研究開発活動(本文)
FY2025|1,364 文字
6 【研究開発活動】 当社グループは、既存事業の着実な深化と新規事業領域の確実な拡大につながる製品や技術の開発を行っています。既存事業においては、省エネルギー対応、難加工材の対応、作業環境の改善、変化する加工技術への対応を実施しております。新規事業領域においては、キーマテリアル分野の拡大が挙げられます。特に分子内にホストゲスト基を持つことで切断傷が修復可能となる“自己修復性”や”しなやかさと強靭さ”を持ち合わせることが可能となるポリマーの研究開発を行い、今般、「ウィザードゲル」(ハイドロゲル)、「ウィザードエラストマー」(ゴムのような伸縮性のある素材)、ホストモノマーやゲストモノマーである「ウィザードモノマー」を製品化しております。現在、樹脂特性の変性を目的に大学、公的機関、企業の研究機関を中心に実用化検討に用いられています。また、ビタミンB2を活用した光触媒「ジェンタミン」の研究をしており、除菌、消臭や水の浄化といった用途に向けた開発を進めています。この技術を応用した製品である「ぴきゃみん」において市場展開を行っています。当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは93名であり、当社国内従業員の27%に当たります。アメリカ、中国、タイ等の海外グループ各社との連携を密にするため、研究開発部門から6を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内53件、海外26件であり、当期の特許登録は、国内1件、海外2件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費(海外を含む)の総額は、2,184百万円であります。 (1) 日本当社は、「カスタマーインティマシー戦略(個々の顧客ニーズを的確に捉え、要望に合致した仕様に調整した製品を提供する戦略)」や既存製品の付加価値向上を目的とした製品開発により成果を挙げています。切削分野では、作業環境改善で市場での評価が高い低ミスト型水溶性切削油剤「ユシローケンREVOSシリーズ」、塑性加工分野では、SUS等の難加工材用向けに「ユシロンフォーマーEW660」、洗浄分野では今までよりも低い温度領域での使用を可能とすることで省エネルギーを実現した「ユシロクリーナーPCW562」の開発や展開などにつなげております。また、作業者の皮膚刺激性軽減を目的に開発した中性タイプの高性能ソリューションタイプの切削油剤、離型剤関連分野では、付着させた離型剤成分の見える化を実現し、顧客での使用方法の適正化の提示や廃液の削減や金型寿命の延長が実現可能な製品開発を行っています。また、次世代材料として注目されているCFRP(炭素繊維強化プラスチック)やマグネシウム合金の離型剤ラインアップを拡充し、市場展開を図っています。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,079百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インド各地に生産拠点および製品開発拠点を持つ強みを活かし、アセアンテクニカルセンター、ユシロアメリカ、QualiChem、日本などが協力し、迅速かつ積極的に「カスタマーインティマシー戦略」を実践し、業績・収益の向上に努めています。当連結会計年度における研究開発費の金額は1,105百万円であります。
FY2024|1,277 文字
6 【研究開発活動】 当社グループは、持続的成長につながる次世代製品や新たな価値を創造する製品や技術の開発に取り組んでいます。そのひとつの取り組みとして、分子内にホストゲスト基を持つことで切断傷が修復可能となる“自己修復性”や”しなやかさと強靭さ”を持ち合わせることが可能となるポリマーの研究開発を行ってきました。今般、「ウィザードゲル」(ハイドロゲル)、「ウィザードエラストマー」(ゴムのような伸縮性のある素材)、ホストモノマーやゲストモノマーである「ウィザードモノマー」を製品化し、樹脂特性の変性を目的に大学、公的機関、企業の研究機関を中心に実用化検討に用いられています。また、従来の酸化チタンに代表される光触媒とは異なり、ビタミンB2を活用した光触媒「ジェンタミン」の研究をしており、除菌、消臭や水の浄化といった用途に向けた開発を進めています。この技術を応用した製品である「ぴきゃみん」において光触媒工業会のPIAJ製品認証を取得し、市場展開を行っています。当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは95名であり、当社国内従業員の25%に当たります。アメリカ、中国、タイ等の海外グループ各社との連携を密にするため、研究開発部門から6名を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内61件、海外25件であり、当期の特許登録は、国内4件、海外2件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費(海外を含む)の総額は、2,154百万円であります。 (1) 日本当社は、「カスタマーインティマシー戦略(個々の顧客ニーズを的確に捉え、要望に合致した仕様に調整した製品を提供する戦略)」や既存製品の付加価値向上を目的とした製品開発により成果を挙げています。例えば切削分野では、作業環境改善で市場での評価が高い低ミスト型水溶性切削油剤「ユシローケンREVOSシリーズ」のラインアップやSUS等の難加工材に特化した圧造油の開発で得られた知見を基に圧造以外の塑性加工分野向けに「ユシロンフォーマーEW660」を開発するなどの製品開発につなげております。また、作業者の皮膚刺激性軽減を目的に開発した中性タイプの高性能ソリューションタイプの切削油剤、離型剤関連分野では、付着させた離型剤成分の見える化により適切な使用方法の提示や次世代材料として注目されているCFRP(炭素繊維強化プラスチック)やマグネシウム合金の離型剤ラインアップを拡充し、市場展開を図っています。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,194百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インド各地に生産拠点および製品開発拠点を持つ強みを活かし、アセアンテクニカルセンター、ユシロマニュファクチャリングアメリカInc.、クオリケムInc.、日本などが協力し、迅速かつ積極的に「カスタマーインティマシー戦略」を実践し、業績・収益の向上に努めています。当連結会計年度における研究開発費の金額は960百万円であります。
FY2023|1,199 文字
6 【研究開発活動】 「新分野への挑戦」として、分子内にホストゲスト基を持つことで切断傷が修復可能となる“自己修復性”や”しなやかさと強靭さ”を持ち合わせることが可能となるポリマーの研究開発を行ってきました。今般、「ウィザードゲル®」(ハイドロゲル)、「ウィザードエラストマー®」(ゴムのような伸縮性のある素材)、ホストモノマーやゲストモノマーである「ウィザードモノマー®」を製品化し、樹脂特性の変性を目的に大学、公的機関、企業の研究機関を中心に実用化検討に用いられています。さらに従来の酸化チタンに代表される光触媒とは異なり、ビタミンB2を活用した光触媒「ジェンタミン®」の研究をしており、除菌、消臭や水の浄化といった用途に向けた開発を進めています。一部の用途で商品化し、市場展開を行っています。当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは103名であり、当社国内従業員の27%に当たります。アメリカ、中国、タイ等の海外グループ各社との連携を密にするため、研究開発部門から6名を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内58件、海外28件であり、当期の特許登録は、国内1件、海外1件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費(海外を含む)の総額は、2,024百万円であります。 (1) 日本当社は、「カスタマーインティマシー戦略(個々の顧客ニーズを的確に捉え、要望に合致した仕様に調整した製品を提供する戦略)」で成果を挙げています。例えば切削分野では、作業環境改善で市場での評価が高い低ミスト型水溶性切削油剤「ユシローケンREVOS-NM1、NM2」の技術を応用し、従来製品の付加価値向上を目的とした製品開発を行っています。また、作業者の皮膚刺激性軽減を目的に開発した中性タイプの高性能ソリューション油剤「ユシローケンREVOS-NC3」の市場展開を実施しております。塑性加工分野では、SUS等の難加工材に特化した圧造油の開発で得られた知見を基に圧造以外の塑性加工分野の製品開発につなげております。離型剤関連分野では、付着させた離型剤成分の見える化により適切な使用方法の提示や次世代材料として注目されているCFRP(炭素繊維強化プラスチック)やマグネシウム合金の離型剤ラインナップを拡充し、市場展開を図っています。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,154百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インド各地に生産拠点及び製品開発拠点を持つ強みを活かし、アセアンテクニカルセンター、ユシロマニュファクチャリングアメリカInc.、クオリケムInc.、日本などが協力し、迅速かつ積極的に「カスタマーインティマシー戦略」を実践しています。当連結会計年度における研究開発費の金額は869百万円であります。
FY2022|1,334 文字
5 【研究開発活動】 「新分野への挑戦」として、切断傷を修復可能な“自己修復性ポリマー”に関しましては、「ウィザードゲル®」(ハイドロゲル)、「ウィザードエラストマー®」(ゴムのような伸縮性のある素材)に加えて、ホストモノマーやゲストモノマーである「ウィザードモノマー®」を製品化いたしました。「ウィザードモノマー®」と一般的なモノマーを共重合させることにより、様々なポリマーにホストゲスト基を導入することができます。これにより既存樹脂に自己修復性ポリマーの持つ強靭化やしなやかさを付与する検討を進めています。更に従来の酸化チタンに代表される光触媒とは異なり、ビタミンB2を活用した安全性の高い光触媒「ジェンタミン®」の研究をしております。除菌、消臭や水の浄化といった用途に向けた開発を進めています。当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは94名であり、当社国内従業員の30%に当たります。アメリカ、中国、タイ等の海外グループ各社との連携を密にするため、研究開発部門から6名を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内56件、海外23件であり、当期の特許登録は、国内6件、海外2件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費(海外を含む)の総額は、1,831百万円であります。 (1) 日本当社は、「カスタマーインティマシー戦略(個々の顧客ニーズを的確に捉え、要望に合致した仕様に調整した製品を提供する戦略)」で成果を挙げています。例えば切削分野では、自動車産業における作業環境改善を目的に低ミスト型水溶性切削油剤「ユシローケンREVOS-NM1、NM2(ソリュブルタイプ)」を市場し好評を頂いております。顧客ニーズや反響を踏まえ、低ミスト型油剤のラインナップ拡充のための取り組みを継続しております。また、作業環境改善や作業者の皮膚刺激性軽減の取り組みとして、中性タイプの高性能ソリューション油剤「ユシローケンREVOS-NC3」を市場展開しております。塑性加工分野におきましては、作業環境の改善を目的に油煙の発生しにくい圧造油やSUS等の難加工材に特化した圧造油の開発に成功し販売実績を伸ばしたほか、次世代材料として注目されているCFRP(炭素繊維強化プラスチック)やマグネシウム合金の離型剤ラインナップを拡充し、オートモーティブワールド2022(クルマの軽量化技術展)で発表し、市場展開を図っています。その他、洗浄剤分野においては、鉄道車両向けに機械洗車機専用の車両外板洗浄剤を開発しました。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,164百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インド新型コロナウイルスの影響が大きい海外においても、各地に生産拠点及び製品開発拠点を持つ強みを活かし、トラブル対応や製品の開発改良についても迅速にかつ積極的に対応しました。タイにあるアセアンテクニカルセンターやユシロマニュファクチャリングアメリカInc.、クオリケムInc.が中心となり、日本と協力してなしえた成果です。当連結会計年度における研究開発費の金額は667百万円であります。
FY2021|1,463 文字
5 【研究開発活動】 2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、日常清掃用洗剤として「除菌と消臭と洗浄が一度にできる中性多目的クリーナー」の開発と販売、新規除菌技術の開発検討等を行い、社会貢献に努めました。また、海外各国のロックダウンの影響による原料調達の遅れにもユシログループ全体で協力し、製品の安定供給に全力を挙げて取り組みました。「新分野への挑戦」として、切断傷を修復可能な“自己修復性ポリマー”に関しましては、2018年6月から販売している「ウィザードゲル®」において200を超える企業や研究機関へ販売実績を挙げ、現在実装に向けた応用研究が精力的に行われております。当期の研究成果として新たに「ウィザードエラストマー®」(ゴムのような伸縮性のある素材)の開発に成功しました。自己修復性はもちろんのこと、耐水性や強靭化を同時に実現しました。これにより、水を嫌う電気・電子材料や、材料強度が要求される建材などへの応用も期待されています。さらに、光造形型の3Dプリンターを用いることで、3次元データを忠実に再現した樹脂成形物の造形を可能としました。この造形前の液体製品である3Dプリンター造形専用の「ウィザードモノマーEMU-6001」を製品化し、2020年4月より販売を開始しました。当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは90名であり、当社国内従業員の29%に当たります。アメリカ、中国、タイ等の海外グループ各社との連携を密にするため、研究開発部門から9名を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内56件、海外22件であり、当期の特許登録は、国内3件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費(海外を含む)の総額は、1,739百万円であります。 (1) 日本当社は、「カスタマーインティマシー戦略(個々の顧客ニーズを的確に捉え、要望に合致した仕様に調整した製品を提供する戦略)」で成果を挙げています。例えば、自動車産業における工場内の作業環境改善を目的に開発した低ミスト型水溶性切削油剤「ユシローケンREVOSシリーズ」を日本工作機械見本市(JIMTOF2020 Online)にて発表し、多くの反響を得ております。更に航空機産業において、クオリケム社の難削材切削加工油剤 XTREME CUT250C及びXTREME CUT290がボーイング社の全ての加工分野で承認(BAC5008:2021/2/22)され、同分野における今後のシェア拡大に期待が掛かります。その他、次世代材料として注目されるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)に合わせた高性能新規加工油剤を開発し市場展開を行っております。一般消費者向けの製品では、使い易さを追求し高まる需要に応えるべく、長年ご愛顧いただいております洗濯槽クリーナーをリニューアルいたしました。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,110百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インド新型コロナウイルスの影響が大きい海外においても、各地に生産拠点及び製品開発拠点を持つ強みを生かし、トラブル対応や製品の開発改良についても迅速にかつ積極的に対応しました。タイにあるアセアンテクニカルセンター、ユシロマニュファクチャリングアメリカInc.とクオリケムInc.が中心となり、日本と協力してなしえた成果です。当連結会計年度における研究開発費の金額は628百万円であります。
FY2020|1,395 文字
5 【研究開発活動】 2019年度は、第18次中期3ヵ年計画の最終年度であり、研究開発部門では、現有分野においては、海外の市場を考慮した新製品の開発に取り組んでいます。また、2015年度から「新分野への挑戦」を進めています。その研究成果の1つとして切断傷を修復可能な“自己修復性ポリマーゲル「ウィザードゲル」”という商標を掲げ、2018年6月より3剤(主剤、乾燥防止剤、重合開始剤)を混合することでウィザードゲルを作製できるキット「ウィザードパック」を上市しました。以後、弊社の既存分野を超えた多岐に渡る分野の顧客にて用途開発が進められており、2020年1月には「医療研修用臓器モデル」の用途で採用されました。これを皮切りに、今後益々の実用化に向けた研究体制ならびに顧客フォローの強化を図って参ります。新たなトピックとして、ウィザードゲルとは異なり、水などの溶媒(液体)を一切含有せず、ゴムのような伸縮性を有する“自己修復性エラストマー”の開発に成功しました。ウィザードゲルでは適用が困難であった「水を含有しない素材」が求められる分野(電子、電池など)への応用が期待されています。2020年1月末に開催された国際展示会nano tech 2020では、「ウィザードエラストマー」というブランド名で初披露を果たし、ウィザードゲルを評価中の顧客に加え、新規顧客に対する効果的なPRの機会となりました。さらに、2020年2月より、新製品として「ウィザードモノマー」の販売を開始しました。この「ウィザードモノマー」には、紫外線を照射すると固化する特徴を有するものがあり、ウィザードエラストマーを作製可能な1液タイプの製品です。今後もウィザードブランドの醸成と独創的な機能性ポリマーの開発を進めて参ります。当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは87名であり、当社国内従業員の29%に当たります。アメリカ、メキシコ、ブラジル、中国、タイ等の海外グループ各社との連携を密にするため、研究開発部門から10名を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内58件、海外22件であり、当期の特許登録数は、国内3件、海外2件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費(海外を含む)の総額は、1,878百万円であります。 (1) 日本当社は、「カスタマーインティマシー戦略(個々の顧客ニーズを的確に捉え、要望に合致した仕様に調整した製品を提供する戦略)」で成果を挙げています。例えば、顧客が難削材やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)などの新規材料を採用した場合、それぞれの材料特性に合わせた高性能新規加工油剤を開発し、市場展開を行っております。ビルメンテナンス関連製品も、他社製品との差別化を意識した新製品開発を行っています。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,157百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インドタイにあるアセアンテクニカルセンターが、東南アジア及びインド等、現地生産拠点のニーズを的確に把握した戦略的製品開発をしております。米国市場では、2018年に当社グループの一員となった「QualiChem社」と新規製品を開発中です。当連結会計年度における研究開発費の金額は721百万円であります。
FY2019|1,445 文字
5 【研究開発活動】 2018年度は、第18次中期3ヵ年計画の2年目であり、この中期計画終了時点で「グローバル10(世界市場シェア10%、当社調べ)」達成を目標に掲げ、新製品の開発に取り組んでいます。2015年度から「新分野への挑戦」の取り組みを始動し、その成果の1つに切断傷を修復可能な“自己修復性ポリマーゲル「ウィザードゲル」”が挙げられます。2018年6月より、ウィザードゲルの素となる液体製品:①主材、②乾燥防止剤、③硬化剤の3製品からなる「ウィザードパック」の販売を開始しました。これらを混ぜ合わせることにより、ウィザードゲルを様々な形状に作製することができます。また、2019年1月開催の国際展示会nano tech 2019にウィザードゲルを出展し、主催者より「産学連携賞」の表彰を受けました。現在、多岐にわたる分野の顧客で実装に向けた研究開発が進められており、その中でも医師や看護師、救急救命士といった人命に係る専門家が手術や処置の研修・シミュレーションで使用する「医療研修用臓器モデル」への実装が検討されています。もちろん医療分野に限らず、さまざまな用途での実装が期待できる画期的な新素材であることから、近い将来「ウィザードゲル」の特長を生かした各種商品が市場に展開されることを目標に、日々R&D活動を推進しています。 当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは90名であり、当社従業員の29%に当たります。アメリカ、メキシコ、ブラジル、中国、タイ等の海外グループ各社との連携を密にするため、上記国内スタッフ以外に研究開発部門から10名を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内57件、海外21件になります。当期の特許登録数は、国内6件、海外3件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費の総額は、1,773百万円であります。 (1) 日本当社は、個々の顧客ニーズを的確に捉え、要望に合致した仕様に調整した製品を提供する「カスタマーインティマシー戦略」を得意としております。例えば、切削加工分野では急成長を遂げている航空機分野で必要とされる難削材向けに工具寿命延長を謳った新規水溶性切削油剤を開発し、市場展開を行っております。また、塑性加工&鋳造分野では、伸線加工や鍛造用油剤等の高性能化品の開発は勿論の事、特にアルミダイカスト分野において金型へ付着したアルミ離型剤被膜を可視化する技術を2018年度に開催されたダイカスト展示会で発表しました。今まで困難であったアルミ離型剤の付着分布が可視化されたことで、最適なスプレー量調査や付着ムラ解消に有効であると多く需要家から反響を頂いております。ビルメンテナンス関連製品も、他社製品との差別化を意識した新製品開発を行っています。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,185百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インド東南アジア及びインドにおける「カスタマーインティマシー戦略」では、タイにあるアセアンテクニカルセンターが積極的に現地生産拠点のニーズを的確に把握した戦略的製品開発をしております。米国においては、新たに当社グループの一員となった「QualiChem社」と技術交流を開始し、得意分野の技術の融合を図り、新たな画期的製品開発を目指してまいります。当連結会計年度における研究開発費の金額は、588百万円であります。
FY2018|1,390 文字
5 【研究開発活動】 平成29年度は、第18次中期3ヵ年計画の初年度であり、この中期計画終了時点で「グローバル10(世界市場シェア10%、当社調べ)」達成を目標に掲げ、新製品の開発に取り組んでいます。以前から重要テーマとして取り組んできた「新分野への挑戦」のうち、大学や公的機関との共同研究が成果を挙げています。そのひとつが、“自己修復性ポリマーゲル「ウィザードゲル®」”です。これは、大阪大学で開発された技術を応用した製品で、従来の自己修復性材料では成し得なかった「切断傷」を修復する特徴を有しています。応用例として、医師や看護師、救急救命士といった人命に係る専門家が手術や処置の研修・シミュレーションで使用する「医療研修用臓器モデル」への適用が挙げられます。医療研修用臓器モデルは、心臓、肝臓をはじめ、さまざまな種類の臓器があります。現用の臓器モデルは、非常に高価なうえ、切開、縫合訓練を数回の使用で交換する必要があり、普及が進んでいない現状にあります。これに「ウィザードゲル®」を用いることで、自己修復性の効果で耐用回数が格段に増し、更には質感も本物に近づけることができるため、今後、多くの研修の場面での普及が期待されています。さらに、「ウィザードゲル®」は、医療分野に限らず、さまざまな用途での実装に向けて検討されています。近い将来「ウィザードゲル®」の特徴を生かした画期的な各種商品が、市場に展開されることを期待して日々研究活動を行っています。 当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは90名であり、当社従業員の29%に当たります。アメリカ、メキシコ、ブラジル、中国、タイ等の海外グループ各社との連携を密にするため、上記国内スタッフ以外に研究開発部門から13名を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内60件、海外20件になります。当期の特許登録数は、国内5件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費の総額は、1,632百万円であります。 (1) 日本当社は、個々の顧客ニーズを的確に捉え、要望に合致した仕様に調整した製品を提供する「カスタマーインティマシー戦略」を得意としております。例えば、自動車産業分野を主眼に置いたグローバル展開を指向した高性能環境対応型水溶性切削油剤を開発し、国内と同時に海外展開を図る戦略を取っております。また、平成27年に子会社化した日本シー・ビー・ケミカル㈱との協業として、冷間鍛造用の高性能「ノンボンデ潤滑剤」を開発しました。塑性加工&鋳造分野では、伸線加工や鍛造用油剤、ダイカスト用離型剤等の高性能化品を開発し、市場展開しています。ビルメンテナンス関連製品も、他社製品との差別化を意識した新製品開発を行っています。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,099百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インド海外における「カスタマーインティマシー戦略」では、アジアにおけるアセアンテクニカルセンターを始めとして、海外各子会社の研究開発部門が、現地生産拠点のニーズを的確に把握した戦略的製品群を新たに構築し、ユーザー展開を積極的に進めていくことを目指してまいります。当連結会計年度における研究開発費の金額は、532百万円であります。
FY2017|1,336 文字
6 【研究開発活動】 平成28年度は、中期3ヵ年計画の最終年度であります。中期計画の重要テーマのひとつである「新分野への挑戦」のために取り組んできました大学や公的機関との共同研究が、成果を挙げつつあります。そのひとつが、新規事業開拓プロジェクトチームが研究している“自己修復性ポリマーゲル「ウィザードゲルⓇ」”です。この自己修復性ポリマーゲルは、大阪大学で開発されたもので、従来の自己修復性材料では成し得なかった「切断傷」を完全修復する特徴を有しています。このゲルを実用化するため、同大学と共同で研究を行っています。特にユシロが得意とする個々の顧客の要望に合致した仕様に変更する「カスタマーインティマシー戦略」に基づき、多様なニーズに対応するための研究開発を行っています。現在、この自己修復性の特徴に興味を持っていただいた多数の企業とさまざまな用途での利用について検討を開始しています。近い将来「ウィザードゲルⓇ」の特徴を生かした画期的な各種商品が、市場に展開されることを期待して日々研究活動を行っています。 当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは87名であり、当社従業員の29%に当たります。アメリカ、メキシコ、ブラジル、中国、タイ等の海外グループ各社との連携を密にするため、上記国内スタッフ以外に研究開発部門から10名を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内56件、海外22件になります。当期の特許登録数は、国内3件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費(海外を含む)の総額は、1,580百万円であります。(1) 日本海外に展開する主要顧客のグローバル戦略対応として、顧客の国内本社の動向を捉え、新製品開発に顧客ニーズを反映させることを意識した基礎研究および製品開発を行っています。例えば、金属加工用油剤の主力製品である水溶性切削油剤は、自動車産業分野を主眼に置いたグローバル展開を指向した高性能環境対応型油剤の開発を主体に進めております。また、平成27年に子会社化した日本シー・ビー・ケミカル株式会社との協業として、同社の得意分野である金属部品の表面処理薬剤や洗浄剤などの分野で、お互いの「強み」を生かした製品開発を実施しています。塑性加工及び鋳造分野では、伸線加工や鍛造用油剤、ダイカスト用離型剤等の高性能化品を開発し、市場展開しています。ビルメンテナンス関連製品も、他社製品との差別化を意識した製品開発を行っています。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,064百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インド海外におけるカスタマーインティマシー戦略では、アジアにおけるアセアンテクニカルセンターを始めとして、海外各子会社の研究開発部門が、顧客ニーズを的確に把握した製品開発を迅速に行うことを目指して研究活動に取り組んでおります。日本からも積極的支援を行うことで、現地生産拠点のニーズを的確に把握した戦略製品群を新たに構築し、ユーザー展開を積極的に進めていくことを目指してまいります。当連結会計年度における研究開発費の金額は、516百万円であります。
FY2016|1,435 文字
6 【研究開発活動】 中期3ヵ年計画の2年目にあたる平成27年度は、新たに子会社になった日本シー・ビー・ケミカル株式会社との技術面での協業を開始しました。具体的には、同社の得意分野である金属部品の表面処理薬剤や洗浄剤の分野でお互いの「強み」を生かした研究開発を行っています。海外に展開する主要顧客のグローバル戦略対応については、顧客の国内本社の動向を捉え、新製品開発に顧客ニーズを反映させることを意識した研究を行っています。また、海外におけるカスタマーインティマシー戦略では、アジアにおけるアセアンテクニカルセンターを始めとして、海外子会社での顧客ニーズを的確に把握した製品開発を迅速に行うことを目指し製品開発に取り組んでおります。主要顧客のグローバル戦略に合致した製品開発や競合他社が真似できないユシロ独自の製品を開発するため、神奈川テクニカルセンターを主体として、基礎的研究や中長期的視点での製品開発に集中して取り組むことができる体制を構築しました。ここで生み出された新規技術は国内だけでなく、アセアンテクニカルセンターや海外各生産拠点と共有化し、最新技術の海外での現地化を迅速に行うことの出来る体制になっています。さらに「新分野への挑戦」のために取り組んでいる大学や各種公的機関との共同研究が、成果を挙げつつあります。当連結会計年度において、国内で研究開発に携わるスタッフは82名であり、当社従業員の26%に当たります。アメリカ、メキシコ、ブラジル、中国、タイ、インドネシアを始めとした海外グループ各社との連携を密にするため、上記スタッフ以外に研究開発部門から10名を出向者として各社へ派遣しております。現在保有する特許は、国内56件、海外22件になります。当期の特許登録数は、国内2件、海外8件を数え、知的財産権の確保及び活用に注力いたしました。当連結会計年度における研究開発費(海外を含む)の総額は、1,649百万円であります。(1) 日本金属加工用油剤関連の主力製品である水溶性切削油剤は、自動車産業分野を主眼に置いたグローバル展開を指向した高性能環境対応型油剤の開発を主体に進めております。また、航空機産業分野でもその使用用途が拡大している、加工が困難なチタン合金用水溶性切削油剤を開発しました。鋳造・鍛造油剤では、性能と環境の両立を図ったアルミ離型剤や白色タイプの熱間鍛造用油剤の積極的展開を行っており、その実績が広がりつつあります。ビルメンテナンス関連では、高い光沢性を長期間維持することができるフロアワックスが、量販店やコンビニエンスストア等の商業用施設にて、良好な評価をいただいております。当連結会計年度における研究開発費の金額は、1,077百万円であります。 (2) 南北アメリカ、中国、東南アジア/インド北米市場は比較的好調であった一方で、中国市場を始めとしたアジアやブラジル等が景気減速の影響もあり、海外全般としてはやや不調であったと考えております。そんな中でも顧客からは、新製品の開発要求は高く、日本で開発した製品の現地生産とは別に、海外での現地生産拠点のニーズを考慮した新たな製品の研究開発業務に取り組んでおります。日本からも積極的に支援を行うことで、現地生産拠点のニーズを的確に把握した戦略製品群を新たに構築し、ユーザー展開を積極的に進めていくことを目指してまいります。当連結会計年度における研究開発費の金額は、571百万円であります。