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MORESCO

石油・石炭製品 エネルギー資源

研究開発費(時系列)

年度R&D費用(億円)設備投資(億円)
2025-02 - 14
2024-02 - 32
2023-02 - 13
2022-02 - 13
2021-02 - 7

研究開発活動(本文)

FY2026|2,926 文字
6 【研究開発活動】当社グループは、「境界領域のスペシャリスト」として、多様化する顧客ニーズへの対応と持続可能な社会の実現、そして新たな事業創出を目指しております。既存事業の深化と新規分野の探索をシンクロさせる「両利きの研究開発」を推進しており、原材料の精製・合成・変性・配合による高機能付与、および顧客要求条件に合致した製品特性の評価技術を基盤に、カーボンニュートラル社会に適合した特殊潤滑油、合成潤滑油、ホットメルト接着剤、および新規事業の各部門で研究開発を進めております。研究開発拠点は日本に集約しつつ、中国・東南アジア・北米には国内から技術者を派遣し、セグメント間の連携を図りながら現地ニーズに根ざした製品開発を行っております。また、グローバル開発会議を定期的に開催し、開発レベルの向上と現地特有の情報の共有・発信を推進することで、グローバル全体で迅速な開発が可能な体制を構築しております。主な体制としては、本社・研究センターに各事業部門の開発部および新規事業開発を担う研究開発部を置き、環境、情報エレクトロニクス、エネルギーデバイス、ライフサイエンスの各分野で新材料・新技術・新製品の開発および既存製品の改良を推進しております。連結ベースの研究開発スタッフは109名であり、これは連結従業員全体の13.7%に相当いたします。当連結会計年度における各セグメント別の研究開発活動は次のとおりであります。なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は1,544百万円となっております。 (1) 日本①特殊潤滑油部門機能材開発部において、ダイカスト用油剤、難燃性作動液、熱間鍛造用潤滑剤、切削油などの金属加工油、およびグリース基油やハードディスク表面潤滑油などの合成潤滑油の研究開発を行っております。環境負荷低減や省資源・リサイクルに貢献する製品開発に加え、IoT・AIやセンサーを用いた基盤技術の構築、油剤の長寿命化・使用量削減を実現する周辺装置の開発にも注力しております。また、ラボラトリーオートメーション(LA)やマテリアルズ・インフォマティクス(MI)を導入し、開発の飛躍的な効率化を図っております。• ダイカスト用油剤: 少量塗布により工場環境と生産性を向上させる製品開発を完了しました。現在は、自動車のEV化・軽量化に貢献する次世代の少量塗布型油剤の開発に加え、塗布状態を可視化するシミュレーション技術の開発を推進しております。• 難燃性作動液: 国内トップメーカーとして、劣化作動液から主成分を回収・再利用するリサイクルシステムの精度を向上させ、廃棄物削減による環境負荷低減に貢献しております。• 熱間鍛造用潤滑剤: 黒鉛代替が可能な白色系潤滑剤の開発を進めております。特にEV化に伴い需要が高まるアルミ鍛造分野への対応を強化しております。• 金属加工油: 水溶性切削油のコア技術を深耕するとともに、リユース材料の活用や、自動モニタリングシステムによる加工性能の安定化と液寿命の延長を追求しております。 合成潤滑油開発部において、ハードディスク(HD)表面潤滑剤、HDドライブ内部部品用グリース基油、半導体製造装置用油剤等の開発を行っております。独自の分子構造設計と高度な合成・精製技術により、オンリーワン製品の開発に注力しております。• HD表面潤滑剤: 記録密度のさらなる向上に不可欠な「低浮上性」を実現する新規化合物が、主要ディスクメーカーで採用されました。現在は次世代技術であるMAMR(マイクロウェーブアシスト磁気記録)やHAMR(熱アシスト磁気記録)に対応する超耐熱性潤滑剤の開発を継続しております。• 半導体・特殊油剤分野: アウトガスを極限まで抑制した高度精製油剤が市場で高く評価されております。また、PFAS規制を見据えた代替材料として、極低脱ガス・低蒸気圧特性を有するグリース基油を開発し、半導体製造装置分野への本格展開を開始しました。 ②ホットメルト接着剤開発部門ホットメルト開発部において、低臭気・無揮発成分(VOC)の接着剤に加え、省エネを実現する低温塗工タイプや、高耐熱性を有する反応型ホットメルトの開発を行っております。• 衛生材料業界向け: 接着界面の分析技術を駆使し、低塗布量で高い接着力を発揮する製品の開発に注力しております。• 環境対応: バイオマスラインナップの強化や、100%天然由来成分で作られたホットメルトの開発に取り組んでおります。• 自動車分野: 内装用反応型ホットメルトの性能向上により、採用メーカーが拡大しております。• M-Zero™技術: 原料から微量の残存溶剤を除去する独自技術「M-Zero™」を核に、機能性と環境配慮を両立した製品群を強化しております。 ③新規事業開発部門環境、情報エレクトロニクス、エネルギーデバイス、ライフサイエンスを重点領域として、将来の柱となる事業創出を目指しております。• エネルギーデバイス: 有機ELデバイス封止材を主軸に、フレキシブルデバイスやペロブスカイト型太陽電池向けの部材開発において顧客評価が進んでおります。また、水素社会を見据えた「水素透過率測定装置」をリリースしたほか、Roll-To-Roll設備を活用した太陽電池の受託作製も開始しております。• ライフサイエンス: 大学等と連携し、オートファジー活性化による生活習慣病改善を目指した創薬研究を推進しております。2024年2月の特許出願に続き、現在は大手製薬企業へのアウトライセンスに向けたデータ拡充を進めております。• 化粧品事業: 独自のナノエマルジョン技術を応用した自社ブランド「Irigrasia(イリグラシア)」を2025年4月に上市しました。高い浸透感がユーザーから高評価を得ており、今後はドクターズコスメ等の高機能市場への展開を加速します。• フュージョンエネルギー(核融合): 長期経営計画に基づき、次世代エネルギーとして期待されるフュージョン発電分野への参画を強化しております。日本フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)への参加や、京都フュージョニアリング株式会社との連携を通じ、2030年代の原型炉稼働を見据えた耐放射線油剤の開発・供給体制の構築を急いでおります。 研究開発全体において、「守りのDX(効率化)」で創出したリソースを、これら「攻めのR&D(新事業創出)」へ優先配分する体制を構築しております。日本セグメントに係る研究開発費の金額は1,332百万円であります。 (2) 中国、東南/南アジアおよび北米主としてダイカスト用油剤および金属加工油において、現地ニーズを先取りした製品開発に注力しております。ダイカスト用油剤では、国内で培ったリーディングカンパニーとしてのノウハウを共有し、ローカルユーザーへの浸透を図ることでシェア拡大に努めております。金属加工油においても、水溶性切削油のコア技術を現地に適合させ、タイムリーな製品投入を行っております。中国、東南/南アジアおよび北米セグメントに係る研究開発費の金額は212百万円であります。

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