の向上等の具体的な取り組みを推し進めている。また、商品開発分野においては、「遮熱・断熱」を今後の成長に向けた新たなキーワードとし、猛暑時における室内温度の上昇を抑制することによって熱中症予防や冷房効率向上に効果を発揮する遮熱シート「はるクール」、薄板化によって材料重量を削減するとともに接着工法によってCO2排出量削減を実現した環境配慮型スチールドア「SGD」など、環境配慮商品のラインアップをさらに拡充させている。一方で、変化する気候の影響を将来にわたり回避・軽減する“適応”の側面としては、ゲリラ豪雨・集中豪雨等による建物等の防災ソリューションとして、多様な場所や用途に対応できる止水関連商品や近年大きな災害をもたらす台風などによる強風への対応として、高耐風圧性能を確保したシャッターのラインアップを拡充するなど、お客様・利用者様等への適時的確なご提案を推し進めていく。 (人的資本への対応) 人材は企業の重要な資産であり、人材への様々な投資(施策)により従業員の満足度やエンゲージメントを高め、生産性・創造性の向上等の人材価値の最大化により、企業の持続的成長、ひいては企業価値の向上を実現していく。具体的な施策として、「労働時間の見える化」による長時間労働の抑制、業務効率や生産性向上をさらに追求するためのDXへの取り組み、育児休業制度・介護休業制度の拡充、治療と仕事の両立支援など、安心して働くことができる(働きやすい)職場を整備し、従業員個々人のライフスタイルに柔軟に対応できる人事制度の拡充を図っていく。これに加え、人材価値の最大化を図る教育改革への取り組みとして、各部門のキャリア(スキル)マップを策定、キャリアパスを見える化したことで、上司と部下が共通認識のもとキャリアを展望でき、従業員が自身の現在地と成長を実感できる支援を行うなど、特に若手社員への成長に向けた施策を推し進めている。また、2023年6月に「ダイバーシティ&インクルージョンに関する方針」を定め、誰もが個性を活かし、能力を最大限発揮できる環境を整備し、さまざまな価値観や視点を受け入れることで新たな価値の創出に挑み、グループの成長につなげていく。 (人権への対応) 当社グループでは、「文化シヤッターグループ人権方針」を定め、事業活動がステークホルダーに与える影響度に鑑み、優先して取り組むべき重要な人権課題を特定した。具体的な施策として、バリューチェーン上のリスクを把握するために、2023年度は当社グループのすべての役員・従業員を対象、2024年度は当社工場内協力会社を対象とした人権に関するアンケート調査を実施した。また、調達先においては、人権への取り組みを含めた調達方針への理解促進と、セルフアセスメントを実施するなど、当社グループが文化として継承してきた「人を大切にする会社」を実践していくために、人権尊重の取り組みを推し進めていく。 (CSRの推進について) 当社グループでは、事業活動の原点である「社是(誠実・努力・奉仕)」をはじめとして、「経営理念」や「CSR憲章」を常に意識して事業に取り組んでおり、全ての法令を順守し、公正な事業環境の中で利潤を追求すること、事業活動を通じて広く社会に貢献することが社会との信頼関係を構築することであると強く認識しており、コンプライアンス体制整備に恒常的に取り組んでいる。また、企業の持続的成長・発展のための重要なテーマであるESG(環境・社会・ガバナンス)及びSDGs(持続可能な開発目標)を重視しながらCSR(企業の社会的責任)を一層積極的に推し進めていくことで、当社グループの企業価値向上と持続可能な社会の発展に向けた取り組みを強化していく。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループでは、2024年度より新たな3カ年の中期経営計画をスタートさせ、『恒久的な企業価値の創出を目指して』を基本テーマとして掲げ、課題の見える化を最優先とし、次世代に向けた恒久的な利益創出の仕組みづくりと人材育成に取り組んでいる。 初年度である2024年度は、「徹底した業務プロセスの見える化」をテーマとして、営業力強化で顧客満足度の向上を図るとともに、防災・減災・環境対応製品のさらなる販売強化、社会環境の変化に対応した生産体制の基盤構築と製造原価低減、設計・施工・工事のスキルアップ、人的資本への投資によるBXグループ価値の最大化などの施策に取り組んだ。 2年目である2025年度は、「効率的な業務プロセスの構築」を基本テーマとし、前年度の「徹底した業務プロセスの見える化」で顕在化した生産性や成長を妨げる課題に対し、新たな意識、発想、着眼点から利益創出の仕組みを再構築していく。業務プロセスの見える化とそれに準じた数値の可視化により、投資した資源を有効に活用し、効率的な事業運営ができているか確認できる仕組みを検証し、最終年度である2026年度には最大限の成果を生み出すべく、改革を実行していく。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、企業価値の向上をめざし、売上高・営業利益・営業利益率・自己資本利益率(ROE)・投下資本利益率(ROIC)・BxVA・BxVAスプレッドの向上に努めていく。 注)BxVA(Bx Value Added)は当社独自の指標であり、投下資本に対する付加価値額を表している。 BxVA=NOPAT-資本コスト額 BxVAスプレッド=投下資本利益率(ROIC)-加重平均資本コスト(WACC) (3)事業を行う市場の状況 当社グループが事業を行う市場の状況は、新設住宅着工戸数が前期比2.0%増の81.6万戸となり、民間非住宅着工床面積(建築確認申請時点)は、店舗が増加したものの、それ以外の用途が軒並み減少したことで、前期比10.5%減の3,474万㎡と前年を下回った。 (4)中長期的な会社の経営戦略と優先的に対処すべき課題 今後のわが国経済は、個人消費や設備投資などの内需が堅調に推移し、景気は緩やかな回復が続く見通しであるが、海外経済の不確実性の高まり、物価や資源価格の動向など先行きは依然として不透明な状況となっている。 このような状況のもと、当社グループでは、2024年度より新たな3カ年の中期経営計画をスタートさせ、『恒久的な企業価値の創出を目指して』を基本テーマとして掲げ、課題の見える化を最優先とし、次世代に向けた恒久的な利益創出の仕組みづくりと人材育成に取り組んでいく。 (気候変動リスクへの対応) 当社グループでは、気候変動リスクへの対応を重要な経営課題の一つと捉えており、「2050年BXグループ脱炭素宣言」を表明し、脱炭素へ向けた本格的な取り組みを推し進めている。温室効果ガスの排出削減等に取り組む“緩和”の側面としては、2023年10月16日付でSBT(民間企業における科学的根拠に基づいた温室効果ガスの排出量削減目標の設定)認定を取得したほか、事業所における再生可能エネルギー電力の調達や「新物流システム」の導入による積載効率の向上等の具体的な取り組みを推し進めている。また、商品開発分野においては、「遮熱・断熱」を今後の成長に向けた新たなキーワードとし、猛暑時における室内温度の上昇を抑制することによって熱中症予防や冷房効率向上に効果を発揮する遮熱シート「はるクール」、薄板化によって材料重量を削減するとともに接着工法によってCO2排出量削減を実現した環境配慮型スチールドア「SGD」など、環境配慮商品のラインアップをさらに拡充させている。一方で、変化する気候の影響を将来にわたり回避・軽減する“適応”の側面としては、ゲリラ豪雨・集中豪雨等による建物等の防災ソリューションとして、多様な場所や用途に対応できる止水関連商品や近年大きな災害をもたらす台風などによる強風への対応として、高耐風圧性能を確保したシャッターのラインアップを拡充するなど、お客様・利用者様等への適時的確なご提案を推し進めていく。 (人的資本への対応) 人材は企業の重要な資産であり、人材への様々な投資(施策)により従業員の満足度やエンゲージメントを高め、生産性・創造性の向上等の人材価値の最大化により、企業の持続的成長、ひいては企業価値の向上を実現していく。具体的な施策として、「労働時間の見える化」による長時間労働の抑制、業務効率や生産性向上をさらに追求するためのDXへの取り組み、育児休業制度・介護休業制度の拡充、治療と仕事の両立支援など、安心して働くことができる(働きやすい)職場を整備し、従業員個々人のライフスタイルに柔軟に対応できる人事制度の拡充を図っていく。これに加え、人材価値の最大化を図る教育改革への取り組みとして、各部門のキャリア(スキル)マップを策定、キャリアパスを見える化したことで、上司と部下が共通認識のもとキャリアを展望でき、従業員が自身の現在地と成長を実感できる支援を行うなど、特に若手社員への成長に向けた施策を推し進めている。また、2023年6月に「ダイバーシティ&インクルージョンに関する方針」を定め、誰もが個性を活かし、能力を最大限発揮できる環境を整備し、さまざまな価値観や視点を受け入れることで新たな価値の創出に挑み、グループの成長につなげていく。 (人権への対応) 当社グループでは、「文化シヤッターグループ人権方針」を定め、事業活動がステークホルダーに与える影響度に鑑み、優先して取り組むべき重要な人権課題を特定した。具体的な施策として、バリューチェーン上のリスクを把握するために、2023年度は当社グループのすべての役員・従業員を対象、2024年度は当社工場内協力会社を対象とした人権に関するアンケート調査を実施した。また、調達先においては、人権への取り組みを含めた調達方針への理解促進と、セルフアセスメントを実施するなど、当社グループが文化として継承してきた「人を大切にする会社」を実践していくために、人権尊重の取り組みを推し進めていく。 (CSRの推進について) 当社グループでは、事業活動の原点である「社是(誠実・努力・奉仕)」をはじめとして、「経営理念」や「CSR憲章」を常に意識して事業に取り組んでおり、全ての法令を順守し、公正な事業環境の中で利潤を追求すること、事業活動を通じて広く社会に貢献することが社会との信頼関係を構築することであると強く認識しており、コンプライアンス体制整備に恒常的に取り組んでいる。また、企業の持続的成長・発展のための重要なテーマであるESG(環境・社会・ガバナンス)及びSDGs(持続可能な開発目標)を重視しながらCSR(企業の社会的責任)を一層積極的に推し進めていくことで、当社グループの企業価値向上と持続可能な社会の発展に向けた取り組みを強化していく。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りである。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の改善を背景とした賃上げ等による雇用・所得環境の改善や設備投資の拡大等により、景気は緩やかな回復基調が続いている。 一方で、継続的な円安によるエネルギー価格・原材料価格の高騰や人手不足による供給力不足、海外経済の不確実性の高まりなど先行きの見通せない状況で推移している。 当社グループを取り巻く建設・住宅業界においても、民間設備投資が堅調に推移しており、建設需要は底堅さを維持しているものの、建設コストの高騰などにより新設住宅着工戸数は弱含みの動きが続くなど、依然として不透明な状況が続いている。 そのような状況の中、当連結会計年度の売上高は228,419百万円(前年同期比3.3%増)となり、利益面においても、売上高の増加やコスト削減など当社グループの全部門において利益の確保に全力で取り組んだ結果、営業利益は14,726百万円(前年同期比1.8%増)となった。経常利益は14,777百万円(前年同期比7.3%減)となったが、投資有価証券売却益及び受取損害賠償金を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益については13,158百万円(前年同期比24.4%増)となった。 セグメントごとの経営成績は次の通りである。1.シャッター関連製品事業 Windsor Doors Limited他3社及びSPRINT ROLLER SHUTTERS PTY LTDを連結の範囲に含めたこと等により、当連結会計年度の売上高は93,196百万円(前年同期比2.3%増)となり、営業利益は9,705百万円(前年同期比11.3%増)となった。2.建材関連製品事業 当連結会計年度の売上高は89,979百万円(前年同期比2.4%増)となったが、スチールドア等が低調に推移した結果、営業利益は3,420百万円(前年同期比22.7%減)となった。3.サービス事業 緊急修理対応や定期保守メンテナンス等が堅調に推移した結果、連結子会社文化シヤッターサービス株式会社を中心に、当連結会計年度の売上高は31,122百万円(前年同期比6.9%増)となり、営業利益は5,643百万円(前年同期比6.9%増)となった。4.リフォーム事業 ビルの改修等を手掛けるリニューアル事業等が堅調に推移した結果、当連結会計年度の売上高は6,506百万円(前年同期比8.9%増)となり、営業利益は47百万円(前年同期は営業損失17百万円)となった。5.その他 社会問題化しているゲリラ豪雨等に対する浸水防止用設備を手掛ける止水事業等が堅調に推移した結果、当連結会計年度の売上高は7,615百万円(前年同期比8.4%増)となり、営業利益は1,263百万円(前年同期比15.3%増)となった。 当連結会計年度末における資産、負債及び純資産の状況は次の通りである。(流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、117,344百万円(前連結会計年度末は120,049百万円)となり、2,704百万円減少した。これは、「受取手形、売掛金及び契約資産」が減少(46,935百万円から45,543百万円へ1,392百万円減)、「電子記録債権」が減少(10,631百万円から9,375百万円へ1,256百万円減)したことが主な要因である。(固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、87,638百万円(前連結会計年度末は86,830百万円)となり、807百万円増加した。これは、「のれん」が減少(11,318百万円から10,329百万円へ989百万円減)した一方で、「建物及び構築物」が増加(12,320百万円から13,774百万円へ1,453百万円増)、「使用権資産」が増加(4,028百万円から4,576百万円へ548百万円増)したことが主な要因である。(流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、55,554百万円(前連結会計年度末は65,559百万円)となり、10,004百万円減少した。これは、「電子記録債務」が減少(21,552百万円から15,893百万円へ5,659百万円減)、「支払手形及び買掛金」が減少(15,604百万円から11,704百万円へ3,900百万円減)したことが主な要因である。(固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、35,977百万円(前連結会計年度末は37,395百万円)となり、1,417百万円減少した。これは、「リース債務」が増加(4,907百万円から5,566百万円へ658百万円増)した一方で、「退職給付に係る負債」が減少(16,433百万円から15,409百万円へ1,024百万円減)、「長期借入金」が減少(3,209百万円から2,440百万円へ769百万円減)したことが主な要因である。(純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、113,450百万円(前連結会計年度末は103,924百万円)となり、9,525百万円増加した。これは、「利益剰余金」が配当金の支払い(4,716百万円)により減少した一方で、親会社株主に帰属する当期純利益の計上(13,158百万円)により増加、「為替換算調整勘定」が増加(1,122百万円)したことが主な要因である。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、39,693百万円となり、前連結会計年度末に比べ543百万円増加した。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りである。(営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は10,975百万円(前年同期比29.8%減)となった。 収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益18,643百万円、減価償却費5,338百万円、売上債権及び契約資産の減少額2,721百万円であり、支出の主な内訳は、仕入債務の減少額9,738百万円、法人税等の支払額6,920百万円である。(投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は3,745百万円(前年同期比77.8%減)となった。 収入の主な内訳は、投資有価証券の売却による収入1,699百万円であり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出4,806百万円である。(財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は6,795百万円(前年同期は9,513百万円の獲得)となった。 支出の主な内訳は、配当金の支払額4,710百万円、リース債務の返済による支出1,238百万円、長期借入金の返済による支出868百万円である。 なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は、次の通りである。 第75期第76期第77期第78期第79期自己資本比率50.1%48.7%46.6%50.2%55.3%時価ベースの自己資本比率44.9%39.1%38.2%59.8%65.2%キャッシュ・フロー対有利子負債比率0.3年0.7年0.8年1.4年2.0年インタレスト・カバレッジ・レシオ88.0倍43.2倍33.9倍49.2倍21.6倍(注)1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算している。2.各指標は、下記の基準で算出している。自己資本比率…………………………………自己資本÷総資産時価ベースの自己資本比率…………………株式時価総額÷総資産キャッシュ・フロー対有利子負債比率……有利子負債÷キャッシュ・フローインタレスト・カバレッジ・レシオ………キャッシュ・フロー÷利払い3.株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算している。4.キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用している。5.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としている。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を利用している。 ③生産、受注及び販売の実績a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りである。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)シャッター関連製品事業(百万円)50,869101.8建材関連製品事業(百万円)21,088101.7サービス事業(百万円)--リフォーム事業(百万円)--報告セグメント計(百万円)71,957101.7その他(百万円)1,45898.9合計(百万円)73,416101.7 (注)セグメント間の取引については相殺消去している。 b.商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りである。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)シャッター関連製品事業(百万円)3,401107.5建材関連製品事業(百万円)41,745103.0サービス事業(百万円)1,086117.1リフォーム事業(百万円)3,734103.5報告セグメント計(百万円)49,968103.6その他(百万円)3,03294.1合計(百万円)53,000103.0 (注)セグメント間の取引については相殺消去している。c.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次の通りである。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)シャッター関連製品事業95,180103.836,681105.7建材関連製品事業94,054101.251,854108.5サービス事業31,564107.24,534110.8リフォーム事業6,311111.593982.8報告セグメント計227,112103.494,010107.2その他8,755126.14,405134.9合計235,867104.198,416108.2 (注)セグメント間の取引については相殺消去している。 d.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りである。セグメントの名称当連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)前年同期比(%)シャッター関連製品事業(百万円)93,196102.3建材関連製品事業(百万円)89,979102.4サービス事業(百万円)31,122106.9リフォーム事業(百万円)6,506108.9報告セグメント計(百万円)220,804103.2その他(百万円)7,615108.4合計(百万円)228,419103.3 (注)セグメント間の取引については相殺消去している。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りである。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものである。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されている。海外子会社については、進出国の会計基準に準拠して作成され、現地監査法人の監査を受けた上で必要な調整を反映させている。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要な事項については、関連する会計基準の範囲内にて合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っている。なお、この連結財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とする。経営者はこれらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しているが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合がある。 詳細については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載している通りである。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載している通りである。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績について、売上高は228,419百万円、営業利益は14,726百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は13,158百万円となった。売上高については、販売数量の増加等が寄与し増収となった。営業利益については、人件費の増加等に伴うコストアップが影響したこと、材料価格の値上がりが影響したことが減益要因となった一方で、販売価格の引き上げが寄与したこと、販売数量の増加が寄与したことにより増益となった。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」に記載している通りである。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、運転資金及び設備投資等を自己資金にて賄うことを基本としているが、資金の安定及び効率的な調達を行うため、金融機関からの借入を行っている。また、金融機関4行との間で借入枠7,000百万円のコミットメントライン契約を締結している(借入未実行残高7,000百万円)。 なお、前連結会計年度において社債を発行し、DOORWORKS AUSTRALIA PTY LTD、Windsor Doors Limited他3社及びSPRINT ROLLER SHUTTERS PTY LTDの株式取得に際して金融機関から調達した借入の返済資金に充当している。 当連結会計年度末における有利子負債(負債のうち利子を支払っているすべての負債)の残高は21,723百万円となっている。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は39,693百万円となっている。 当連結会計年度の資本の財源及び資金の流動性の詳細については、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載している通りである。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、中期経営計画(2024年度~2026年度)の基本テーマである『恒久的な企業価値の創出を目指して』を達成するため、売上高・営業利益・営業利益率・自己資本利益率(ROE)・投下資本利益率(ROIC)・BxVA・BxVAスプレッドを重要な指標として位置付けており、2026年度に売上高250,000百万円、営業利益18,800百万円、営業利益率7.5%、自己資本利益率(ROE)11.0%、投下資本利益率(ROIC)9.1%、BxVA2,700百万円、BxVAスプレッド1.8%の達成をめざしている。当連結会計年度における売上高は228,419百万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は14,726百万円(前年同期比1.8%増)、営業利益率は6.4%(前年同期比0.1ポイント減)、自己資本利益率(ROE)は12.1%(前年同期比0.7ポイント増)、投下資本利益率(ROIC)は7.9%(前年同期比1.0ポイント減)、BxVAは700百万円(前年同期比61.1%減)、BxVAスプレッドは0.6%(前年同期比1.0ポイント減)となった。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りである。1.シャッター関連製品事業 シャッター関連製品事業の売上高は93,196百万円、営業利益は9,705百万円となった。重量シャッターの販売数量が減少した一方で、適正な販売価格の引上げに加えて、高気密性能の高速シートシャッター「大間迅」の売上が堅調に推移したことにより、増収増益となった。セグメント資産は80,777百万円となり、2,609百万円減少した。これは当社及び連結子会社の売上債権回収の早期化等により、受取手形、売掛金及び契約資産、電子記録債権等が減少したことが主な要因である。2.建材関連製品事業 建材関連製品事業の売上高は89,979百万円、営業利益は3,420百万円となった。主力のスチールドア、引戸や集合住宅向けドアが堅調に推移した一方で、スチールドアの収益構造の整備未達等により増収減益となった。セグメント資産は65,869百万円となり、1,170百万円増加した。これは連結子会社BXカネシン株式会社及び連結子会社BX文化パネル株式会社の設備投資により有形固定資産が増加したことが主な要因である。3.サービス事業 サービス事業の売上高は31,122百万円、営業利益は5,643百万円となった。緊急修理対応及び保守点検契約が堅調に推移したことにより、増収増益となった。セグメント資産は21,473百万円となり、824百万円増加した。これは連結子会社文化シヤッターサービス株式会社の設備投資により有形固定資産が増加したことが主な要因である。4.リフォーム事業 リフォーム事業の売上高は6,506百万円、営業利益は47百万円となった。ビルリニューアル事業が堅調に推移したことにより、増収増益となった。セグメント資産は1,398百万円となり、258百万円増加した。これは当社のビルリニューアル事業が堅調に推移したことにより、受取手形、売掛金及び契約資産が増加したことが主な要因である。5.その他 その他の売上高は7,615百万円、営業利益は1,263百万円となった。止水事業等が堅調に推移したことにより、増収増益となった。セグメント資産は4,657百万円となり、248百万円増加した。これは連結子会社BX TOSHO株式会社の好調な業績により現金及び預金、受取手形、売掛金及び契約資産等が増加したことが主な要因である。
事業リスク
- 感染症による事業影響:新型コロナウイルスのような感染症の発生は、世界経済に大きな打撃を与え、当社グループの業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。サプライチェーンの混乱や需要の減少が懸念されます。
- 自然災害による事業影響:日本は地震が多い地域であり、大規模な自然災害が発生した場合、生産拠点や販売・サービス拠点が被害を受け、製品の供給遅延や緊急修理対応の遅れが生じる可能性があります。これにより、売上の低下や復旧費用が発生し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 原材料価格の高騰と調達難:シャッターや建材の主要原材料である鋼材の価格は、市況や鉄鋼原料価格に影響されます。また、電動製品に必要な半導体の世界的な不足や、国際情勢の変化による海外からの材料調達困難は、製造コストの増加や生産遅延を招き、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下の通りである。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。 ①感染性ウイルス禍による事業活動への影響 新型コロナウイルス感染症については、5類感染症へ移行したものの、今後、新たな変異ウイルスをはじめ、世界保健機構がパンデミックと認定する感染性ウイルスの発生は、時期や場所、頻度も含めて未だ予測不能であり、収束時期も容易に見通せない状況にあっては、世界及び日本経済へのダメージは計り知れず、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。 ②地震やその他の自然災害等による製品出荷と緊急の修理対応への影響 当社グループは、全国に販売、製造、修理点検を行うサービス拠点を配置しており、その中には地震発生率が世界の標準より高い地域もある。今後、そうした地域で災害が発生した場合、その被害を最小に食い止める体制を敷いていたとしても、完全に防御できる保証はない。 今後の仮説として、首都圏直下、東海地方、南海トラフ等における巨大地震や想定外の自然災害等が発生した場合、当該地区に設置する各生産、販売、サービス拠点において、製品の供給体制の複数化や販売・管理・修理拠点の統合化などの対策は進めているが、製品の生産能力低下や出荷及び供給、既設製品の故障等に伴う緊急の修理対応が遅延することは避けられず、顧客への対応に支障を来し、売上の低下を招く可能性がある。さらに、当該地区の拠点に被害があった場合、その修復または代替のために多大な費用が発生し、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。 ③資材等の調達 当社グループは、鋼材(鋼板・ステンレス等)を主たる原材料とする事業(シャッター関連製品事業、建材関連製品事業)が売上高の大部分を占めている。現在、これらの製造に必要な鋼材を複数の会社から購入しているが、市況等の影響により鉄鋼原料や原料炭等の価格が上昇した場合、鋼材の価格についてもその影響が及ぶこと、また、多種多様な電動製品、電装品を販売しているが、これらに必要な半導体が世界的に不足しており入手が先行き不透明な状況が続いていること、更に世界的な政情の急激な変化から海外からの材料調達が困難になる等により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。 ④製品の性能保持や安全対策 当社グループは、防火シャッターや防火ドアなど防災対応の製品を各種取り扱っており、これらの製品は火災発生時など緊急の際に、防火区画を形成して火災の延焼を防ぎ、安全な避難経路を確保する性能が確実に発揮されなければならない。そのため、建築基準法の一部改正により、2016年6月より防火設備の定期検査・報告制度が導入され、3年の経過措置が終了した2019年6月より、1年以内ごとの定期検査と報告が本格的にスタートした。しかし、医療施設などでは通常業務を優先する等の理由から定期検査を実施できない状況もある。また、検査対象となる建築物は国が一律に定めた以外に、地方自治体が地域の実績に応じた指定を行うため、全ての建築物に設置された防火設備が検査報告の対象にならないことから、保守点検契約が一挙に進むものではない。これらのことは、火災発生時における安全性の担保への潜在的なリスクとなっている。 さらに、建物の開口部に設置される主に管理用として使用される重量シャッター等に関しては、特に安全性に関する厳密な性能が要求される。重量シャッター等には障害物感知装置など安全性を高める装置を標準装備しているが、これらの装備によっても、地震等の不測事態の発生や製品自体の経年劣化、構造躯体の劣化、保守点検の任意契約及び未実施等により、万一の事故の発生を防げるとまでは言い切れない。重量があり、可動する開口部製品を取り扱う当社グループにおいては、施工後のメンテナンスまで含めて一貫した責任体制を敷いているが、万一、重大事故が発生した場合、当社グループのブランドイメージが損なわれ、業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。⑤民間企業設備投資、新設住宅着工戸数、非住宅着工床面積低迷の影響 当社グループが先行指標とする民間企業設備投資、新設住宅着工戸数、非住宅着工床面積について、AIやIoTの導入を背景とした研究開発費やIT投資、首都圏を中心とした都市再開発、eコマースの拡大に伴う大型物流倉庫など、非住宅を中心に建設需要が見込まれるものの、資材価格の高騰や、慢性的な人手不足、また建設業界での働き方改革の浸透等により、建設工事の中止や遅延、工期の長期化、新規の設備投資が抑制される動きが加速した場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。 ⑥企業買収及び他社との業務提携 当社グループは、経営の効率化と競争力強化のため、企業買収及び他社との業務提携による事業の拡大を行うことがある。企業買収及び他社との業務提携後において、市場環境変化等の理由により、当初期待した成果をあげられない場合、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。 ⑦業績の季節的変動 当社グループにおけるシャッター関連製品事業及び建材関連製品事業については、年度末に完成引渡しが集中する傾向にあり、適切または十分な人員を確保できなかった場合に、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。 ⑧コンプライアンスリスク 当社グループは、各種法令諸規則が遵守されるよう、すべての役員及び社員に対するコンプライアンスの徹底を図っているが、万一、各種法令諸規則に抵触する行為が発生し、コンプライアンス上の問題に直面した場合には、監督官庁等からの処分、訴訟の提起、社会的信用の失墜等により当社グループの業績及び財務状況に悪影響を与える可能性がある。 ⑨海外事業展開に伴う影響 当社グループは現在、ベトナムを中心とする東南アジア諸国と、オーストラリア、ニュージーランドにおいて事業を展開しているが、現地の政情及び経済情勢の急激な変化をはじめ、東シナ海における領有権を巡る軍事的な緊張感の高まりや全世界的なテロの影響、新型コロナウイルスなどの感染性ウイルス禍により事業を継続できない場合に、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。 ⑩公正取引委員会との審判による影響 当社は、2010年6月9日に公正取引委員会より独占禁止法第3条の規定に違反する行為(「全国における価格カルテル」)があったとして排除措置命令を受け、審判手続きにおいて異議申し立てを行ってきたが、2020年8月31日付けで公正取引委員会から、当社の申し立てを棄却する旨の審決を受けた。 当社は審決の内容を検討した結果、同内容を不服とし東京高等裁判所に審決取消訴訟を提起することを2020年9月14日に決定したが、一部内容を受け入れたことから、国土交通省関東地方整備局より建設業法に基づく処分として、2021年1月9日から30日間の営業停止処分命令を受けた。その後、係争中となっていた審決取消訴訟について、2023年4月7日に東京高等裁判所より、当社の請求をいずれも棄却する旨の判決の言渡しがあり、2023年4月20日に当社は当該判決を不服として、最高裁判所へ上告の提起及び上告受理の申立てを行っていたが、2025年2月26日付で、当社の上告を棄却し上告審として受理しない旨の決定がなされたことにより、当該訴訟は終結した。これにより当該リスクは消滅した。