研究開発費(時系列)
| 年度 | R&D費用(億円) | 設備投資(億円) |
|---|---|---|
| 2025-03 | - | 12 |
| 2024-03 | - | 14 |
| 2023-03 | - | 12 |
| 2022-03 | - | 11 |
| 2021-03 | - | 18 |
研究開発活動(本文)
FY2025|3,252 文字
6【研究開発活動】 KOGI C&Eグループ(当社及び連結子会社)は多様な技術を追求する企業として有用な商品を創出し、この国の産業の礎と未来の発展のために資することを行動指針として日々の研究開発に勤しんでおります。 鋳物関連事業分野では、機能性に優れた鋳鉄材などの材料開発を進める一方で、既存技術の醸成と適用によって広い分野において寄与できる新たな材料の創造・開発にも取り組んでおります。また当社の高品質な鋳鉄材を産業界に幅広く供するための最新解析技術の開発も実施しております。 他方、機械・環境関連事業分野では省力化・省エネ化などに対応した先進的な機能性素材、機械・環境関連設備の設計及び技術開発を推し進めております。 現在、研究開発活動は当社の開発部員、各事業部の技術スタッフ等で実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に専門的に携わっている人数は準構成員含めて当社グループ全体で43名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は482百万円であります。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。なお、研究開発費には、当社の開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が12百万円含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 1 Casting Field 主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。 開発部では通常の一般鋳鉄材では成し得ない高剛性と高強度を有する低炭素球状黒鉛鋳鉄を開発しました。本開発材は継続的に新聞記事に取り上げられ、昨年の7月末には下水道展(於:東京ビッグサイト)にPR出展し、各産業界から注目を集めております。さらにお客様への技術PRを重ねた結果、今年5月には試作品を納入し、現在評価を進めております。また同開発材の量産化についても様々な形状及び方法にてその技術の成熟を図っております。 鋳鉄材以外の開発についても事業部門と共同で新商品・新商材の開発及び創製に取組んでおります。その一環として2019年から産学官連携プロジェクト「ひょうごメタルベルトコンソーシアム」に委員として参画し、関連大学や企業との交流を積極的に推し進め、技術の質的な向上を図っております。 解析の分野においてはお客様の設計仕様を踏まえつつ、より質の高い鋳物製品を提供するため、流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。一方ではそれら解析ソフトの機能を応用し、鋳造にて発生する欠陥の予測技術の開発にも着手しております。本技術は鋳造方案、条件及び鋳造欠陥情報を機械学習させることで種々の製品における鋳造欠陥予防措置が可能となります。今後は当技術を醸成することで、鋳物製品の品質確度の向上を図ってまいります。さらに幅広い鋳造プロセスに対応した最新の鋳造解析ソフトの適用も事業部門と共に進めております。 また鋳鉄の原材料に関してコストダウンを目的とした研究にも着手しており、今後の利益拡大につながることが期待できます。 研究開発活動以外においては技術力向上を目的とした様々な支援活動を行っており、入社5年以内の技術系社員を対象とした鋳鉄の基礎と入社15年以内の中堅技術系社員を対象とした鋳鉄材料の学び直しをベースとした社内教育を定期的に実施することによって専門技術知見と技術課題の達成力の醸成にも力を注いでおります。 事業部門においては連続鋳造鋳鉄棒に関して製品品種拡大や品質の維持向上を図ることによって多彩なラインナップを取り揃えており、ゆるぎない業界随一のシェアのさらなる向上と売上拡大に貢献しております。 大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに錬成し、高難度の鋳物を製造しております。また高い品質を要求される量産鋳物や大型工作機械鋳物の製造については最新の解析技術を駆使しており、高確度の品質を担保出来ております。今後は更なる用途拡大を進めてまいります。 圧延ロール関連商品についてはこれまで国内外の製鋼メーカーに納入し、お客様から高評価をいただいております。その製造過程においては同部門の熟練した技術を元に様々な鋳造方法を用いて形鋼やその他向けに質の高いロールを製造しており、売上拡充の一役を担っております。 また公共関連商品においては安全性及びセキュリティ性能を向上させた自社型マンホールや解析によって強度を担保した電線共同溝(CCボックス)用鋳鉄蓋を製造しており、売上の拡大にも貢献しています。さらに鋳鉄製パネル枠体製品である「鋳田籠」の海洋生態環境保全向け海洋プランターとしての利活用を国内研究機関その他と共同で進めております。 鋳鉄以外の分野として昨年1月に子会社化した小口合金鋳造所においてはアルミニウム合金による半導体及び液晶製造装置部材や建設機械用部品の製造を手掛けており、産業装置の省力化や軽量化に大きく貢献しております。 中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取り組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。 当事業に掛かった研究開発費は457百万円であります。2 Environment Field・環境エンジニアリング 送風機事業においては当該事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めており、これまでにも様々な送風機を開発し、現在の受注増に寄与しております。さらにあらゆる解析を用いて高寿命・低騒音でかつ高い効率を有する送風機を継続して開発中であり、集塵機業界など設備のリプレースも含めた市場シェアの大幅な拡大を目指しております。 環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって研究開発を進めております。これまでに開発されたストーカー式焼却炉は実際の大型ごみ焼却施設として安定的な燃焼効率や大幅な省エネ効果が得られるなどお客様から高評価を得ており、昨年3月に竣工した東京都八丈町のクリーンセンターも現在順調に稼働しています。 また徳島県海部郡衛生処理事務組合と次期ごみ処理施設建設事業の契約を結ぶことができ、当社の高い環境関連技術のさらなる拡充を進めております。また送風機器関連技術のノウハウを生かした新たな商品開発も遂行しており、これら技術の早期実用化をさらに推し進め、鋳物事業に次ぐ中核事業となるように人材を含めた技術的リソースの醸成も深めてまいります。 3 Environment Field・機能材料 機能材料関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで研究開発を実施しております。 主として自動車の摩擦材として使われているメタルファイバーはその材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して様々な用途開発に取り組んでおります。また今後需要が見込まれる電磁波シールド材や素材の熱伝導特性を利用した放熱部材などの分野に向けて、ファイバー素材と様々な媒体との複合化技術ならびにファイバーの焼結技術の蓄積と開発にも着手しています。その過程で昨年11月には名古屋プラスチック工業展に初出展し、その高い機能性を化学業界を含めた広い産業界に喧伝することで、新たな商流への展開を推し進めております。また開発部と共同でオリジナル材料の開発も実施しており、早期実用化に向けた展開も推進して参ります。 当事業に掛かった研究開発費は12百万円であります。
FY2024|3,107 文字
6【研究開発活動】 KOGI C&Eグループ(当社及び連結子会社)は多様な技術を追求する企業として有用な商品を創出し、この国の産業の礎と未来の発展のために資することを行動指針として日々の研究開発に勤しんでおります。 当社は鋳物4事業部の内、主要なお客様が重複し、製品スケールが類似する大型鋳物事業部と鉄鋼事業部を統合し、新たに素形材事業部を2023年4月に発足させ、より一層のお客様への貢献を第一義として技術開発の強化に努めています。 鋳物関連事業分野では、機能性に優れた鋳鉄材などの材料開発を進める一方で、商品開発ツールとして金属3Dプリンタの活用は言うまでもなく、既存技術の醸成と適用によって広い分野において寄与できる新たな材料の創造・開発にも取り組んでおります。また当社の高品質な鋳鉄材を産業界に幅広く供するための最新解析技術の開発も実施しております。 他方、機械・環境関連事業分野では省力化・省エネ化などに対応した先進的な機能性素材、機械・環境関連設備の設計及び技術開発を推し進めております。 現在、研究開発活動は当社の開発部員、各事業部の技術スタッフ等で実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に専門的に携わっている人数は準構成員含めて当社グループ全体で43名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は394百万円であります。なお、研究開発費には、開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が11百万円含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 1 Casting Field 主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。 開発部では通常の一般鋳鉄材では成し得ない高剛性と高強度を有する低炭素球状黒鉛鋳鉄を開発しました。本開発材は継続的に新聞記事に取り上げられ、昨年11月には企業・大学・学生マッチング in HIMEJI 2023(於:兵庫県立大学)にPR出展し、各産業界から注目を集めております。さらにお客様との交流を通して同年12月には試作品を初納入し、現在評価を進めております。また同開発材の量産化についても様々な形状及び方法にて、その技術の成熟を図っております。 金属3Dプリンタについては新商品・新商材の開発用ツールとして種々の試作品の創製に取り組んでおります。その過程においては産学官連携プロジェクト「ひょうごメタルベルトコンソーシアム」に2019年から委員として参画し、関連大学や企業との交流を積極的に推し進め、技術の質的な向上を図っております。 解析の分野においてはお客様の設計仕様を踏まえつつ、より質の高い鋳物製品を提供するため、流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。一方ではそれら解析ソフトの機能を応用し、鋳造にて発生する欠陥の予測技術の開発にも着手しております。本技術は鋳造方案、条件及び鋳造欠陥情報を機械学習させることで種々の製品における鋳造欠陥予防措置が可能となります。今後は当技術を醸成することで、鋳物製品の品質確度の向上を図ってまいります。さらに幅広い鋳造プロセスに対応した最新の鋳造解析ソフトの適用も事業部門と共に進めております。 また鋳鉄の原材料に関してコストダウンを目的とした研究にも着手しており、今後の利益拡大につながることが期待できます。 事業部門においては連続鋳造鋳鉄棒に関して大型材の品種拡大や品質の維持向上を図ることによって主力商品群のラインナップが充足化し、ゆるぎない業界随一のシェアのさらなる向上と売上拡大に貢献しております。 大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに錬成し、高難度の鋳物を製造しております。また高い品質を要求される量産鋳物や大型工作機械鋳物の製造については最新の解析技術を駆使しており、高確度の品質を担保出来ております。今後は更なる用途拡大を進めてまいります。 圧延ロール関連商品についてはこれまで国内の製鋼メーカーに納入し、お客様から高評価をいただいております。その製造過程においては同部門の熟練した技術を元に様々な鋳造方法を用いて形鋼やその他向けに質の高いロールを製造しており、売上拡充の一役を担っております。 また公共関連商品においては安全性およびセキュリティ性能を向上させた自社型マンホールや解析によって強度を担保した電線共同溝(CCボックス)用鋳鉄蓋さらにはその技術を応用した量産型鋳鉄製グレーチングの開発も進めており、売上の拡大にも貢献しています。また伝統的な街並みの景観を損なわない鋳鉄製景観商品の開発も継続的に行っており、様々な地域への展開も進めております。 中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取り組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。 当事業に掛かった研究開発費は371百万円であります。 2 Environment Field・環境エンジニアリング 送風機事業においては当該事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めており、これまでにも様々な送風機を開発し、現在の受注増に寄与しております。さらに流体数値解析を用いて低騒音でかつ高い効率を有する送風機を継続して開発中であり、集塵機業界など設備のリプレースも含めた市場シェアの大幅な拡充を目指しております。 環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって研究開発を進めております。これまでに開発されたストーカー式焼却炉は実際の大型ごみ焼却施設として稼働しており、安定的な燃焼効率や大幅な省エネ効果が得られるなどお客様から高評価を得ています。2022年1月より施工を開始した東京都八丈町のクリーンセンター建設工事は今年3月に竣工し、現在順調に稼働しております。今後も当社の高い環境関連技術の拡充を図りつつ更なる受注の増大に繋げていきます。また送風機器関連技術のノウハウを生かした新たな商品開発や太陽光を利用した機器の開発も進めております。これら技術の早期実用化をさらに推し進め、鋳物事業に次ぐ中核事業となるように人材を含めた技術的リソースの醸成も深めてまいります。 3 Environment Field・機能材料 機能材料関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで研究開発を実施しております。 自動車の摩擦材として使われているメタルファイバーはその材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して様々な用途開発に取り組んでおります。その高い機能性は展示会等にてお客様や産業界において広く知られることとなり、好評を得ております。さらに今後需要が見込まれる電磁波シールド材や素材の熱伝導特性を利用した放熱部材などの分野に向けて開発部と共同で当社オリジナル材料の開発を推進しつつ、ファイバー素材と様々な媒体との複合化技術ならびにファイバーの焼結技術の蓄積と開発も進めることで、お客様への提案型のビジネスモデルを展開してまいります。 当事業に掛かった研究開発費は11百万円であります。
FY2023|2,902 文字
6【研究開発活動】 KOGI C&Eグループ(当社及び連結子会社)は多様な技術を追求する企業として有用な商品を創出し、この国の産業の礎と未来の発展のために資することを行動指針として日々の研究開発に勤しんでおります。 鋳物関連事業分野では、機能性に優れた鋳鉄材などの材料開発を進める一方で、商品開発ツールとして金属3Dプリンタを活用し、広い分野において貢献できる新たな材料の創造・開発にも取り組んでおります。また当社の高品質な鋳鉄材を産業界に幅広く供するための最新解析技術の開発も実施しております。 他方、機械・環境関連事業分野では省力化・省エネ化などに対応した先進的な機能性素材、機械・環境関連設備の設計及び技術開発を推し進めております。 現在、研究開発活動は当社の開発部員、各事業部の技術スタッフ等で実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に専門的に携わっている人数は準構成員含めて当社グループ全体で48名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は481百万円であります。なお、研究開発費には、開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が8百万円含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。 1 Casting Field 主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。 開発部では通常の一般鋳鉄材では成し得ない高剛性と高強度を有する低炭素球状黒鉛鋳鉄を開発しました。本開発材は様々な業界紙並びに学会誌等に取り上げられ、昨年5月には日本鋳造協会の技術開発賞を受賞しました。また同年9月には国際フロンティア産業メッセ(於:神戸市)に試作品を出展し、各産業界から注目を集めております。現在、お客様との交流を通して実用化に向けた各種鋳造テストを行いつつ、技術の成熟を図っております。また金属3Dプリンタを活用した高機能・高付加価値材料の創製に取り組んでおります。その過程においては産学官連携プロジェクト「ひょうごメタルベルトコンソーシアム」に2019年から委員として参画し、関連大学や企業との交流を積極的に推し進め、研究開発の質的な向上を図っております。解析の分野においてはお客様の設計仕様を踏まえつつ、より質の高い鋳物製品を提供するため、流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。一方ではそれら解析ソフトの機能を応用し、鋳造にて発生する欠陥の予測技術の開発にも着手しております。本技術は鋳造方案、条件及び鋳造欠陥情報を機械学習させることで種々の製品における鋳造欠陥予防措置が可能となります。今後はさらに技術を醸成することで、鋳物製品の品質確度の向上を図ってまいります。さらに幅広い鋳造プロセスに対応した最新の鋳造解析ソフトの適用も事業部門と共に進めております。事業部門において連続鋳造鋳鉄棒については大型材の品種拡大や品質の維持向上を図ることによって主力商品群のラインナップが充足化し、ゆるぎない業界随一のシェアのさらなる向上と売上拡大に貢献しております。大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに錬成し、高難度の鋳物を製造しております。また高い品質を要求される量産鋳物の製造にも積極的に取り組んでおり、今後は更なる用途拡大を進めてまいります。圧延ロール関連商品についてはこれまで国内の製鋼メーカーに納入し、お客様から高評価をいただいております。さらに他社ロールメーカーの事業撤退を受け、熟練した技術を元に形鋼やその他向けに質の高いロールを製造しており、売上拡充の一役を担っております。また公共関連商品においては安全性及びセキュリティ性能を向上させた自社型マンホールや解析によって強度を担保した電線共同溝(CCボックス)用鋳鉄蓋さらにはその技術を応用した量産型鋳鉄製グレーチングの開発も進めており、売上の拡大にも貢献しています。また景観商品としては伝統的な街並みの景観を損なわない鋳鉄蓋の開発も継続的に行っており、様々な地域への展開も進めております。 中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取り組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。 当事業に掛かった研究開発費は426百万円であります。 2 Environment Field・環境エンジニアリング 送風機事業においては当該事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めており、これまでにも様々な送風機を開発し、現在の受注増に寄与しております。さらに低騒音でかつ良好な効率を示す送風機を継続して開発中であり、集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡充を目指しております。 環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって研究開発を進めております。これまでに開発されたストーカ式焼却炉は実際の大型ごみ焼却施設として稼働しており、安定的な燃焼効率や大幅な省エネ効果が得られるなどお客様から高評価を得ています。昨年4月より施工を開始した東京都八丈町のクリーンセンター建設工事は2024年1月の試運転を目指して着々と工事が進んでおります。また他方では沖縄県座間味村のリサイクルセンター建設工事が今年2月に竣工しました。今後も当社の高い環境関連技術の拡充を図りつつ更なる受注の増大に繋げていきます。また送風機器関連技術のノウハウを生かした新たな商品開発や太陽光を利用した機器の開発も進めております。これら技術の早期実用化をさらに推し進め、鋳物事業に次ぐ中核事業となるように人材を含めた技術的リソースの醸成も深めてまいります。 当事業に掛かった研究開発費は38百万円であります。3 Environment Field・機能材料 機能材料関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで研究開発を実施しております。 主として自動車の摩擦材として使われているメタルファイバーはその材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して様々な用途開発に取り組んでおります。その高い機能性は展示会等においてお客様や産業界に対して広く知られることとなり、好評を得ております。さらに今後需要が見込まれる電磁波シールド材や放熱部材などの分野に向けて開発部と共同で当社オリジナル材料の開発を推進しつつ、ファイバー素材と様々な媒体との複合化技術の開発も進めることで、お客様への提案型のビジネスモデルを展開してまいります。 当事業に掛かった研究開発費は8百万円であります。
FY2022|3,079 文字
5【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)はこれまで培ってきた鋳物関連事業に加え、機械・環境関連事業を大きな事業の柱の一つとして位置付け、2021年4月にKOGI C(Casting for industrial foundation)&E(環境:Environment for our future)グループとして生まれ変わりました。当社グループは多様な技術を追求する企業として有用な商品を創出し、この国の産業の礎と未来の発展のために資することを行動指針として日々の研究開発に勤しんでおります。 鋳物関連事業分野では、機能性に優れた鋳鉄材などの材料開発に取り組む一方で、新規商品開発ツールとして金属3Dプリンタを活用し、広い分野において貢献できる新たな材料の創造・開発にも取り組んでおります。機械・環境関連事業分野では、省力化・省エネ化などに対応した先進的な機能性素材、機械・環境関連設備の設計および技術開発を間断なく推し進めております。 現在、研究開発活動において、当社の開発部、各事業部の技術スタッフで実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に専門的に携わっている人数は当社グループ全体で49名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は458百万円であります。なお、研究開発費には、開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が7百万円含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果および研究開発費は次の通りであります。 1 Casting Field 主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。 開発部では通常の一般鋳鉄材では成し得ない高剛性と高強度を有する鋳鉄材を開発しました。本開発材は3誌の新聞記事に掲載され、さらに日本鋳造協会の技術開発賞を受賞し、次世代を担う新材料として産業界から注目を集めております。現在、実用化に向けた各種鋳造テストを行いつつ、技術の成熟を図っております。 また新規商品開発として金属3Dプリンタを活用した高機能・高付加価値材料の創製に取組んでおります。その過程において公立大学法人 兵庫県立大学に開設された新材料の研究・開発中核拠点である「金属新素材研究センター」が主催する産学官連携プロジェクト「ひょうごメタルベルトコンソーシアム」に委員として参画し、新型コロナウイルス感染拡大を懸念した現況下ではありますが、関連大学や企業との交流を積極的に推し進め、研究開発の質的な向上を図っております。 解析の分野においてはお客様の設計仕様を踏まえつつ、より質の高い鋳物製品を提供するため、流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。昨年からそれら解析ソフトの機能を応用し、鋳造にて発生する欠陥の予測技術の開発に着手しております。鋳造条件と実際の欠陥情報を取得、機械学習させることによって発出する欠陥を予測することができるため、事前の鋳造欠陥予防措置を講じることが可能となります。今後はさらに情報のデータベース化を進めることで、鋳物製品の品質確度の向上を図ってまいります。 事業部門において連続鋳造鋳鉄棒については大型材の品種拡大や新材質の適応サイズを拡充することによって主力商品群のラインナップが充足化し、ゆるぎない業界随一のシェアのさらなる向上と売上拡大に貢献しております。 大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに錬成し、高難度の鋳物を製造しております。現在、製造可能な材質のグレードアップを図りつつ複雑な構造を有する鋳物部材への独自の製造工法を展開中であり、今後は更なる用途拡大を進めてまいります。 圧延ロール関連商品についてはこれまで国内の製鋼メーカーに納入し、お客様から高評価をいただいております。さらに他社ロールメーカーの事業撤退を受け、新たな材質のロール製造にも当社の質の高い技術を元に果断に取り組み、売上拡充の一役を担っております。 また公共関連商品においては自社型マンホールやセキュリティの観点から施錠を可能とした電線共同溝(CCボックス)用鋳鉄蓋さらには鋳鉄製グレーチングの開発も進めており、特許出願数の増加のみならず売上の拡大にも貢献しています。景観商品としては伝統的な街並みの景観を損なわない鋳鉄蓋の開発も継続的に行っており、様々な地域への展開も進めております。 中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取り組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。当事業に掛かった研究開発費は387百万円であります。 2 Environment Field・環境エンジニアリング 送風機事業においては当該事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めており、これまでにも様々な送風機を開発し、現在の受注増に寄与しております。さらに低騒音でかつ良好な効率を示す送風機を継続して開発中であり、集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡大を目指していきます。 環境関連事業では、当該事業部の技術スタッフが中心になって研究開発を進めております。これまでに開発されたストーカ式焼却炉は実際の大型ごみ焼却施設として稼働しており、安定的な燃焼効率や大幅な省エネ効果が得られるなどお客様から高評価を得ています。昨年受注した東京都八丈町のクリーンセンター建設工事は当社が誇るストーカ式焼却炉を2炉有する過去に類を見ない大型の施設で、2021年12月に起工式を終え、着々と工事が進んでおります。今後も各地方自治体から発信される都市ごみ焼却事案の受注拡大に繋げていきます。 また送風機器関連技術のノウハウを生かした新たな商品開発や太陽光を利用した機器の開発も進行中です。これら技術の早期実用化をさらに推し進め、鋳物事業に次ぐ中核事業となるように人材を含めた技術的リソースの醸成も深めてまいります。 当事業に掛かった研究開発費は57百万円であります。3 Environment Field・機能材料 機能材料関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで研究開発を実施しております。 主として自動車の摩擦材として使われているメタルファイバーはその材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して様々な用途開発に取り組んでおります。中でも当社独自の技術によって開発した特殊なR形状やL形状のファイバーはストレート形状と比較して使用時のファイバー脱落が少ないとの評価をお客様よりいただいており、県内地域産業トピックスとして新聞記事に取り上げられました。さらに今後需要が見込まれる電磁波シールド材や放熱部材などの分野に向けて開発部と共同で当社オリジナル材料の開発を推進しつつ、ファイバー素材単体の販売だけではなく様々な媒体との複合化技術の開発も進めることで、お客様への提案型のビジネスモデルを展開してまいります。 当事業に掛かった研究開発費は5百万円であります。
FY2021|3,212 文字
5【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)は鋳物関連事業及び機械・環境関連分野において多様な技術を追求する企業として有用な商品を創出し、我が国の産業界に資することを行動指針の一つとして研究開発に取り組んでおります。鋳物関連技術では、機能性に富んだ鋳鉄材などの材料開発に取り組む一方で、新規商品開発や生産技術の向上にも注力しております。また新規事業として金属3Dプリンターを導入し、広い分野において貢献できる新たな材料の創造・開発にも取り組んでおります。 鋳物関連技術以外では省力化・省エネ化などに対応した先進的な機械、環境関連技術や商品開発などを果断に推し進めております。 現在、研究開発活動において、当社は開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に専門的に携わっている人数は当社グループ全体で45名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は347百万円であります。なお、研究開発費には、当社の開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社にわたる基礎的研究など、各事業に配分できない費用が3百万円含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は次のとおりであります。 1 鋳物関連事業 主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。開発部では新規事業化を目指して金属3Dプリンターを導入し、高機能・高付加価値材料の創製とその実用化開発に取り組んでおります。本装置は真球に限りなく近い数十ミクロンオーダーの金属粉末にレーザービームを照射し、そのレーザーの熱による粉末の溶融、接合そして積層を3Dデータに基づき繰り返して行い、従前の鋳物では実現できない極めて精緻な金属の形状を直接的に創り出す機器で、付加製造と呼ばれております。現在、この装置を用いて耐食性や磁気特性などに優れた機能性商品を開発すべく基礎試験を行っております。 また、当社は本開発の活性化を図るとともに早期事業化を目指すべく、公立大学法人兵庫県立大学に開設した新材料の研究・開発中核拠点である「金属新素材研究センター」が主催する産学官連携プロジェクト「ひょうごメタルベルトコンソーシアム」に一昨年より委員として参画しております。新型ウイルス感染拡大を懸念した現況下ではありますが、関連大学や企業との交流を積極的に推し進め、研究開発の質的な向上を図っております。 鋳鉄材の研究・開発においては従来の鋳鉄材では成し得ない微細な黒鉛組織を有する球状黒鉛鋳鉄の開発を行っており、自動車ボディ鋼板プレス型用鋳物やその他高強度・高靭性を求められる構造物への適用を目指しております。 解析の分野においてはお客様の設計仕様を踏まえつつ、より質の高い鋳物製品を提供するため、流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。昨年からは特定のお客様と共同で、鋳造後の鋳物における割れや欠陥の発生位置をあらかじめ予測することで、模型段階での事前施策を講じる試みを実施しており、現在では実際の鋳物製品への適用と施策の標準化を進めております。今後はより一層の解析精度の高品質化を図ってまいります。 事業部門において連続鋳造鋳鉄棒についてはこれまでボトルネックであった熱処理工程を短縮可能とした品種の拡大や新材質の適応サイズを拡充することによって主力商品群のラインナップが充足化し、ゆるぎない業界随一のシェアのさらなる向上と売上拡大に貢献しております。 大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに錬成し、高難度の鋳物を製造しております。現在、特に製造し難い構造を有する特殊な工作機械の鋳物部材について独自の工法を開発中であり、今後はその方法を用いてあらゆる産業機械分野へのさらなる展開を推し進めてまいります。 圧延ロール関連商品についてはこれまで国内の製鋼メーカーに納入し、お客様から高評価をいただいている当社の質の高いロール製造技術を元に、海外輸出案件にも取り組み、売上拡充の一役を担っております。 また公共関連商品においては自社型マンホールやセキュリティの観点から施錠を可能とした電線共同溝(CCボックス)用鋳鉄蓋さらには鋳鉄製グレーチングの開発も進めており、特許出願数の増加のみならず売上の拡大にも貢献しております。景観商品としては伝統的な街並みの景観を損なわない鋳鉄蓋や車止め・ボラードの開発も継続的に行っており、地場産業発展への貢献にとどまらず他の地域への展開も進めております。 中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取り組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。 当事業に掛かった研究開発費は326百万円であります。2 環境関連事業 環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めております。 これまでに開発されたストーカ方式焼却炉は、実際の大型ごみ焼却施設として稼働しており、安定的な燃焼効率や大幅な省エネ効果が得られるなどお客様から高評価を得ております。これら実績が実を結んだ結果としてこの度、新聞各紙に掲載のとおり東京都八丈町のクリーンセンター建設を受注することができました。当社が誇るストーカ方式焼却炉を2炉有する過去に類を見ない大型の施設で、2024年3月完成を目指します。今後はこれを足掛かりとして各地方自治体から発信される都市ごみ焼却事案の受注拡大に繋げてまいります。また送風機事業と合同で送風機器及びその関連技術の知見を用いた新たな商品化開発も進行中であり、現在基礎試験を行っております。この技術を早期に具現化することによってさらなる事業拡大を図ってまいります。これらの事業に掛かった研究開発費は1百万円であります。 3 その他 機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主として自動車の摩擦材として使われているメタルファイバーはその材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して様々な用途開発に取り組んでおります。中でも当社独自の技術によって開発した特殊なR形状やL形状のファイバーは新聞各紙にも大きく取り上げられ、摩擦材以外の熱交換器部材への展開も大いに期待されております。その他の用途としてセメントや耐火材の強度向上のための骨材、電極材、吸音材あるいは電磁波シールド材への適用も推し進めております。 セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。現在では耐高温酸化性も併せ持つ利点を生かし、特に耐熱部材へ用途を拡大し、売上増加に貢献しております。 送風機事業においては、この事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めており、これまでにも様々な送風機を開発し、現在の受注増に寄与しております。さらに環境への配慮から低騒音で気密性が高くかつ良好な効率を示す送風機を開発中であり、将来的には集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡大を目指してまいります。これらの事業に掛かった研究開発費は15百万円であります。 なお、2021年4月から前記の環境関連事業と送風機事業を統合し、環境エンジニアリング事業部として生まれ変わりました。鋳物事業と並ぶ大きな事業の柱となる当社の成長戦略の一つとして醸成を図ってまいります。
FY2020|3,004 文字
5【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)は鋳物関連分野において国内の産業・経済基盤を支える素形材を提供し、また、機械、環境関連分野についても有用な商品を創出し、業界に資することを行動指針の一つとして研究開発に取り組んでおります。鋳物関連技術では、新しい機能を有した鋳鉄材などの材料開発に取り組む一方で、新規商品開発や生産技術の向上にも注力しております。また新規事業として金属3Dプリンターを導入し、広い分野において貢献できる新たな材料の創造・開発にも取り組んでおります。 鋳物関連技術以外では省力化・省エネ化などに対応した先進的な機械、環境関連技術や商品開発などを積極的に推し進めております。 現在、研究開発活動は、当社は開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に携わっている人数は当社グループ全体で48名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は302百万円であります。なお、研究開発費には、当社の開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が3百万円含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は、次の通りであります。 1 鋳物関連事業 主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。開発部では新規事業化を目指して金属3Dプリンターを導入し、高機能・高付加価値材料の創製とその早期実用化開発に取り組んでおります。本装置は真球に限りなく近い数十ミクロンオーダーの金属粉末にレーザービームを照射し、そのレーザーの熱による粉末の溶融、接合及び積層を3Dデータに基づき繰り返して行い、直接的に従来の鋳物では実現できない極めて精緻な金属の形状を創り出す機器で、付加製造と呼ばれています。現在、この装置を用いて耐食性や磁気特性などに優れた機能性商品を開発すべく基礎試験を行っております。 また、当社は本開発の活性化を図るとともに可及的な新規事業化を目指すべく、公立大学法人 兵庫県立大学に昨年開設された新材質の研究・開発中核拠点である「金属新素材研究センター」が主催する産学官連携プロジェクト「ひょうごメタルベルトコンソーシアム」に委員として参画し、関連大学や企業との「知」の交流によって研究開発の質的な醸成を行っております。 新たな機能を有する鋳鉄材の研究・開発においては従来の鋳鉄材では成し得ない高ヤング率・高疲労強度を有する極低炭素球状黒鉛鋳鉄の開発も継続して行っており、既に複数の関連特許を出願しています。さらに鋼と同程度の高強度と高靭性を併せ持つ合金鋳鉄材を開発し、目標とする機械物性を見出すことができ、既に特許出願に至っております。 解析の分野においては、お客様の設計仕様を踏まえつつ、より高品質の鋳物製品を提供するため、流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。既に特定のユーザーと共同で、鋳造後の鋳物における割れや欠陥の発生位置をあらかじめ予測することで、模型段階での事前施策を講じる試みを実施し、実際の鋳物製品への適用も進んでおります。今後は検証を重ねつつ解析精度の更なる向上を図っていきます。 事業部門では連続鋳造鋳鉄棒において新材質を商品ラインナップに加えることで、主力商品群の質的及び量的な拡充を図り、ゆるぎない業界随一のシェアのさらなる向上に貢献しております。 大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに醸成し、高難度の鋳物を製造しております。現在、特に製造し難い構造を有する特殊な工作機械の鋳物部材について独自の工法を開発中であり、今後はその方法を用いて船舶関係分野についてもより一層の展開を推し進めてまいります。 圧延ロール関連商品については、これまで国内の鉄鋼メーカーに納入し、ユーザーから高評価をいただいている当社の高品質のロール製造技術を基に、海外輸出案件にも取り組み、売上拡充の一役を担っております。 また公共関連製品においては自社型人孔鉄蓋や電線共同溝用鋳鉄蓋さらには鋳鉄製グレーチングの開発も進めており、売上の拡大に貢献しております。景観商品としてはボラード(車止め)の開発も継続的に行っており、姫路市への納入を皮切りに他都市への展開も進めてまいります。 中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。 当事業に掛かった研究開発費は288百万円であります。 2 環境関連事業 環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって研究開発を進めております。 これまでに開発された新型ストーカ方式焼却炉は、実際の大型ごみ焼却施設として稼働しており、安定的な燃焼効率や大幅な省エネ効果が得られるなどユーザーから高評価を得ております。この実績を元に各地方自治体から発信される都市ゴミ焼却事案の受注拡大に繋げていきます。 また送風機事業と合同で送風機器及びその関連技術の知見を用いた新たな商品化開発も進行中であり、現在基礎試験を行っております。この技術を早期に具現化することでさらなる事業拡大を図ってまいります。これらの事業に掛かった研究開発費は3百万円であります。 3 その他 機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主に自動車の摩擦材として使われているメタルファイバーの材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して、様々な用途開発に取り組んでおります。中でも当社独自の技術によって開発した特殊なR形状やL形状のファイバーは世界でも類を見ない商品で、摩擦材以外の熱交換器部材への展開も大いに期待されております。その他の用途としてセメントや耐火材の強度向上のための骨材やフィラーとしての用途や電磁波シールド材への適用も果断に推し進めております。 セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。耐熱性、耐衝撃性、耐磨耗性そして良好な加工性を有するカーボンセラミックス材は、兵庫県立大学主催の知シンポジウムや大阪にて開催されたカーボンフェアに出展し好評を博しました。現在では高温耐酸化性も併せ持つ利点を生かし、特に耐熱部材へ用途を拡大し、売上増加に貢献しております。さらに新規顧客層拡大のため、環境分野への展開も推し進めつつあります。 工場用送風機装置では、この事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めております。これまでにも様々な高効率の送風機を開発し、現在の受注増に寄与しております。さらに、大型品での高効率送風機を開発中であり、将来的には集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡大を目指していきます。これらの事業に掛かった研究開発費は8百万円であります。
FY2019|2,686 文字
5【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)は鋳物関連分野及び機械、環境関連分野において多彩な技術を追求する企業として、社会に有用な商品を創り出し、提供することを行動指針の一つととらえ研究開発に取り組んでおります。鋳物関連技術では、新しい機能を有した合金鋳鉄材などの材料開発に取り組む一方で、商品開発や生産技術の向上にも注力しております。また新規事業化を目指して金属3Dプリンターを導入し、広い分野において貢献できる新たな材料の創造・開発にも着手しております。 鋳物関連技術以外では省力化・省エネ化など時代の変化に合わせた新しい機械、環境関連技術や商品開発などを積極的に推し進めております。 現在、研究開発活動は、当社は開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。また海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に携わっている人数は当社グループ全体で45名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は326百万円であります。なお、研究開発費には、当社の開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が3百万円含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は、次の通りであります。 1 鋳物関連事業 主に開発部と関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。開発部では新規事業化を目指して新たに金属3Dプリンターを導入し、高機能・高付加価値材料の創製と実用化に向けた取り組みを開始しております。本装置は真球に限りなく近い数十ミクロンオーダーの金属粉末にレーザービームを照射し、そのレーザーの熱による粉末の溶融、接合及び積層を3Dデータに基づき繰り返して行い、直接的に極めて精緻な金属の形状を創り出す機器で、付加製造と呼ばれています。現在、この装置を用いて従来の鋳物には醸し出すことができない超精密な構造を持ち、耐食性や磁気特性などにも優れた機能性商品を開発すべく基礎試験を行っております。 また鋼に匹敵する高ヤング率・高疲労強度を有する極低炭素球状黒鉛鋳鉄の開発も継続して行っており、鋳造プロセスの実用化検討に取り組んでおります。既に複数の関連特許を出願しており、PR用カタログの作成も進めております。さらに従来の鋳鉄材にはない高強度と高靭性を併せ持つ合金鋳鉄材を開発し、鋼と同程度の機械物性パフォーマンスを見出すことができ、既に特許出願に至っております。 解析の分野においては、お客様の設計仕様を踏まえつつ、より質の高い鋳物の提供を目指すため流動解析と熱解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。既に特定のユーザーと共同で、鋳造後の鋳物における割れや欠陥の発生位置をあらかじめ予測することで、模型段階での事前施策を講じる実証実験を行っております。今後は検証を重ねつつ解析精度の向上を図っていきます。 事業部門では連続鋳造鋳鉄棒において新材質を開発し、業界随一の多様な商品ラインナップを揃えることができ、さらなる拡販・売上の増加に貢献しております。 大型鋳物製品においてはこれまでに培ってきたフルモールド鋳造法の技術をさらに醸成し、高難度鋳物の製造技術を確立しております。さらに日本海事協会から船舶製造に要する鋳造品製造法の承認を取得できたことによって船舶関係分野へのさらなる展開も推し進めてまいります。 また公共関連製品においては自社型人孔鉄蓋や電線共同溝用鋳鉄蓋の開発も進めており、特許出願数のみならず売上の拡大にも貢献しております。景観商品としてはボラード(車止め)の開発も積極的に行っており、姫路市へ納入することで地域産業の発展にも貢献できました。 中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司及び南通虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。 当事業に掛かった研究開発費は312百万円であります。 2 環境関連事業 環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって研究開発を進めております。 これまでに開発された新型ストーカ方式焼却炉は実証試験を終え、実際の大型ごみ焼却施設として稼働を始めております。この焼却炉は大幅な省エネ効果とCO2の削減効果が期待できるため、これを皮切りにさらなる新規案件の受注拡大に繋げていきます。 また送風機事業と合同で送風機器及びその関連技術の知見を用いた新たな商品化開発も手がけており、さらなる事業拡大を図ってまいります。これらの事業に掛かった研究開発費は3百万円であります。 3 その他 機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主に自動車の摩擦材のフィラーとして使われているメタルファイバーの材質、サイズ及び形状の種類を大幅に拡大して、様々な用途開発に取り組んでおります。特殊な形状のファイバーやインデント効果を狙った破砕チップなど自動車以外の摩擦材としても一部はすでに売上に貢献しており、数年後には大量受注が期待されるので、それに備えて量産体制を整えていきつつあります。また自動車分野のみならずセメントや耐火材の強度向上のための骨材やフィラーとしての用途や電磁波シールド材、熱交換器部材への展開も推し進めております。 セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。耐熱性、耐スポーリング性、加工性を併せ持つカーボンセラミックス材は高機能セラミックス展に出展、好評を博しました。特に耐熱部材へ用途を拡大し、売上増加に貢献しております。また新規用途及び新規顧客層拡大のため、ガラス製品製造用冶具材や環境分野への展開も推し進めつつあります。 工場用送風機装置ではこの事業部の技術スタッフが中心となって研究開発を進めており、高効率の送風機を開発でき、受注増に寄与しつつあります。さらに、大型品での高効率送風機の開発が実機検証の段階に入りつつあり、ボイラー業界や集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡大を目指していきます。これらの事業に掛かった研究開発費は6百万円であります。
FY2018|2,720 文字
5【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)は鋳物関連分野及び機械、環境関連分野において多彩な技術を追求する企業として、絶えず個性的技術や商品を創り出すことを企業目標にして研究開発に取り組んでおります。鋳物関連技術では、新しい鋳造プロセス技術の開発や新しい機能を有した合金鋳鉄材や特殊鋳鋼材などの材料開発に取り組み、また商品開発や生産技術の向上にも取り組んでおります。鋳物関連技術以外では、新しい機械、環境関連技術や商品開発などを積極的に推し進めております。 現在、研究開発活動は、当社は開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。また、海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に携わっている人数は当社グループ全体で27名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は224百万円であります。なお、研究開発費には、当社の開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が2百万円含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は、次の通りであります。 1 鋳物関連事業 主に開発部と、関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。開発部では、新規事業化を目指して、新たに、極低炭素球状黒鉛鋳鉄鋳造プロセスを開発し、実用化に向けて取り組んでおります。このプロセスは、高強度、高延性を有し、鋼に匹敵する高ヤング率と高疲労強度、良摺動性を併せ持つ極低炭素球状黒鉛鋳鉄材をすでに開発して、関連特許を複数出願しております。この材料を利用して新商品を開発するために、複雑形状の機械部品製造の技術を確立してユーザーの評価を受けております。さらに多くのユーザーに評価を受けるために、コストパフォーマンスのための製造プロセスの技術改善やPR用カタログの作成を実施しております。また、用途拡大を図るために、さらに機能性の付加を追究して、弱電業界や自動車業界にもサンプル提供を含めて、PR活動を行っていきます。 このようなプロセス開発以外に、新しい機能や環境に優しい鋳鉄材、鋳鋼材の開発にも取り組んでおります。従来の球状黒鉛鋳鉄にはない高強度と高延性を同時に持つ新しい合金鋳鉄材を開発して特許出願を行っております。また、高価な合金の代わりに安価な合金を用いた非磁性の球状黒鉛鋳鉄材や鋳鋼材を見出したので、特許出願して非磁性の用途への実用化を図ります。さらに、新たな機能鋳造材として、耐食、耐熱に優れた合金ダクタイル鋳鉄材を、電気化学的評価法を用いて取り組んでおります。成果として、耐食、耐熱に優れ、機械的特性にも優れた合金鋳鉄材を開発して特許出願に至りました。今後は用途の開拓とユーザー評価を受けながら実用化を目指していきます。 ユーザーの設計段階から参加していくために、熱解析と流動解析に応力解析を連動させた鋳造CAEの技術向上にも取り組んでおります。大型の鋳物製品でも短時間で解析できるように、新たな解析ソフトを備えて、鋳造後の残留応力や変形解析技術の確立に向けて実施しております。特に、鋳造材の高温特性や砂などの周辺材料の熱物性データを収集してきました。今後は検証実験を実施しながら、解析精度の向上を図っていきます。事業部門では独自の新商品として、公共の土木や建築用の新型人孔鉄蓋、電線共同溝用鉄蓋や極薄鋳鉄の鋳造技術を応用して什器や景観商品などの商品開発を続けており、特許出願と同時に、商品化によって拡販の実績が出始めております。 大型鋳物製品においてはこれまで培ってきたフルモールド法の技術に従来の砂型、金型の技術を組み合わせて難度の高い複雑形状の鋳物の製造技術を確立して、造船や新たな産業機械分野などに適用しつつあります。また、新しい熱処理方法を開発して連鋳棒の新材質の商品化も継続して進めており、売り上げにも貢献しております。 中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司は、黒龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。当事業に掛かった研究開発費は211百万円であります。2 環境関連事業 環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって、これまで培ってきたストーカ方式の焼却炉に改良を加えた新ストーカ炉を開発してきました。この10トン/日以下の新型ストーカ炉は大幅な省エネやCO2削減が実現できる炉で、実証はすでに終えて大型案件の新規受注に貢献し始めております。新型ストーカ炉の新規受注の案件が増大しつつありますので、さらに実績に基づいて受注拡大に繋げていきます。これらの事業に掛かった研究開発費は2百万円であります。 3 その他 機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主に自動車の摩擦材のフィラーとして使われているメタルファイバーの材質、サイズや形状の種類を大幅に増やして、自動車摩擦材以外の用途開発に取り組んでおります。これまでに、将来の自動車分野に適用される新規の用途で複数受注が見込まれ、一部、出荷を始めております。数年後には大量受注が期待されるため、それに備えて量産体制を整えていきつつあります。また、自動車分野以外にもセメント分野、IT関連分野をはじめ、機械装置部品分野などで受注に結びつく新用途が拡大しつつあり、すでに受注に結びついているものもあることから、ユーザーの開拓に重点的に取り組んでまいります。 セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。耐熱性、耐スポーリング性、加工性を併せ持つカーボンセラミックス材は新たに高温用潤滑構造材としてIT関連の製造装置の部品に使われ、順調に売り上げに貢献しております。また、新たなコーティング材との組み合わせで、新規用途及び新規顧客拡大のためにガラス製品製造用の治具材や高温軸受け材、耐熱容器材への用途拡大を重点的に推し進めております。 工場用送風機装置では、高効率の送風機を開発でき、受注増に寄与しつつあります。さらに、大型品での高効率送風機の開発に取り組みつつあり、ボイラー業界や集塵機業界などに市場シェアの大幅な拡大を目指していきます。これらの事業に掛かった研究開発費は8百万円であります。
FY2017|2,905 文字
6【研究開発活動】 当社グループ(当社及び連結子会社)は鋳物関連分野及び機械、環境関連分野において多彩な技術を追求する企業として、絶えず個性的技術や商品を創り出すことを企業目標にして研究開発に取り組んでおります。鋳物関連技術では、新しい鋳造プロセス技術の開発や新しい機能を有した合金鋳鉄材や特殊鋳鋼材などの材料開発に取り組み、また商品開発や生産技術の向上にも取り組んでおります。鋳物関連技術以外では、新しい機械、環境関連技術や商品開発などを積極的に推し進めております。 現在、研究開発活動は、当社は開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。また、海外子会社の天津虹岡鋳鋼有限公司では技術スタッフが実施しております。研究開発に携わっている人数は当社グループ全体で29名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は204百万円であります。なお、研究開発費には、当社の開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない費用が2百万円含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は、次の通りであります。 1 鋳物関連事業 主に開発部と、関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。開発部では、新規事業化を目指して、新たに、低炭素球状黒鉛鋳鉄鋳造プロセスを開発し、実用化に向けて取り組んでおります。このプロセスは、高強度、高延性を有し、鋼に匹敵する高ヤング率と良摺動性の特徴を持った低炭素球状黒鉛鋳鉄材をすでに開発しておりますので、実用化を目指して、ユーザー評価のために、複雑形状の機械部品製造の技術を確立するまでに至りました。この一年間、ユーザーを絞って、材料評価を受け、ほぼ、要求を満たすことができるようになりました。今後は、ユーザーと共同で具体的な試作品の製造法を確認して、量産化のための生産技術確立に向けて事業部門と共同で取り組んでいく予定であります。また、用途拡大を図るために、弱電業界や自動車業界にもサンプル提供を含めて、PR活動を行っていきます。また、鋳物製造の将来の新しいプロセスとして、大型精密鋳造法の技術確立を推進してきました。現在、基礎的な技術確立を終えて製造プロセスの開発に取り組んでおります。 このようなプロセス開発以外に、新しい機能や環境に優しい鋳鉄材の開発や生産性向上のための技術開発にも取り組んでおります。これまでに強度と延性が鋼に匹敵する球状黒鉛鋳鉄材を開発して特許出願に至っております。また、高価な合金の代わりに安価な合金を用いた非磁性の球状黒鉛鋳鉄材や鋳鋼材を見出して、現在、物性評価しながら、製造法の確立に向けて取り組んでおり、特許出願を予定しております。さらに、新たな機能材として、耐食、耐熱に優れた合金ダクタイル鋳鉄材を、電気化学的評価法を用いて取り組みました。結果として、機能の優れた材料成分や化学組成を明らかにすることができましたので、それらの範囲と実用化のための性能評価に続けて取り組んでいきます。 鋳造技術の向上のために、熱解析と流動解析に応力解析を連動させて鋳造CAEの技術向上にも取り組んでまいりました。大型の鋳物製品でも短時間で解析できるように、新たな解析ソフトを備えて、鋳造後の変形解析技術確立に向けて取り組んでまいりました。特に、鋳造材の熱特性や砂などの周辺材料の熱物性データを収集してきました。今後は検証実験を実施しながら、解析制度の向上を図っていく予定であります。事業部門では独自の新商品として、公共の土木や建築用の新型人孔鉄蓋、電線共同溝用鉄蓋や極薄鋳鉄の鋳造技術を応用して什器や景観商品などの開発や製造技術の改善を続けており、特許出願と同時に、商品化によって拡販の実績が出始めております。 大型鋳物製品においてはこれまで培ってきたフルモールド法の技術に従来の砂型、金型の技術を組み合わせて難度の高い複雑形状の鋳物の製造技術を確立して、造船や新たな産業機械分野などに適用しつつあります。また、連鋳棒生産装置の高度化や完全自動化を目指した開発も生産効率に大きく貢献してきております。さらに、低コストの新しい鋳鉄溶解法を、外部の複数の民間企業と共同で開発を続けており、共同特許出願に至っております。 中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司は、国龍江科技大学と共同で鋳鉄材試験の研究を行っております。また、鋳鉄材の製造技術及び生産性向上のための技術開発にも取り組み、それに係る特許申請を行っております。上記の取組みに加えて、ITを活用したモノづくりにも積極的に取り組んでおります。当事業に掛かった研究開発費は192百万円であります。2 その他 機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主に自動車の摩擦材のフィラー材として使われているメタルファイバーの材質、サイズや形状の種類を大幅に増やして、自動車摩擦材以外の用途開発に取り組んでおります。これまでに、将来の自動車分野に適用される新規の用途が複数開拓されつつあり、一部内示を受けたものが出始めており、今後、量産体制を整えていく予定であります。また、自動車分野以外にもセメント分野、IT関連分野や機械装置部品分野などで受注に結びつく新用途が拡大しつつあり、これからも新しい分野のユーザーの開拓に重点的に取り組んでまいります。 セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。耐熱性、耐スポーリング性、加工性を併せ持つカーボンセラミックス材は新たに高温用潤滑構造材としてIT関連の製造装置の部品に使われ、順調に売り上げに貢献しております。また、新たなコーティング材との組み合わせで、新規用途及び新規顧客拡大のためにガラス製品製造用の治具材や高温軸受け材、耐熱容器材への用途拡大を重点的に推し進めております。 工場用送風機装置では、軸受けや減音を改善した送風機の開発に取り組み、受注増に寄与しつつあります。さらに、独自の羽形状の開発と新材質ファンの製造技術も他機種に拡大しながら、ボイラー業界や集塵機業界などに市場シェアの拡大を図りつつあります。 環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって、これまで培ってきたストーカ方式の焼却炉に改良を加えた新ストーカ炉を開発してきました。この10トン/日以下の新型ストーカ炉は大幅な省エネやCO2削減が実現できる炉で、実証はすでに終えつつあり、大型案件の新規受注に結びついてきました。新型ストーカ炉の新規受注の案件が増大しつつありますので、さらに実績に基づいて受注拡大に繋げていきます。また、これらの焼却炉以外に、容器や複合のプラスチック廃棄物のリサイクル(分離や油化)装置などのエンジニアリング技術の開発に取り組んでおり、新たな市場開拓を目指していきます。これらの事業に掛かった研究開発費は8百万円であります。
FY2016|2,327 文字
6【研究開発活動】 当社グループ(当社および連結子会社)は鋳物関連分野及び機械、環境関連分野において多彩な技術を追求する企業として、絶えず個性的技術や商品を創り出すことを企業目標にして研究開発に取り組んでおります。鋳物関連技術では、新しい鋳造プロセス技術の開発や新しい機能を有した合金鋳鉄材や特殊鋳鋼材などの材料開発に取り組み、また商品開発や生産技術の向上にも取り組んでおります。鋳物関連技術以外では、新しい機械、環境関連技術や商品開発などを積極的に推し進めております。 現在、研究開発活動は、当社の開発部と各事業部の技術スタッフで実施しております。研究開発に専ら携わっている人数は当社グループ全体で6名であります。 当連結会計年度における全社の研究開発費は73百万円であります。なお、研究開発費については、開発部で行っている熱解析、流動解析、応力解析などのためのシミュレーション技術の開発や全社的な基礎的研究など、各事業に配分できない研究開発費用の4百万円が含まれております。 当連結会計年度における各セグメント別の研究目的、主要課題、研究成果及び研究開発費は、次の通りであります。 1 鋳物関連事業 主に開発部と、関連事業部の技術スタッフが研究開発活動を実施しております。開発部では、新規事業化を目指して、セミソリッド加工品を低コストで量産するために周辺技術の開発に取り組んでおります。特にダイキャスト用の金型や塗型材、適用素材の範囲拡大の開発を進めておりますが、引き続き技術確立を求めていきます。また、新たに、極低炭素球状黒鉛鋳鉄鋳造プロセスを開発し、実用化に向けて取り組んでおります。このプロセスは鋼に匹敵する高ヤング率と良摺動性の特徴を持った複雑形状の機械部品製造法として、自動車や弱電メーカーなどにPRを行ない、現在、一部メーカーから評価のためのサンプル依頼を受けております。今後は量産化技術とその他の物性を満足できる熱処理技術の確立に向けて進めてまいります。また、鋳物製造の将来の新しいプロセスとして、大型精密鋳造法の技術確立を推進してきました。現在、基礎的な技術確立を終えて特許出願して、さらに実用化のための製造技術の確立を目指しております。 このようなプロセス開発以外に、新しい機能や環境に優しい鋳鉄材の開発や生産性向上のための技術開発にも取り組んでおります。これまでに、強度と靭性を併せ持つ鉄系高合金鋳造材を開発して特許出願に至っております。また、高価な合金元素量を減らし、より安価な合金の添加と新しい熱処理プロセスを組み合わせて、これまでにない高強度、高靭性を有した鋳鉄材料の開発を行い、特許出願と共にユーザーからの試作依頼を受けながら実用化に向けて進めております。また、流動解析と熱解析に応力解析を連動させて鋳造CAEの技術向上を図り、鋳造後の変形解析技術確立に向けた開発も始めております。特に大型機械鋳物に適用できるように必要な物性データの収集と検証に今後取り組んでいきます。さらに、独自の新商品として、公共の土木や建築用の新型人孔鉄蓋、電線共同溝用鉄蓋や極薄鋳鉄の鋳造技術を応用して什器や景観商品などの開発も続けており特許出願と同時に、商品化によって拡販の実績が出始めております. 大型鋳物製品においてはこれまで培ってきたフルモールド法の技術に従来の砂型、金型の技術を組み合わせて難度の高い複雑形状の鋳物の製造技術を確立して、造船や産業機械分野に適用しつつあります。また、連鋳棒生産装置の高度化や完全自動化を目指した開発も生産技術に貢献しつつあります。さらに、低コストの新しい鋳鉄溶解法を、外部の複数の民間企業と共同で開発を始めております。当事業に掛かった研究開発費は63百万円であります。 2 その他 機械関連事業では、主に開発部と関連事業部の技術スタッフで実施しております。主に自動車の摩擦材のフィラー材として使われているメタルファイバーの材質、サイズや形状の種類を大幅に増やして、自動車摩擦材以外の用途開発に取り組んでおります。これまでにセメント分野、IT関連分野などで受注に結びついて実績を出しつつあり。これからも新しい分野のユーザーの開拓に重点的に取り組んでまいります。 セラミックス関連では有形成形技術と製品開発を実施しております。耐熱性、耐スポーリング性、加工性を併せ持つカーボンセラミックス材は新たに高温用潤滑構造材としてIT関連の製造装置の部品に使われ、順調に売り上げに貢献しつつあります。また、新たなコーティング材との組み合わせで、新規用途及び新規顧客拡大のためにガラス製品製造用の治具材や高温軸受け材、耐熱容器材への適用を重点的に推し進めております。 工場用送風機装置では、軸受けや減音を改善した送風機の開発に取り組み、受注増に寄与しつつあります。さらに、独自の羽形状の開発と新材質ファンの製造技術も他機種に拡大しながら市場シェア拡大に貢献しつつあります。 環境関連事業では、この事業部の技術スタッフが中心になって、これまで培ってきたストーカ方式の焼却炉に改良を加えた新ストーカ炉を開発してきました。この6トン/日以下の新型ストーカ炉は大幅な省エネやCO2削減が実現できる炉で、大型案件の受注に結びつく実績が出ており、さらに、新型ストーカ炉の新規受注の案件が増大しつつあります。また、これらの焼却炉以外に、容器や複合のプラスチック廃棄物のリサイクル(分離や油化)装置などのエンジニアリング技術の開発に取り組んでおり、新たな市場開拓を目指していきます。これらの事業に掛かった研究開発費は6百万円であります。