アース製薬(4985)に経済的な堀はあるか
株価
主要指標
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株価推移
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10年財務トレンド
| 年度 | 売上(億) | 営業利益(億) | 純利益(億) | FCF(億) | ROE(%) | EPS(円) | 配当(円) | 自己資本比率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FY2016 | 1,685 | 55 | 34 | 26 | 6.8 | 166.6 | 115.0 | 40.5 |
| FY2017 | 1,797 | 45 | 22 | -48 | 4.4 | 109.2 | 115.0 | 38.0 |
| FY2018 | 1,811 | 10 | -1 | -11 | -0.3 | -7.1 | 115.0 | 36.8 |
| FY2019 | 1,895 | 39 | 13 | 60 | 2.8 | 61.8 | 100.0 | 37.3 |
| FY2020 | 1,960 | 114 | 35 | 214 | 5.9 | 170.7 | 115.0 | 46.1 |
| FY2021 | 2,038 | 107 | 71 | 16 | 11.1 | 323.8 | 118.0 | 49.7 |
| FY2022 | 1,523 | 74 | 53 | -24 | 7.8 | 240.5 | 118.0 | 50.4 |
| FY2023 | 1,583 | 64 | 41 | -26 | 5.7 | 185.6 | 118.0 | 50.3 |
| FY2024 | 1,693 | 64 | 35 | 87 | 4.7 | 158.3 | 120.0 | 50.8 |
| FY2025 | 1,792 | 81 | 52 | 70 | 6.4 | 240.0 | 125.0 | 50.2 |
バフェット流モート診断
総合スコア:9/25 主要モート:無形資産 持続性:判定中
「アースノーマット」「ゴキジェットプロ」などの強力なブランド力を持つ。長年の販売実績とテレビCM等による継続的な広告投資がブランド認知度と信頼性を高めている。特に、家庭用殺虫剤市場における高いシェアは、ブランドエクイティの強さを示唆している。
殺虫剤や洗剤といった日用品は、ブランドロイヤリティは一定程度存在するものの、価格やキャンペーンによっては競合品に乗り換える可能性も否定できない。ただし、長年使い慣れたブランドへの安心感から、一定のスイッチングコストは存在する。
該当するネットワーク効果は確認できない。製品の利用が他のユーザーの価値向上に繋がるビジネスモデルではない。
大量生産によるスケールメリットは一定程度存在するが、原料調達や製造プロセスにおいて、競合他社と比較して顕著なコスト優位性を示す情報は少ない。OEM生産の活用など効率化の努力は見られる。
日本の家庭用殺虫剤・芳香剤市場において、トップクラスのシェアを誇る。広範な流通網と製品ラインナップにより、市場全体をカバーする規模の経済性を享受している。この規模は、新規参入企業にとって大きな障壁となりうる。
競合との比較優位
強気シナリオ
「アースノーマット」シリーズの継続的なブランド力強化と新製品投入
高付加価値製品へのシフトによる利益率向上
海外市場でのブランド浸透と売上拡大
弱気シナリオ(モート侵食)
競合他社による低価格攻勢や革新的な新製品の登場
消費者の健康志向の高まりによる殺虫剤・芳香剤需要の低下
原材料価格の高騰による収益性の悪化
反転思考(マンガー流:どうすればこの会社は壊れるか)
アース製薬の投資が失敗するには、まず「アースノーマット」や「ゴキジェットプロ」といった主力ブランドの価値が、消費者の間で急速に失われる必要がある。これは、競合他社がより効果的で安全な代替品を低価格で提供し、かつそれを強力なマーケティングで消費者に認知させることで起こりうる。また、消費者のライフスタイルや価値観が劇的に変化し、殺虫剤や芳香剤といった製品カテゴリー自体の需要が構造的に縮小することも考えられる。例えば、住宅の気密性が高まり害虫の侵入が減ったり、化学物質へのアレルギー意識が極端に高まり、天然成分由来の代替品が主流になるようなシナリオだ。さらに、同社が長年培ってきた流通チャネルの優位性が、オンライン販売の台頭などにより相対的に低下し、販売網の維持コストが負担となる可能性もある。
5年後のモート予測
主力ブランドの強固な地位と新製品開発力により、国内市場でのシェアを維持・拡大。海外展開も進み、売上・利益ともに堅調に成長する。
国内市場は成熟しているものの、ブランド力と効率的な生産・販売体制により安定した収益を確保。緩やかな成長を続ける。
競争激化や消費者の嗜好変化により、主力製品の需要が減退。新製品開発も奏功せず、売上・利益ともに低迷する。