5603

虹技(5603)は何で稼いでいるか — 事業の柱と依存度

鉄鋼 鉄鋼・非鉄

事業の概要

  • 鋳物・ロール製品
    虹技グループは、鉄鋼圧延用ロールや自動車用金型鋳物、デンスバー(連続鋳造鋳鉄棒)、アルミニウム合金鋳造製品など、多岐にわたる鋳物製品の製造・販売を主力事業としています。これらは、自動車産業や鉄鋼産業といった基幹産業の生産活動に不可欠な部品や素材を提供することで収益を上げています。特に、海外子会社では自動車用プレス金型鋳物の製造も手掛けており、グローバルな供給体制を構築しています。
  • 環境関連事業
    環境エンジニアリングとして、環境関連装置や機械製品の製造・販売、さらには土木・建設工事の請負も行っています。これは、持続可能な社会への貢献と、新たな収益源の確立を目指す事業であり、都市ごみ焼却施設の建設なども含まれます。主力である鋳物事業に加えて、環境分野をもう一つの柱とすることで、事業ポートフォリオの多角化を図っています。
  • 機能材料の提供
    自動車、鉄道、産業機械向けに摩擦材などの機能材料の製造・販売も行っています。これは、特定の産業分野のニーズに応える専門性の高い製品であり、高い技術力とノウハウが求められます。これらの材料は、製品の性能や安全性に直結するため、安定した品質と供給が重要となり、グループの収益に貢献しています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
セグメント構成
  • 鋳物事業(Casting Field)
    鉄鋼圧延用ロール、自動車用金型鋳物、デンスバー、一般鋳物、アルミニウム合金鋳造製品などの製造・販売を手掛ける主力事業です。2024年3月期の売上高は236.16億円と、グループ全体の収益の大部分を占めており、稼ぎ頭となっています。国内だけでなく、中国の海外子会社も自動車用プレス金型鋳物を製造・販売しており、グローバルに展開しています。
  • 環境エンジニアリング事業(Environment Field - Environmental Engineering)
    環境関連装置・機械製品の製造・販売、土木・建設工事の請負、ソーラー売電などを行う事業です。2024年3月期の売上高は18.93億円で、鋳物事業に次ぐ規模を持ち、グループの新たな収益の柱として期待されています。環境意識の高まりを背景に、持続可能な社会に貢献する事業として成長を目指しています。
  • 機能材料事業(Environment Field - Functional Materials)
    自動車、鉄道、産業機械向けの摩擦材などの機能材料の製造・販売を行う事業です。2024年3月期の売上高は7.79億円で、特定の産業分野に特化した専門性の高い製品を提供しています。環境関連事業の一部として位置づけられており、高付加価値製品を通じてグループの技術力を示し、収益に貢献しています。
2025-03 セグメント別業績
セグメント区分売上(億)営業利益(億)営業利益率
CastingField 事業 236
EnvironmentFieldEnvironmentalEngineering 事業 19
EnvironmentFieidFunctionalMaterials 事業 8
有価証券報告書「事業の内容」の全文を見る(年度切替)
FY2025|807 文字
3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(虹技株式会社)及び子会社4社(2025年3月31日現在)により構成され、鋳物・ロール、機械及び環境装置等の製造・販売に関する事業を主として行っております。 当社グループの事業に係る位置づけ及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、次の事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 セグメントの名称事業の内容事業の位置づけCasting Field鉄鋼圧延用ロール、鋼塊用鋳物、自動車用金型鋳物、デンスバー(連続鋳造鋳鉄棒)、一般鋳物、アルミニウム合金鋳造製品等の製造及び販売当社が製造・販売しております。子会社である㈱小口合金鋳造所はアルミニウム合金鋳造製品の製造・販売を行っております。また、海外子会社である天津虹岡鋳鋼有限公司・南通虹岡鋳鋼有限公司は、自動車用プレス金型鋳物の製造・販売を行っております。Environment Field・環境エンジニアリング環境関連装置・機械製品等の製造及び販売・土木、建設工事の請負ソーラー売電当社が製造・販売しております。Environment Field・機能材料自動車、鉄道、産業機械向け摩擦材等の製造及び販売当社が製造・販売しております。その他当社姫路東・西工場の保安及びその他の業務子会社である虹技サービス㈱が業務を行っております。  事業の系統図は次のとおりであります。連結子会社㈱小口合金鋳造所……「Casting Field」のうちアルミニウム合金鋳造製品の製造・販売業務虹技サービス㈱……当社姫路東・西工場の保安及びその他の業務天津虹岡鋳鋼有限公司……「Casting Field」のうち大型鋳物製品の製造・販売業務南通虹岡鋳鋼有限公司……「Casting Field」のうち大型鋳物製品の製造・販売業務

事業の優位性(モート)

事業の質(有価証券報告書から抽出)
数字に出ない事業の性質を、同じ物差しで全銘柄そろえています。FY2025時点の記載が出典です。
価格決定力値上げを通せるか。強いほどインフレ耐性が高い 弱い
原材料費の上昇分を製品販売価格へ転嫁するのに顧客との交渉に長期の時間を要する。
参入障壁新規参入を阻む要因の種類 技術
高剛性と高強度を有する低炭素球状黒鉛鋳鉄の開発や鋳造CAEの技術向上に取り組んでいる。
顧客集中度特定顧客への依存度。高いほど失注リスクが大きい 中程度
景気敏感度業績が景気循環にどれだけ振られるか シクリカル
設備投資の性質稼いだ現金がどれだけ設備維持に消えるか 維持投資
会社が挙げる主要リスク:国内市場への依存と景気変動の影響 / 原材料の市況変動による利益率低下 / 電気料金の価格動向に伴うリスク
同じ条件で他の銘柄を探す → 定性スクリーニング(価格決定力・参入障壁・景気敏感度などで絞り込めます)
モート総合 6 / 25 5類型それぞれの強度と、そう判定した根拠
無形資産☆☆☆☆☆
根拠:弱いブランド・特許・許認可

鉄鋼業において、虹技が特許やブランド力で明確な無形資産の優位性を持つという情報は確認できない。汎用品に近い製品が多く、技術的優位性も競合と比較して際立っていない。

スイッチングコスト★☆☆☆☆
根拠:弱い乗り換えの手間・コスト

顧客は特定の鋼材や加工品を調達する際に、品質や納期、価格などを総合的に判断する。一度取引が始まると、サプライヤー変更には一定の手間やリスクが伴うため、弱いスイッチング・コストが存在する可能性がある。

ネットワーク効果☆☆☆☆☆
根拠:弱い利用者増が価値を生む

鉄鋼業は基本的にBtoBビジネスであり、製品の利用者が増えることで価値が増大するネットワーク効果は期待できない。プラットフォーム型ビジネスではない。

コスト優位★★☆☆☆
根拠:中程度同じ物を安く作れる

長年の操業で培われた生産ノウハウや、規模の経済によるコスト削減努力は存在する可能性がある。しかし、原料価格の変動やエネルギーコストの影響を受けやすく、構造的なコスト優位性は限定的と考えられる。

規模の経済★★★☆☆
根拠:中程度規模が参入障壁になる

特殊鋼線材やばねなどの分野で一定のシェアを持ち、業界内での地位を確立している。特定のニッチ市場においては、規模の経済による効率的な生産体制が競争優位に寄与している可能性がある。

  • 多岐にわたる鋳物製品群
    鉄鋼圧延用ロールから自動車用金型、アルミニウム合金鋳造品まで、幅広い種類の鋳物製品を製造・販売している点が強みです。これにより、特定の産業や製品に依存しすぎることなく、多様な顧客ニーズに対応し、安定した事業基盤を築いています。特に、子会社化された小口合金鋳造所との連携により、アルミニウム合金鋳造品分野での競争力強化も期待されます。
  • 環境エンジニアリングの展開
    従来の鋳物事業に加え、環境関連装置や機械製品の製造・販売、土木・建設工事の請負といった環境エンジニアリング事業をもう一つの柱としている点が優位性です。これは、環境規制の強化や持続可能性への意識の高まりを背景に、将来的な成長が見込まれる分野であり、事業の多角化を通じてリスク分散と収益機会の拡大を図っています。
  • 海外生産拠点と連携体制
    中国に天津虹岡鋳鋼有限公司と南通虹岡鋳鋼有限公司という2つの海外子会社を持ち、自動車用プレス金型鋳物の製造・販売を行っている点が強みです。これにより、現地の需要に迅速に対応できるだけでなく、グローバルなサプライチェーンを構築しています。また、当社の執行役員が海外子会社の総経理を兼務するなど、経営管理機能と支援機能の強化にも努めており、安定的な事業運営を支えています。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)

経営戦略

有価証券報告書「経営方針・対処すべき課題・MD&A」の全文を見る(年度切替)
経営方針・経営戦略
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、1.社会における「信頼」を創造する。2.社内における「相互信頼」を大切にする。3.自分自身で考え行動できる「自立人」をめざす。4.「挑戦する姿勢」を尊重する。の経営理念のもと、高品質で信頼できる製品づくりと環境保全への積極的な取組みを通じて、株主・投資家、顧客、取引先、従業員、地域社会等の信頼と期待に応えるとともに、法令その他の社会的規範を遵守し、公正で健全な企業活動を行い、社会の発展に貢献することを経営の基本方針としております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、継続的な利益計上と安定的な配当を可能とする企業体質の構築が重要であると考えております。株主価値の拡大を図るという観点から、売上高経常利益率、総資産経常利益率及び自己資本比率を重要な経営指標と位置づけ、ともに継続的な改善を図ることにより、企業価値の向上を目指します。 (3)経営環境 素形材を主力とする当社グループの経営環境は、国内市場に大きく依存しており需要動向は民間設備投資や公共関連事業の趨勢に大きく左右されます。国内鋳物事業市場の成熟化が進むなか、競合の激化、事業環境の急激な変化など、依然として不透明な状況が続くものと予想されます。 また、日本経済の先行きにつきましては、ウクライナや中東情勢の長期化による原材料や原油価格の高騰、中国の景気減速、アメリカの政策動向の影響など、依然として不透明な状況です。 (4)経営戦略等と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの基盤事業である鋳物関連事業においては、成熟市場の中にありますが、グループの経営活動の安定に向け、一層の原価低減、販売力強化及び生産性の向上に取り組んでおります。一方、会社の発展に向けては、新たな事業・製品の開発、育成が不可欠であり、全社を挙げて新たな分野、製品への取組みに注力しております。当社グループの売上構成は、当連結会計年度において、「Casting Field」 90%、「Environment Field・環境エンジニアリング」 7%、「Environment Field・機能材料」 3%、その他の事業 0%となっております。また、“安定的な事業基盤の構築”と“成長戦略の実現~虹技C&Eグループによる事業展開”という経営目標を具現化するため、『“Kai”を見出す』をキーワードとした「第8次3カ年計画」を2025年度よりスタートし、以下のような取組みを推進しております。第8次3カ年計画基本方針  “Kai(甲斐&解)”を見出す甲斐:期待できるだけの値打ち生きがいのある人生を送る働きがいのある職場にする頼りがいのある人・会社になる解 :今考え得る最良の答え1. 重点課題①省人化デジタル技術やデータ活用により、ビジネス環境が激変していく中で、AI、ロボットといった技術を活用し、業務を変革する。②脱炭素社会に向けて生産活動においてCO₂削減に取り組むとともに、新しいビジネスチャンスを創出する。③人材育成将来に向けての安定的な基盤の構築と成長戦略の礎として技術継承を中心に人材育成に取り組む。2. 経営目標①安定的な事業基盤の構築既存事業での利益の増大をはかり安定的な事業基盤の構築を行う。②成長戦略の実現 ~虹技C&Eグループによる事業展開~将来への虹技の持続的発展に向け成長戦略の実現をはかる。 なお、脱炭素社会に向けての活動として、政府が宣言した2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、2030年度のCO₂排出量を2013年度比で46%削減することを中期目標として、ロードマップを策定し取り組んでおります。このような取組みを推進し、「鋳物と環境の虹技」を定着させ、この不透明な事業環境下において、当社グループの存在感を発揮してまいります。
対処すべき課題
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針当社グループは、1.社会における「信頼」を創造する。2.社内における「相互信頼」を大切にする。3.自分自身で考え行動できる「自立人」をめざす。4.「挑戦する姿勢」を尊重する。の経営理念のもと、高品質で信頼できる製品づくりと環境保全への積極的な取組みを通じて、株主・投資家、顧客、取引先、従業員、地域社会等の信頼と期待に応えるとともに、法令その他の社会的規範を遵守し、公正で健全な企業活動を行い、社会の発展に貢献することを経営の基本方針としております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、継続的な利益計上と安定的な配当を可能とする企業体質の構築が重要であると考えております。株主価値の拡大を図るという観点から、売上高経常利益率、総資産経常利益率及び自己資本比率を重要な経営指標と位置づけ、ともに継続的な改善を図ることにより、企業価値の向上を目指します。 (3)経営環境 素形材を主力とする当社グループの経営環境は、国内市場に大きく依存しており需要動向は民間設備投資や公共関連事業の趨勢に大きく左右されます。国内鋳物事業市場の成熟化が進むなか、競合の激化、事業環境の急激な変化など、依然として不透明な状況が続くものと予想されます。 また、日本経済の先行きにつきましては、ウクライナや中東情勢の長期化による原材料や原油価格の高騰、中国の景気減速、アメリカの政策動向の影響など、依然として不透明な状況です。 (4)経営戦略等と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当社グループの基盤事業である鋳物関連事業においては、成熟市場の中にありますが、グループの経営活動の安定に向け、一層の原価低減、販売力強化及び生産性の向上に取り組んでおります。一方、会社の発展に向けては、新たな事業・製品の開発、育成が不可欠であり、全社を挙げて新たな分野、製品への取組みに注力しております。当社グループの売上構成は、当連結会計年度において、「Casting Field」 90%、「Environment Field・環境エンジニアリング」 7%、「Environment Field・機能材料」 3%、その他の事業 0%となっております。また、“安定的な事業基盤の構築”と“成長戦略の実現~虹技C&Eグループによる事業展開”という経営目標を具現化するため、『“Kai”を見出す』をキーワードとした「第8次3カ年計画」を2025年度よりスタートし、以下のような取組みを推進しております。第8次3カ年計画基本方針  “Kai(甲斐&解)”を見出す甲斐:期待できるだけの値打ち生きがいのある人生を送る働きがいのある職場にする頼りがいのある人・会社になる解 :今考え得る最良の答え1. 重点課題①省人化デジタル技術やデータ活用により、ビジネス環境が激変していく中で、AI、ロボットといった技術を活用し、業務を変革する。②脱炭素社会に向けて生産活動においてCO₂削減に取り組むとともに、新しいビジネスチャンスを創出する。③人材育成将来に向けての安定的な基盤の構築と成長戦略の礎として技術継承を中心に人材育成に取り組む。2. 経営目標①安定的な事業基盤の構築既存事業での利益の増大をはかり安定的な事業基盤の構築を行う。②成長戦略の実現 ~虹技C&Eグループによる事業展開~将来への虹技の持続的発展に向け成長戦略の実現をはかる。 なお、脱炭素社会に向けての活動として、政府が宣言した2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、2030年度のCO₂排出量を2013年度比で46%削減することを中期目標として、ロードマップを策定し取り組んでおります。このような取組みを推進し、「鋳物と環境の虹技」を定着させ、この不透明な事業環境下において、当社グループの存在感を発揮してまいります。
MD&A(経営者による分析)
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度との比較にあたっては、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額を記載しております。 ①財政状態及び経営成績の状況当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費やインバウンド需要により緩やかな回復基調を維持しました。一方で、ウクライナや中東情勢の長期化による原材料や原油価格の高騰、中国の景気減速、アメリカの政策動向の影響など先行き不透明な状況で推移しました。このようなもとで、当社グループは、2022年度を初年度とする第7次3カ年計画の3年目にあたり、『C&Eへのこだわり』をキーワードに、①脱炭素社会に向けて、②DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、③人材育成、の3点を重点課題に設定し、より強固な経営基盤の構築と成長戦略の具現化に取り組み、製品の販売価格是正による収益の確保並びにコスト改善諸施策の一層の推進に努めてまいりました。なお、2024年4月16日に発生しました「兵庫県南西部を中心とする雹」により、工場建屋等の毀損による物的被 害が発生しており、その災害による損失見込み額及び損失確定額を特別損失として計上しております。また、この 災害に対する受取保険金を特別利益として計上しております。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 イ.財政状態当連結会計年度末における総資産は、337億1千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億6千万円減少いたしました。当連結会計年度末における負債合計は、156億6千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億6千5百万円減少いたしました。当連結会計年度末における純資産合計は、180億4千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億5百万円増加いたしました。 ロ.経営成績当連結会計年度の業績は、売上高 263億1千7百万円(前期 259億6千3百万円)、営業利益 11億1千6百万円(前期 7億8千6百万円)、経常利益 11億3千2百万円(前期 7億1千4百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益 7億9千8百万円(前期 5億3千8百万円)となりました。 セグメントの経営成績は次のとおりであります。  「Casting Field」は、売上高は、236億1千6百万円(前期 209億7千万円)、セグメント利益は、13億2千6百万円(前期 6億1千3百万円)となりました。 「Environment Field・環境エンジニアリング」は、売上高は、18億9千3百万円(前期 42億9千3百万円)、セグメント損失は、4千4百万円(前期 セグメント利益2億7千1百万円)となりました。 「Environment Field・機能材料」は、売上高は、7億7千9百万円(前期 6億7千2百万円)、セグメント利益は、3千4百万円(前期 4百万円)となりました。 その他の事業は、売上高は、2千7百万円(前期 2千7百万円)、セグメント損失は、2百万円(前期 セグメント損失4百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べて5億2千5百万円増加し、31億5千8百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果、48億7百万円の増加(前連結会計年度 5千3百万円 減少)となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益11億5千2百万円、減価償却費15億2千万円、売上債権及び契約資産の減少22億8千8百万円による資金の増加によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果、10億3千万円の減少(前連結会計年度 16億1千8百万円 減少)となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出10億5千万円による資金の減少によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果、32億9千1百万円の減少(前連結会計年度 21億9千9百万円 増加)となりました。主な内訳は、短期借入金の純減少額24億8千万円、長期借入金の返済による支出5億7千3百万円、配当金の支払1億9千6百万円による資金の減少によるものであります。③生産、受注及び販売の実績イ.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)Casting Field24,01716.5Environment Field・環境エンジニアリング1,914△55.6Environment Field・機能材料78116.3その他272.1合計26,7424.3 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。2 金額は販売価格によっております。 ロ.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 「Casting Field」のうち一部鋳物製品については見込み生産を行っているため、受注高及び受注残高の金額には含まれておりません。セグメントの名称受注高(百万円)前年同期比(%)受注残高(百万円)前年同期比(%)Casting Field18,8099.15,278△5.9Environment Field・環境エンジニアリング5,590195.84,719364.5Environment Field・機能材料79417.14737.8その他272.1--合計25,22127.210,04550.8 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 ハ.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。セグメントの名称金額(百万円)前年同期比(%)Casting Field23,61612.6Environment Field・環境エンジニアリング1,893△55.9Environment Field・機能材料77916.0その他272.1合計26,3171.4 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 また、当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度との比較にあたっては、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額を記載しております。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容イ.経営成績等1)財政状態(資産)当連結会計年度末における流動資産は、202億9千7百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億2千4百万円減少いたしました。これは、主として契約資産が22億7千7百万円減少した一方、売掛金が8億7千4百万円増加したことなどによります。固定資産は、134億1千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億3千6百万円減少いたしました。これは、主として機械装置及び運搬具が2億6千7百万円減少したことなどによります。この結果、総資産は、337億1千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億6千万円減少いたしました。(負債)当連結会計年度末における流動負債は、120億2千6百万円となり、前連結会計年度末に比べ21億9千万円減少いたしました。これは、主として短期借入金が23億2千9百万円減少した一方、支払手形及び買掛金が1億6千9百万円増加したことなどによります。固定負債は、36億3千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億7千5百万円減少いたしました。これは、主として長期借入金が5億5千9百万円減少したことなどによります。この結果、負債合計は、156億6千5百万円となり、前連結会計年度末に比べ27億6千5百万円減少いたしました。(純資産)当連結会計年度末における純資産合計は、180億4千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億5百万円増加いたしました。これは、主として親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金や非支配株主持分が増加したことなどによります。この結果、1株当たり純資産は、前連結会計年度末に比べ256円57銭増加し4,391円17銭となり、自己資本比率は、前連結会計年度末の38.3%から42.6%となりました。 2)経営成績(売上高)売上高は、263億1千7百万円(前年同期比 1.4%増)となりました。そのうち国内売上高は180億7千万円(前年同期比 7.2%減)、海外売上高は82億4千6百万円(前年同期比 26.9%増)となりました。(営業利益)売上原価は、220億3百万円(前年同期比 1.5%減)となりました。販売費及び一般管理費は、31億9千6百万円(前年同期比 12.4%増)となりました。これらの結果、営業利益は、11億1千6百万円(前年同期比 42.0%増)となりました(経常利益)営業外損益は、前期の△7千1百万円(純額)から1千5百万円(純額)となりました。そのうち営業外収益は、前期の1億8千9百万円から2億5千6百万円に増加し、営業外費用は、前期の2億6千万円から2億4千万円に減少いたしました。これらの結果、経常利益は、11億3千2百万円(前年同期比 58.4%増)となりました。(親会社株主に帰属する当期純利益)税金等調整前当期純利益は、11億5千2百万円(前年同期比 61.3%増)となりました。非支配株主に帰属する当期純損失又は非支配株主に帰属する当期純利益は、前期の△5千1百万円から7千5百万円に増加したため、親会社株主に帰属する当期純利益は、7億9千8百万円(前年同期比 48.3%増)となりました。また、1株当たり当期純利益は244円22銭(前連結会計年度 164円66銭)に増加いたしました。 ロ.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営に重要な影響を与える可能性のある要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりと認識しており、これらのリスクについては発生の回避に、また発生した場合の対応に万全を期すべく努力してまいります。ハ.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等当社グループは、継続的な利益計上と安定的な配当を可能とする企業体質の構築が重要であると考え、株主価値の拡大を図るという観点から、売上高経常利益率、総資産経常利益率及び自己資本比率を重要な経営指標として位置付けております。当連結会計年度における売上高経常利益率は4.3%(前期 2.8%)、総資産経常利益率は3.3%(前期2.1%)であり、自己資本比率42.6%(前期 38.3%)となりました。 ニ.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容1)Casting Field 鋳型は、造船向け鍛造用鋳型が堅調であった一方で、特殊鋼用鋳型の需要が伸び悩み、売上高は、前期並みとなりました。ロールは、主要顧客先の国内高炉メーカー向け案件や輸出案件の受注確保に努め、売上高は、前期を上回りました。自動車用プレス金型鋳物は、新規開発の進捗により各主要顧客先のカーメーカーや金型メーカーの需要が好調に推移し、売上高は、前期を上回りました。大型産業機械用鋳物は、中国経済の減速、世界的な地政学リスクの影響により、全般として需要が低迷し、売上高は、前期を下回りました。小型鋳物は、土木用鋳物が好調で、売上高は、前期を上回りました。デンスバーは、中国景気の減速の影響や主要顧客先の建設機械向けの需要が伸び悩み、売上高は、前期並みとなりました。中国国内で自動車用プレス金型鋳物の生産・販売を手がける天津虹岡鋳鋼有限公司および南通虹岡鋳鋼有限公司は、主要顧客先の金型メーカー向けの需要が好調で、売上高は、前期を上回りました。昨年度より新たに連結子会社となった株式会社小口合金鋳造所は、半導体製造装置向けの需要が好調で、売上高は、順調に推移いたしました。 この結果、当事業の売上高は、236億1千6百万円(前期 209億7千万円)、セグメント利益は、13億2千6百万円(前期 6億1千3百万円)となりました。 2)Environment Field・環境エンジニアリング 環境装置事業は、大型案件の工事が前期までにおおむね完了しており、次期大型案件として徳島県海部郡との間でごみ処理施設38億円の仮契約締結に至ったものの、業績への寄与は翌期以降となるため、売上高は、前期を下回りました。送風機は、ごみ焼却炉向けが堅調に推移したものの、鉄鋼や集塵機向けの案件が低調で、売上高は、前期を下回りました。環境・省エネ商品のトランスベクターは、半導体関連向けの需要が低調に推移し、売上高は、前期を下回りました。 この結果、当事業の売上高は、18億9千3百万円(前期 42億9千3百万円)、セグメント損失は、4千4百万円(前期 セグメント利益2億7千1百万円)となりました。 3)Environment Field・機能材料 KCメタルファイバーは、海外の自動車向け摩擦材の需要が堅調だったことに加え、鉄道用および産業用の摩擦材、耐火材などが好調に推移し、売上高は、前期を上回りました。 この結果、当事業の売上高は、7億7千9百万円(前期 6億7千2百万円)、セグメント利益は、3千4百万円(前期 4百万円)となりました。 4)その他の事業 当事業の売上高は、2千7百万円(前期 2千7百万円)、セグメント損失は、2百万円(前期 セグメント損失4百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報イ.キャッシュ・フローの状況 当社グループは、営業活動によって得られた資金を、市場環境や資本効率等を総合的に勘案し、更新投資及び成長投資、手許資金、株主還元に適切なバランスで配分し、また必要に応じて追加の資金を財務活動によって調達することをキャッシュ・フローの基本方針としております。なお、更新投資は生産設備の更新及び合理化設備に、成長投資は人材獲得及び育成、研究開発及びそれに伴う設備投資等に、手許資金は運転資金、財務基盤の強化等に、株主還元は配当金の支払等に充当しております。 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 同期間における営業活動によるキャッシュ・フローは48億7百万円の収入であり、投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の取得等により10億3千万円の支出及び財務活動によるキャッシュ・フローは長期借入金、短期借入金の収入や返済等により32億9千1百万円の支出となったことから、当連結会計年度における連結ベースの資金は、前連結会計年度から5億2千5百万円増加し、31億5千8百万円となっており、企業運営に必要となる十分な水準の資金を確保していると評価しております。ロ.資本の財源及び資金の流動性 当社グループは、運転資金及び設備投資資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、設備投資資金については、長期借入金で調達しております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は91億1千7百万円となっております。また、当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は31億5千8百万円となっております。 当社は、将来の資金需要に対して安定的、機動的かつ効率的な資金調達を可能にするため金融機関11社と総額85億円の特定融資枠契約を締結しております(借入実行残高37億円、借入未実行残高47億円)。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項につきましては、「第5 経理の状況」に記載しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間の収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行っております。ただし、過去の実績や状況に応じ合理的だと考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っておりますので、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 イ.固定資産の減損 固定資産の減損の認識に際して用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ロ.繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産の認識に際して用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

事業リスク

  • 国内市場への依存と景気変動
    素形材事業が国内市場に大きく依存しており、民間設備投資や公共関連事業の動向に収益が左右されるリスクがあります。市場の成熟化が進む中で、景気変動が顧客の生産活動に大きな影響を与えた場合、高付加価値製品の開発や新規市場開拓の努力にもかかわらず、経営成績が悪化する可能性があります。
  • 原材料・電力価格の高騰
    鋳物関連事業は、銑鉄、スクラップ、ニッケルなどの原材料や大量の電力を消費するため、これらの市況変動や価格高騰が大きなリスクとなります。原材料費や電力料金の上昇分を製品販売価格に転嫁するには時間がかかり、交渉が難航する可能性があり、結果として利益率の低下を招き、経営成績に悪影響を及ぼす恐れがあります。
  • 海外事業における地政学リスク
    中国に生産・販売拠点を置く海外子会社は、現地の政治・法環境の変化、米中貿易摩擦による経済状況の急変、その他の社会的混乱といった予期せぬ事象の影響を受ける可能性があります。これらのリスクが顕在化した場合、事業の遂行に支障が生じ、グループ全体の経営成績に悪影響を与える恐れがあります。
出典: FY2025 有価証券報告書(AI要約)
有価証券報告書「事業等のリスク」の全文を見る(年度切替)
FY2025|2,810 文字
3【事業等のリスク】  有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境素形材を主力とする当社グループは、国内市場に大きく依存しており需要動向は民間設備投資や公共関連事業の趨勢に大きく左右されます。また、鋳物関連事業は市場の成熟化が今後も進むことが予想され、高付加価値製品の開発、新規市場の開拓、営業力の強化等に努めていますが、景気変動による民間設備投資、公共投資の動向や重要顧客先の生産活動が大きな影響を受けた場合、経営成績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、従来の鋳物関連事業に加えて、環境関連事業をもう一つの柱とすべく送風機等を扱う機械事業部と都市ごみ焼却施設の建設を担う環境装置事業部を統合して、環境エンジニアリング事業部とし、シナジー効果と売上の拡大に努めております。主力となる鋳物関連事業においては、国内鋳物事業市場の成熟化に対処するため、鋳物4事業部のうち、主要なお客様が重複し、製品のスケールが類似する大型鋳物事業部と鉄鋼事業部を統合し素形材事業部とし、営業力とモノづくり力の更なる強化を図り、幅広いご要望に対応可能な体制を構築し、売上の拡大に努めております。また、2024年1月9日付で株式会社小口合金鋳造所の全株式を取得し、同社を子会社化いたしました。同社は、アルミニウム合金を素材とする鋳造品製造会社であり、同社との連携による相乗効果を通じて、当社グループの営業基盤の強化と拡大を実現してまいります。 (2)原材料の市況変動当社グループの主要事業である鋳物関連事業は、主要原材料である銑鉄、スクラップ及びニッケル等の合金鉄の購入価格が、国内及び国際的な資源需給の動向等の影響を受けます。市況が大幅に高騰した場合、原材料費の上昇を抑えきれず、また上昇分の製品販売価格への転嫁や是正の実現には顧客との交渉に長期の時間を要し、利益率の低下をともない経営成績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、安定的な原材料の調達のため、情報収集に努めながら調達価格、時期等について的確な判断を行うとともに、適切な在庫量の維持、確保に努めております。 (3)電気料金の価格動向に伴うリスク 当社グループの主要事業である鋳物関連事業は、大量の電力を使用しており、その電力料金については、再生可能エネルギーの導入拡大等に伴う国内電力供給環境の変化によっては、経営成績に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、省資源・省エネルギーを追求した鋳物製品の生産に努め、当該リスクの最小化に取り組んでおります。 (4)海外事業当社グループの海外子会社「天津虹岡鋳鋼有限公司」及び「南通虹岡鋳鋼有限公司」は、中国において自動車用プレス金型鋳物の生産、販売を行っておりますが、現地の政治または法環境の変化、米中貿易摩擦の影響による経済状況の急激な変動、その他の要因による社会的混乱など、予期しない事象が発生した場合、事業の遂行に影響を与える可能性があります。当社グループでは、当社の執行役員が海外子会社の総経理に就任するとともに、当該海外子会社の経営上の重要事項やリスク等について取締役会で適宜報告を求め、必要な助言を行っております。さらには、当社、海外事業部により、海外子会社に対する経営管理機能及び支援機能の強化に努めております。 (5)自然災害・事故災害当社グループは、生産活動の中断により生じる損害を最小限に抑えるため、製造設備に対して定期的な保守点検や安全・環境対策のための設備投資等を行っておりますが、地震、台風、水害や不慮の事故等の影響で、製造設備等が損害を被った場合、操業が滞り、経営成績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、事業継続計画(BCP)の策定・訓練の実施、組織的な労働安全衛生体制の運用により、これらの災害等にかかるリスクの低減に努めております。 (6)保有株式の時価下落当社グループは、上場及び非上場の株式を保有しておりますが、将来の市況または投資先企業の今後の業績動向により、当社が保有する株式の時価または実質価額が著しく下落した場合、経営成績に影響を与える可能性があります。当社グループでは、保有目的が純投資目的である株式については、株式市場の変動を踏まえ機動的に売却できる体制としているほか、保有目的が純投資以外の目的である投資株式については、保有目的に見合っているかを精査し、合理性が認められない場合には、適宜売却する方針としております。 (7)固定資産の減損当社グループが保有する固定資産について、時価が著しく下落した場合や事業の損失が継続するような場合には、固定資産の減損損失の計上により、経営成績と財政状態に影響を与える可能性があります。当社グループでは、定期的に減損テストを実施することにより、潜在的な減損リスクの把握に努めております。また、必要に応じて固定資産の回収可能価額を把握するため不動産鑑定評価を実施しております。 (8)繰延税金資産当社グループは、繰延税金資産について定期的に回収可能性を検討し、当該資産の回収が不確実と考えられる部分に対して評価性引当額を計上しております。回収可能性の判断においては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると考えられる範囲で繰延税金資産を計上しています。将来の課税所得見込額はその時の業績等により変動するため、課税所得の見積りに影響する要因が発生した場合は、回収懸念額の見直しを行い繰延税金資産の修正を行うため、当該純損益額が変動する可能性があります。当社グループでは、関係部門が定期的に監査法人と十分にコミュニケーションをとり、潜在的な税務リスクの把握に努めております。 (9)感染症の拡大に伴うリスク新型コロナウイルスに代表される感染症の流行により当社の事業活動に係る生産体制、物流体制、営業活動等に支障が生じた場合、当社グループの経営成績に大きく影響を与える可能性があります。また、世界的規模でのサプライチェーンの途絶等による急激な景気の悪化が生じた場合、同じく当社グループの業績に大きく影響を与える可能性があります。当社グループでは、取引先ならびに従業員の安全を第一に考えるとともに感染拡大を防ぐため、従業員の体調管理の徹底、テレワークやWEB会議の導入、出張制限や勤務形態の見直し等を実施し事業及び営業活動の継続に努めてまいります。

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