6 【研究開発活動】当社がより一層成長するためにお客様とのコミュニケーションをさらに充実させたいという想いを込めて、新しい拠点「Φ(ファイ)コミュニケーションHUB PCH」を愛知県安城市にオープンしました。ここは当社の開発商品を触って、体験して頂きながら、お客様と新たな価値を共創する場として活用します。ニーズが激しく変化する世の中で、直接会話しながらお客様の真のニーズを聞き出す機会を増やし、ソリューションビジネスを展開しています。特に電動化の主要部分となるバッテリー周辺で、セル間緩衝材、及び熱マネージメントアイテムである放熱ギャップフィラー(*1)は、数多くの企業と共創させていただいており、成果も出てきました。放熱ギャップフィラーにおいては、2件の国際特許出願を完了しました。しかし、バッテリー周辺の仕様は各社様々で変化が激しくコンペチターも多い中、受注を獲得するべく、素材メーカーやベンチャー企業との共創を積極的に進め、新たな価値創出に取り組んでいます。また、「ソフトマテリアルであったらいいなを実現する」を掛け声に、ソフトロボティクス(*2)分野の開発も着手し始めており、2件の国内特許出願を完了しました。このような既存ビジネスを超えた商品開発を充実させる背景もあり、当連結会計年度の研究開発費の総額は、前連結会計年度の1,896百万円から2,272百万円に増加しています。*1:放熱ギャップフィラーとは、熱伝導性フィラーを含む樹脂組成物です。発熱装置に塗布することによって、 放熱ギャップフィラーを通じて熱を外に逃がし、装置の温度上昇を抑制します。*2:ソフトロボティクスとは、人間のように柔軟性のある動き・作業を行うロボット技術を指します。 ① 機能品セグメント 自動車分野においては、電気自動車の電費向上にかかせない熱マネージメントシステム向けの熱伝導性シートやシール部品、電気回路を制御する高電圧デバイスシール部品、バッテリー暴走時の安全性を確保するバルブ部品、燃料電池車向け大型電動アクチュエーター用クッション部品等、車輛及びシステムの次世代自動車のニーズへ対応した積極的な開発を進めています。 特に当社の主軸製品であるワイパーブレードラバーにおいては、かねてから展開している中国Tier1メーカーへの技術支援戦略が実を結び、お客様のグローバル車両メーカーへの新規参入に貢献致しました。一方で、世界トップシェアのワイパーブレードラバーメーカーとして、これまでの取り組みに加え、新たな視点からの製品開発も視野に入れ、ソリューションビジネスの深化を通じて、新たな価値を提案できる体制を目指します。 非自動車分野のインダストリアル関連においては、超低ウェービングリニアガイド用シール、エアーシリンダー用パッキンを国内の顧客向けに開発し、一部量産が開始されました。 ② 防振セグメント CASE時代に対応した商品について、EV電池用緩衝材であるセル間断熱弾性体やセンサー用防振ゴム等の開発に積極的に取り組んでいます。この他、宇宙関連機器用防振ゴム、並びに農業機械技術クラスター事業に参画するなど、積極的に新規分野の製品開発を行っています。EV電池用緩衝材では2件の国際特許出願、宇宙関連機器用防振ゴムでは1件の国際特許出願を完了しました。また、2030年以降の全固体電池に関する緩衝材の開発も進行しており、1件の国内特許出願を完了しました。今後も、自動車産業及び宇宙産業における価格決定力と競争優位性を高めていきます。 自動車業界向けの防振製品においては、共創により自動車用足回り防振ゴムブッシュが量産化され、引き続きサスペンション用ブッシュ等の各種防振ゴム、クランクシャフト用ダンパープーリー等を国内外の顧客向けに開発しており、更なる拡販活動を積極的に行っております。インドのInnova Rubbers社と業務支援に関する提携を結び、互いの強みを活かした相互補完的な関係のもと、同地域での拡販に向けた体制づくりを進めています。 一般産業分野においては、建機のキャビン用液封マウント、林業用機械のキャビン用小型液封マウント、住宅用防振ゴム、鉄道軌道用防振ゴム、及び鉄道関連の台車周辺緩衝ゴムなどを国内外の顧客向けに幅広く開発しております。長寿命、高い防振性能、カーボンニュートラル対応商品等、昨今増加している顧客ニーズにお応えするため、新材料、新形状を積極的に採用し、新しい付加価値をご提供できるよう開発を進めています。 ③ ライフサイエンスセグメント ライフサイエンス事業においては、今後成長が見込める再生医療、遺伝子治療、個別化医療などの先端医療分野に期待を込め、再生医療の細胞加工で使用されるカスタム培地や細胞凍結保護液、細胞凍結バッグなどを上市しました。更に高付加価値の遺伝子治療用システムバッグや自動培養装置用カスタムバッグの開発などを進めています。その他の細胞関連製品においても、複数の大学や関連企業と積極的に共同研究を行っており、新しい製品開発に向けての有効性確認やエビデンスの蓄積も行っています。 いずれのセグメントにおいても競合他社が多数おり、技術開発が盛んになっています。知的財産権、特に特許においては競合他社からの出願が目立っており、技術内容の重複及び先願がリスクになり得ます。そこで、2024年度より、これまで以上に競合他社の技術情報及び市場動向を、早く・的確に入手する取組みを開始しました。そして、研究開発と知的財産戦略とをこれまで以上に連携させ、先行開発を促進し、将来の総合的な市場優位性の獲得を目指します。
FY2024|2,029 文字
6 【研究開発活動】日本政府は2050年カーボンニュートラルを宣言し、自動車メーカーでは製品のライフサイクル全体で多くのCO2を排出していることから、BEV(Battery EV:電気自動車)やFCEV(Fuel Cell EV:燃料電池車)などZEV(Zero Emission Vehicle)へのシフトを急速に進めています。 当社グループは、自動車用ゴム部品を主要製品とするサプライヤーとして、持続可能な脱炭素社会の実現に向けて社会的課題の解決に取り組むと同時に、技術開発本部と関連部門とが相互に連携しながら、独自の技術を活かした新製品のスピーディな開発を推進しております。当社が参画する「交換式バッテリーを共通利用した電動農業機械コンソーシアム」が、令和6年度(上半期)農業機械技術クラスター(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の農業機械研究部門が立ち上げた新たな農業機械を推進するための幅広い産学官連携のプラットフォーム)事業新規課題「小型電動農業機械用バッテリー保持機構の開発」を実施する委託先として決定されました。当社の持つ材料開発・解析技術・防振技術を駆使し、小型農業機械の電動化普及に貢献するべく、取り組んで参ります。ゴムを構成する原材料の多くは石油由来であるため、原材料についてはバイオマス原料やCO2発生量の少ない原料へのシフト、生産プロセスにおいて低エネルギーで製造を可能とする易加工性の材料開発を進めており、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1,896百万円となっております。 ① 機能品セグメント自動車分野においては、電動油圧ブレーキ用グロメット、ディスクブレーキ用ピストンシール、冷却装置用バルブ、冷却装置用パッキン、等速ジョイント用ブーツ等を国内外の顧客向けに開発しております。非自動車分野インダストリアル関連においては、リニアガイド用シール、エアーシリンダー用シールを国内の顧客向けに開発しています。また、CASE時代に対応し、電動車の熱マネジメント用バルブやシール等の開発も進めております。特に当社の主軸商品であるワイパーブレードラバーにおいては、車輛評価が可能な大型環境試験室を導入することで、Tier1メーカーにて行う性能評価の一部を自社で実施することが可能となり、開発期間の大幅な短縮を実現いたしました。それにより、中国Tier1メーカーの課題を解決する手助けを行い、新規量産品及び開発品の引き合いを多数頂いております。また、環境対応の一環としてカーボンニュートラル材を使用したワイパーブレードラバーの研究を行い、安全対応として自動運転に必要な光学センサー用の特殊ラバー等の検討を進めております。 ② 防振セグメントCASE時代に対応した商品について、EV電池用緩衝材であるバッテリーホールドシートやセンサー用防振ゴム等の開発に積極的に取り組んでおり、この他、宇宙関連機器用防振ゴム等、新たな分野においても開発を行っております。自動車分野においては、共創により足回り防振ゴムブッシュ等の新規受注を獲得し、サスペンション用ブッシュ等の各種防振ゴム、クランクシャフト用ダンパープーリー等を国内外の顧客向けに開発しており、更なる拡販活動を積極的に行っております。2023年度はASEAN地域及びインドに技術者を新たに派遣し、グローバルな開発を迅速に行える体制を構築しました。一般産業分野においては、建機のキャビン用液封マウント、林業用機械のキャビン用小型液封マウント、住宅用防振ゴム、鉄道軌道用防振ゴム、鉄道関連の台車周辺緩衝ゴム等を国内外の顧客向けに幅広く開発しております。長寿命、高い防振性能、カーボンニュートラル対応商品等、昨今増加している顧客ニーズにお応えするため、新材料、新形状を積極的に採用し、新しい付加価値をご提供できるよう開発を進めております。 ③ 産業機器セグメントライフサイエンス事業においては、2023年6月より迅速細菌検査キット「RaST-TAS β-ラクタマーゼ・スクリーニング試薬キット」を株式会社スギヤマゲンより発売しました。また、再生医療や細胞加工で使用される細胞凍結保護液や細胞凍結バッグ、細胞分散酵素液等を上市し、更に高付加価値のシステムバッグや再生医療用高性能培地の開発等を進めています。その他の製品においても、大学、企業並びにクリニック等と積極的に共同研究を行っており、特に細胞加工技術を活用した化粧品原料は、更なる用途開発と有効性のエビデンスを蓄積するため、複数の大学と共同開発を検討しています。 2022年度より開始しました航空宇宙分野の取組みは、2023年4月に航空宇宙・防衛産業に特化した品質マネジメントシステム(JISQ9100)を認証取得し、2024年度には航空機用部品の量産開始が目前となっています。更なる拡販と新分野参入の足場造りに注力しております。
FY2023|1,976 文字
6 【研究開発活動】日本政府は2050年カーボンニュートラルを宣言し、自動車メーカーでは製品のライフサイクル全体で多くのCO2を排出していることから、BEV(Battery EV:電気自動車)やFCEV(Fuel Cell EV:燃料電池車)などZEV(Zero Emission Vehicle)へのシフトを急速に進めています。 当社グループは、自動車用ゴム部品を主要製品とするサプライヤーとして、持続可能な脱炭素社会の実現に向けて社会的課題の解決に取り組むと同時に、技術開発本部と関連部門とが相互に連携しながら、独自の技術を活かした新製品のスピーディな開発を推進しております。ゴムを構成する原材料の多くは石油由来であるため、原材料についてはバイオマス原料やCO2発生量の少ない原料へのシフト、生産プロセスにおいて低エネルギーで製造を可能とする易加工性の材料開発を進めており、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1,653百万円となっております。 ① 機能品セグメント自動車分野においては、電動油圧ブレーキ用グロメット、ディスクブレーキ用ピストンシール、冷却モジュール用バルブ、冷却モジュール用パッキン、等速ジョイント用ブーツ等を国内外の顧客向けに開発しております。非自動車分野においては産業機器向けリニアガイド用シール、エアーシリンダー用シールを国内の顧客向けに開発しています。また、CASE時代に対応し、EV車バッテリーの熱マネジメント用のバルブやシール等の開発も進めております。特に当社の主軸商品であるワイパーブレードラバーにおいては、顧客ごとに異なるワイパーブレード構造や押し付け力性能に応じたラバー形状を最適設計するシミュレーションツールを開発しました。さらに、車輛評価が可能な大型環境試験室を導入することで、Tier1にて行う性能評価の一部を自社で実施することが可能となり、開発期間の大幅な短縮を実現いたしました。また、環境対応の一環としてカーボンニュートラル材を使用したワイパーブレードラバーの研究を開始し、安全対応として自動運転に必要な光学センサー用の特殊ラバー等の検討を進めております。 ② 防振セグメントCASE時代に対応した商品について、EV電池用緩衝材であるバッテリーホールドシートやセンサー用防振ゴム等の開発に積極的に取り組んでおり、この他、宇宙関連機器用防振ゴム等、新たな分野においても開発を行っております。自動車分野においては、共創により足回り防振ゴムブッシュ等の新規受注を獲得し、サスペンション用ブッシュ等の各種防振ゴム、クランクシャフト用ダンパープーリー等を国内外の顧客向けに開発しており、更なる拡販活動を積極的に行っております。2023年度はASEAN地域に技術者を新たに派遣し、グローバルな開発を迅速に行える体制を構築します。一般産業分野においては、建機のキャビン用液封マウント、林業用機械のキャビン用小型液封マウント、住宅用防振ゴム、鉄道軌道用防振ゴム、鉄道関連の台車周辺緩衝ゴム等を国内外の顧客向けに幅広く開発しております。長寿命、高い防振性能、カーボンニュートラル対応商品等、昨今増加している顧客ニーズにお応えするため、新材料、新形状を積極的に採用し、新しい付加価値をご提供できるよう開発を進めております。 ③ 産業機器セグメント2022年度より開始しました航空宇宙分野の取り組みは、OEM製品の開発と並行して、航空宇宙・防衛産業に特化した品質マネジメントシステム(JISQ9100)の認証を取得しました。2024年度の量産開始を目指して、新分野参入の足場造りに注力しております。半導体分野においては、シリコンウエーハメーカーのお客様が、動画や画像等を保管するデータセンターや自動車の自動運転等によるシリコンウエーハの需要増加に対して、生産体制の増強を進めておりますので、当社におきましてもシリコンウエーハのカットが従来の3倍速以上でも対応できる高耐久性スライスローラーの量産を開始しました。ライフサイエンス事業においては、2023年6月より迅速細菌検査キット「RaST-TAS β-ラクタマーゼ・スクリーニング試薬キット」を株式会社スギヤマゲンより発売開始しました。また、再生医療や細胞加工で使用される細胞凍結保護液や細胞凍結バッグ、細胞分散酵素液等を上市し、その他の製品においても、大学、企業並びにクリニック等で評価頂いております。細胞加工技術を活用した化粧品原料は、更なる用途開発と有効性のエビデンスを蓄積すると共に、ナノレベルまでの粉砕加工した製品を開発検討しております。さらに、超音波モータやリニアアクチュエータを活用した非磁性、高精度をキーワードとした医療デバイスの用途開発を継続しております。
FY2022|1,650 文字
5 【研究開発活動】日本政府は2050年カーボンニュートラルを宣言し、カーメーカーでは製品のライフサイクル全体で多くのCO2を排出していることから、BEV(Battery EV:電気自動車)やFCEV(Fuel Cell EV:燃料電池車)などZero Emission Vehicleへのシフトを急速に進めています。 当社グループは、自動車用ゴム部品を主要製品とするサプライヤーとして、カーボンニュートラルへの取り組みを通じて企業理念である「新しい価値創造に挑戦し、夢あふれる未来づくりに貢献する」 を達成してまいります。技術開発本部と事業統括本部を始めとする関連部門とが相互に連携しながら、独自の技術を活かした新製品のスピーディな開発を推進しております。ゴムを構成する原材料の多くは石油由来であるため、原材料についてはバイオマス原料やCO2発生量の少ない原料へのシフト、生産プロセスにおいて低エネルギーで製造を可能とする易加工性の材料開発を進めており、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1,592百万円となっております。 ① 機能品セグメント自動車分野においては、電動油圧ブレーキ用グロメット、ディスクブレーキ用ピストンシール、冷却装置用バルブ、冷却装置用パッキン、等速ジョイント用ブーツ等を国内外の顧客向けに開発しております。また、CASE時代に対応し、EV電池の熱マネジメント用バルブやシール等の開発も進めております。さらに、産業用機器に使われるリニアガイド用シールを国内の顧客向けに開発しております。特に当社の主軸商品であるワイパーブレードラバーにおいては、顧客ごとに異なるワイパーブレード構造や押し付け力性能に応じたラバー形状を最適設計するシミュレーションツールを開発し、その性能評価を自社で実施することにより、開発期間の短縮を実現いたしました。さらに、自動車の電動化により静粛性などの快適なドライビング環境への要求が高まる中、異音等を大幅に低減するラバー、軽量化を狙った樹脂製ウインドシールド対応のラバー、自動運転に必要な光学センサー用の特殊ラバー等を開発しております。 ② 防振セグメント 自動車分野においては、サスペンション用ブッシュ等の各種防振ゴム、クランクシャフト用ダンパープーリー等を国内外の顧客向けに開発しております。一般産業分野においては、建機のキャビン用液封マウント、林業用機械のキャビン用小型液封マウント、エレベーター用防振ゴム、鉄道軌道用防振ゴム、鉄道関連の駆動装置用緩衝ゴム等を国内外の顧客向けに開発しております。CASE時代に対応した商品についても、EV電池用緩衝材、車載用ECU防振ゴム等の開発に積極的に取り組んでおります。その他、宇宙関連機器用防振ゴム等、新たな分野においても開発を行っております。長寿命、高い防振性能等、昨今増加している顧客ニーズにお応えするため、新材料、新形状を積極的に採用し、新しい付加価値をご提供できるよう開発を進めております。 ③ 産業機器セグメント 精密機器事業では、OA機器分野の他に航空宇宙分野も視野に入れるため、製品開発と並行して、品質マネジメントシステム規格(JISQ9100)の認証取得を進めております。また、成長が著しい半導体事業やライフサイエンス事業の製品開発として、半導体製造装置用部品や細胞培養関連製品の拡充を進めております。2020年に開発した化粧品原料(ヒト脂肪由来幹細胞順化培養液:製品名Phicelloファイセロ、ヒト脂肪間質細胞エクソソーム:製品名Phisomeファイソーム)は採用の拡がりを見せており、2021年には毛乳頭細胞により産生した化粧品原料(ヒト毛根細胞順化培養液:製品名Phicello mouファイセロ モウ)が養毛剤に採用されました。モータ事業においては、高機能レンズ市場向けに高速・高トルクのアクチュエーターを装備した超音波モータの開発に注力し、お客様の開発要望に応えております。
FY2021|1,456 文字
5 【研究開発活動】当社グループは、技術開発本部と事業統括本部を始めとする関連部門とが相互に連携しながら、配合、接着、表面改質、評価・解析など独自の技術を活かした新製品のスピーディな開発を推進しております。2020年4月には、事業毎に分かれていた技術部門を技術開発本部に統合して、市場の変化に対応した商品の開発に最適な新体制に移行いたしました。また、新素材や新技術の研究とその用途開発、並びに塩素や溶剤、CO2等の環境負荷を低減する材料や工法にも積極的に取り組んでおり、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1,390百万円となっております。 ① 機能品セグメント 自動車分野においては、電動ウォーターポンプ用グロメット、ディスクブレーキ用ピストンシール、冷却装置用 バルブ、冷却装置用パッキン、等速ジョイント用ブーツ等を国内外の顧客向けに開発しております。また、CASE時代にも対応し、EV車バッテリーの熱マネジメント用のバルブやシール等の開発も進めています。 特に当社の主軸商品であるワイパーブレードラバーにおいては、顧客毎に異なるワイパーブレード構造や押し付け力性能に応じたラバー形状を最適設計するシミュレーションツールを開発し、その性能評価を自社で実施することにより、開発期間の短縮を実現いたしました。さらに、自動車の電動化により静粛性などの快適なドライビング環境への要求が高まる中、異音等を大幅に低減するラバー、軽量化を狙った樹脂製ウインドシールド対応のラバー、自動運転に必要な光学センサー用の特殊ラバー等を開発しております。 ② 防振セグメント 自動車分野においては、クランクシャフト用ダンパープーリー、車体用ブッシュ等の各種防振ゴム等を国内外の顧客向けに開発しております。一般産業分野においては、建機のキャビン用液封マウント、林業用機械のキャビン用小型液封マウント、エレベーター用防振ゴム、鉄道軌道用防振ゴム、鉄道関連の駆動装置用緩衝ゴム等を国内外の顧客向けに開発しております。 CASE時代に対応した商品についても、EV電池用緩衝材、車載用ECU用防振ゴム等の開発に積極的に取り組んでおります。この他、宇宙関連の電子制御用防振ゴム等、新たな分野においても開発を行っております。 長寿命、高い防振性能等、昨今増加している顧客ニーズにお応えするため、新材料、新形状を積極的に採用し、新しい付加価値をご提供できるよう開発を進めております。 ③ 産業機器セグメント OA製品では、配合技術、接着技術を駆使して、インクジェット・プリンターの大容量タンク向けシール部品、オフィスの高級機種プリンター向けローラーを開発しました。 医療関連分野においては、培養バッグと培地、さらに細胞培養技術を組み合わせることにより、付加価値の向上を図り、製品化・拡販を目指しております。培養バッグでは、新規培養器材や極低温下での耐衝撃性に優れた細胞凍結保存用バッグ等も開発しております。その他、2020年には細胞培養技術と液体培地評価技術を基に専用開発した液体培地により細胞培養上清やエクソソームの製造を開始し、化粧品原料として採用されております。また、薬剤耐性菌の迅速な検出に貢献できる検査キットである、RaST-TAS®の開発も継続しております。 モータ製品においては、高機能レンズ市場向けに高速・高トルクのアクチュエーターを装備した超音波モータ、除菌液やアロマの噴霧器に使用される圧電セラミックス振動子を開発しております。